「小童(こわっぱ)が・・・」
【詳細】
忍者の姿をしたネットナビ。
ムラマサを所持している。
アジーナのネットワークを単独で壊滅させるほどの高い戦闘力を持つ。
また、陽動作戦や影武者による撹乱、影武者を盾にして敵の攻撃を凌ぐなどの狡猾な手段も使いこなす、凄腕の仕事人。
オペレーターの
ダーク・ミヤビと共に、裏社会からの任務を受けて行動しており、金のためなら
インターネット社会を揺るがす凶悪犯罪も引き起こす非道なナビである。
見た目はどう見てもシノビそのもの。漫画家の鷹岬 諒氏が描いた漫画で熱斗が「ニンジャマン」と呼んでしまい、「違う。拙者はシャドーマンだ」とあっさり返答された。
『1』
クリア後の隠しボスの1体として登場。
シャドーマンに限らず、初代の隠しボスはイベントや台詞が一切無い。
『2』
立ち向かった
オフィシャルの精鋭達も、影武者や部下達をけしかけ次々と撃破していき、ついにマザーコンピュータの中枢部に突入するが、直前で追いついた
ロックマンとの戦いに敗れて逃走した。
『5』
機動力を
バレルに買われ、
チームオブカーネルの勧誘を受ける。
リベレートミッションでは「偵察役」を担当。
加入する前に熱斗たちの実力を試してくるが、これを突破すると仲間になってくれる。
だが、ストーリー終盤においてはエンド城の小型サーバー破壊の際に、再びロックマンに戦いを挑むこととなる。
この際にはシャドーマンはチームメンバーの中で唯一オペレーター共々正気を保っており、
ネビュラの小型サーバーも、ロックマンの到達前に機能停止に成功していた。
どうやら、かつての敵ということもあってか未だに内心には燻るものがあったらしく、小型サーバーの影響でチームメンバー達が暴走してロックマンにさえ襲いかかっているという事態に便乗して、再びロックマンと決着をつけようとしていたようだ。
そして、結果はシャドーマンの完敗。
自らの未熟さとロックマンの強さを認めるに至るも、いつになくその様子は晴れやかであった。
ロックマンはシャドーマンのソウルと共鳴し、
シャドーソウルを発現させた。
操作時(リベレートミッション、
パーティーバトルシステム、プログレスチップゲート他)は、攻防一体の
カワリミマジックを標準装備している。
意外と気付きにくいが、強力なので覚えておきたい。
溜め撃ちはシュリケンで、チャージ時間が短いうえにダメージが大きく命中率も高め、対水中性能あり、さらに上空にいる間は
完全無敵状態と万能。
リベレートミッションでは、
ダークパネル上を自由に動き回れる。
また、ヤミウチで前方2マスの敵を直接攻撃することが出来る。
ガーディアンに対して発動するとその敵のHPを1にし、
ダークロイドに対しては一定量のダメージを与える。
【使用技】
戦闘中に2体の分身を出現させ、同時攻撃にしたり盾にしたりする。HPは本物にしか表示されないので見分けるのは簡単。
忍者なだけあって移動スピードが速い。
使用作品:『1』『2』『4.5』『5』
炎属性の爆風をまっすぐ飛ばす。
分身も同時に放つため、分身を消していないと回避が困難になる他、エリアスチールで壁際にまで追いやると縦3列に並んで撃ってくるため回避不可能になってしまったりする。
『2』ではクサムラステージの状態でバトルが始まるため、最初だけとはいえダメージが倍増するので注意。言うまでもなくウッドスタイルにとっては天敵。
一応、カキゲンキンで反撃は可能。
『5』では地を這う火柱として放つようになったため、
穴パネルを越えられなくなった。
『4.5』ではバクエン発生中はフィールドが振動する。
使用作品:『1』『2』
上空に飛び上がり、ロックマン目掛けて手裏剣を連続で投げる。高速でピンポイントに三発投げてくるため躱すのに専念すること。
飛び上がっている間は攻撃を受け付けない。
ソード性能付きなので
シラハドリが有効。
使用作品:『2』
『2』でHPが半分以下(V1では35%以下)になると使用。
こちらのエリアに青い分身が2体出現し、ソードで斬りつけてくる。
常に敵エリアに展開される分身と違い、ソード性能の攻撃でしか倒せない。その上、ソードで倒しても無限に召喚するため、シャドーマン本体を早く倒したいところ。
分身がいるマスには移動できないため、攻撃や回避といった動作の邪魔になることも多い。
使用作品:『2』
『2』のV2以上がHP25%以下になると使用。
ロックマンの目の前のマスに現れ、
チップと同性能のムラマサを振るう。
シャドーマンのHPが最大1600のため、常に即死がチラつく恐ろしい技となっている。
一応、
ホーリーパネル上なら即死を回避できる。
アンダーシャツでも即死回避可能だが、カゲブンシンのソードの追撃をふまえると全然意味がない。
対戦時と同様に、技発動時はチップ名+攻撃力という形式でシャドーマン側に表示される。
使用作品:『4.5』『5』
シャドーマンの攻撃中にこちらの攻撃を当てるとカワリミで回避し、手裏剣で反撃する。
バージョンが上がると、複数の手裏剣を連続で投げてくる。『4.5』では全ランク共通で3枚投げてくる。
ソード性能、対
ユカシタ(『4.5』)、対水中性能(『5』)付き。
使用作品:『4.5』『5』
『5』でHPが50%以下になると使用。
敵エリア内のシャドーマンの分身が目の前に現れ、ソードで斬りつけてくる。
『4.5』では異なり、本体と分身2体がいる場合に、いずれか2体がバクエン、残り1体がソードで斬りつけてくるというトリッキーな攻撃。
使用作品:『5』
『5』でHPが50%以下になると使用。
こちらはシャドーマン本体がロックマンの背後に回りこみ、ソードで斬りつけてくる。
使用作品:『4.5』
『4.5』で使用。
バトル開始時から予め1枚所持しているトラップチップをランダムでセットしてくる。
1バトルにつき1回しか使用してこないが、
ナビスカウトや
バッドメディスンをセットされて引っかかると厳しい。
『トランスミッション』
EDの最後に再び登場し、ミヤビと思われるオペレーターから、新たな依頼主「
ゴスペル」と依頼の詳細を告げられる。
『P.o.N』
キャッシュサーバーに保存されていたデータを
キャッシュにより再構築された。
キャッシュがオペレーターとネットナビの繋がりとなる「
PET」に興味を持ったため、PETを製造しているIPC社の電脳世界にシャドーマンの
キャッシュデータを送り込み、社員を閉じ込める事件を起こした。
最深部でロックマンと戦闘。ロックマンの勝利と思いきや「分身の術」を用いてロックマンを追い込むのだが、それは『2』で炎山と
ブルースがマザーコンピューターの電脳で味わったものと全く同じだったため、ブルースにより見切られデリートされた。
ちなみに、シャドーマンが登場するこのシナリオのサブタイトルは「ネットワークの幻影」であり、これは分身などを用いて幻術戦法を取るシャドーマンと、誰にも気づかれずにキャッシュデータを自在に操る幻影的存在のダブルネーミングとなっている模様。
『4.5』
ストーリーのトーナメントで使用ナビ次第では「ゴールドトーナメント」時点で敵として出場し戦いを挑んでくる場合があり、「オフィシャルトーナメント」でも出現する。
初のゴールドトーナメントでマッチするとかなりの強敵と化す。
一度トーナメントで倒すと、毎週日曜にウラインターネット3の下段(
カオスエリアルート)で出現しランクV3と戦える。
また、別売の
バトルチップゲートと、ナビデータチップブースターに封入されているナビデータチップを使用すると使用可能になる隠しキャラの1体。
バレンタインデーなどハイカラなものにはやや弱めで、古風な言い回しでオペレーターと接する。
独自要素として「あんさついらい」が備わっており、指定された敵を探して倒すと報酬が貰える。
HPはこの手段の他、「
そげきくんれん」などのミニゲームでも上げられる。
スペックとしては無属性の最大HP1200、フロートシューズ装備と標準的。
チャージショットはインビジブルとシュリケン。
インビジブルの持続時間は
シャドースタイルとチップの中間ほど。
シュリケンは
カワリミと同じモーションで、空中に飛び上がって手裏剣を投げつける攻撃。上空にいる間は
完全無敵状態で、タイミングが合えば回避にも使える。
どちらも強力だが、
オペレーションバトルの仕様上、どちらもチャージ完了と同時に発動してしまうため、「敵の攻撃が当たりそうな時に使用してやり過ごす」という使い方はできない。
特に複数を相手にしている状態でシュリケンを放った場合、攻撃を終え地に降りた際に着地狩りに遭うことも少なくない。
逆に、チャージのインビジブルを発動した直後に「
ゴッドハンマー」を置けば、相手にだけダメージを与えられるという芸当を、チップのインビジブルを使うことなく披露することができる。
シュリケンのダメージが大きいため、
フォルダを防御で固めて攻撃はシュリケンに依存するという策もあり。
一応、インビジブルの持続時間はシュリケンのチャージ時間よりも長いため、インビジブル→シュリケンのチャージコンボは可能。
アニメ版
無印
初登場は第33話。
オペレーター共々ゴスペルに雇われ、インターネットシティの奥底にあるウイルス工場を防衛するため、現れたロックマンと対峙。
それ以降もゴスペルの任務を全うしていくのだが、最高司令官・
フリーズマンが
ヒートマンに敗れ、さらに
ファラオマンの究極プログラムから生まれた電脳生命体・
ゴスペルがインターネットシティを取り込んでいく光景を見ると、これを「引き際」としてフリーズマンをデリートしてゴスペルから撤退していった。
ちなみにオペレーターは不明。
AXESS
第12話にて登場。
ゴスペルから去った後、今度は
Dr.リーガル率いるダークチップシンジケート・
ネビュラに雇われる。
ネビュラ衛星を唯一特定できる「
コントロールX」を破壊して回るという命を受け、その先でコントロールX防衛の任務を受けた
サーチマンと交戦し、再びロックマンと対峙。
ダークチップを使用しロックマンを圧倒していくが、現実空間を超えて狙撃できる「ワープ弾」を用いる
サーチマンの攻撃には全く対応できずデリートされた。
その間にネビュラは衛星のステルスシステムを完全なものにしているが、最後のコントロールXを破壊できず残っていたため、これが終盤でリーガルに牙をむく。オペレーターは無印と同じようだが相変わらず不明だった。
Stream
第36話から登場。
ネビュラに雇われデリートされたシャドーマンを、
Dr.ワイリーが復活させてダーク・ミヤビに与えた。
無印から登場してきたが、ここでようやくミヤビのナビとなった。
本作にて初登場時は、
ダークロックマンの罠に落ちたロックマンを助太刀する形で登場したが、オペレーターのダーク・ミヤビがネオWWWの
テスラ・マグネッツからロックマンのデリート依頼を受けていたため、彼と共に三度ロックマンと対峙。シャドーマン自身は「どうあってもお前(ロックマン)とは敵同士」と述べていた。
しかし、ミヤビが
デューオの試練に選ばれた13人のうちの最後の一人であることが明らかになると、熱斗は敵対するミヤビに仲間になってほしいと考え始める。
第43話では、ミヤビ自身もワイリーの言葉で熱斗に協力するという行動を取り、シャドーマンはミヤビとの
クロスフュージョンを実現。
これ以降、これまでロックマンと敵対し続ける運命にあったシャドーマンは、デューオという地球外から現れた存在の試練を通して、ロックマンの味方という立場になる。
BEAST
シャドーマン自身は登場していないが、第23話と最終話でCFシャドーマンが登場し、他のクロスフュージョンメンバーと共に獣化ウイルスや超
電脳獣グレイザーと戦った。
BEAST+
第10話にて登場。
ワイリーの逆シンクロチップを使ってしまった
キャプテン・クロヒゲと
チロルを救うべく、ロックマンと共に野良獣化ウイルスと戦う。
【余談】
ミヤビへの呼び方が作品毎で異なる。
『トランスミッション』と『2』では「ダーク・ミヤビ様」、『5』では「親方様」と呼び敬語で話す。
アニメ『Stream』では本人曰く義兄弟の盃を交わしたらしく「ミヤビ」と呼び捨てにし口調もタメ口である。
カーネル共々原作ゲームとアニメ版におけるナビとオペレーターの関係性の違いが表れている。(無論、どの媒体においても強い信頼で結ばれている事に変わりはない。)
元ネタは本家『ロックマン3』に登場する同名のロボット。
デザインの方向性は概ね同じだが、メインカラーが青から紫へ変更、頭巾が口元まで覆うタイプに、首に襟巻型のパーツをまとうなどの変更点がある。
アニメでシャドーマン役を担当した伊藤健太郎氏は後継作『
流星のロックマン』
シリーズでもウォーロック役で続投しているが、残念ながら『OSS』においては伊藤氏によるボイスはない。
メインカラーの変更以外は、本家ロックマンの公式コミカライズ作品「ロックマンメガミックス」に同様のアレンジがある。
最終更新:2025年04月24日 12:25