「まずは目じゃ! 次に耳じゃ!
そして首じゃアァーッ!!」
初出作品: ヴァンパイア The Night Warriors
出身地: 日本
生年月日: 1673年 誕生日は不明。
身長: 190cm
体重: 60kg(鎧のみ)
種族:
サムライ
「呪いの武者」「返り血に嗤う甲冑」
『
ヴァンパイア』シリーズに初代より登場するキャラクター。
名前の由来は、仏教における天部の仏であり、四天王の一人である
毘沙門天。
呪われた甲冑(般若)と刀(鬼炎)に取り憑かれ、狂える殺人鬼と化してしまった不運の男
*1。
だが無事に『ハンター』までのエンディングで呪縛から逃れている。
よって『セイヴァー』でのビシャモンは上記のエンディング内容が反映されており、ビシャモンという宿主を失い行動できなくなったはずの般若と鬼炎が、
血や殺人への渇望が高まるあまり、
宿主無しで動ける様になってしまったという設定になっている。
姿や動きが以前と変わらないのは、これまでに般若と鬼炎の手にかかった者達の怨念が、
ビシャモンと妻おりんの代わりの新しい身体と人魂を形成しているかららしい。
何故未だにビシャモンの名を名乗っているかというと、
「ワシは死なん! 名を変え姿を変え 呪いつづけるのじゃァアア!!」
「あの男の名、いたく気に入った! 今も名乗らせてもろうとるワィ!」
…だそうである。(『セイヴァー』の勝利台詞より)
キャラクター設定
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呪いの鎧「般若(ハンニャ)」 |
元々はル・マルタらと同じ魔界獣であったが、約600年前に人間界に流れてきたものと思われる。
かの戦国武将、 織田信長もこの甲冑(外見は異なる)を身につけていた。
装着者に尋常ならざる能力を与えるが、同時により多くの血を求める殺人鬼と変えてしまう。
返り血を浴びる事で鎧は潤い、装着者は逆に生命力を奪われていく(鎧自身が活動するためには装着者が必要)。
乱世の世が治まった後は、古物商や道楽者の手を渡り歩き、所有者を悉く惨劇の渦中に招く。
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ビシャモンとの出会い |
知り合いの古物商の棚にその鎧と刀を見つけたとき、ビシャモンは何者かの強い思念を感じ、一時我を失った。
気付くと彼は自宅に戻っていた。手元には鎧と刀が一振。
確かめたところ、ビシャモンは強引にこれらの品を譲れと店の主人に詰め寄り、剥ぎ取るように持ち去ったという。
ビシャモンにはその記憶がなかった。不可解ではあったが、目前の鎧を眺めていると理由などどうでもいいことに思えた。
彼にはおりんという妻がいた。鎧と刀の前に何日も座り込む夫を案じ、それらを手放すように促すのだが、
ビシャモンは聞き入れなかった。2週間後、妻の必死の制止を振りほどき、ビシャモンは鎧を装着してしまう。
一瞬、彼は正気を取り戻す。最早取り返しがつかぬと察した彼は最後の力で叫ぶ。
「逃げろ……逃げろ、おりん!!」
その後ビシャモンは鎧と共に消息を絶つ。妻おりんも生死の知れぬまま姿を消した。
パイロンとの戦いの後、ビシャモンは一旦鎧の呪縛から逃れることができた。
自分の犯した罪を償うため、彼は妻おりんと共に出家し、苦行僧となる。
彼の行っていた修行とは「六法道」と呼ばれる修験道の一種である。
当時の日本でも一部で「人の世に害をなす者」として魔族の存在が知られていた。
これら闇の勢力に人間が対抗し得る神通力を備える為の修行、それが「六法道」である。
この修行には強い精神安定を促す効力がある。己の中にある様々な煩悩を浄化し、魂の汚れを清める…。
ビシャモンにとってはむしろその効能をこそ求めていた。
全国を旅しながらの修行は、徐々に彼の心に平静をもたらしていった。
数年後……とある古寺に立ち寄ったところ、彼は「魔界」という異世界について記した書物と出会う。
そこには、驚くべき事にかの鎧「般若」や妖刀「鬼炎」のような物の怪の徘徊する地獄の様子が描かれていた。
ビシャモンはふと考えた。
このまま彼奴らをに野放しにしてよいものか。自分のような不注意な愚か者がまた現れぬとも限らない。
己の犯した罪を償いきることは叶わぬまでも、同じ悲劇を繰り返す事は防げるかもしれない。
一度は魔性に魅入られた身、ならばなにを恐れることがあろうか。
まずは「魔界」との接触を図るため、深い雪山でも「篭もり行」に入るビシャモン。
座禅を組み破魔の錫杖を膝元に据えて、強く念じる。
精神力が極限まで高まったとき、彼の「心の目」は遙か異世界を見渡すことができるのだ。
「待っておれ『ハンニャ』……お前の邪気、この法力で必ず祓ってみせるぞ!」
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電波新聞社『ALL ABOUTヴァンパイアセイヴァー』より
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おりん |
ビシャモンの正妻。ダークストーカーズとの戦いに身を投じている夫の身を案じるあまりか、
生霊(ビシャモンの周囲の人魂、ただし『ハンター』以前まで)としてビシャモンと行動を共にしている。
ただそれにしては見た目が怖いし二つもあるが、なんでも廃案では人魂の一つが妻おりんで、もう一つは愛人だったとかなんとか。
ところで初代『ヴァンパイア』の内容は 1990年代の出来事のはずなのだがビシャモンの生年は1673年となっており、
それを信じるとビシャモンもおりんもざっと300年ほど前の時代の人物ということになる。
ビシャモンの方は般若と鬼炎が何か影響を与えての事と説明もつくが、なんでおりんまでまだ生きているのだろう。
身体から魂が抜けてると年を取らないのであろうか。
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朧ビシャモン
「魔を祓う傀儡」
『セイヴァー』から
隠しキャラクターとして登場する、修行の果てに般若と鬼炎の呪縛を捻じ伏せ、逆にそれを操り装備することに成功した人間のビシャモン。
ドノヴァンや
レイレイと同じようにダークハンターになったのだろうか。
ビシャモンとの外見の違いはカラーと霊魂の有無。戦闘前の登場イントロやエンディングが通常のビシャモンとは異なっている。
アーケード版『セイヴァー』では
隠しボスに設定されており、
全試合1ラウンドも落とさずEX技フィニッシュを規定回数こなすとED前に登場するという、昔の
真・豪鬼のような立ち位置にある。
それ故にアーケード版では使用不可だが、以降の作品(家庭版含む)ではプレイヤーキャラクターとして使用可能。
乱入してくる朧ビシャモンを倒すと隠しエンディングを見ることが出来る。
尚、ビシャモンを使用してCPUの朧ビシャモンと戦う場合、鎧の魂を身に移すという独自の演出が追加される。
『セイヴァー』(家庭版)のエンディングでは、般若は取り込んでいた魂をビシャモンによって全て解放され、蛻の殻となり要石に封印されている。
…また復活しそうな雰囲気も示唆されているが。
キャラクター性能
リーチの長さと火力の高さという『ヴァンパイア』屈指の攻撃性能が強み。
特に「閻魔石」(十露盤板に正座させて上から重石を載せる技)後に「とが首さらし」(追い討ち専用1
ゲージ技)を決めると3割減る。
しかし『初代』では唯一
ガードキャンセルが一切不可能、対空技が
リバーサル時限定(『初代』以降GCにも対応)と防御面に不安の残る性能。
『セイヴァー』では喰らい
判定が大きいことから、近距離戦を挑まれると最終的に切り返す手段がGCしかなくなるという点と、
「絡め魂」がしゃがまれると当たらないキャラに対して攻め手に欠けると言った所である。
加えて言うならば、連続技にしろ、不能
ループ、ガードキャンセル、使い分けが必要な対空など、プレイヤーに負担をかける技が非常に多い。
よってその分強さに技量が如実に現れ、上級者が操るビシャモンはその圧倒的な攻撃力で一気に相手を屠る。
かの
ウメハラも『セイヴァー』ではビシャモンをメインキャラとして使用していた。
ゲーメスト主催の全国大会での優勝キャラのため当時は3強の一角であったが、現在のビシャモンの強さは当時の完成度の高いビシャモンとさほど変わらず、
他のキャラの研究が進んだせいで当時ほど強さを発揮できずにいる。
DF(3ゲージ消費して一定時間性能変化)は「黄金帷子」。
発動中は
スーパーアーマーとなり、「とが首さらし」が3ヒットするようになる。
DF中に「閻魔石」→「とが首さらし」と繋げると脅威の5割ダメージを叩き出す。
隠しキャラの朧ビシャモンは通常のビシャモンに比べるとステータス(攻撃力、防御力等)が高く、
その上高性能な新技が追加され元々高い攻撃能力が更に強化されている。
更に「怒鬼炎斬」「鬼火束ね」「鬼嬲り」「鬼面砕き」(『セイヴァー2』のみ)という技が使用可能となり、元から有る「鬼炎斬」の性能は大幅上昇。
常時出せる上に出が早くなっている(通常のビシャモンは「絡め魂」からの派生、ガードキャンセル、リバーサルでしか「鬼炎斬」を出せない)。
ただし霊魂が無くなったことにより人魂を利用しての「絡め魂」「魂寄せ」「辻疾風」は使用不可。
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凶悪な新規追加技の性能 |
- 「怒鬼炎斬」
- 刀を振り回しながら突進し、最後に鬼炎斬を繰り出すという技。
- 近接戦闘に特化された朧ビシャモンには相性抜群。
- 「鬼火束ね」
- は腕から鬼の顔を象った炎を出しながら突進する技であり、技を出した際に出現する鬼の顔エフェクトには飛び道具をかき消す効果も。
- 「鬼嬲り」
- はゲーム中の移動投げの中で最も前方への移動が速く、失敗しても自動的に打撃が繰り出されるという超高性能技。
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CPU朧ビシャモンは各技の攻撃力が
プレイヤー操作時よりも更に上昇しており、
とりわけ「ES怒鬼炎斬」や「ES鬼嬲り」を喰らうと
体力ゲージの3分の1は持っていかれる。
間合いを離すと高確率で「鬼火嬲り」か「怒鬼炎斬」を使用し、接近戦で隙を見せれば空かさず「ES切り捨て御免」によるラッシュを繰り出してくる。
更に
飛び道具を掻き消す上に威力も高い「鬼火束ね」での突進など、隠しキャラだけあってゲームバランスを軽く超越しかけた強さを見せる。
「憤怒!
鬼影!
怒ッ声ィィィーッッ!!」
MUGENにおけるビシャモン
ビシャモン
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3㌶氏製作 アレンジ仕様 |
3㌶氏製作キャラ恒例の強烈なアレンジが施されたキャラ。
2016年のフリーティケットシアター終了によるサイト消滅で入手不可となっていたが、2019年2月より、はいうぇい氏によって代理公開されている。
基本的には普通のビシャモンなのだが、 特殊技によって ジン・サオトメと ガルフォードにパイロット(中の人?)を変更することが可能。
そんなロボットキャラだった設定は無いはずだが、 気にしなくていいらしい。
ジン・サオトメがパイロットになるとビットが付属する「 ブロディアモード」、
ガルフォードがパイロットになると パピーが付属する「ガルフォードモード」になり、システムや技の構成も変化する。
また、通常のビシャモンが使用するES版「辻疾風」は 特殊やられに対応しており、アニメ番号7694に画像を登録しておくと相手が 切腹する。
AIは未搭載だが、J・J氏製作のAIパッチが公開されている。
10段階のレベル設定の他、パイロットに関する細かい設定も可能。
また、同サイトでは色化けを直すパッチも公開されているが、上記AIとの併用は出来ないので注意。
AIを導入する場合は「無限小学校」などで入手可能な「CharSffDtoW」で修正しておこう。
プレイヤー操作でのパイロットチェンジ活用例。2:15~
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E-FRY氏製作 真・ビシャモン |
3㌶氏製作のビシャモンをベースにしたアレンジキャラ(中の人の要素は取っ払われている)で、かまぼこサイハ氏によって代理公開されている。
真・ビシャモンの「真」は 豪鬼に対する 真・豪鬼的な意味だと思われる。
オリジナルの移動技などを搭載しており、原作のビシャモンより強化されている。
AIも強力なものがデフォルトで搭載されている。
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@猫さん氏製作 暴れビシャモン |
E-FRY氏のビシャモンを改変した凶悪キャラで通称「青森意思」。現在は只の案山子氏のサイトで代理公開されている。
原動は明らかにカオスそのもので青森ネタを存分に出したり2R目限定超即死を撃ったり勝利時に何故か美少女になったりとやりたい放題。
この仕様のお蔭で1R勝利時はほぼ高確率で勝利確定となる。ただこの超即死は設定で封印することも可能。
カラーが上がる度に強さが上がっていき、最弱&即死封印だとせいぜい 凶ぐらいに収まるが最強設定だと 準神に匹敵する強さになる。
何故か ブリス技に対応している。AIはデフォルトで搭載済み。
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朧ビシャモン
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E-FRY氏製作 プレイヤー仕様 |
プレイヤーキャラとしての朧ビシャモンで、かまぼこサイハ氏によって代理公開されている。
「鬼首捻り」は原作と違い、レベル1から2に変更されている。
キャラ性能・AI共に優秀で、かなりの強さを見せる。
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5:54辺りから登場(当時のE-FRY氏はE-Tenpra名義)
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E-FRY氏製作 ボス仕様 |
原作ではCPU専用で、プレイヤーは使用出来なかった隠しボスとして登場した際の朧ビシャモン。
こちらも上記と同じくかまぼこサイハ氏によって代理公開されている。
同氏製作のプレイヤー仕様と比べると、ライフ・攻撃力・スピード・投げ間合いが強化され、さらに強力なキャラになっている。
また、CPU仕様ということで初期状態ではAIが常時起動になっている。
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これらの他にも、あまきち氏製作の朧ビシャモンが存在する。
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大会ネタバレ注意 |
朧ビシャモンが あつまれ!電車ごっこチームバトルに 12モン号の車掌として参戦。
…したのはいいが、直前の乗客が デス様になってしまったのが運の尽き。
デス様が強すぎたおかげで、まさかの ステップ1でトゥエルヴと戦った後1回も出番がないという事態に。
そして、最終的にチームに全く貢献していないにも関わらず 優勝してしまった。これでは毘沙門天というより摩利支天である。
そういう訳で、 デス様と彼のみが勝率100%を達成したことになる……が、
ステップ1での試合は戦績に含まれなかったため、EDでは0勝0敗で勝率測定不能となり、
デス様が唯一の勝率100%というなんともいえない結果になってしまった。
もっとも、ステップ1の結果を含めたとしても彼の戦績は 1戦1勝、対しデス様は 13戦13勝である。
また、次回作の クラス対抗!学級崩壊バトル2においても学生として参戦。 学生に見えない?そんな事俺が知るか!
しかし、やっぱりというかなんというかクラス決めの ランセレにおいて 最期までまったく選ばれず、結局残りものとして5組に配属された。
主の動画のビシャモンに一体何が起こっているというのか…。
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出場大会
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一覧 |
シングル
タッグ
チーム
その他
朧ビシャモン
削除済み
更新停止中
凍結
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出演ストーリー
*1
『ハンター』までの時のビシャモンの体は「般若」に取り込まれており、青い肌の肉体は実体ではない。
ビシャモンの魂は甲冑の中に閉じ込められていたが、「般若」と会話することはできたらしい。
「ワシは人斬りが好きでのゥ! 三度のメシより好きでのォー!!」
「泣けィ! わめけィッ! もがけィッ! あがけィッ! 死ねィィィィィィッ!!」
「一太刀ィ! 二太刀ィ! 三太刀で昇天ンンン!!」
「刃ァーッ刃ッ刃ッ刃ッ刃ッ!! 冥土までまっぷたつじゃアー!!」
最終更新:2021年11月14日 18:40