登録日:2010/04/12 Mon 19:58:52
更新日:2024/12/06 Fri 22:00:45
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名前の通り海や湖等に住む水棲生物の姿をした
ポケモンが多く、体色も
青や
水色が多い。
魚類だろうが水棲哺乳類だろうが甲殻類だろうが貝類だろうが水棲昆虫だろうが、とにかく水に縁がありさえすれば原則みずタイプ。
水に住む生物は数がとても多いためイメージが連想しやすいのか、最も標準的なタイプと思われる
ノーマルタイプを差し置いて最も数が多いタイプとして有名。
御三家常連タイプということもあり、ストーリーでは比較的序盤から入手可能なポケモンが多い。
特に「
なみのり」や「
うずしお」「
ダイビング」等の秘伝技も多いため、自然と
使用者が多くなる。
みずタイプの誰かを取り敢えず旅の相棒兼なみのり要員にしたり、水上で使う技を集中的に覚えさせて雑用係にしたり、おそらくシナリオで最も使われるタイプだろう。
水技のダメージを半減する実として「
イトケのみ」が存在するが、水に弱いタイプは他の
弱点も突かれやすくピンポイントで対策する価値が微妙で「しぜんのめぐみ」で水技を使う目的込みで稀に採用される程度だった。
【特徴】
能力値は全体的に特攻や特防に優れた者が多めで安定した能力を持つ者が多い。
攻撃面で抜群が取れるタイプはほのお・じめん・
いわ。
防御面で抵抗を持つタイプはほのお・みず・
こおり・
はがね。
攻撃が半減されるタイプは
くさ・みず・ドラゴン。
弱点のタイプはくさ・でんき。
水は
火を消し土や岩を削り、金網をすり抜け草木を育み電気を通し、流れている水は凍らせきれないと覚えておくと良い。
ただし、こおり技で例外的に「
フリーズドライ」は弱点扱いとなる。
4倍になるポケモンは
こちら
を参照。
全体的に安定感に定評のあるタイプであり、
初代から現在に至るまでシナリオでも対戦でも常に安定した実力を発揮している。これはポケモンGOのジム防衛でもフェアリータイプ同様高く評価されている。
攻撃面、防御面共にタイプ相性のバランスが良い。
攻撃範囲が広くでんき対策としても重宝されるじめん、はがね対策の要であるほのおに強いのは優秀。
また弱点であるくさ、でんきタイプは特殊が多いため特防に優れるみずタイプには有利。特に
ヌオーや
ラグラージといったじめん複合組は弱点をくさ1つのみに減らせる。
技は「
ハイドロポンプ」や「
しおふき」等の高
威力のものから、「
なみのり」「
たきのぼり」「
ねっとう」等の安定感のあるものまで必要なものはだいたい揃っている。
特に「
なみのり」は
秘伝技ということもあり手軽に覚えられるのが大きい。
第三世代(
RSE)まではみずタイプの技は一律特殊技扱いだったためか、特殊技に比べると物理技は種類が少なめ。
それでも怯みの狙える「
たきのぼり」に
先制技「
アクアジェット」等それなりに種類はあり、第七世代(
USUM)では教え技として「
アクアブレイク」も普及している。
また、「
ハイドロポンプ」は初代から第七世代まで
わざマシンこそ存在しなかったが、殆どの水ポケモンが自力で習得できるためマシン技並みの使い勝手で、「なみのり」に次ぐ主力級の技として使われ続けている。
ついでに
ルギア、
アメモース、
ドラミドロなど水棲生物系のポケモンも不一致ではあるがレベルアップにより自力で覚えられる。
どう見ても水棲生物ではない
ボーマンダは従来から習得可能で、第八世代では更に
ニドキングや
ドサイドンも覚えられるようになったが、コイツらは元々技が豊富だから仕方ない。
また水タイプの技は「
あまごい」状態で強化されるうえみずタイプに多い特性『
すいすい』も活かしやすく
雨パの中心となるタイプである。
ただし、雨下で必中となる高火力弱点技「
かみなり」には注意。
また「
ぼうふう」も必中になる。
その数の多さも相まって恐らく総合的に最も優遇されたタイプと言えるだろう。
その数の多さ故にメジャーなポケモンも多く、あの
カイオーガ・
パルキアもみずタイプに所属している。
しかし数が多いという事は必然的に競争が激しく、落ちこぼれの数も多くなるという事である。
サブウェポンとしては「れいとうビーム」などこおりタイプの技を覚えるものが大半を占める。
本来相性の悪いくさタイプや、
600族を中心に強力なものが多いドラゴンタイプの対策として重宝する。
こおりタイプは攻撃範囲こそ優秀だが耐性面は最低レベルの貧弱さなため、優秀な耐性を持つ水ポケモンにこおり技を使わせるのは無駄がなく強力。
結果、水ポケモンを安定して受けられないくさタイプとアタッカーとしての出番を奪われるこおりタイプのポケモンは不遇になりがち。
「
めざめるパワー」のタイプはくさ・ほのお・でんきから選択されることが多い。
でんきとくさは水ポケモン同士の戦闘に、ほのおは
ユキノオーや
ナットレイ等、複合タイプでこおりが等倍止まりの草ポケモンに対して有効である。
めざパ廃止後は同タイプ対決で悩まされる局面が増えた。
【みずタイプの歴史】
初代から強タイプとして君臨…していたが、いきなりかなりの格差社会。
活躍したのは当時の強タイプである
エスパー・
こおりが複合していた
スターミーや
ラプラスが主。また素早さゲー故に当初は評価が低かったが、99カップで日の目をみた当時鬼畜仕様の「ドわすれ」を使える
ヤドランも結構な強豪である。
カメックスをはじめとするみず単タイプは総じて
マイナーで、その中ではエース級の
シャワーズが辛うじて全国大会で名を残したぐらいである。
複合組でも
ドククラゲや
オムスターといったそこそこ使えそうでいながら埋もれていたポケモンも多い。一応ドククラゲは99カップではエスパー・地面弱点こそ痛いもののそこそこ評価が高かった。
ギャラドスは第二・第三世代よりも特殊が高く一致水技や「
ふぶき」の火力が出ることや当時の主力技「
はかいこうせん」向きの高い攻撃を持つことから多少存在感があった。
…が、タイプが災いして「ふぶき」が等倍になる上に「ふぶき」使い対策としてメイン・サブ問わず重宝されていた「10まんボルト」一発で落ちるためあまり奮わなかった。
ちなみに98カップ予選では
パルシェンとギャラドスを合わせた使用率よりも
カイリキーのほうが高かったらしい。
主力技は一致技の「ハイドロポンプ」や「なみのり」よりも当時の強力技「ふぶき」。
初代では水に弱い3タイプがいずれも
マイナーで比較的メジャーな
ゴローニャや
ダグトリオも「ふぶき」で十分だったのでみず技の需要は少なく、ほのおタイプには氷耐性が存在せず環境でも存在感が希薄なため対策する価値も低かった。
が、その環境ですら
フリーザーよりもみず/こおり複合組やスターミーのようにこおり技をサブとして採用するみずタイプを使った方が強力だったというのが近年の主な見解。
技の選択肢が豊富なスターミーはおろか単みずのシャワーズですら一致技を採用せずに戦っていたことからも当時の状況が分かるだろう。
総称して、「複合タイプが強い水ポケモンは強い」「そうでない水ポケモンはマイナー」「水技は後の世代で言うめざパ程度の採用価値だった」という感じである。
サブとして水技を使っていたのも
ペルシアンの「バブルこうせん」や特別仕様
ライチュウの「なみのり」ぐらいか。そしてその
ペルシアンもそんなのを使うぐらいならノーマル技だけで戦った方がいいというのが近年の見解なので…
なお、みずタイプのポケモンを
ミュウに変えるという
セレクトバグが流行したが、大抵は見た目しか変わらない等データの整合性が取れていない紛い物や
けつばんをはじめとする
バグポケに成り果てていた。
みず/じめん複合組の開祖
ヌオー、他にも
ランターンや
キングドラといった優秀な複合タイプを持つポケモンが登場。
当時は戦術的価値のなかった
マリルリ、分岐進化の先駆けである
ニョロトノや
ヤドキング、不動の不遇ポケ
サニーゴなんかもこの世代。
新御三家の
オーダイルはカメックスよりはアタッカー向きの
種族値かつ攻撃技も豊富でそこそこ使いやすかった。
耐久ゲーの要素が強まり、「まきびし」を習得したパルシェンや新登場の
スイクンがその頑強さで評価され始めた。
ドククラゲも「ヘドロばくだん」を習得し、前作では足枷でしかなかった
どくタイプを相性補完として生かせるようになった。
ギャラドスは特攻大ダウンによるみず技の弱体化、新たに得た一致
ひこう技も
厳選困難かつ最高まで粘っても低火力の「
めざめるパワー」と涙目に。
くさタイプの強化もあり対戦では
ナッシーや
メガニウムが活躍するも、水ポケモンは相変わらず草対策の氷技が充実しているため大打撃とまでは行かず。
特に注目すべきは新御三家
ラグラージと、パッケージを飾った
禁伝・
カイオーガ。
ポジション的に
旅パでも目立つ2匹だが、前者はヌオーの優秀なタイプを引き継ぎよりアタッカー向きの能力を持ち、
後者は場に出てきた瞬間、特性「あめふらし」により雨を降らせ、雨と合わせてのタイプ一致技による圧倒的火力で
ミュウツー最強神話を揺るがし始めたという対戦でも注目の的であった。
この世代のみずタイプは雨パの強さもあいまってまさに最強のタイプとして君臨していた。
「パワーウィップ」「リーフストーム」とくさタイプの高威力技の追加で、これまでさほど強力ではなかった一致くさ技が脅威になり始めた。
とはいえ耐性の優秀な固有タイプの御三家
エンペルト、新禁伝
パルキアの登場等もあり、まだまだ強タイプの一角ではある。
スイクンも配布型限定で「
ぜったいれいど」を習得し、本格的に猛威を奮い始めた。
この世代は強力なくさ・でんきポケモンがさほど増えなかったのも救いか。
また「たきのぼり」等が物理技として扱われるようになったため、ギャラドスやマリルリがようやく不遇を脱した。
そして相対的にオーダイルが地味に
隠れ特性でカイオーガ専用だった「あめふらし」を得たニョロトノが雨パの始動役として活躍するようになった。
ゴルダックも「ノーてんき」によりアンチ天候パや
晴れパで使える水ポケという個性を得た。
新御三家
ゲッコウガが強力な隠れ特性「へんげんじざい」で注目を集め、本来のタイプ一致技を切っても活躍できる万能アタッカーに。
一方で通常特性「
げきりゅう」による一致水技の火力を活かした型も対戦で実績を残した。
メガシンカシステムも導入されカメックスやラグラージ、ギャラドス等が大きく躍進した。
この世代から「あめふらし」などの天候変化特性の持続ターンが5ターンに減少。
天候の永続維持が出来なくなり、雨パを含む天候パの運用面で大打撃を受けた。
スイクンは「
こおりタイプ以外が「ぜったいれいど」を使うと命中率が低下」という調整により大きく評価を下げている。
この世代から
ペリッパーが第二特性で「あめふらし」を獲得。ニョロトノに続く雨パの始動役として使えるように。
また「エレキメイカー」という強力な特性を持つ
カプ・コケコも登場したため、でんきタイプ相手にはより一層注意が必要となった。
新御三家の
インテレオンはバランスの良い種族値や豊富な攻撃技を持つ一方で
同期に比べると隠れ特性がどうにも地味で不遇気味。
対戦で活躍させるには新システムの
ダイマックスを上手く使いこなすことが求められた。
カメックスや
キングラー、ラプラス等はキョダイマックスに対応している。
【みずタイプの主な使い手】
・一般トレーナー
かいパンやろう
ビキニのおねえさん
つりびと
ふなのり
うきわボーイ
うきわガール
うみきょうだい
トライアスリート(海)
ダイバー
あまさん
ファイヤーマン
みずぎカップル
サーファー
・ジムリーダー
・キャプテン
・四天王
・チャンピオン
追記・修正は水も滴るいいトレーナーにお願いします。
- ↑2 草は倒木とか? -- 名無しさん (2014-06-07 10:48:01)
- ↑×11 もし出たら俺は手持ちに、そいつとゴーリキーとルナトーンを入れるか -- 名無しさん (2014-06-07 11:17:04)
- ↑すまんが元ネタが分からない -- 名無しさん (2014-06-18 14:49:32)
- 水タイプはRSで増やしすぎだな。新ポケモンの5分の1くらいが水タイプだし。ゲーフリもBWまでそういう発想がなかったのか。 -- 名無しさん (2015-03-17 00:05:51)
- 何気に炎タイプ以外と複合してるんだね。逆に水/炎タイプが出たらどんなだろう?海底火山的なのかな? -- 名無しさん (2015-07-01 09:07:10)
- あと半年くらい経てば炎水のポケモンが見られるよ -- 名無しさん (2015-07-01 09:10:19)
- 毒タイプが弱点になっても良いかもね。でもそうなるとドククラゲやエンペルトが暴れるかな? -- 名無しさん (2015-07-01 18:20:17)
- RSEでキャモメ、DPtでコダックと序盤で水タイプが出てくるようになったときは感動した。初代なんか(コイキング除くと)すごいつりざお、ふたごじまにほとんどが配置されてるからゼニガメを選ばないと水タイプの入手が遅かった。 -- 名無しさん (2015-12-11 08:35:06)
- 最大の敵は同じ水タイプ。弱点を突ける電気技や草技を覚えられるポケモンが少ないから、めざパorもう1つのタイプの弱点を狙うことになる。 -- 名無しさん (2015-12-21 01:15:28)
- ↑4、5 ボルケニオン登場でひこうタイプに次いで全ての複合タイプ制覇。 -- 名無しさん (2016-02-05 19:37:51)
- ボルケニオンは多少なりとも伝説幻系バトルに影響を及ぼす可能性はあるのかどうか。 -- 名無しさん (2016-04-16 10:14:03)
- DPでは草タイプや炎タイプの数は少ないのに、水タイプはそこら中に出てくるという極端な形に。 -- 名無しさん (2016-04-16 10:24:06)
- 幻系の水タイプはどうにも扱い辛いポケモンが多い。 -- 名無しさん (2016-04-22 19:33:44)
- ↑3ホウエン、シンオウ伝説全員に弱いし、ゼルネにはジオコン積んだら押し切られる。正直言ってかなりきついと思う。せめてドランみたいなポジションだったら… -- 名無しさん (2016-04-22 19:46:27)
- 次回作では居そうで居なかった!ナマコやグソクムシモチーフのポケモンが登場!需要あるかは知らん! -- 名無しさん (2016-08-19 21:32:26)
- サン・ムーンで新しい甲殻類モチーフのポケモン登場するがまさかの格闘タイプ。まあ水だったらまたかと言いたくなるが。 -- 名無しさん (2016-08-20 15:06:25)
- アニメ版だと絶対トレーナーには使われない系であろう新ポケモンのヨワシ -- 名無しさん (2016-09-07 19:59:41)
- ↑2 ヤシガニは陸に住んでいて水は苦手なのよ -- 名無しさん (2017-01-05 21:24:57)
- ↑進化したら毛ガニになるけどな -- 名無しさん (2017-02-14 14:16:07)
- 水が氷に強いのは納得行かない、凍らされたら終わりだろ、普通氷タイプにとって武器にしかならないと思うが -- 名無しさん (2017-09-24 14:03:24)
- なんでサトシがゲットする水ポケモンはギャグ系or進化しない奴が多かったんだろうな キングラーとゲッコウガ以外 それ以外にしてもカスミのコダックとかヒカリのポッチャマとか -- 名無しさん (2017-10-04 13:00:09)
- ↑続きヘイガニまではまだ我慢してたけどポッチャマはなんかわざとやってる感あるから時々うっとおしく感じるときあった -- 名無しさん (2017-10-04 13:01:18)
- 6世代の水ポケモンの少なさは異常 -- 名無しさん (2017-12-05 20:51:43)
- やっぱりBWまでのアニポケでレギュラーの水タイプ(特にポッチャマとミジュマル)の扱い悪いのはどうにかしてほしかったわ -- 名無しさん (2019-11-25 09:42:56)
- ログ化を提案します -- 名無しさん (2020-11-22 21:03:20)
- 4~5世代では強タイプの一角としての印象が強かったが、今ではグラスラゴリラのせいで評価落ちたんだろうか -- (名無しさん) 2022-02-02 20:48:17
- 4世代に水ロトムが書かれてるけど、当時は電気霊では -- (名無しさん) 2023-07-02 14:33:01
- なんとなく強い受けポケモンが多いイメージが強い。特に今はヘイラッシャが強いからなあ -- (名無しさん) 2023-07-20 20:18:45
- ↑メジャーな炎氷に耐性があって地面格闘にも弱点は突かれないし、逆に弱点は草電気と突かれ辛いしな -- (名無しさん) 2023-10-05 13:18:54
- 半減タイプの少なさでメインウェポンとしての水技は優秀な一方、相性補完のサブウェポンとして見ると途端にかなり微妙になる。弱点を突けるタイプが草や地面と被りがちで、更にその2タイプと比べて四倍弱点を突けるポケモンの数も明らかに少なかったりする -- (名無しさん) 2024-07-31 00:12:44
最終更新:2024年12月06日 22:00