前作では使用されるスペルカードはほぼ『道符「掌の上の天道」』一択であったが、
本作では『人符「勧善懲悪は古の良き典なり」』も有力な選択肢として採用される事が多い。
コスト1200の『道符「掌の上の天道」』は発生保証があり、神子が攻撃を受けても消えない天球儀を投げる技。
天球儀自体に攻撃力はなく、これの周囲を衛星のように回る光弾に攻撃判定があり、
これによる拘束力・制圧力が極めて優秀だったために殆どの神子使いはこれを選んでいたが、
コンボ周りのシステム変更によって前作ほどダメージを伸ばせるわけではなくなり、また防御手段の増加により相手も逃げやすくなっているため、
依然として優秀な技ではあるが、必ずしもこれ一択というわけではなくなった。
代わりに頭角を現してきたのがコスト1000の『人符「勧善懲悪は古の良き典なり」』。
これはオカルト技で強化状態になっていると、強化状態を解除する代わりに威力が上昇するレーザーを放つスペルカードだが、
前作ではその状態でも高火力とは言い難いなんともしょっぱい威力しかなかったため、
ほぼ選ばれる事の無かった技だった。
本作では威力が大幅上昇し、強化状態で放てばそれを解除するというデメリットを差し引いても、凄まじいダメージを叩き出すようになった。
生当てだと
魔理沙のマスタースパーク(コスト1500)より高いダメージが出る、と言えばいかに凄まじいかが伝わるだろうか。
天球儀と違い、範囲の広いレーザーを発射するといったわかりやすい挙動で使いやすいのも利点。
最大ダメージを出すにも、発射時に強化状態になってさえいればいいので、神子が通常状態であっても、
あらかじめスペルカード宣言しておき、コンボの締めにオカルト技を使って強化状態になり、
強化状態を即座に投げ捨てて勧善懲悪発射という強引な当て方で大ダメージを取って行けたり出来る。
ただ、発生がやや遅く相手が壁に近すぎると逆に当たらなかったり、
強化状態を自ら解除するというデメリットもあるので、単にお手軽な強技というわけでもない。
もう1つあるコスト1000のスペル『仙符「日出ずる処の道士」』は、神子の全方位に向けてレーザーで攻撃する。
正確には神子の真下→頭上へ向けて次々にレーザーを発射していくというもので、真下への発生は非常に速いものの、
逆に同じ高さやそれより高い位置にいる相手には発生が遅くなり、ヒット数も減ってしまう。
強判定で相手を叩き落すJ2Aなどもありルートを考えてコンボに組み込めば弱くはないのだが、
上記二つのスペルが大差無いコストで使い勝手や威力が上、という事もあり、現状では少々影の薄いスペル。
…なのだが、『憑依華』では必ず二人のキャラでタッグを組ませる必要があり、神子をタッグのサブに選んだ場合このスペルで固定されるため、
プレイヤーによっては使わざるを得ないスペルだったりもする。
有効活用出来るメインキャラがかなり限られてくるため、逆に神子にこのカードの発動はさせずにゲージ用のタンクとしての運用する選択肢もある。
余談だが、上述の通り本作では必ずタッグを組んでの対戦となり、
その際にキャラクターの組み合わせによって「〇〇で△△する二人」という風な肩書が付く。
神子の場合はメインキャラにした場合は○○の部分に「全能で~」、サブキャラにした場合は△△の部分に「人の為に動く」という単語が入る。
例として
布都と組んだ場合、神子がメインだと「全能でお皿を割る二人」となり、神子がサブだと「風水で人の為に動く二人」となる。
これはキャラセレクト画面でしか確認出来ないし、ゲーム的な強さに影響をもたらすものでもないが、いろいろと単語の組み合わせを探してみるのも一興。