電気タイプの歴史
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電気タイプの性能
技の特徴 |
わざ「かみなり」は天候が「あまごい」状態の場合、必中になる。 わざ「でんじは」は無効相性、特性の影響を受ける。 わざ「じゅうでん」を使用後場にいる限り、次の自分の威力が2倍になる。 わざ「どろあそび」の効果がある間、威力が半減する。 特性が「でんきエンジン」のポケモンにはダメージ、追加効果を与えられず相手の素早さを1段階上げる。 特性が「ちくでん」のポケモンにはダメージ、追加効果を与えられず相手の最大HPの1/4回復させる。 特性が「ひらいしん」のポケモンにはダメージ、追加効果を与えられず相手の特攻を1段階上げる。ただし地面タイプで無効化した場合は、特攻が上がる効果は得られない。 ダブルバトル時、わざを選択したポケモン以外に特性が「ひらいしん」のポケモンが居た場合、単体攻撃は全てそちらに向かう。 でんきタイプのポケモンはまひ状態にならない(まひさせる補助技や特性などに対しても有効)。※第6世代から |
攻撃面
半減タイプ3つ、無効タイプ1つと攻撃面で苦手なタイプはやや多めであり、弱点をつけるタイプも2つと少なめだが、
弱点の水・飛行タイプは共に数が多いことに加え、古くから高性能の10万ボルトやかみなりは技マシンが存在すること、
電気タイプの技を覚えられるポケモンが多いことなどの理由も後押ししてか、サブウエポンとしても人気はそれなりに有る。
ただし第4世代付近から様々なタイプの攻撃技が充実し始めると、電気技より他のサブウエポンを優先するポケモンも着々と増えつつあり、
相性補完目的のタイプとしてはそこまで高需要というわけでもない点がうかがえる。
例外もいるものの、全体的にサブウエポンが不足している電気ポケモンが多めである。
氷タイプと攻撃面の相性がよいため、第2世代からは電気タイプのポケモンがめざパ氷をもっていることが多い。
攻撃技の性能面では、まともな技の少なかった初代から優遇気味であり、特殊技は今に至るまで高い汎用性を誇る。
ただし、第4世代以降の電気物理技に関しては、専用技を除くと第4世代時点では最高火力が75、
第5世代以降でも最高威力は反動ダメージ付きで90と、特殊に比べるとやや扱いにくい。
ちくでん等の電気無効特性は徐々に増えていったが、もともと通りの悪い電気や地面タイプばかりが持っている。
防御面
弱点は1つだけであり、弱点の少なさだけなら全タイプ中1位である。
しかし弱点の地面が非常にメジャーであり、耐性も物理寄りの飛行と特殊寄りの電気とやや噛み合っておらず、
特に電気単タイプは防御向きとは言い難い。また、炎同様耐久種族値が高めのポケモンが比較的少ないという特徴も持ち、特に防御は低い傾向にある。
補助技「でんじふゆう」やアイテム「ふうせん」で電気単タイプなら一時的に弱点なしになれるが、
弱点をなくしたところで対処が難しくない場合も多く、こういった点は電気タイプの防御面の微妙さを表しているとも見ることができる。
しかし、複合タイプは弱点を補いつつも噛み合う耐性を得ていることが多く、全体的に優秀。
地面弱点を持たない+飛行や特性ふゆう持ちの電気はその筆頭。
ランターン、
ロトム、ウォッシュロトム、ヒートロトム等、単なる複合だけでなく相性の良い特性にも助けられているポケモンも多い。
耐久とは関係ないが、第6世代ではまひ状態にならないという特徴が電気タイプに追加された。
素早さの高いポケモンは機能停止に陥るリスクが軽減されたが、
実際は第5世代までに特性で電磁波を無効にできていた電気ポケモンもそこそこ多い。
世代毎の変遷(簡易版)
- 第1世代
- 当時から炎・水・氷と並び技に恵まれていた。
- 技マシン「10まんボルト」「かみなり」は当時から現在に至るまでほぼ皆勤賞。
- 「でんじは」が技マシンに存在。当時から補助技では珍しく無効タイプ(地面)には効かなかった。
- 対戦では地震こそ使用率が高かったものの、素早さと特殊の高いサンダースが人気であった。
電気技は習得可能なポケモンが多かった事もあってかメジャーな存在だった。
- 第2世代
- はがねタイプ登場により耐性追加。はがねタイプに等倍以上で攻撃できるタイプは少数派である。
- 「10まんボルト」が第二世代のみ技マシンから消滅。代わりに「かみなりパンチ」が第二世代限定で追加。
- 「でんじほう」が第二世代限定で技マシン化。
- 「でんじは」が技マシンから消失。
- めざめるパワーが登場。でんきタイプはサブウェポンに恵まれないポケモンが多く、「電気にめざパ氷」の歴史は長い。
- クリスタル版で「10まんボルト」が教え技に追加。
- 「かみなり」に「そらをとぶ」等の技で空中にいる相手に威力2倍で当たるという効果が追加された。
- 第3世代
- でんき無効特性「ちくでん」登場。
- ダブルバトルで味方へのでんき技を受ける「ひらいしん」が登場。当時はでんき無効の効果はなく、シングルでは何の効果もなかった。
- 「かみなり」命中率が天候「雨」の時は必中、「晴れ」の時は50%に低下するという効果が追加された。
- 第4世代
- 物理特殊が技ごとに分かれ、「かみなりパンチ」が物理化。HGSS以降教え技に追加。
- でんきが無効となる特性に「でんきエンジン」追加。
- 「でんじは」が技マシンに復活。
- 新登場のロトムに、プラチナでさらに豊富なフォルムチェンジが追加。当時はフォルムチェンジしてもタイプが変わらず、また対戦では使用できない場合が多かった。
- 第5世代
- 物理技「ワイルドボルト」登場。技マシンも追加。
- 特性「ひらいしん」にでんき技を無効化しとくこうを上昇させる効果が追加。地面タイプの所持者に関しては相変わらずシングルでは死に特性。
- ロトムがフォルムチェンジするとゴーストタイプが別のタイプへ変わるようになった。これにより電気の新複合タイプが一気に3種も増えた。
- 第6世代
- 多数の特殊技の威力が下方修正。電気技は「10まんボルト」「かみなり」の威力が低下。「めざめるパワー」威力低下もでんきタイプにとっては無視できない。
- でんきタイプはまひ状態にならないという性質が追加。 あれ、特性柔軟の電気タイプがいたような…?
- 第8世代
- 準伝の一斉リストラにより、需要がロトムに集中する事態に。
- ダイマックスとの相性が良いパッチラゴンが健闘を見せるも、メガシンカが没収されたライボルトと相方のツンデツンデを失ったトゲデマルが大幅減少し、第6世代同様接地電気の影が薄い時代に。
電気タイプ平均種族値
|
HP |
攻撃 |
防御 |
特攻 |
特防 |
素早 |
合計値 |
平均 |
70 |
77(75) |
76(75) |
101(100) |
85 |
92 |
503(497) |
最大 |
125 |
150(123)((162)) |
120(115) |
165((152)) |
110 |
140 |
680(610) |
最小 |
50 |
40 |
40 |
45 |
50 |
32 |
400 |
()内は
ゼクロム除外時
パラメーターを正しく指定してください。内は
ピカチュウに電気玉を持たせ攻撃・特攻全振り個体値Vのときの実質値。
(最終進化系25+2種&
ピカチュウ、平均値四捨五入 ロトムフォルムチェンジは1体づつ別のポケモンとして扱う)
雷のイメージからなのか、特攻と素早さが高い。
打たれ弱いが素早さに長けた速攻型と、鈍足だが特攻が高い火力型のどちらかが多い。
逆に耐久型と呼べるようなポケモンはかなり少ない。
種族値ランキング
合計値
順位 |
ポケモン |
種族値 |
順位 |
総合 |
ポケモン |
種族値 |
能力別
種族値ランキング(ワースト)
合計値
能力別
電気タイプをもつ複合タイプとその主なポケモン
※
ロトムFCは第五世代でのタイプ。タイプごとにカウント。
第4世代までは複合タイプ4つ(各々最終進化系は
ロトムを例外として1種ずつ)と
ノーマル並に少なかったが、
第5世代では
ロトムのフォルム仕様変更と相まって10タイプ14種まで大幅増加。
これまで
サンダー固有の組み合わせだった+飛行は第5世代にきて一気に3種追加された。
2つのタイプの相性の良さとその特性から
第4世代までの4種はいずれも耐久型、或いは一部のポケモンの受けができる。
+水は攻撃面での相性もいい(特に雨パで)が、肝心の
ランターンの特攻はさほど高くないためアタッカーとしてはあまり使われない。
+鋼の
ジバコイルも攻撃面での相性は悪くなく、こちらは特攻の高さからアタッカーとして使われることが多い。
同様に、
ロトム、
サンダーもアタッカーとして使われることが多い。
電気タイプの主な技
技名 |
直接攻撃 |
分類 |
威力(Zワザ) |
命中 |
PP |
範囲 |
追加効果・備考 |
ワイルドボルト |
〇 |
物理 |
90(175) |
100 |
15 |
単体 |
与えたダメージの1/4を反動として受ける |
かみなりパンチ |
〇 |
物理 |
75(140) |
100 |
15 |
単体 |
10%で麻痺 |
かみなり |
× |
特殊 |
120→110(185) |
70(必) |
10 |
単体 |
30%で麻痺・天気が雨の時は必中・上空にいる相手にも当たる |
10まんボルト |
× |
特殊 |
95→90(175) |
100 |
15 |
単体 |
10%で麻痺 |
ほうでん |
× |
特殊 |
80(160) |
100 |
15 |
相手・味方複数 |
30%で麻痺 |
ボルトチェンジ |
× |
特殊 |
70(140) |
100 |
20 |
単体 |
攻撃後に控えポケモンと入れ替える(無効化されると×) |
技名 |
直接攻撃 |
↓は変化 |
威力 |
命中 |
PP |
範囲 |
追加効果・備考(Zワザの追加効果) |
でんじは |
× |
変化 |
‐‐‐ |
100 |
20 |
単体 |
相手麻痺・電気無効ポケモンには効かない(自分の特防↑) |
でんじふゆう |
× |
変化 |
‐‐‐ |
‐‐‐ |
10 |
自分 |
5ターンの間浮遊(回避↑) |
じゅうでん |
× |
変化 |
‐‐‐ |
‐‐‐ |
20 |
自分 |
次に出す電気技の威力が2倍、特防↑(特防↑) |
プラズマシャワー |
× |
変化 |
‐‐‐ |
‐‐‐ |
25 |
全体の場 |
使用したターン全てのノーマル技が電気タイプになる(自分の特攻↑) |
かいでんぱ |
× |
変化 |
‐‐‐ |
100 |
15 |
単体 |
特攻↓↓(自分の特防↑) |
エレキフィールド |
× |
変化 |
‐‐‐ |
‐‐‐ |
10 |
全体の場 |
5ターンの間、場をエレキフィールドにする(自分の素早さ↑) |
レパートリーは多くない。大体はかみなり、10まんボルトだが、追加効果狙いのほうでんもいる。
第5世代で追加されたボルトチェンジは特殊版とんぼがえりといった性能で、総じて素早い電気ポケモンとの相性もよいテクニカルな技だが
地面ポケモン等に無効化されると交換もできなくなるため、とんぼがえり以上に読み合い等が必要となるだろう。
ワイルドボルトは電気版とっしんで、威力はボルテッカーの下位互換であるが、ボルテッカーは
ライチュウ系列の専用技なのに対して
こちらは四足歩行ポケモンでも使えるなど覚える範囲が広い。物理型のメインウェポンにもなるだろう。
なお、第4世代では物理技はかみなりパンチのほぼ一択しかなく、攻撃力の高い
エレキブルですら10万ボルトのほうが決定力が高いという始末だった。
補助技はでんじはの存在感が強い。麻痺は素早さが1/4と事実上機能しなくなり、確率で行動不能の追加効果もついてくる嫌な状態異常で、
木の実や電気吸収/無効ポケモンなどの対策がなければ一方的な展開に持ち込まれることもある。
弱点を消せるでんじふゆうは面白い技だが使いどころは難しい。どちらかというと鋼ポケモンの選択肢としてのほうがよく使われる。
下はあまり使われないが参考に。
技名 |
直接攻撃 |
分類 |
威力(Zワザ) |
命中 |
PP |
範囲 |
追加効果・備考(Zワザの追加効果) |
らいげき |
〇 |
物理 |
130(195) |
85 |
5 |
単体 |
20%で麻痺・ゼクロム専用技 |
ボルテッカー |
〇 |
物理 |
120(190) |
100 |
15 |
単体 |
与えたダメージの3分の1を受ける・10%で麻痺・ライチュウ系統専用技 |
クロスサンダー |
× |
物理 |
100(180) |
100 |
5 |
単体 |
クロスフレイムの後に出すと威力2倍 |
びりびりちくちく |
〇 |
物理 |
80(160) |
100 |
10 |
単体 |
30%でひるみ・トゲデマル専用技 |
スパーク |
〇 |
物理 |
65(120) |
100 |
20 |
単体 |
30%で麻痺 |
かみなりのキバ |
〇 |
物理 |
65(120) |
95 |
15 |
単体 |
10%でひるみ又は麻痺・ほぼスパークの下位互換 |
ほっぺすりすり |
〇 |
物理 |
20(100) |
100 |
20 |
単体 |
100%で麻痺 |
でんじほう |
× |
特殊 |
120(190) |
50 |
5 |
単体 |
100%で麻痺・ジバコイル系統・ダイノーズ位 |
パラボラチャージ |
× |
特殊 |
65(120) |
100 |
20 |
相手・味方複数 |
与えたダメージの半分だけ自分のHPを回復 |
エレキネット |
× |
特殊 |
55(100) |
95 |
15 |
相手複数 |
100%で素早↓・デンチュラ系とアリアドス系専用 |
チャージビーム |
× |
特殊 |
50(100) |
90 |
10 |
単体 |
70%で自分の特攻↑ |
そうでん |
× |
変化 |
‐‐‐ |
‐‐‐ |
20 |
単体 |
使用したターン相手が出す技が全て電気タイプになる エレザード専用技(自分の特攻↑) |
じばそうさ |
× |
変化 |
‐‐‐ |
‐‐‐ |
20 |
味方全体 |
特性がプラスかマイナスのポケモンの防御↑特防↑(自分の特防↑) |
専用Zワザ
使用ポケモン |
元となる技 |
技名 |
直接攻撃 |
分類 |
威力 |
範囲 |
追加効果・備考 |
ピカチュウ |
ボルテッカー |
ひっさつのピカチュート |
〇 |
物理 |
210 |
単体 |
|
ライチュウ(アローラ) |
10まんボルト |
ライトニングサーフライド |
× |
特殊 |
175 |
単体 |
100%で麻痺 |
登場ポケモン早見表
太字はメガシンカ可能
デンリュウ、ランターン、ライコウ
ライボルト、プラスル、マイナン
第1世代
素早さが重要と言われていた初代において、
プテラや
ミュウツーと並び当時2位タイの素早さを持つ
サンダースが猛威を振るう。
この頃最速だった
マルマインなど、全体的に素早いのが特徴。
もっとも有名であろう
ピカチュウも電気タイプである為、ともかく目立つ。
地面タイプには圧倒的に弱いものの、弱点を突ける水・飛行タイプはポケモンの数が多く、安定した強さを持ったタイプの一つだった。
攻撃面では10万ボルトが安定して強く、サブウエポンとしても高い需要を得ていた。
第2世代
新たに登場したのは特攻の高い
デンリュウ系、水複合の
ランターン系、伝説ポケの
ライコウと、
後付け進化前のエレキッド・ピチュー。
しかし10万ボルトの技マシンがなかったため、
デンリュウ以外の二体は
クリスタルの教え技が登場するまで10万ボルトを覚えられないという、とんでもない罠が待っていた。
スパークでは唯一神並の戦闘力なのでかみなりに頼るしかなかった。
鋼タイプの登場により、
レアコイル系が電気・鋼に。耐性が一気に増えたものの前作では耐えられた地震に弱くなった。
一方氷タイプ弱体化にともない、
サンダーの需要は電気トップクラスに増加。
電気タイプの強さに変化は殆ど無く、この頃から「めざめるパワー」が登場。
サブウエポンの少ない電気タイプはこの技で氷タイプや草タイプを粘り、主に地面タイプへの対抗策とした。
また、天候の導入で大雨の時には雷が必中になった。
サンダースはめざめるパワーの他に補助技をかなり入手し、より強化された。
相変わらず
マルマインは最速のポケモンで、爆発要員だった。
ピカチュウは専用アイテムの
でんきだまを入手。これにより凄まじい火力を手に入れた。
また、この世代に新技電磁砲が登場。
当時は技マシンで多くのポケモンが習得でき、命中率が雷よりも悪いが当たれば確実に相手を麻痺させるメリットは大きい。
第2世代の円熟期になると
カビゴンなどが麻痺撒き及び役割破壊に使っていた。
第2世代後半になると撒き菱を使う
パルシェンから吠える
ライコウにつなげる、いわゆる昆布戦法が編み出され、
更に
ライコウ自体も待望の10万ボルトを習得し強化された。
また、
エレブーが
カビゴン突破用にクロスチョップを習得できるようになった。
第3世代
新顔は
ライボルト、プラスル、マイナン。だが
ライボルトはほぼ
サンダースや
ライコウの下位互換であり
プラマイも種族値自体低めかつシングルでは特性無きに等しく、まともな需要があったのは既存の電気のみだった。
新技も、電撃波は必中技だったが雨時の雷は同様の必中効果に加え、威力も2倍、3割麻痺の追加効果があった。
充電も2回攻撃した方が良かったりするので結局使われなかった。
レアコイルは特性「磁力」によって物理受けで有名な
エアームドなどの鋼を、交代を封じて倒すことができるようになった。
サンダースは高い素早さから相変わらずの人気で、ダブルでも地震の流行にもかかわらずよく使われていた。
特性「蓄電」は敵の電気技で回復できるが、この頃はまだ電磁波には効果がなかった。
同じく、
ランターンも「蓄電」を入手し電気タイプのメタが現れたように見えたが、
「電気タイプのメタは電気タイプ」な訳で結局の所、電気タイプの使用率は高いまま。
ライコウの特性は「プレッシャー」だが電気タイプで唯一特攻を高める瞑想を習得し、
身代わりと合わせることによって地球投げのない
ハピナスを完封できるほどだった。
デンリュウは、
ライコウでは覚えない気合いパンチやカウンターなどを習得した。
最速を誇っていた
マルマインは
デオキシス・
テッカニンに抜かれてしまったものの、雨パで採用されていた。
ピカチュウ系には、専用技としてボルテッカーが追加された。
個体値や努力値、めざパの仕様変更があったのもこの世代。
めざパが粘りづらくなったため、初心者の
サンダース使用率が激減した。
特に
ライコウに至っては厳選難易度自体が他のポケモン以上に大幅に上昇したために使用者もほとんどいなくなってしまった。
(
ライコウの厳選難易度については詳しくは
こちらを参照)
どちらとも強化こそされているのに皮肉なジレンマである。
ポケモン界屈指の厳選難易度を誇るXD産の
サンダーもこのころ登場。
良性格金属音持ちめざパ氷70を粘ろうとして挫折したトレーナーは数え切れないだろう。
一方この世代から始まったダブルバトルでも素早さと特攻の高さから大人気だった。
公式戦でメジャーな
メタグロスや
カイオーガに強く、さらには彼らの相方にも適していた。
弱点の地震は強力だったが、逆にそれはカモとなる飛行タイプが増えることも意味し
その地震を無効化できる
サンダーの需要が高かった。
特性「避雷針」に対抗するためにめざパ電気を持つこともあったという。
第4世代
ライボルトがオーバーヒートを習得。ライコウ、
サンダースとの差別化を果たし、それなりに戦えるようになった。
めざパを粘る必要性もそこまでなくなったため、初心者にも優しい。
新たに登場した放電は威力は10万ボルトに比べて低いが追加効果で麻痺にしやすく、ダブルバトルでは全体攻撃なので「避雷針」の特性も無視できる。
その「避雷針」は味方の電気技も対象になって少々弱体化。
チャージビームは威力こそ低いものの、追加効果で特攻があがりやすい。
既存の技の充電は特防が上がるという効果が追加された。
特性も「蓄電」が電磁波に適用されるようになり、
サンダース強化の一因となった。
物理技には、仕様変更により物理化したボルテッカーや雷パンチ、スパークと新技の雷の牙があるが、
ピカチュウ系専用のボルテッカーの次に高い威力を誇るのは威力75の雷パンチのため、
攻撃種族値が高い
エレキブルや
レントラーに見合う強力な電気物理技の登場が待たれるところ。
ちなみにボルテッカーの物理化に伴い、電気玉は特攻だけでなく攻撃も2倍になるように強化された。
新アイテムではこだわりスカーフの登場は痛いが、それでも速攻向きの命の珠、紙耐久を補う気合のタスキ、
地面技への対抗策であるシュカの実など有利になるアイテムも増えた。
プラチナでは教え技で電磁浮遊が流行。使用することで数ターン弱点の無い電気タイプが増加した。
シグナルビームも追加されたが、こちらはあまり使われていない。
同じく、プラチナでは
ロトムがフォルムチェンジ。
通信対戦では使えないが、電気タイプでありながら
吹雪・ハイドロポンプ・オーバーヒート・エアスラッシュ・リーフストーム(のうち一つ)が使えるという
脅威のレパートリーを実現した。フォルムチェンジの際、そのフォルムの専用技のみが追加変更削除されるため、
勿論、雷を始めとした元々の姿の技は、引き続き使う事が出来る。
第3世代まで安定して強かった
サンダーは、ダブルでの地震の弱体化と吹雪の強化で少し向かい風が吹いた。
だが「ねっぷう」と「はねやすめ」を手に入れ、前者は得意のダブルバトルで高い性能を誇り、シングルでも粘るのが大変なめざパの代わりとして候補に挙がることもある。
はねやすめはHP回復+自身の弱点が大きく変わるため相性が非常に良く、耐久型
サンダーが流行ることになる。
ダブルバトルでは地震の威力低下や、「避雷針」無視の放電などにより相変わらずメジャー。
ただしこのタイプの一つの売りである素早さは、こだわりスカーフの登場や先制技の充実、
そしてトリックルームにより少し弱まったかもしれない。
伝説解禁戦では
カイオーガ対策などで使われることも多かった前世代と違い、しおふきの強化とこだわりスカーフにより雷を撃つ前に逆に瞬殺されてしまう上、技が草に比べ安定した強さを持てない。
ユキノオー、ルンパッパ等の草タイプによって対
カイオーガの立場を失い一気に不遇タイプと化してしまった。
ドラゴンタイプとの相性が悪く、伝説の多くが大地の力を覚えるのも向かい風。
唯一、浮遊で大地の力他の地面技が無効できる上、炎技を覚えられることから
グラードンとの相性が良く、
ねこだましやけたぐりが飛び交う格闘の効かないゴーストタイプ複合の
ロトムは、たまに使われた。
2010の映画前売り券で、色違いのライコウ・エンテイ・スイクンが配布。
ぞれぞれに今まで覚えなかった技4つが与えられ、
ライコウはウェザーボール/波動弾/神速/電磁砲を習得、
前者2つは強力なサブウェポンとして期待されていた。
ところが性格がうっかりや固定、従来有利だった
ガブリアスなどに素早さで抜かれる為、評価は三犬でも最低となっている。
第5世代
新たな電気ポケモンは高速アタッカー型の
ゼブライカ、準伝説以外では初の電気/飛行で
ピカチュウ系ポジションの
エモンガ、
虫複合のアタッカー型で特性が優秀な
デンチュラ、誰もが夢見た単電気+ふゆうで実質弱点なしの
シビルドン、地面複合というタイプも外見も個性的な
マッギョ。
更に伝説では電気/飛行の
ボルトロス、ドラゴン複合でホワイト版のパッケージを飾るシンボルポケモンの
ゼクロム。
また、
ロトムのフォルムチェンジはそれぞれ電気+αのタイプへ変更するようになり、電気/炎、電気/草、電気/氷という新たな組み合わせも登場。
合計で5(7)匹、
ロトムも含めると10(12)匹と、非常に数が多い。
デンチュラは耐久こそ低いが、そこそこの特攻と
ゴウカザルと同等の素早さを持ち、アタッカーとして起用される。
木の実を封じるきんちょうかん、大雨で無くてもかみなりを気兼ねなく撃てるふくがんと、特性の優秀さがポイント。
シビルドンは電気タイプらしからぬ遅さだが、特性も相まって耐久はそれなり。技の面でも中々の器用さを持っている。
準伝説の
ボルトロスは
ラティオスを上回る素早さと高い攻撃性能を持つ高速アタッカー。特性のいたずらごころも強力。
第4世代では電気・
ゴースト固定だった
ロトムの各フォルムが今作では電気+αにタイプが変更され、専用技がタイプ一致で放てるようになった。
耐性が大きく変化した点については、前作の+霊の優秀さもあり単純に使い勝手が上がったとは限らない点に注意したい。
特にウォッシュロトムはハイドロポンプの威力と実質弱点草のみ(しかも草結びには強い)が注目され、対戦環境で多く見かけるようになった。
技方面でも特殊電気版とんぼがえりのボルトチェンジ、逆ジャイロボールとも言えるエレキボール、電気版凍える風のエレキネット、
そして電気版とっしんのワイルドボルト等、変わった技が追加された。
ワイルドボルトは反動こそあるものの、かみなりのキバで我慢していた四足型のポケモン(特に
レントラー)にとって待望のメインウェポン候補となった。
伝説ポケモンの
ゼクロムは、威力130を誇るらいげき、威力命中100の安定技クロスサンダーと、2つの高威力物理技を専用技とする贅沢ぶり。
新アイテムのふうせんは、弱点が地面のみの電気タイプには重宝されている。
また、電気タイプ関連の特性である避雷針は、電気技を無効化しつつ特攻を上げる効果が追加され、どのルールでも実用性を持つ特性となった。
特に
ライボルトにとって追い風となったが、弱点を1つ克服しめざパ氷も半減する
アズマオウという難敵を生み出した。
ダブルでは
ボルトロスがでんじはといばるを連発して運ゲーを仕掛ける型が流行っている。
確率でねこだましのように先制で相手の技を封じられるので一撃技以上にクソゲーと化している。
ウォッシュロトムも雨パや
バンギラスに強いため人気。
サンダーは
ボルトロスに立場を奪われ使用率が落ちた。
じしんがメジャーなルールのため浮いていない電気はほとんど活躍できていない。
四世代GSルールでは最弱扱いされていたが、
伝説ダブルでは五世代になっても相変わらずで、
ゼクロムは弱点の都合全く活躍できず
電気は伝説戦では弱い&ダブルの物理龍は弱いという評価を覆せず各タイプの評判通り伝説最底辺に沈んでしまっている。
カイオーガに有利かと思われたが氷弱点により普通に返り討ちにされていて大して有利ではなかった。
ボルトロスもこちらでは氷弱点が祟り使用率は低い。
第6世代
電気タイプ自身に麻痺の無効耐性が追加され、これにより素早さの高いポケモンの多い電気タイプにとってはありがたい強化となり、不意のでんじはで機能不全に至らなくなったのは大きい。
また、今まで殆ど生かされなかった電気タイプ以外のタイプ耐性(飛行耐性と鋼耐性)もフェアリータイプの登場による鋼技の需要増加や特性で飛行技を先制で出せる
ファイアローの登場、特性スカイスキンで
ノーマル技を威力1.3倍の飛行技で出せるメガボーマンダの登場(ORASから)により次第に生かされるようになった。
新ポケモンは
ノーマル複合の
エレザードと
フェアリー複合の
デデンネの2種。
エレザードは特攻と素早さが高い高速特殊型の配分であり特性に水技無効のかんそうはだを持つため地面複合ではない水タイプに減法強く、対地面のなみのりやくさむすび、悪特殊技のあくのはどうや格闘特殊技のきあいだまを覚えるため電気タイプにしては珍しくサブウェポンに恵まれていた。
デデンネは
フェアリー複合かつ特殊方面の配分でありながら
フェアリー特殊技を覚えず、素早さが当時トップメタの
ガブリアスに1負けることから微妙視された。
既存ポケモンでは
サンダースや
ライコウが後述の一部の電気特殊技やめざめるパワーの弱体化やとつげきチョッキの登場で打撃を受け、環境インフレもあって大きく後退した。
一方、
ライボルトはメガシンカを獲得して大きく強化された。
レントラーはつぶらなひとみやかいでんぱの習得で耐久戦術が強化された。
ボルトロスは前述の麻痺無効耐性の獲得でやや動きやすくなり、特にけしんフォルムがいたずらごころ+でんじは+いばる+みがわりの害悪戦術で終始トップメタに居座った。
反面、
サンダーは相変わらず
ボルトロスの陰に隠れがちだった。
ランターンやウォッシュ&ヒートロトムは
ファイアローの一致技を全て半減できる上、全員が元々特殊型メインなのもあって
ファイアローのおにびの影響をあまり受けないため
ファイアローメタとして使われることが多かったが、前述のウォッシュ&ヒートを含めたFCロトムは特殊技の威力低下や環境インフレで前世代ほど活躍しなかった。
ダブルバトルではこちらでもメガライボルトがいかくを生かして活躍した。
また、
パチリスもダブルで強いほっぺすりすりを習得し、ダブルで行われた2014年のWCS大会では決勝進出者の1人が使用しほっぺすりすりやてだすけ等のダブル向きの技で大活躍して使用者を優勝に導いた。
ボルトロスも前述の害悪戦術によりダブルでも終始トップメタであった。
新技は準専用技の吸収系の特殊技パラボラチャージ、
エレザード専用のそうでん、確定麻痺の実質でんじはの上位互換の物理技ほっぺすりすり、フィールド技の
エレキフィールド、相手の特攻2段階ダウンのかいでんぱ、特性プラスかマイナスのポケモンのみ有効な実質ダブル専用のじばそうさ、そのターンに出した
ノーマル技を電気技にするプラズマシャワーの7種。
既存技では10まんボルトやかみなりといった汎用性の高い一部特殊技の威力が若干低下し、特殊型の電気タイプにとっては打撃となった。
また、めざめるパワーの弱体化も元々サブウェポンに乏しいポケモンが多い電気タイプにとっては大きな痛手となった。
第7世代
歴代の主な電気使い
第一世代にマチス、第三世代にテッセン、第四世代にデンジ、第五世代にカミツレ、第六世代にシトロンが登場した。
マチスは元米軍兵士ということもあり、トラップでプレイヤーを悩ませた。金銀でも引き続き登場、トラップは故障で素通りできたがリメイクでは復活した。
序盤から10まんボルトという大技を使ってくるが、クチバシティのすぐ横でディグダや
ダグトリオが手に入るためあっさり倒される羽目に。
テッセンは三つ目のジムという早い段階で鋼タイプを使用するが、ワカシャモかヌマクローがいれば敵ではない。ニューキンセツの電源を落とす依頼を出したりした。
デンジは町が大停電になるほど電気を乱用したり、ポケモンリーグを目指したり、オーバとの絡みがあったりなど、印象が深い。
ダイパでは電気ポケモンの不足から電気技持ちの
オクタンや
エテボースを使うが、プラチナでは全て電気ポケモンになり、切り札もレントラーから
エレキブルになった。
カミツレは飛行複合の
エモンガを二匹使用して地面ポケモンを返り討ちにし、厄介なボルトチェンジと相まって新たなトラウマとなった。
シトロンは苦手な地面対策をしており、迂闊に地面タイプを出すと逆に不利になることも。
また、アニメXYではサトシとともに旅をしている。
何気にポケモン本編では全作を通して唯一ジムリーダー皆勤賞を果たしているタイプであったりする。
一般トレーナーでは、第一世代に登場した
でんきやのオヤジとでんきグループがこのタイプを専門的に扱う。
第四世代に登場したポケモンごっこは
ピカチュウ系列しか使わないので、電気タイプ使いと言ってもいいだろう。
第五世代に登場するおとなのおねえさんはライモンジムにしかいないので、電気タイプ使いになっている。
また、りかけいのおとこや(はぐれ)けんきゅういんは毒タイプと共に電気タイプを好んで使う。
ご意見所
第3世代目は地震の使用率が増えてて投入が難しいイメージがあったと思うのだが、
実際のところはどうなのだろうか?
↑本文にも書かれてあるようにこの頃から
サンダーがよく使われていた。
↑
サンダーが増えたのはダブルの話だろ。金銀初期の
サンダーの使用率から比べればシングルはかなり減った方
クリスタル発売までの電気は
サンダー一強で次点
サンダースだった。
ライコウは・・・クリスタルまではあれだから
よく使われる技を載せてみた。いらなかったら削除してくれ。
ちょっと色々変えてみた。
自分は第3世代途中から努力値とか知ったので、変だったり嘘ついてたり足らなかったら直してくれ。
GSでの
ロトムが、
ゴーストなので大地の力無効となっていたのを修正。
GSはやった事ないが、猫騙しや格闘無効はそんなに大きくない気がするから、要らなきゃ消して下さい。
後、コメントアウトされてた
ライコウを復帰。
こっちも個別ポケについて語り過ぎかな……要らないと思うなら削除願います。
↑猫騙しや格闘無効は相当大きいってw
格闘は
ゴウカザルが伝説並に大人気なのを見ても分かる。格闘技が
ディアルガに刺さって
レックウザルギアが空気扱いだからホウオウギラティナ以外には効くからな
複合タイプの↓の記述はどう書き換えよう?意見求む。
余談だが第4世代までは
マルマイン、
デンリュウ以外の単独電気タイプポケモンは
でんこうせっかを覚えることができたが、複合タイプで習得できた者は全くいなかった。
(漢字で電光石火と書くだけに)
しかし、第5世代になって
エモンガが初でんこうせっか習得電気複合タイプの称号を関することになる。
↑こんな感じでどうだろう?ちょっと解釈も入っているがなるべく記載されていたことを潰さないようにしたつもり
ふうせんの記述はあった方がいいんだろうか
最終更新:2023年02月23日 14:00