リモートテイピア(仮面ライダー剣)

登録日:2024/07/09 Tue 17:48:22
更新日:2024/07/14 Sun 11:26:11
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Remote!


リモートテイピアとは、『仮面ライダー剣』に登場するラウズカードの1枚。


概要


仮面ライダーレンゲルが所持するラウズカード(プライムベスタ)の1枚。
スートはクラブ、カテゴリーは10。

カードに封印されているテイピアアンデッドはバクの租たる不死生物であることは判明しているものの、劇中では終始姿を見せることはなく、物語開始以前に解放されることのなかったアンデッドなのか、広瀬義人の手で解放されてBOARD壊滅以前にブレイド・ギャレンに封印されたアンデッドなのかは不明。

どのような経緯を辿ったのかは不明だが、伊坂/ピーコックアンデッドがバトルファイトを勝ち抜くためにレンゲルを制作しようと目論み、烏丸を洗脳してレンゲルバックルを完成させた際には既にデッキに組み込まれていた。


効果


肝心の効果だが、ラウザーのAP2200を消費してラウズカードに封印されたアンデッドを解放することが出来る。
実際のトランプに倣って総数が53体(+α)と決められていた以上、それまで再生怪人の概念がなかったアンデッドを復活させる手段でもあり、メタ的にも扱いやすいカードとなっていた。

解放するアンデッドに関しては通常のアンデッドはもちろん、カテゴリーAや上級アンデッド、果てはジョーカーであろうと制限はない。
また、一度の使用で(劇中での描写を確認する限りは)5体纏めての解放まで可能としており、他の3人と違い、本編において強化形態を獲得することはなかったレンゲルを象徴するカードとして度々使用され、猛威を振るってきた。

設定上は、バクらしく(?)催眠光線でアンデッドを洗脳し操る性質を持っているらしいのだが、実際に操れているかどうかはかなり怪しい部分がある。

アンデッドがラウズカードを使用出来るのかは不明だが、その効果は熟知しているようで吉永みゆき/オーキッドアンデッドはこのカードを狙って睦月に接近したこともある。

一方で、自身に効果が及ぶのかに関しては不明。
自身が解放されるにはモノリスを通してなのか、38話の回想シーンにおける広瀬義人が使用した機械にラウズカードをセットしなければならないのかは謎のまま。

ここまで見ればパワーアップに必要不可欠なカテゴリーJ・Q・Kと並んで非常に強力なラウズカードの一種に見えるだろう。
しかしながら落とし穴(詳細は後述)もあり……。


劇中での活躍

17話①


記念すべき初使用。
ドラゴンフライアンデッドを封印したカリス(及びブレイド)の前にレンゲルが初めて姿を見せ、戦闘に発展。
そのパワーの前には2人がかりでも敵わず、新たな敵を前にブレイドは♠️4・TACKLEを、カリスは♥10・SHUFFLEをラウズしようとするが、これに対抗してレンゲルは♣️10・REMOTEをラウズ。
そうすると2人はカードのラウズに失敗した上にカードからボアアンデッドセンチピードアンデッドが解放されてしまう。

なお、ボアアンデッドは『剣』本編開始時点では既にカードに封印されており、ここで初登場を果たした。
一方で、センチピードアンデッドは解放されてすぐレンゲルのポーラーブリザードで氷漬けにされて封印される憂き目に遭った。


17話②


ブレイドがボアアンデッドと戦闘を繰り広げる中で睦月はレンゲルに変身、キックの一撃であっさりボアアンデッドを吹き飛ばす強さを見せつけるも、スパイダーアンデッドの意志に支配されてしまい、ブレイドにも容赦なく攻撃を仕掛けてきた。
先と変わらない脅威を前にブレイドはライトニングソニックを放とうとしたのだが、またもやリモートを使われてしまい、これまでに封印してきたローカストアンデッドディアーアンデッドジャガーアンデッドを解放されてしまう。

ここで解放された3体は続く18話で先に解放されたボアアンデッドと合流して人々を襲い始める。
駆けつけたブレイド・カリス・レンゲルとの激戦を繰り広げる中、レンゲルはアンデッドに限らずブレイドとカリスにも攻撃を仕掛けるが、ブレイドは♠️3・BEATをラウズして反撃。
こうして変身解除に追い込んだものの、かつてギャレンの適合者に選ばれながらも事故で戦線を離れた桐生豪の手元にレンゲルバックルが渡ってしまい彼がレンゲルに変身、4体を操ってブレイドとカリスを襲い始め、更なる大混乱が起こってしまう。


19話


失敗に終わったパターンその1。

レンゲルの力に呑まれた桐生の暴走を止めるべく、は意を決してギャレンに変身。
格闘戦で優位に立ち、ギャレンラウザーの射撃で圧倒したところでバーニングディバイドを放とうとする。
これに対抗してレンゲルは♣️10・REMOTEを取り出そうとするも、ギャレンは右手を狙った精密な射撃でカードの使用を阻止し、妨害されることなくバーニングディバイドを放って変身解除に追い込んだ。

もしリモートに成功していたら登場済みのゼブラアンデッドに限らず、前述のボアアンデッドのように本編では封印済みで終始登場することのなかったホエールアンデッドとファイアフライアンデッドの姿を見ることが出来たかもしれない。

桐生の敗戦によりスパイダーアンデッドはまたもや睦月に鞍替えし、既に解放していた4体に桐生を襲わせた。
駆けつけたブレイドはリザードスラッシュでローカスト・ディアー・ジャガーを封印し、続けてライトニングソニックを放ちボアを封印。
こうして解放されたアンデッドの脅威は去ったものの、桐生は命を落としたのだった。


20話


17話で入手したW10・SHUFFLEからセンチピードアンデッドをまたもや解放、レンゲルバックルの返却を迫ってきた剣崎を襲わせた。

そしてセンチピードは矢沢/カプリコーンアンデッドに圧倒された末、カリスのスピニングダンスを受けて封印された。


35話


お前のカードが道案内をしてくれたよ……。
見せてくれ……。昨日までの自分にやられる様を……!

終盤で伝説のアンデッドにしての真の姿・ジョーカーを封印しようと目論むレンゲルがキング/コーカサスビートルアンデッドから渡された♥A・CHANGEからマンティスアンデッドを解放し、ジョーカーと戦わせる。
しかし終始劣勢であり、36話冒頭でマンティスはあっさり封印されてしまう。


36話


ジョーカーに勝てなかった苛立ちを募らせる睦月は城光/タイガーアンデッドと競り合いを繰り広げる中でドラゴンフライアンデッド・シェルアンデッド・プラントアンデッドモスアンデッド・センチピードアンデッドを解放し、ジョーカーを探すよう命じる。
始はアンデッドが一気に5体も解放された影響で闘争本能を刺激されて暴走、いずれもあっさりジョーカーに封印された。

なお、センチピードアンデッドは通算4度目の封印となり、これが最後の出番となった。


45話



俺には新しいフォームは無い……。だけど……強い仲間がいる!
剣崎さんに貰ったカード……。

一緒に戦ってくれ!

26話でブレイド ジャックフォームが入手して以降、長らく剣崎が所有していたWJ・FUSIONを託された睦月はケルベロスとの戦いでエレファントアンデッドを解放。
2VS1の戦いに持ち込むものの、エレファントはあっさりケルベロスに封印されてしまう。


48話


待て睦月! まだ手はある! リモートだ! アンデッドを解放するんだ! 他にもアンデッドがいれば、ジョーカーが勝ち残ったことにはならない……! 世界が滅びることもないはずだ!

失敗に終わったパターンその2。

ギラファアンデッド封印によりジョーカーがバトルファイトの勝者となってしまい、ダークローチが生み出されて未曾有の危機に立たされた世界を救うために剣崎が使用するよう提案。
レンゲルは恩人でもあるタランチュラアンデッドを解放しようとしたが失敗。
これはバトルファイトが終結すると封印されたアンデッドを解放出来ないというものであり、失敗に終わった際は剣崎も驚きを隠せなかった。


劇場版



睦月! 睦月! リモートだ! 始を……カリスを復活させろ!

終盤、アルビノジョーカーという真の姿を現した志村純一/仮面ライダーグレイブとの戦いでレンゲルがグレイブの所有していたJOKERからジョーカーを解放。

復活したカリスは天音を襲っていたアルビローチの前に立ちはだかり、撃退に成功する。


仮面ライダー剣 超バトルビデオ 仮面ライダー剣VSブレイド


本物のブレイドとトライアルEが変身した偽物のブレイドが戦いを繰り広げる中で橘共々、誤って本物を攻撃するなど足を引っ張っていた睦月だが、始の呼びかけで本物が判明すると♣️10・REMOTEを本物に託す。
偽物が取り出した♠️5・KICK♠️6・THUNDERに対して使用し、ローカストアンデッドとディアーアンデッドを解放してコンボの妨害に成功した。
この2枚はトライアルが作ったコピーなので、撃退された後はトライアル諸共消滅したと思われる。

「俺のリモートのカードのおかげで勝ちましたね」「いや、俺のジェミニだ。俺のジェミニで今分身したじゃないか」


余談

  • 劇中で唯一使用されたカテゴリー10のラウズカードだった。
    ちなみに♠️10・TIMEはブレイド キングフォームがロイヤルストレートフラッシュを放つ際に使用されたが単体で使用されたことはなく、♦️10・THIEFは44話でティターンを封印した際にギャレンが獲得したが使用されず、♥10・SHUFFLEは前述のように17話で使用を試みたが失敗に終わっている。

  • テイピアアンデッドは本編未登場に終わったが、バクモチーフの怪人は『仮面ライダー(新)』に登場したオオバクロン、『仮面ライダースーパー1』に登場したバクロンガー、『仮面ライダーBLACK』に登場したバク怪人等がいる。

  • 前述のとおりボアアンデッドがこのラウズカードの効果で登場を果たしたことから、デザイナーの韮沢靖氏は同様のケースに備えて何体かの封印済みのアンデッドのデザインを用意していたようで、公式画集『UNDEAD GREENBLOOD 仮面ライダー剣 韮沢靖アンデッドワークス』にて一部の未登場アンデッドの頭部のラフ画が掲載されている。
    そしてこのテイピアアンデッド自身もその1体であり、「頭脳を見せることでバクの夢を操るイメージを見せようとした」という旨のコメントと共に頭部のラフ画が掲載されている。


睦月! 睦月! アク禁解除だ! Wiki篭りを……冥殿を復活させろ!

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最終更新:2024年07月14日 11:26