前者は通常魔法で、表示形式を問わずにターン終了時まで奪取する。
後者は装備魔法で、表側表示限定かつ相手のLPを回復させるデメリットがあるが、付いている限り永続的に奪える。
どちらも
遊戯王OCGにおいて制限のないコントロール奪取は強すぎるということの証明であるカード。
どちらも奪ったモンスターの利用に制限はなく、そのまま攻撃したり生け贄召喚の生け贄にすることができた。
いずれも早期に
禁止カードに指定された。
が、2023年の改訂で《心変わり》の方が
制限カードへと緩和。1年後の2024年には準制限、さらに無制限と順調に制限解除され3枚使用できるように。
環境のインフレと「先攻では腐りやすいが、先攻制圧に対するメタカード・ミラーマッチ対策になり得る」点が考慮された思われる。流石にメインからの投入はほとんど見られないがサイド要員としては今なお現役。
《強奪》の方はOCGでは依然禁止のままだが、OCGと異なる規制体系の
マスターデュエルではシングル戦ゆえの取り扱いの悪さが考慮されたのか、2024年7月付で
制限カードへの緩和が行われている。
原作で闇遊戯が頻繁に使用していた通常魔法。原作版ではその効果は《心変わり》と全く同じものだった。
OCG版は《心変わり》の調整版となった。発動に800LPが必要で、奪えるのは表側表示のモンスターに限定さている。
だがそれでも強力だったため、
制限カードを経て
禁止カードに。
その後長らく禁止カードのままだったが、
エラッタを経て緩和された。
エラッタ後は通常召喚可能なモンスターにしか使えなくなり、汎用性は大幅に低下している。
上記の通り後に《心変わり》がそのまま緩和されたことを考えると、色々と早すぎたとしか言えない。
《心変わり》の調整版の1つである通常魔法。表示形式を問わず奪えるが、攻撃とリリースはできなくなる。
奪っても縛りが多すぎて使い道が無いと
第5期以前は空気カードだったが、縛りを無視できる
シンクロ召喚の登場により注目されるようになった。
広範囲で使われ一時期制限カードにまでなったが、現在では無制限に緩和されている。
第10期で更に縛りの緩いリンク召喚が登場し、再び注目される。特に相手の
リンクモンスターを奪った時の恩恵が大きい。
《心変わり》が戻ってくるまでは環境トップや先攻制圧に対するメタカードやミラーマッチ対策としてサイドデッキに採用されるパターンが多かった。
《心変わり》が帰ってきているためこちらを優先的に採用する理由はほぼないもののデメリットとしては比較的緩めのため4枚目枠としての採用は十分な候補である。
みなさんご存知、墓地のモンスター1体を特殊召喚できる通常魔法。
前述したように相手の墓地からもモンスターを蘇生でき、相手が先に出してきたエースを奪うというのもよくある話だった。
現代ではその強さは陰ってはいるがとにかく汎用的なので、現在でも
制限カード。
お互いの手札を1枚ずつ交換する通常魔法。
他のコントロール変更カードと違い、手札のカードのコントロールを変更する特異なカードである。
後発では渡すカードをデッキの中から選ぶ《プレゼント交換》なんてものもある。
お互いのモンスターを入れ替えるため通常魔法。
カード・アドバンテージでは損をしているが、様々なコンボの可能性を秘めている。
トークンや自己バウンス持ちを送りつければ一方的に攻撃できる。かつてはリクルーターを送りつける光景もよく見られた。
(海馬的な意味で)みんな大好きエネコン。2つの効果を持つ速攻魔法。
第1の効果は表示形式の変更。第2の効果はコストで生け贄が必要なものの、一時的なコントロール奪取。
まさにカード名に違わない。
戦闘を有利にできる速攻魔法という点から、環境トップデッキにも投入された時期があった。
レベル6の
シンクロモンスター。
2800というレベルの割に高い攻撃力に加え、戦闘破壊したモンスターを守備表示で自陣に蘇生するという強力な効果を持つ。
処理上は死者蘇生と同じ「相手墓地からの蘇生」だが、感覚としてはコントロール奪取に近いと言える。
登場当初はシンクロ素材に制限も無く、
シンクロ召喚ができる多くのデッキで使われた。
攻撃力2800未満は不利という「ゴヨウライン」なる指標を作り出す程に環境に大きな影響を与えた。
制限カードに指定後も採用率は衰えず、遂に
禁止カードとなってしまった。
禁止入り後、コントロール奪取をテーマにしたシンクロモンスター達である
ゴヨウシリーズが新たに誕生したりした。
その後エラッタによって
禁止カードから緩和。
効果はそのまま、シンクロ素材が「地属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上」となった。
出せるデッキが減ったのみで「レベル6シンクロでは最高峰」という評価こそ保っているが、環境の変化やカードパワーのインフレもあり目立った活躍はできていない。
ランク2の
エクシーズモンスター。
自身の効果で無効にしたカードをモンスターカードでなくても奪ってしまう。
カウンター要素を併せ持っているという点では、両方の意味で「コントロール」要素を持つカードと言える。現在は
禁止カード。
詳細は項目参照。
リンク2の
リンクモンスター。
リンクモンスターらしく、右上と左下に伸びたリンクマーカーの先のモンスターのコントロールを入れ替えてしまうというトリッキーな効果を持つ。素材指定もゆるく、中央のモンスターゾーンにエースを置いていたらこのカードで奪われてしまった…というのも極稀にあり得るので、奪われたくないモンスターは右端に置くのが安定だろう。
多くの場合お声がかかるのは先攻ワンキルデッキで、相手に攻撃力の高いモンスターを送りつけてバーン効果持ちのモンスターの対象にする…といった使い方が多い。
リンク3の
リンクモンスター。
大暴れしたリンク先参照の種族リクルートが印象的なカードだが、実は手札の特殊召喚可能なモンスターなら条件問わず相手フィールドに特殊召喚できる送り付け役としても優秀な1枚。一度
禁止カードに指定された後エラッタで無制限に解放されたが、その際残念なことに禁止原因ではないはずの送り付け効果まで弱体化してしまっている。
詳細は項目参照。
相手の場のモンスターをリリースしながら相手フィールドへ召喚/特殊召喚されるモンスター達。
ステータスが高く非常に厄介なカードが相手の場に出ることになるので基本はコンボ要員…
なのだが、昨今はこいつらよりもよっぽど居座られると厄介なカードが多いため、コンボせずに純粋な除去カードとして扱うことも。
モンスターのコントロールを元々の所有者に戻すというコントロール変更効果へのメタカード達。
…なのだが、実際は上記の相手フィールドへ召喚される強力なモンスターを送りつけたうえで取り返すという使い方がほとんど。
実質的にコントロール奪取カードの一種として使用されている。
コントロール奪取に特化した共通効果を持つカテゴリ。
詳細は項目参照。
相手へ自分のモンスターのコントロールを渡す手段の代表例。
【転移アメーバ】や【調理師エクゾ】のようなデッキで上記の《強制転移》などと一緒に使用される。
実は遊戯王OCGにおいては、装備カード化やエクシーズ素材化も分類上はコントロール変更として扱われる。
そのため《不意打ち又佐》のようなコントロール変更への耐性があるカードは、これらの効果で取り込むことができない。