コミックボンボン

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コミックボンボン - (2019/06/08 (土) 16:59:58) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/03/14(日) 20:48:11
更新日:2023/10/03 Tue 07:38:35
所要時間:約 8 分で読めます




1981~2007年までに発行されていたホビー兼漫画雑誌。

コロコロコミックのライバルとして講談社が発行していた。


●作風に関して


コロコロがコミカル・下ネタの率が激しいのに対して、ボンボンはシリアス・エロの割合が激しいのが特徴。
どちらの雑誌もギャグが多めだが、ボンボンはギャグ漫画にしてもシリアスな場面が多かった。
そのためか、同じ年頃の少年をターゲットにしているものの明確に好き嫌いが分かれていることも多く、児童誌の常かタイアップ漫画も多数あったが、タイアップ元の成功例がコロコロに比べて圧倒的に少なく一話完結物に弱かった。
コロコロに例えるならばサイポリスや大長編ドラえもんは連載されても、ドラえもんやでんぢゃらすじーさん、ベイブレードは無い誌面を思い浮かべて欲しい。
家族に購入を頼んでおいたらコロコロを間違って買ってきたのでキレてしまい、中身を読んで再度キレた…なんて経験も珍しくはないだろう。


少年誌にしては、おっぱいなどのお色気シーンや多少グロテスクなシーンが多い。

特に『デビルチルドレン』は少年誌のベルセルクと言われるほどグロく、ストーリーも少年誌とは思えないほどハードで、
原作ゲームアニメ版の面影は全く無かった。


そして、『ゴエモン』は無駄にエロい。
ヌイた奴は挙手。

ノ゙

さらに『ロボットポンコッツ』は凄いおっぱい(奇乳)だったり……
(後に薄い本も出している)


当時の連載陣で、規制だらけの今を生きるのは難しいだろうと思われる作品が多かった。

コロコロに比して、作者や担当編集が出てくる率が高いのも地味に特徴。
海の大陸NOAの序盤などでは、担当が考えたネタを作者が描いては見たものの理解できず主人公が困惑する一コマも。
バかんだなどはへろへろくん登場時に妙な人気を博し彼をモデルにしたキャラがレギュラーになる始末。


なおボンボンを毎月購読してた奴は、コロコロ派だった人に比べてわりと高確率でヲタク化してたりする。
扱ってる作品や玩具の、方向性や狙っていた客層を考えると、当然っちゃあ当然かもしれない。
デビチルの作者は新装版のコミックスで「ボンボンなんか読むと性癖が歪む」とケンカを売っている。
その元凶が何をおっしゃいますやら。

ただし読んでいた時の年齢がそれなり高かった場合の話。
チビっ子の場合は必ずしもそれに当てはまるとは言えない。

「ボンボン」のロゴの一つ目の「ン」の点は爆弾になっている。
初代マスコットは爆弾に手足のついた「ボン太」。ボン太くんではない。
94年度より恐竜の「Bゴン」にバトンタッチ。


●作品に関して


漫画作品は、当時紹介していた玩具やゲームのコミカライズ作品が中心。
少年漫画にしては神作画の作品から、黒歴史クラスのシナリオ等さまざま。
いくつかタイアップする形でゲーム製作もしていたが、残念ながらメダロット辺りを除くと概ね芳しくなかった。


本山版マリオの連載は10年に渡り、話数は『コミックボンボン』、『デラックスボンボン』、増刊号を含めて183話
これは『ボンボン』史上最長連載であった。


『ガンダム』シリーズはガンプラブームの80年代初頭より毎号、改造テクニックなどが紹介されてたり、
SEEDまでは08小隊を除く全作品がコミカライズ化され、
連載する等ガンダムやガンプラの歴史を語るうえでは本誌は切っても離せない関係にある。
商業作品で初めてガンダムの外伝作品が連載されたのも本誌であった。

特に70年代にはガンプラというより、ホビー漫画の世界に革命を起こした名作プラモ狂四郎もガンプラ漫画であり、コロコロは一時期対抗してマクロスのプラモ漫画を連載していた時期が有ったりする
(これは速攻で打ち切られたが後にプラクションバーコードバトラーでの似たコンセプトの漫画は結構人気が出た)。

ボンボン派とコロコロ派で二分する中、ガンダムが好きな者はほとんどがボンボン派と言ってもいいほどであった。

ちなみに、2011年『機動戦士ガンダムAGE』がコロコロとサンデーで展開され
ついにガンダムまで小学館に奪われてしまったとかつてのボンボン少年は複雑な感情を抱いたとか抱いてないとか。

とは言え遊戯王に代表される仮想現実のイメージなどを用いたホビー漫画は、その後も大いに人気ジャンルとして定着しており廃刊後にもガンダムビルドファイターズ等にはプラモ狂四郎のオマージュが散りばめられる等、未だガンプラを語る際には本誌の存在を抜いては語れないだろう。

ときた洸一氏はその後も数多くのガンダム漫画を描いている。


ロックマンシリーズ』もボンボンで4人の漫画家により描かれ、ボスキャラ募集コンテストもこちらで実施されていた。
後に『ロックマンエグゼ』以降のシリーズはコロコロで扱われるようになった。
因みにエグゼは当初、コロコロではなくボンボンでタイアップを予定していたが、
当時の編集長が「アニメ化前提?予算が幾らかかると思ってる?売れてから言え。」と一蹴りした為、コロコロへ移ったとされている。


トランスフォーマー』作品も多い。
津島直人氏はボンボンではTFを描いていないが、近年の漫画は殆どが氏による作品である。

また、今ではコロコロの主力ともいえる『ポケットモンスター』に関しては、実はボンボンにもタイアップが持ちかけられていたが、ボンボン編集部はアッサリと断っていた。
因みに有賀ヒトシ先生は「同じ任天堂の看板タイトルであるマリオがコロコロとボンボン、両方でやっているからポケモンもボンボンでやるだろう」と睨んでおり、「自分にポケモンをコミカライズさせてほしい」と編集部に願望を出していた。
しかし、有賀先生の夢が叶うことはなかった…。

●歴代編集長

  • 田中利雄 1981~
初代編集長。コロコロに対抗するためテレビマガジンの兄弟誌としてボンボンを立ち上げた。

  • 池田新八郎 ~1994
テレビマガジン編集部でサンライズ担当だったことから、サンライズから雑誌担当窓口扱いされて他社の依頼まで間に講談社の池田氏を通すわからないことになりガンダム関連コンテンツがほぼ講談社独占状態になっていた。その立場によりボンボン創刊号からガンダム関連コンテンツを載せて人気を稼いだ。発行部数100万手前というボンボン絶頂期に編集長を辞して、廃刊瀬戸際の覇王の編集長に。

  • 米田浩二郎 1994~1997
対象層を広げる方向転換をはかりSDガンダムなどの扱いを減らしていき、『王ドロボウJING』などが連載開始。

  • 池田新八郎(2回目) 1997~2002
覇王マガジン廃刊に伴い編集長に復帰。ポケモンアニメやおはスタなどでテレビ展開の効果を上げるコロコロに対抗してメダロット、サイボーグクロちゃん、デビチルなどをアニメ化していった。その一方、前編集長の方針を否定して連載作品をどんどん打ち切りにしてしまう。

  • 菅家洋也 2002~2007
マガジン作家を積極的に起用。2006年にはリニューアルするが休刊に。


●余談


打ち切りしていないのに未完結の作品が意外と多い。

作品によっては復刊で伏線回収されてたりする。
打ち切りの場合も、後年になり復刊や続編で補足されることがある。


更には単行本化しない、もしくは最後まで収録しないことも。
後でまとめて読めるだろうと思い、本誌を手放して絶望した読者も少なくない。

その場合は復刊や単行本化を気長に待つしかない。
一応、国会図書館に行くという手段もある。


ボンボン連載陣の多くは、休刊後も他の雑誌で漫画を描いている。

  • ガンダムエース
  • コミックブンブン
  • ケロケロエース
  • テレまんがヒーローズ
  • デンゲキニンテンドーDS


pixivやTwitterのアカウントを持つ漫画家も多く、時には懐かしいキャラのイラストも描いて下さる。


『コミックボンボン同窓会』というイベントも開かれ、関係者も多く集まった。
描き下ろし色紙は当時のファンにとって感涙ものだろう。



●主な掲載作品

コミカライズ

ガンダムシリーズ

ガンプラ漫画
  • プラモ狂四郎(やまと虹一)
  • 超戦士ガンダム野郎(〃)
  • プラモウォーズ(今木商事)
  • ガンプラ甲子園(帯ひろ志)

トランスフォーマーシリーズ

その他アニメ

マリオシリーズ

メダロットシリーズ

ロックマンシリーズ

ゴエモンシリーズ

その他ゲーム

実写

その他

  • 闘神デビルマン(原作:永井豪/作画:岩本佳浩)
  • スパイダーマンJ(山中あきら)
  • カードファイトVマスター(きむら繁)
  • デルトラ・クエスト(原作・原案:エミリー・ロッダ/作画:にわのまこと)→『テレまんがヒーローズ』に移籍

未分類




●(黒歴史・迷走・ネタ的な意味で)代表的な作品







追記・修正はボンボン読者にお願いします。

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