三魔騎士(クロノ・トリガー)

登録日:2019/04/16 Tue 00:09:58
更新日:2025/04/15 Tue 05:12:42
所要時間:約 19 分で読めます


タグ一覧
CHRONO TRIGGER お笑い担当 こんな可愛い娘が女の子のはずがない ぜ~は~ぜ~は~ぜ~は~…… だが男だ どんな攻撃も受け付けないバリア ギャグキャラ クロノ・クロス クロノ・トリガー セコい罠←そして自滅 ソイソー ソイソー「我が生涯に一片の悔い無し!」 ソイソー刀2 トキメキ熱視線 ネタキャラ ビネガー ビネガー「やらせはせん、やらせはせんぞ!」 ビネガーパンツ ビネガーピ~ンチ! ボス マヨネー マヨネーブラ ミックスデルタ 中世 仲良し三人組 外法剣士 悪インパルス 意外と強い 愛すべきバカ達 憎めないヤツら 無敵のバリア←罠が無ければ最強 男の娘 空魔士 罠(手動) 調味料 調味料トリオ 軍事参謀 魔族 魔王三大将軍 魔王軍



ビネガー ピ~ンチッ!

三魔騎士』とは、『クロノ・トリガー』に登場する魔王軍の幹部たちである。

  • 概要
A.D.600年、中世の時代にて登場する、ビネガー、マヨネー、ソイソーの魔王に仕える三幹部のこと。三人の名前の由来は調味料から。
ただし、クロノ・トリガーのゲーム中で三人がこう呼ばれた事は実は一度も無く、攻略本や続編のクロノ・クロスで初めてこの名前が出て来る。クロノ・トリガー作中では三魔騎士ではなく『魔王三大将軍』と呼ばれている。


魔王に仕える魔族の中でも特に突出した能力を持つ三人であり、それぞれ『軍事参謀』『空魔士』『外法剣士』との異名を持つ魔族。立場上、カエルとは並々ならぬ因縁を持ち、作中でカエルの本名を呼ぶ数少ないキャラでもある。そして魔王城にて、魔王へ挑む為の障害としてクロノたちの前にボスとして立ちはだかる。

……と、こう書くと如何にもテンプレ的な由緒正しい悪役であり手強そうな魔王の部下というイメージを受けるが、実際には実力者なのは間違いないものの、かなりコメディ色の強い連中。

  • 人物紹介

『外法剣士』ソイソー



お前がここまで来るとは思いもしなかったぞ、グレン。
お前もあの時、サイラスがいなければ同じ運命になっていたのだ。
先ほどのムクロ達とな!

いかにも魔族らしい青い肌に、スキンヘッドに鋭い眼光を携えた剣士。一人称は「」「私」を使い分けている。名前の由来は醤油を意味する「ソイソース」から。
三人の中で最も武力に秀でた男で、唯一シリアスを崩さない冷静沈着な武人。ぶっちゃけ一番浮いている。
一方で『外法剣士』の異名に恥じず、死者をアンデッドにする外法を得意としており、死者たちは生前の記憶や自我を保ったまま、ソイソーの配下の魔物によって永遠に終わらない殺し合いを強いられている。彼らに話しかけると「助けてくれ……」「殺してくれ……」と悲痛な叫びが聞ける。エグい。
肝心のソイソーと対面するには、魔王城の彼の部屋で生前の姿のまま現世に囚われている死者たちを葬ってやらねばならない。


助けて下さい……
この苦しみから!!

と女性が悲鳴を上げて骸骨へと変わる演出は軽くホラーである。この死者たちを倒して成仏させてやると、容易くアンデッドを倒したこちらの実力に感心しながらソイソーが姿を現す。「久しぶりだな」と言うカエルに対してソイソーは上記の台詞を吐き襲い掛かってくる。

実際の戦闘では『外法剣士』の名に反して搦め手や術は一切使わず、自身の肉体のみを使った正々堂々とした戦いを見せる。
最初は徒手空拳で戦うが、この際の攻撃は紫炎を纏った蹴りと「突き突き突き突き~」と貫手による高速突きの二つだけ。後者はややダメージが大きいが回復を怠らなければ問題ないだろう。ある程度ダメージを与えると炎による全体攻撃を行った後、


やるやる。久方ぶりに本気で行くか。
だがサイラス抜きのお前に……私がやれるかッ!?

と、自身の名を冠した愛刀『ソイソー刀』を抜き放つ。実は前座の素手バージョンと合わせると魔王よりHPが高い。ちなみに本気モードになる際にヘイストやプロテクトなどの補助効果が切れる他、本気モードには水属性攻撃は全く効かない。注意しよう。

こうなると素手時とはほぼ別人と化し、様々な攻撃を仕掛けてくる。そして使用してくる技の内容は主人公であるクロノとほぼ同じ。
目まぐるしく位置取りを変更しながら『かまいたち』による複数攻撃をメインに攻め立ててくる。
50前後の細かいダメージを頻繁に二人以上に与えて来るので気が付くとHPがかなり減っていることも。単体回復では間に合わないのでヒールや回転オーラなどで全員を回復しよう。
また大きくジャンプして頭上から斬り掛かる『ぜんりょくぎり』が三桁ダメージでかなり強烈。かまいたちで弱っているキャラを狙われると危険。ぜんりょくぎり使用時はソイソーが移動を止めて独特の構えを取るのでわかりやすい。これを目安に回復しよう。
ソイソーのHPが少なくなる後半では『はーっ!』と叫んでの滅多斬りがメインになってくる。ぜんりょくぎり並の高威力の上に、反撃でも使用してくるのでかなり厄介。HPが少ないキャラが迂闊に攻撃を仕掛けると反撃で死にかねない。
ただ基本的にノーガードの殴り合いになるので組みやすい相手ではある。連係でガンガン攻めよう。前座の素手時にMPを使いすぎないように注意。

見事ソイソーを倒すと


見事……!
だが魔王様のため戦いやぶれ……我が人生に悔いなし!

世紀末覇者みたいな事を言って消滅する。そして彼の愛刀『ソイソー刀』も手に入る。セーブポイントも現れるのでしっかり休息しよう。


『空魔士』マヨネー



フフン。けど男でも女でも強い者は美しいのヨネ~。
サイラスちゃんがいなくなっちゃってさみしーのヨネ、カエルちゃんは。
オマケにそんなみにくい姿に変えられちゃって……や~ヨネ!

空間を操る魔導士である事から『空魔士』の異名を持つ魔族。名前の由来はマヨネーズから。
幻影の術を得意としており、クロノたちに対して大切な人々の幻影を見せてくる。魔王城の中をクロノの母親やリーネ王妃が歩き回る光景ははっきり言って不気味。
幻影を纏った魔物たちを蹴散らして奥へ進むと、そこには黄色い身体にマントを羽織ったマヨネー(?)の姿が。
カエルが頭に疑問符を浮かべる中、とりあえず戦ってみると……一撃で呆気なく沈むマヨネー(?)。しかし抜け目なくMPバスターでこちらの誰か一人のMPを0にして退場。
今のはマヨネーではない、と本物を探す一行に「フフ、ここよ、ここ」と声がかかる。その声の主は……魔岩窟からずっとクロノたちに付き纏ってきていたコウモリ。そう、なんとマヨネーはコウモリに化けてずっとクロノたちの側についていたのである。

お見限りネ、カエルちゃん!

そう言って現れたのは燃えるような赤毛を結った白いローブの少女。この人物こそ、三人の紅一点……「こいつが空魔士マヨネー! ただの女ではない」

ムキ~ッ! どーせ、あたいは男ヨ!

……ではない。そう、マヨネーはなんと男。ドットといい公式イラストといい、どこからどう見ても女にしか見えないが男である。
というより、「敵幹部で強力だから侮るな」程度の意味に過ぎないのにいきなりカミングアウトとは…
しかしマヨネーにとって性別など些細な事。真に美しい者は強い者なのだから。そう投げキッスや高笑いを交えながら冒頭の台詞を語るマヨネー。
なら聞かれてもないのに自分から性別ばらすなよ。内心コンプレックスだったんじゃ…


けど、せっかく新しいお友達とあそびに来てくれたんですもの……
み~んなまとめておもてなししてあげるのヨネ~!

そうマヨネーが言うと周囲の空間が歪み始め、なんと戦いの舞台は宇宙空間へ。さっそく空魔士の力を見せつけてくれる。戦闘が始まったらとりあえず偽マヨネーに0にされたMPを忘れず回復しよう。

マヨネーの戦法はソイソーとは完全に真逆。即ち、魔法と搦め手のオンパレードである。
特に厄介なのが様々なステータス異常攻撃の数々。ダメージは無いが単体を確実に混乱させる『風のワルツ』、の風で全体を包む『レインボウストーム』、虹の光で全体を暗闇にする『虹色怪光線』など面倒極まりない。というかマヨネーの攻撃で状態異常にならない方が稀で、単純な攻撃はキッスで飛ばしてくる『ハートファイア』ぐらい。通常攻撃の『投げキッス』にすら眠り効果があるのだから徹底している。
対策を取ろうにも状態異常を防ぐ装備はこの段階ではまず入手できない。強くてニューゲームで周回しているならノヴァアーマーなどの装備が手に入っているだろうがそもそもそこまで強くなってたらレベル差のゴリ押しで行ける
性質上、万能薬はほぼ必須。特に行動不能に陥る混乱や眠りを複数人が食らうと簡単に戦線が崩壊する。
連係で大ダメージを与えたいところだが連係のメンバーが眠りや混乱にされると技が不発になってしまうのが悩みどころ。かといって通常攻撃を主体にすると虹色怪光線の暗闇がうっとうしいというジレンマである。
HPはソイソーより低いが、意外にも防御力はマヨネーの方が上なので華奢な外見ほど簡単には倒れてくれない。
戦闘の後半になると反撃技として『トキメキ熱視線v(マヨネーのvv魔法)』なる謎の攻撃でクロノを誘惑し(!?)全員に三桁前後の強烈なダメージを与えてくるようになる。迂闊に攻撃できなくなるので厳しいが、この技を使ってきたらマヨネーも追い込まれているということである。反撃技なので、一気に大ダメージを与えて何度も使用される前に倒したい。

見事マヨネーを倒すと

あ、あたいがやられるなんて……魔王様~ッv

と自身の空間に飲み込まれて消滅する。倒した後の部屋にはマジックカプセルが落ちているので回収を忘れずに。

『軍事参謀』ビネガー



よ~く来たグレン、いや今はただのカエルだったな。
今度はそやつらが、サイラスのかわりというワケか?
だが魔王様は大事な儀式の最中だ。このワシが相手をしてやる。
外法剣士ソイソー、空魔士マヨネー。
そして! この魔王城の100の魔物を倒せたならばな!

常に空中に浮いている、恰幅の良い緑色の肌をした魔族。名前の由来はお酢から。
三人のリーダーであり、魔王軍のナンバー2。立場上、魔王と行動を共にする事もあり、グレンがカエル化する一因を作った人物。「ギェ~ッヘッヘ!」と特徴的な笑い方をする。
魔族の繁栄を夢見ており、魔王について行けば魔族は繁栄を極めると確信しているが同時に魔王を強く畏れてもいる。
異名の通り魔王軍の軍事の全権を担っており、魔王軍のガルディア侵攻における総司令官である。ソイソーを上回る外法の使い手で、死者をアンデッドに変えるだけでなく、死体を合体させ巨大なアンデッドを生み出す術も使用できる。罠や知謀に長け、戦況が不利な際には躊躇なく撤退の判断を下す。

……こう書くと凄まじい大物のように見えるし、実際、上記の記述に嘘は一切含まれていないのだが、当のビネガー本人はかなり愉快な人物。というかオチ要員である。

他の二人と異なり、彼は魔王城突入前から登場している。最初に出会うのはクロノたちが時の最果てを経由し未来から現代に帰還した後、ラヴォス誕生の原因を求めて中世に来た時。
ゼナンの橋にて、魔王軍総司令としてガルディア王国騎士団との戦いを指揮している。彼の性格上、ここまで前線に出て来るのはかなり珍しいと思われる。ビネガーは指揮官としてはそれなりに有能らしく、優勢であった魔王軍だがクロノたちが反撃に加わり押し返すとビネガーが登場。この時『魔王三大将軍』を名乗っている。
そして「ワシのかわいい息子たちよ!こやつらに死を与えるのだ!」と言いながらスケルトンをけしかけるというどこぞの土の人みたいな行動を取る。
ちなみにこの時、初対面の人間という事で侮っているからか、彼としては極めて珍しい事に普通に戦闘に参加している上、自らサンダーで攻撃してくるという積極性を見せる。しかも全属性攻撃無効という超硬ボディである。実は強いじゃないか。
スケルトンを全滅させるかビネガーを三回殴ると


ビネガー ピ~ンチ!

と彼の代名詞的台詞を吐き橋の中腹まで退く。すると今度はガルディア騎士たちの死体をスケルトン化してくる。確かにこれなら魔王軍が終始優勢に戦えるわけである。これも退けるとビネガーは「ちくしょー!」と言って再び逃げる。もう大体この時点でプレイヤーは彼がどういうキャラか把握し始めるだろう。

逃げたビネガーを更に追うと「こ、今度こそ貴様らもおしまいだぞ!ホントだぞ!」と若干ヤケクソ気味ながらもスケルトンを融合させる術を用いて巨大アンデッド『ジャンクドラガー』を生み出して抹殺命令を出して自身は撤退してしまう。

次に登場するのはグランドリオン復活後、カエルの回想シーン内。デナドロ山でのグレンとサイラスの二人と魔王との決戦時にビネガーも魔王と共にいる。この戦いでビネガーが戦力になっていたかどうかは不明だが、この時に「ヘビににらまれたカエルってとこだなわかぞう。魔王様、どうです?このこしぬけを、にあいの姿に変えてやるってのは?」とグレンをカエルの姿に変えるよう魔王に進言しており、あの魔王が進言を受け入れる程度には信頼している存在なのは間違いないようだ。

そして魔王城にて再び対面。冒頭の台詞を吐き魔物たちをけしかけてくる。ちなみにビネガーの言う通り魔王城には本当に100以上の魔物がいる。
ソイソーとマヨネーを倒すとビネガーと会った場所にワープポイントが現れ彼と対面。ビネガーはソイソーとマヨネーに助けを呼ぶがクロノたちに倒されている彼らは当然現れない。

「残念だったな、奴らはもう助けに来れん」と言うカエルにビネガーは「こ、このケロケロ野郎……」と青筋を立てるも彼一人ではどうしようもない。ビネガー、ピ~ンチッ!

魔物を蹴散らしつつ逃げるビネガーを追いかけると、そこにはベルトコンベアと数基のギロチンが。ちなみに両方とも手動。ここからビネガー怒涛のトラップ作戦が始まる。ウエ~ルカム……!
ギロチンは見た目通り一撃のダメージが大きいが、落ち着いて通り抜ければ問題ない。途中でビネガーがスピードを上げるので注意。突破するとビネガーはギロチンとコンベアの操作に体力を使いすぎたのか「ぜ~は~ぜ~は~ぜ~は~……」と息切れしながら逃走。

ビネガーを追い部屋に入ると今度は何もないやけに横幅が広い通路とトラップ装置を持つビネガーの姿が。プレイヤーが不審に思いつつも歩いていくと……ビネガーがおもむろに装置を動かし落下していくクロノたち。そう、今度は落とし穴である。
落ちた先にはセーブポイントやセーブポイントにそっくりな敵、上に戻るワープポイントが。宝箱もあるので最低一度は落ちた方が得。
この落とし穴ゾーン、中々難しいのだが一度落ちた穴は開いたままなので何度も挑戦すればいずれクリア可能。クリアするとビネガーは再びぜ~は~しながらまたも逃走。

続いてのビネガーの作戦は単純明快。数に物を言わせた物量作戦である。地下から次々現れる魔物たちを蹴散らしながら進むと、そこには必死に装置を動かし魔物を巻き上げるビネガーの姿が。しかしクロノたちが彼の前まで行くと「ぜ~は~ぜ~は~ぜ~は~……」と息切れするまで巻いても魔物が現れなくなってしまう。「ちいっ、打ち止めか!」そして逃げるビネガー。

そうして辿り着いたのは魔王城最深部。もうビネガーにも逃げる場所はない。「年貢の納め時だな、ビネガー」そう言うカエルだったが、ビネガーは「魔王様は既に呼び出しているだろうよ……ラヴォス様をな!」と返す。
そう、彼のこれまでの行動は単なる罠ではなく魔王が儀式を終えるまでの時間稼ぎだったのだ。姑息な手を……。

そしてここに来て最強の技を見せるビネガー。


やられはせん、やられはせんぞ!
ワシのバリアーはあらゆる攻撃を受け付けぬのだ!

その言葉に偽りは無く、こちらがどんなに攻撃を仕掛けてもビネガーにはかすり傷程度しかダメージを与えられない。ぶっちゃけ無敵である。挙げ句に攻撃を加える度に反撃を食らってしまう。
しかしプレイヤーが試行錯誤していると攻撃のカーソルがビネガーから、側にある鎖の仕掛けに移動。試しに攻撃してみると、仕掛けが動き床に穴が開く。それを3回ほど繰り返すと……バリアを張るビネガーの真下に穴が
バリアのせいで全く動けないビネガーは悲鳴を上げながら落下していき、何かが割れたような切ない音が魔王城に響き渡るのだった……。

  • その後
……と、これで終わりかと思いきや、黒の夢浮上後のサブイベントにて三人とも再び登場。どうやら死んでいなかったらしい。隠れ家にしていた『ビネガーの館』にて対面できる。
「ウエ~ルカム!ここは大魔王ビネガーの……」と大魔王を自称し名乗り上げしようとしたビネガーだが、入ってきたのがクロノたちだとわかると硬直。この時通常は「またお前達か!」と言われるだけだが魔王を連れていると専用会話となる。「いい身分だな、ビネガー」と言う魔王に対し


……何を言われるか!
魔族の世を築くための戦いを捨て、
人間どもに媚びへつらうあなたなぞ、
もう、我らの王ではない!
なぜ、我らを裏切った……

と激昂するビネガーの姿を見る事ができる。……まぁ、魔王は元々ラヴォスと戦う為にビネガーを利用していただけであり、その点ではビネガーに同情できなくもない。
そもそも、幼少期の魔王を拾ってここまで育ててもらっているのだから恩を仇で返されたと言われても文句は言えないだろう…。


姿を消したビネガーを追って奥へ進むと、しつこいクロノたちに対しビネガーはマヨネーを呼ぶ。この時マヨネーはビネガーをちゃんと『大魔王ビネガー様』と呼んでいる。以前は魔王を慕っていたらしいマヨネーだが、あくまで魔族の王として敬っていただけらしく、今回は


あ~ら、これは魔王様。
どのツラ下げて来られたのかしらネ~。
人間に味方するような裏切り者はこのオネーサンがおしおきヨネ~。

とバッサリ切り捨てている。そのまま戦闘に突入。ただし相手はただのマヨネーではない、スーパーマヨネーだ!
……が、弱い。ぶっちゃけ魔王城で戦った時より弱体化している。まだ傷が癒えていないんだろうか。当然今のクロノたちの相手になるはずもなくあっさり撃退。「キ~ッ!くやし~い!!おぼえてらっしゃい!」とテンプレ的な台詞を吐き撤退するマヨネー。

さらに奥に進むとビネガーとお馴染みのコンベアが。「ワシが魔王城から持ち出した宝物を取り返そうとするこやつらをボッコボコにするのだ!!」と何気に魔王の財を持ち逃げした事を白状しつつコンベアから魔物を流すビネガー。が、コンベアの先に床を作っていなかったため魔物がそのまま落下。ビネガー、ピ~ンチ!さらばだっ!

そんなビネガーを更に追うと今度はソイソーを呼ぶ。


かつて主君とあおいだ方と剣を交えるのは不本意であるが……
これも運命とあれば、しかたあるまい!

と相変わらず一人だけシリアスに襲い掛かってくるソイソー改めスーパーソイソー。だが、マヨネーと同じく魔王城時代より弱体化しているのでこれも楽勝。
「クッ、ぬかったわ!」とソイソーも撤退していく。

更に奥へ進むと宝箱と、その前を高速で上下するギロチンというあからさますぎて逆に悩みそうなトラップが。ギロチンを気にせず宝箱を取ると、ビネガーのギロチン操作によってパーティ全員のHPを1にされてしまう。
が、無視するとビネガーが「あ、あの~、宝箱は?取ってかないんすか?きっといいものが入ってるよ!」と必死にアピールしてくる。そして何の脈絡も無く現れたジャリーが宝箱を取ろうとしてギロチンの餌食になり死亡

ビ……ビネガー ショ~ック!!

と逃げ去るビネガー。追いかけたいところだが、この部屋には隠し部屋があり、魔王の最強装備(そんなに絶望すんなよセット)が隠されているので回収しておこう。

そして、追った先には勢揃いした三人の姿が。「三度目の正直、そう簡単にはやられんぞ」と意気込むビネガー改めグレートビネガー

ビネガー・パンツ!
マヨネー・ブラ!
ソイソー刀2!
我らが身につけしこの必殺アイテムで、キサマ達をメッタメタのギッタンギッタンにしてくれるわ~!

と凄いのか凄くないのか良くわからないアイテムを装備し襲って来るビネガー一行。ちなみにこれらのアイテムはエイラの色じかけで手に入れられる。ただし装備を奪っても弱体化したりはしないので注意。

そしてこの戦闘だが先ほどまでとは打って変わってかなり強い。三対三で単純に手数が同じになるだけでなく、トリオらしく三人での連係技を見せてくれる。
ソイソーとマヨネーの二人連係の『は~っとファイアソード』、三人の魔力を使った『ミックスデルタ』、アークインパルス*1ならぬ属性も逆の『悪インパルス』と強力な連係技が目白押し。伊達に三人勢揃いしているわけではない。
相手の攻撃は主にミックスデルタがメインで、他二つの連係は反撃が主。ミックスデルタは冥、他二つは火属性なので、ブラック、レッドプレートがあるとかなり楽になる。
そして三人が三人共反撃してくるため、迂闊に全体攻撃などしようものなら悲惨な事になる。特に初見プレイで魔王に適当な魔法を撃たせたら三つの連係技を立て続けに食らって即死するのはお約束。うっかり全員で全体攻撃などやってしまうと吸収防具を装備してない限りは全滅に一直線である。
一方で弱点は明確。連係してこそ強いボスなので三人揃っていないと大した事ができない。誰か一人に集中攻撃して倒してしまうのがベスト。ちなみにビネガーを倒すと戦闘が終わる他、ソイソーを倒すとマヨネーは逃げてしまう。そりゃないぜマヨネーちゃ~ん!

ちなみにビネガーは連係には参加するが他には何もしない。サンダーすら撃ってこない。一人になるとただ笑ってるだけである。連係の内容もミックスデルタはともかく悪インパルスではソイソーが高く跳ぶための踏み台。大魔王を自称し、他の二人からもちゃんと傅かれている割には扱いがやたら雑である。ビネガーショ~ック!!

見事彼らを倒すと「んなアホな!」と言ってビネガーは逃走する。まだ逃げるか。

追いかけるととうとう逃げ場を無くしたビネガー。


魔王様……あくまで、ワシを倒そうとされるか。
共に戦い、魔族の世界をつくろうという夢は、ウソだったのか!

と魔王に問い掛けるが、魔王は「私は力が欲しかっただけだ」と冷たい返答。「ワシは負けぬ!ワシが負けたら魔族の未来はどうなる!ワシは負けるわけにはゆかんのだ!」と、やはり最後の手段としてあのバリアを張るビネガー。しかし彼の背後にはスイッチが。それを攻撃するとビネガーの下……ではなくクロノ達の下に落とし穴が。さすがにビネガーも学習しているらしい。
再びビネガーの元へ行き戦おうとすると、なぜか猫が現れて一番右のスイッチを押してしまう。
「そ、そのスイッチは!!」そう叫んだビネガーだったが時既に遅く、彼はまたしても奈落へと消えてゆくのだった……。


【余談】
現代のメディーナ村にはビネガー8世なる人物がおり、村長として権勢を振るっている。魔王打倒後は大魔王ビネガーの子孫という事でビネガー8世もかなり偉そうだが、あまり周囲の魔物には慕われていない様子。しかしビネガーの館イベントを最後まで終えるとメディーナ村は人間と共存する平和な村になっており、ビネガー8世は小間使いにまで落ちぶれている。少なくともビネガーはあの落下後も生き延びたようである。となると、ソイソーとマヨネーも生きている可能性が高そうだ。

作中ではふざけた振る舞いが目立つが、ビネガーとしては真剣に魔族の繁栄を目指していたのは間違いないだろう。魔王にある程度は信頼されていた事、結局あのバリアは正攻法では攻略できない事もあり、有能なのか無能なのかよくわからない人物である。
ちなみにバリア付ビネガーを無理矢理倒しても攻撃対象にならなくなるだけで、結局仕掛けを攻撃しないとイベントは進まない。

また、上述した3人との戦闘ではエイラいろじかけでアイテムを盗める。
盗めるのはそれぞれ「ビネガーパンツ」「マヨネーのブラ」「ソイソー刀2」。
ビネガーパンツは単純な防御力なら最強だが、あまりにクサいらしく装備すると常時混乱+スリップダメージ状態になる。しかも女性キャラも装備できてしまう…。なお分類はアクセサリや体防具ではなく、何故か頭防具。そりゃオッサンのパンツなんか頭に被ってたら錯乱もする。
更に「サラのお守り」や「ノヴァアーマー」などのステータス異常を防ぐ装備品と一緒に装備しても打ち消せない。
一応、戦闘開始後に万能薬で回復することができるがそこまでする必要性は正直言ってないだろう。
ちなみに当時のVジャンプでは「ヌゥマモンジャー」をはじめ、クロノトリガー関連の記事が非常に多く、バグ技や小ネタも取り扱っていた。
その中には「ビネガーパンツはサラのお守りと同時装備することで強力な防具となる」という誤ったものがヌゥのイラスト付きで大きく載ってしまっていたのである。
当然読者からは「実際は混乱したままだった」というハガキが殺到。コーナー担当者のマモが謝罪することとなった*2

マヨネーのブラは魔法防御+12と上昇値が高く、ソイソー刀2は最強武器には及ばないが攻撃力そのものは高め(ただし特殊効果なし)。とはいえ最終的にはどちらもいらない子と化すため微妙に不遇。特にソイソー刀2は、サブイベントの攻略順序によっては入手した時点から不要である可能性も。
なお、これら(+ソイソー刀)は強くてニューゲームでも引継ぎが出来ないアイテムである。


クロノ・クロス
クロノ・クロスでは一度クリアした後「強くてニューゲーム」か「強くてコンティニュー」で始めると次元の狭間の奥の部屋に入れるようになる。
そこには巨大スペッキオが待っており、壁沿いに3周回るとスペッキオが三魔騎士を喚び出して戦うことが出来るという、裏ボス・隠しボスのような立ち位置で登場する。
前作と同一人物なのかどうかは不明だが、「ここに呼び出されるのもひさしぶりだな」などのセリフがあるため、スペッキオと何らかの関わりがあるらしい。
衣装がリニューアルされており、マヨネーに至っては髪型も違うなど三魔騎士の中でも特に姿が変わっている。
戦えるのは1周につき1回のみだが、周回する度に復活するので再戦も一応可能。

戦闘ではビネガーが緑属性、ソイソーが青属性、マヨネーが赤属性のエレメントを使用する。
マヨネーの「トキメキ熱視線」は全体ダメージ+混乱なので混乱対策はあった方がいい。
ビネガーは前作のバリアを意識したのか「快眠付完全防御」という一定時間無敵になって眠るエレメントを使用する。防御していれば起きると同時に無敵が切れるが、攻撃して起こしてしまうと無敵のまま行動してくる。
ちなみに本作の彼らは種族タイプが魔族ではなく「物質」に設定されているため、物質特効を持つデナドロ製品やグランドリームが効く。もしかしたら仮初の肉体なのだろうか。
また、実は隠しボスなのに即死耐性がないので、ただ倒すだけなら無敵になられる前に即死効果のあるブラックホール等を連発すれば簡単に倒せる。

スプリガンのスタイルコピーに対応しているため、スプリガン自身か「覚えるツボ」を装備したキャラで倒すとスタイルコピーで彼らの姿に変身できるようになる。
ソイソーはかまいたちやダッシュ斬りが使え、セルジュ、キッドとの3人連携攻撃「ゼット斬り」が使用可能。マヨネーも全体攻撃のトキメキ熱視線を使えるため便利。
…が、残念ながらビネガーに変身しても快眠付完全防御は使えない。さすがにプレイヤーが使えると強すぎるためだろうか。

前作同様、マヨネーからは「マヨネーのブラ」が盗める。「ソイソー刀」と「ビネガーパンツ」はドロップアイテム。
ソイソー刀は最強武器には及ばないが攻撃力は高め、ビネガーパンツは防御力は高いが戦闘中常に臆病・めまい・暗闇状態になるアクセサリー、マヨネーのブラは魔法防御力は高いが戦闘中常に過労・呪い状態になるアクセサリーという効果。
前作に比べるとマヨネーのブラにステータス異常が追加されているのが一番の違い。

マヨネーのブラを盗める確率が低いため、三魔騎士のスタイルコピーを覚えた上で「マヨネーのブラ」「ソイソー刀」「ビネガーパンツ」を全部入手するのはなかなか大変。
なお、見事三魔騎士を撃破すると巨大スペッキオからクイズが出され、彼が念じた回数だけ回って正解すれば、戦闘開始時からパワーレベルが8溜まる強力なアクセサリー「夢みるこしまき」が貰える。


追記・修正はビネガーをピンチに追い込んでからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • CHRONO TRIGGER
  • クロノ・クロス
  • クロノ・トリガー
  • ビネガー
  • マヨネー
  • ソイソー
  • ビネガーパンツ
  • マヨネーブラ
  • ソイソー刀2
  • ミックスデルタ
  • 魔王軍
  • 中世
  • 魔族
  • 憎めないヤツら
  • ビネガーピ~ンチ!
  • 魔王三大将軍
  • こんな可愛い娘が女の子のはずがない
  • ボス
  • ネタキャラ
  • ギャグキャラ
  • 空魔士
  • 軍事参謀
  • 外法剣士
  • 仲良し三人組
  • ソイソー「我が生涯に一片の悔い無し!」
  • 意外と強い
  • どんな攻撃も受け付けないバリア
  • トキメキ熱視線
  • ビネガー「やらせはせん、やらせはせんぞ!」
  • お笑い担当
  • 調味料トリオ
  • 悪インパルス
  • だが男だ
  • セコい罠←そして自滅
  • 男の娘
  • 無敵のバリア←罠が無ければ最強
  • 罠(手動)
  • ぜ~は~ぜ~は~ぜ~は~……
  • 愛すべきバカ達
  • 調味料
最終更新:2025年04月15日 05:12

*1 クロノの全力斬り+カエルのジャンプ斬り+マールのアイスガ による三人連携技

*2 当時は開発側が意図した挙動が正常に行われていないということはザラだったのでこういう攻略本等のミスも多かった