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更新日:2025/04/11 Fri 20:24:45
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いくら装甲の厚いガンダムといっても、
これだけ近ければ持ちはすまい!
マゼラアタックとは、ガンダムシリーズに登場する戦車である。
分離時の砲塔部マゼラトップ及び車体基部マゼラベースについても併せて解説する。
◆マゼラアタック
MAGELLA ATTACK
【性能諸元】
型式番号 |
PVN.42/4 (HT-01B) |
所属 |
ジオン公国軍 |
開発 |
ダロテック・コマンド・システム社 |
全高 |
13.4m(1st) 約6m(08小隊) 6.8m(MS IGLOO2) |
全長 |
15.9m(1st) 10.2m(08小隊) 12.5m(MS IGLOO2) |
全幅 |
7.4m(初代) |
全備重量 |
42.4t(1st) 95.0t(MS IGLOO2) |
装甲 |
ゾディアック合金・強化カーボンファイバー複合装甲 |
動力源 |
ガスタービンエンジン |
出力 |
12,000馬力 |
最高速度 |
99.4km/h 300km/h(マゼラトップ) |
乗員 |
1〜2名 |
武装 |
175mm無反動砲 ×1 35mm3連装機関砲 ×1 他 |
主な搭乗者 |
クラウレ・ハモン ボーン・アブスト バリー ルネン アンダー・ヒートン ジオン公国軍一般兵 |
【概要】
ジオン公国軍が地球降下作戦に際し、常に不足しがちだったモビルスーツ(以下MS)の穴埋めと支援を目的に
ジオン軍M1戦車を参考に開発した
戦車。
砲塔と砲手の乗るコックピット部分から成る一人乗りのVTOL機
「マゼラトップ」と車体部分の
「マゼラベース」で構成されているのが大きな特徴。
ベース側にもコックピットがあるがトップ側だけでも問題なく操縦可能なので、基本的にはトップ側にのみ操縦者(必要なら助手や砲手も)乗せて運用した。
また武装はトップ側に主砲が、ベース側に機関砲が取り付けられている。
ジオンには戦車開発のノウハウがなかったためか、戦車と言うよりはむしろ自走砲に近く、MSの支援が主な任務である。
実際
砲塔が回転しない・砲塔部分が妙に高いなど
戦車としては致命的な弱点があり、劇中でも
やられ役の印象が強く性能が高いとは言えない様子。
『
MS IGLOO2』でも
ライバル(?)の
61式戦車にフルボッコにされている様子が確認出来る。
この為に対戦車戦には空挺戦車のマゼラ・アインが対応していた。
しかしマゼラトップは成型炸裂弾(HEAT)や装弾筒付き翼安定徹甲弾(APFSDS)など各種の弾頭を撃ち分けられる175mmという
大口径の主砲を持ち、単発火力だけならなかなかのものを持っていた。
最大の特徴は、
マゼラトップが車体から分離して飛行する能力があったということで、この
ビックリドッキリメカ 特異なシステムの運用次第でMSと同等かそれ以上の戦果を挙げる事もあった。
ただし、以下の様に欠点も同時に抱えていた。
むしろメリットよりも欠点が多かったといえよう。
- 一度分離すると現地では合体出来ない
- 飛行は5分間に限られる
- 飛行時間が短過ぎて脱出艇として使っても生還率が低かった
- トップ側の武器は主砲のみ
- 戦闘機と違い、機関砲やミサイル等の副武器が無い
- 砲弾はベース側にあるので分離したらせいぜい4,5発しか撃てない
- 空中ではふらつく上にバランスが悪く命中精度が極端に低下する
- 航空機として運用する為にコックピットが非装甲のキャノピー
上述の「砲塔が旋回しない」というのも、この分離機能を組み込んだためである。
ただ、砲塔に関してはEXモデルや『
ギレン暗殺計画』では回転するタイプが登場しているので、戦争末期までには改良されていたのかもしれない。
この、メリットよりもデメリットが大きかった「砲塔を飛ばす」という珍発想であるが、
「スペースコロニー内部では、高く飛べば飛ぶほど人工重力=
遠心力が弱くなり、コロニー中心軸当たりでは無重力に近くなる。そのため、マゼラトップの推力でも十分安定して飛べるとジオンの開発者が誤解した」
という見解もある。
実際「Zガンダム」第一話で、コロニー中心軸あたりならばノーマルスーツ用のバーニアでも自由自在に飛べる場面(中空を漂うだけならバーニアを切っていても可能)が描かれているので、マゼラトップが航空機のように運用できると開発当初は考えられていたのかもしれない。
なお一部では、以下の様な変わった運用もされていた。
- 主砲を取り外してMS用の武器「マゼラトップ砲」として使用
- マゼラベースとザクの上半身を組み合わせた「MS-06V ザクタンク」(詳細はザクⅡの派生機一覧を参照)
後述する理由からマゼラアタックとザクの模型で再現しようとするとそれぞれのサイズが合わないのはご愛嬌。
特に1st版以降はよりリアル志向になっていった為か、どんどんリアルな戦車より多少大きいくらいまで小さくなっていったのでザクタンクを造るには明らかに不可能になっていたことに対してサイズ差に散々突っ込まれていた。
そんな中、Netflix配信の『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』にて新たな描写が盛り込まれた。
本作ではザクタンクと共演するのだが、マゼラアタックは『MS Igloo』に近いサイズで描かれており、やはりサイズが大きく異なっていた。
しかし、本作のザクタンクをよく見ると履帯が二重になっている。即ち「ザク1機とマゼラベース数台を繋ぎ合わせて製作している」という解釈が取られているのである。
これによってようやく公式からサイズ差問題への回答が得られた形となった。
【武装】
マゼラアタックの主砲。
砲自体はガンシップや宇宙用長距離砲として開発された「K175C」なるものを流用したものらしい。
「無反動砲」としているが、駐退機やガス噴出機構などは見られず、劇中描写は戦車砲に近い。
とはいえ、艦砲に匹敵する口径は非常に強力であり、当たりどころによってはルナ・チタニウム合金をも抉る破壊力がある。
砲弾は成型炸薬弾(HEAT)や装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)など、多種に渡る。
また、砲塔が高めに配置されたのは位置エネルギーを利用した長距離砲撃の為とされる。
この主砲をMS用携帯火器として現地部隊が改造した物は「マゼラトップ砲」と呼ばれ、正規の装備ではなかったが各地の部隊で愛用されていた。
マゼラ・ベースの正面に据え付けられた機関砲。
欧州戦線仕様のみ33mmとなっている。
分離後も歩兵支援火器として用いられた。
発煙弾発射機。
北米戦線のものには見られないが、欧州戦線の一部や極東戦線に配備された車両には装備されている。
【主な活躍】
相当な数が生産され、「ガルマ出撃す」を皮切りに
一年戦争を舞台とした地球上での戦闘にはほとんど登場する。
大抵は主人公や愉快な仲間達に撃破される雑魚メカだが、クラウレ・ハモン率いる
ラル隊の残党は
ガンダムをあと一歩で撃破のところまで追い詰めるも、リュウの特攻により失敗。
オデッサ作戦以降は戦線の縮小もあるが、物語がベルファストやジャブローなど連邦の勢力圏内や宇宙に移行したのこともあり、ドップやガウより一足早く登場しなくなった。
『
08小隊』ではオデッサからチベットのラサ基地まで撤退中のユーリ・ケラーネ少将の部隊の囮を志願したボーン、バリー、ルネンが搭乗。甘ちゃんの
Ez8と交戦し、見事時間稼ぎに成功する。
最終的に撃破されるもちゃっかり脱出してケラーネ少将と合流するが、ケラーネの存在が邪魔だったラサ基地司令ギニアスによって仲良く爆殺されてしまった。
オデッサ・デイの前後が舞台の『復讐のレクイエム』ではほぼ全般にわたって登場。
脅威的な性能で描かれる連邦製MSには全く歯が立たず、ライバルの61式にも不利を強いられるなどやられ役な場面が目立つものの、派生機のザクタンクの思わぬ活躍や損傷した履帯の再利用、オデッサを脱出する友軍の援護など縁の下の力持ちとして物語を支えた。
なお、本作ではほぼマゼラアタックとしてのみの登場。
一瞬だけ分離するシーンがあるものの、飛び立つ前に撃破されてしまった。
【バリエーション】
原型となったM1戦車などが存在する。
劇中のサイズを見る限りマゼラアタック自体も地域によって複数のサイズが投入されている……が、
多分単なる作画の違い。
深く考えても様々なサイズで作るのは意義的にも生産ライン的にも非効率的で不可解である。
◆東南アジア仕様
『
第08MS小隊』に登場した物が便宜上こう呼称される場合がある。
仕様の違いなのか、通常型に比べて以下の様な違いがみられる。
- 主砲側面に同軸機銃
- 主翼の付け根にスモークディスチャージャー
- 主翼上面に排気口
- キャノピーの小型化
というか全高約6m、全長10.2mと通常型の半分くらいまでダウンサイジング化されていてとてもザクタンクやマゼラトップ砲を造れそうにない。
一応従来のサイズでも描写されていて、エレドアとミケルが奪ったザクタンクの下半身(マゼラベース)やマゼラトップ砲は従来のサイズ感。
実は別物でサイズ差を考えていた可能性もあるが……
◆欧州戦線仕様
やはり小型化されているが全高6.37m、全長12.04m(車体長10.74m)と東南アジア型よりもやや大きい。
ただし全備重量が1st版の2倍以上、J型ザクより25tも重い95tと地味に凄いことになっている。
デザインは08小隊版とファーストガンダム版の中間くらいで、両方の折衷案あるいは橋渡し的な型なのかもしれない。
何故かこのタイプだけ機銃が33mmになっているが、公式HPの誤記だろうか?
◆ジオン軍M1戦車
実在のアメリカ軍戦車の方ではなく、架空の戦車。
ジオンの戦車にしては
ツッコミどころの無い堅実な作りだったが、改良型の
M1戦車発展型を経てマゼラアタックの原型となった。
◆マゼラアタック原型1号
マゼラアタックの試作車両。
従来の戦車よりも重装甲・大口径化して車体が
巨大化、ほぼ完成となった。
しかしマゼラトップがM1戦車発展型の砲塔にキャノピーと主翼・尾翼を足してコックピットと砲座が横並び配置という奇っ怪な形状をしていて
中途半端な印象は否めない。
◆重装型テスト機
マゼラトップの代わりに6連装ミサイルポッドを装備した試作車両。
後部にレーダーらしき機器があるので対空能力を有している可能性がうかがえる。
テスト機である為に情報が極めて少なく、アラスカ方面の部隊に配備されていたというのが今現在唯一の目撃例。
◆マゼラフラック
ムック本『GUNDAM GAMES』に記載されたもの。
マゼラ・ベースを基にした自走対空砲で、機銃を撤去して追跡レーダーを追加して新規設計の砲塔に75mm4連装機関砲(グフの左手と同じヤツ)を搭載した。
◆マゼラベルファー
これもムック本『GUNDAM GAMES』に記載されたもの。
こちらはマゼラ・ベースを基にした自走迫撃砲で、マゼラ・トップの代わりに600mm迫撃砲を装備している。
ただし自分では発射出来ず、これを運用するために射手・装填手・弾薬手の3機から成る小隊+必要に応じてマゼラ・ベース改造の弾薬運搬車を組む必要がある。
オマケに反動が強過ぎて故障が相次いだとか。
結局、迫撃砲だけ外してMS用の携帯火器となったようだ。
◆マゼラアタック(THE ORIGIN)
平行世界のマゼラアタック。
全体的なサイズは08小隊版に近いが、バブルキャノピーが無くなりコックピットも装甲板で覆われるなど、ずんぐりとしてより戦車らしい姿にリファインされた。
アニメ版ではややデザインが変わり、前後幅が長くなって原典に近い印象に戻っている。
【実際の使い勝手を考えた場合】
もちろん砲塔が回転出来ないのは使い勝手が非常に悪いと言わざるをえない。
現実の
自走砲とは異なり車高も車幅もやたらと大きいので、61式戦車にはマゼラトップの存在と主砲の口径以外はほぼ全てが劣っていると見て良いだろう。
マゼラトップに関しても、航続時間・命中精度・連射性能等の制限がきつく、戦車とのタイマンすることも厳しそうである。
もちろん
セイバーフィッシュや
フライマンタ等の
連邦戦闘機と正面からタイマンしたらマゼラアタックとマゼラトップどちらにしても一方的に負けるだろう。
一応背景として「ジオンはコロニー国家なので地球内における戦車のノウハウが不足していた」という、それなりに納得のいく設定もなされている。(潜水艦や運搬車両等にも言える話だが)
メタ的に言えばザクにも劣る雑魚役というアニメ上の都合だけど
かといって、全く使いものにならない訳でもない。
基本的にはザクや
グフ等のMSと一緒に運用すべき兵器であり、上記の
連邦の兵器達は
ミノフスキー粒子とMSで妨害をかける。
レーダーの類が信用出来なくなったことから戦艦の類ですら有視界戦闘が主となっているため、邪魔さえ入らなければその高さによる視野の広さを活かしやすい。
開戦当時は連邦にMSが配備されていないことも大きい(そもそもMSはジオンが既存の常識に囚われず導入した最新兵器である)。
そして主砲の威力は申し分なく、ザクの後方支援として決して目立たないもののいぶし銀の活躍をこなす事が期待できる。特に拠点攻撃においては頼りになるだろう。
連邦の
ボールもそうだが、元々
支援向きの兵器であるといえる。
さらに分離させることで、マゼラトップは貴重な兵を逃がせる脱出ポッドとなるかもしれない上、戦うとしても、どちらかを囮にしてかく乱させたり、マゼラトップ砲をザクに使わせたり、マゼラトップを艦砲代わりにしたり、ザクタンクの材料にしたりと応用も素晴らしく利く。
マゼラトップの飛行時間さえもっと長ければ…そして手軽に合体出来るなど出来ていれば意外と素晴らしい兵器になっていた可能性もある。
とは言え、
ジムが登場したり連邦に対MS戦術のノウハウが蓄積され始めると、マゼラアタックの欠点が一気に露呈しはじめたと推測される。
そもそもザクですらジムの相手は非常に厳しいのだから、普通の戦車にすら勝ち目が薄いマゼラアタックではどうしようもないし、大きい上目立ちやすいので的になる。
こうなると相手の射程外からどうにか狙うか、味方MSにとてもとても頑張ってもらうか、地の利や分離を生かした戦術を考えるなど有効活用策もあるにはあるが…戦車ならまだいざしらず自走砲まがいの本機では厳しいことこの上ない。
とまあ単純な性能についてはお察しで使い勝手も素晴らしいとは言えないものの、
補給線に悩まされる敵地において、マゼラトップ砲を始めとして骨の髄まで創意工夫であれやこれやと活用できる柔軟性や主砲の威力の高さはありがたく、かなり評価して良いだろう。
ぶっちゃけ長期的に見た場合、(MSをある程度所持している部隊かつ敵にバケモノMSがいなければ)流用や現地での整備が困難な下手なワンオフ機や
試作機辺りを単品で送られるよりも、整備性が高く余ったとしてもマゼラトップ砲やザクタンクにできる本機をそれなりの数送ってもらったほうがよほど役に立つ状況が多いはずである。
もちろん同じ数を貰えるのなら
旧ザクや
ザクⅡの方が戦力的に良いことは言うまでもないが。
というか、リアルに兵器として考えるなら「戦車なのに一人乗り」という時点でもうどうしようもなく使い物にならないのが実状。
戦車という兵器自体、その重量と部品の多さ=メカニズムの複雑さのため、数十時間も動かせばオーバーホール手前の徹底的なメンテナンスを必要とする。
そしてイチ兵士の拡張版であるMSと異なり、砲手と操縦士、それを指揮する戦車長とで分担されている。
現代戦車は自動装填装置という画期的な新装備の導入で乗員を4名から3名に減らしたものが主流になっているが
たった一人減っただけでメンテナンスの負担が大変なことになっている。
また処理しなければならない情報量の多さから複数人による役割分担も必須。
要するにこんなもんを一人で動かせというのは本来は相当な無理ゲーなのだ。
【余談】
- ジオン軍には「マゼラ・アイン空挺戦車」という似たような名前の戦車が存在するが、全く別種の存在とのことである。
MS Igloo2にチラリと登場しているが、比較的普通の戦車のような外見。
- 本機のサイズ描写に関しては作品や媒体によりバラつきが激しい。
ザクタンクに使われたマゼラ・ベースのサイズが「大きすぎでないか」と時々言われるが、この辺のズレが原因かもしれない。劇中のサイズなんて演出上の都合でコロコロ変わるし、とか言ってはいけない- 初登場回の「ガルマ出撃す」ではよろめいたザクの腰くらいの高さで、80年代の書籍の設定でも「全高13.4m」とされている。
- ガンプラでは旧キット・EXモデルとも、もっと小柄に作られている。
- 『08小隊』『Igloo2』での描写もガンプラ準拠に近い。
- 形式番号は『PVN.42/4』とされるが一時期は『HT-01B』とも云われ、これはWebの情報によるとやや複雑な経緯を経ているらしい。
もともとは形式番号が未設定で特に存在しない扱い
→『HT-01』の初出は恐らく大本は個人サイトの非公式設定(ここでは『HT-01A』が通常のマゼラアタックを指している)
→ Wikipediaに無断転載・改変(なぜか『HT-01B』になっている)
→ 第08MS小隊のWebサイトがWikipediaを見て転載
…という経緯だと思われる。
その後Igloo2までに『PVN.42/4』と改めて設定されているが、ROBOT魂などでHT-01Bが使われていたりと、未だに混乱した状況にある。
- 連邦軍は本機を他山の石として上下ではなく前後に分離する戦車と戦闘機を開発した……かどうかは定かではない。
そもそも上記の残念性能が設定されたのは考証が進んだ後のことで、本放送当時は宇宙時代のビックリドッキリメカ画期的兵器とされていた。
放送当時に1/144スケールで発売。マゼラトップ砲も付属。
旧キットながらディテールが細かく、ちゃんと塗ってやればHGUCと並べても何の違和感も無い。
値段も1体税抜400円と旧1/144のザクより100円高い手頃。ジオラマのお供に1体いかがだろうか?
後にEXモデル(1/144)で発売された。2機セットでディテールも細かい。だが値段が税抜3,500円と高め。
ザクⅡと並べるのであれば、同じくディテールの多いRGか
THE ORIGIN版がいい。
但し先述の通り、両モデルともザクと合成するにはちと小柄である。
各キャラの「戦場は荒野」や
シロー編「道のり」で登場するが、戦車らしくMSに全く及ばないザコ敵以外の何者でもない。ビームサーベルやバルカンを使う方が無駄なく倒すことができ、密集していればキャノンやバズーカによる爆風でまとめて蹴散らすことも可能。
一応、耐久力がわずかになるとマゼラトップに分離・上昇してくるほか、ザクタイプの機体では「175mm無反動砲」として携行可能。
しかし、シロー編の追加ステージ「ハードコア」では一転、シャア・ラル・三連星・ガトー・ライデンといったジオン軍のエースパイロットたちが搭乗。
アプサラスの射爆場を舞台に、シローを筆頭にアムロ・カイ・ハヤト・セイラ・クリス・エイガーといった連邦軍エースが搭乗する61式戦車と全面戦争を繰り広げるというネタミッションがある。エイガーの本業。
無反動砲の攻撃力は高く、直撃すればLv.30であっても一撃で撃墜される可能性があるほか、61戦車とは違ってサブウェポンも持っている上に、マゼラトップで上空からも狙ってくる点も厄介である。
キャンペーン限定で生産された『角川書店連合企画 特別編』では機体を変更できるため、自分だけMSに乗る虐殺プレイも可能である。ただし、世にあまり出回っていない品であり、プレミア価格で取引されている。
シリーズ皆勤賞。
そして裏技ネタの宝庫でもある。
ちなみにどのシリーズでも、
ザクⅡJ型のマゼラトップ砲装備タイプを開発するために本機の開発が必要。
複数射程を持つ車輛であり、安価にMSを支援する火力としてはなかなか有用。
更には、分離コマンドで航空戦力のマゼラトップ・マゼラベースを独立したユニットとして運用できるため、ZOCによる足止めもこなせる。
安価に製造、補充可能な点を活かして、ジオン系勢力では終戦まで囮として使用可能。
連邦勢力でも喉から手が出る程に優秀で、プラン奪取では大当たり。
分離したマゼラトップは、普通の航空機と同じような扱いとなっており、普通に空を飛び大西洋を横断し、連邦軍の戦闘機と互角以上にやりあうことができる。飛行時間は5分間に限られない。作品によっては射程が長く、一方的な攻撃も可能。
ドップを生産するより、マゼラトップを揃えた方が空の戦いは楽になる。ジオン驚異のメカニズム。
「アクシズの脅威」からは飛行時間を再現するためか、燃費が悪化。戦闘継続が難しくなった。しかし、索敵能力を与えられ、ドップより安く強いのは変わらない。
そして、大抵のナンバリングで
分離コマンドを悪用して”分離してマゼラトップを発生させた後にマゼラベースに補充することで、すでにあるマゼラアタックを合体させないままマゼラアタックに戻し、そこから再び分離する・・・”を繰り返すことで、資金や資源が許す限り、工場を使わずにマゼラトップを延々と生み出すという芸当が可能。
後期の作品ではさすがに許されなかったのか、補充は1ターンに一回のみに制限されている。
更にはアクシズの脅威Vにて、分離した艦長キャラ入りのマゼラベースを改造することで、本来MS適性がないキャラにも、ザクタンクを起点とするMSに乗せることが可能。脅威無印では精々ライノサラスどまりだが、脅威Vではザクタンクから両脚を生やしてザクキャノンになり、更にそこからザクⅡF>ザクⅡF2>ザク改>ハイザック>ハイザックカスタム>ザクⅢ>ザクⅢ改と進化し、最終的に決戦機体の一つであるザクⅢ改に艦長キャラを搭乗させ、最前線にて育成することが可能になる。繰り返しになるが、まさにジオン驚異のメカニズム。
初代から参戦。
地上専用で、長射程の主砲で相手の射程外から攻撃できる。
さらに破壊されてもマゼラトップで脱出でき、その後は飛行ユニットになる。
脱出・パージ持ちの例に漏れず戦艦に戻すと脱出前の状態へ戻せる。マゼラベースの予備が山程用意されているようだ。
しかし基礎ステータスがただでさえ低く、トップになると更に能力が落ちてしまう。メリットはほぼない。
敵として登場する場合、この脱出機能をEXP稼ぎやボーナスステップの軸に利用する方法もある。
序盤の兵器として優秀な
ヒルドルブへ開発可能なケースが多く、初期生産リストの常連の本機から育成することも多い。
唯一
XOのみ参戦している。
システム上Sサイズの機体は部位破壊要員として使えるため、敵機捕獲の上で役に立たないこともない。
追記・修正はガンダムにやられてからお願いします。
- 砲塔が短時間で飛行できるのは、まさにジオン脅威のメカニズムだな。戦車としての完成度と実用性は連邦軍が上だが。 -- 名無しさん (2014-03-31 19:08:32)
- BFにマゼラトップを遠隔攻撃端末にするカスタムガンプラを期待したけどさすがにないかww -- 名無しさん (2014-04-11 22:54:00)
- 61式とは主力機か支援機かの違いが明確に出ている -- 名無しさん (2015-09-02 03:21:22)
- 確か20年ぐらい前の設定では「61式戦車はマゼラアタックに機動性で劣り時代遅れとなった」となってた -- 名無しさん (2015-09-03 21:03:24)
- これ機体のバランス悪くないか? -- 名無しさん (2015-09-03 21:15:08)
- ↑何を今更。 -- 名無しさん (2015-09-03 21:24:46)
- どうやって基地に帰るんだ、まさかザクに持ってってもらうのか>「現地では合体出来ない上に飛行は5分間に限られ」 -- 名無しさん (2017-01-06 12:56:36)
- 絶対勢いだけで作っただろって機体が多すぎるジオン -- 名無しさん (2017-01-06 15:41:50)
- KV-2yo -- 名無しさん (2017-05-14 23:03:13)
- 失礼 KV-2よりも大口径で、なおかつAPFSDSやHEATに対応している・・・と書くと強そうなんだが・・・ 対戦車砲ならぬ対MS砲(脱出機能はあくまでオマケ)と考えたら普通に強いのでは -- 名無しさん (2017-05-14 23:05:02)
- 火力はそうだけど、ほぼ自走砲の割に車高がやたら高くて中々隠れられないからやっぱ厳しいんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2017-05-14 23:28:28)
- ギレンの野望では『マゼラアタックを分離』→『マゼラトップとマゼラベースを補充』で資源が続く限り1ターンで増殖できる -- 名無しさん (2019-06-10 15:46:51)
- これだけでかいとザクに回せた資材や設備をかなり圧迫したろうな。支援機にしちゃでかすぎる -- 名無しさん (2019-06-14 18:14:29)
- コロニー内だとちょっと宙に浮くだけで人工重力(という名の遠心力)がなくなるので、マゼラトップ程度の飛行能力でも十分長時間飛べるものと勘違いしていた……という考察を最近目にして感心した。 -- 名無しさん (2020-01-21 21:21:23)
- ↑ 辻褄は合うね、おもしろい -- 名無しさん (2020-02-19 11:09:23)
- 分離後の再合体はザクに補助して貰うつもりだったのではないだろうか。つまりザクがマゼラトップを持って、マゼラベースにくっつける。 -- 名無しさん (2020-05-08 13:14:10)
- とはたった5分だぞ。5分で片が付くのが目に見えてる戦闘なんてそうそうないだろうし、間に合わなければ地面に擱座して戦闘が落ち着くまで待つのか? -- 名無しさん (2020-05-08 13:54:44)
- 某MS生産無しプレイでは84式戦車の別名で有名に -- 名無しさん (2020-07-08 16:17:43)
- マゼラ・アタックは弱いけどザクがマゼラトップ砲構えてたら舌打ちするくらい厄介な印象がある。 -- 名無しさん (2021-02-19 19:29:28)
- 昔検証してた個人サイトではMS相手として考えた場合は標準の戦車よりも有効な点が多いって結論が出されてた。地上だと足より太い胴体狙う方が命中精度も高いし効果的だかららしい。あと、脱出機構は08小隊との戦闘を見るとかなり優秀みたいね。 -- 名無しさん (2022-10-19 09:15:13)
- かの冒険王版ガンダムではガルマの命令でホワイトベースへの偵察任務を行った。……マゼラアタック1両だけでどうしろってんですかガルマ様。でもホワイトベースは後ろから追跡されてることに一切気付かなかった。何でや! -- 名無しさん (2022-12-11 17:57:31)
- Gジェネだとどんだけ集中砲火されてもトップで脱出が可能という。敵はトップを一切傷つけないように気をつけながらベース部分だけを攻撃していたのだろうかw? -- 名無しさん (2023-07-26 10:47:52)
- 一万2千馬力って明らかに過剰すぎる出力 -- 名無しさん (2023-12-26 19:07:15)
- っぱ砲塔が回転しないのは致命的っすね…… -- 名無しさん (2024-10-19 00:31:09)
- ガンタンクもそうだけど、合体分離機構が回転には邪魔なんかね?なんかこう、回転ベースを作ってそこに合体とかできないもんか -- 名無しさん (2024-10-19 00:47:05)
- あんなにデカいんだからマゼラベースにも主砲積めばよかったのに -- 名無しさん (2025-02-07 14:04:12)
- 中途半端なサイズの機銃外して -- 名無しさん (2025-02-07 14:05:18)
最終更新:2025年04月11日 20:24