ナノモン

登録日:2010/11/05 Fri 21:56:05
更新日:2024/02/08 Thu 21:30:17
所要時間:約 4 分で読めます





思考回路はショート寸前! データ破壊の専門医!!


『ナノモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。

【基本データ】

世代 完全体
タイプ マシーン型
属性 ウィルス種
勢力 メタルエンパイア
必殺技 プラグボム
指先から、敵の体内に入り込み内部から破壊する小型爆弾を発射する。
得意技 ナノクラッシュ
カウンタートラップ

【概要】

初登場は『デジタルモンスター Ver.5』。
Ver.5におけるマメモン枠。

名前の由来はナノマシンからだが、アニメ等では、あまり小さくは描かれない。
とは言っても完全体の中では小柄な方で並の成長期よりも小さく描かれる。

元々は名前の通り超小型な治療用マシーンのデジモンで、クラッシュしたコンピュータを修復するためのワクチン的な存在だった。
しかし、強力なウィルス型デジモンに攻撃を受けたときに思考回路が破壊され暴走してしまった。
そのため、正常に作動しているコンピュータですらデータをメチャクチャに再構築して狂わしてしまう。
あらゆるデータの破壊が得意。
まさに思考回路はショート寸前…というか、ショート済。

回路を破壊されたという設定は、デジモンアドベンチャーでも使われているが、同作での個体はエテモンの発言からも分かるように元々ワクチン的な働きをするような性格ではないと思われる。
もしくは、既に暴走している状態でエテモンと戦ったか。

また、上記のデータを破壊するという設定から、公式のデジモン図鑑等の説明文には、『どんなに強いデジモンでもナノモンの前では体を構成するデータをいとも簡単に破壊されてしまうだろう』と記述されていたりする。

……設定だけならかなり強いのね、ナノモン。

『デジモンワールド3』では何気にそこそこ強敵なデジモン。


【関連作品でのナノモン】

※以下ネタバレを含む





アニメ『デジモンアドベンチャー


私ハ カツテ えてもん ト戦イ、過去ノ記憶ノ ホトンドヲ 失ッテシマッタ。
失ワレタ記憶ハ 二度ト 戻ラナイ。私ニ デキルノハ……

えてもん ニ 復讐スルコトダケダ。ドンナ手ヲ使ッテモナ。

CV:宇垣秀成
第19話、20話に登場。ちなみに第19話は、サブタイトルが「迷宮のナノモン!」であるため、タイトルコール、影絵共にナノモンである。

過去にエテモンと戦って敗れ、前述した思考回路を破壊された状態のまま、サーバ大陸にある逆ピラミッド内部でエテモンのダークネットワークのホストコンピュータとして利用されていた。
ところが、ある時、思考回路が一部働きを取り戻し、能力を駆使して密かに自己の修復を開始。
選ばれし子供達がサーバ大陸に訪れる前に復活を遂げた。
しかし、エテモンに破壊された際に、これまで培った記憶の大半を失っており、それはナノモンの力でも二度と戻せなかった。
このことからエテモンに対する憎悪と復讐心に満ち、彼を打ち破るべく策謀をめぐらし始めた。

エテモンがナノモンをダークネットワークの管理に利用していたのを逆利用し、ネットワークを駆使して情報収集や、ある程度の遠隔干渉までを可能にしていた。
そして、ファイル島から子供たちが来るのを察知すると暗躍を開始。
情報の更新を遅らせたり、スカルグレイモンの一件からの復旧を隠れ蓑にダークネットワークのアクセスを混戦させたり、と思えばエテモンが追い付けない按配で子供たちの居場所をわざと探知させたりと、密かにエテモンを攪乱。
ついで、自分の封印を解除するため直接接触を開始。調べておいた希望の紋章の場所を先に教えることで信用を得、次いで愛情の紋章の存在を教えることで誘導し、見事封印から脱出する。

しかし、この時点でエテモンに発見されてしまう。
エテモンに挑みかかるが、さすがに力量差は埋められず、形勢不利となる。
そこで、たまたまその場にいた空とピヨモンをさらって逆ピラミッドの隠し部屋に逃走。
空のコピーを作り、ひそかに回収していた愛情の紋章を用いることでピヨモンを完全体に進化させ、エテモンと戦わせようとした。

こうした彼の性格は、非常に狡猾で聡明といえる。
エテモンも子供たちも決して愚鈍ではないが、終始、掌上で転がされていた。
その気になれば子供たちに「信じてほしい」と説得するなど、演技もこなす。

しかし意外と冷静沈着なタイプではなく、恨みや憎しみを原動力としているあたり相当な激情家

「ホザケ……!!」「戦闘力ダケノ、さるガ!!」「ドンナ手ヲ使ッテモナ」といったセリフは絞り出すような口調で、「マシーン型の知能犯」という割には激しい気性がにじみ出ている。
ちなみに、復活早々協力していた子供たちを切り捨てており、当然子供たちもそれに対し激昂していたが、その際エテモンは「こういうやつなのよ、ナノモンって」と皮肉を返しており、破損前から邪悪な性格だったことがうかがえる。

しかし、空のコピーを使ってのピヨモン完全体進化という計画は、空たちを奪還に来た太一の活躍によって失敗。
エテモンにも発見されてしまう。
万事休すと思われたが、ナノモンはためらうことなく床を消滅させて下のダークネットワークの中枢部を開放。
そこにコンピュータウィルス入りのプラグボムを打ち込み、拡大する暗黒の力を逆に収縮に向かわせる。
これによりダークネットワークは関わる全デジモンを消滅させつつ収束。ナノモンもまた、エテモンを道連れにしつつ飲み込まれ、消滅した。

しかし、結果的にエテモンは生き延びており、無理心中は失敗した。

アポカリモンとの決戦では、アポカリモンがナノモンの「プラグボム」を使用するシーンがある。
ダークネットワークの管理に使用されていたため、暗黒の力の影響を受けていたから、と考えられるが、
もしかするとその前の邪悪な性格の時点で、暗黒の力の影響を受けていたのかもしれない。

小説版では設定が異なり、エテモン打破のためにあろうことかアポカリモンを引きずり出している。
性格も、よりマッドな感じになっていた。
しかしそのために真っ先にアポカリモンに殺害される。

・空のコピーに紋章を使わせてピヨモンを完全体に進化させるという計画について

ナノモンは“まだ紋章の力をうまく使いこなせていない子供達よりも自身の方がうまく使いこなせる”と言う主旨の発言をしている。
本来、紋章は刻まれた心の特質のある程度の成長が必要であり、未熟な心では働かないので、空のコピーでは力の十分な発揮は不可能であったと思われる。
だが、ナノモンの分析能力や、計算してから動く性格、自信満々な言動などを鑑みるに、暗黒進化を制御するなどの何かしらの裏技があった可能性は高い。
(実際、太一は未熟な精神でも紋章の力を発動させてスカルグレイモンへの進化を行ったし、次回作ではパートナーでもないデジモンカイザーがメタルグレイモンへの完全進化までやっている)
ありそうなパターンとしては、セーバードラモンを経由してメガドラモンに暗黒進化させる、などだろうか。


アニメ『デジモンフロンティア

CV:チョー(当時の芸名は長島雄一)
第17話に登場。
アキバマーケットに店を構え、拓也達のディースキャナ(盗品)を売っていた。
身長は友樹の肩と同じぐらい。
この話では過去作に登場したデジモンが多々出演しており、ナノモンもその一環であったのだろう。

デジモンアドベンチャーとは違い、偏屈ではあるものの悪役なキャラではない。


漫画『デジモンネクスト

バルバモン軍の参謀。
ツルギ一行を倒す為に、我らがエンジェウーモンに変装して襲ってきたが、ピチモンが進化したマリンエンジェモンに戦意を消失させられ敗北。


アニメ『デジモンクロスウォーズ

CV:菊池こころ
第1話に登場?

クレジットタイトルに名前が載っている…が
『超デジカ大戦』に兵隊デジモンとして戦う「ナノモン」がおり、ピックモン、モニモン、ボムモン(新デザイン)、チクリモンの軍団の事を指している。
そのため、クロスウォーズのナノモンもピックモンの事だと思われる。


ゲーム『デジモンストーリー サイバースルゥース


「私はナノモン 皆からナノモン博士と呼ばれて親しまれているよ」
サブクエスト「ナノモン博士の新薬開発」にて登場。
デジモンを想った薬作りで有名な博士らしい。
新薬の材料となる「ルーチェモンの羽」と「 プラチナスカモンのアレ 」を拾い、渡すとクリアとなる。

「私はナノモン 皆からナノモン博士と呼ばれることもあるな」
サブクエスト「ナノモン博士の新薬実験」にて再登場。
ワクチン・データ・ウィルス・フリーの四種族用の試薬を被験者の四体のデジモンに飲ませればクリア。
しかし、間違えて師匠の作った薬を持ってきてしまっていた。

「私はナノモン 皆からナノモン博士と呼ばれ、尊敬を集めているよ」
サブクエスト「ナノモン博士の新薬完成」にて三度登場。
今度こそ完成した新薬を持参し、奥にいるラストティラノモンに飲ませるべく、主人公に同行する。
暴走するラストティラノモンと戦い、隙を見て新薬を飲ませると薬の効果に喜んだ様子を見せる。
しかし、ナノモンは薬に「 プラチナスカモンのアレ 」が使われた事を口走り、「アレ」の正体が排泄物である事が判明する。
真実を知ったラストティラノモンは怒り、ビビったナノモンは「急用を思い出した」と言って、説得を主人公に任せて 逃走する
事が収まった後は、原材料は知らせないようにしようと考えている。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

CV:金元寿子
第59話「電光ヘラクルカブテリモン」に登場。

デジモン一の知識の使い手を自称し、どちらが知識の使い手に相応しいか光子郎に迷宮を舞台とした謎解きゲームを仕掛ける。
光子郎がデジタルワールドに来た際に世話になったホエーモンを人質に取り、グランクワガーモンに襲わせようとしていた。
謎解きを間違える度に仲間を人質とし、 ナノモン化手術 を受けさせようとした。
太一、アグモンを人質とし、優位に立ったかに思えたが、立ち直った光子郎に謎を解かれ、居場所を特定される。
更に罠に掛かって姿を晒してしまい、グランクワガーモンに乗って逃走を図るも、ヘラクルカブテリモンによって倒された。

実はサウンドバードモンにより操られており、目覚めた際には温厚な性格となり、光子郎と会えた事を喜んだ。
ガーベモンの研究仲間であり、光子郎の事をガーベモンから聞かされて以来会いたがっていたという。


アニメ『デジモンゴーストゲーム

CV:島田敏
第47話「永遠ノ記憶」に登場。
なお、同エピソードの事件の黒幕。

本作では「超小型」という設定が反映されており、人間の耳に入れるほど小さい
また、語尾に「~ギャ」と付けて話すのが特徴。
人間界で力尽き、デジタマになる事を拒むシェイドラモンに対し、「記憶を残してやる」と語り掛け、そのデータを記憶の種へ変換。
清司郎の研究仲間である井原保の霊体をデジタル化し、そこへ記憶の種を埋め込み、人間の体を利用したデジモン再生の実験を行った。

その目的は、《記憶を持ったまま生まれ変わること》で、自身の頭脳を永久に残すための研究の一環であった。
結果、シェイドラモンの肉体は復活を果たすが、保の体と混ざり合った歪な状態となってしまう。
しかも、分離はできなかったため実験を『失敗』とみなし、彼らを廃棄処分しようとした。

保の耳の中に潜んでシェイドラモンを操り、追って来たガンマモン達を攻撃して逃走を図るが、テスラジェリーモンがエスピモンを利用した電磁石を即興で作成し、吸い付けられたことで捕獲される。
そのまま、マミーモンの持っていたシャーレに閉じ込められた。
なお、シェイドラモンはテティスモンの能力で保と分離できたが、直後に消滅し、結局実験は完全に失敗した。

ナノモン自身は尚も実験を続けようとする様子であったが、そこにブラックテイルモン Uver.が現れ、シャーレごと回収されていった。
恐らくはそのままデジタルワールドに送還されたものと思われる。
「……でも、それは原因の解決にはなりませんよね?」



私ハ カツテ めいでん ト戦イ、過去ノ項目ノホトンドヲ失ッテシマッタ。
失ワレタ項目ハ 二度ト 戻ラナイ。私ニ デキルノハ……

項目 ニ 追記・修正スルコトダケダ。ドンナ手ヲ使ッテモナ。

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最終更新:2024年02月08日 21:30