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更新日:2025/04/18 Fri 09:00:55
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「このザンジバルが、ビグロの実戦テストの準備をしていなければ、木馬は追いきれなかった」
◆ザンジバル級機動巡洋艦
Zanzibar-Class Mobil Cruiser
所属:
ジオン公国軍
全長:255m
全幅:221.8m
全高:70.5m
本体重量:22,000t
全備重量:24,000t
推進機関:熱核ジェット/ロケット ×4基
MS搭載数:3(異説4〜9)+MA2機
《武装》
連装主砲 ×1基
単装偏向型メガ粒子砲 ×4基
連装対空砲 ×5基
J
ミサイル発射菅 ×2門
建造経緯
時は
一年戦争。
地球に侵攻したジオン軍によってあまりにも長大となった補給線を支えるべく建造されたジオン唯一の大気圏内外両用艦、それがザンジバル級である。
一年戦争開戦より以前、
ギレン・ザビの思想に基づいて
ジオン公国軍の方針が「国防」から「侵攻」に移行したことにつれてより外征軍的な装備の開発が求められるようになっていた。
地球降下用の装備としてはHLVやHOTOL、コムサイのような大気圏往還機が存在していたが、これはあくまで非武装の輸送艇に過ぎず、予想される連邦軍の激しい抵抗の前には不安の残るものであった。
とりあえずは
グワジン級を地球侵攻用艦艇として改装するプランが立てられていたものの、グワジンは高価で数を揃えられない上に大気圏突入へのノウハウが不足していたこともあって不安視する声も挙がっていた。
そこでサブプランとして
キシリア・ザビが(ギレンへの対抗心もあって)立ち上げたものが、このザンジバル級の建造計画であった。
あくまでサブプランであった本級は当初こそ上層部から重要視されていなかったが、グワジン級2番艦グワメルが大気圏突入実験に失敗して空中分解した一方でザンジバルは悠々と再突入に成功。
即座にザンジバル級の量産が決定され、建造を主導したキシリアは地球侵攻作戦におけるイニシアチブを握ることに成功したのであった。
解説
艦艇よりも巨大なシャトルのような航空機寄りの外観が特徴的だが、理由は後述。
武装は艦によって多少の差異があるが、固定式の単装偏向型メガ粒子砲4基、実弾式の連装主砲1基など、巡洋艦でありながら戦艦クラスにも匹敵する高い火力を持っている。
特に艦の両側面に搭載された超大型
ミサイルの“J型ミサイル”は戦艦を一撃で沈められる程の威力がある。
カタパルトなどを備えていないもののモビルスーツ(以下MS)運用能力も高く、少なくともモビルアーマー2機にMS3機以上の搭載が可能であった。
なお、MS及びMAの発進口は艦底部から投下する方式を採っている。
基本的なタイプのザンジバルにはまだカタパルトは無いので艦載機は自力での発進及び帰還となるが、重力下では発進時は投下、帰還はワイヤーを投下して引き揚げる方式となる。
しかし高性能なだけあって生産コストも高かったようで、
ムサイや
チベと比べると建造された数はあまり多くは無く、主に一部の特殊部隊などに配備されたという。
ちなみに艦体色は基本的に濃緑。別色の艦についてはその艦の解説(後述)にて述べる。
「高い性能を持つ大気圏内外両用艦」という特徴は
地球連邦軍のペガサス級強襲揚陸艦とよく似ており、しばしば対比されることがある。
だが、この艦にはペガサス級に幾つかの面で劣る部分がある。
まず第一に火力が前面に集中し過ぎていること。
後方か側面に回られてしまうと主砲と機銃でしか攻撃手段が無くなってしまうのだ。
もっとも、これは突撃戦を前提に設計されているようで、武装配置だけでなく正面装甲もかなり強固に造られており、
ホワイトベースのミサイルはもちろんのことマゼラン級の大口径メガ粒子砲をも弾くことが可能。
実際、
シャア・アズナブルのザンジバルはワッケイン司令のマゼラン級レナウンと真正面から砲撃戦を行い、明らかに弾幕の密度で劣っていたにもかかわらずこれを撃沈せしめている。
しかし正面以外の装甲は厚いとは言えず、ホワイトベースの主砲(実弾)で後方から貫通されたり、
サラミスの中口径メガ粒子砲による側面攻撃で撃沈されたりといったケースもあり、やはり正面以外からの攻撃には滅法弱いようだ。
また、ホワイトベースの主砲に関しては別の回で正面装甲を貫通されているので対ビーム処理が優れているとも解釈出来る。
MSに任せる形で対空防御を切り捨てて軽巡らしからぬ後方支援火力に特化したムサイ等、こうした割り切りはジオン艦艇に散見される。
国力差を考えれば総合力を求めては勝負にならないという判断なのだろう。
もう一つは大気圏内での
飛行能力。
大気圏内での使用が可能といってもミノフスキー・クラフトは搭載されておらず、航空機のようにリフティングボディと主翼で生み出される揚力と熱核ジェットによって飛行せざるを得なかった。
スペースシャトルのようなデザインはこのところによる部分が大きい。
また、大気圏離脱もブースター無しでは不可能であったりと、やはりミノフスキー・クラフトが無い点から大気圏内で使い続けるのは難しい。
しかし、劇中の描写からVTOL機のような垂直離着陸やホバリングなどは可能なようである。
とはいえ、基本的に輸送力優先で非武装のHLVや、機銃程度しか持たず輸送量も多くないコムサイでは、連邦空軍の邀撃機相手に嬲り殺しにされるしかないことに比べて、ある程度の輸送量を確保しつつ重武装のザンジバル級は連邦軍にとっては大きな脅威として大いに警戒され、そして遠く故郷を離れた地球で戦う前線のジオン軍兵士からは頼もしい存在として受け入れられた。
また地形を問わずに活躍出来る本艦は
ランバ・ラル隊やシャアの
ニュータイプ部隊、
ジョニー・ライデンのキマイラ隊のような特務部隊などで運用され、地球・宇宙を問わず地球連邦軍を苦しめたのである。
なお、旧ジオン軍の装備をほぼそのまま引き継いだジオン共和国軍には、グワジン級も本級の姿も見られない。
ザビ家のイメージが強いグワジン級や、地球との往還が可能な本級はいらぬ誤解を招く恐れがあったからだろう。
また、ジオンの後継者を名乗る組織は数多いが、それらで運用されたのはムサイやグワジンの子孫ばかり。
大気圏突入や飛行についてもバリュートシステムとミノフスキークラフトの普及で容易になった為か、本級のコンセプトを受け継いだ艦種が現れることはなかった。
武装
艦体上部のハッチに格納された連装主砲。
資料によって火薬式の実弾砲だったりメガ粒子砲だったりと安定していない。
配置の都合で下方への攻撃は出来ないが、砲塔は360度旋回可能であらゆる方向へ攻撃出来る。ザンジバルⅡ級では艦首下部の連装対空砲を主砲に換装している。
また、実弾設定の場合は「曲射出来ないビーム兵器だと地球の丸さや地形の影響を受けやすい為、大気圏内でも効果的に使用出来るように敢えて実弾を採用した」とされる。
前面のハッチ内に装備された4基の単装メガ粒子砲。
ペガサス級とはまた違った形の偏向式で、こちらは完全な埋め込み式で極めて短い砲身となっているのである程度指向は可能だが正面にしか撃てない。
ランバ・ラルが地球に降下した際に搭乗していた艦には装備されておらず、代わりに撹乱用の投光器となっていた。
艦首下部に3基、エンジン上部に2基備えた対空砲。
設定画や劇中描写では常に船外に露出させているが、大気圏内突入時などは収納されるようだ。
舷側に備えた埋め込み式の大型
ミサイル。
表記に関しては「J型ミサイル」、「Jタイプミサイル」など安定していない。
発射時にミサイルが高速回転することで弾道を安定させ、直撃すれば戦艦クラスを一撃で撃沈する程の威力を誇る。
同型艦
ザンジバル
1番艦だが、艦籍番号(CCM-80)と就航時期(宇宙世紀0076年6月)以外は分かっていない。
名称不明の同型艦も結構登場しているので、その中の一隻かもしれない。
マダガスカル
『
機動戦士ガンダム』に登場。
黒い三連星を
地球まで運んできた艦。艦体色は紫。
マ・クベがオデッサから脱出する際にも使用された。
余談ながら、地球連邦軍のサラミス級巡洋艦にも「マダガスカル」という名前の船がある。
なお、
小説版『機動戦士ガンダム』ではシャアの指揮する二代目のザンジバル級として登場している。最初はネームシップのザンジバルに乗っていたがテキサスにて撃沈、その後マダガスカルを受領。
また艦長としてはブルース・マーシャル少佐という名前が挙がっている。
こちらの世界線では、コレヒドール宙域でペガサスJr.隊と交戦した際にエンジン部分を大きく損傷。その後はア・バオア・クーに帰還したが、以後シャアたちはア・バオア・クーから直接出撃し、帰還する場合は後述するズワメルに集まっていったため、マダガスカルが最終的にどうなったかは不明。
まあ十中八九、ア・バオア・クーがソーラ・レイの照射を浴びた際に破壊されたと思われる。
ラグナレク
本来はトクワン大尉率いるMA試験部隊の母艦で、
ビグロや
ザクレロを一機ずつと、
リック・ドムを二機搭載していた。
しかしジャブロー攻略作戦から引き上げた
シャア・アズナブル大佐が、ホワイトベース追撃のために徴用。以後は彼の指揮下で、ホワイトベースと幾度となく激戦を繰り広げる。
後にニュータイプ部隊(独立第300戦隊)に編入され、
ゲルググや
エルメスの母船ともなるが、連邦軍艦隊との激戦の最中にホワイトベースの集中攻撃を受け轟沈した。
なお、『劇場版』では尺の都合で出番はほとんどカットされ、いつの間にか沈んでいた扱いになってしまった。
ズワメル
……というより、これ実は小説版の設定・描写のブレが原因。
最初「ズワメル」は確かにザンジバル級と呼ばれながら出てくるのだが、
途中から「戦艦ズワメル」「鋭角的な船首と剥き出しのタンク類」「ペガサス級とは対照的」などと書かれ始め、どう読んでもグワジン級になってしまったため。
実際ズワメルという名前はグワジン級かムサイ級に近い名前である。
ケルゲレン
『
機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する、アプサラス開発基地の電力供給源として使用されていた艦。
アイナが連邦軍に休戦を申し出て負傷兵を乗せて宇宙への脱出を図るが、その休戦をギニアスが破った為に
ジム・スナイパーの報復攻撃で撃沈されてしまった。
が、小説版の方では無事に脱出した。
とある乗組員に妙な人気がある。
なお、勘違いされがちだが劇中でジオン軍がケルゲレンを病院船と呼称した事はない。事実アイナは「基地の傷病兵が脱出します。」としか言っていない。
現代の法に照らし合わせた場合
- 病院船として交戦国への事前通知
- 船体の塗装
- 赤十字標識の有無
- 武装の解除
- 兵員・軍需物資・機密情報の輸送禁止(つまり本当に積んでないなら見てもいいよな?と臨検を求められたら断れない)
などの規定があり、それらの観点では確かにケルゲレンは病院船と認められない。
また後述する『ガンダムZZ』では「赤十字標識の有無」によって「病院船である」とジオン軍将校(
一年戦争参加経験あり)が認識している場面がある。
そのため守られる理由の無いケルゲレンを脱出させるにあたっては「両軍の休戦」が前提であり、
アプサラスⅢでの威嚇射撃で以って一時休戦に持ち込む必要があった。しかし実際はギニアス・サハリンが行った攻撃によってこの協定は無効となり、ケルゲレンは撃墜される事となった。
但し連邦軍にしても、この協定に応じたのは表向きの話である。
このときのイーサン・ライヤー大佐は「私は何も約束した覚えは無い」「先手を打たれた」といった発言をしており、ケルゲレンを逃す気がなかったことが分かる。
この際ジム・スナイパーを配置につかせているがこちらはアプサラスⅢを攻撃するための機体で、ケルゲレンを撃墜した機体はビッグ・トレーに鎮座していた。
連邦軍は表向きの休戦協定で時間を稼ぎ、アプサラスⅢの狙撃ポイントまでジム・スナイパーを移動、先制攻撃で報復手段を封じた上で、もう一機のジム・スナイパーでケルゲレンを撃墜する作戦であった……とも考えられる。
(もっとも、アプサラス暴走時の最初の発言は「ヤツ(アプサラス)のコックピットを狙えんのか」で、次の「『病院船』を撃墜せよ」と命令を出すまでしばらく間があった。そのためアプサラス狙撃可能ポイントにジムスナイパーを移動させることは考えていても、ケルゲレンを狙撃する気が最初からあったのかは実は不明。少なくともアプサラス暴走は彼の予定にないので、その後の対応は彼の予定からかなり外れた結果となっている)
また、しばしばケルゲレンは「
グフフライトタイプ等のMSを収容したため、”軍需物資の輸送禁止”に抵触し病院船の規定から外れた」と思われがちであるが、前述の通りジオン軍側から「ケルゲレンは病院船である」と主張する様な発言は無く、
単に病院船でない船が病院船の規定に則っていないだけ
なので何ら関係はない。
つまり一連の流れは
ジオン軍が持ち掛けた休戦協定を自ら反故にし、連邦軍は当然の権利として反撃し
敵巡洋艦を撃墜した。
と言うことである。
敢えて連邦軍を非難するなら、司令官のライヤー大佐が
ケルゲレンを病院船と自ら認定していながら
撃墜命令を下した
と可愛らしいケルゲレン娘を知らなかったとはいえ、艦ごと撃墜したことであろう。この行為はコジマ中佐より「さっき確か病院船を撃墜せよと
仰いましたな…?
」と諌められている。
ちなみに劇中で病院船という呼称を用いたのは以上の2名のみである。
これらは「現代の法に照らし合わせればおかしい」というものであって
宇宙世紀でも法や常識が同じとは限らないことも忘れてはいけない。
ちなみに実際のルールに則った病院船は『
機動戦士ガンダムΖΖ』の
ネオ・ジオンによるダブリンへのコロニー落としから避難する際に使用されたが、こちらはこちらで「病院船だと承知した上で撃沈」されてしまった。
つくづくジオンと病院船との相性は良くないようだ。
テンペスト
バンパイア
ケルベロス(二世)
三隻とも
ゲーム『
機動戦士ガンダム Return of Zion』に登場。
それぞれ順番にアフリカ方面軍の第32独立大隊、第19連隊、第33独立大隊の司令旗艦。
ケラウノス
『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。
一年戦争時にソロモンで回収・修理して戦後試験的に運用されていたものだが、「スポンサー」によって反
ティターンズ組織に引き渡された。
そのまま組織の名前にもなっている。
艦首のブリッジが艦橋構造になり、後部エンジンが左右に分かれて元のスペースはMS用ハンガーに改装されている。
各地を転戦するも、ニューギニア基地戦で撃沈。
ランバ・ラル隊のザンジバル
名称不明。
ランバ・ラル隊が
地球に降下する時に使用された。
ラル隊はすぐに
ギャロップに乗り換えたのでホワイトベースとは一度戦っただけ。
その後は
マ・クベに接収されたらしい。
この艦のみメガ粒子砲の代わりに投光器が設置されている。
テスト中なる発言もあり、上述した一番艦ではないかともいわれている。
キシリアが脱出に使ったザンジバル
キシリアが
ア・バオア・クーからの脱出に搭乗した艦。
しかし発進直後にキシリアを狙ったシャアのバズーカの巻き添えでブリッジが大破、指揮を失った為に何も出来ないまま連邦軍艦の砲撃で沈んだ。
ちなみに、沈めた船はテレビ版ではマゼラン級、劇場版では
サラミス級である。
ジオン残党のザンジバル
サングレ・アスル
旧ジオン軍のキマイラ隊に所属していた青いザンジバル。
MSの製造プラント船・ミナレットへの唯一の足掛かりである航路検索システムを有していた為、オクスナーとジャコビアスによってジャブローのドックに秘匿されていた。
この艦を巡って複数勢力の乱戦となった末にリミアを乗せたまま打ち上げられてしまい、宇宙でもすったもんだの末にコンペイトウ沖でようやく回収された。
アナスタシア
リリー・マルレーンのような片手・片足接続式開放型カタパルトを備え、後のザンジバルⅡ級に繋がる艦だと思しい。
この他にもオデッサ陥落時に大気圏離脱を図る艦など複数が確認されている。
一年戦争後期にはザンジバル級の改良型が幾つか確認されている。
詳しくはリンク先へどうぞ。
立体化
1/2400で
プラモデルが販売されている。
着陸状態か飛行状態のいずれかを選択して組み立てる。
大気圏離脱用のロケットブースターは接着するかしないかの選択式。
◆ゲームでの活躍
連邦編では
アムロ編「光る宇宙」でグワジンを差し置いて破壊対象として登場するのみで、主にジオン編で登場。
名前のみではあるが「キマイラ」「ケルゲレン」の名も言及されており、
ライデン編「ア・バオア・クー戦」とアイナ編「ハードコア」では護衛対象として登場し、撃沈すると作戦失敗になる。
武装としては内部上メガ粒子砲やJ
ミサイルを持っており、後者はムービーシーンで発射する様子が確認できるが、実際の戦闘ではもっぱら機銃しか使わない。
設定上は地上戦での運用も可能だが、登場するミッションはない。
ギレンの野望シリーズ
どのシリーズでもそれまでコムサイやHLVでヒイヒイやりくりしているジオン待望の汎用戦艦として登場する。
但し連邦のペガサス系と比べると耐久力で大きく劣り、しかもあちらはV作戦さえ発動してしまえば技術レベルに関係なく開発できるため、相対的に活躍時期が狭められてしまう。
向こうはガウやドダイザク&ドダイグフやドップ程度ではビクともしない堅牢さを誇るのに対し、こちらの方は既にできてるペガサスやコア・ブースターやGファイターといった運動性や限界が上がっているエース用の航空戦力が結構いるため意外にボコボコにされる点でも連邦編の不沈戦艦であるペガサスシリーズとの地力の差を見せつけられる。
また、後期モデルのザンジバル改も毛が生えた程度に強化された微妙性能で、グレイファントムやアルビオンといったホワイトベースから更に搭載などが強化されたペガサスシリーズと比べると貧相さが目立ってしまう。
更には、アクシズの脅威以降は向こうは母艦としてならエンディングまで使えるアルビオンまで近代改修できるのに対し、ザンジバル改程度にしかならず、エンドラが出るまでしばらくの間万能戦艦のアップグレードが止まってしまう。
しかしそのエンドラも大気圏内では移動がザンジバルより遅く、
上位互換のサダラーンも同じ速度。連邦軍のガルダ級の半分以下である。
ZZアニメ本編でサダラーンがガルダ級アウドムラに手こずっていたが、そんなとこ再現しなくていいから(良心)
そんなわけで、一年戦争期やジオンの系譜だと「ペガサスとかグレイファントムのプランを手に入れてくれるとありがたいんだが」、そしてアクシズの脅威のグリプス戦役時だと「頼むからアルビオンの設計図をパクってきてくれんか?」と諜報部に淡い期待を寄せる&万が一手に入ったら大喜びするなんてことがジオン系列をプレイしているとしばしば発生する。
SDガンダムX・GX・GNEXT・GCENTURY
アクシズではないジオン系の万能戦艦として登場。性能はホワイトベースと大体同じ。
但し、どの戦艦も宇宙地上両方で使えたXを除きジオン系の万能戦艦はこれしかなく、必然的にこれに頼らざるを得ない状態が増える。
GジェネレーションDS
ジオン視点でストーリーが進むためか、しばらくの間ザンジバル二隻がPCたちの拠点となる。そのうち一隻はアインの裏切りで轟沈してロストし、もう一隻はシーマたちの母艦としてしばらくの間使用可能。
ライバルルートでは
グリプス戦役時代相当でかなり無理をしてきたためか、のちに
エゥーゴと合流した時にリーンホースJrに乗り換えとなる。
余談
- 「ザンジバル」とはアフリカ東海岸・インド洋上に存在する諸島のこと。
- メカデザインは富野喜幸監督のラフデザインを大河原邦男氏がクリーンナップしたもの。
その他作品によってデザイナーは異なり、『08小隊』のケルゲレンは山根公利氏が、『0083』のリリー・マルレーンは河森正治氏が手掛けた。
追記・修理は大気圏離脱をしてからお願いします。
- 後々にはグワジン級やムサイ級の進化系しか出てこないあたりちょっと使いにくかったのかな。ほとんどの装備が射角固定されてるしブリッジ最先端部だし -- 名無しさん (2014-08-14 23:49:12)
- つーか大気圏突入能力は休戦後のジオン軍には不要のものだし、ミノフスキークラフト積んでなければ大気圏内行動力むちゃくちゃ悪いからネオジオンにも不要の艦だし -- 名無しさん (2014-11-10 10:55:28)
- いい艦だとは思うんだけど、やっぱり使い勝手が悪かったのかなぁ。OMもRFザンジバル造らなかったし。 -- 名無しさん (2015-11-04 23:02:30)
- まぁ、大気圏内突入能力だとか飛行性能有というのはコロニー国家のジオンが持ってると再侵攻の野心ありと疑いを掛けられそうだわな(その気がなくても取り潰される可能性もある訳だし)、武装外して地球⇔宇宙の往還船とかに転用されてそうではある -- 名無しさん (2015-11-04 23:20:53)
- 「数はあまり多くは無く」ってあるのに下まで読むとかなり多いじゃねえかおい!ってなる。まあガンダムシリーズではいつものことだが -- 名無しさん (2020-04-07 23:46:21)
- 確かにザンジバルは前方にしか砲撃できそうにない構造であるが、それを言ったらホワイトベースなんて真正面と真後ろしか砲撃できないのではないか -- 名無しさん (2020-04-26 15:27:19)
- ↑ だからこそペガサス級は戦闘艦として評価が悪かった。「火力は戦艦以下、速力は高速艇以下、物資輸送能力は輸送機以下、どれをとっても中途半端」と不評だったそうだ。 -- 名無しさん (2020-04-26 18:50:10)
- ↑4 そこらへんは戦後日本と共通することのような気がする。日本でもヘリ空母な護衛艦作ろうとすると、隣国が『日本の再侵攻の兆しアル!』と騒ぎだしたり、左翼が『これは軍事国家の復活への一歩だ!』と止めようとしだすし。そのようなものかも? -- 名無しさん (2020-05-07 09:18:16)
- ケルゲレンに限った事じゃないが、ガンダムの様な架空の歴史(≒架空の世界)を舞台にした話に現実の法律や条約を持ち出して批判する事自体がナンセンスだ。現実の条約がガンダム世界にもそのまま当てはまるなら南極条約などと小賢しい事を言わずに現実の条約を劇中でも使えばいいだろう。とはいえ、ケルゲレンが宇宙世紀の法制度に則った病院船だったとしても連邦との協定を破って攻撃したギニアスは擁護出来ないが。 -- 名無しさん (2020-09-13 00:22:12)
- 狡猾かつ老獪なライヤーが「病院船を撃墜しろ」なんて言質を取られるような迂闊な発言をするはずがないのに、スタッフは彼を陰険なキャラに仕立てるために不自然な発言をさせたとしか思えない。 -- 名無しさん (2021-11-29 03:31:06)
- 後世の宇宙世紀の艦艇はMSの運用プラットフォームとして戦場までMSを輸送・発進させ、自身は敵艦隊を正面に見据えつつMS隊の発進前後、もしくは味方MSが通過しないエリアを埋めるように砲撃という運用が基本になるから、前方に火力を集中させてるのは宇宙世紀的にはむしろ正解ではあったんだよな -- 名無しさん (2022-04-06 03:45:07)
- 折角強固な正面装甲があるのに歩兵用バズーカで貫通してしまうブリッジも正面にあるデザイン何とかならなかったのだろうか -- 名無しさん (2023-06-26 21:19:12)
- 初見でサンダーバード2号っぽいと感じたのは俺だけかな? -- 名無しさん (2023-07-29 06:54:11)
- マダガスカルは無事でしょう。まだ助かる…マダガスカル! -- 名無しさん (2025-02-28 19:12:44)
- 宇宙船みたいなリアリティのあるデザインが良いよね。まあ何故か印象的な撃沈シーンが多い艦級なのだが… -- 名無しさん (2025-02-28 20:12:07)
- あのリフティングボディが、いかにも「スペースシャトルの機能を持った軍艦」らしくていいんだよなぁ。 -- 名無しさん (2025-03-31 08:34:40)
最終更新:2025年04月18日 09:00