ボール(機動戦士ガンダム)

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ボール(機動戦士ガンダム) - (2022/10/14 (金) 17:21:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/08/12 Wed 18:56:59
更新日:2024/02/04 Sun 10:12:25
所要時間:約 30 分で読めます





「新型は一機だけのようだ。あとはリック・ドムかザクしかいない! やるぞ!!」


型式番号 RB-79
全高 12.8m
全備重量 25.0t
武装 180mm低反動キャノン砲/二連装15キャリバーキャノン砲

球体、そして二本の腕とキャノン砲。
それは簡素な作りでありながらロマンを感じさせる……


機動戦士ガンダムに登場する連邦の機体……戦闘用ポッドである。簡易式MSとか廉価版MSとか言われたりもする。
なおティアンム提督のクルーの発言によると、一年戦争当時の連邦軍はこれを「MS」に分類している。



【基本設計】

見た目は丸い球体に二本のアーム、そして上にザニーにも採用されていた低反動キャノン砲を乗っけただけのシンプルな作り。
「SP-W03 スペースポッド」という作業用ポッドを設計のベースとして、装甲で包みキャノン砲を搭載したもの。
初期は作業用ポッドそのものを流用した設定だったために混乱も多い。
現在は下記『宇宙の旅』のスペースポッドと大体同サイズのSP-W03よりもかなり大型化しており新造品という設定が主流。

基本的には「人が乗ってる大砲」。いわば現代でいう宇宙用の自走砲(自力で走行できる大砲)である。
ジオンで言うところのマゼラアタックに近い立ち位置といえる。MSの支援用という立ち位置といい、ポンコツぶりといい

非常に安く生産できることから、連邦の物量作戦においては製造に手間とコストのかかるジムを支援するべく、遠距離支援としてその一角を担っている。
生産コストはジムの1/4以下だとか。
余談ながら、ガンダムはジムの20倍の高コストとのことなので、単純計算でガンダム一機はボール80~100機分ということになる。
しかし、これがジムの1/4程度の生産コストとか正気だろうか…


◇長所

・操縦性

民間の作業用重機がベースなためか、操縦が容易
MSと違いバッテリー駆動なので帰還後の排熱処理もいらず、甲板に繋留しても支障がないのも魅力だった。

・攻撃面

主砲の低反動キャノン砲は180mmと大口径であり、直撃すればMSを一撃で仕留める威力がある。(初期設定ではガンタンクと同系列の120mm。90mm説もあり)
作業用がベースながらセンサー有効半径は4000mとザクII以上の性能を持ち、遠くから敵を認識できる。
そして発射された砲弾を、撃たれてから避けられる人間はそういない。まあガンダムの世界じゃ割りといるけど
一体一体は雑魚だが集団でくると敵にとっても恐怖である。遠距離からの弾幕を越えていけるのは一部のエースパイロットぐらいだろう。

・防御面

装甲材質について一部初期書籍で「ルナチタニウム製」という設定がある。
劇中ではどう見ても脆過ぎるし、実際には出典のポケット本だけの設定だろう*1
そもそもルナチタニウム合金自体がガンダムのコスト高騰の原因の一つで、かつジムもそこの部分を変更してコストを抑えた設定。
よってジムより廉価量産品設定のボールへの採用はそもそも有り得ない。

ただ、仮にジムと同じチタン系合金製だとしても実はボールの本体はジムの胴体よりも大きい。
(ボールはジムと比較すると、人間で言えばちょうどバランスボールぐらいのサイズになる)
なのでジムよりも装甲が厚いというわけもなく……他にも積まないといけないものが多々あることもあり、ジムよりも装甲が厚いなんて設定はどこにもない。
後期バリエーションには正面装甲を特に強化したものがあることからも、いずれにせよ装甲自慢ではないことは確実。

一応球状であるため避弾経始により実体弾なら運動エネルギーを分散させられること、被弾面積が小さいことも長所である。後述の短所に目を瞑ればだが…。

・運動性

最高速度マッハ4。大気圏内時速相当として換算すると4240km/h。なお地球を周回しているスペースデブリは最高で時速28000km/hに及ぶ。
備考として月面に向かったアポロが地球の軌道を離れた時の速度で時速40320km/h以上とされている。
が宇宙用のこの機体で、加速すればするほどあっという間に速くなる宇宙でマッハ4と言われてもよく分からないのが実情。

そのため速度は無視しても、セイバーフィッシュやトリアーエズなどの航宙戦闘機ではできない後退、及び前身せずに左右上下に移動が可能。微調整もできる。
この機動の利便性が功を奏し、ジム完成までの連邦軍の戦術の幅を大きく広げることに貢献した。

またボールは全方位に高出力バーニアが搭載されている。固形燃料を爆薬並みの推力で噴射することで、宇宙空間では意外な機敏性を確保することも出来た。
メインスラスターを全力噴射しつつバーニアを兼用すれば、見た目よりも小回りが効くとのこと。
ただしこの高出力バーニア、燃費が悪いのが欠点であった。あくまでも短距離での瞬発的移動に用途が限られる。
事実、高機動力で活躍したという場面や功績はほぼなく、なんなら簡単に捕捉される場面ばかりなので万全なMSとは比べものにならないと思われる。

直進スピードに関しては、ジムとともに最前線に突っ込む場面が多くあり、とりあえずMS並みの速度は出せる模様。


◇短所

・防御面

劇中を見ればわかる通り、防御力は低い

まず、ジムが構えた盾ごとザクに破壊される場面があり、チタン系合金製ではいくらぶ厚くとも、堅牢さは見込めなかった。
そのため盾を構えたジムに比べれば装甲厚もまず劣り、被弾=ほぼコックピット直撃のボールでは棺桶扱いされることも当然である。

しかもボールは運動性が低いために回避運動がとり難く、MSよりは小さいからといって回避面もそれほどアテにはならない。
回避ができず材質も脆いときて、直撃を浴びて砕けるボールは非常に多かった。
あまつさえ、近接白兵・格闘戦に持ち込まれると対処のしようもない。場合によっては敵に蹴られることさえあった。
仮にそれで大破しなかったとしてダメージ状態にもよるが、吹っ飛ばされた際にパイロットが内部で圧死することも考慮される*2
劇中を見る限り、蹴られた時点でアームやキャノンは千切れ飛び、エネルギーが漏出して爆発を起こしているので、結局当たったら死ぬと思っていい。

また防御面のもう一点として、コックピット正面がガラス窓*3ではないか?という点。
もし本当ならエラいことである。一応正面の緑の部分はジムと同じくメインカメラで、その下は装甲化されている可能性もある。

この疑惑は劇中描写から、少なくとも『08小隊』本編で描かれた先行量産型の正面はガラス窓ではない。
単なる窓ではありえないちらつきが一瞬映っており、確実にモニターである事が確認できる。
ただし先行量産型は明らかに原作のボールからかなり逸脱した性能で描写されているのであまり参考にならない。

そして2021年にクリア素材で作られた外装と内部フレームを忠実に再現したという触れ込みの「MG 1/100 ガンダムベース限定 ボール」が発売。
…なんとコックピット正面はやっぱり窓(目視用)だった事が判明した*4
更に乗り込む為の上方開閉式正面ハッチでもあるので、これでは重装化できないどころか少しでも歪めば脱出すら不可能である。


一応「装甲」という面で言えば、ボールに限らず当時のMS・兵器のほとんどは脆かった
例を挙げると
  • ガンダム頭部の60mmバルカンでハチの巣になるザク
  • フライマンタの30mm砲で爆散するドム
  • 60mmバルカンの集中射撃で砕けるリック・ドム*5
…など、いわゆる「まともな」MSでも、敵攻撃の直撃に耐えられた機種はほとんどない。
タフネスを発揮するのはガンダムやジオングなどの高価なワンオフ・高級試作機ぐらいである。

この様に他兵器も軒並み脆かったりするが、だからといってボールが他兵器よりも俊敏だったり頑丈である様な描写は全くないのでいくら比較しても意味はない。


・運動性

燃料電池には限界があるため、駆動部を激しく動かせず、AMBACもできないため運動性は非常に悪い。
「マッハ4」とやらは眉唾として、熱核融合炉を持たないことから*6推力が低く、燃費も悪い。
直進性能も速度が乗ればジムと編隊を組みつつ最前線まで突撃できる程度であり、戦闘機動など望むべくもない。

つまり、運動性・機動性・回避性全般が悪いということである。
上述した通り、操縦性がいいので全方位のバーニアを併用することで小回りは効くのだが、それはあくまで目標があまり動かない工事作業的な話。
相手も目まぐるしく動く接近戦などついていけるはずもなく、バーニア自体の燃費も非常に悪かったそうな。


・生存性

上記の運動性の劣悪さや防御力の低さが合わさった結果、総合的な防御性能やパイロット生還率は極めて低かった
さらにジムに比べると冗談のようなデザインから、「丸い棺桶」「動く棺桶」などといわれたのもむべなるかなではある。



◇運用面

とまあいろいろ言われはしたが、ウッディ大尉の言う通り、戦争とはただ一機で戦うわけではない。
ボールは構造が簡素で複雑な機構を持たない事から生産コストや運用設備が小さく済み、パイロットの訓練も短期間で済む*7ことから短期間で凄まじい物量を送り出せる。

想像して欲しい。自在に動ける砲台…つまり宇宙における自走砲が短期間で大量に配備されているという恐ろしさを。
数の暴力」を活かし、敵の射程圏外から狙いをつけ、強力なキャノン砲を数を活かして乱射し、接近される前に粉砕する……。
もちろん陸と宇宙とでは話が違うが、それにしてもアウトレンジからの砲撃能力を持つ小型機が大挙するという時点で侮れるものではない。
肉薄されるとほぼ無力だが、そこから先は相方であるジムの出番
集団で戦う事、そして砲台とその護衛という明確に分けられた役割で安定した火力を生む事ができるのだ。

この戦術をジオン視点で見ると、特にジャイアント・バズによる一撃離脱戦法を是としていた大型機のリック・ドムはこの機体との相性が最悪で、
ソロモン等では間合いに入る前に性能もコストも自機の数分の一でしかない支援用ポッド相手に射程外から一方的に多数が撃墜されるという憂き目に遭っていた。

(設定がそれほど固まっていなかった原作では)さらに冒頭のように「リック・ドムザクⅡぐらいならやれる!」と判断して果敢に攻め込んだ兵士も多い。
また多くの機体が最前線まで突撃したこと、獰猛な「シャークマウス塗装」が人気であったことなど、搭乗する兵士の戦意・熱意も高いものがあった*8
…後方支援向きの性能でそれをやるのが正解かは別として。

近年では「性能が低い」という個性を生かして、搭乗者の操縦技能・戦術眼が優れていることを強調する演出としても用いられている。
パイロットの腕によっては強化されたザクを撃破することができたり(ex.シロー・アマダ)リック・ドムを6機も撃墜した例もある(ex.ウモン・サモン)。



さて実際の戦果だが、結果を見るに連邦軍の運用は(ある程度は)正解だったと言っていいだろう。
アウトレンジからの弾幕とジムによる連携は当時のジオン兵の質がかなり低迷したこともあってジオンに予想外の打撃を与えている。

ジオンはゲルググなど、単純な性能ではガンタンクはおろかガンダムに匹敵するMSを多く所有していた。
しかし肝心の兵士が学徒動員などでかき集められた若年兵なうえ、新型における操縦性の悪さ*9も加わり、「動かすのがやっと」の兵士も多かった。

対してボールは操縦が容易で照準も付けやすく、さらにジオンのMSよりも数と集団性に優れていたため、それなりの数の敵機を撃破できた。
また、二機が連携するだけでもガンタンク一機分の火力になるため、大型MAや戦艦など、的が大きく動きが鈍い相手には問題なく火力を発揮できた。
先行量産型などに付けられた、遠距離砲の代わりにゼロ距離射撃も可能な短距離連装式機関砲「フィフティーン・キャリバー」を取り付けた護衛型もいた。
ただしこちらは遠距離砲型と比較して目立った戦果は挙げられていない。

ジムの配備以前もセイバーフィッシュなどと連携したり、ボール単機種で編成されたりと幅広い運用方法で活用されている。
防衛にもサラミス級巡洋艦に搭載されパトロール艦隊を形成したりと、ジムの完成と普及までいろいろな活躍をした意義も大きい。

さらに、元が作業用重機の改修機のため、補給など雑務の手伝い、兵站拠点やソーラ・システムなどの設営などにもそのまま転用できた。


一年戦争中の連邦は、宇宙拠点が実質ルナツーしかなかった時期である。
悠長に工作作業とかはしていられず、速攻を掛けると決めた以上、迅速な作戦展開と攻撃が求められた。
その意味でボールは、求められる以上の「」を「素早く」配備でき、あらゆる作業に「転用」が利き、必要十分なだけの「戦力」も備えていた。
任務に十分適当、むしろあつらえたかのような「間尺に合った兵器」だったといえるだろう。



…もちろん、これらの運用と戦果はパイロットの犠牲を考慮していない事は留意すべきである
すさまじい物量を投入した上で未帰還となった機体は60%に達したという説もあり、数多の命を湯水のように散らせて成り立つ兵器なのである
「間尺に合った兵器」とはあくまで書類上や軍官僚的な考え方なので現場からすればたまったものではない。
実際、様々な作品において現場の連邦兵からの評価は正反対であり大体底辺の評価を受けている。

連邦上層部としても「主力兵器として扱うのは一年戦争限定」と見ていたようで、デラーズ紛争ではアームを増設し、作業用として重んじている。
……それから50年も経った0133年これを量産したコストの埋め合わせで3連キャノン砲付きのボールが登場するのはまた別の話。




◇余談

アニメによくある都合で他のほぼ全ての作品・機体に言えることだが、宇宙で主砲を撃ってもほとんど反動が無かったり、あっても真後ろに少し飛ぶ程度である。
他の機体以上に撃っただけで凄くグルングルン回りそうだが、そうはならない驚異の技術力が施されている。
ここらはまともに描写すると宇宙で白兵戦なんて完全に成り立たなくなるので仕方ないところだろう。

ゲーム中の活躍として、シミュレーションでは安価で大量生産出来るので物量作戦で力押し出来たり、アクションでは最新機VSボールといった感じで戦うことも………。

デザインは大河原邦夫氏だが、モデルとなった富野監督のラフスケッチの時点でほとんどデザインは完成していた模様。
まあこれはファーストに登場するメカニック全般に言える事ではあるが。

また、不朽の名作SF映画『2001年宇宙の旅』に登場するスペースポッドはボールと非常によく似ており、ボールの元ネタではないかと噂されているとか。*10



◇バリエーション


シンプルな設計ゆえにバリエーションの豊富さは作中随一と言っていいだろう。

◇ゲームでのボール


初期の作品では、セイバーフィッシュやトリアーエズなどの航宙機より高価だったため、
原作のようなコスト面での利点が無く、微妙極まりない機体だった(ボール2部隊分のお値段でジムが1部隊作れてしまう)。
しかしタイトルが進むに従って、性能は据え置きで生産コストが下落していき、昨今では正しく数合わせユニットとして評価を上げてきている。
主な使用法はひたすら大量に生産し、射程2の砲撃を活かしてひたすら数で押す、という原作さながらの物量戦術である。
連邦軍に多い優秀な艦長達の指揮エリア内で運用できればなおよい。
当然MSに射程1まで近づかれるとボロクズのようにされるのも原作どおり。足が遅いので逃げることもままならない。
61式戦車なみの使い捨て前提ユニットなので、パイロットは絶対に乗せないように。


基本スペックは非常に低いが、主砲である180mmキャノン砲の射程が異常に長く、ザクやリック・ドム、ゲルググなどの射程圏外から一方的に砲撃できる。
もちろん、前衛の支援攻撃として使っても有効。射程が長いので大抵の味方で火力支援が可能なので便利。
また性能が低い分レベルアップのための必要経験値も少ないため、改造していくととんでもない破壊力をたたき出す機動要塞ともなる。
ただし移動力そのものは低く、宇宙しか使えない(地上MAPでは出撃不可能)のもネック。要約すると61式戦車の宇宙版といったところ。
初期のシリーズでは最強レベル機体であるハロシリーズの設計元となった。

一方、設計でボールを作ろうとするとウイングゼロカスタムゴッドガンダムガンダムDXなどの最強クラス機体が必要であった。どこに技術が使われてるのだろう?



○ボール
コスト120
宇宙空間専用の遠距離砲撃型機体。
ゲーム中最低コストの遠距離砲撃型である。
浮遊型。

メイン
  • 120mm低反動キャノン砲
AとBがある。
Aはコストが+30される。
Bはコストが加算されないがロック距離が短くなる(ただしノーロックでの着弾位置は変わらない)

サブ
  • ワイヤーランチャー
ABCとある。
Aは敵の動きを制限させるが、威力は非常に低い。
Bはダメージが上がっているが、誘導性能が非常に低い。アップデートでコストは撤廃された。
Cはコストが10上がりダメージはA以上B以下だが、その誘導性能の高さから、自衛力の向上が計れる。
しかし、射出して戻るまでの間に隙が生じるため、くれぐれも外さないように。アップデートでコストが10減少された。

格闘
  • マジックハンド
  • 追加弾A・B
マジックハンドは純粋な格闘兵器。
追加弾は自衛が難しくなるかわりにMS戦をこなす事ができるようになる。

ダッシュ速度はコスト相応だが、ジャンプ力が高い



○ボールK型
コスト120の格闘機。宇宙空間専用。
陸戦型ジムよりダッシュ力が低いが、ジャンプ力は高い。

メイン
  • 連装機関砲A
  • 180mmキャノン砲
  • 連装機関砲B
Aは威力が低いが、低バランサー機へのよろけが取りやすい。
Bは威力が多少上がっているものの、よろけは取り辛くなっている。
キャノン砲はザクⅠのバズーカ程度の性能。

サブ
  • ハンド・グレネイド
  • ワイヤーランチャー
ハンド・グレネイドは一発ダウンで自衛に向いている。
ワイヤーランチャーは機動低下の効果があるが、誘導せずコスト+20であるためか使用率は低い。

格闘
  • マニピュレーター
陸戦型ジムと同様、格闘の射程が他の機体より5m長い。




タクティクスからユニバースまでで初代、先行量産型、改の計3機が参戦。

だが、例に漏れず機体性能は…先行量産型以外は『仲間召喚』を持ち、SP攻撃はボールが画面一杯にワラワラ出てきて敵を蜂の巣にしてくれる。
実は魔改造を施すと格闘の威力がガンダムMk-Ⅴを上回る。

後継作に当たるバトルアライアンスでは非プレイアブルになったものの、一部のステージに残骸が転がっていたり、ジムのSPAで地上ステージだろうがお構いなしで呼び出される形で出演している。呼ぶ側が呼ばれる側になったようだ。

DLCで登場。
このゲームは機体の性能がすべて同じで、元々の装甲や運動性能の低さは一切枷になることはない。
また、(関連パーツがないと簡略化されるが)必殺技を任意に設定できるので、サテライトキャノンを放つボールや月光蝶を放つボールなども可能。
パーツバリエーションとして、キャノン砲・ボール(頭部)・ボール(胴体)・ボール(脚部)が存在している。
ボール系を装着すると、その箇所がそっくりボールになる。ボール三兄弟とかも可能。他にも、サブのパーツとして腕部がある。
ちなみに、キャノン砲は頭部で、装着すると頭部が丸々キャノン砲になる。ガンプラだからこその暴挙である。
難点は、腕部とバックパックが構成パーツとして存在せず、いずれかのボール1つでボールという形になってしまっているので、純粋なボールが構築不可能な点。
どうあがいてもボールの中からMSが突き破っている絵面にしかならない


  • SDガンダム外伝でのボール
MSが意志を持ち「モビルスーツ族」という一つの種族、もしくはモンスターとして扱われている世界。
そんな世界でのボールは…なんとペット
[{聖機兵物語編>聖機兵物語編(SDガンダム外伝)]]では何と犬の鳴き声で吠えるシーンも確認されている。
デザインもカメラアイに黒目がついて丸っこい足が生えただけ。以上。カードにもなってない。
MS族でもモンスターでもない特異な存在だが、それが何かに影響したかはわからない。(凶暴でないモンスターの可能性も高いが)

放映当時は1/144と1/250の二機セットで売られた。
またLMで08小隊版が出ていた。
MGは、0083版、08小隊版、Ver.Ka、プロショップ限定版のバリエーションが発売されている。

HGUCは二個セットで販売された。
ちなみに武装は無反動砲と2連キャノン砲のコンパチ仕様。
これでファーストのTV版に登場したMSはHGUCでコンプリートされたことになる。
そろそろアッグシリーズ(アッグ、ジュアッグ、アッグガイ、ゾゴック)辺りが来てもおかしくない。
……とか言っていたらUC効果で本当にジュアッグとゾゴックがHGUCで発売

ちなみに、プレミアムバンダイの通販限定で0083版のHGUCボールが発売されていた。
なんと通常版とは成型色(Igloo)とマニピュレーター周りのパーツが異なる上におまけとして赤/水色のHGUCジム改が付属している。
はっきり言ってボールだけでも一般発売して貰いたい。
さらにまたプレミアムバンダイ限定で「ガンダムビルドダイバーズ GIMM&BALL’s World Challenge」に登場する『ポリポッドボール』がなぜかMGで発売されることが決定した。

またバンプレストのガンダム一番くじの脱戦士編には、ほぼ1/144スケールのボールの形をしたボールペン+メモホルダー…その名も「ボール・ペン」が存在した。
因みにキャノン砲が黒色のボールペンとなっている。
塗装は二種でTV版塗装とigloo塗装があった。
当然A賞B賞などではないいわゆる『ハズレ賞品』なため、くじを何回もやると嫌でもこのボール・ペンが大量に当たった。
幸い見た目のクオリティはガンプラにひけを取らないため、ジムと一緒にたくさん並べて原作の再現をするという楽しみ方はある。そして虚しくなること請け合い




追記・修正はボールで一年戦争を生き抜いてからお願いします。

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