始虹帝 ミノガミ/天地命動 バラギアラ

登録日:2020/05/19 Tue 21:06:44
更新日:2023/08/14 Mon 11:48:13
所要時間:約 18 分で読めます





繭から出た最強虫 ナゾまるが見たのは、メガロ・デストロイトによって枯れはてた植物と、犠牲となった女王の姿だった。

女王を失った悲しみと激しい怒りから、彼は真の力に目覚めた。
その名も始虹帝 ミノガミ。自らを始虹帝と名乗り、虹を自由に操る力を得た。


そして、天地命動 バラギアラを覚醒させ、各文明の力を吸収させていったのだった。
*1


始虹帝(しこうてい) ミノガミ》及び《天地命動(てんちめいどう) バラギアラ》、TCGデュエル・マスターズ」のカード。
共に双極篇におけるラスボスに位置する存在であり、デュエマのラスボスとしては実に《龍覇 ザ=デッドマン》以来の自然文明単色のラスボスである。
…と言うと若干の語弊が生じるか。


《始虹帝 ミノガミ》



「すべてを焼き尽くす我が怒り、思い知るがいい!」

*2


解説

始虹帝 ミノガミ MAS 自然文明 (5)
クリーチャー:グランセクト 5000+
マッハファイター
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚を表向きにしてもよい。そうしたら、その中のツインパクトカードをすべて自分のマナゾーンに置き、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。こうしてマナゾーンに置いたカード1枚につき、このターン、このクリーチャーのパワーを+5000する。
無敵虹帝(エンペラータイム):自分がゲームに負ける時、または相手が勝つ時、かわりに自分のマナゾーンにあるカードを8枚、シャッフルしてから山札の一番下に置く。

こちらは普通のマスターカードであり、二つの効果を持つ。

一つは攻撃時の条件付きマナブーストとそれに応じたパンプアップ。
マッハファイターを持つため、相手の場にクリーチャーさえいれば即座に効果を発動できる。
トップから捲った3枚が全てツインパクトカードであれば一気に3マナブーストできる上にパワーがなんと20000にまで上昇するため、余程のデカブツでもない限りそのまま討ち取ってしまえる。
ただし、自分から殴りにいく時にしか発動できないため、返しのターンの殴り返しには滅法弱いのが欠点。
また、この効果をフルに活かすにはデッキをツインパクトで固める必要があるが、その場合このカード自身がノイズになってしまう。

もう一つの効果こそがこのカードの持つマスター能力、『無敵虹帝(エンペラータイム)』。
不敗のダイハード・リュウセイ》や《光姫聖霊ガブリエラ》が持つ、自分の敗北や相手の勝利を別の行為に置換する所謂『敗北回避能力』の一種である。
しかしこの『無敵虹帝(エンペラータイム)』、他と比べてかなり癖が強い。
その理由の1つは上に挙げた2体の効果と異なり、『そのターン、自分はゲームに負けず、相手は勝てない。』という一文がないこと。
そのため、自分が負けそうになる度にその行為を行わなければならない、どちらかと言えば《頂天聖 レオザワルド》に似た能力である。

もう一つは敗北を置換するために8枚ものマナを要求すること。
1回ならまだいいが、2回3回と敗北を回避しようとすると尋常でないマナの数を要求される。
そんなにマナを貯めてもそれは敗北を回避できても勝利には決して繋がらないし、貯まる前に相手にやられるのがオチだろう。

最後の一つは、ミノガミが場にいなければ意味がないということ。
先ほども述べた通り、ミノガミは相手の殴り返しに滅法弱い。
ミノガミの効果のマナブーストは無敵虹帝のコスト確保に貢献できるが、その後除去されてしまうと蘇生するなり頑張って2枚目以降を引いて出すという手間がかかってしまうため、その間にやられてしまうリスクが存在する。

このことから、このカードの存在が発表された当初、ミノガミ単体のカードパワーの評価は決して高くなかった。

…当然だろう
このときは誰も、『無敵虹帝(エンペラータイム)』の本当の使い方を知らなかったのだから。


《天地命動 バラギアラ》



天地命動 バラギアラは、すべてのハザードを超えたマスター・ハザード。

生死を超えた命の力が暴走し、無限のパワーを生み出す。それが、輪廻∞。
その天地命動 バラギアラの周りには謎の生命体が産まれていった。


その力は始虹帝 ミノガミですら、制御ができなかった。
*3

ミノガミと共にラスボスを務めるクリーチャーであり、こちらはツインパクトカードで、
このカードのみが持つレアリティである『マスター・ハザード』を持つ。


このカードの最大の特徴は同一のクリーチャー面に異なる文明の呪文面を持つ5種類のカードが存在すること。
ツインパクトカードのルールの都合上、クリーチャー面が一緒でも呪文面が異なれば別カードとして扱われるため、
バラギアラは最大で4枚×5種の20枚までデッキに搭載できることになる。

ミノガミと共にバラギアラの存在が明かされた当初はこの特性が明かされず、そのうちの1種類のみが公開されていたため、ミノガミ共々過小評価される要因となった。*4

クリーチャー面

天地命動 バラギアラ MHZ 自然文明 (9)
クリーチャー:マスター・ハザード/グランセクト 17000
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードをすべてアンタップする。
輪廻∞(リンフィニティ):このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたまま唱えてもよい(コストは支払う)。そうした時、バトルゾーンにある自分の《天地命動 バラギアラ》1体につき、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。
T・ブレイカー
(呪文面)

マナを全てアンタップするという、かの《ボルバルザーク・エクス》を彷彿とさせるが、こちらは召喚限定。
軽減しない限り9マナというかなりのマナを要求されるが、逆に言えばそれだけあれば手札にあるバラギアラを好きなだけ召喚できることと同義であるし、アンタップしたマナを後述する能力に生かすこともできる。

バラギアラのみが持つ最大の能力こそが『輪廻∞(リンフィニティ)』。
ラスト・バーストともスマッシュ・バーストとも異なる、ツインパクトカードの呪文面をクリーチャー面が場に置かれたままの状態でコストを払って唱える効果である。
この効果により、バラギアラは自らの呪文面をMTGにおけるクリーチャーの起動効果のように扱うことができる。
さらに追加でマナが増えるので、盤面のバラギアラの数次第でさらなる輪廻∞につなげることが可能。

ただし、このマナブーストが強制であることこそ輪廻∞の最大の弱点。
何も考えずに盤面にバラギアラを並べ続ければ、そして輪廻∞を使い続ければ、待っているのはライブラリアウトによる敗北である。
…そう、『敗北
ミノガミの『無敵虹帝(エンペラータイム)』の本当の使い方、それは相手の勝利を止めることではなく『輪廻∞(リンフィニティ)』による自分の敗北を抑止し、同時に減った山札を回復することである。
そして『無敵虹帝』によって減ったマナは『輪廻∞(リンフィニティ)』のマナブーストで回復できる。
バラギアラはミノガミがいればこそ、ミノガミはバラギアラがいればこそ、それぞれの真価を発揮できるのだ。


呪文面

(クリーチャー面)
天上天下輪廻独尊(てんじょうてんげりんねどくそん) MHZ 自然文明 (8)
呪文
このターン、自分のクリーチャーすべてのパワーを+8000し、「ワールド・ブレイカー」を与える。
次の相手のターン中、相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならクリーチャーを攻撃する。

自然の呪文面を持つバラギアラにして、最初にその存在が明かされたバラギアラ。
8マナで自軍全てにワールド・ブレイカー付与という、インビンシブル・パワーが草葉の陰で号泣するレベルのパンプアップに加え、次の相手ターンでの攻撃を自分クリーチャーに誘導するオマケ付き。
バラギアラ自身パワーが高いので、何かしらの効果で攻撃を耐えられたとしても除去られたりパワーで上回れたりしない限り確実にターンが帰って来る。
ただし、ワールド・ブレイカー自体S・トリガーやスーパー・S・トリガーのリスクが存在するため何の対策も無しに殴りにいくのは禁物。



なんだ……あの輪廻∞(リンフィニティ)という生死を超えた無限の力は……
あんなこと、我ら光文明の奇跡なくして成し遂げられないはず……
― 青守銀 ミスクーズィ

*5

(クリーチャー面)
輪廻暴聖(りんねぼうせい) MHZ 光文明 (5)
呪文
S・トリガー
相手は、自身のアンタップしているクリーチャーを2体選び、タップする。
カードを1枚引く。

光の呪文面を持つバラギアラ。
S・トリガー持ちで、相手に選ばせるため確実性は低いがアンタッチャブル持ちもタップすることが可能。
ついでの1ドローで手札も増える。無敵虹帝と輪廻∞を利用して疑似マナ回収に使うことも可能。

ゴッド・オブ・アビス第2弾で再録された際には、『五等分の花嫁』でお馴染みの春場ねぎ氏に新しくイラストを描かれ、まさかの美少女化した。



なんだ、あの、輪廻∞(リンフィニティ)という、人知を超えた無限の力は……。
あんなものが、水文明の知識抜きで生み出されるはずがない……なんなのだ、あれは。
― 旋風大好き ツルギーオ

*6

(クリーチャー面)
輪廻暴氷(りんねぼうひょう) MHZ 水文明 (4)
呪文
自分の山札の上から3枚を見る。その中から2枚を自分の手札に加え、残りの1枚を山札の一番下に置く。

水の呪文面を持つバラギアラ。
山札を何枚か見てその中のカードを手札に加えるサーチ系の効果としては珍しく、見た中から2枚が手札に加わる。
バラギアラの輪廻∞で手札を増強し後の展開に繋げるのが主な役割だが、コストの低さを活かして序盤で事故った際の手札補充に使うのも良い。



な、なんだべさ、あの輪廻∞(リンフィニティ)というのは……
死を乗り越えるのは我ら闇文明だけの力じゃなかっただべさ!?
― 凶鬼74号 ビカリ

*7

(クリーチャー面)
輪廻暴冥(りんねぼうめい) MHZ 闇文明 (6)
呪文
S・トリガー
相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。
コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。

闇の呪文面を持つバラギアラ。
4000のパワー低下は大体の小型クリーチャーは溶かせるライン。
輪廻∞と無敵虹帝を利用して何度も唱えればアンタッチャブルを持ってない限りどれだけのデカブツだろうがパワーを0にできてしまう。

だが呪文面のメインは5コスト以下のクリーチャーの蘇生。
蘇生できるクリーチャーの範囲にはミノガミも含まれており、先述の無敵虹帝の欠点である『ミノガミがいないと意味がない』という点をある程度カバーできる。
また、ツインパクトの呪文面を使って墓地に行ったクリーチャーも5コスト以下なら蘇生が可能なので、除去ついでに輪廻∞と無敵虹帝を最大限に生かすための盤面を整えることが可能。



いつまでも終わらない力、輪廻∞(リンフィニティ)ッスか!?
そんなものが、火文明の情熱以外で成し遂げられるなんて、信じられないッス!
― クサーリ戦車 ナゲット

*8

(クリーチャー面)
輪廻暴炎(りんねぼうえん) MHZ 火文明 (3)
呪文
このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。
相手のクリーチャーを、パワーの合計が3000以下になるように好きな数選び、破壊する。

火の呪文面を持つバラギアラ。
バラギアラの呪文面では最もコストが低く、それを活かしてこの呪文を連打して召喚酔いしているクリーチャーを全てSAにして《輪廻独尊》を唱えてやれば大量のワールド・ブレイカー軍団で一気に殴りにいける。

ちなみにこのカードのみ謎のブラックボックスパックに収録されたイラスト(?)違いが存在する。
そのイラストというのがカルビ肉の写真イラストですらねぇ
後述のパロディクリーチャーを意識したものだろうか。
ほかのバラギアラと並べたら違和感がパナイ。


【バラギアラループ】


バラギアラとミノガミを中核としたループデッキ。
輪廻∞と無敵虹帝とコンダマの効果を使って輪廻∞を使う度に使用可能マナが増えるようにして、実質無限になったマナで何かしらして勝つ。

最終的な勝ち筋は《本日のラッキーナンバー!》を無限に唱えて反撃の手段を封じてから殴ったり《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》などの盾焼却能力持ちを《輪廻独尊》&《輪廻暴炎》でワールド・ブレイカー&SA化して相手の盾を全焼却したりと人それぞれ。
ぶっちゃけミノガミとバラギアラ数種とコンダマさえあればデッキとして成立するので構築は人それぞれといっていい。
ただし呪文メタには要注意。
その完成度の高さから、2019年4月に行われた大型大会の2ブロック部門で決勝戦まで勝ち続けた。
…のだが、BO3ルールの2戦目でミノガミを出し忘れたまま輪廻∞を発動して自滅する致命的なミスを起こし、そのまま優勝を逃すと言う衝撃の結末が待っていた。

ちなみに2021年3月現在、件の大会当時できたミノガミとバラギアラによる無限ループは不可能となっている。
詳しい理由は省くが、これは輪廻∞によるマナブーストによって無敵虹帝が発動した際の挙動の裁定が変更されたため。
このためバラギアラループはほぼ壊滅したと言っていい状況なのだが、今後復権することはあるのだろうか。


関連カード


ミノガミ

最強虫 ナゾまる MAS 自然文明 (2)
クリーチャー:グランセクト 1000
このクリーチャーを自分のマナゾーンから召喚してもよい。
ミノまじかる:自分のターンのはじめに、このクリーチャーをタップして自分のマナゾーンに置いてもよい。そうしたら、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ、進化ではないクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから選び、バトルゾーンに出す。

ミノガミのかつての姿。
ガイアハザードで唯一ツインパクトでないクリーチャーであり、ミノガミに進化してもそれは変わらなかったが、代わりにツインパクトカードに関する効果を得た形になる。


(にじ)()づる(まゆ) ミノガミ SR 自然文明 (6)
クリーチャー:グランセクト 7000
このクリーチャーを自分のマナゾーンから召喚してもよい。
W・ブレイカー
自分のターンのはじめに、ツインパクトカードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。
自分のマナゾーンにあるツインパクトカードをすべての文明のカードとして扱う。
帝の目覚め SR 自然文明 (3)
呪文
カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンにタップして置く。その後、ツインパクトカードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。

エンレメン R 自然文明 (4)
クリーチャー:グランセクト 4000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
自分のマナゾーンにあるツインパクトカードを、すべての文明のカードとして扱う。

共にマナゾーンのツインパクトを染色する効果を持ち、どの文明のカードがマナに置かれようが全てのバラギアラの輪廻∞が起動可能になる。
前者はミノマルがミノガミへと進化する途中であり、ミノマル(ミノガミ)関連では最初のツインパクト。
クリーチャー面にマナ召喚能力、マナ回収能力と、墓地からマナブースト&マナ回収の呪文面を持つが、呪文面を唱え墓地に行った後《輪廻暴冥》で蘇生できないコストなのがネック。

後者はバラギアラの暴走によって生まれたクリーチャーで、登場時にマナブースト効果を持つ。
こっちはコストが低く輪廻暴冥で蘇生できるが、そもそもツインパクトでない為ミノガミの効果を阻害してしまうのがネック。

どちらを採用するかは人の好みだが、どっちかというと両方とも使わずに使用する色を4色に絞ってプレイングで色事故を避ける構築の方が多い。


コンダマ P 自然文明 (4)
クリーチャー:グランセクト 4000
ツインパクトカードを自分のマナゾーンに置いた時、自分のマナゾーンにあるカードを1枚アンタップする。
(たま)フエミドロ P 自然文明 (3)
呪文
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。それがツインパクトカードなら、自分の山札の上からもう1枚、マナゾーンに置く。

呪文面は追加ブースト条件がツインパクトカードになった《ボント・プラントボ》。
ミノガミの効果の関係でデッキはツインパクトでほぼ統一されているはずなのでミノガミやエンレメンが落ちない限り確実に2マナブーストが可能。

墓地に落ちた後はクリーチャー面を《輪廻暴冥》で蘇生が可能で、ツインパクトがマナに行く度にマナがアンタップするため輪廻∞のブーストで多色カードがマナに落ちてもそのマナを利用可能になるし、単色ツインパクトが落ちればその分使ったマナが回復する。
さらにコンダマが複数体いればその分効果が累積するため、輪廻∞すれば輪廻∞するほど使えるマナが増えたりすることも。


全虹帝(ぜんこうてい) ミノガミ P 自然文明 (5)
クリーチャー:グランセクト 5000
マッハファイター
このクリーチャーが出た時、ツインパクトカードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置く。
このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンにあるツインパクトカードの枚数よりコストの小さいクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
ハザード・パクト P 自然文明 (3)
呪文
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。それがツインパクトカードなら、カードを1枚引く。

2枚目となるツインパクトのミノガミ。肩書はおそらく「全肯定」のもじり。
呪文面は条件がツインパクトになった《ジオ・ブロンズ・マジック》《フェアリー・パワー》etc…
ツインパクトデッキでは魂フエミドロに比べるとブースト数が少ないことがネックになるが、手札を減らさずにブーストできるのが強み。

クリーチャー面は登場時に墓地からマナ加速できるマッハファイターで、アタック時に踏み倒しができる。
大型を踏み倒すにはデッキをツインパクトに寄せる必要があるが、踏み倒すのはツインパクトでなくてもよい。


ミノガミ <サガ.Star> SR 水/自然文明 (5)
スター進化クリーチャー:グランセクト/クリエイター/レクスターズ 9000
G・ストライク
このクリーチャーを「G・ストライク」で相手に見せた時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それが進化ではないレクスターズなら出してもよい。そうしたら、このクリーチャーをその上に置く。
スター進化:レクスターズ、水のクリーチャー、または自然のクリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
このクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引いてもよい。

ミノガミが《創造神サガ》の力を継承した姿。
破壊神の方ではないし、絶望神の方は当時まだ出てすらいない。

効果に本家サガの面影はなく、自身のG・ストライク発動を条件とするレクスターズ指定のボルドギのような踏み倒し効果とこれまたボルドギのようなcipの強制バトル。バトルに勝ったときの1ドローを持つ。

相手の攻撃で割れたシールドから運よく出てくれれば最大で2体相手を止められ、S・トリガーを発動できない盾回収でもG・ストライクは発動できることを生かし、《エメラル》などを用いて自発的に発動させる使い方もできる。


始全虹帝(しぜんこうてい) ミノガミ SR 自然文明 (6)
クリーチャー:グランセクト 6000
マッハファイター
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンにあるツインパクトカードをすべてアンタップする。
自然の肯定 SR 自然文明 (8)
呪文
ツインパクトカードをすべて、自分の墓地からマナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。

3枚目のツインパクトなミノガミ。「始虹帝」と「全虹帝」を合わせて「自然の皇帝」と読める肩書になっているのが秀逸。

クリーチャー面はcipでマナのツインパクトをアンタップできるマッハファイター。
デッキをツインパクトで固めれば《ボルバルザーク・エクス》やバラギアラのようなフリースペルとして扱える。

呪文面は墓地のツインパクトをすべてマナに置いたうえでマナからクリーチャーを踏み倒すもので、全虹帝のアタックトリガーと違いツインパクトでないカードも含めたマナの総数以下のクリーチャーを踏み倒せる。
単色カードはアンタップインで置かれるため、墓地の内容次第ではさらなる行動ができるほか、既にマナまたは墓地にいる同名カードのクリーチャー面を踏み倒した場合か《SC龍飛→SC風流》が存在する状態でこの呪文を唱えた場合は多色ツインパクトもアンタップされ、マナの内容次第では大幅に使用可能マナを増やすことができる。



バラギアラ

暴命天 バラギアラ SR 自然文明 (9)
クリーチャー:グランセクト・ハザード 14000
マッハファイター
T・ブレイカー
すべてのクリーチャーは、シールドをさらに1つブレイクする。
ガイアの目覚め SR 自然文明 (8)
呪文
S・トリガー
各プレイヤーは自身のクリーチャーをそれぞれ2体ずつ選び、マナゾーンに置く。

こちらはバラギアラの進化前。
《輪廻独尊》の元となったと思しきブレイク数増加能力を持つが、相手のクリーチャーもその恩恵を受けてしまうので注意。

天上天下双極∞(ツインフィニティ) MAS 自然文明 (9)
呪文
虹帝双極∞:自分の山札の上から3枚を表向きにする。こうして表向きにしたツインパクトカードの呪文側を、コストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、その呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出す。残りを自分のマナゾーンに置く。

パラギアラのマスター必殺技カード。効果等から、ミノガミがパラギアラを呼び出す呪文と思われる。
一度に最大3枚のツインパクトカードの呪文面クリーチャー面の両方を踏み倒すという豪快な効果なのだが、自身がツインパクトカードでないためミノガミに対しては事故要因となり、
パラギアラに対してはアンタップ効果も天上天下輪廻∞も踏み倒しには反応しないため、どちらとも驚くほどシナジーしないという、なんとも残念な結果になっている。


元気健康(げんきけんこう)バラカルビ R 自然文明 (6)
クリーチャー:ジョーカーズ/ワンダフォース 6000
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンに自分のGRクリーチャーが3体以上あれば、自分のマナゾーンにあるカードを6枚までアンタップする。

バラギアラのパロディクリーチャー。
名前が韻を踏んでいるのと、マナアンタップ効果にバラギアラの面影がある。
とあるカードと組み合わせることでループが可能になることが判明してちょっと話題になった。
イラストはもはやただの顔のついた壺カルビ。おそらくこのカードの存在があの焼肉バラギアラの元になったのだろう。


バラギアラ <ヴェロキボアロ.Star> SR 自然文明 (7)
スター進化クリーチャー:マスター・ハザード/ジュラシック・コマンド・ドラゴン/レクスターズ 15000
スター進化:レクスターズまたは自然のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
T・ブレイカー
相手のクリーチャーが出た時、そのクリーチャー以下のコストを持つ自然のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
このクリーチャーがタップしていれば、自分は攻撃されない。

ゼニス化から解放されたバラギアラが、《我臥牙 ヴェロキボアロス》の力を継承した姿。

相手の展開に合わせてマナから自然のクリーチャーを踏み倒すことができ、除去効果持ちを繰り出すことで相手の展開を妨害できる。
同じ効果を持つ自然の進化クリーチャーに《革命目 ギョギョウ》が存在し、こちらは6コストと軽いが、ブレイク数の差とタップ時の攻撃抑制、自身が《王来英雄 モモキングRX》で踏み倒せる点で差別化したい。


バラギアラ-MAX SR 自然文明 (9)
S-MAX進化クリーチャー:マスター・ハザード/グランセクト/レクスターズ 17000
S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーを破壊するか、自分の手札から《バラギアラ-MAX》を1枚捨てる。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す。)
マッハファイター
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚まで、タップしてマナゾーンに置く。その後、それと同じ枚数のカードを自分のマナゾーンから手札に戻す。
このクリーチャーがバトルに勝った時、次の自分のターンのはじめまで、自分は相手のパワー6000以下のクリーチャーに攻撃されない。

S-MAX進化の力を得たバラギアラ。
自然文明のクリーチャーとして、五大龍神の一角たる《地龍神バラフィオル》の意匠を受け継いでいる。
cipでマナ交換&手札補充。バトルに勝つと相手のパワー6000以下のクリーチャーのプレイヤーへの攻撃を止めるマッハファイター。

それなりの能力だがコストがガイアッシュに対応していない9コストで、踏み倒しもしにくいためS-MAX進化クリーチャーの中でも評価は良くない。

色災(しきさい)」の頂 カラーレス・レインボー VIC 無色 (11)
クリーチャー:ゼニス・ハザード 17000
T・ブレイカー
ゼロ輪廻∞:このクリーチャーが召喚によって出た時または攻撃する時、このクリーチャーの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、自分の山札の上から5枚をマナゾーンに置く。
エターナル・Ω(このクリーチャーが離れる時、かわりに手札に戻す)
天上天下輪廻天頂(ゼニス・ハザード) VIC 光/水/闇/火/自然文明 (8)
呪文
カードを各文明1枚ずつ、自分の墓地から選ぶ。その中からクリーチャーをすべて出し、残りを手札に加える。

王来篇の背景ストーリー中で、《禁時混成王 ドキンダンテXII》のもたらした災厄によってゼニス化し、暴走したバラギアラ。
ストーリー上では上の2枚より先に登場しているが、実際にカードとして出たのは後述のカード達よりも後である。
詳しくは個別項目を参照。


背景ストーリー



自然文明の地を守護する『ガイアハザード』の一人である『最強虫 ナゾまる(ミノマル)』が、
闇の工場『メガロ・デストロイト』によって大地を汚し、女王を瀕死に追いやった闇文明への怒りで進化した存在、それこそがミノガミである。

ミノガミは『神の蟲』とも呼ばれるバラギアラを目覚めさせ、バラギアラは各文明の力を吸収していく。
生死を超えた命の力が暴走し、無限のパワーを生み出す。それが、輪廻∞。

過去の記憶すらも忘れ、ただ怒りのままに進軍するミノガミとバラギアラは、逆にその大きすぎる力によって世界を崩壊させていく。

崩壊する世界と暴走する友達を止めるため、ジョーカーズのマスターは相棒のジョリー・ザ・ジョニー改めオラマッハ・ザ・ジョニージョットガン・ジョラゴンと共にバラギアラに挑む。
戦いの中ジョーカーズのマスターと、人間界で人間として生きていた自然文明の姫の説得によってミノガミは理性を取り戻したものの、バラギアラの暴走は止まらない。
最終的にジョニーとジョラゴンが編み出した新技、《ジョラゴン・ビッグ100(ワンハンドレッド)》によってバラギアラは静まり、
ミノガミもミノマルに戻って一命をとりとめた。


余談


古今東西様々なカードゲームで、プレイヤーによってループデッキが考案され、それが猛威を振るうという現象は得てして起こるものであるのは歴史が証明している。
そんな中、公式が完全に最初からループさせる目的でカードを刷るというのは恐らく前代未聞である。恐らく、きっと、多分。

5種類のバラギアラはそれぞれが1枚ずつ入った特別なパックに封入されており、それさえ手に入れば5種類一気に手に入るようになっている。
これは2年前のラスボスであるドルマゲドンXと同じ方式であり、翌年にも同じ方式でラスボスが収録されることとなる。
ただ、40枚のデッキとは別でワンセットで運用されるあちらと異なり、バラギアラはメインデッキに入るカードなので複数積みが当たり前なので、今こそそうでもないがかつては一部例外を除き1枚1枚が高値で取引されており集めるのに結構苦労した。

バラギアラのうちクリーチャー面と呪文面で文明が異なる4種類はルール上多色カードとして扱われる。
これらが収録されるにあたり、多色カードの扱いに関してルール改訂が行われた。
超天篇では異なる文明のクリーチャー面と呪文面を持つ所謂『多色ツインパクト』が多く登場しており、バラギアラはその先駆けと言えるだろう。



追記・修正はミノガミとバラギアラをちゃんと一緒に並べてからお願いします。

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最終更新:2023年08月14日 11:48

*1 画像出典:pixiv イラストレーターマツモトミツアキ氏 『【お仕事】デュエルマスターズまとめ』 2021年4月3日投稿 https://www.pixiv.net/artworks/88906216 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 画像出典:Twitter イラストレーターかわすみ氏 @kawasumi3 2018年12月21日投稿 https://twitter.com/kawasumi3/status/1076051356975153153?s=20&t=2MiseZLoMXkb9Ft2W4--cw ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*3 画像出典:*1に同じ

*4 ただし、1種類目のレアリティが自然文明のMHZ5/5であった事から、MHZ1~4が光~火文明をそれぞれ持つと推測したプレイヤーは当初から少なからず居た

*5 画像出典:*1に同じ

*6 画像出典:*1に同じ

*7 画像出典:*1に同じ

*8 画像出典:*1に同じ