ユリア(FE)

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ユリア(FE) - (2022/10/10 (月) 00:50:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/05/11 (木) 11:00:10
更新日:2024/04/10 Wed 15:20:38
所要時間:約 14 分で読めます







セリス様ったら……でも、うれしい……ありがとう……。

セリス様、少しだけ目を閉じて……。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


概要

ユリア』とは『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』の登場人物。同作におけるシナリオ後半のヒロインといえる。
第1回英雄総選挙総合部門315位、第2回英雄総選挙総合部門146位。


6章のガネーシャ城制圧後にレヴィンセリスの元に連れてきた美少女。
幼い頃にバーハラの都で倒れているのをレヴィンに救われて、シレジアの辺境で保護されていたのだが、このままではシレジアは危険だと判断し、解放軍の元に連れてこられた。

幼い頃ひどくショックな出来事があったらしく、幼い頃の記憶を一切失っており、いまだに思い出せていない。


何故か主人公のセリスとは強く惹かれ合っており、初対面の時点でお互いの感情が「愛している」状態になっている。
聖戦はターン開始時にどの場所にいても2ポイント、隣接している場合だと恋愛値が5ポイント上がるというシステムで、0~500までの数値があり500になると恋人になるというものである。
そしてセリスとユリアの場合、この恋愛値の初期値がなんと驚きの490。恋人寸前である。
しかしセリスとユリアは少々システムが特殊で、実はターン開始時に恋愛値が5減るという仕様になっており、隣接して5増えても結局±0というもの。
つまり恋人になる事はまず不可能である。

ちなみに、セリス以外の子世代のキャラとは特に恋人作りに制限がかかっているわけではないので他のキャラとくっつける事も可能。ちゃんと恋人会話も用意されている。*1
その場合、大体スカサハ(ロドルバン)*2が筆頭候補となる。
小説版では誰とも結ばれずに独り身でエピローグを迎える事になる。




実は父親はグランベル帝国の皇帝・アルヴィスであり、母親はアルヴィスの異父妹であるディアドラ
闇の皇子・ユリウスは双子の兄。つまりセリスは異父兄にあたる。
システム的に兄妹扱いしていないのはネタバレ防止のためだろうが、ステータス見たらヘイム直系でファラ傍系になってるのでプレイヤー的にはバレバレ。
セリスと恋人になれないのは近親相姦に該当するからなのだ。……ユリア自身は近親相姦で生まれたんだけどね。
しかしゲームシステム上の問題とはいえ、セリスとユリアの双方が物語後半までそれを知らなかったのに、特に何事もなくくっつかなかったという事は、
この二人の「愛している」は恋愛感情ではなく無意識の兄妹愛だったとも受け取れる。スカイウォーカー兄妹みたいなもんだ。
むしろ兄を愛しているように見えて誰とでもくっつく系。健全な話ではある

家系としては聖戦士ヘイムとファラと聖騎士マイラの血を引き継ぎ、
ゲームではヘイム直系、ファラ傍系とだけ記されているが、他の家族と同様にロプトの血自体は受け継いでいる。

マンフロイの暗躍によってアルヴィスは妹のディアドラと交わり、ロプトの血が直系に匹敵するほど濃くなった双子を儲けた。
幸いユリアは神竜ナーガの血を色濃く受け継いだが、ユリウスは暗黒神ロプトウスの血の方が濃かった。
幼い頃は優しい両親に兄に囲まれたユリアは何不自由なく過ごしていたが、
ある日ユリウスはマンフロイに『ロプトウスの魔書』を貰った事でロプトの血が覚醒し、暗黒神ロプトウスに意識を乗っ取られてしまった。

ユリウス……というかロプトウスは唯一己に対抗できる『光魔法ナーガ』の継承者であるディアドラとユリアを殺害しようとしたが、
ディアドラは自らの身を犠牲にしてユリアをワープの術で逃がした。

この出来事でユリアは記憶を失い、通りかかったレヴィンに拾われたのである。

解放軍の一員として戦っていたが誘拐されてしまい兄と対面、記憶も全て取り戻した。
神竜王ナーガの力を恐れるユリウスはユリアを処刑しようとするが、
これまで恐るべき策略で暗躍していたマンフロイは、何を思ったかユリアを洗脳して駒にしてしまう。
しかし結果的にセリスによってマンフロイが討たれて正気に戻ったユリアが神器ナーガを継承してしまった事で、マンフロイの策は完全に裏目に出てしまう結果になってしまった。

小説版ではユリアを洗脳して解放軍と戦わせようとしたマンフロイの心情が細かく描写されている。
ユリアは魔術師として非常に有能な人物であり、本気で殺す気で戦わせれば精鋭を誇る解放軍といえども決して無事では済まないという事、
解放軍にとっても戦場において猛烈な殺気を放たれては例え相手がユリアだと分かっていても自分と仲間の身を守る為に反射的に反撃して殺してしまいかねない、
それで解放軍がユリアを殺してくれれば儲けもの、解放軍に「自分たちが仲間であるユリアを殺してしまった」という罪悪感や絶望感を味わわせるためだという、
マンフロイの思惑によるものだったという事が明かされている。
その後ティルフィングを手にしたセリスでさえもユリウスには全く歯が立たなかったのだが、
神器ナーガを手にしたユリアが現れると一転して「何でお前がここにいるんだ」と顔面蒼白になってしまったという描写がなされている。

兄ユリウスと戦う覚悟を決めたユリアは、神器ナーガでユリウスを瞬殺。
その後バーハラに残る事を決め、もう1人の兄であるセリスの統治を傍で支え続けたという。
ユリアのEDには特殊な仕様があり、相手がどんな家の人でも必ずバーハラへ行って恋人と別れてしまうというエンディングになる。
この作品の女性ユニットは基本的に「恋人についていく」というルートを選ぶので、ユリアだけはどうしても独身エンドということになる。

しかしセリスとユリアあとサイアスも。ロプトの血をひく彼らがいる以上ロプトウスの脅威は完全に消える事はなかった。
ヘイム側の直系の血筋は完全にロプトの血筋と合流してしまった事になり、ヘイム側が生きている限りロプト側も生きている事になるが、
ヘイムとロプトが合流していない家系を存在しており、ヘイム側はリノアン、ロプト側はサイアスの血筋が後の世で合流しない限り絶える事はない。


なおヒーローズで演じた佐倉氏は同作でミネルバも演じ、幻影異聞録♯FEでは弓弦エレオノーラを演じていた。


性能

初期クラスはシャーマンで、上級職はセイジ
スキルは追撃、連続、見切り。
見切りはディアドラからの継承だが、追撃、連続は両親共に持っていないので、どこから取得したのかは不明。(アルヴィスがセイジの時に持っている連続は兵種スキルのため継承されない)

成長率はヘイム直系とファラ傍系の血筋の恩恵あって、魔力と魔防がよく伸びる。半面HPや守備の伸びは悪い。
ぶっちゃけ炎魔法並みに重いリザイアや斧よりも重いオーラのせいもあってクラスチェンジ前は戦うのは苦手。
杖を振ってればレベリングは容易なので、さっさと攻撃面の弱点が一気に改善されるセイジにしてあげたいのだが、
洗脳されて一時的に敵対する関係で、調子に乗ってレベルを上げ過ぎると痛い目を見るも難点。

しかし、とにもかくにも専用武器『神聖魔法ナーガ』が極めて強力。
使える期間は短いが、装備するとステータスが合計80も上がり、唯一ロプトゥスの攻撃力半減効果を無効化するという文句なしの最強武器である。
余程のこだわりがない限り、彼女がラスボスにトドメを刺すことになる。
ユリアを極限まで育てていれば文字通り瞬殺出来るが、全く育てていなくても意外と何とかなる。
ナーガが本体とか言ってやるな。シャーマンならともかく、本作魔法系クラス最上位のセイジをその扱いにするナーガが普通に考えておかしい

ただしセリスで止めを刺すと専用の会話が見られるので、一度試してみてもいいだろう。
セリスを極限まで育ててパワーリングを持たせた状態なら攻撃力60となり、ロプトウスで半減されても攻撃力30。ユリウスの防御力は25なので、追撃&踊りで1ターンに20ダメージが通る。
なのでユリアである程度弱らせてしまえば、セリスで倒すのはそう難しくはない。

ファラ傍系なのでセイジになれば炎Aになる事は、大体の場合忘れられている。
ボルガノンを使えるようになるが、肝心のボルガノンが親世代では入手出来ず、10章でヒルダを倒す事でようやく入手出来る代物であり、しかも肝心のユリアが10章の冒頭で離脱してしまう。
終章の最終盤でユリアは復帰するものの、その頃にはもうナーガがあるので、ボルガノンなど必要無いという…。




台詞

  • ああ、セリス様……。
  • わたしは大丈夫です……寂しくなんかありません。
  • ククク……マンフロイ様ニサカラウモノ、ミナ殺ス……。
  • なんだか不安なんです……セリス様と離ればなれになって、もう二度と会えないような気がします。
  • わたし、自分がこれまで生きてきた理由を初めて知ったの。
    だから戦う……逃げたりはしないわ。
  • やめて下さい! わたしをどこへ連れて行くのです!!
  • そんな! わたしはお父様を憎んだことなど一度だってありません。お父様はお優しい方です!
  • 不思議な気持ちがする。なにかとても懐かしいような……暖かい気持ちが……。
  • 聖書ナーガ……なんだかとても懐かしいような、不思議な気持ちになります……。
  • 母様が……いつも見守っていてくれます。
  • わたしのお父様とお母様は、とても優しい方でした。そして、ユリウス兄様も……。




わたしはユリア……聖なる竜の書ナーガを受け継ぐ者です……。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ヒーローズにも参加。イラストを担当されたのははいむらきよたか氏。神装衣装は叶世べんち氏。
ストーリーでは「兄妹愛」がテーマの外伝にセリスと一緒に登場。対となるのは聖魔兄妹
聖魔兄妹は契約の都合もあって愛が深すぎる言動をしていたが、こちらは控えめだった。原作で愛がヤバいのはむしろこっちだというのに。
あとセリスの妹という重要なネタバレをしているが、ルキナという前例もいるし、そもそも子世代そのものがネタバレのためしょうがないだろう。

ユリアやセリスの言動から、どうやらユリウスを倒した本編終了後の世界から召喚されたようだ。
またユリウスが魔書に意識を乗っ取られた様に、自分もそうなっていたら……と怯えている事を打ち明けている。
神聖魔法ナーガの事を聖書ナーガと呼称しているが、これは覚醒の時の名称である。つまり何気に覚醒の設定も含まれている。
ちなみに聖戦本編でもナーガは聖書と呼ばれているので特におかしい訳ではない。

ステータスは緑属性の魔法使いであり、専用スキル『ナーガ』を持つ。
このナーガはさすがに原作ほどの狂った補正はないものの(敵から攻撃されたときに守備と魔防に+2 正直守備は焼け石に水)、
マルス一族が持つファルシオン同様に竜特効を持つ。そのため青属性でマムクートのノノカムイニニアンを絶対殺すウーマンになっている。
逆に赤属性でナーガの娘・チキにはナーガの力では一撃で倒すのは難しく、逆に狩られてしまうので、さっさと逃げよう。
武器の特性上、青魔導士の相手も得意。相手の魔法を高い魔防とナーガの効果で受け止め手痛い反撃を加える青魔道キラーとなる。
特に使用率トップクラスを誇るラインハルトへのお手軽なメタとして機能するのは大きく、適当に彼の攻撃範囲に放り込むだけでこちらは大した被害もなく勝手に自爆してくれる。

後に、母であるディアドラが持ってきた『聖書ナーガ』に強化することも可能になる。その後『ナーガ』のみの武器錬成も可能に。
『ナーガ』の錬成で特に強力なのは特殊錬成タイプで、攻撃された時の守備・魔防の能力補正を+4すると共に、錬成されたブレスが共通して持つ『敵の守備と魔防の低い方でダメージ計算』効果を無効化
さらにマムクートの敵から攻撃された時限定で「距離に関係なく反撃する」(=近距離反撃)効果を持つという、これでもかとばかりにマムクートをメタる性能に変化する。
これに『獅子奮迅』と『待ち伏せ』を付ければ、淡々とマムクートを返り討ちで仕留めていくマムクートスレイヤーが出来上がる。
一方、『聖書ナーガ』も「敵にかかっている鼓舞や応援等のステータス上昇を無効にする」という強力な効果を持ち、特殊錬成すれば『ナーガ』同様に『守備・魔防の低い方で~』を無効にする効果と、
「戦闘開始時、敵よりも自分の魔防が3以上上回っているなら、HP以外のステータスを全て+3する」という効果が追加される。
どちらも強力なので、対マムクートを重視するなら『ナーガ』、魔法受け性能を重視するなら『聖書ナーガ』という風に、自分がユリアをどう活躍させたいかでどちらの錬成を採るか決めよう。
ただし特殊効果付きの『聖書ナーガ』にするには貴重な『神錬の雫』*3を合計350個使う上、ディアドラの方は『ナーガ』を使えないため、前者の方が現実的か。

2020年9月頃に神装英雄として選ばれ、ニフル衣装に変わった。前よりも凜々しく大人しい様子。

わたしはユリアです。伝承の……英雄、ですか……?

よくわかりませんが、お力になります。
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2019年8月に伝承英雄として青属性バージョンが追加された。イラストレーターはユリウスを担当している茶ちえ氏。
こちらが持つのは『至聖ナーガ』で、竜特効を持ち合わせているのはいつも通りなのだが、
攻撃に+3、「戦闘開始時相手より攻撃が1以上高い場合攻撃と魔防に+6」という攻撃的なスキル効果を持っている。
ちなみに至聖ナーガに限った話ではないのだが、戦闘開始時に乗るバフは基本的にステータスの数字の色が変わるタイプのバフだけである。
そのため鬼神明鏡の瞬撃の効果を乗せた状態で至聖ナーガの計算をするわけではないのでそこはお間違えの無いよう。

さらに基本スキルに攻撃+6、魔防+10かつ相手の追撃不可の『鬼神明鏡の瞬撃』
Bスキルに固有スキルであり、相手の強化を無効化した上で各ステータスを-2し、敵の守備魔防の低い方でダメージ計算する効果を無効化する『光と闇と』
Cスキルにはターン開始時に味方と隣接していたら攻撃、魔防に+5される『攻撃魔防の信義3』を持つ。

更に言うと武器を持たない基礎的な攻撃値も非常に高く、基本的な攻撃力の基礎値は56にも及ぶ。
さらに持っているスキルをすべて発動させた場合は攻撃に+17、魔防に+21、
さらに相手のステータス強化を無効化したうえで-2
で実質攻撃力は75というそれはそれは恐ろしいまでの火力を誇ることになる。
このうえで竜特効を発動しようものなら並大抵のマムクートではまず受けきれず、
本来なら緑属性で有利のはずのクリスマスファ(魔防値が41とトップレベルに高い)でさえまともに受けきれるか怪しくなる。
ついでにロプトウス効果のせいで竜特効をもろに受けるユリウスも消し飛ぶ。

ただし、攻撃と魔防に全振りしているようなステータス故か、緑ユリアの時より多少マシとはいえ防御はかなり低めの数値となっている。
勇者の弓などは致命的なレベルで相性が悪いし普通に近接攻撃で殴られるとあっという間に退場となる可能性も高い。
緑ユリアのようにナーガの効果で攻撃を受けた時の防御が上がったりするわけではないので細心の注意を払いながら相手をなぎ倒すのが肝要である。
なお、この破滅的な火力は相手として出た場合も脅威である。
こちらが魔防などを強化しても無効したうえで攻撃してくるので魔防に長けた緑属性(竜は除く)で受ける、もしくはやられるまえに近接緑で殴り飛ばすのが良い。
半端な魔防ではこちらが吹き飛ばされること間違いなしである……。

マンフロイ様ノ……シモベ……。ロプトウス様ノ……忠実ナル使徒……。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

そして20年5月にはマンフロイに洗脳された闇ユリアが登場。イラストは伝承同様に茶ちえ氏。
属性は父や兄と同じく赤属性の魔法使いであり、歩兵ユニット。

武器スキルは攻撃+3、『暗黒の聖書』
周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、敵の攻撃、魔防−6、かつ、敵が竜特攻スキルを装備していない時、自分は絶対追撃する。

Aスキルに周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃、魔防+7になる『攻撃魔防の孤軍4』
Bスキルは戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防-2、かつ敵の強化の+を無効にし、かつ、「敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算」を無効化する『光と闇と』
Cスキルには戦闘後、敵とその周囲2マスの敵に【パニック(強化を+ではなく-とする状態異常(敵の次回行動終了まで)】)を付与する『恐慌の幻煙3』

竜特攻が無くなったユリアVer。
ナーガを持っていないせいか竜に対しての強みは減ってしまうが相手の弱らせとパニック変化と方向性がかなり異なった。
竜特攻以外の相手だと圧倒する火力でなぎ倒すレベル。孤軍4込みで加算すると攻撃は65と圧巻。低い速さは制約は付くが武器スキルでカバーしている。
武器スキルとBスキルで戦闘中は敵の攻撃と魔防は-8にかなり弱体させつつ、『恐慌の幻煙』まで相手の周囲にばら撒いてバフを無かった事にする、強化絶対許さないマン
魔防もそれなりに高い方で魔法壁としての役割も担える。

伝承版と比べて攻撃が多少上がり、速さと守備が僅かに落ちた程度。

上述にあった通り、竜特攻を持つ敵ユニットには弱い。
ユリウスとは違って特攻は受けないが武器スキルの絶対追撃が発動しない。
ロイとマルスが相手になると詰み確定である。遠距離反撃を継承していたら尚更。まして武器錬成している総選挙ルキナに対しては相性最悪である。
他に速さが低いせいで追撃を封じても『見切り・追撃効果』の場合、相手は追撃ができて自分は追撃を封じられる……なんてオチも
例え追撃封じても相手次第では運が悪いと一発の反撃で即退場もまず有り得る。相手を良く選んでから行動を心がけよう。

わたしはユリア……。

聖者ヘイムの末裔としてこの聖祭をつつがなく祭祀奉ります。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

21年9月には聖祭の超英雄で登場した。イラストはhanusu氏。
闇堕ち版と同じ赤属性だが兵種は初めての飛行ユニット。

武器スキルはターン開始時、HP10回復。戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら戦闘中、攻撃、速さ+5の『聖祭の光炎+』
Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら攻撃、速さ+7。その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージ『攻撃速さの渾身4』
Bスキルは戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防-2、かつ敵の強化の+を無効にし、かつ、「敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算」を無効化する『光と闇と』

機動力は上がったがこちらも竜特攻を持っていない。
しかし今までのユリアとは速さは高いおかげで追撃がやりやすい。その分の守備はユリアで一番の紙装甲である。
毎ターンHPが回復するおかげで渾身の代償ダメージをカバーする。
専用Bスキルもそのまま持参した事で強化無効に攻撃も追撃が両方行える。

しかし追撃型というだけで強みが少ない。
竜特攻がない、飛行特攻の新たな弱点と対処が簡単である。魔防もそれほど高くなく、竜相手でも耐えられるか微妙なライン。弓相手は一撃必殺である。
渾身も耐久面に乏しいユリアにはあまり噛み合っていない。
飛行・魔道としてはやや特徴が少ない。上手に使いたい場合はスキル継承も視野に入れよう。

セリユリバグ

聖戦の系譜のオールドプレイヤーの間では有名な話。
前述したような理由でユリアはセリスと結婚できないのだが、実はチートを一切使用せずにセリス×ユリアを成立する事ができる。

実は聖戦には『嫉妬システム』が存在し、男性と女性キャラAが隣接するとAが5ポイント上昇するのが普通なところ、
女性キャラAの隣に他の女性キャラBが存在すると、女性BがAに嫉妬しその5ポイントを奪ってしまうのだ。
セリスとユリアの禁断の愛を成立するにはこの嫉妬を利用する他はない。

まず6章開始後ノーリセットで進め、セリス、ユリア、ラクチェラドネイ)、ラナマナ)を下記のように並べる。

セリス ラクチェ(ラドネイ)
ラナ(マナ) ユリア

この時、ラクチェ(ラドネイ)とラナ(マナ)の順番はどちらでもいい。
こうするとラクチェ(ラドネイ)とラナ(マナ)の存在に嫉妬したユリアは2人の上昇ポイントを奪い取るので、10ポイント上昇するのだ。きっと恐るべき修羅場だった事だろう。
5減っても1ターンで合計+5上昇するので、元々の初期値が高い2人は数ターンで恋人になる。


これについて「バグなのか仕様なのか」と論争が起こる事がある*4が、結論から言うとバグである
嫉妬システム自体は仕様なのだが、その発生には隣接するだけではなく「恋愛優先度(隠しステ)が、ポイントを奪う女性より上である」必要がある。
セリスとユリア、ラクチェ(ラドネイ)、ラナ(マナ)の恋愛優先度は同じであるため、通常のプレイでは隣接させても嫉妬が発生しないのだ。

ところが、ここで、先程強調したノーリセットと言う条件に意味が出てくる。
実は6章を始めた直後のセリスは、父親のシグルドのデータが中途半端に参照されているためか、本来3である筈の指揮官レベルが2に設定されている。
そして、セーブ&リセットする事で正しい値が参照され、3に戻る。ここまでは聖戦プレイヤーの間ではそれなりに有名なバグなのだが、
このバグ状態のセリスが恋愛優先度も通常とは異なるせいでユリアとの恋愛優先度が他キャラよりも高い、と言うのはあまり知られていない。
このバグセリスならば、通常セリスでは発生しない嫉妬を発生させる事が出来る、という仕組みである。
そして初期恋愛値の異様な高さのせいですぐに結婚してしまう。

これは通称「セリユリバグ」などとも呼ばれるが、聖戦の系譜の世界にやたら多いインセストタブーの雰囲気を動かしようもなく実現できること*5
セリスの隣にいるキャラクターとしてはほぼ唯一の儚げな女の子であるという代替品のなさ*6
帰還時の会話などの汎用恋人会話などがちゃんと表示されることから仕様と呼んで憚らない者もおり、
聖戦の系譜自体がすでに古典ゲームの域になっていることもあって一時期はこれを「公式が認めた抜け穴」のように吹聴されることも多かった。

前述のとおりバグである。
ただ「バグと仕様の違いは運用に都合がいいかどうかの差」みたいな意見もあるし、多少はね?

このバグを使って恋人状態になってもそれ以上のバグとかは起きないが、この2人がくっつくとロプトの血が復活するのではという危惧がある……。
まぁ本を見せなきゃ大丈夫だろう。ナーガの血が濃くなるパターンかもしれないし。
また、セリスとユリアは設定上はロプトの血を引いているが、ステータス画面には両者共にロプトの血の反応がないため大丈夫と言う意見もある。
ちなみにこれは神々の血が最大二つまでというシステム上の仕様のため。
他にも敵方には設定上とステータス表が異なるキャラは意外といるため、ステータス表は意外と大雑把なのである(イシュタルがファラ傍系ではない、マイオス兄弟がセティの傍系ではない等)。

このバグを使う場合セリスとユリアは独り身で終わるのだが、実はこれもかなり微妙なところ。
本来カップリングが用意されていない2人なので当然汎用テキストすら用意されておらず、表示されるユリアのテキストは独り身エンドの時のもの(幸せな兄夫婦をかたわらで見守る)である。
そういう意味では紛れもなく双方独身エンドなのだが、実はそのテキストが

そして、そのかたわらには、
暖かな眼差しでセリスを見守る
皇女ユリアの姿があった。

というもので、どんな恋人を作っても「ユリアは必ずセリスとともにバーハラに行く」のである。
そのため他ユニットと比べると悲愴な別れがなく、さらに他家の継承に失敗したときのねちねちした説明に比べると独身エンドというにはあまりにも温かみに溢れていること、
この「暖かな眼差し」が独身時の汎用セリフであるということに気づかなかった人も非常に多かったことなどから「セリユリはくっつく」とする人も多かったのである。

FE聖戦の系譜のEDは「恋人の関係」「兄妹関係」「家の関係」というものが非常にこんがらがっており、
とんでもなく膨大な量の分岐テキストが存在するため会話集でも作るつもりで会話を読み解かないと気づけるわけがなく、いくらでも解釈のしようがある。

つまりバグではあるが作中で実現可能かつタブーの味が非常に濃いこともあってカルト的な人気のあるカップリングであり、
進行に奇妙な不具合を起こさないどころかむしろそれとなく推されているようにすら見えるほど噛み合っているので「仕様」と言い張る派閥も多かったこと。
その一方で作中に過度なブラコン発言がなく、バグで作るのが前提になるせいである程度のネタ性も持たせられたこと。
こういった要素がかみ合って、カップリング議論で喧々諤々としていたファンコミュにあって独特の地位を築いたという、当時の空気にがっちり合ったものだったということ。
これらのことから、その筋には非常に有名なバグだったのである。
当時の主要な供給源だったアンソロでも、ブラコンのユリアやシスコンのセリスといったキャラ付けをしている作品がいくつかある。



わたしはいったい……あのとき……。
この項目を追記したい衝動に支配されて……。

でも、アニヲタさまが、
追記して下さったのですね……。


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