【ポケットモンスター ルビー・サファイア】

ポケットモンスター ルビー・サファイア とは、【ゲームボーイアドバンス】用のゲーム。

概要

ポケットモンスター ルビー・サファイア



他言語

Pokémon Ruby Version and Sapphire Version (英語)

ハード

【ゲームボーイアドバンス】

メディア

64メガビットロムカセット

ジャンル

RPG

発売元

ポケモン

販売元

任天堂

開発元

ゲームフリーク

プロデューサー

陣内弘之
出石武宏
鶴宏明
岩田聡(エグゼクティブプロデューサー)
石原恒和(エグゼクティブプロデューサー)

ディレクター

増田順一
田尻智(エグゼクティブディレクター)

プレイ人数

1~2人

発売日

2002/11/21 (日本)

値段

4,800円(税別)

対応機能

ゲームボーイアドバンス専用通信ケーブル
GBAケーブル
【カードeリーダー+】

シリーズ

ポケットモンスターシリーズ

移植・リメイク

3DS:【ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア】

日本販売数

544万本(2バージョン合計)

世界販売数

約1,622万本

【ゲームボーイアドバンス】向けに発売した、ポケットモンスターシリーズ本編の3作目。カートリッジは宝石を模したようなクリアレッド・クリアブルーのカラーを採用。
九州を模した自然豊かな新地方「ホウエン地方」を舞台に、新たなポケモン達と共に冒険する。
パッケージは伝説のポケモン【グラードン】【カイオーガ】が描かれており、それぞれのバージョンでしか捕獲できない。

今回からストーリーに伝説のポケモンが大きく絡むようになり、「悪の組織と伝説のポケモンを巡って争う」という図式が定番化する。

新システムとして「特性」が登場。今まで能力とわざの違いしか無かったポケモン達が大幅に差別化されるようになった。
更に2vs2で戦う新たな対戦形式「ダブルバトル」が登場し、戦略性の高い戦いは今後のシリーズにも続投されるようになる。
また、前作までの泥仕合を危惧したためか、基礎ポイント(努力値)に関するシステムが大幅に変更、特定の能力値に特化する「性格」といったシステムも登場した。

ハードの通信互換が無くなったため、前作からポケモンを送る事ができず、互換切りが行われた。
それに伴い本作では入手不能なポケモンが180種近く存在する。*1
そのため発売当初は評価が低く、【ゲームボーイアドバンス】の不調も手伝って相当の失速を見せていたが、徐々に販売数を伸ばして次第に受け入れられていった。

2014/11/21には【ニンテンドー3DS】のリメイク作品、【ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア】が発売した。

ストーリー

『ポケットモンスター ルビー・サファイア』の舞台は、豊かな自然に恵まれたホウエン地方。物語は、小さな町・ミシロタウンに、主人公が引っ越してきたところからはじまる。野生のポケモンにおそわれているオダマキ博士を助けた主人公は、そのお礼に1匹のポケモンと「ポケモンずかん」をもらい、ホウエン地方をめぐる冒険の旅に出るのだ!

ゲームシステム

  • 特性
    各ポケモンに新たに追加された能力。
    いわゆるパッシブスキルであり、「攻撃を受けると敵を状態異常にする」「体力が減ると特定のタイプのわざの威力が上がる」「特定の状態異常を無効化する」など、効果は特性によって大きく変わる。
    これにより似たり寄ったりの能力だったポケモン達が大きく差別化され、まったくの別物になったポケモンも存在する。
    一部のポケモンには2つの特性があり、どちらの特性になるかは個体毎にランダム。
  • 基礎ポイント(努力値)の仕様変更
    前作までは最大値までいくらでも振り分けられた基礎ポイント(努力値)が、本作で大きく仕様変更され、「最大で510のポイントを各ステータスに割り振る」といった形に変わった。
    そのためトレーナーによってポケモンの能力配分が大きく異なるようになった。
    下記の性格システムも合わせ、同じポケモンでも人によってまったく違う型で戦えるようになり、バリエーションが大きく増し、前作までの泥仕合を削減する事に成功した。
    その一方、本作の時点ではリセットする方法がなく、一度入れてしまうと取り返しがつかないという大きな問題点が生まれてしまう。
    能力値への反映は旧作同様にレベルアップ時・栄養ドリンクの使用時・パソコンに預けた際に行われる。
    本作の時点では敵ポケモンを倒して得られる努力値は経験値と共に入る仕様のため、レベル100まで上げた場合、アイテム使用以外で努力値が獲得できない。
    また、本作の時点では努力値が入っているのか否かは、各能力値を目測して計算するか、合計510で「がんばリボン」を貰った否かでしか判別できない。
  • 性格
    ポケモンにランダムで25種類の性格が当てられる。
    性格によって特定の能力が伸びやすくなったり伸びにくくなったりする。
    本作の時点では特性やアイテムによる性格の調整要素が一切なく、厳選は困難を極める。
  • ダブルバトル/マルチバトル
    ポケモンを2匹同時に繰り出す新しいバトル。
    ダブルバトルでは一部のわざの性質が変化し、範囲攻撃に変わるものがある。
    戦略性は高くなったものの敷居が高く、ストーリー中ではあくまでもサブ要素の戦い方に留まっている。
  • ポケナビ(ポケモンナビゲーター)
    前作のポケギアに該当するデバイス。
    タウンマップ確認、コンディションの閲覧、きねんリボンの確認を行える。
    また、対戦した一部のトレーナーは「トレーナーアイ」にリストアップされ、再戦可能になるとお知らせしてくれる。
  • ポケモンコンテスト
    特定の町ではポケモンコンテストという見世物が開かれている。
    プレイヤーも手持ちのポケモンをエントリーして参加が可能。
    コンテストは前半と後半に分かれた2回戦になっており、前半では下記のコンディションが高いほど評価が上がり、後半ではわざを使ってアピールポイントを競う。
  • コンディション
    各ポケモンに設定されている外見の数値。
    ポロックを食べさせる事で上昇するが、「けづや」が最大になるともう伸ばせなくなってしまう。
    基本的にコンテストにしか影響しない数値だが、【ヒンバス】のみこれの「うつくしさ」によって進化する。
  • きねんリボン
    ポケモンに対する実績のようなもの。特定の条件を満たしたポケモンにリボンが送られる。
  • 木の実を育てる
    本作からは各地の土で木の実を植えて栽培できるようになった。毎日水をあげる事で大きく成長し、たくさんの木の実が採れる。
  • ポロック
    「きのみブレンダー」を使う事で、手に入れた木の実でポロックと呼ばれるお菓子を生成できる。
    ポケモンに食べさせるとポロックの味によってコンディションが上がる。
  • わざおもいだし
    【ポケモンスタジアム金銀】においてはジムリーダーのしろのクリア特典だった低レベルわざの思い出しが本編にも導入。
    本作ではハジツゲタウンのわざマニアにハートのウロコを渡すと思い出させてくれる。
    レベル1で覚える設定のわざや進化レベル未満のわざも対応しており、ポケモンによってはこれでしか覚えられない技も存在する。
    以降のシリーズでも定番化する。
  • ひみつきち
    各所で「ひみつのちから」を使うと自分だけの「ひみつきち」を作る事ができる。
    他のトレーナーとレコードを混ぜれば他人のひみつきちが自分のカートリッジにも登場する。
    他の人のひみつきちでは戦う事もでき、レコードを混ぜた時の手持ちが反映される。一日一回しか戦えず、強制レポートがあるが経験値は入る。
  • レコード
    通信要素の一つ。これを混ぜると他のプレイヤーのプレイ状況や特定の行動を行った回数が反映されたり、ひみつきちが出現したりする。
  • キンセツシティのおやじ
    キンセツシティのポケモンセンターにはIDの下一桁によって変なおやじが出現する。
    おやじは5種類存在し、おやじによっては模様替え用のグッズをくれたり、新しい言葉を教えてくれる。
  • バトルタワー
    【ポケットモンスター クリスタルバージョン】で登場したモバイル限定の対戦施設が完全オフラインでも遊べるようになった。
    ランダムで選ばれた連続7人のトレーナーと対戦し、全て勝ち抜くことでアイテムが手に入る。目指せ100連勝。
    入退場や中断・中断再開時には強制レポートが書かれるため、負けたらリセットしてなったことにするなど、基本的にはズルができない。
    相手は本作で出現するポケモンや覚えるわざしか使わず、後の作品で使用可能になったポケモンや教えわざを使わない為、わざの範囲が広く386匹全て入手可能な現在では難易度は低め。
  • カードeリーダー+との連動
    2003/06/27に発売した【ポケモンバトルカードe+】?と連動が可能。
    バトルカードを読み込むとトクサネシティの小屋にトレーナーが登場してバトルができ、ナゾのみカードを読み込みと「ナゾのみ」を入手できる。

キャラクター

メインキャラクター

  • 【ユウキ】
    男主人公。女主人公を選んだ場合はオダマキ博士の子供になる。
    オダマキ博士の子供になった場合、前作までのライバルと異なり最後までは戦わずに途中でリタイアしてしまう。
  • 【ハルカ】
    女主人公。男主人公を選んだ場合はオダマキ博士の子供になる。オダマキ博士の子供になった場合はユウキと同様。

【ポケモン】

  • 伝説のポケモン
    • 【グラードン】
      ルビーのパッケージポケモン。大地を広げたと言われている。ひざしがつよいにする特性「ひでり」を持つ。
    • 【カイオーガ】
      サファイアのパッケージポケモン。海を作ったと言われている。あめにする特性「あめふらし」を持つ。
    • 【レックウザ】
      緑色の東洋龍を思わせる謎のポケモン。天候をはれに固定する特性「エアロック」を持つ。
    • 【ラティアス】
      映画で先行登場した赤色のポケモン。サファイアでは各地を徘徊している。ルビーでは「むげんのチケット」を手に入れると出会える。
    • 【ラティオス】
      映画で先行登場した青色のポケモン。ルビーでは各地を徘徊している。サファイアでは「むげんのチケット」を手に入れると出会える。
    • 【レジロック】
      点字が書かれた岩のポケモン。さばくいせきで眠っている。
    • 【レジアイス】
      点字が書かれた氷のポケモン。こじまのよこあなで眠っている。
    • 【レジスチル】
      点字が書かれた鋼のポケモン。こだいづかで眠っている。
    • 【ジラーチ】
      1000年に一度だけ目覚める幻のポケモン。映画で配布された。

他のポケモンは【ポケモン】/一覧1の0001~0386を参照。

【ジムリーダー】

【四天王】【チャンピオン】?

組織

他の人たち

【ポケモントレーナー】

バグ

  • きのみもんだい
    致命的なバグとして「きのみもんだい」と呼ばれる、時計に関するイベントが発生しなくなったり、関連するイベントの処理がおかしくなったりするバグが存在する。最初にセーブデータを作ってから1年間ほど経過すると、ほぼ確実に発生する。
    当時の修理する方法として任天堂に送る事や、月刊任天堂2004年1月~3月号で配信された「きのみもんだい しゅうり プログラム」で修復ができた。
    後続作品である【ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン】【ポケットモンスター エメラルド】ではその修理プログラムが内蔵された。通信ケーブルで繋ぐ事で現在でも利用が可能。
    他にもカードeリーダー+用のカードとして修理プログラムのコードが記録されたものもあり、雑誌「ポケモンスクープ2004.Winter」の付録となっていた。
  • 道具増殖
    適当なメール1種類を大量に購入し、トリックを覚えたポケモンにメールを持たせ、道具を持っているポケモン(「チーゴのみ」を100%所持している【ドンメル】が良い)に「トリック」を使って倒す。
    これを数回繰り返すとメールを持たせる時のメッセージが聞かれなくなり、増やしたい道具を持たせると、メールが減って持たせた道具が増える。
    これを連打するだけで好きな道具を増殖できる。
    これによりこの世代では好きなだけわざマシンの増殖が行えたため、基本的にわざマシンで困る事は無かった。
    通信交換でメールを受け取ると治せる。ゲーム内のNPCとの通信交換でも直せるが、その場合はメールがバグを実行したものになって受け取れなくなる。再度バグを使いたい場合はもう一度実行すればいい。
    この状態になると、ポケモン画面からメールを持たせると「???」が9つ並ぶメール編集画面になる。
    これの特定の文字に変更させて、サファリゾーンで戦闘や捕獲が自由を行える、トクサネシティから海上を歩けるという応用バグも存在する。

    『ファイアレッド・リーフグリーン』以降では、自分か相手のどちらかにメールを持たせている場合は「トリック」自体が失敗する、という処理が行われている。
  • 陸乗り
    「ダートじてんしゃ」に乗って水辺に横向きでくっつき、ジャンプ移動で水辺から1マス離れる。
    ジャンプ移動で戻ると同時にAボタンをタイミング良く押すと陸地で「なみのり」を行える。
    長い草むらを歩行速度を下げずに移動できる利点もあるが、下に水辺がある橋の上でもポケモンが出現するようになってしまう。
    「そらをとぶ」などの「なみのり」を解除できるものや、崖から降りると降りることができる。
    デボンスコープを使わずにヒワマキジムに入れるが、「そらをとぶ」を覚えるポケモンがいないと脱出できなくなる。
  • タワー出禁
    道具が満タンの状態でバトルタワーに挑んで7連勝すると、景品がもらえない。
    その後に外に出て入り直すとフリーズしてしまう。外に出た時点でレポートしてしまうと、そのデータでは二度とバトルタワーには入れなくなってしまう。
    対策としては、外に出ずにちゃんとアイテムを受け取るか、挑む前に道具を開けておきたい。
    当時は、外でレポートしてしまってもソフトを任天堂に送れば修正してもらうことができたが、現在は受け付けていない。
  • タワーバグ
    バトルタワーで出てくる敵ポケモンを捕まえてしまうバグ。
    事前準備として弱いポケモン2匹、「だいばくはつ」を覚えているポケモン、未捕獲で徘徊中のラティアスかラティオスが必要。「マスターボール」も用意しておくこと。
    「だいばくはつ」を覚えているポケモンを先頭にしてバトルタワーに挑み、1匹目の敵を「だいばくはつ」で倒し、2匹目が出たら倒されてそのまま全滅する。その2匹目のポケモンが捕獲ポケモンとなるので、目当てのポケモンではない場合はやり直す。
    目当てのポケモンが出たら全滅した後、他の野生ポケモンやトレーナー戦を一切挟まずにラティアス(ラティオス)と遭遇し、逃げられる前に一撃で倒す。
    すると何故か先程バトルタワーで出てきたポケモンが続けて出現するので、それを捕まえると入手できる。ラティアス(ラティオス)同様に相手の番になると逃げ出すので「マスターボール」で捕まえると良い。
    これで捕まえると「ラティアス(ラティオス)を捕まえた」扱いとなり、そのデータではラティアス(ラティオス)は出現しなくなる。
  • 通信交換を利用したポケモン増殖
    データが消えても大丈夫なソフトに増やしたいポケモン、もう片方のソフトに消えてもいいポケモンを用意する。
    それぞれを通信交換をしてすぐに、通信をやめる。
    増やしたいポケモンを出したデータが消えてもいいソフトで、レポート削除コマンドを実行して「レポートを しょうきょしています」と表示されたらすぐに電源を切る。
    再び始めると、前回のセーブデータを読み込むため、増やしたいポケモンがいる状態に戻っている。増えたのを確認したら念のため、レポートをする。
    これは、セーブデータが正常に書き込めなかった際に備えて2回分のレポートを保存している仕様の為、発生する。
    なお、その前のレポートを読んでいるセーブデータで同じことを実行すると、レポートが完全に消えてしまう。
    『エメラルド』ではより安全に増殖できる方法があるため、それ以降はリスクを負ってまで増殖する必要か無くなった。

関連作品

マイナーチェンジ

【ポケットモンスター エメラルド】

【レックウザ】をパッケージにしたマイナーチェンジ作品。育成の緩和など様々な追加要素がある。

移植・リメイク

リンク

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最終更新:2023年01月18日 09:32

*1 データ内に存在しているので制作やリソースが間に合わなかったわけではない