登録日:2012/06/26 Tue 10:36:46
更新日:2025/04/20 Sun 00:28:38
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ペガサス
PEGASUS
艦籍番号:SCV-69
ペガサス級強襲揚陸艦の1番艦。
MS運用艦への改装計画が持ち上がった時点で改装するには建造が進み過ぎていた事と機関部に問題が見つかった為、就航が2番艦ホワイトベースより一週間遅れた。
この事からホワイトベースを1番艦として見る向きもあり、「ホワイトベース級」とも称される由縁となっている。
就役後は第一連合艦隊の所属としてルナツー方面軍に配備されたが、さしたる戦果は上げられなかったという。
Gジェネや『
ギレンの野望』に登場する時は外形上はホワイトベースの色違いなだけだが、こちらが先行試作型ということもあり性能はやや低くなっている場合が多い。
とはいえ、ギレンの野望だとジオン公国の待望の万能戦艦であるザンジバルと比べると耐久力や火力で勝り、更にはアクシズの脅威無印&Vでは近代改修システムでさらにグレイファントムを経て母艦としてならエンディングまで使えるアルビオンまで強化されるなと、大変強い戦艦であるには違いない。
一年戦争限定シナリオならペガサスでもエンディングまで十分通用するだろう。
小説版での扱いは後述。
ホワイトベース
WHITE BASE
艦籍番号:SCV-70 / LMSD-71
艦長:パオロ・カシアス中佐→
ブライト・ノア少尉(後に中尉)
誰もが知る、
RX-78-2ガンダムの母艦でペガサス級2番艦。
1番艦ペガサスの就航が本艦より遅れた事と、この艦が残した伝説的な活躍の為に本級が“ホワイトベース級”とも呼ばれるようになった。
ホワイトベースⅡ(ホワイトベースJr.)
WHITE BASE-Ⅱ
艦籍番号:SCV-71
ペガサス級3番艦。
就役当初は先に就役・活躍していたホワイトベースにあやかって“ホワイトベースJr.”と呼称されていたが、ホワイトベース撃沈後に“ホワイトベースⅡ”に改称された。
登場作品は『MSV』『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』、『
機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン』。
一年戦争中はジャブロー防衛戦の時点では進宙前だがほぼ完成しており、船台上からジオン軍の迎撃に参加。損傷を受けるも、同じく損傷したブランリヴァルよりは軽微だったのかチェンバロ作戦参加に間に合っている。
進宙後はルナツー方面艦隊所属第127独立戦隊の旗艦としてソロモン及び
ア・バオア・クー攻略戦に参加した。
また、終戦直後の僅かな期間だけ元WBクルーが運用していたとされる。
戦後はサイド3駐留艦隊に編成され、U.C.0083年3月にはサイド3宙域でデラーズ・フリートにMSを移送する
ジオン残党を追撃したが、
G-3ガンダムを含む所属MS6機を行動不能にされ、追撃を断念した。
本艦の設定の原型となったのは小説版ガンダムに登場する“ペガサス・J(ジュニア)”。
詳細は後述。
サラブレッド
グレイファントム(トロイホース)
スタリオン
アルビオン
それぞれ4~7番艦。
設計の見直しや建造の遅延によって改ペガサス級として就航した。
詳しくは
別項。
小説版では3番艦にサラブレッドの名がついている。詳細は後述。
ブランリヴァル
BLANC RIVAL
艦籍番号:SCV-73
艦長:ココノエ大佐
本来の5番艦グレイファントムが改ペガサス級2番艦に変更されたため、ペガサス級5番艦として就役。
『GUNDAM THE RIDE』『ジオニックフロント』『MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場。
サラブレッドと同時期に建造されていたが、本艦は改ペガサス級には分類されない。
“ブランリヴァル”とはフランス語で“白い対抗馬”という意味。その為なのか形状とカラーリングがホワイトベース似。
しかしカタパルトデッキやエンジンがやや大型になり、安定翼が艦底部に、メガ粒子砲のシャッタードームがカタパルトデッキ基部上方に水平配置されるなど、従来のペガサス/改ペガサス級に比べて形状が大幅に変わっており印象はかなり異なる。
また、地上での運用を主眼に置いていたのか、各部の甲板上にはヘリポートらしき発着場が見られる。
ジャブロー防衛戦の時に侵入してきた“闇夜のフェンリル隊の襲撃を受けて出撃させた
マドロック(未完成)もろとも大破させられた。
完全には破壊されなかったものの、修理が遅れてチェンバロ作戦への参加は出来なかった。
その後、ア・バオア・クー攻略戦には満を持して参加。今度はG-3ガンダムの母艦として大活躍!
…する筈だったのだが、ここで再び悲劇が起きる。
何と肝心のG-3ガンダムが出撃前に強行着艦してきたジャック・ザ・ハロウィン隊の
ジム×2+民間人の乗ったランチと衝突して中破してしまうという事態に陥った。
まぁ、奇跡的に死者はいなかった様なので良しとしよう。
結局、2機のガンダムタイプの母艦でありながら
一年戦争中の戦果は実に酸っぱい結果となった不遇の艦であった。
G-3は無事に修理され上記のホワイトベースⅡに移された模様。
U.C.0089年時も健在で、元
ギレン親衛隊のフィーリウス・ストリームらが紆余曲折を経て所属している他、ゴップ議長の思惑によりジョニ子やヴァースキらの母艦となった。
なお、艦長のココノエ大佐は一年戦争以来本艦の艦長職を務めているベテランで、ガンダム6号機も記憶している様子。
シリーズが続くにつれて多くの関連作品が登場、その中には「
宇宙世紀が舞台なのにいつもと違う世界観」というものも誕生した。
それらの世界でもペガサスは就役、連邦軍の戦力の一端を担っている。
ペガサス、ペガサス・J、サラブレッド(小説版)
小説版においては艦級が、強襲揚陸艦タイプの宇宙戦艦「ホワイト・ベース・タイプ」とされている。
スフィンクスの様なシルエット、馬の頭部の様な艦橋、大きな2枚の翼など、外観は映像版と変わり無い模様。
アムロ達の初代母艦。
宇宙のみを転戦したためエンジン不調のエピソードは無い。
サイド7でMSを受領し、なんとか脱出してルナツーに合流後はワッケイン大佐の第13戦隊に所属し、ジオン軍に対する陽動作戦として転戦するが、テキサスコロニー内部に攻め込んだ際に敵艦
ザンジバルと相打ちになる形で轟沈。
ちなみにこの時点で全三巻のうちまだ一巻でしかない。
上記の初代ペガサス撃沈後、初代にあやかって名付けられた。
脱出成功したペガサスのクルーも全員帰属し、新たな母艦となる。
その後は
サラミス2隻と共に独立部隊の第百二十七戦隊として転戦し、
ニュータイプ部隊として覚醒しつつ、映像版正史とは全く違う歴史を終戦まで駆け抜けた。
新鋭艦。アムロ達のペガサス・J搭乗後初の戦闘において姿を見せている。
ちなみに「ホワイト・ベース・タイプ」とされていながら、肝心のタイプシップ「ホワイト・ベース」は存在しない模様。
ホワイトベース(THE ORIGIN)
連邦軍初のMS運用艦という点は変わらないが、本作のサイド7は中立地帯という事情もあって「民生用の輸送船」を装った仮装軍艦として就役した。
この為に当初の戦力はMS・戦闘機等の艦載機に格納式の連装メガ粒子砲2基と機銃のみであったが、ジャブロー到着後の改装で後部ビーム砲、実弾主砲、機銃の増設と武装強化に伴うエンジン出力の強化が行われた。
ガリバルディ
アルバトロス
他
『THE ORIGIN』に登場。
改修後のWBとほぼ同型の艦(艦橋がちょっと違う)で、名前が判明しているガリバルディとアルバトロス以外にも数隻が確認出来る。
この内、アルバトロスはTHE ORIGINにおける7番艦であるらしい。
この他にもア・バオア・クー攻略戦にはペガサス級の発展量産型が登場。
これらは両舷と中央のMSデッキが同一化されてペイロードを増加、主砲を撤去した代わりにエンジン側面に3連装ミサイルランチャーが増設されている。
こちらは少なくとも3隻が投入されている。
スパルタン
SPARTAN
全体的に角ばったの意匠が特徴のホワイトベースタイプに見えるが、艦橋や主翼などの各部を収納した大気圏突入形態とフォートレスモードへの可変機構を持つなど従来のペガサス級とは大きく異なる特徴を持つ。
MS搭載数や火力でもこれまでのものとは一線を画す能力があり、MS20機以上に加えて戦闘機もコア・ファイター等の多数、連装メガ粒子主砲9基に単装メガ粒子副砲8門、対空砲とミサイルランチャーも多数。
更にMSデッキ上部には計4隻の揚陸艇を備える。
艦内設備もトレーニングルームやバー、教会はもちろんライブ会場まで備えていて、もはや艦ではなく移動要塞の様相を呈している。
これほどの巨艦が建造されたのは
サイコ・ザクの
復活を目論むジオン残党と南洋同盟を叩き潰すサンダーボルト作戦」の遂行の為である。
作戦発動後は
イオの駆る
アトラスガンダムを乗せて各地を転戦したが、南洋同盟のタール火山基地の攻略作戦中にサイコ・ザクMk-Ⅱによって撃沈されてしまった。
タイコンデロガ
TICONDEROGA
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』第3部に登場した最新型。
どことなくアルビオンを思わせる風貌だが、横広で3層構造の巨大な艦橋、主翼の代わりに艦と並行に配置された放熱板4枚、少なくとも8基以上の連装主砲と副砲、各部に隙間なく配置されたミサイルランチャー、上下2層の合計4つのカタパルトデッキなどスパルタン同様に従来型との差異が大きい。
主な艦載機は
ジム・カスタムとレドーム付きのジム改で、搭載機数も12機以上とかなりの数。
南洋同盟の殲滅が任務で、難民船にも容赦なく襲い掛かるが、ビリーの駆るザニーの思わぬ奮戦によってこの時は取り逃がしてしまった。
その後はアナハイム社への攻撃を阻止すべくホットロッド艦隊に参加、南洋同盟を追う。
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ガンダムシリーズ最新作ネタバレ注意! |
ペガサス(GQuuuuuuX) / ソドン
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の世界のペガサス級強襲揚陸艦。
艦籍番号はLMSD-70で史実通りならホワイトベースの前番、即ち1番艦のペガサスそのものとなる。
役目は概ね正史のホワイトベースと同じだが、本作の世界線は「サイド7でガンダムがシャアに奪われる」というif展開が発生、ペガサスも シャアのガンダムによって艦橋をビームサーベルで破壊された上で奪取されてしまった。
なおこの時、パオロ艦長以下ブリッジクルーごと焼滅したせいで、後にデータのサルベージが上手くいかないと部下に突っ込まれている
その後は艦橋を修復すると共にカラーリングをグリーンとホワイトに塗り直し、「ソドン」と改名してキシリア麾下の突撃機動軍に編入、シャアの乗艦となった。
U.C.0085年も健在で、シャリア・ブル中佐の指揮下で赤いガンダムの捜索任務に就いている。
ちなみに正史にもジオン軍にソドンという艦は存在しているが、こちらはペガサス級とは全く関係のない、民間から徴用した巡航船となっている。
作中ではこちらのソドンも登場しており、船内でシャアとマリガンがペガサスがソドンに改名したという話をしていた。
つまり「ソドン(正史)の中でソドン(GQuuuuuuX)の話をしていた」のである。
更に余談だが、正史と同じくペガサス級はソドン(ペガサス)一隻だけではないようで、ソロモン落とし作戦に参加した連邦軍の中に青いペガサス級の姿が確認出来る。
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その他のペガサス級
スレイプニール=改
漫画『NIGHT=HAWKS!』に登場。
MSデッキ部分が
サラミスの前半分を連結したような形状になっていて、武装もサラミスの
ミサイル発射菅や単装メガ粒子砲がそのまま。
船体そのものはホワイトベースとほぼ同型だが、中央には長大なエンジンユニットが備わっている。
ア・バオア・クー攻略戦への参加が確認されているが戦闘シーンなどは描かれず、謎が多い艦である。
Walküre
RPG MAGAZINE GREAT Vol.3「灰色の記憶」に登場。
第14独立艦隊の母艦であったとされる。
イルニード
IL NIDO
PCゲーム『アドバンスド・オペレーション』及び『リターン・オブ・ジオン』に登場。
艦の前半分は旧来のホワイトベースタイプに、後半分はアルビオンタイプに似ているという新旧ペガサス級をちゃんぽんにしたような見た目が特徴。
戦後に建造されたペガサス級で、アルビオンとは別口の改良型であるらしい。
また、宇宙艦にしては珍しく陸軍の所属であり、航空機の運用も想定している。
ネオ・ジオンの侵攻によりオデッサ基地から脱出してヨーロッパを転戦していたが、U.C.0089年にザンジバル級3隻から成るネオ・ジオン残党と遭遇、追撃した。
アデン宇宙港から脱出を図る残党軍に総攻撃をかけたが、失敗した。
正規艦長のマノフ准将が戦闘で重傷を負った為、艦長代理としてイルニードで脱出した中でも最高階級だったケリー・シュナイダー大尉が指揮を執った。
イルニードはイタリア語で「鳥の巣」という意味。
そこから転じて「羽休めの場所」、「居心地の良い空間」という意味もある。
セントール
CENTAUR
PCゲーム『リターン・オブ・ジオン』に登場。
艦長はコンドラチェフ少将。
イルニードと同様に戦後就役したペガサス級の改良型で、やはりネオ・ジオン残党狩りに使用された模様。
ちなみに“セントール”とは
ケンタウロス(Centaur)のこと。
エンジンに欠陥を抱えている方は追記・修正をお願いします。
- グレイファントムは? -- 名無しさん (2014-12-09 17:52:22)
- ↑改ペガサス級だから別。 -- 名無しさん (2014-12-09 18:26:55)
- トロイホースとグレイファントムは型番一緒なんだよな -- 名無しさん (2014-12-09 22:11:48)
- G-3に何か恨みでもあるのかってぐらい扱いが… -- 名無しさん (2015-03-11 19:56:42)
- フォレスタルとスパルタンは? -- 名無しさん (2015-07-01 17:09:50)
- スピリッツオブジオンにもペガサス級3番艦が出てる 艦名不明だけどホワイトベースJrかな? -- 名無しさん (2015-07-01 19:16:07)
- ヒューベリオンって出典なに?検索しても個人の考察サイトくらいしか出てこないんだけど -- 名無しさん (2015-07-02 18:49:54)
- フォレスタルとスパルタンは見た感じ改ペガサス級っぽいが -- 名無しさん (2015-07-03 18:14:58)
- トリビューンはペガサス級8番艦とも呼ばれるとか -- 名無しさん (2015-07-03 18:17:13)
- 一応史実の軍艦でも「1番艦の完成が2番艦より遅れた型の艦は、当時の資料では2番艦の艦名が型を表す名として用いられているものもあった」なんて例は実在していたらしいけど……。 -- 名無しさん (2017-10-07 00:07:21)
- ↑ 高雄と愛宕がそうだな。愛宕の方が先に完成したので愛宕型とも言われている。 -- 名無しさん (2019-03-30 02:32:24)
- ペガサスについて、「Gジェネや『ギレンの野望』に登場する時は、外形上はホワイトベースの色違いなだけだが性能はかなり低くなっている場合が多い。」とあるが、Gジェネはともかく、ギレンの野望ではマゼラン以上に強い。地上で使えば(もちろん艦長乗せて)、ガウ攻撃空母を墜とせやすくなる。 -- 名無しさん (2021-07-12 20:55:42)
- 艦名からして馬絡みの名前が多い辺り、連邦軍側も「なんか馬に似てるな」という印象だったんだろうか……?もしもっと造られてたら神話の名馬や実在の名競走馬の名前や異名とか冠した艦もあったかもしれないんだろうか。「改ペガサス級ビッグレッド」とかいたら絶対強そう -- 名無しさん (2024-06-09 23:24:39)
- セキトバとかブケパロスとかくるかもしれない -- 名無しさん (2024-10-23 14:41:50)
最終更新:2025年04月20日 00:28