登録日:2015/07/06 Mon 10:49:57
更新日:2025/04/29 Tue 07:17:01
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このまま友情を育みながら死んでいく……そんな風になると思うか?
【人物】
ミスリルと敵対するテロ組織「アマルガム」の幹部の一人で「ミスタ・Ag」のコードネームを持つ。
テスタロッサの名字から察する通り、
テレサ・テスタロッサの実の兄である。
テレサ同様ウィスパードの一人であり、妹以上の知能を有している。
性格は一見するとクールでニヒルな好青年を気取っているが、その内面は過去のあることが原因で現実を激しく憎む歪んだものになっており、
極めて粗暴かつ歪んだコンプレックスの塊そのものである。
外見はやや細身だが、肉弾戦でミスリルの諜報員レイスや
宗介と互角に渡り合うほどその実力は高い。
現在の世界を滅ぼし、自らの望む「まともな世界」を作り上げるために
千鳥かなめを必要としており、
そのためなら手段を選ばない。
【主な動向】
「終わるデイ・バイ・デイ」にて初登場。かなめを殺害しようとした
ガウルンの部下
夏玉蘭(原作では
飛鴻という男性)に
自らの任務に刃向かったことを許す慈悲を与えようとするが断られ、小型
ASアラストルで殺害する。
「つづくオン・マイ・オウン」では
ベリアルを駆り自ら出陣。宗介の
アーバレストを大破させ、かなめを連れ去る。
その後は彼女を丁重に扱っていたが、ある時彼女がうっかり放ってしまった銃弾を額に食らって(幸い無事だった)からは上記の本性を露わにし、
暴行や暴言を振るうようになる。
「せまるニック・オブ・タイム」にてヤムスク11内部にて宗介と対峙。
外部の戦闘が原因で建物に閉じ込められた両者は一時休戦。脱出作業を共に行う中、彼は宗介に自らの過去を語りだす……。
彼が歪んだ直接の原因は、母親であるマリアのある行いであった。
夫であるカールが仕事で家を空けるため、それを退屈と感じた彼女がほかの男を家に連れ込み交際していたのを察していたこと、
家に強盗(ただし一説によればどこかの工作員)が入り込んできた際、彼女に身代わりにされたことで自らの存在を否定されたレナード。
やがてウィスパードの力を利用して今ある世界を滅ぼそうと企むようになった。
そして彼は自らの思想に共感した
カリーニンと共に「世界の変革」を目論むようになる。
やがて両者は脱出に成功し宗介はかなめと再会するも、彼女はヤムスク11の奥に眠っていた初代ウィスパード・ソフィアの怨念に支配されており、結局目の前で奪還を許されてしまう。
そしてメリダ島での最終決戦。ベリアルの新装備「アイザンアン・ボーン・ボウ」で
レーバテインを終始有利に追い詰めていく。
だが宗介がテレサから伝えられた言葉「テレサは母親のやったことを知っているぞ)」を聞いて動揺。
激昂してレーバテインを破壊するも、宗介の奇襲戦法でベリアルの
ラムダ・ドライバを破壊され、敗北する。
(なおこの時かなめはこの光景をソフィアに見せつけられ「宗介が死んだ」と思い世界の変革を行うも、
「あいつがいなくてもあたしは生きていける」とガッツを見せつけ、自力でソフィアの怨念を消滅させて世界の変革を阻止した。)
自らの敗北を認めたレナードは宗介に「自分もまともになりたかった」「まともな人生を過ごしたかった」を胸の内を吐露し、
宗介自身もほんの少しだが彼に同情した。
しかしレナードは和解を良しとせず、自暴自棄になってかなめを爆殺しようとするが、彼を見限ったカリーニンによって射殺される最期を遂げた。
……母に己が存在を否定され、平凡な人生を得ようとした男の最後は、あまりにも悲しく虚しいものだった。
Wでは原作が終わっていなかったため敵でありながら味方に協力すると言う
トリックスターになっており、終盤でザ・データベースに「
太陽系の知の記録者」と認められていた。
第3次Zでは原作小説版の設定を交えてZ-BLUEと敵対。
なんと自力で時空振動弾を開発しており、自軍を一時期バラバラにするという暴れっぷりを見せた。
最終決戦ではメリダ島ではなく第3東京市跡にて対決。
ガドライトが
サイデリアルから盗んできた
ロンギヌスの槍を利用して時空の歪みを生み出し、無理やり時空修復を行おうとした。
(この際ベックからは「パラダイムシティみたいに俺から記憶を奪う気か」と嫌悪され、ハーデス神、宇宙魔王、
ミカゲ、ズール皇帝に至っては「人間の分際で神の力を使う愚か者」とバカにしていた。
尚
アドヴェントもこの場に来ており、レナードを「運命に抗おうとする存在」と興味を抱いていた。)
彼の死後、時空振動弾の研究は地球の科学者たちによって引き継がれ、宇宙怪獣退治のために活かされることになった。
ただ、
ゲーム的には
底力を所持していないため、画竜点睛を欠く。
星間軍事連合の侵略と宇宙の大崩壊が迫る中で結局は「ただの逃げ」を行おうとしていると自軍に看破されるなど、扱いは今ひとつ良くなかった。
Vでは宇宙世紀世界の出身で、当初は西暦世界で暗躍していた
エグゼブや
エンブリヲと共に三つの世界を統合して作り変えるために暗躍。
だが、所々でエンブリヲに拘束された
アンジュを開放したり、「エンブリヲが気に食わない」と発言する等、自軍に協力的な態度を見せたりもしていた。
第3次Zで問題だった
底力もイベント後に取得し、全体的に扱いが良くなった。
そして終盤のエンブリヲとの最終決戦。アンジュに敗れたエンブリヲが悪足掻きの凶行に及ぼうとするが、その前に満身創痍のレナードが立ち塞がる。
「なるほどな……キモい男というのは、こういうものか」
「…俺もこの男と同じだったとはな……。自分のやっていた事が嫌になる……」
エンブリヲの凶行を目の当たりにしたレナードはその姿に自分を重ね、遅まきながら今までやって来たことの意味を理解していた。
しかし逆上したエンブリヲの反撃で致命傷を負ってしまい、世界統合のデータを託して妹であるテッサに見守られつつ、穏やかな表情でその生涯を閉じた。
レナード「俺たち…出会い方が違ったら…友達…みたいなものに…なれたと思うか…?」
レナード「最後まで可愛くない奴だ…サガラ…俺にお前くらいのガッツがあれば…な………」
追記・修正はウィスパードの力で現実逃避してからお願いします。
- 厨二病な自分を冷静に眺める高二病な自分がいて、その自分をさらに冷めた目で眺める大人な自分がいて、でも止まることは出来ないって感じの哀れなキャラ -- 名無しさん (2015-07-06 11:05:12)
- ガウルンと似た額の傷 意味深よね -- 名無しさん (2015-07-06 12:07:07)
- 「テレサは(お前が母親に見捨てられたことを)知っているぞ」>浮気のことかと思ってたけどそっちの方か・・・ -- 名無しさん (2015-07-06 14:51:04)
- ↑俺もそっちかと・・・解釈別れるとこなんかな -- 名無しさん (2015-07-06 21:25:23)
- ↑↑自分も浮気のことだとばっかり…。そこんとこ作者さんが明言したわけじゃないなら「こういう解釈とこういう解釈がありますよ」って感じで記事に追記した方がいいのかな。 -- 名無しさん (2015-07-06 23:28:36)
- どっちにしても母親が家族を裏切った事には違いないけどな… -- 名無しさん (2015-07-07 02:04:11)
- ↑4 レナードの返した言葉が「けっきょく、あの淫売の娘ってことなのか?」だから俺もそっちのほうが自然だと思った -- 名無しさん (2015-07-07 02:14:23)
- ↑そんな感じで修正してみた。あと文章一部修正。 -- 名無しさん (2015-07-07 09:07:19)
- 哀れだよな。幼少時に母に裏切られてから己の力を振り回し続け、誰もそれを止めてくれず、最後は見下していた宗介にもテッサにも敗れ、何も為せずにカリーニンに殺されて…。 -- 名無しさん (2015-07-08 23:46:11)
- カリスマ性のないシャアって印象だな。こじらせたマザコンだと思っていたが、記事見ててもしかしたら無意識の女性恐怖症だったのかもと思った。 -- 名無しさん (2015-07-09 15:45:05)
- ↑2 だからと言って同情は出来ない。別の生き方があったはずなのに、それを無視して大勢の人間を殺そうとしてまでしてたからな。現実をまともに見ないで拒絶したことでレナードの敗北は最初から決まっていたのだと思う。せめて彼の魂が地獄に落ちないことを祈ろう。(落ちても地獄公務員が何とかしてくれるだろう) -- 名無しさん (2015-07-09 22:45:03)
- ↑それはいいことなのかwまあ、あの濃い奴らの雰囲気に呑みこまれてたらこんなことにはならなかっただろうが -- 名無しさん (2015-07-10 01:23:16)
- ↑いや、コンプレックスもあるけど優秀な自分に酔って自然に他人見下してるからプライドが邪魔して馴染めないで終わると思う。 -- 名無しさん (2015-07-13 03:09:27)
- 作中での受難も気の毒だが、メタ的にもライバルの座はガウルンに、最後の敵の座はカリーニンに取られてしまう気の毒な人。まあ、あの二人と格を競ったところでこの子じゃ無理だろうが -- 名無しさん (2015-10-14 07:49:54)
- かなめをどう扱えばいいかわからず丁寧に扱って、抵抗されたらいきなり暴力に走るような無茶をするとか、確かに女性恐怖症っぽいかもな -- 名無しさん (2015-10-14 07:52:27)
- 銃弾食らってからの人格変貌に意味が無くて驚いた。 -- 名無しさん (2015-12-07 22:29:03)
- スパロボでは天獄篇のシナリオに余裕が無かったせいかイマイチ力を発揮できず・・・ 次の機会に期待か -- 名無しさん (2016-01-12 12:42:52)
- ↑↑ ライバルキャラとしてのテコ入れじゃない? 意味なかったけど -- 名無しさん (2016-07-02 00:55:12)
- スパロボでシモンに「嫌な事から逃げ出してまた嫌な事にあったらどうするつもりだ」って核心突かれちゃってたな。 -- 名無しさん (2016-07-02 08:24:29)
- 改変後の世界は戦争がなくなっていったり知人がいい人ばかりだったりするけど、一切の苦痛を除去した天国ってわけじゃないからな……そもそも急激に国際情勢を変えたことで、いつかどこかで思いもよらない矛盾が噴き出す可能性だって皆無ではないだろうしな -- 名無しさん (2016-07-02 08:29:21)
- 今回のスパロボでは最後の最後に美味しいとこもっていったなコイツ -- 名無しさん (2017-03-12 00:06:18)
- エンブリヲとかいう真性のキモい男のおかげで自分を見つめ直すとかいう展開には爆笑したわ まあアレと同類扱いされたくないという気持ちはよく分かるがwww -- 名無しさん (2017-03-19 19:28:33)
- ↑鰤は皮肉にもレナードの反面教師になったんだなぁ -- 名無しさん (2017-03-19 20:16:31)
- 自分が世界のよこしまな支配者として弱者を搾取する立場だったエンブリヲと、どちらかといえば踏みにじられた弱者の側に近かったレナードの立場の違いなのかもな。一歩間違えれば自分も鰤のようになったのかというのがレナードを正気づかせたか -- 名無しさん (2017-03-19 20:36:23)
- Vで自分にもっとガッツがあれば・・・・・・て言うよな -- 名無しさん (2017-05-01 14:18:47)
- 本編アニメが控えてなければ生存フラグまであったかもしれん。全裸がアレだったし -- 名無しさん (2017-05-01 14:59:26)
- ↑3多分、クルーゼや塞臥の二人とも奇妙な友情を持てると思うんだよな -- 名無しさん (2017-09-12 15:30:36)
- エンブリヲのせいでまともになれた人。比較対象が最悪だったが -- 名無しさん (2018-02-14 20:49:01)
- 中の人的には第4期開始時すでに舞台版『魔界転生』・アニメ版「牙狼」で宗介の中の人と死闘を繰り広げ、キャスト的に4期放送中に舞台版「無限の住人」でも決着つけそうな雰囲気。 -- 名無しさん (2018-05-09 13:08:19)
- ゲーム版では「まともな人生」手に入れられてよかったな ただ喫茶店店長のストーカーにはなったが‥‥ -- 名無しさん (2018-06-09 08:30:35)
- インフィニット・ストラトスのセシリア・オルコット(CVゆかな)を「もう一人の妹」扱いしてそう -- d (2019-02-27 22:03:23)
- Vの人生は最後の最後で「負け犬」にならずに済んだか。しかし比較対象がエンブリオレベルにならんと自省できんのだなあ… -- 名無しさん (2019-05-20 08:40:51)
- スパロボWのインファレンスとは結構共通点がある -- 名無しさん (2020-05-03 00:44:52)
- 最強のAS・ベリアルの最大の弱点はギャグ補正クソ吹いた 大貫さんやボン太くんに遭遇したら負けるんかい -- 名無しさん (2020-10-16 18:06:34)
- レナードとテッサの二人をタウ波の影響時間内(3分?)程度で生んだ母親に拍手 -- 名無しさん (2020-11-07 23:31:27)
- いずれ今後のスパロボで生存参入する日が来るのだろうか… -- 名無しさん (2020-11-18 21:58:17)
- ジョナサン・グレーンとも共演してほしい、クリスマス生まれとクリスマスにいい思い出のない母に裏切られた者同士として -- う (2022-01-06 00:02:23)
- 束博士のある意味先輩 -- 名無しさん (2023-01-17 19:09:51)
- ⬆️2彼方は母親と和解したけどね -- 名無しさん (2023-08-01 17:47:21)
最終更新:2025年04月29日 07:17