登録日:2018/06/22 Fri 11:40:00
更新日:2025/04/09 Wed 21:23:03
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The tyrant NEPTUNE(ザ・タイラント・ネプチューン)はとは
遊戯王OCGに存在するモンスターである。
概要
効果モンスター
星10/
水属性/
爬虫類族/攻0/守0
このカードは特殊召喚できない。
このカードはモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、アドバンス召喚時にリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値分アップする。
このカードがアドバンス召喚に成功した時、墓地に存在するリリースした効果モンスター1体を選択し、そのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
巨大な鎌と鎧が特徴の
ワニモンスター。
漫画版遊戯王GXのキーカード「
プラネットシリーズ」の一枚で、これは
海王星(ネプチューン)を司る。
tyrant(タイラント)は「暴君」という意味である。
一見分かりにくい効果だが、要約すると《
ラーの翼神竜》よろしく「生贄にしたモンスターのステータスを得」つつ「生贄にした1体のモンスター名と効果を得る」効果。
カテゴリカードでこそないが、見た目以上に恵まれたステータスのおかげでサポートが多く、
《サルベージ》で墓地から回収できたり《強欲なウツボ》を使うことでデッキの回転を促せる。
爬虫類族なので《
キングレムリン》でサーチ可能で、召喚権があればそのまま《キングレムリン》ごと生贄にできる。
モンスター効果をコピーする効果があるのだが、コピーできるのはA召喚の素材になったモンスター、
つまり一度場に出ているモンスターである。
何も考えずに強力なモンスターを生贄にして《The tyrant NEPTUNE》を召喚しても
「それなら最初からそのモンスターを出すだけでいいじゃん」となってしまう。
かといって2体分の効果を得て相乗効果でお手軽最強モンスター!をしようにも片方しか効果をコピーできない。
しかし、モンスター効果と攻守を一度に得る特異な効果、生贄は一体でもいいことから、数多くのニッチな使用方法があるのも事実。
以下にその例を示す。
- 「ステータスが低いけど効果が強いモンスター」の場持ちを良くする
ライオウ
効果モンスター
星4/
光属性/
雷族/攻1900/守 800
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできない。
また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地に送る事で、相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。
フェンリル
効果モンスター
星4/水属性/
獣族/攻1400/守1200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の水属性モンスター2体をゲームから除外して特殊召喚する。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。
首領・ザルーグ
効果モンスター
星4/
闇属性/
戦士族/攻1400/守1500
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、以下の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●相手の手札をランダムに1枚捨てる。
●相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。
おそらく一番広がっている使われ方である。
これらのカードは強力なコントロール要素を持っているのだが、大抵効果の強さに反して攻撃力が低いために
戦闘破壊であっさり突破されてしまうケースが多い。
そんなモンスターとステータスの高いモンスターでA召喚することで、その弱点を補うことができ、より強力な存在になる。
《フェンリル》《首領・ザルーグ》といった戦闘によって効果を発動するタイプは、攻撃力アップがトリガーを満たしやすくなるため尚更相性が良い。
コアキメイル・ドラゴ
効果モンスター
星4/
風属性/
ドラゴン族/攻1900/守1600
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に、手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、
手札のドラゴン族モンスター1体を相手に見せる。または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いのプレイヤーは光属性及び闇属性モンスターを特殊召喚できない。
ちなみにモンスター効果をコピーすると言っても、維持コストや効果外テキスト
(上記のテキストの太文字部分のこと、9期以降のカードでは番号が振られていない効果と覚えるとよい)はコピーしない。
その為面倒な維持コストが本来要求されているこの《コアキメイル・ドラゴ》を生け贄に召喚すると……
The tyrant NEPTUNE コアキメイル・ドラゴ
効果モンスター
星10/水属性/爬虫類族/攻1900/守1600
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いのプレイヤーは光属性及び闇属性モンスターを特殊召喚できない。
このように、特殊召喚制限効果のみを得ることが可能。
ステータス目当てのモンスターは、《The tyrant NEPTUNE》用に通常召喚権を温存するためにも、高いステータスに加えて自力で特殊召喚できるモンスターが条件。
例えば《
サイバー・ドラゴン》や《
フォトン・スラッシャー》など。
もちろんこれだけなら《The tyrant NEPTUNE》に拘らずとも他に適したカードは装備カードを始めなくはないが、
遊戯王では豊富な高レベルモンスターのサポートカードを絡められるようになるのがこのカードならではの特徴。
例えば《The tyrant NEPTUNE》の効果コピーを使わずにA召喚したモンスターに効果破壊耐性を与えてくれる《
ハードアームドラゴン》や
レベル10以上なら強固な耐性を付与してもらえる《
神縛りの塚》に守ってもらうこともできる。
相手からすると「耐性と妨害効果を持ったモンスター」は非常にウザい存在になるだろう。
EMウィップ・バイパー
効果モンスター
星4/
地属性/爬虫類族/攻1700/守 900
(1):
1ターンに1度
、フィールドの表側表示のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。
この効果はお互いのメインフェイズにのみ発動できる。
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン (エラッタ前)
効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400
(1):このカードは自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。
(2):
1ターンに1度
、自分メインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地から「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
これら「1ターンに1度」の回数制限を持った効果は、フィールドにいる限り一度だけ発動できる効果である。
効果を使った後にフィールドを離れて、そのターン中にまた新たにこれらのモンスターが召喚された場合は
(そのカードが効果を使ったほうのカードか新たに用意した二枚目かに関係なく)再度その効果を使うことができる。
このルールを利用するのがこのケース。
これらの効果を使った後に《The tyrant NEPTUNE》の生贄にすれば、効果を使ったモンスターはいなくなり、
一度使ったはずの効果をそのターン中にもう一度使うことができる。
ただし「〇〇(カード名)の効果は~」「このカード名の効果は~」と「名前で」縛りを受けている効果は名前もコピーする都合上、適用できないので注意。
- 自身の効果でステータスが下がるモンスターをリセットさせる
光と闇の竜
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2400
このカードは特殊召喚できない。
このカードの属性は「闇」としても扱う。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にする。
この効果でカードの発動を無効にする度に、このカードの攻撃力と守備力は500ポイントダウンする。
このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。
自分フィールド上のカードを全て破壊する。
選択したモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
ダークエンド・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2600/守2100
チューナー+チューナー以外の闇属性モンスター1体以上
1ターンに1度、このカードの攻撃力・守備力を500ポイントダウンし、
相手フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送る事ができる。
リンク・効果モンスター リンク4/地属性/戦士族/攻3000
【リンクマーカー:左/右/左下/右下】「剛鬼」モンスター3体以上
(1):フィールドのこのカードは、戦闘では破壊されず、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手モンスターの発動した効果を受けない。
(2):フィールドのこのカードまたはこのカードのリンク先のモンスターを対象とする相手の効果が発動した時に発動できる。
このカードの攻撃力を500ダウンし、その発動を無効にする。
(3):1ターンに1度、このカードの攻撃力が元々の攻撃力と異なる場合に発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
これらのモンスターは強力な効果を使うたびに自身のステータスが下がる、つまり戦闘のリスクが大きくなる欠点を抱えている。
そんなモンスターをパクることで、「下がる前の元々のステータス」を《The tyrant NEPTUNE》が得ることにより
即座に再びフルパワーの状態で戦闘も効果も使うこともできる。
特に《剛鬼ザ・ジャイアント・オーガ》の場合は、守備力は得られず対象耐性も自分専用になってしまうが
あくまで《The tyrant NEPTUNE》の「元々の攻撃力は0」で、そこから「《剛鬼ザ・ジャイアント・オーガ》の元々の攻撃力分アップする」。
つまり《剛鬼ザ・ジャイアント・オーガ》の「元々の攻撃力と異なる」という条件をいきなり満たせることから4000+aの攻撃力を得ることができる。
「剛鬼」の名前も得られるため、A召喚以降も《剛鬼ツイストコブラ》で攻撃力を上げられる。
しかしこのコンボが実現することはなかった 理由は後記
実は《
簡易融合》との相性は良好。
召喚権を消費せずにモンスターを展開できるので、効果目当てでもステータス目当てでもモンスターを調達できる。
モンスター効果目当てなら《
召喚獣ライディーン》や《
エルシャドール・ミドラーシュ》、ステータスなら《
メタルフォーゼ・アダマンテ》になるか。
《簡易融合》のエンドフェイズ時のデメリットも、「この効果で特殊召喚したモンスター」のみに作用するので
《The tyrant NEPTUNE》にはなんら関係なく、エンドフェイズになっても自壊しない。
他にも《帝王の烈旋》で相手のフィールドからステータス用、なんならコピー用のモンスターを頂くのも良い。
変わったところでは、特殊召喚した《
オシリスの天空竜》や《
オベリスクの巨神兵》を生贄にして召喚し、
オシリスやオベリスクの自壊デメリット効果を無かったことにする(あくまで《The tyrant NEPTUNE》はA召喚したので、その前に神を特殊召喚したかは関係ない)という無茶苦茶なこともできる。
神を生贄にした伝説の「龍」や軍神の「悪魔」はいたが、まさか神を生贄にする暴君の「爬虫類」が現れようとは…
と、色々な可能性とコンボを持っているけど、「コンボによって真価を発揮する」ということは「単独では何もできない」ということでもある。
属性や種族までのシナジーに気を配ると使用するモンスターの選択肢は減るし、かと言ってそれを無視したごちゃ混ぜデッキの
構築が上手くいくことは稀。
ぶっちゃけて言うと《The tyrant NEPTUNE》用のデッキはどうしても
ファンデッキ扱いされてしまう程
事故率が高くなってしまう致命的な欠点がある。
そのため決して「超強い」と言われることはない
だけどその絶妙な線引きと上手くいったときの快感、多様なコンボを考えつつ幅広いデッキ構築ができる楽しみからかかえってコアな愛好家も多い。
追記修正は新たな《The tyrant NEPTUNE》のコンボを思いついた人がお願いします。
色々な新規カードが出るたびに、《The tyrant NEPTUNE》とのコンボに利用できるか考えられてきた。
しかし一度しか収録されなかったこともあり、このカードの存在を知る人は多くはいなかった。
…ところが、突然事件が起きる。
アンハッピーニューイヤーの到来
LL-インディペンデント・ナイチンゲール
融合・効果モンスター
星1/風属性/
鳥獣族/攻1000/守 0
「LL-アセンブリー・ナイチンゲール」+「LL」モンスター
(1):元々のカード名に「LL」を含むXモンスターを素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
そのモンスターが持っていたX素材の数だけ、このカードのレベルを上げる。
(2):このカードの攻撃力はこのカードのレベル×500アップし、このカードは他のカードの効果を受けない。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。このカードのレベル×500ダメージを相手に与える。
2016年の年末に判明した、アニメ遊戯王アークファイブにも登場した新規カード。
これが、悲劇の引き金だった。
とんだインチキ効果だが、テーマ元の「LL」が星1とランク1が中心だからこそ許されているようなものである。
ここで、この効果を他のモンスター…例えば、この《The tyrant NEPTUNE》がコピーできるとどうなるか。
ナイチンゲールを正規の手順で融合するのはかなり難しいが、低レベル故に《簡易融合》でも出てくるのだからさあ大変。
みんなもやってみよう! Let's クッキング!!
材料(一人前) 《簡易融合》、The tyrant NEPTUNE それぞれ1枚(メインデッキ)LL-インディペンデント・ナイチンゲール 1枚(エクストラデッキ)
その1 : ライフポイントを1000払って、《簡易融合》でEXデッキからLL-インディペンデント・ナイチンゲールを融合召喚します。
その2 : そのインディペンデント・ナイチンゲールをリリースして、The tyrant NEPTUNEをA召喚します。
その結果がこちら。カード名をコピーすることも忘れずに。
LL-インディペンデント・ナイチンゲール
効果モンスター
星10/水属性/爬虫類族/攻1000/守0
このカードは特殊召喚できない。
(1):元々のカード名に「LL」を含むXモンスターを素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。そのモンスターが持っていたX素材の数だけ、このカードのレベルを上げる。
(2):このカードの攻撃力はこのカードのレベル×500アップし、このカードは他のカードの効果を受けない。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。このカードのレベル×500ダメージを相手に与える。
はい、出来上がりました!
攻撃力6000、毎ターン5000バーン、完全効果耐性を持つ、神のカを軽く上回るモンスターの完成です!召し上がれ!
インディペンデントの情報が公開されたとほぼ同時に判明したこの極悪レシピによって、全デュエリストに衝撃が走る。
最低限必要なカードは三枚、しかもメインデッキのパーツは環境の変化によりサーチが極めて容易になっており、
本カードのtyrantはレベル4×2で出せる爬虫類族サーチ《キングレムリン》でレベル4軸デッキならほぼ任意のタイミングで呼べるし、
いままでサーチ手段がないに等しかった筈の《簡易融合》は、フュージョンカテゴリーに属するため、《
捕食植物ダーリング・コブラ》で(一応)サーチができる。
これまでの《The tyrant NEPTUNE》コンボと比較しても成功率が格段に高く、それであまりにも凶悪なモンスターが誕生する。
必要なパーツもそれほど多くなく、《簡易融合》に至っては汎用性があるので、スロットに余裕があるデッキで二ノ太刀として採用することもできる。
この衝撃の真実が明るみに出たことで、それまで常連だったにもかかわらず各ショップの在庫から《The tyrant NEPTUNE》が姿を消した。
よもやこれほど《The tyrant NEPTUNE》を光り輝かせるカードが登場するとは、だれが予想しただろうか。
これまで《The tyrant NEPTUNE》を愛用してきた人たちは、自分たちが拵えたコンボを理不尽に鼻で笑われたような感覚に陥り意気消沈したとか。
こんな凶悪コンボがあったとなっては、勝ちを求めるデュエリストが一斉に使いだし
大会は「簡易インディペンデントネプチューン」一色に染まった…
………わけではなかった。
実際はこのコンボはそれ程使われてはいなかったのだ。
確かに一見すると完全無欠のスーパーマンだが、深刻な弱点があった。
1.「カードの効果」にしか耐性を持っていない
効果ではなくコストで除去を行う《
溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》や
壊獣などにはなす術もない。
これを回避できるのは極一部のモンスターだけだし、もしインディペンデント・ナイチンゲールが「コスト」の除去をいなせるなら
そもそも《The tyrant NEPTUNE》をA召喚できないので、仕方ないと言えば仕方ない。
もう一つこの弱点が意味するところとして、プレイヤーによって直接フィールドから消されることも止められない事。
痛み分け
通常魔法
自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースして発動する。
相手はモンスター1体をリリースしなければならない。
例えばこのカードが該当するのだが、遊戯王には「カードをフィールドから離すことを、相手プレイヤーに強いらせる」カードがある。
この効果の強いところは、あくまでプレイヤーに働きかける効果であって、カード自体が相手のカードに働きかけてるわけではない点である。
そのため「カードの効果を受けない」耐性をすり抜けて除去することが可能。
2.戦闘破壊耐性が無い
6000も攻撃力があるのに、何言ってんだ?と言われるだろうか。
しかし遊戯王には相手モンスターとバトルするとき、そのモンスターの攻撃力分だけこちらのモンスターの攻撃力を上げる効果を持ったカードが結構ある。
代表的なのは《
オネスト》だが、高すぎる攻撃力が仇となって《
No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック》が即死攻撃を放ち、
他にも同時期に流行っていた《
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》でもネプチューンをやっつけることができる。
また素で
攻撃力6000を突破しかねない超脳筋モンスターもいるので、侮れない。
そもそも戦闘破壊に着眼するのなら、どんなモンスターにも装備でき、(
極一部の例外を除き)確実に戦闘破壊が可能な月鏡の盾がある。
これらの要素から「ステータスが高い=場持ちが良い」というのは、例え効果に対する完全耐性があっても成立しない。
尤も、これらの方法で対処するということはインディペンデントネプチューンの召喚を許した状況、
ほぼ確実に5000効果ダメージをくらった後の話、しかも先攻1ターン目でないならバトルも行われている。
現実的な対抗策は次の二点になるだろう。
3.コピーするときにコピー元モンスターが墓地にいないとダメ
つまり先出し《
マクロコスモス》や、ネプチューンの効果にチェーンした《
D.D.クロウ》で瓦解する。
ちなみに同じ理由で、ペンデュラムモンスターを生贄にしても効果も攻撃力も得られない。
4.コピー効果はチェーンブロックを作る誘発効果
最大の弱点である。ちょっと分かりにくいが、素材の効果をコピーする効果は「召喚に成功した時に発動する誘発効果」なのだ。
コピー先のモンスターの効果が何であろうと、
「コピーが完了するまで」は何の効果も持たない丸腰状態。
この僅かなスキに妨害を受けると、コンボが成立しなくなり、全てが水の泡になる。
召喚そのものを無効にする罠もだが、それ以上に《
エフェクト・ヴェーラー》や《
幽鬼うさぎ》で効果を止められる。
こうした「僅かなスキをつけ込める」妨害カードの採用率は今日の環境レベルでは日常的に採用されるぐらいには非常に高く、つまりこうしたコンボの成功率はそもそもあまり高くない。
ちなみに「攻守ステータスを得る効果」は召喚した瞬間から適用される永続効果である。ややこしいね
こうした弱点に加え、当時環境を支配していたのが、安定して制圧力の高いモンスターを用意できる
【十二獣】+aだったこと、
またその《十二獣ドランシア》を先に召喚されるとコンボを止められてしまうことから
危惧された割にあまり出番はなかった。
まごうことなき魔境である
しかし十二獣ギミックのお陰で召喚権を温存して《キングレムリン》をエクシーズ召喚しやすい追い風もあった。
そもそもこの解説を呼んで「やっぱ大したことないじゃん」という人もいるかもしれないが、
それは
環境に毒された結果箇条書きマジックによるものであり、「致死量の攻撃力とバーン効果、
更に効果に対する完全耐性を持ったモンスターを強さに見合わないレベルの手軽さで召喚できてしまう」テクニックはカードゲームとしての駆け引きを真っ向から否定する要素であり、
「リターンの方向性が、ゲームとしてあってはならない」このコンボの存在を、普及率云々に関係なく看過するわけにはいかないのだ。
だがLLは発売されたばかりだし、《簡易融合》は釈放されたばかり。
…ということでネプチューンが2017年4月をもって
禁止カードに指定されたのだった。
完全にとばっちり
余談
実はインディペンデント・ナイチンゲールを作った際に、コナミがネプチューンの存在を見落としていた節がある。
元々アニメで出た時は影も形もなかったインディペンデントの効果耐性だが、これは
「《簡易融合》で出した後、レベルを上げる効果のカードと組み合わせるとお手軽脳筋が誕生するから」という理由が考えられる。
しかし、それならそれでインディペンデントナイチンゲールのテキストに
「このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない」
または
「融合召喚したこのカードは」と書けば済む話だった。
これなら前者はインディペンデントを呼ぶまでにかなり手間がかかるので、「
ロマンコンボ」と好意的に受け取られ、
後者はそもそもコンボが成立しない(上記のオシリス/オベリスクとは逆の理屈で、
《The tyrant NEPTUNE》は融合召喚ではなくA召喚されたカードだから条件を満たせない)ので問題にならなかった。
他にもインディペンデントの発売に合わせて《The tyrant NEPTUNE》を再録しなかったこと、
また《The tyrant NEPTUNE》を事前規制をしなかったこともコンマイうっかり説を後押ししている。
このカードの規制は、同時期の十二獣の件もあって「見落としていたコンマイが悪い」「まともなテストプレイをしろ」と批判の声も大きい。
元から《The tyrant NEPTUNE》を使っていた人からはともかく、
「いくらなんでも可哀そうすぎるから」という理由で自分の持つカードを差し置いてこのカードの釈放を求める声もある。
しかしこのカードの存在が今後のカードデザインに影響を与えすぎるという理由で、「遅かれ早かれこうなる運命だった」と釈放を絶望視する声もある。
他のカードゲームの規制なども見れば分かるが、開発の邪魔になると判断されたタイプの禁止カードというのは、二度と復帰しないことも多々ある為である。
このカードが存在している=今後の開発カードはこのカードでコピーしても問題ないか、というのを考えてデザインが必要となる為窮屈になる以上ある意味どうしようもない。
一応規制についての妥当性に関しては、
インディペンデントは出たばかり、《簡易融合》も再録されたばかり、そもそも《簡易融合》は環境クラスのデッキにはあまり採用されない一方で、幅広い中堅&ファンデッキで活躍する優良カードであり、万が一規制されれば受けるカジュアルデッキ層のダメージは測りしれない。
ついでに言えば規制した場合にデッキが受けるダメージが一番少ないのは、限定パックであるLIMITED EDITION収録で所有者が他よりは少なくなり、特定デッキで重要という立場ではない場合が多い《The tyrant NEPTUNE》になるため、
彼が選ばれてしまったのはある意味妥当と言えば妥当ではあるのだが……。
「インディペンデント」は「自由な・独立した」という意味の単語なのだが、
その「インディペンデント」によって投獄されたネプチューンとスターヴの心中は一体…
追記修正は、ネプチューンが戻ってくることを切に願う人がお願いします。
- キャノンソルジャー「彼とは同類です」 -- 名無しさん (2018-06-22 12:16:02)
- ↑おまえは元々ヤバイだろ -- 名無しさん (2018-06-22 12:39:24)
- ↑2世界大会優勝経験もあるのに同類はない -- 名無しさん (2018-06-22 12:48:10)
- ネプ「ダシテ……ココカラダシテ……」 -- 名無しさん (2018-06-22 12:57:43)
- 結果残してないといってもお手軽5000バーンは色々「可能性」があるからな。何らかの形での規制もしょうがない -- 名無しさん (2018-06-22 13:00:16)
- チンゲネプ、相手は死ぬ -- 名無しさん (2018-06-22 14:21:49)
- あの魔のコンボできる環境の時はこれやるぐらいだったら十二使ってろだったし実績はなかったけどやられると返しに必要な札を短時間で引けてるかどうかの運ゲーでしかないから厄介なんだよな。カードデザインが面倒になるぐらいの危険性を持っているからここで取り締まるのはわかるけど雑に完全耐性モンスター作った結果なのもなんかなあって感じ。 -- 名無しさん (2018-06-22 14:36:16)
- 超融合のこと完全に勘違いしてたわ、訂正してくれた人ありがとう -- 建て主 (2018-06-22 17:37:34)
- 漫画版での活躍も載せてほしい、漫画版だとタイミング的に無理な生け贄召喚成功時の効果も使えてた。 -- 名無しさん (2018-06-22 18:38:25)
- 間違いなく極悪コンボなんだけど、相性悪いドランシアがいないほうが珍しい環境だったからねえ、十二獣メタでヴェーラーうさぎDDクロウもいっぱいいたし -- 名無しさん (2018-06-22 19:49:48)
- これはリンク召喚で展開がしばられるのも大きかったと言われてるな。チンゲコンボで「リンク先のモンスターの効果か攻撃力を得る」とかやられても禁止対象だろうなあ -- 名無しさん (2018-06-22 22:00:24)
- 正直これが駄目でスターヴヴェノムが許されてる理由がよく分からない あっちの方がコピーも出しやすさも簡単のような -- 名無しさん (2018-06-22 22:05:57)
- ↑向こうは1ターン凌げば良い(凌げれるならだが)けどネプはコピーに成功したらずっとだからじゃね? -- 名無しさん (2018-06-22 22:20:47)
- ↑2 出しやすさとコピーしやすさは正直どっこいどっこいだと思う あと向こうは相手ターン無防備になるし -- 名無しさん (2018-06-22 22:29:14)
- sinサイバーエンドもリリース要因として優秀 -- 名無しさん (2018-06-23 00:22:23)
- 可愛そうなワニ…… -- 名無しさん (2018-06-23 10:34:27)
- コピー能力者は扱いに困って雑に殺されるのが運命だからしゃーない -- 名無しさん (2018-06-23 11:49:34)
- リチュアとの相性は中々良かったのに非常に残念、レベル10でサルベージ可能な低ステータスでピン差ししたラストストリクスから究極鷹をコピーする戦法もできたのに -- 名無しさん (2018-06-23 17:01:06)
- 独立した結果 -- 名無しさん (2018-06-27 18:11:45)
- ↑独立の結果投獄される暴君(tyrant)… -- 名無しさん (2018-06-27 18:13:58)
- コピーするのが身体能力(アバター等)や姿形(ファンカス)程度ならともかく特殊能力までコピーとなると無茶苦茶扱いに困るもんなあ -- 名無しさん (2018-06-27 18:30:00)
- これさ、要するにナイチンゲールが壊れ名だけであってネプチューン自体は左程でもないんじゃね?チンゲ禁止にすればワニ出てこれるんじゃね? -- 名無しさん (2018-06-27 18:43:28)
- 今後登場するすべてのカードはコイツとのコンボが大丈夫か考慮しなきゃいけないんだぜ、レベル参照効果も出しにくくなるしゲームデザイン上出すべきではなかった存在 -- 名無しさん (2018-06-27 18:45:50)
- コピーしてやばいカードって今現在ですら何枚あるって話しだし、レベル参照どころかレベル無いモンスター出してるし -- 名無しさん (2018-06-27 19:15:43)
- カードプールの増加によって使い道が増えてからのこの仕打ちひどい -- 名無しさん (2018-08-15 18:02:15)
- そもそもそこまで壊れならとっくの昔に規制されてただろうしな… -- 名無しさん (2018-09-18 14:03:08)
- ↑5 別にナイチンゲールも普通の融合召喚であれば全く問題ないカードだし -- 名無しさん (2019-02-19 10:37:25)
- ネプネプは出すのがゆるすぎるのがやばいんだよなぁ 環境デッキがおまけで入れてとどめ刺しに来る可能性があるし割と止めにくいバーンダメージだし 手札誘発積んだほうが良い?知ら管 -- 名無しさん (2019-07-21 19:34:19)
- ねぷねぷが許されるのはどういった条件が必須なのだろうか -- 名無しさん (2020-02-19 19:03:02)
- コピーは面倒 -- 名無しさん (2020-03-01 15:22:13)
- チンゲは半分冤罪だけど、こういう「開発的に邪魔になることが発覚した」カードはほぼどのカードゲームでも永久投獄もんだからあんまり責められないんすよね -- 名無しさん (2021-05-09 23:38:29)
- 正直別にそこまで強くはないけど開放したら今後の開発が面倒になりそうだから投獄され続けてる印象 -- 名無しさん (2021-11-07 23:42:02)
- テロ等準備罪扱いされてるの笑う -- 名無しさん (2021-11-08 00:24:19)
- 海王星のタイラントで鎌が武器、素材となったモンスターの力を得る辺り、暴君怪獣がモチーフだったりするんだろうか -- 名無しさん (2022-12-14 21:37:53)
- レベルもコピーするのなら釈放できそうかな…? -- 名無しさん (2023-02-07 22:07:41)
- ↑それやるとレベルを持たないモンスターをコピー元に指定した際にルールの混乱が……。 -- 名無しさん (2023-02-07 22:23:10)
- 少なくとも名称ターン1が今は殆どだから起動効果を連打する用途だと最近カードとは相性よくないことが多くなったよなぁ -- 名無しさん (2024-01-07 17:19:20)
- 類似効果の覇王スターヴが野放しなのにこっちだけ「開発の邪魔になる」理論は正直腑に落ちない -- 名無しさん (2024-01-07 18:00:57)
- 覇王スタヴも環境によっては投獄されてるし、そもそも相手ターンに持ち越すか(=耐性があるか)は結構大きな差だと思うよ -- 名無しさん (2025-02-24 19:57:28)
- カードパワー的にはそこまででもないのに永世禁止カード…? -- 名無しさん (2025-03-20 09:20:11)
- 上でも言われているが、カードパワーがどうこう以上に「このカードがエラーを起こさないようにカードデザインを設計する」が継続するのが運営上の問題になっている。 -- 名無しさん (2025-03-20 09:28:12)
最終更新:2025年04月09日 21:23