概要
営団ブザーとは、かつて営団地下鉄時代に採用されたブザーの総称である。東芝製のオシレータが生成する周波数ノイズを利用していた。
社内用語は「整理ブザー」だが、副都心線のホームドアは「発車ブザー」と案内されており、用語にもぶれが見れる。
社内用語は「整理ブザー」だが、副都心線のホームドアは「発車ブザー」と案内されており、用語にもぶれが見れる。
営団地下鉄は5号線(東西線)の高田馬場⇔九段下間開通時から車掌が扱う電鈴合図の使用を開始したが、本格的にブザーの使用を開始したのは8号線(有楽町線)の池袋駅⇔銀座一丁目駅間開業からである。
その後、非導入だった各線に配備が進み、銀座線以外のほぼ全線全駅にオシレータによるブザーが配備された。
営団地下鉄の標準停車時間15秒に対して鳴動時間は3秒で計算されていた。すぐに切られることも多いのはこの時間で乗務員が指導されていたためである。
のちの発車サイン音導入時にこの3秒ルールが紆余曲折を生んだことはいうまでもない。
その後、非導入だった各線に配備が進み、銀座線以外のほぼ全線全駅にオシレータによるブザーが配備された。
営団地下鉄の標準停車時間15秒に対して鳴動時間は3秒で計算されていた。すぐに切られることも多いのはこの時間で乗務員が指導されていたためである。
のちの発車サイン音導入時にこの3秒ルールが紆余曲折を生んだことはいうまでもない。
2011年ごろから全線全駅に対する発車サイン音導入をみこしてオシレータからSDカードにLINE入力で記録した音声に転換が進んでいた。
オシレータと自動放送は互いに独立しており、ブザー>マイク>放送の優先度設定だったが、この設備更新以降は自動放送(含ブザー)とマイクの設定が同列になり、自動放送とマイクが共存することとなる。
オシレータと自動放送は互いに独立しており、ブザー>マイク>放送の優先度設定だったが、この設備更新以降は自動放送(含ブザー)とマイクの設定が同列になり、自動放送とマイクが共存することとなる。
なお、副都心線開業時は発車サイン音よりマイクが優先されていたため、立会がマイクを入れると発車サイン音を含めた全ての自動放送がブチ切りになる仕様だった。
この仕様が解消されたのは、副都心線の開業から5年弱たった2010年だった。
この仕様が解消されたのは、副都心線の開業から5年弱たった2010年だった。
現在、営団地下鉄以来のオシレータによるブザーはどの駅にも残されていない。
また、同オシレータも生産終了品であるが、周波数を生成すれば同じ音色を再現できる。
そのため、YAMAHAのシンセサイザーやそのほかのノイズ生成機による再現報告がしばしばなされている。
また、同オシレータも生産終了品であるが、周波数を生成すれば同じ音色を再現できる。
そのため、YAMAHAのシンセサイザーやそのほかのノイズ生成機による再現報告がしばしばなされている。
現在の東京メトロの運行管理システムになんらかのシステムトラブルが発生した際、停電時など、正常な放送が実施できない場合に備え、ブザー音が非常音源として確保されている。
人身事故などのダイヤ乱れでは使用されることはまずない。停電や通信障害などインフラ設備に異常がみられた場合に限定される。
人身事故などのダイヤ乱れでは使用されることはまずない。停電や通信障害などインフラ設備に異常がみられた場合に限定される。
ここでは、現時点で類似の音色によるサインが定期使用される駅について記載する。
使用駅
現在の使用駅(含特殊扱い)
路線 | 使用駅 | 備考 |
---|---|---|
丸ノ内線 | 池袋 | 朝通対の特殊扱いはブザーが使用される。 |
※茗荷谷 | 地元自治会との環境協定に基づき、妥協案として営団ブザーに戻された。7:00-22:00限定で使用される。 | |
新宿 | 朝通対の特殊扱いはブザーが使用される。 | |
日比谷線 | 中目黒 | |
北千住 | ||
東西線 | 中野 | JR管轄のため、ブザー残置。 |
千代田線 | 北千住 | 朝通対の特殊扱い時に発車サイン音は不適当であり、ブザー残置となった。 |
代々木上原 | 小田急の事情で営団ブザーになっている。 |