マナフィ

登録日:2014/11/14 Fri 18:30:00
更新日:2025/03/09 Sun 13:37:38
所要時間:約 5 分で読めます





冷たい海の底で産まれた。自分が産まれた海の底へ長い距離を泳いで帰る。



出典:劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon (C)2006ピカチュウプロジェクト、
東宝、2006年7月15日公開。



マナフィとはポケットモンスターシリーズにダイヤモンド・パールから登場した幻のポケモン


◆データ


全国図鑑No.490
分類:かいゆうポケモン
英語名:Manaphy
高さ:0.3m
重さ:1.4kg

タイプ:みず
特性:うるおいボディ(天候が雨の時、ターン終了時に状態異常が治る)

タマゴグループ:妖精/水中1(性別不明)

⚫︎種族値
HP:100
攻撃:100
防御:100
特攻:100
特防:100
素早さ:100
合計:600

努力値:HP+3


◆概要


第四世代より登場した幻のポケモン。
水色の身体で頭から二本の長い触角が生えている。名前はマナティに似ているが見た目は似てない。
その身体は80%が水分であり、周りの環境の変化に影響されやすい。ちなみに人体の水分量は60%くらい。
どんなポケモンとも心を通いあわせる不思議な能力を生まれながらに持っている。
生まれた後はかつて自分がいた冷たい海の底まで長い距離を泳いで帰っていく。

鳴き声は水の落ちる音のようで綺麗。
色違いはわかりにくいが少しだけエメラルドグリーンに近くなる水色。入手方法は後述。


◆ゲームでのマナフィ


幻のポケモンであるが故に通常プレイでは入手出来ない。
しかしプラチナ版ではウラヤマ邸の本で図鑑登録だけは可能という、幻のポケモンとしては珍しいパターンをとっている。
ダイヤ・パールのシンオウ図鑑ではマナフィが最後尾になっているが、
プラチナではその続きに追加されるポケモンがいるので、手に入らないことでできる不自然な空白を埋めるための措置だろう。


ポケモンレンジャー』シリーズ3作の配信ミッションをクリアするか、『BDSP』の早期購入特典でマナフィのタマゴが入手出来た。
このタマゴはビジュアルが映画仕様で「とってもふしぎなタマゴ」とされており、孵化モーションも通常とは異なっている。
ただし第4世代限定でしか本編には連れてこられず、観賞用として第5世代以降には送れないので注意。
マナフィに孵化すれば転送可能。
第4世代当時のブロックルーチンの仕様で、タマゴのまま他ソフトに移動し孵化すれば色違いが生まれる可能性もある。2025年(後述)までマナフィの色違いを手に入れる手段はこれだけだった。


さらに幻のポケモンでありながら、メタモンと預けることでタマゴができる。
タマゴからはフィオネが生まれてくる。
しかしながらこのフィオネ、かなりの不遇ポケとして有名。その辺はフィオネの項目で。


第4世代が終わってからは国内での配布の機会に恵まれず、第4世代末期にマクドナルドで配布されて以降は第7世代のUSMでのシリアルキャンペーンが行われるまで、実に7年もの間が空いてしまった。

Pokémon LEGENDS アルセウスでは、特定の手順を取るとある洞窟に出現するようになる。
ただし、最大の問題点として「LEGENDS アルセウス」作中にはその手順のヒントが一切存在しない。
ヒントとなる伝承はなんと未来に当たる「BDSP」内にある「うみのでんせつ」であり、これを知らないか、「BDSP」未プレイの場合はノーヒントでミッションに臨むハメになってしまうという非常に手厳しい仕様である。

そしてヒントをクリアしていざマナフィが待つある洞窟に向かうと、全身にバリアを張り、フィオネ軍団とともに襲いかかってくる。お前そんな好戦的だったのか。
バリアを剥がして戦闘もしくは捕獲に挑むには一定の手順が必要なのだが、じっくり狙いをつけようとすると取り巻きのフィオネにタコ殴り*1にされてゲームオーバー必至なため、素早い状況判断が必要不可欠。
マナフィは倒しても洞窟に入り直せば復活し、捕獲すると出現しなくなる。ちなみにマナフィ捕獲後もフィオネは復活・出現する。

「BDSP」では早期購入特典でのみ入手可能だったが、同作品のポケモンをPokémon HOMEに転送してスマホ版のソフト図鑑(シンオウ図鑑)を完成させることで色違いのマナフィを入手できるようになる。
マナフィを除く150匹と対象ポケモンは少ないが、甘い香りがする木限定のミノムッチ、出現場所の特定が面倒で進化にも手間がかかるヒンバス系などがネックか。一応他作品から送ってきて孵化した個体でも可能な上ヒンバスの進化は剣盾SV(要DLC)に送って通信交換する手もある。
他作品をフル活用すれば、片方のバージョンだけでもディアルガ・パルキア以外の149匹が通信交換や甘い香りがする木といった厄介な入手条件なしでも埋められるようにはなっている。


◆対戦でのマナフィ


幻のポケモンお馴染みAll100の種族値によって様々な戦法が可能。
かつては雨+ねむる+うるおいボディのコンボが多かったが天候永続が無くなった最近はやや逆風。


みずタイプの伝説ポケモンで唯一(フィオネもいるけど)「ハイドロポンプ」を習得出来ないが、「ほたるび」「めいそう」で威力を補ってアタッカーになることも可能。
単体ではカイオーガの劣化に見えるかもしれないが、特性を踏まえるとカイオーガと組むことで優秀な雨パ要員となる。


「ハートスワップ」は自分と相手の能力変化を入れ替えるというもの。
積みまくった相手から能力を掻っ攫ったり、逆に自分の下がった能力を相手に押し付けたりすることが出来る。
「ジオコントロール」を積んだゼルネアスから能力上昇を奪えればおいしい。
専用技だが、第七世代のみマギアナも習得する。

第8世代の作品『Pokémon LEGENDS アルセウス』では「めいそう」+「リフレッシュ」の効果を持つ「ブレイブチャージ」を習得し、第9世代でも使用可能。「ほたるび」は一気に特攻を上げられる点で勝っているが、特防上昇と状態異常回復の効果は非常においしい。
「ねごと」で「ブレイブチャージ」が選ばれた際にねむり状態から即座に回復する仕様があるため、「ねむる」と組み合わせることで非常に粘り強く戦うことができる。
どちらを取るかは個人の好みといったところ。


◆アニメでのマナフィ


CV:白鳥由里

映画「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」にて主役を飾る。
作中序盤はタマゴであり、紆余曲折を経てハルカの手元で孵化する。
以来ハルカを母親と思い行動を共にしつつ、海底神殿「アクーシャ」を目指す。


海のポケモン達のリーダーになることを運命付けられた蒼海の王子であり、あのカイオーガをも従わせてみせた。


ミュウツー等のようにペラペラ喋ることは出来ないが言葉を覚えて少しだけ喋れるようになった。可愛い。
ハルカのことを「カモ」と呼んでいた。


アニメでのハートスワップは「人の心を入れ替える」能力になっており、ロケット団サトシ、ジャックが散々な目に遭った。
なお、しばらくすると元に戻る。戻る瞬間がどのようなものかは謎。


サ・ヨ・ナ・ラ……、ハ・ル・カ




追記・修正はマナフィのタマゴを保護してからお願いします。

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最終更新:2025年03月09日 13:37

*1 本作はポケモン同士の戦闘だけでなくポケモンとトレーナーの直接戦闘が存在する。