ゲッターロボ號(機体)

登録日:2014/01/04 (土) 01:20:21
更新日:2025/04/13 Sun 16:09:06
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※推奨BGM:「鋼鉄の救世主」

ランドウのスパイメカがゲッターの改造計画をキャッチ。

戦う術を失った號達に襲いかかるロボット兵士の群れ。

窮地の中、ガードロボを出動させた號は、敵を道連れに自爆する事を決意する!

次回、ゲッターロボ號


合体せよ!鋼鉄の戦士


チェェェンジ・ゲッタァァァァ號ッ!!





ここではアニメ版『ゲッターロボ號』に登場する主役メカについて説明する。 漫画版の説明はこちらへ。
元々はNISAR/日本国際航空宇宙技術公団の橘博士が宇宙開発用に作った作業用ロボットであり、G鋼石(磁鋼石とも)製の装甲を持つ。
しかし、プロフェッサー・ランドウが自ら造り上げたメタルビースト軍団を率いて世界征服に乗り出した際、やむを得ず戦闘に投入されることになった。
なお、全高は20m以下と今までのゲッターの中で最小である。だいたいマジンガーガンダムと同じサイズと思っていただければよい。

そもそも本作の企画の大本が「マジンガーシリーズのリメイク」だったことから、ゲッター號のナックルボンバーをはじめ、ゲッター翔のブレストミサイルやゲッター凱のブレストビームなど、マジンガーシリーズのオマージュないしセルフリメイク的な要素が散見される。


ゲッターロボ、頼むぜ!

プロトゲッター

改造される前の宇宙開発用ゲッター。第1話では上画像のように全身青一色で、完全な非武装状態のままメタルビーストと交戦。
右腕を失いながらも防衛庁のバトルヘリを操縦する剴と信一のサポートを受けて勝利した。
第2話で信一が戦死した後、第3話にて装甲強化用の特殊ペンキをコーティングされて強化改造後と同じ青・緑・赤カラーに変化。
その後もメタルビーストを倒し、その残骸から剥ぎ取ったG鋼石をチマチマと使いながら強化改造を重ねていく。

【武装】

  • ナックルボンバー
第3話で追加された、拳を発射するロケットパンチ
鋼鉄ジーグにも「ナックルボンバー」という名の技があったが、こちらは両の拳を重ねなくても発射可能。
両方発射する場合は「ダブルナックルボンバー」とも呼称される。
第2話で翔の提案で油圧を限界まで上げて放った右拳のパンチ(半ば事故)がきっかけ。
最初は右腕にしか装備されなかったが、第4話でボクシングのタイトルマッチを見て左腕にも装備される。

  • ハンディミサイルキャノン
第3話にて用意された携行装備。翔がNISARの観測用人工ロケットを改造して造り上げた簡易式ミサイルランチャー。
威力は抜群だが、これを使用すると両腕が塞がってナックルボンバーが発射不能になるのが難点。

  • メタルビースト捕獲ガン
第6話でのみ使用された携行装備。メタルビーストを捕獲し、G鋼石採取の手間を省くためにDr.ポチ&タマが開発した。
網にはG鋼石が使用されている。

  • 飛行ブースター
第9話にて飛行できないプロトゲッターを飛ばすため両脚部に増設された。
マジンガーZの水中戦用に搭載された「光子力ロケット」とほぼ同じものだが、内部燃料を使用しているのか5分間しか飛行できないのが欠点。


ゲッターロボ號

ランドウにG鋼石を独占され、ゲッターの量産もままならないNISARは第11話にてプロトゲッターを三機合体三変化の戦闘用ロボットへと大改造することを決断する。
要するに、陸海空それぞれの専用ロボを作れないので、数少ない資材で全領域に対応できるようにしてしまおうという凄く貧乏臭い合理的な発想から生まれた兵器なのである。
かくして、ようやく三台の戦闘機が変形・合体する、一人前の「ゲッターロボ」になった。
このゲッターマシンは、金属を異次元的に変形させるゲッター線を使っていないこともあってか「物理的に可能な完全変形・合体」がある程度(スタッフの誤解により再現できないところもある)できる構造になっている。


ゲッター1・2・3、スクランブル! ゲッター1・2・3、スクランブル!

ゲッター1! 発進!!

ゲッター2(トゥー)、発進!!

ゲッター3、発進ッ!!


ゲッターマシン

改造後のゲッターを構成する三機の戦闘機で、無印&Gでいうところのゲットマシン。それぞれバルカン砲とミサイルを装備している。
合体時には光線銃・通信機にもなるカセットキー『ゲッターフラッシャー』をコンソール中央部に装填する必要がある。

ゲッター1

搭乗者は一文字號
機体下部にあるローターで飛行するジャイロ型で、ホバークラフトにも似た形であるが高機動を誇る。
とある回では後部のブースターを前方に出して姿勢を整えている。

ゲッター2

搭乗者は橘翔。
空戦型であるがドリルを使った突撃を得意とし、ナルキスとの最終決戦では決死の突撃が突破口となった。

ゲッター3

搭乗者は大道剴。
ゲッターマシンの中では高出力を誇り、ナルキスとの最終決戦では飛べないゲッター號のブースター代わりとして活躍した。


合体形態



フルパワー・チャージング!セットアップ!!

チェンジ・ゲッタァァァァァッ!號!!


ゲッター號

  • 全長20m
  • 重量21.5t
  • メインパイロット:一文字號

ゲッター1を中心に、ゲッター2をバックパック、ゲッター3を脚部に合体した陸戦形態『フォーメーション・號』。
ゲッター1系統には珍しい陸戦形態。
空を飛べないという弱点はあるが、號の天性の直感による操縦テクニックを活かした戦法で他のゲッター1系統と同様オールマイティに戦う。
前述の通りゲッター2が本体に絡んでいないため独立行動が可能というゲッター系統では特異な特徴を持つ。

【武装】

  • ナックルボンバー
プロトゲッターから継承されたロケットパンチ。

  • レッグブレード
脛に内蔵されたブレードでメタルビーストを斬り裂く。

  • ブーメランソーサー
ローター部から鋸を円状に展開、メタルビーストに向けてブーメランのごとく投げつける。
ナックルボンバー、レッグブレードに次いでよく使用された。

  • マグフォースサンダー
ローター部から放出される超磁力エネルギー光線。
攻撃というよりは同じG鋼石でできているメタルビーストの捕縛に使われ、そこからナックルボンバーおよびブーメランソーサーにつなげるのが主だった。
早い話、ジーグのマグネットパワー・オン。

  • トマホークブーメラン
磁鋼剣ソードトマホークの刃が生成されない時に使用された派生技。
ゲッター剴も使用、中の人の「トマホーク・ブゥゥゥメランッ!!」が聞けるのが嬉しい。


チェンジ・ゲッターオフ!

チェーンジ・ゲッターッ!翔!!


ゲッター翔

  • 全長19m
  • 重量21.5t
  • メインパイロット:橘翔

ゲッター2を中心に、ゲッター3を飛行ブースター、ゲッター1を脚部に合体した空戦形態『フォーメーション・翔』。
ゲッター1系統には珍しい空戦形態で、女性型のデザイン。
翔のメカマン出身とは思えないほど華麗かつスピーディな戦法を得意とした。

【武装】

  • ドリルアーム
ゲッター2系統お馴染みの武器。ご丁寧にゲッター2のコックピット部がそのまま右腕部兼ドリルとなっている。

  • ブレストボンバー
胸部からミサイルを発射する、所謂おっぱいミサイル

  • ゲッターストリングアタック
右腕から光のワイヤーを飛ばして敵を絡めとる。ゲッター翔で最も使用された技。

  • トルネードアタック
ドリルを高速回転させ、メタルビースト目がけ突撃する技。

  • トルネードランチャー
初代ゲッター2のドリルパンチ(ジェットドリル)のごとく、右腕のドリルをミサイルのように射出する。


チェンジ・ゲッターオフ!

チェェェェンジ・ゲッタァァァァ!剴ァァァァァイッ!!


ゲッター剴

  • 全長16.5m
  • 重量21.5t
  • メインパイロット:大道剴

ゲッター3を上半身に、ゲッター1を胴体部兼キャノン砲、ゲッター2を下半身に合体した海戦形態『フォーメーション・剴』。
歴代のゲッター3系統と同じ海戦形態。
ゲッター各形態の中では最も高い火力を誇り、海底だけでなく地中移動も可能。
序盤こそ剴の優柔不断さが災いし、ランドウ軍団に最弱と見なされていたが、話数を重ねる度に強くなっていった。

【武装】

  • ハープーンキャノン
ゲッター剴で最も使用された技。砲頭部から鎖のついたアンカーを射出し敵を捕縛、そのまま引きずり出す。
とある回では初代ゲッター3パイロットの大雪山おろしにも似た、ぶん回し戦法を披露した。

  • インパクトキャノン
ハープーンキャノンの先端を大型ミサイルとして発射する。当初は2発しか発射されなかったが、後に連射が可能に。

  • Gトルネードアタック
下半身のドリルを回転させて突撃する。

  • ブレストビーム
胸部のV字型放熱プレートから放つ高出力ビーム。
中の人の補正もあってか、ゲッター3系統で最大の威力を誇る。
後半ではトマホークブーメランの後ハープーンキャノンでメタルビーストを捕縛、そのまま接近してゼロ距離でビームを浴びせるという荒業を見せた。

  • Gセンサー
頭部のモヒカンカメラでメタルビーストの弱点を分析する。

  • マシンガン
ゲッター1が変形した砲身上部から放つ牽制攻撃。


G・アームライザー!!


Gアームライザー

ゲッター號のエネルギー増幅装置を兼ねた強化プロテクター
G鋼石の不足を補うため、吉井博士の一人娘・レミの協力を得て開発した代用素材を利用して完成した。
普段は戦闘機形態としてNISER側からの遠隔操縦で発進、パーツ部分を射出しても戦闘機として運用することが可能。
自動操縦システムの故障した際は由自が搭乗、第48話での蛇牙城決戦ではレミが搭乗した。


スーパーゲッター號


ゲッター號がGアームライザーと合体した状態。
通常形態より出力が上昇しており、この形態になることで磁鋼剣ソードトマホークの刀身が精製可能となる。
エネルギー増幅装置という面を活かし、石化したソードトマホークを復活させ、ナックルボンバーと共に射出して敵を斬り裂いたり、メタルビースト探知することもできる。
パージしない限りゲッターチェンジができなくなるのが欠点といえば欠点。
また合体当初は突如アップした性能に號が戸惑う形でのピンチも続いていた。

なお、合体バンクは当時勇者シリーズにも参加していた山根理宏が担当。
バンクシーンが勇者シリーズのそれに似てしまうのも無理もない。

【武装】

  • 磁鋼剣ソードトマホーク*1
橘博士の親友で磁鋼石の結晶化を研究していた吉井博士をレミを人質にランドウが脅迫して作らせた、柄の両側に、先端からの刃の生えた武器。
通常時はエネルギー化して収納されており、拳を打ち合わせることで実体化する。
28話でラセツの変装した偽レミの操縦する味方を装って奇襲してきたメタルビースト・グレイドを倒して奪取するが、通常のゲッターロボでは実体化自体が失敗したり、フルパワーでも斧部分までしか実体化させられず、32話でレミがGアームライザーを開発したことで自由に使用できるようになる。


この通り、三体合体三変化以外はゲッターの要素は薄く、話数を重ね強化するという面では異彩を放つゲッターロボであり、本編でも翔を中心とした整備班の描写やバトルヘリの援護もあり、世界観のせいかゲッター線を使用してないので、地味な感じが拭えない。
(この「話数を重ねて少しずつ強化されていく」という部分もゲッターロボというよりもマジンガーZに近い流れである)

しかし、最終回で神を気取る傲慢なナルキスに傷つき、今までの武装も砕け散り、エネルギーが潰え機能停止しながらも號の叫びを受けて再起動し、最後の最後まで戦い抜いて勝利するゲッター號の姿はまぎれもなくゲッターロボであり、立派なスーパーロボットでもあったはずだ。

巨悪の潰えた北極の大地にたたずむ相棒の姿を見て、號はこの言葉でねぎらうのだった。



ゲッター、ありがとう。
もうお前の身体を傷つける戦いはない。
静かに……眠ってくれ……。



なお、OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』に登場するネオゲッターロボは、これをリメイクしたもの。
デザイン的にはゲッターロボ號とゲッターロボGを足して二で割ったイメージである。

PSゲームソフト『ゲッターロボ大決戦!』では基本的なデザインや設定は漫画版に準拠しているが、武装や演出はほぼアニメ版に準拠しており、さらに隠し要素としてスーパーゲッター號も登場する。
スマートフォンアプリ『スーパーロボット大戦X-Ω』でも、「キャラクターは漫画版、機体はアニメ版準拠」という折衷設定での参戦になっている。


追記・修正・セットアップ!チェェェェンジ・ゲッター號ッ!!

画像出典:『ゲッターロボ號』本編より
© 1991 ダイナミック企画・東映アニメーション

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最終更新:2025年04月13日 16:09

*1 前述の通り「G鋼石」との二種類の表記がある磁鋼石だが、「磁鋼剣」の表記は固定