登録日:2020/12/31 Thu 01:35:22
更新日:2025/04/16 Wed 15:05:09
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概要
モンスターのほとんどは「鉄獣戦線」と書いて「トライブリゲード」とルビが振られる。
一方、魔法・罠カードは「鉄獣の○○」と書いて「トライブリゲード・○○」とルビが振られる。
由来は「三」つの「種族(部族)」の混成である事から「トライ(tri)」+「トライブ(tribe)」+「旅団」を意味する「ブリゲード(Brigade)」と思われる。
見た目はマスクと各種武装に身を包んだ物々しい風貌。下級はガスマスク、鳥獣族はペストマスクのような形状のものが多い。
また共通して青いハチマキを身体のどこか(多くは腕)に巻き付けている。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEXによると、彼らは
ドラグマの侵攻に対抗するレジスタンス的組織。
かつて自らの属する獣人の部族から排斥された
シュライグ、
ルガル、
フェリジットの3人が手を取り合ったのが始まりで、増えた仲間と共に
スプリガンズの故郷でもある遠い鉄の国に移住したが、ドラグマの侵攻の報を聞き故郷を救うべく帰還。
その戦いぶりをもって憎み合っていた部族同士をまとめ上げ、巨大な連合になったという経緯を持つ。
各々が所持している武器は実弾兵器の様に見えるが、VBEX2には「ドラグマの使う奇跡を抑止する力を持つエネルギー弾を撃つ」との記述があり、こう見えて光学兵器。
この力の出自を探ってサルガスと《鉄獣戦線 キット》が一冒険するがそれはまた
別の話。
また
海外での銃描写への規制への対策も兼ねた設定と思われる。
ドラグマ同様、一部モンスターは設定画が公開されている。
テーマとして
属するモンスターは
獣族・
獣戦士族・
鳥獣族であり、効果もそれらの種族(以下、ビースト系と呼称)に関連するものとなっている。
Lモンスターを主力としており、メインデッキに入るモンスターは2021年12月現在5種と少なめ。
加えて、後述の通り
ビースト系の種族サポートカテゴリという性質を持っているためテーマ単体で使うよりも他のビースト系デッキとの混合構築が人気である。
扱いやすすぎた故に、彼らの登場により【ビースト】は事実上【トライブリゲード】に乗っ取られてしまったとも。
下級モンスターは固有の効果に加えて以下の共通効果を持っている。
自分の墓地から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。
除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族Lモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。
このターン、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかL素材にできない。
墓地のモンスターを素材にL召喚とも言うべきこの効果により、通常のL召喚のように盤面にモンスターが用意できなくとも、墓地リソースを使うことでLモンスターの展開が可能である。
さらに、この効果で特殊召喚可能なLモンスターはトライブリゲードに限らないため、他のビースト系Lモンスターを併せて使うことも可能。
ただし、厳密に言えばL召喚ではないので「L召喚に成功したとき」の効果は使えない点は要注意。
L召喚されていないと言うことは当然蘇生制限も満たしていないため、墓地送りで発動する効果目当てでうっかりL召喚していないLモンスターを《鉄獣の抗戦》で呼び出してしまうルール違反を犯さないよう注意したい。
さらにLモンスターはどこからでも墓地に置かれた場合に発動できる効果を持ち、戦闘・効果破壊等される、あるいは
EXデッキから直接墓地に叩き落されてもアドバンテージを稼ぐことができ、戦線をつなぐことができる。
総合すると、トライブリゲードは他のビースト系と協力しつつ墓地を肥やして効果でLモンスターを展開。除去されてもその効果でアドを稼ぎ直して何度でもLモンスターを繰り出し戦うテーマと言えよう。
下級モンスター
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):共通効果
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「鉄獣戦線 ナーベル」以外の「トライブリゲード」モンスター1体を手札に加える。
固有効果は墓地に送られた時のトライブリゲードモンスターのサーチ。
条件不問でどこからでもどんな形でも墓地に置かれれば効果が発動するため、
各種素材は勿論手札コストにしたりデッキから直接墓地に叩き落したりして積極的に効果を発動していきたい。
設定画で判明した素顔は中性的な顔つきをした若者。
女性のようにも男性のようにも見えるが、性別は不明。
効果モンスター
星2/地属性/獣族/攻1200/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):共通効果
バズーカ砲のような武器を持つ、牛のような獣人。
固有効果は手札のビースト系をコストとする自身の特殊召喚。
召喚権を使うことなく自身を場に出しつつ、コストにしたモンスターを共通効果のために使うことができる。
コストにするのはビースト系なら何でもいいが、折角なら《鉄獣戦線 ナーベル》等の墓地に置く事で何らかの効果があるモンスターにしたい。
名前の由来は「角」を意味するギリシャ語の「Κέλας(ラテン文字:keras)」と思われる。
その名の通り
バイソンかバッファローのような形状の大きな角が特徴的。ハチマキもここに巻き付けている。
設定画で判明した素顔は豪快さを感じさせる大男といった感じ。
効果モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1900/守1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送る。
(2):共通効果
固有効果は手札か場の自身をコストとしたビースト系の墓地肥やし。
Lモンスターを出すための墓地リソースを稼ぎつつ、《鉄獣戦線 ナーベル》などを落とせば手札1枚分の損失はすぐに帰ってくる。
- 《鉄獣戦線 ナーベル》を落として《鉄獣戦線 ケラス》をサーチ
- 《鉄獣戦線 ケラス》を通常召喚or適当なビースト系を切って特殊召喚
- 《鉄獣戦線 ケラス》効果でLモンスターを展開
という流れはトライブリゲードの定番パターン。
往時程頼りにされる事は少ないが下級モンスターとしては打点も高く、《ライオウ》を単独で処理できる1900ラインを持っている。
環境に於けるトライブリゲードの活躍を受け、22年4月の制限改訂にて
準制限カードに指定されたが、24年1月に無制限となる。
名前の由来は重騎兵を意味する「カタフラクト(κατάφρακτος)」とケンタウロスの英語読み「セントール(Centaurus)」の合成と思われる。
設定画で判明した素顔は金髪のロン毛を靡かせる彫りの深い顔つきの青年。
効果モンスター
星2/炎属性/獣族/攻 700/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):共通効果
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「鉄獣戦線 キット」以外の「トライブリゲード」カード1枚を墓地へ送る。
猫耳のついた小さな獣人。
固有効果は《鉄獣戦線 ナーベル》と同じどこからでも墓地に置かれた時の効果だが、こちらはデッキからのトライブリゲードカードの墓地肥やし。
《鉄獣戦線 フラクトール》の効果でこのカードを落とせばその効果で《鉄獣戦線 ナーベル》を落とせて定番パターンからさらに1枚分の墓地リソースが確保できる。
トライブリゲード魔法罠を落とすこともできるので、墓地効果目当てで落とすのも一つの手。
PHANTOM RAGEの次のブースターパックである『BLAZING VORTEX』に収録された後発組で、下級トライブリゲードで唯一設定画が公開されている。
それによると、戦闘員ではなくメカニックの立場で、そこそこ技術オタ。
超厚底安全靴+猫耳込みでエクレシアと同じ身長(150cm)になるのでかなり小柄ではあるが、人2人を引っ張れるぐらいの力はあるようだ。
設定画ではエクレシアとお揃いの
ゴーグルで並んだりと、彼女とは仲が良い様子。
設定ではシュライグの頼みでスプリガンズに保護され、以後スプリガンズと共に行動している。保護された側だったが、持ち前のメカニック力でスプリガンズが爆発的進化するきっかけとなったようだ。
このためカード上ではトライブリゲード名義だが、設定上の所属としてはスプリガンズの面が強い。
ストーリーでは大砂海に来たスプリガンズに囚われたアルバス&エクレシアがシュライグのメカモズを連れていたことからトライブリゲード関係者と見抜き、スプリガンズとの橋渡し役を務めた。
その後もスプリガンズの登場に合わせて何度かイラストに登場しているためアルバスやエクレシアの次くらいに出番に恵まれている。カードイラストでは何かとコミカルに描かれていることが多い。
効果モンスター
星4/闇属性/鳥獣族/攻 800/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「アルバスの落胤」を融合素材とする融合モンスターが存在し、相手がモンスターの効果を発動した時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
その効果を無効にする。
(2):このカードが除外された場合に発動できる。
「鉄獣鳥 メルクーリエ」を除く、「アルバスの落胤」1体またはそのカード名が記されたモンスター1体をデッキから手札に加える。
《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》のペットのメカモズ。
ストラクチャーデッキ『ALBA STRIKE』で収録されたカードで、同ストラクのコンセプトであるアルバスの落胤のサポートに特化した効果を持ち、共通効果は持っていない。
他トライブリゲードの共通効果によって後半の効果を能動的に発動できるため、アルバスやその関連モンスターを投入した構築なら採用の余地もあるかもしれない。
Lモンスター
メインデッキのモンスターと異なり、Lモンスターにはそれぞれに異名が付いており、
黒蠍等に近い命名則になっている。
英語版では異名は二つの単語で表現され、「
Barren
Blossom(意訳して
「徒花」)」、「
Silver
Sheller(
「銀弾使い」)」、「
Ominous
Omen(意訳して
「凶兆」)」、「
Rampant
Rampager(
「荒々しい大暴れ」)」と、
同じイニシャルが連続しているのが特徴的。
- 鉄獣戦線 徒花のフェリジット
リンク・効果モンスター
リンク2/地属性/獣族/攻1600
【リンクマーカー:左/左下】
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかリンク素材にできない。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
銃剣付きスナイパーライフルのようなものを持った、かつて『泥棒猫』と呼ばれた猫耳の獣人。
手札から下級ビースト系を特殊召喚する効果を持つ。
その後のL召喚に制約はかかるが、出したモンスター自身には何の制約も課されないので、
その効果を活かしてアドを稼ぎつつ、その後はリンク3のL召喚の素材にするなどして活用していきたい。
墓地に送られたときの効果は1枚の手札交換。ささやかではあるが、手札の質を向上することができる。
各種素材にした後ついでに使うぐらいの運用になるだろう。
『徒花』とは実をつけることなく散る花、転じて報われない物事を指す言葉。
某アニメのOPで知った人も多いだろう。
設定画が公開されているモンスターの1体。カラカル・オオヤマネコ系の獣人、勝気な女戦士で、みんなの姉的存在であるようだ。
女の子故にか顔全体を隠すガスマスクではなく、目元のみを覆うゴーグルとなっている。
ちなみに先述したキットの姉で、彼女からは「リズ姉」と呼ばれている様子。
- 鉄獣戦線 塊撃のベアブルム
リンク・効果モンスター
リンク2/炎属性/獣族/攻1700
【リンクマーカー:左/右下】
「トライブリゲード」モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を2枚捨て、除外されている自分のレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「トライブリゲード」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
その後、手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「トライブリゲード」モンスターしか特殊召喚できない。
獣型マシンを操り、砂海を駆ける《鉄獣戦線 キット》の姿。
トライブリゲードの共通効果などで除外したビースト系を帰還させる効果を持つが、コストが手札2枚と重い。
ビースト系を捨ててさらなるトライブリゲードの共通効果に活用するなど、コストにしたカードも活かせるようにしたい。
墓地に送られたときの効果はトライブリゲードカードのサーチ&手札交換。
トライブリゲード魔法・罠をサーチする貴重な手段であり、特に失った墓地リソースを回復できる《鉄獣の抗戦》は是非ともサーチしておきたいところ。
ただし、発動後はトライブリゲードしか特殊召喚できなくなるので発動タイミングには要注意。
- 鉄獣戦線 銀弾のルガル
リンク・効果モンスター
リンク3/地属性/獣戦士族/攻2300
【リンクマーカー:右/下/右下】
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手メインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドのモンスターの種族の種類×300ダウンする。
二丁の銃剣を持った、かつて『同胞殺し』と呼ばれた狼のような戦士。
《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》と同じ下級ビースト系の展開能力を持つが、こちらは墓地からも出せる代わりに相手メインフェイズ限定かつ効果が無効になる。
壁にする以外には、その特殊召喚をトリガーにできる効果を持つカードと併用するか、他のカード効果のコストに使うといい。
墓地に送られたときの効果は自軍の種族の種類に対応した全体弱体化。
ビースト系で固まっているトライブリゲードでは3種類、900ポイントが精々だろうが、決して小さい数値ではないので以外なところで役に立つかもしれない。
『ルガル』はおそらくフランス語で狼男を意味する「ルーガルー(loup-garou)」の捩りと思われる。
『銀弾』は一般的に狼男を殺すのに必要とされる『銀の弾丸』のことだろう。
その名を狼男のような風貌をしたモンスターが冠しているのは何の因果か。或いはその辺りに彼の『同胞殺し』たる所以があるのだろうか。
トライブリゲードLモンスターの中では唯一設定画が公開されていなかったが、ヴァリュアブルブックEXで設定が公開され、地上戦の指揮官であることや撤退戦の殿を務めていることが判明した。OCGアートワークスでは他のトライブリゲードの素顔が人間らしさを残す中、彼だけ純粋な狼の顔をしている。
- 鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ
リンク・効果モンスター
リンク4/闇属性/鳥獣族/攻3000
【リンクマーカー:左/右/左下/右下】
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、または自分フィールドにこのカード以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
フィールドのカード1枚を選んで除外する。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
除外されている自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターの数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから手札に加える。
MGL140とよく似たグレネードランチャーを持ち、背中に鳥の右翼と機械の左翼を持つ、かつて『羽なし』と呼ばれた鳥人にしてトライブリゲードのリーダー。
効果は自身またはビースト系の特殊召喚に反応する対象を選ばない除外。
多くの耐性を貫通する除去であり、しかも相手ターンでも発動可能。
毎ターン発動させていくためにも《鉄獣戦線 銀弾のルガル》など相手ターンにビースト系を展開できるカードを一緒に並べておきたい。
墓地に送られたときの効果は除外されているビースト系の数に対応したビースト系のサーチ。
トライブリゲードの性質上、《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》を出せる段階で1枚も除外されていないことは稀であり、
主力にレベル1~2を擁しているので、基本的に何かしらはサーチできる。
できるなら、レベル4をサーチできるように4枚ぐらいは除外しておきたいところ。
『凶鳥』とは災いを告げる鳥のこと。某
バニシングなトルーパーの元ネタでもある。
「不吉な予兆」を意味する英語名と相俟って、『凶兆』とも掛けているのかもしれない。
名前は英語で「モズ」を意味する「
シュライク(Shrike)」の捩りと思われ、設定画にも「(シュライク)もず色」との記述がある。
こちらも設定画が公開されている。設定段階では名前は「片翼のシュライグ」だったようだ。
素顔は薄茶色の髪の
イケメン。
設定画には「陣頭で戦う将」とあり積極的に前線で戦っている姿が見受けられる。
また、他の設定画で半田ごてらしきものを握っているので、メルクーリエも彼が作成した可能性がある。
メカニックはリアルファイトも強いのだ。
また、
マスターデュエルでは召喚演出や壁紙に選ばれている他、《ドラゴンメイド・ラドリー》《暗黒騎士ガイア》に続く3体目のデラックスメイトとして実装された。
素顔も用意されておりデュエル開始時には仮面をかぶってイラストと同じポーズで着地し、バトルフェイズに攻撃を行うと右手にある銃で発砲する。勝利すると一息ついたかのように仮面を取る。
そして自分のライフが3000を切ると仮面が壊れて一度飛翔し…。
- 鉄獣式強襲機動兵装改“BucephalusII”
リンク・効果モンスター
リンク5/闇属性/鳥獣族/攻3500
【リンクマーカー:左/右/左下/下/右下】
獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター3体以上
自分の墓地の「トライブリゲード」魔法・罠カードが2枚以下の場合、このカードはEXデッキから特殊召喚できない。
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分がモンスターの特殊召喚に成功した時には、相手は効果を発動できない。
(2):モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
このカード及び相手フィールドのカードを全て除外する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
EXデッキから獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送る。
デスピアの襲撃によって傷を負いながらも新たに槍状の武装を装備し立ち上がったシュライグ。
グレネードランチャー様の武器は引き続き持っているが弾帯は無くなり、周囲を飛ぶメカモズは最後の一匹となってしまっている。
テーマ内で大変異彩を放つ厨二心くすぐるカード名が大きな特徴。
モンスターの特殊召喚時のチェーンを封じる(1)の効果により、相手の特殊召喚反応罠などの妨害から自分モンスターを守ることができ、特殊召喚時の効果や起動効果を確実に発動できるようになる。
トライブリゲードの共通効果など、「特殊召喚を行う効果」に対するチェーンは許してしまうため過信は禁物ながらも、こちらの展開が通りやすくなるのは間違いない。
攻撃宣言時に自身諸共相手の場を全除外する(2)の効果は、自分の他のモンスターによる直接攻撃につなげる。あるいは相手の攻撃を抑制するという使い方ができる。
ただでさえ出しにくいこのカードを、墓地効果を使うことなく退場させることになるため、ここぞというタイミングで発動することを心がけたい。
墓地に送られたときの効果はEXデッキからビースト系モンスターの墓地肥やし。
トライブリゲードLモンスターであればその墓地効果を能動的に発動させつつ、共通効果のコストに充てることができる。
他には《痕喰竜ブリガンド》や同弾収録の《撃鉄竜リンドヴルム》といった墓地効果持ちのビースト系を落とすのもいい。
このように強力な効果を持つが、通常の素材縛りに加え墓地にトライブリゲード魔法・罠が3枚以上ないとEXから出せないという縛りが追加されている。
これはEXデッキからの特殊召喚にかかる制限なので、通常のL召喚や《鉄獣の抗戦》の効果によるL召喚の他にも、トライブリゲードの共通効果で出そうとする際にも適用される。逆に1度正規で特殊召喚された後のこのカードを墓地・除外から特殊召喚する際にはかからない。
実際トライブリゲードの共通効果を使えばリンク5という重さは大した意味を為さないため、このような縛りを設けたものと思われる。
このため、これまでのトライブリゲードデッキのように《鉄獣の抗戦》をピン刺しといったデッキ構築ではまず出せず、専用のデッキ構築を強いられることになる。
これまで目を向けられていなかった魔法・罠をうまく活用するなり直接墓地に送るなりして、特殊召喚のための布陣を整えたいところ。
何?場に出すことは諦めてEXから直接墓地に叩き落すって?…コラ!
このカードも設定画が公開されており、それによると左手の武装はキット作の、スプライトのエネルギーを秘めた兵器のようだ。エネルギーの色的に《スプライト・スプリンド》をそのまま転用したのだろう。
ただ本来は別の形にすべきところを無理やり手持ち兵器として作らされたらしく、それに呆れているキットが設定画に描かれている。
ヴァリュアブルブックEX3にて《撃鉄竜リンドブルム》に「Bucephalus」が2門搭載されていることが判明したため、これをベースに改造したものと見て間違いないだろう。
巨大ロボに乗せる武装を手持ち武器にするのはそりゃ無茶も過ぎるのでキットも呆れるわけである。
ちなみにカード発表当時は「絶望的な戦力差」「どう見ても最終決戦な状況」「無理やり装備した新兵器」「効果が自身と引き換えに敵を全滅」といった要素から「これストーリーでシュライグ特攻して死ぬんじゃね?」と烙印ストーリー考察勢が戦々恐々としていた。
なおストーリーではその後エピローグに当たる《開かれし大地》でシュライグが描かれていたことで生存が確認された。よかったね! 後日談に当たるイラストでも、車椅子に乗っていたり例の巨大武器を持っていた左腕を吊っている様子こそあるものの他の面々と共に平穏に暮らしている姿が描かれている。最後の一匹になっていたメカモズも三匹に増えており、修理か再製造できたのかもしれない。
マスターデュエルでは上述の《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》同様召喚演出が存在し、更にメイトにおいて
自分のライフが3000を切った際にこの姿へと変化する。
そのため相手を制圧しにかかるソリティアデッキや降参されるとこの姿を見ることはほぼない。《レッド・リブート》や《神の宣告》などで仮面が勝手に自壊してこの姿になるのもややシュールである
タップやクリックをすると銃を構える他、こちらを見て「勝利を信じている」と言わんばかりに頷いてくれたり、攻撃の時に
もっさりとしたモーションで勇ましい掛け声をかけたりと非常にカッコいいため一見の価値あり。
「ブーケファルス(Bucephalus)」と言えばアレキサンダー大王の愛馬の名前で知られるが、モズの学名(
Lanius bucephalus)にも含まれる。
この言葉が使われたのはそこからだろう。
もっと言うと元々は「雄牛の頭」という意味なので、ビースト混合テーマのトライブリゲードらしいとも言えなくもない。
魔法・罠カード
ドラグマ同様、イラストから推察されるストーリーの時系列順に解説する。
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分は獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):自分の手札・フィールドからモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
墓地へ送ったモンスターとは元々の種族が異なる「トライブリゲード」モンスター1体をデッキから手札に加える。
(3):魔法&罠ゾーンのこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。
このターン相手は攻撃宣言できない。
手札か自軍のモンスターを墓地に送り、それとは別の種族のトライブリゲードを手札に加える。
エクストラからの展開がビースト系のみに制限されるが、デッキの都合上ビースト系で固めてあるはずなのでそこまで影響はないはず。
その効果でモンスターの変換ついでに墓地肥やしにもなるので、トライブリゲードモンスターによる墓地肥やし&Lモンスターの展開が格段にやりやすくなる。
破壊された時の効果があるので相手ターン中に破壊されることは少ないだろうが、その分自ターン中のフリチェ除去には要注意。
イラストは《
ドラグマ・エンカウンター》の続きで、出会ったエクレシアと
アルバスを取り囲むようにしてトライブリゲード達と
教導の神徒らドラグマ陣営がにらみ合っている様子が描かれている。
このときエクレシアは神徒を制止しようとしているが…
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地・除外状態の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ効果を無効にして特殊召喚し、
そのモンスターのみを素材として「トライブリゲード」Lモンスター1体のL召喚を行う。
トライブリゲードモンスターの効果はL召喚扱いではないが、こちらは墓地(と除外)のモンスターを素材に実際にL召喚を行う。
トライブリゲードの効果で除外したモンスターを素材にすれば墓地リソースも回復できて一石二鳥。
さらに、この手の効果の通例として、効果を無効にするとはいえいったん特殊召喚してからL召喚しているため、
《鉄獣戦線 ナーベル》やLモンスター組のように墓地へ送られた時の効果などを持つモンスターを素材にすればその効果も発動する。
トライブリゲードの基本の動きから上手く繋がれば一石二鳥どころか一石四鳥くらいになってしまう爆アドカードである。
L召喚できるのはトライブリゲードLモンスターに限られるため、せっかくなら4体使って《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》を出して除去効果を使うのがいいだろう。
トライブリゲード魔法・罠の中でも頭二つくらい抜けたカードパワーではあるのだが、初手にダブつくと展開が滞る→2枚目どころか1枚目が腐るという負の連鎖に繋がりやすいので3積みは通常されない。
ドラグマ側がエクレシアを粛清し、アルバスが痕喰竜ブリガンドとなったことを切っ掛けに、トライブリゲード&ブリガンドvsドラグマの戦争がついに勃発した。
イラストでは、向かってくる無数の神徒達に対して倒れたエクレシアを守るようにして武器を構え立ち向かうフェリジットとルガルとブリガンドの姿が描かれている。
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力以下で種族が異なる獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果はターン終了時まで無効化される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
自軍のビースト以下の攻撃力と異なる種族を持つビーストを効果を無効にして守備表示でリクルートする。
効果と制約上、出したモンスターはリンク素材した上で、墓地効果を使うのが一番いいだろう。
出たモンスターは表示形式と出たターンだけ効果が無効になる以外に制約はないので、相手ターンに出して上手い事生き残らせれば効果を使えるようになる。
これ目当てで他のカードで守ってやったり相手エンドフェイズに使うのもいいかもしれない。
《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の除外効果発動の弾にするという手もある。攻撃力3000なら大概のビーストは持って来れる。
変わった所では
《地縛神 Aslla piscu》との相性の良さを活かしたコンボや特化軸もある。
効果が無効になるためフィールド魔法が無くても維持する事ができ、それでいてリンク素材等にしてやれば破壊時効果が発動するため、
そのまま相手場のモンスターを一掃してやったり、接戦時であればその時のダメージで
ゲームエンドまで持ち込み得る。
イラストではシュライグと教導の騎士フルルドリスが戦っている様子が描かれている。
お互いに素顔が露出するほどの激しい戦いのようだ。
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドのLモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとは種族が異なる獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を自分の手札・墓地から特殊召喚する。
(2):自分フィールドに獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターがそれぞれ存在する場合、
墓地のこのカードを除外し、相手フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。
↑と似た自軍ビーストとは異なる種族のビースト展開カード。こちらはデッキからの展開はできず、手札か墓地からの特殊召喚となる。
自軍の対象がLモンスターに限られるが、《鉄獣の凶襲》とは違い出したモンスターには制限がかからないので各種素材や打点要員など色々と活用できる。
盤面にビースト系3種族がいるという条件があるが、フリーチェーンで相手の魔法罠の効果無効をする墓地効果も強力。
通常魔法・罠に使えば無駄打ちに終わらせることができる。
イラストはトライブリゲード&ブリガンドvsドラグマの戦争が終わった後の様子。
フェリジットとシュライグが特に大きな怪我もないことから、少なくともトライブリゲード側には大きな被害はなかったのだろう。
倒れたエクレシアを連れて彼らと共に廃墟に身を寄せたアルバスに、シュライグがペットのメカモズ(設定画より)を託している様子が描かれている。
速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのリンク状態の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。
(2):自分フィールドのリンク状態の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
効果は共にリンク状態のビースト系をサポートする効果なので、Lモンスターの存在は必須。
リンク状態であれば全員700強化できるので、一気に相手に引導を渡すことが可能。
リンク状態のビースト系を破壊から守る墓地効果も強力なので、これ目当てで墓地に落としておく使い方もできる。
無事意識が回復したエクレシアとアルバスは、何らかの目的で《大砂海ゴールド・ゴルゴンダ》を旅していた。
しかし、そこを根城としていた機械兵『スプリガンズ』達に侵入者として捕らえられてしまう。
イラストでは2人がスプリガンズの拠点で縛られており、2人の扱いに困っているスプリガンズ達と困ったように飛び回るメカモズを見て2人がトライブリゲードの関係者だと気づくキットの様子が描かれている。
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターが特殊召喚された場合、除外されている自分の「トライブリゲード」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(2):自分の「トライブリゲード」モンスターが相手モンスターとの戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。
その相手モンスターを持ち主の手札に戻す。
『DARKWING BLAST』で久しぶりに登場したトライブリゲードカード。
(1)の効果で共通効果によって除外されたトライブリゲードを回収でき、毎ターン使えるリソース回復の手段として運用できる。
また、(2)の効果によって《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》以外は攻撃力が心もとないトライブリゲードでも自爆特攻によって相手モンスターを除去できるようになる。
イラストではトライブリゲードの面々が《灰燼のアルバス》と共に描かれている。
デスピアの襲撃を受けて戦線が崩壊して以来全く音沙汰のなかったトライブリゲードの無事な姿が見られて安心した決闘者も多かった様子。
とは言え全くの無事
というわけではなかったようで、《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》が《鉄獣戦線 ケラス》の肩を借りてようやく立っている他、
各々が青いハチマキを無数に巻いているのが見える。
鉄獣の仲間の証として一人一枚着けているはずの青いハチマキ、それを一人が大量に着けているという事は……
また、恐らくこの時アルバスとトライブリゲード達の視線の先にあるのが《決戦のゴルゴンダ》での構図と思われる。
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドにLモンスターが存在する場合、
デッキ・EXデッキから「トライブリゲード」カード1枚を墓地へ送り、
フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
墓地へ送ったカードの種類によって以下の効果を適用する。
●モンスター:対象のモンスターの攻撃力をターン終了時まで0にする。
●魔法:対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
●罠:対象のモンスターを手札に戻す。
『CYBERSTORM ACCESS』で登場した速攻魔法。
自分の場にLモンスターが居る時にデッキ・EXからトライブリゲードカードを1枚墓地に送ってモンスター1体を選び、モンスターを落としたならその攻撃力を0に、魔法を落としたならその効果を無効に、罠を落としたならバウンスする。
妨害だけでなく《鉄獣戦線 キット》を落として墓地肥やし、《鉄獣戦線 ナーベル》を落としてサーチ、《鉄獣の邂逅》を落として除去への牽制、《鉄獣の血盟》を落として魔法・罠対策、と多彩な動きが出来るのが特徴。
更に魔法・罠を落とせばこのカード含めてトライブリゲード魔法・罠が2枚溜まるので、BucephalusⅡの召喚条件を満たしやすく出来るのも強み。
イラストでは素顔を晒したシュライグことBucephalusⅡが画面奥にいる《深淵の神獣ディス・パテル》と対峙し、同じく画面奥で《赫聖の妖騎士》が爆発的な一撃を放っている。
場面としては《赫聖の妖騎士》が放った《赫聖の相剣》をシュライグの視点から見た物といったところ。
この後シュライグがディス・パテルに致命の一撃を叩き込み勝利を決定付けた。
また《鉄獣の凶襲》とはシュライグとルルワリリス(フルルドリス)の立ち位置が逆になり、さらに対立ではなく共闘であることから見事に真逆の構図となっている。
相性の良いカード
各効果がトライブリゲードだけでなくビースト系全般に対応しているため、他のビースト系テーマを無理なく混ぜることができる。
獣族篇
特殊召喚・効果モンスター
星8/地属性/獣族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
相手フィールドのモンスターの攻撃力の合計が、自分フィールドのモンスターの攻撃力の合計より高い場合に特殊召喚できる。
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
その後、手札に戻した数だけ相手フィールドの表側表示モンスターを選んで持ち主の手札に戻す。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分の「獣王アルファ」は直接攻撃できない。
トライブリゲードと同じ弾で登場した獣族モンスター。
緩い条件で特殊召喚でき、特殊召喚自体に同名ターン1がついていないため後半の効果で手札に戻っても条件さえ整っていれば再び場に舞い戻り打点要因や各種素材に活用し、墓地に行ったらトライブリゲードの効果コストにできる。
メインデッキに入る獣族トライブリゲードは2人ともレベル2なので、このカードでリクルートできる。
共通効果こそ使えないものの、各種素材として墓地に送れば共通効果のためのリソース確保ができ、《鉄獣戦線 キット》の場合墓地効果は有効なので更なるリソース確保も狙えるなど、初動として十分な役割を果たせる。
説明不要の獣族リクルーター。
《鉄獣戦線 キット》がちょうどレベル2なのでこのカードで出すことができ、
無効化デメリットは墓地効果には及ばないので、ぽんと《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》を立てつつ展開を伸ばすことができる。
効果使用後は共通効果のコストになるので更に無駄がない。
ただし、召喚権を消費するため《
灰流うらら》が飛んでくると厳しくなる。リカバリー手段も用意できると理想的。
魔獣の懐柔のサポートを共有できるレベル2獣族その1。
獣族全般をサポートする効果を豊富に持つため、獣王アルファとともにその恩恵を受けることができる。
個性豊かでかわいい動物たちがいっぱいのメルフィーの森に武装集団やでかいライオンが混ざる絵面は何ともアレだが、場合によってはそこに巨大ロボも高潔な女騎士混ざるんだからメルフィーの森は最早魔境。
魔獣の懐柔のサポートを共有できるレベル2獣族その2。
こちらはカテゴリ間のサポートの共有こそしにくいものの、もともと多くのサポートカードを持つおジャマへのさらなるサポートカードとして活用できる。
除外されているおジャマを活用するカードもあるので、共通効果で除外したおジャマも再利用しやすいのもポイント。
獣戦士族篇
説明不要の獣戦士族テーマ。
トライブリゲードの初動と言える《鉄獣戦線 フラクトール》をサーチできる《炎舞-「天キ」》をはじめとした「炎舞」サポートを共有できる。
属するLモンスター《炎星仙-ワシンジン》が共通効果で出す意義のある『L召喚成功時の効果以外でアドバンテージを稼げるLモンスター』であることも大きい。
同じく獣戦士テーマ。
こちらはLモンスター《戦華盟将-双龍》を共通効果で出すとL召喚時の効果が腐るが、自身と適当な獣戦士で2体目の双龍を出して効果を使うか、永続・起動効果だけ活用するなどの利用法は可能。
説明不要の獣戦士族テーマその2。
Lモンスターは存在していないが、十二獣の展開力を用いて墓地に獣戦士族モンスターが溜まりやすい為、トライブリゲードモンスターのサポートを受けやすい。
スケアクローのLモンスター。
トライブリゲードの共通効果で出すと効果は使えないものの、現状唯一の獣戦士族のリンク1なため
墓地リソース1枚で出せる。
そのため、《灰流うらら》などの誘発を撃たれてもこのカードを出して展開したり、《
召命の神弓-アポロウーサ》の素材数を水増ししたりと活躍が出来る。
鳥獣族篇
効果モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1300/守 900
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):デッキからレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を除外して発動できる。
エンドフェイズまで、このカードは除外したモンスターと同名カードとして扱い、同じ種族・属性・レベルになる。
トライブリゲードの情報が公開されるちょっと前に
Vジャンプの付録として出てきたモンスター。
簡単に特殊召喚できる上に起動効果でデッキの好きなビースト系を除外できるので、何らかの効果で帰還させたり《鉄獣の抗戦》でL素材にしつつ墓地に戻したりとトライブリゲードの展開に貢献できる。
エンドフェイズに鳥獣族をリクルートできる鳥獣族Lモンスター。
トライブリゲードの共通効果を使えば普通に出すよりも手軽に特殊召喚できるので、余ったリソースで《
ユニオン・キャリアー》を出してからの《霧の谷の巨神鳥》&《霧の谷の雷鳥》の無限妨害コンボなんかもやりやすくなる。
そうでなくとも雑に《
烈風の結界像》を出すだけでも十分強力。
手札から捨てることで相手の墓地のカード1枚を除外するカード。
自らの効果で墓地に行くので墓地リソースの確保にうってつけ。
そもそも普通に墓地メタ目的で自然に採用できる。
展開力の高い鳥獣族カテゴリ。
特筆すべきはサーチ効果を持つ《鉄獣戦線 ナーベル》がレベル1・鳥獣族でコバルト・スパローのサーチ対象とサファイア・スワローの特殊召喚効果の対象になっている為スムーズに繋げやすい所。
風属性なので烈風の結界像で相手を封殺しながら自分だけLLモンスターを展開すると言った制圧も可能。
3種族混成篇
獣・獣戦士・鳥獣族も含まれる種族混合カテゴリ。
手札から捨てられた時に固有効果を発動するので手札コストとしては適任であり、
中でもリクルート効果を持つ《未界域のジャッカロープ》や破壊効果を持つ《未界域のサンダーバード》《未界域のビッグフット》などは使いやすい。
EXデッキのモンスターが存在しないのでEX枠の自由度も高い。
同じく獣・獣戦士・鳥獣族も含まれる種族混合カテゴリ。
展開力の高さからL召喚で墓地に獣・獣戦士・鳥獣族を送りやすく、カテゴリLの《空牙団の大義 フォルゴ》がL召喚以外で出しても発動する効果を持つのも高相性。
これも獣・獣戦士・鳥獣族も含まれる種族混合カテゴリ。
後攻でドラガシスを出して展開するルートを作りやすく、ドラガシス経由で強力な制圧効果を持つ剣闘獣融合体を出したりガイザレスで相手の場を更に
荒らしたりと色々できる。
風属性モンスターもそこそこおり王神鳥シムルグも一緒に採用できる。
その他
言わずと知れた汎用リンク4モンスター。
テーマ内で無効系の妨害を持たないこのデッキにとって、数を並べるだけで出せるカウンター要因である彼女はとてもありがたい存在である。
展開途中でリンク2が並びやすいので、大抵は2400打点で出すことになる。
効果使用後の戦闘破壊のリスクは《鉄獣の抗戦》や《戦華盟将-双龍》での除去で回避するといい。
様々なデッキで姿を見ることに定評のある出張セット。
墓地コストさえあればトライブリゲード1体から《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を出すことができ、そこからフリチェ除去が立つのはやはり強力。
出した《D-HERO デストロイフェニックスガイ》で《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》を破壊すれば、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》と《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》の制約を両方上手いことすり抜けられるのも相性がいい。
素材にした《
D-HERO ダッシュガイ》と《D-HERO ディバインガイ》によるリソース回復も、リソース循環で粘り強く戦うこのデッキとはマッチしている。
追記・修正は、フェリジットとシュライグのプリズマティックシークレットレアを3枚集めてからお願いします。
- 相性のいいカードは未界域も ケラスでコストに最適 -- 名無しさん (2020-12-31 20:22:45)
- 「ビースト」ではなく「獣系」か -- 名無しさん (2021-01-24 12:35:44)
- 鉄獣の抗戦だけは許せん。他もたいがい許せんけど -- 名無しさん (2022-02-28 16:49:59)
- 使ってみりゃ分かるが純構成だと先手妨害札が汎用の双龍かアポロウーサにバックリボルトの問題でライストサンボル系の魔法罠に対して弱いぞ。ドライトロン電脳と比べたらの話だが -- 名無しさん (2022-02-28 18:14:00)
- なんで抗戦は除外からリソース拾えるんですか? -- 名無しさん (2022-03-05 17:24:59)
- ようやく規制されたと思ったらリンク1獣戦士族が出てお溢れだけど強化されてるの草 -- 名無しさん (2022-04-10 22:15:30)
- 烙印開幕以降音沙汰無かったけど生き残ってた模様。しかし犠牲者はかなり出てるっぽい… -- 名無しさん (2022-07-10 22:53:23)
- スケアクローが微妙な感じなの絶対こいつらのせいだよな -- 名無しさん (2022-09-15 09:23:22)
- リンク5の縛り上手いな。墓地の魔法罠の数も召喚条件に含めたからトライブリゲード以外じゃまず出せないし、環境の主流構築は大体抗戦しかカテゴリ魔法罠採用してないから構築も弄る必要が出て来るしで脳死強化になってないのが上手い。 -- 名無しさん (2022-10-10 12:16:57)
- なおリンク5のカードの効果からシュライグさんがシナリオで自爆特攻するフラグではないかと言われている -- 名無しさん (2022-10-11 11:07:38)
- ↑「開かれし大地」のイラストで生存確認>シュライグ -- 名無しさん (2023-03-16 09:33:31)
- 浪漫寄りだけど、凶襲でAsllaPiscu呼べるのは中々面白い -- 名無しさん (2023-04-13 15:37:51)
- ↑8 すぐ息切れしやすいテーマである事とニビルの召喚条件をほぼ1回で満たしてしまい一掃されてしまうからであろうな。 -- 名無しさん (2023-06-10 00:56:57)
- ↑2 自分の場だけ大量除去される場合の切り返しに…状況次第でAsllaPiscuが引導火力になるしな。 -- 名無しさん (2023-06-10 15:20:58)
最終更新:2025年04月16日 15:05