ボアアンデッド(仮面ライダー剣)

登録日:2020/10/08 Thu 21:07:35
更新日:2025/03/29 Sat 20:13:49
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さあ来い、橘!


ボアアンデッドとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』に登場する怪人である。




【データ】

身長 224cm
体重 128kg
種族 アンデッド
スート スペード
カテゴリー 4
生物モチーフ イノシシ
特色・力 優れた嗅覚
牙やトゲ
カード名 タックルボア
声優 福山弘幸
クリーチャーデザイン 韮沢靖
初登場回 『剣』第17話「邪悪なベルト」



【概要】

現代において解放されたアンデッドの一体で、スペードスートのカテゴリー4に属する。
イノシシの祖たる不死生物であり、赤いモヒカンや全身のリングや角、腰から垂れ下がった威嚇用の鎖「メナスチェーン」が目を引く。

怪力や突進力を誇る筋肉「ボアマッスル」を持ち、獲物に飛び掛かると全身に生えた角「プレッシャーホーン」で串刺しにする戦法を得意とする。
また、蹄状の左手「フーフハンド」で捕らえた獲物を切断する事も出来る他、防御力に優れた頑丈な猪首「ボアネック」や、300m先の僅かな匂いをも嗅ぎ付ける鼻「ボアノーズ」も備えている。

ラウズカードとしての能力は、突進攻撃の破壊力を高め、強烈なショルダータックルを繰り出す「ボアタックル」。
仮面ライダーブレイドは単体では勿論の事、キングフォームのコンボ技の一つであるストレートフラッシュを発動する為の1枚としても使用している。
また、ハイパーバトルビデオ仮面ライダー剣 超バトルビデオ 仮面ライダー剣VSブレイド』では、偽仮面ライダーブレイド(トライアルE)も使用し、本物のブレイドにダメージを与えている。



【劇中での活躍】

『剣』本編開始時点では既にカードに封印されており、ブレイドが所持していた。

しかし、第17話の仮面ライダーレンゲルとの戦いでボアタックルを発動すべく♠4のカードを取り出したところ、レンゲルが発動したリモートテイピアにより、センチピードアンデッド共々解放されたことで登場を果たした。
現場から逃走すると、街中で多くの人々を襲っていたが、後日駆け付けたブレイドと再び交戦。
タックルの一撃でブレイドを苦戦させるも、そこへスパイダーアンデッドに支配された上城睦月がレンゲルに変身して参戦。
彼の強烈なキックを受けて吹き飛ばされると何処かへ姿を消した。

その後、第18話にて同じくリモートテイピアで解放されたローカストアンデッドディアーアンデッドジャガーアンデッドと共に人々を襲っていたが、現れたレンゲルの襲撃を受け、そのまま交戦。
更にブレイドと相川始仮面ライダーカリスも参戦し、混戦状態となる中でレンゲルがブレイドのライオンビートで変身解除されて戦闘不能に陥った直後、
桐生豪がレンゲルバックルを手に、新たなレンゲルの適合者となった事で今度は彼の支配下に置かれるようになる。

続く第19話ではカリスを叩きのめしたレンゲルと共に撤退。
後日、桐生の指示で他の3体と共に街中に現れると人々を襲い、駆け付けたブレイドと仮面ライダーギャレンと対峙するも、戦闘に参加する事はなかった。
しかし、レンゲルに変身した桐生がギャレンとして再び戦う決意を固めた橘朔也との戦闘で敗北すると状況が一変し、スパイダーアンデッドは彼を見限って再び睦月をレンゲルの適合者に見定めてしまう。
そして今度は睦月が変身したレンゲルの支配下に置かれると、そのまま彼の指示で重傷を負った桐生を他のアンデッド達と総出で貪り食らうが、
その光景を見て怒りに震えるブレイドとギャレンの猛攻を受け、自身はギャレンに押さえつけられている間に、他の3体がブレイドのリザードスラッシュで再封印されてしまう。
その直後、ブレイドがすかさず発動したライトニングソニックの一撃を受けて敗北すると、そのまま彼が投げ込んだプロパーブランク・♠️4に吸収され、♠️4・TACKLEのカードとして再封印された。

しかし、桐生は既に虫の息であり、最期は橘と剣崎に看取られながら息を引き取るのだった……。



【余談】

『剣』本編では初となる物語開始当初は封印されていたが、途中で解放されたアンデッドである*1
デザイナーの韮沢靖氏は同様のケースに備えて何体かの封印済みのアンデッドのデザインを用意していたようで、
公式画集『UNDEAD GREENBLOOD 仮面ライダー剣 韮沢靖アンデッドワークス』にて一部の未登場アンデッドの頭部のラフ画が掲載されている。

スーツは後に登場するバッファローアンデッドに改造された。

ボアタックル

先述の通り、ブレイドの攻撃技の1つであり、劇中ではブレイドはこの技を3度使用したのだが……
……と、かなり悲惨な戦績に終わった。
挙句の果てに封印前の状態でボアアンデッド本人が放ったタックルの方が命中率が高い上に、
ハイパーバトルビデオ『仮面ライダー剣VSブレイド』にて偽ブレイドが本物のブレイドに対して使用した際にはしっかりと命中している事がより不遇ぶりに拍車をかけている。
あまりの体たらくにデアゴスティーニ刊『週刊仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』でも「ことごとく不発に終わった『ボアタックル』」の見出しで紹介され、「単独の技としてはまったく効果がなかった」と酷評される有様だった。

...が、しかしである。
『剣』本編から時は流れ2024年に放送された『仮面ライダーガッチャード』第35話において、ゲストライダーである仮面ライダーレジェンダリーレジェンドが変身したゴージャスグランドジオウが剣を召喚、その剣が使用したボアタックルがついに敵に命中した
これには剣崎一真役の椿隆之氏も「20年越しのボアタックル 初ヒット!?」とコメントを残している。

いいだろう…。まずは貴様の項目から追記・修正してやる!

この項目が面白かったなら……\タックル!/

最終更新:2025年03月29日 20:13

*1 本編ではマンティスアンデッドが同様のケースで登場した他、カメレオンアンデッドとスコーピオンアンデッドが合成アンデッド・ティターンとして登場している。また、映画『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』ではアルビノジョーカーによって本編では封印済みだった個体が複数解放されている他、『剣』本編には終ぞ登場しなかったパラドキサアンデッドに関しては後の『仮面ライダーディケイド』で登場している。