登録日:2017/04/29 Sat 07:45:23
更新日:2025/04/06 Sun 11:16:42
所要時間:約 20 分で読めます
【概要】
リリカルは「叙情的」、ルスキニアは「サヨナキドリ」を意味する言葉であり、
風属性・
鳥獣族で統一されたカテゴリ。
可憐な少女達が小型の鳥類を模したスーツを装着してるかのような、いわば被り物系の何とも可愛らしい外見のモンスターが揃っている。
瑠璃の兄である黒咲隼が駆る、メカメカしく且つ獰猛な鳥類…というか猛禽類中心の「
R R」とはあらゆる面で対極。
エクシーズ次元出身の瑠璃が操るモンスターなだけに、エースはXモンスターでそれに関連した効果が多い。
メインデッキのモンスターは全てレベル1で統一されており、Xモンスターもランク1である。
ただ、登場時のデュエルの関係で融合モンスターも存在していたりする。
瑠璃の本編でのデュエル回数が少ないためカテゴリのカード総数自体も少ないが、しかし効果が相互にシナジーしているため、カテゴリデッキとして十分機能する力は持っている。
のちに
デュエリストパック-疾風のデュエリスト編-で新規カードが多数追加され、【LL】デッキとして十分成立するようになった。
レベル1には優秀なモンスターが多いため、他のカテゴリやモンスターと上手く組み合わせて使って行きたいところ。
【カード一覧】
下級モンスター
- L L-コバルト・スパロー
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 100
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札に加える。
(2):フィールドのこのカードを素材としてX召喚した風属性モンスターは以下の効果を得る。
●このカードは相手の効果の対象にならない。
コバルトの
スズメ。
特殊召喚成功時にレベル1鳥獣族モンスターをサーチする効果に加え、
このカードを素材にして召喚した風属性Xモンスターに効果対象耐性を付与する効果も持つ。
低ステータス且つ低レベル故に特殊召喚の手段には困らないので、上手く回しながら後続のLLを補充していきたいところ。
対象耐性は限定こそされてはいないが、実質LLのXモンスター限定と言える。
《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》とは耐性を相互補助する構成になっている。
- L L-サファイア・スワロー
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 100/守 0
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに鳥獣族モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードと鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札から特殊召喚する。
(2):フィールドのこのカードを素材としてX召喚した風属性モンスターは以下の効果を得る。
●このX召喚に成功した場合、自分の墓地の「LL」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
サファイアのツバメ。
自分の場に鳥獣族モンスターがいる際に自身と別のレベル1鳥獣族モンスターを特殊召喚できる効果を持つ他、
このカードを素材にX召喚した風属性Xモンスターに墓地からのX素材補充効果を付与することも出来る。
特に後述するLLのXモンスターはX素材の数が強さに直結するので、コイツを素材にして更なる強化を図りたい。
(1)の効果を発動できればより多くの素材を持ったXモンスターを召喚するための手筈を整えられる。
- L L-ターコイズ・ワーブラー
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 100/守 100
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが手札からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「LL」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
ターコイズのウグイス。
フィールドにモンスターが存在しない場合の特殊召喚効果と、特殊召喚成功時に別のLLモンスターを特殊召喚できる。
自分の場ががら空きならコイツを特殊召喚して他のLLを呼べばそのままX召喚に繋げられるし、
上述の《LL-サファイア・スワロー》や後述の《LL-バード・コール》の効果でコイツを呼び、そこから更に別のLLを呼ぶなんてことも。
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 200
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札に存在する場合、自分の墓地の「LL」モンスター1体を対象として発動できる。
このカードと対象のモンスターを特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):フィールドのこのカードを素材としてX召喚した風属性モンスターは以下の効果を得る。
●このカードの攻撃力は200アップし、コントロールを変更できない。
緑柱石のカナリア。
デュエリストパック-疾風のデュエリスト編-で新たに登場したモンスター。
手札にいる場合、自身と墓地のLLモンスターを同時に特殊召喚可能。
通常召喚を追加で行えば、素材3体以上のランク1Xモンスターも容易に呼ぶことができる。
X素材にした場合の自己強化・コントロール奪取耐性効果も持ち。
特に前者は連続直接攻撃能力を持つ《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》と組み合わせると、
割とシャレにならないダメージを叩き出すこともできる。
ちなみに、このカードの1つ目の効果を使うとX召喚しかできなくなるため、発動タイミングはよく考えよう。
- L L-セレスト・ワグテイル
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 200/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「LL」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「LL」Xモンスター1体を対象として発動できる。
このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。
セレスタイトのハクセキレイ。
デュエリストパック-疾風のデュエリスト編-で新たに登場したモンスター。
特殊召喚時のLL魔法・罠カードのサーチと、
墓地にいる時にフィールド上のLLエクシーズモンスターの素材となる効果を持つ。
(1)の効果で《LL-バード・コール》をサーチ、発動すれば更なる展開に繋げやすい。
墓地にいれば自身をフィールドのLLエクシーズモンスターの素材として再装填可能。
《LL-アンサンブルー・ロビン》や《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》といった素材の数が重要なエクシーズの素材を増やしたり、ロングゲームになった時に毎ターン《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》に素材供給して遅延耐久したり、さらには墓地から蘇生した《LL-リサイト・スターリング》にこの効果で素材を足してサーチ効果を使うという一見インチキくさい挙動も可能。
エクシーズモンスター
- L L-リサイト・スターリング
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 0
レベル1モンスター×2体以上
(1):このカードがX召喚に成功した場合、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は、このカードのX素材の数×300アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから鳥獣族・レベル1モンスター1体を手札に加える。
(3):X召喚したこのカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは相手も受ける。
囀るムクドリ。
LLエクシーズモンスターその1。何気に一番最初にOCG化したLLはコイツだったりする。
自分フィールドのモンスターを対象に自身のX素材数に応じた強化、
どこかで見たことあるようなレベル指定の鳥獣族のサーチや、更にX召喚時限定での戦闘ダメージ共有効果も持つ。
素の攻守が0のため特に(3)のダメージ共有は活かしやすいが、(1)の強化に自身を選ぶのは得策では無くなってしまう。
また、戦闘破壊耐性などがあるわけでもないので(3)の効果自体も基本的には1回こっきり。しかし、隣に《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》が並んでいれば
自分は破壊されずに相手にだけ反射ダメージを与えるというコンボが可能。
相手モンスターを強化して自爆特攻し、互いのライフを大幅に削ることも視野に入る。
なにより本命は(2)の効果。
なんと
同名ターン1の制約がついていないので、連続X召喚からの連続サーチでアドを乱造できる。
《LL-コバルト・スパロー》を素材にして対象耐性を付けておけば《
エフェクト・ヴェーラー》や《
無限泡影》も怖くない。
《LL-ターコイズ・ワーブラー》や《LL-ベリル・カナリー》の蘇生効果と《LL-セレスト・ワグテイル》の素材供給効果を駆使すれば
最大4回までサーチ可能。だからターン1は付けておけと。
デッキを回すエンジンとして働きつつ、時には自爆特攻も厭わない本デッキの過労死担当。こんなかわいい小鳥なのに……。
ここまで優秀なカードでありながら初出はノーマルなのでお財布にも優しい。全方位隙の無いカードである。
優秀さを買われたかマスターデュエルではURになってしまったが。
- L L-アセンブリー・ナイチンゲール
麗しき翼を持つ鳥たちよ。戦場に集いて気高く輝け!
エクシーズ召喚!
舞い降りよ!ランク1、L L-アセンブリー・ナイチンゲール!
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 0
レベル1モンスター×2体以上
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。
(2):このカードは直接攻撃でき、X素材を持ったこのカードは、その数まで1度のバトルフェイズに攻撃できる。
(3):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
ターン終了時まで、自分フィールドの「LL」モンスターは戦闘・効果では破壊されず、自分が受ける戦闘ダメージは0になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
集うサヨナキドリ。LLエクシーズモンスターその2。
X素材数に応じた自己強化や攻撃回数の増加を持ち直接攻撃も可能。
そして素材を取り除いての破壊耐性付与や戦闘ダメージのシャットアウトなどとにかく戦闘向けの効果が揃っている。
素材5体でも5000ものダメージを与えることができ、7体いると1400×7=9800ダメージでワンキルが成立する。
元々の攻撃力が0かつ「アップする」効果であるためライフ差に関係なく使える様になる《進化する人類》、
複数の素材を抱えられる上に直接攻撃は永続効果であるので無効化されない《ストイック・チャレンジ》、
素材は減るものの戦闘ダメージのシャットアウトでデメリットを帳消しに出来る《脆刃の剣》
辺りの高倍率の強化が狙える装備魔法との相性が非常に良好。
(3)の効果も優秀であり、LL関係なく戦闘ダメージも全てシャットアウトするため、仮に破壊以外で除去されたりフィールドをすっからかんにされたりしても、少なくとも攻撃でやられることはない。相手ターンをしのぐ壁としては最高級の性能を誇る。
更に《LL-コバルト・スパロー》を素材にしていれば対象効果耐性も得られるので、自身の効果も合わせれば《
ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》や《
覇王龍ズァーク》並の耐性となる。
……なんというか可愛らしい見た目に反して随分と殺意に満ち満ちている効果な気がする。
しかもアニメ効果から強化数値が倍になってたり、耐性付与が単体から全体になってたりと大幅強化されてるし。
ちなみに素材には制限がないため、レベル1軸のデッキに投入してアタッカー役や《天霆號アーゼウス》のパイロットを担当させることも出来る。
- L L-アンサンブルー・ロビン
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 0
レベル1モンスター×2体以上
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×500アップする。
(2):相手がモンスターの特殊召喚に成功した場合、このカードのX素材を1つ取り除き、その特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
(3):このカードが相手によって墓地へ送られた場合、このカード以外の自分の墓地の「LL」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
合唱するコルリ。
デュエリストパック-疾風のデュエリスト編-で新たに登場したモンスター。
他のLLエクシーズモンスターに共通する自己強化能力を持つ他、
X素材を切っての相手の特殊召喚モンスターのバウンスや
墓地へ送られた際のLLモンスターのサルベージ効果もある。
特に(2)については例によって
回数制限がないため、こちらの素材の数次第では相手の特殊召喚を延々とバウンスし展開を阻害することが可能。
ただ、効果を使う度にこちらが弱体化することに加え、
対象耐性・効果耐性持ちのモンスターには発動できないなど、
弱点も多いが。
マスターデュエルではテーマのエースらしく召喚演出が実装されているのだが、よく見ると
ちょっと揺れている。
- L L-プロム・スラッシュ
エクシーズ・効果モンスター
ランク1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 0
レベル1モンスター×2体以上
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×500アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
(3):このカード以外の自分のモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時に、このカードのX素材を任意の数だけ取り除いて発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、取り除いた数×300アップする。
舞い踊るツグミ。
デュエリストパック-疾風のデュエリスト編-で新たに登場したモンスター。
素材数に応じた共通の自己強化の他、X素材を切っての相手の魔法・罠カードのデッキバウンスとダメージステップ時限定の他モンスターの強化効果を持つ。
効果を見てわかるように他のLLエクシーズモンスターと違って、唯一LLモンスターの絡まない汎用効果で構成されているため、ランク1エクシーズを多用するデッキでの出張要員としても使えるだろうか。
融合モンスター
- L L-インディペンデント・ナイチンゲール
闇夜に響く小夜鳴鳥の囀りよ。内なる声と一つになりて、更に激しく鳴くがいい!
融合召喚!
舞い降りよ!気高き孤高の夜鳴き鳥。
L L-インディペンデント・ナイチンゲール!
融合・効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻1000/守 0
「LL-アセンブリー・ナイチンゲール」+「LL」モンスター
(1):元々のカード名に「LL」を含むXモンスターを素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
そのモンスターが持っていたX素材の数だけ、このカードのレベルを上げる。
(2):このカードの攻撃力はこのカードのレベル×500アップし、このカードは他のカードの効果を受けない。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードのレベル×500ダメージを相手に与える。
エクシーズ主体のデッキでありながらまさかの融合モンスター。
本編でも融合次元のドクトルの手による虫によって
洗脳されていた時に召喚したモンスターであり、
他のLLモンスターと比較すると明らかに禍々しい外見をしている。
X素材持ちのLLエクシーズモンスターを融合素材にした場合のレベル上昇という独特の効果の他、
それに関連してレベルに応じた自己強化やバーンダメージ効果なども持つ。
だが何よりも目を引くのが《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》すら上回る
完全耐性持ちということであろう。
素のステータスは自己強化込みでも攻撃力1500と貧弱なものでしかないが、
融合素材に《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》を指定しており、素材の数が火力に直結する関係上、素材が増えがちなあちらの効果を考えれば、必然的に攻撃力2500ラインは超える。
戦闘破壊耐性こそないが効果に対しては完全耐性を持っており、さらにレベルを参照してのバーン効果も持つ。
仮に素材5つの《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》を素材と出来れば、レベル6、攻撃力4000、3000バーンで完全耐性持ちの超強力モンスターの出来上がりである。
素材3つでも3000打点で2000バーンの完全耐性持ち、という《
超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》の強化型みたいなモンスターになるため、つなぎとしてもアタッカーとしても能力は十分。
《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》の連続攻撃後にこのカードを融合召喚し、バーンで削りきる、というのがカテゴリとしての理想の流れ。
LLはX召喚のための展開力に優れているとはいえその分消費も多くなるが、それに対する見返りは十分と言える。
素材を両方ともLLのエクシーズで揃えることで、上手くいけば素材9つ分でレベル10、攻撃力6000、5000バーン+完全耐性となるが、かなり特化しないとそこまでは難しい。
そう、難しいはずだったのだが……。
OCGにはコイツらが存在したのである。
アドバンス召喚のためにリリースしたモンスターの効果とステータスを永続コピーするレベル10モンスター《The tyrant NEPTUNE》。
レベル5以下の融合モンスターを1ターン限定で融合召喚する《簡易融合》。
「レベル1の融合モンスター」で「レベルを参照する自己強化とバーン」に加え「完全耐性を持つ」《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》は、この2枚とのシナジーが最強クラスだったのである。
この2枚さえ手札にあれば、《簡易融合》で《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》を釣る→それをリリースして《The tyrant NEPTUNE》をアドバンス召喚→《The tyrant NEPTUNE》の効果で《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》の効果をコピー、という流れで、簡単にレベル10、攻撃力6000、5000バーン効果+完全耐性というバケモノを呼び出すことが出来たのである。
KONAMIとしては完全に予想外のシナジーだったらしく、《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》のデビュー直後の制限改訂で《The tyrant NEPTUNE》が一気に禁止入り。ファンデッカーには痛すぎるダメージを食らわせることになった。
当時の環境は【
十二獣】一色だったため、コンボの強力さが取り沙汰されても実際に環境に出てくることはなかったのだが、「出来る」というだけで脅威に思われたのだろう。実際、こうなった《The tyrant NEPTUNE》(または、素材9体で融合した《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》)は《サタンクロース》や壊獣などの「コストでのリリース」か禁じられた聖典くらいしか対処法がなくなる上、下手すると出したターンで
ゲームエンドに持ち込まれることになる。
とはいえ、《The tyrant NEPTUNE》が禁止入りしたことでこのお手軽コンボは
消滅……。
してなかった。
《レスキューラビット》で《竜魔王ベクターP》を呼んで来るだけで融合召喚出来るこのドラゴンとも《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》は好相性だったのである。
《The tyrant NEPTUNE》とは違い相手のターンでは無防備だが、墓地に落ちた《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》をコピーすれば、1ターンのみだが攻撃力6800+4000バーン+完全耐性+《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》の効果で貫通付与となる。ぶっちゃけ攻撃性能は《The tyrant NEPTUNE》より上。
さらに《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》は《The tyrant NEPTUNE》と違い、起動効果でコピーする=耐性を得る前に別の効果を受けられるため、妨害される危険もあるが、《ギブ&テイク》などでレベルを上げることでバーンダメージを増加することも出来る。
ルートとしては、
《簡易融合》で《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》を出す
→それを素材に《
リンクリボー》をL召喚
→《レスキューラビット》を通常召喚して《竜魔王ベクターP》をリクルート
→《リンクリボー》のリンク先に《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を融合召喚
→墓地の《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》をコピー
という流れになる。
魔法・罠カード
《LL-バード・ストライク》を除きいずれもデュエリストパック-疾風のデュエリスト編-の新規カード。
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「LL」モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
その後、そのモンスターとはカード名が異なる「LL」モンスター1体を手札から特殊召喚できる。
LL限定の増援orおろ埋、おまけで手札からの特殊召喚も可能……と至れり尽くせりな通常魔法。
LLデッキを組むなら3積み必須のメインエンジン。…なのだが、スーレアなので一時は高価だった。
特殊召喚効果は任意のため、手札にLLモンスターがいない時でも前半の効果使用には支障が無いのが地味にありがたい所。
流石に同名ターン1がついている。そのため初動を揃えるためのサーチ札として使ってしまうと展開中にサーチしつつ展開を伸ばす動きができなくなってしまうのが玉に瑕。
- L L-バード・サンクチュアリ
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの鳥獣族Xモンスター2体を対象として発動できる。
対象のモンスターの内1体を、もう1体のモンスターの下に重ねてX素材とする
(X素材を持っているモンスターを重ねる場合はそのX素材も全て重ねる)。
(2):X素材を3つ以上持っているXモンスターが自分フィールドに存在する場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
片方のXモンスターを持っている素材ごともう片方のXモンスター素材にするという一風変わった効果を持つ。
更にX素材を3つ以上持っているモンスターがいれば、1ターンに1度追加ドローもできる。
素材を大量に重ねたXモンスターで相手を
制圧するLLデッキならではのサポートカード。《LL-アンサンブルー・ロビン》や《天霆號アーゼウス》の効果を連発できるようになるのは要注目。
- L L-バード・ストライク
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに「LL」モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果はターン終了時まで無効化される。
ANIMATION CHRONICLE 2021で登場した通常魔法。
相手フィールドのモンスターの効果を無効にする。対象を取らないため対象耐性や破壊耐性持ちを対策できる。ただし、通常魔法かつ発動したターン中限定とやや使いにくいため《LL-セレスト・ワグテイル》でサーチしての使用が主になるだろう。
ちなみに一般的にバード・ストライクとは飛行機のエンジンに吸い込まれるなど鳥類が人工構造物に衝突する事故のことを指す。
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「LL」モンスター1体を対象として発動できる。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力は対象のモンスターの攻撃力と同じになり、相手フィールドの全てのモンスターのレベル・ランクは1になる。
(2):相手モンスターが自分の「LL」モンスターに攻撃宣言した時、墓地のこのカードを除外して発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、その相手モンスターの攻撃力と同じになる。
フィールド、墓地それぞれにおいて相手モンスターのレベル・ランク、そして攻撃力を操作するカード。
(1)については自分フィールドの一番攻撃力の低いLLモンスターを対象に発動すれば、
それを上回る自分モンスターの攻撃により大ダメージを見込める。
(2)についても、何らかの方法で戦闘破壊耐性を持っていれば、一方的にこちらが殴り倒せる。基本的には《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》の耐性付与と併用したいところ。
【相性の良いカード】
●《金華猫》
メインデッキのモンスター5体が全てレベル1のため、《金華猫》の効果を最大限に活かすことが出来る。
墓地に対象となるLLモンスターがいれば、《金華猫》を火点け役として大量展開に繋げられる。地味に獣族なので鉄獣戦線混合なら《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》でサーチ可能。
●《ワン・フォー・ワン》
手札のモンスター1体を捨ててレベル1モンスターをデッキから特殊召喚する。《LL-コバルト・スパロー》や《LL-セレスト・ワグテイル》のトリガーに適している。手札コストを《LL-ベリル・カナリー》で利用できると理想的。
●《ワンチャン!?》/《ジャック・イン・ザ・ハンド》
どちらもレベル1モンスターの汎用サーチ札。
《ワンチャン!?》は自分のレベル1モンスターが存在する場合に発動でき、デッキのレベル1モンスター1体を手札に加えられるが、そのターンに同名カードの召喚に成功できなければ2000ダメージを受ける。
特殊召喚で大量展開するデッキなので召喚権を残しやすい。ダメージを許容できるなら手札にあることが重要な《LL-サファイア・スワロー》や《LL-ターコイズ・ワーブラー》のサーチに使うといいだろう。
《ジャック・イン・ザ・ハンド》はカード名の異なるレベル1をデッキから3枚選び、相手・自分の順番で1枚ずつ手札に加えるカード。
LLは「特殊召喚するカード」「特殊召喚されるカード」で役割分担が顕著にされているテーマ。「《LL-コバルト・スパロー》と《LL-セレスト・ワグテイル》を見せて選ばれなかった方を回収する」「《LL-ターコイズ・ワーブラー》と《LL-ベリル・カナリー》を見せて《LL-ベリル・カナリー》を回収する」といったように役割の同じカードを見せて確定でサーチできるようにするのが基本。うっかり《
エフェクト・ヴェーラー》とか見せないように。
●《
D.D.クロウ》
初登場は第5期のかなり古参の手札誘発。フリーチェーンで手札から切ることで相手の墓地を1枚除外できる。
レベル1鳥獣族のため《LL-コバルト・スパロー》や《LL-リサイト・スターリング》でサーチ可能。サーチ先を素引きしてサーチ回数に余裕があるなら追加の妨害として構えておこう。手札状況によっては召喚して《LL-サファイア・スワロー》の効果トリガーにすることも。
このカードほどでもないが《
エフェクト・ヴェーラー》や《
ドロール&ロックバード》といったレベル1の手札誘発は手札状況が悪い時に無理やりランク1の素材にして動くことができるので多少のシナジーが存在する。
●《RR-ペイン・レイニアス》 / 《RR-ラスト・ストリクス》
兄である隼のRRとのコラボレーション。共にRRの中ではレベル1のモンスター。
《LL-コバルト・スパロー》の効果で呼び込むことができるので、展開補助にしても良し。
更に《RR-ラスト・ストリクス》の効果でRRXモンスターを呼び込み、
そこから更にRUMなどで《RR-アルティメット・ファルコン》を始めとした別の強力なXモンスターを出せると尚良し。
RUMなしでも《RR-アルティメット・ファルコン》に《No.77 ザ・セブン・シンズ》を重ねることで、破壊耐性持ちかつLLでは貴重な高攻撃力を用意できる。
●《
天霆號アーゼウス》
自身以外を墓地送りにする最高峰の除去を放つ弩級Xモンスター。
Xモンスターが戦闘を行ったターンにあらゆるランクのXモンスターに重ねて出せる上に素材の数が増えれば除去効果を複数使える様になる為、2体以上の素材から出せて直接攻撃出来る《LL-アセンブリー・ナイチンゲール》との相性は抜群。
ランク1なので《ダウナード・マジシャン》を経由して更に素材数を水増し出来るのもグッド。
新番組リリカルアーゼウス!?まるで意味が解らんぞ!
● 「
鉄獣戦線」
環境でのLLデッキの主流である【LL鉄獣戦線】の相方。
獣戦士族・
獣族・鳥獣族混合カテゴリ。
鳥獣族のLLならば展開力の高さを生かして鉄獣戦線リンクモンスターをL召喚しつつ、墓地に行ったら鉄獣戦線下級モンスターの獣戦士族・獣族・鳥獣族リンクモンスターを呼ぶ効果のコストにも使える。
鉄獣戦線の重要なサーチャーである《鉄獣戦線 ナーベル》がレベル1・鳥獣族で《LL-コバルト・スパロー》《LL-リサイト・スターリング》のサーチ対象と《LL-サファイア・スワロー》の特殊召喚効果の対象になっている為スムーズに繋げやすく、更に《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》でLLをサーチできたり、《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》で手札からLLを特殊召喚できたり、ダブって腐っても《鉄獣戦線 ケラス》の特殊召喚のコストになれたりと、そのシナジーは非常に強固。
手札2枚から6妨害を張るという驚異の展開力で環境で活躍している。
●《
ゴーストリックの駄天使》
X素材が10枚になったときに特殊勝利するモンスター。
こいつ自身はランク4だがゴーストリックXモンスターに重ねて出すことができ、さらにゴーストリックには素材縛りのないランク1《ゴーストリック・デュラハン》が存在する…早い話が
先攻ワンキルである。
《LL-バード・サンクチュアリ》の登場により、種族変更効果を持つ《リプロドクス》などを利用して、高く積み上げたLLを重ね合わせて駄天使でワンキルするコンボが開拓されてしまった。
…しかし、必要な手札が多く、誘発にも弱いという弱点があるため今のところはネタの領域である。
●《スワローズ・カウリー》
手札・フィールドの鳥獣族をリリースし、レベルの同じ鳥獣族をサーチできる速攻魔法。
手札のLLをコストに《LL-ターコイズ・ワーブラー》をサーチすることで、《LL-リサイト・スターリング》X召喚から動き出すことが可能。特に《LL-コバルト・スパロー》や《LL-セレスト・ワグテイル》を落とせると理想的。
……因みにWWと違い瑠璃のパートナーである
ユートの
幻影騎士団とは組み合わせるメリットが殆ど無いのが悲しいところ。
追記・修正お願いします。
- アンチホーブ! -- 名無しさん (2017-04-29 16:25:05)
- インディペンデントネプチューンはひどい事件だったね・・・ -- 名無しさん (2017-04-29 22:01:13)
- 眷竜スタヴェでも4500バーン+攻撃力6800+守備貫通で、相手モンスターが3300以下で即死する。なお新マスタールールのペンデュラム -- 名無しさん (2017-04-30 02:34:55)
- なお、リンクリボーで出しやすいもよう -- 名無しさん (2017-09-17 18:53:55)
- スパローってツバメじゃなくてスズメじゃね? -- 名無しさん (2017-09-17 19:22:12)
- ナイチンゲールは「正規素材を使っての融合召喚でしか呼び出せない」って按配でエラッタすれば海王星さんも帰ってこれるだろうに。 -- 名無しさん (2018-05-23 22:15:38)
- 小鳥も群れをなして攻撃して来ると驚異的 -- 名無しさん (2018-12-17 13:38:20)
- とある動画だと帝王の轟毅でLLを闇属性に変えて無理矢理幻影騎士団とシナジー持たせてたな。 -- 名無しさん (2021-03-15 01:28:11)
- ここに来て一気に新規が増えるようで(ワグテイル、カナリー、ロビン、スラッシュ) -- 名無しさん (2021-04-17 06:39:24)
- 自力で脱出どころかアカデミア殲滅しそうな新規たち -- 名無しさん (2021-05-30 10:12:03)
- インペはLL単体なら簡易融合からのエクシーズ素材がいちばん使いやすいのは皮肉なのかなんなのか…… -- 名無しさん (2021-05-30 10:29:42)
- ゴーストリックの堕天使使った1キルが開発されたってマジ? -- 名無しさん (2021-06-08 10:40:58)
- ↑デュラハンを鳥獣族に変えてからバードサンクチュアリで素材増強 -- 名無しさん (2021-06-12 20:08:48)
- ミスして申し訳ない。デュラハンを鳥獣族に変更してバードサンクチュアリで素材増強→駄天使重ねて勝利って動きらしい。 -- 名無しさん (2021-06-12 20:10:28)
- あとランク1なのはデュラハンでアルカードは3です。修正願います。 -- 名無しさん (2021-06-12 21:45:30)
- トライブリゲードと猛威ふるってるし制限してほしいわ -- 名無しさん (2022-02-25 14:19:54)
- ネプチューンの方ではなくインディペンデント・ナイチンゲールこそ禁止にすべきだったんじゃなかろうか?マスターデュエルの【1キルbot】(デビフラからのクリスタルベル+紫ヘルマゲ×2→覇王スターヴ+コレ)や【魔術師】(アナコンダ簡易融合から出した後覇王スターヴ×2)で先行ワンキルに何度もしてやられた、ってか後者は最近急に数を増やしたような気がする -- 名無しさん (2022-12-22 22:25:16)
- インディペンデントは禁止しても良いんじゃないかな?WWのクリスタルベルはテーマ内でパラサイト特殊召喚して融合するギミックがあるけど、LLの方にはギミックがなくて簡易頼みだし。何よりインディペンデントがいる事でデビフラで覇王スターヴやクリスタルベルを特殊召喚して先行ワンキルの原因になってる -- 名無しさん (2022-12-24 10:48:24)
- 融合強兵一枚で未来龍皇出しやすくなったな… -- 名無しさん (2023-04-14 20:12:02)
- 「ネプチューンはいつかやらかすだろうから仕方ない」としてもさ、素材指定が重い融合モンスターが簡易融合で出せるのはおかしくないかな?強い弱いではなくデザイン的に変じゃない? -- 名無しさん (2023-04-14 21:38:50)
- ↑カードゲーム的には重い召喚条件を何らかのカードで踏み倒すこと自体はよくあるデザインだとは思う。簡易だけなら完全耐性の1500+500バーンだからそこまでだし -- 名無しさん (2023-08-19 12:01:01)
最終更新:2025年04月06日 11:16