努力値

登録日: 2010/09/12(日) 21:19:04
更新日:2023/01/27 Fri 19:50:01NEW!
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ポケットモンスター』シリーズにおいてポケモンの個体の能力値を決めているマスクデータの1つ。
種族値個体値と共にポケモンの能力値を決定づける。
ゲーム中では「きそポイント」という名前でタウリン等のアイテムの説明に登場。
しかしプレイヤー間で「きそポイント」という名称が使われることは少ない。なんならゲーフリも社内では「努力値」という名称を使っているとぶっちゃけた。
一応ゲーム内テキスト、公式攻略本では引き続き「きそポイント」で通しているので、この名称はライトユーザー向けと言えるかも知れない。

また、ゲーム内テキストの中には「人が育てたポケモンの方が野生のポケモンより強い」といったものがあることもあり、それとなく努力値の存在を示していたりもする。

概要

本編のバトルで相手のポケモンを倒す度に自分のポケモンに加算され、能力が上がっていく。
倒した相手の種族によってどの能力にどれだけ数値が加算されるかが異なる。
基本的に捕まえたばかりのポケモンには努力値は加算されておらず、本編で戦うトレーナーも自分のポケモンに努力値を振っていないケースが多い。ゲーチスサザンドラには努力値が振られていたと言われていた時期もあったが結局デマだった。
ストーリーを普通に攻略するだけなら努力値稼ぎについてそれほど注意する必要はない。

当たり前だがバトル施設や対人戦では誰もが自分のポケモンに努力値を振っており、こちらも十分に努力値を稼がねばならない。
第6世代以降の作品では努力値をある程度把握できるようになっている。

種族値がポケモンの種類、個体値がそのポケモンによって決定され変えることが出来ないのに対し、
努力値は使う道具や倒したポケモンの種類によってある程度調整が効くため、個体値や種族値が微妙でも努力値をしっかり振ることで補う事も出来る。
基礎ポイントの場合「基礎ポイントを『上げる』」となっていて、第2世代までは努力値も「稼ぐ・上げる」と表現されていたが、
第3世代以降は合計値の上限があるため、「努力値を『振る』」と表現されている。

第1・第2世代の努力値

※努力値のルール
各ポケモンの個体の各能力(HP・攻撃・防御・素早さ・特殊)に設定されている内部パラメータで、それぞれ0から65535の値をとる。
入手したばかりのポケモンは、すべての努力値が0である。
敵のポケモンを倒した際に、その敵のポケモンの種族値を経験値の入るポケモンの数で分割した値が、努力値に加算される。すべての努力値を最大にすることができる。
第2世代では、特攻の種族値が特殊の努力値に加算される。
ドーピングアイテムを与えると、対応する努力値が2560上がる。ただし、上限は25600まで。
そして、努力値がポケモンのステータス計算式にどの程度反映されるかを示した値を努力レベルといい、0から63の値をとる。
努力レベルは、努力値から次の式で算出することができる。
努力レベル=(sqrt(努力値-1)+1)/4
努力値を63002以上にすれば、努力レベルは最大になる。

※努力値の振り方
入手したばかりのポケモン1匹のすべての努力レベルを、経験値をなるべく入れずに最大にするには、
第1世代ではまずそのポケモンにマックスアップとタウリンを8個ずつ、ブロムヘキシンとインドメタシンとリゾチウムを10個ずつ与え、
その後22番道路でニドランを♂♀関わらず936匹倒せば完了する。
ただし、赤緑ではマックスアップを買うことができない。
第2世代ではまずタウリンとリゾチウムを3個ずつ、マックスアップとブロムヘキシンとインドメタシンを10個ずつ与え、
その後アルフの遺跡でアンノーンを780匹倒せば完了する。
この時、育てたいポケモン以外に交換したり、学習装置を利用したりしないこと。
この手段での努力値の上昇過程を下表に記す。

第1世代 HP 攻撃 防御 素早さ 特殊
ドーピング直後 20480 20480 25600 25600 25600
ニドラン♀1匹倒した時に得られる努力値 55 47 52 41 40
ニドラン♂1匹倒した時に得られる努力値 46 57 40 50 40
ニドラン♀のみを倒して育成完了 71960 64472 74272 63976 63040
ニドラン♂のみを倒して育成完了 63536 73832 63040 72400 63040

第2世代 HP 攻撃 防御 素早さ 特殊
ドーピング直後 25600 7680 25600 25600 7680
アンノーン1匹倒した時に得られる努力値 48 72 48 48 72
育成完了 63040 63840 63040 63040 63840

なお、レベル制限によっては63より少ない努力レベルで十分な場合があり、その場合はニドランやアンノーンを倒す数をさらに減らすことができる。
また、レベル100になっても努力値は入り、ボックスに預ければステータスにも反映されるため、
レベルを気にしないならハナダの洞窟や金稼ぎを兼ねた四天王周回で努力値を稼いでもよい。
1匹育てるのに必要なドーピング代は第1世代で450800円、第2世代で352800円、
所持金の上限は999999円なので、所持金が最大でも一度に2匹分のドーピングアイテムしか買うことができない。金稼ぎは計画的に。
バカ正直にすべてのドーピングアイテムを限界まで与えてニドランを1000匹倒すと、
マックスアップとタウリン2個ずつ(=39200)、さらにニドラン64匹を倒す手間を無駄にすることになる。
ステータス実数値への反映はリアルタイムで行われず、レベルアップを行うことでその時点の努力値に基づきステータス実数値が再計算される。
このため延々と狩り続けるとレベルが上がってしまい、当時のニンテンドウカップルールの出場可能レベルを超えてしまうことがあるため、レベルを上げすぎないようにしなければならない。
ちなみにパソコンに預ける・ポケモンスタジアム2に参戦させるなどしてもこの再計算は行われるので、上限レベルで貯め終わった場合はこれで反映させることもできる。
第2世代では育て屋に預けて即引き取ることで経験値がリセットされ、努力値に基づきステータスが再計算されるため、同じレベルを維持したまま延々と野生ポケモンを狩り続けることができる。

この世代の努力値に付いては(攻撃努力値を低く抑えたい、みたいな例外を除けば)ぶっちゃけ「とにかく出て来た敵ポケモンを倒しまくればいい」ため、やろうと思えば割とどうにでもなる。
「低レベルのポケモンをひたすら倒しまくって育てた方が強くなる」とこの世代の各種攻略本で紹介されていたのは結局のところ戦闘回数を稼ぐため。

第3世代以降の努力値

※努力値のルール

HP、攻撃、防御、素早さ、特攻、特防それぞれに振ることが出来る。

一つの能力には255まで、HP、攻撃、防御、素早さ、特攻、特防に合計で510までと振れる数値は限度がある。
255が上限であるが、実際に能力に反映されるのは4の倍数ごとであり、実質的な最大は252。
それ以上は無駄となるが、BW2ジョインアベニューXY以降努力値加算は252でストップする仕様に変わった。

ドーピングアイテムを使うとアイテムに対応した能力に1つ辺り+10ずつ振れる。(ちなみにUSUMまで、ドーピングアイテムだけでは100ポイントまでしか振れなかった。剣盾からは252まで振れる)
逆に、『基礎ポイントを下げる木の実』を使用した場合、木の実に対応した努力値を1つあたり10ずつ下げられる。
(第四世代のみ、111以上振られていた場合100まで下がり、110以下の場合は1つあたり10ずつ下げられる)
また第五世代から、対応する努力値を1だけ上げる「ハネ」が登場。

野生、トレーナー関わらずポケモンを倒すと(第3・第4世代ではなおかつ経験値が入ると)倒したポケモンの種類に応じて入る。
また、その際にきょうせいギプスを持っていたポケモンは通常の2倍、パワー○○○を持っていたポケモンはパワーの種類に応じた能力に第6世代までは+4、第7世代以降は+8追加、
ポケルスに感染したポケモンは更にそれらの2倍の数値
乱入バトルで出てきたポケモンを倒すと更にそれを2倍した数値の努力値が入る。

例)
特攻+2のポケモンを倒した場合きょうせいギプス持ちは2×2、パワーレンズ持ちは2+8、
ポケルスに感染していた場合はこの式に×2をして計算したものが最終的に振られる。

なお、『がくしゅうそうち』を持っているポケモンにもちゃんと努力値は振られ、
しかも経験値と違い割合されることはない(ただし、道具の影響は受けないため要注意。ポケルスの影響は受ける。第6世代以降は学習装置と道具が両立可能になったので、やろうと思えば6匹同時に努力値を振ることが可能になった)。

ちなみに5世代とそれ以前で努力値反映タイミングが違っており、3~4世代では戦闘で稼いだ努力値は「LVが上がる」or「パソコンに預ける」ことで反映された。
そのため、高レベルのポケモンに努力値を戦闘だけで一気に252入れた後でレベルが上がった場合「本来のステータスと合わせて一気に30以上特定能力が上昇する」という視覚的なインパクトの非常に強い光景が見られる。
5世代では「入ったその場で自動的に反映される」仕様になってしまい、一気に能力が30上がるような光景は拝めなくなった。

なお、努力値合計に限界値が設定されていることにより、ソフト単品で努力値の振りなおしが出来ない(機能自体が無いGBAの作品と単独では絶対にきのみが手に入らないBW)作品では、努力値を振り間違えた時点で訂正が効かない

その都合上、これらの作品の旅パ*1用のポケモンは捕獲した段階ですぐさま意図的に努力値を限界まで稼ぎ切ってから起用でもしない限り対戦施設やレベルの高い対人戦などでは基本使い物にならない
にもかかわらず、レシラム(ゼクロム)を強制捕獲+先頭配置することでそのまま戦わせてしまった人に要らない努力値を入れさせようとするゲーフリの悪意よ……。
とはいえ、こいつらは禁止伝説なので基本雑用にしか使えないけど。

第6世代から

各ステータスに触れる努力値の最大値が252までになった。
「極振り」の際に行き過ぎなくなったため、安心して努力値を極振りできる。
また、レーダーチャート式で大まかな努力値配分を確認できるようになった。
努力値を計算して振る前に育てたか、努力値を計算して振ってから育てているかが視覚的に分かる。


努力値を振る振らないによる違い


性格補正無しレベル50の場合、振った努力値の1/8だけ上昇する。
詳しく述べると、

HP以外 = {(種族値×2 + 個体値 + 努力値÷4)×レベル÷100 + 5}×性格補正
HP = (種族値×2 + 個体値 + 努力値÷4)×レベル÷100 + レベル + 10
小数点以下は出る度に切り捨て。

すなわち、レベル50だと
HP以外 = (種族値 + 個体値/2 + 努力値/8 + 5)×性格補正
HP = 種族値 + 個体値/2 + 努力値/8 + 60

つまり努力値0(一般に無振りと呼ばれる)と努力値252(252振り、ぶっぱ等と呼ばれる)では個体値が偶数で31、奇数で32だけ能力値の差がある。

普通、高い能力を更に高くする、又は低すぎる能力を補う形で振られる。
前者の例としてはサンダースの素早さ、ラムパルドの攻撃が、後者の例としてはハピナスの防御、ツボツボのHPが挙げられるが、
  • 具体的な仮想敵を定め、その相手に対して先手を取れるようにする『素早さ調整』
  • 特定の攻撃を最大ダメージでもギリギリで耐え切る『耐久調整』
など、能力値を調整する際にも努力値を適切に振って調整をかける場合がある。

旅パと努力値

言うまでもなく適当振りになるケースが多いが、その都合上「鈍足ポケモンの素早さ」にも(かなり意図的な稼ぎ行為をしてない限りは)割と入っていることが多い。
旅パにおいてはこの恩恵が割と大きく、カビゴンのような鈍足ポケモンでもその辺のトレーナーの中速ポケモン相手なら割と先手を取れる。
また、大体の作品では「敵の努力値は0」なので、いくらこちらの個体値が低くても(または、LV的に多少負けていても)その不足分は努力値が埋めてくれるので実際には互角以上の戦いができる場合もある。

余談


対戦実況動画等では
  • 命中80台の技が当たり続ける
  • 大事な場面で状態異常、急所、2連まもるの成功などで閉塞した状況を打破する
等の内容が運252振りと称されたり、
  • 異常な高画質
  • 凝った編集
編集252振りと称されたりする。



この項目を書いていた人はコガネロードに出掛けてしまいました。
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最終更新:2023年01月27日 19:50

*1 トレーナーが至る所で待ち構える以上誰彼構わず敵ポケモンを倒す必要があるため、不要な能力にもガンガン努力値が入る