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キン肉マン マッスルグランプリ

登録日:2016/12/03 Sat 05:55:10
更新日:2026/07/25 Sat 12:07:53
所要時間ミート!この項目は32分で読めるってさ



ヌーフッフッフ、私が相手だ!!

さあ……全力でかかって来い!!



【概要】

キン肉マン マッスルグランプリとは株式会社アキとバンプレストが共同開発をし、バンダイナムコゲームスより販売された3D対戦格闘ゲームである。
2006年3月15日に一作目がリリースされた。
プロレス団体DRAGON GATEとタイアップしている。

アキとバンダイ(バンプレ)のタッグはキン肉マン ジェネレーションズシリーズで有名で、あちらと比較するとガチな戦闘システムが特徴。
反面お遊び要素は控えめで、試合前の掛け合いなどは無い。
とはいえ超人一人一人の解像度と作り込みが半端なく、確かな愛情を持って制作されている。

ゲーム的には鉄拳シリーズに近く、プロレスゲーではない。
週刊少年ジャンプ黄金期の作品を高品質でアーケードゲーム化するというコンセプトで開発された本作は、格ゲーファンからの支持を得ることに成功。
一方で、普段格ゲーに触れていないキン肉マン世代には敷居が高くなってしまった。

キン肉マンを題材にした本格対戦格闘でありつつ、キン肉スグルやロビンマスク等の初代声優による演技を楽しめる貴重な作品である。

+ 各種仕様や拘りなど
◆BGM
  • キン肉マンGo Fight!
  • 炎のキン肉マン(MAXのみ)
  • ズダダン!キン肉マン(2以降のみ)
  • 奇蹟のマッスルドッキング
  • HUSTLE MUSCLE

以上5曲のアニメ版BGMを収録。
原作カードで試合をすると、組み合わせに応じた曲がBGMとして流れる。
例:ロビンvs.ゼブラ=ズダダン!キン肉マン
他のBMGは全てオリジナル。全体的に大人しめで、アニメよりも現実のプロレス色が出ている。


◆グラフィック
原作のデザインはそのままに、質感を追求したリアリティのある造形を誇る。なので、もともと目が大きいキン肉マンやテリーマンはちょっと不気味。
逆にモンゴルマンや二代目グレートなどのクールなマスクマン、ロビン親子や悪魔将軍などの武装している超人はかなり画になる。


◆システムボイス
先述のタイアップによりレニー・ハート嬢が担当。
特にキャラクターセレクト時にはど迫力のコールが堪能できる。(ちなみにPSP版『マッスルジェネレーションズ』でもシステムボイスを担当。)


◆モーション
当時としてはかなりハイクオリティで、実在技は現実的ながらもダイナミックに、キン肉マンオリジナル技はド派手に再現。超必殺技は特に演出に力を入れている。
種類も豊富で、メジャー級からマイナーな技まで揃う。


タッグバトルやツープラトンが存在しない点が玉にキズ。
流石にクロスボンバーだけはムリヤリ実装している*1

マイナーではあるものの根強いファンもおり、一部のゲームセンターで未だに大会が開かれている。
2016年11月になっても攻略wikiが作られるほど熱量があった。

【システム】

◆テンションゲージ(以下、ゲージ)
本作の核となるシステム。
必殺技の発動に必要で、最大10本までストック出来る。
ダメージを与えるor受けると増加。
一部の技には相手のゲージを減少させる効果がある。

64必を入力すると「テンションゲージため」を発動する。コマンド成立時から必ボタンを押している間、高速でゲージを溜められる。
このコマンドで各種打撃のキャンセルも可能。
(Charge Command Cansellで通称CCC、もしくはCharge CansellでCC)
キャラクター毎に隙の大きさが違うので注意。


◆火事場のクソ力
体力が30%を切ると発動。

『2』からゲージ依存かつ任意発動の真・火事場のクソ力が搭載された。1ラウンドにつき1回だけ使用可能で、発動した瞬間は無敵。
発動中は強力な効果を得られ、発動時にゲージがMAXだとより強力になる。
発動中は少しずつゲージが減っていき、0になると終了。
終了後はゲージの増加量が50%低下するデメリットあり。

  • 攻撃重視
攻撃力が1.4倍に増加。
多くのキャラにおすすめ。
真・火事場は打撃キャンセルのルートが増え、オリジナルコンボを作り出せる。同じ技を連発することも可能。しかし、ダッシュ攻撃や組み技、必殺技のダメージに大きなマイナス補正が掛かるので上級者向け。
ゲージMAX時は打撃がガード不可になる。

  • 防御重視
防御力が1.3倍になる。
真・火事場は弱よろけ誘発技に対しスーパーアーマーを発揮し、中よろけ誘発技以上の打撃を食らっても弱よろけになる。
更にオーバーキルになる技を受けても、必ず体力が1残るので粘り強く戦える。
ゲージMAX時は更に防御力が増加し、中よろけ誘発技に対してもスーパーアーマーが発動する。
真・火事場のクソ力で唯一マイナス補正が無いが、受け身の能力なので、とりあえずで選んでいると上達しない。

  • 火事場のクソ力
テンションゲージの増加量が2倍になる。
真・火事場は必殺技が全て出し放題になり、必殺技のキャンセルルートが増える。ただし超必以外はダメージにマイナス補正が掛かる。
ゲージMAX時は超必殺技も出し放題になる。


+ 以下、基本システム
◆移動
レバー、十字キーの上下左右で左右と奥、手前に移動可能。
左右に倒すと歩き、一瞬倒すとステップし、素早く2回倒すとダッシュする。
奥と手前はステップ移動のみ。
ジャンプとしゃがみの概念は無く、ダッシュも相手の手前に行くまで止まらないなどやや独特な仕様。


◆打撃
コンボ、浮かせ技、ダウン追い打ちなど多彩な打撃があり、一部キャラは「肉のカーテン」などの防御技も備える。
当たると打撃ごとに設定された小・中・大のよろけが発生するので、コンボ*2や投げ、必殺技に繋げられる。
よろけはレバガチャで復帰を早められる。なので高難易度や対人では通用しないコンボや連携もある。

普通のガードにはノックバックを生じさせ、ロープまで追い込めば大きな隙を作れる。

ちなみによろけた時は、レバガチャで復帰を早められる。


◆組み技
いわゆる投げ。
原作が超人レスリングなだけあって、バリエーション豊か。

発生速度やリーチ、威力の違いで個性を付けている。
リーチが短いほど発生が早い。
組み付くモーションは「その場で組む」「一歩踏み込んで組む」「タックル」の3種類が存在する。
厳密にはもっと細かく分類されているが、ここでは割愛。

相手がロープ、コーナーを背にしている状態でしか出せない組み技は、テンションゲージにもダメージを与えられる。

また、他の技で打ち上げた相手を追いかける「空中投げ」や、落下してくる相手を掴む「対空投げ」というものも存在し、基本的に強力。


  • ハンマースルー&ポジションチェンジ
ハンマースルーは4組で発動。
相手を後方に振り、ロープに当てれば特大の隙を作れる。
ただし、一歩踏み込んで組むタイプの投げなので失敗するリスクも高い。

ポジションチェンジは44組で発動。
その場で立ち位置を入れ替える。
こちらはリターンこそ小さいが、その場で組むタイプの投げなので成功しやすい。


  • カウンター投げ
走ってくるか、ロープでよろけた相手に組み付くと発動。
ダメージと共にテンションゲージを一本減らせる。


◆必殺技
ゲージを消費して必殺技を放つ。
基本的に「キン肉バスター」などの原作技はこの分類。
実用性に囚われず、多彩な必殺技(フェイバリットホールド)を再現。本項目では紹介していない技もたくさんある。
命中すると画面下に技名が表示される。
特に『2』のフォントは格好よく、何気に盛り上がる。

  • 打撃必殺技
テンションゲージを1〜3本消費。
手軽に大よろけや高火力コンボを狙える。

初段がヒットすると組み技に移行する2ゲージの技もあるが、実用性は低い。

また、テリーマンやラーメンマンなどは打撃必殺技からコマンドを追加入力する技を持つ。
5ゲージも消費するが、基本的に強力。


  • 組み必殺技
ゲージを3本消費。
多くのキャラクターの花形となる技。

キン肉マンやソルジャーなどはゲージを5〜7本消費して、コマンドを追加入力する組み必殺技を持つ。
こちらは趣味技、魅せ技であることが多い。


  • その他
順逆自在の術や心臓マッサージ、ビッグボディのゲームオリジナル必殺技など、キャラクターによっては例外的な効果の技を持つ。
詳しくはキャラ毎の説明に記載する。


  • 超必殺技
ゲージを9本消費。
技によって初段が打撃か組み技かが異なり、基本的に組み技の方が優秀。
初段はリーチも発生も優秀で、コンボに組み込めるキャラもいる。

一部キャラは、ダメージは極小だが相手のテンションゲージを0にする「屈辱技」を持つ。

マッスルスパークや地獄の断頭台など、下に叩きつける技なら閃光と共にリングに亀裂が入る。
『MAX』までは技名のフォントアニメが凝った動きをする楽しい仕様があった。
『2』以降はアニメーション無しのスタイリッシュなフォントに変更されたかわりに、ミートやビビンバ、カナディアンマン&スペシャルマン、真弓&委員長が一斉に「ゲェー!」顔で驚く演出が追加。


◆ガード
ボタンを押している間ガードする。
ただガードしただけだとノックバックしてしまい、ロープにぶつかると致命的な隙を晒してしまう。組み技にも無力。
以下のコマンドガードを使い分ける必要がある。

  • 打撃すかし
ガードしながら6。
ノックバックが無くなり、基本的に相手より早く動ける。
組み技に無力。


  • 組み弾き
ガードしながら4。
相手の組み技を潰し、かつテンションゲージを1本減らす。
打撃技に無力。

「6を返すと9になる」などの反撃技も同じ要領で出す。
なぜか一部サイトでは、技を食らっている最中にコマンド入力をするかの様に書かれているが間違いなので注意。


【シリーズ】

マッスルグランプリ(アーケード)

2006年3月15日稼働開始。

基本的なシステムは既に完成している。
しかし、使えるキャラクターが隠しを含めても16体と少ない(それでも『無印の悪魔超人編まで』に限定すれば人気どころは押さえられているが)。
ラインナップは
  • キン肉マン
  • テリーマン
  • ロビンマスク
  • ラーメンマン
  • ブロッケンJr
  • ウルフマン
  • ウォーズマン
  • バッファローマン
  • アシュラマン
  • サンシャイン
  • ザ・ニンジャ
  • ペンタゴン
  • キン肉万太郎
  • ケビンマスク
  • ベンキマン(途中解禁)
  • 悪魔将軍(途中解禁)

この頃はニンジャとペンタゴンの2強が猛威を振るった。
悪魔将軍もラスボス枠なので非常に強力。

ロビンやウォーズマンは初期寄りの性格をしており、反対にラーメンマンはモンゴルマン寄りの性格。


マッスルグランプリMAX(PS2

2006年7月27日発売。

無印の家庭版……では終わらない、超ボリュームアップ版。
プレイアブルキャラが大幅に増加し、
  • ジェロニモ
  • 7人の悪魔超人全て
  • 悪魔六騎士全て
  • テリー・ザ・キッド
  • ジェイド
  • スカー
  • イリューヒン
  • バリアフリーマン
  • キン肉マンソルジャー(キン肉アタル)
の17名が参戦。総勢は前作の倍以上になる33名。

OPにかなり力が入れられており、「炎のキン肉マン」のOPアニメをフル3Dでアレンジ再現。敵役が悪魔超人に置き換えられていて好評を博した。
しかも7人の悪魔超人篇、黄金のマスク篇のストーリーモードを実装。ただし、こっちは音楽も動きもショボい……
他にも団体戦やトーナメントなどバリエーションに富んだ遊びが出来る。

しかし、何故かフリーバトル*3とプラクティスモードがないので不便。

悪魔将軍とソルジャーの解禁条件が厳しめ。
しかも、とあるバグでフラグが無茶苦茶になってしまうので、調べてから計画的にフラグを立てていくことを推奨する。

本作の攻略本にゆでたまご先生へのインタビューが付録されており、かなりマニアックな裏話が読めることで有名。
例えばバッファローマンのキン肉バスター破りは、発言した段階では全く思い付いていなかった等。嶋田先生は来週の自分が頑張ってくれると考えていたとか。ライブ感じゃん


マッスルグランプリ2(アーケード)

2007年6月21日稼働開始。

真ソルジャー*4以外の運命の5王子と真・火事場のクソ力を引っ提げて登場。
後に「夢の超人タッグ編」からネプチューンマンとビッグ・ザ・武道が追加解禁され、総勢39名になった。
本作で初登場した超人の声優は全てアニメ版より忠実に起用されている。

キャラ性能に調整が入り、単純な上方・下方修正はもちろん、新技が設けられたキャラもいる。
また、一部キャラのカウンター投げが変わった。
例えばキン肉マンは52の関節技・脇固めで攻撃する。

テンションゲージためのポーズに個性が加わり楽しさが増した。
例えばロビンマスクなら腰に手を当て、ウォーズマンならベアクローで威嚇する。

ステージは立方体リングと大阪城パノラマリング、ヘラクレスの掌が追加。
特に立方体リングは美麗なロケーションとヒロイックなBGMで人気。


マッスルグランプリ2特盛(PS2)

2008年9月25日発売。

『2』の家庭版。
発売されない可能性があったが、ファンの熱望により実現。
今作もフリーバトルはない……が、プラクティスは搭載された。
2人対戦モードもないが、対戦自体はアーケードモードに乱入する事で可能。

追加キャラはなく、カメハメマンモスマンなどの参戦が望まれるも叶わなかった。
代わりにFCソフトのマッスルタッグマッチ、ディスクシステムのキン肉星王位争奪戦を収録。
バーチャルコンソールならぬキン肉コンソール。

本作の目玉はコレクションモード。
アーケードモードで原作のシチュエーション*5を再現すると、それに該当するアニメのカットを入手でき、解説付きで鑑賞できるというシロモノ。

しかし、相変わらずフリーバトルがないのでコントローラが2つないとコンプはほぼ無理。
メダルを取れたとしても、リングとお互いのコスチュームが一致していないと不完全な白黒になってしまう。
解説が良く出来ていて、単なるスープレックスの場面一つを取っても読み応えがある。

コンプ特典は初代キン肉マンのあのシーン。


【キャラクター紹介】













株式会社アキはプリティーシリーズで有名なシンソフィアと同一の会社である。

シリーズ展開は終了してしまったが、
原作の完璧・無量大数軍篇完璧超人始祖篇の連載に伴い復活を願う声も少なくない。


追記・修正はレニーハートに\Great‼️/と称賛されながらお願いします。

そういえば聞いたことがある。このサイトには投票する機能があると……

最終更新:2026年07月25日 12:07

*1 しかし、約20年後に原作でも似たような運用がされて読者を驚かせた

*2 体格差に依存したコンボもある

*3 団体戦モードで一人だけ選べばCPU対戦が出来るが、その場合は一本先取制で固定になる上にステージ選択もできない

*4 「そしてヤツはそのまま死んだ」の方

*5 例えば、鳥取砂丘でスプリングマンがウルフマンにデビルトムボーイを極める

*6 スピード型・パワー型を除けば、3ゲージの組み必殺技は約250〜330ダメージなのでかなり破格。

*7 『MAX』攻略本の付録である原作者インタビューにて「(スニゲーターと)プラネットマン戦の執筆中は手応えを感じられず、やきもきしていた。そんな時に"ウォーズマンの体内で総力戦をやる"という会心のアイデアを思い付いた当時の自分は、プラネットマンの話を早々に切り上げたがってたと思う。最後の方プラネットマン関係ない内容だし。」(意訳)と発言している。

*8 実は規則性がある

*9 元々設定だけの幻の技で、形にしたのは本作が初。

*10 ロビン322ダメージ、ケビン252ダメージ