ポケットモンスター クリスタルバージョン
とは、【ゲームボーイカラー】専用のゲーム。
概要
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Pokémon Crystal Version (英語)
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【ゲームボーイカラー】専用
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ロムカセット
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RPG
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任天堂
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ゲームフリーク クリーチャーズ
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岩田聡 大和聡 宮本茂 石原恒和 山内溥(エグゼクティブプロデューサー)
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田尻智(エグゼクティブディレクター) 増田順一
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1~2人
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2000/12/14 (日本)
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GB:3,800円(税別) 3DS:1,111円(税別)
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CERO:A(全年齢対象)
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通信ケーブル ポケットプリンタ 赤外線通信 モバイルアダプタGB
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ポケットモンスターシリーズ
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3DS:【バーチャルコンソール】
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約187万本
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【ゲームボーイカラー】専用ゲームとして発売された、【ポケットモンスター 金・銀】のマイナーチェンジ。日本国内においては数あるポケットモンスターシリーズ中、タイトル名に唯一「バージョン」が入る。
金・銀に登場した伝説のポケモン・【スイクン】をパッケージに添え、カートリッジは水色の特別仕様のものを採用。また、金・銀とは異なりカラー専用である。
ストーリー中にはスイクンとそれを追う謎の青年【ミナキ】が登場し、金・銀とは少し異なるストーリーを楽しめる。
新たな仕様として女性主人公をシリーズ初採用。他にも「わざおしえ」が初登場、ポケモンが出現時にアニメーションを行うといった具合に後のシリーズに採用された要素も多く登場する。
更にモバイルアダプタGBと連動し、シリーズ初のオンライン対戦も行えるようになったが、普及率や制限時間の関係でほとんど浸透することはなかった。
国内売上は約187万本と高水準ではあるが、金・銀と比較すると大幅に落ちており、ポケモンブームが下火気味になっている事を証明する結果となった。
本作のリメイクは行われていないが、金・銀のリメイクである【ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー】には本作の追加イベントが収録されている。
※ストーリーや原作からある要素は【ポケットモンスター 金・銀】の記事を参照。
追加要素
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スイクンを巡る話
新キャラクター・ミナキと共に各地でスイクンを巡るイベントが追加。最終的にはプレイヤーが捕獲できる。
このスイクンは「ほえる」を覚えていないうえに逃げることはないため、安心して捕獲ができる。
また、スイクンに加え、ライコウ・エンテイも捕獲しないと、スズのとうに登れずホウオウに会うことができない。
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アルフの遺跡の拡張
アルフの遺跡のパズルの先にアンノーン文字が描かれた部屋が追加された。
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女性主人公
ゲーム開始時に新たに女の子の主人公を選べるようになった。
性別によってゲーム内容が変わったりする事は無い。
以降のシリーズもこの仕様が継続される。
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土地名の字幕表示
別のマップに移動すると土地の名前が出るようになった。
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ポケモンのアニメーション
ポケモンが出現したやステータスをみた際に、3枚の差分イラストでアニメを行うようになった。
なお「ねむり」状態のポケモンはアニメーションを行わず、鳴き声も出ない。
その後のシリーズにはしばらく採用されていなかったが、【ポケットモンスター エメラルド】で再び採用され、以降のシリーズではおなじみの要素となる。
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わざおしえ
シリーズ初のわざおしえが登場。コガネシティで「れいとうビーム」「10まんボルト」「かえんほうしゃ」を教えてもらえる。
これらのわざはオスのポケモンが覚えていれば、生まれてくるタマゴのポケモンにも引き継がれる。
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野生ポケモンの分布変更、覚えるわざの変更
【ポケットモンスター ピカチュウ】同様、一部のポケモンの分布が異なったり、新しいわざを覚えるようになったりしている。
特にマリルとブルーが極低確率での出現+大量発生での出現率アップがなくなって、簡単に出会えるようになった。
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アオイのあいことば
ラジオに新たな番組として「アオイのあいことば」が追加。
アオイ?の出したあいことばをラジオ塔で伝えるとポイントが入り、貯めたポイントでアイテムと交換できる。
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電話登録イベントの強化
従来は汎用的な会話だけだったり、勝負の申し込みか大量発生しか発生しなかったトレーナーとの電話が全て一新。
一人毎に異なった話題を喋ってきたり、道具をくれるなどのイベントが発生する場合もある。
トレーナーによっては特定のポケモンを手持ちに入れないと登録してくれないことがある。
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履歴機能
本作で捕まえたポケモンには「出会った場所と時間帯」「出会った時のレベル」がポケモンごとに記録され、出会った場所で同じ時間帯に戦闘するとなつき度が上がりやすくなる。
詳細はタンバシティの「おみとおしばあさん」から聞くか、ポケモンスタジアム金銀の研究所でステータスを見ることで確認できる。
同じクリスタルか金・銀に送った場合は履歴は残るが、赤・緑・青・ピカチュウに送ると履歴は消されてしまう。
後のシリーズにも「トレーナーメモ」として続役しているが、なつき度が上がるシステムは廃止されている。
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モバイルモード
モバイルアダプタGBと接続する事でモバイルモードへと切り替わり、オンラインの機能を利用できる。
このモードでなければ追加施設バトルタワーを利用できない。
ポケモンのタマゴを受け取れたり、セレビィを入手できたりと様々な特権があった。
海外版ではこのシステムは搭載されず、バトルタワーはオフラインでプレイできるようになっている。
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金・銀からの変更点
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ガンテツのボール作りが1~99個までまとめて作ってくれるようになった。性能自体は変更されていない。
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36番道路のキキョウ側に草むらが追加されるなど、一部地形の変更がされた。特に氷の抜け道はマップチップが変更されたり、滑る箇所の難易度が低くなった。
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通信交換イベントのうち、きんにくと交換するポケモンが【ケーシィ】に変更になった。
34・35番道路に出現する【スリープ】が夜にしか出現しなくなったことによる変更と思われる。
キャラクター
追加キャラクター
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【クリス】(女主人公)
新たに登場した女主人公。
なお、本作の時点では男性でもクリスがデフォルトネームなのだが、後の作品では女性主人公の名前として定着されている。
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わざおしえオヤジ
殿堂入り後、水・土曜日のコガネシティのゲームコーナーに立っており、4000コインと引き換えに「かえんほうしゃ」「10まんボルト」「れいとうビーム」のいずれかを覚えさせてくれる。
覚えさせてくれるのは、一日一回いずれかのわざ1つのみ。覚えさせた後はゲームコーナーの中に入る。
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【セレビィ】
幻のポケモン。モバイルアダプタGBのイベントで配布された。
他のポケモンは【ポケモン】/一覧1の0001~0251を参照。
『金・銀』ではバージョンによって異なっていたライバルの名前は、空欄入力だと「シルバー」となる。
BGM
殆どが『金・銀』と同じなので追加曲のみ掲載。追加曲以外は『金・銀』を参照。
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戦闘!スイクン
スイクンとの戦闘BGM。シリーズ初の専用の野生ポケモンとの戦闘BGMとなった。
この曲名だがライコウ・エンテイもこの曲が使われる。
関連作品
移植・リメイク
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【バーチャルコンソール】
2018/01/26に【ニンテンドー3DS】で配信された。
バーチャルコンソールのポケットモンスターシリーズでは最も遅い配信となり、最後に配信されたバーチャルコンソールのタイトルとなった。
ダウンロードコードが付属しているパッケージ版も同時発売。こちらは当時のパッケージが再現されている。付属品は金・銀と同じだが、新ポケモンが掲載されているポスターにセレビィが追加されているという違いがある。
バーチャルコンソールには原則として存在しないワイヤレス通信を特別に搭載している他、バーチャルコンソール版『赤・緑・青・ピカチュウ』とのタイムカプセル、「ふしぎなおくりもの」の赤外線通信も再現されている。
それと同様に【ポケモンバンク】にポケムーバーを使用してポケモンを送る事も可能。
仕様上、モバイルモードは再現されていないが、セレビィの関連イベントは通常で発生するようになっている。
そのためモバイル限定のアイテムとタマゴけん関連はもちろんのこと、入手方法にスタジアムシリーズが絡む、一部の模様替えグッズが実質的に入手不可能となっている。
思い出きろく帳や中断中のタイトル表記では「ポケットモンスター クリスタル」と「バージョン」の部分が省略されている。
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最終更新:2023年07月08日 08:39