ギガノイド第2番「英雄」

登録日:2020/11/03 Tue 17:52:57
更新日:2025/09/30 Tue 21:47:25
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来たぞ…!来た来た来た…キターッ!!
どうだ?これが俺のギガノイド、第2番だ!!

えー、コイツ~?どこかで見たことがあるような……

今日はこの子?ちょっと意外…でも頑張ってねっ!



ギガノイド第2番「英雄」とは特撮テレビドラマ『爆竜戦隊アバレンジャー』第8話「アバレブラックこの一発!」に登場するキャラクター。

:柴本浩行


概要

邪命体エヴォリアン無限の使徒ヴォッファによって作成されたギガノイドスコア第2番。
モチーフはベートーヴェン作曲交響曲第3番「英雄」。
後に出てくる今中笑里を素体にした「巨人」を除けば唯一言葉を発し人類とコミュニケーションが可能なギガノイド。

容姿及び能力は劇中の人気特撮TV番組『ギャラクシアンイグレック』の主役・「ギャラクシアンイグレック」そのもの。
また、「英雄」自身も悪の組織の怪人らしからぬ正義の心を持っている。

だが……!?


戦闘能力

  • 「ギャラクシアンパンチ」
二の腕の筋肉を山のように隆起させて繰り出すパンチ

  • 「ギャラクシアンキック」
高威力を誇るキック

  • 「ツインギャラクシー」
イグレックの必殺技
の中から取り出した巨大な薙刀電気を纏わせて敵を斬りつける。

  • 「イグレックPK」
所謂サイコキネシスで、高層ビルやガスタンクを難なく持ち上げることができる。

  • 「ギャラクシアン・カタルシス」
相手を元気にする癒しの技。
ギガノイドとして出現したイグレックは使わなかったが、番組中ではイグレックの代名詞となっている模様。



劇中での活躍

その外見に何か思うところがあったジャンヌに取り立てられ出撃すると、街中に出現したギガノイド第1番「運命」の前に突如現れる。
フィクションのヒーローであるはずのイグレックの出現にアバレンジャーは驚くも、彼はそのまま「運命」と交戦。
「運命」の攻撃に苦戦するも、子供達の声援を受けて立ち上がり、ツインギャラクシーで「運命」を葬った。

TV番組のヒーローが現実世界に現れた事で舞を始めとする子供達は大喜び。
アバレンジャーもイグレックに好意的だが、幸人だけは「フィクションのヒーローが現実に出てくるとは胡散臭い」と疑う。
しかし、爆竜プテラノドンの尾行により溝に填まった車を救出したりビルを色紙代わりにサインしたりとフレンドリーな正義の味方であるとアピールし「宇宙からやってきたヒーロー」として人々の信頼と信用を地道に集めていく。

その夜、密かにテレパシーで舞を含む子供達に「宇宙人同士仲良くしよう」「明日の朝会おう」と呼び掛ける。
だが、側に居た破滅の使徒ジャンヌは「悲しみの底に沈められるとも知らず…」と何処か不穏な言葉を口にする…。

そして翌日、イグレックの元に多くの子供達が集まった。
子供達はイグレックのお面や本などのグッズを、舞はイグレックと自分を描いた絵を持参して来る。
早速イグレックはファンサービスでイグレックPKを披露するも、何故か高層ビルを勢いよく地面に打ち付けた。
戸惑う子供達をよそに、今度はガスタンクを破壊する。

事態を重く見たアバレンジャーは現場に急行し、アバレンオーでイグレックと対峙する。
しかし、イグレックはアバレンオーに容赦ない攻撃を加える。



やめてイグレック!アバレンオーは悪い怪獣じゃないよ!正義の仲間だよ!


ん?正義は「力」…強ければいいのだ

ハハハハハハッ!

アーッハハハハハ!

ヒャーッハハハハハ!!



舞の訴えを一蹴し、高笑いしながら街を破壊した。
破壊活動を続けるイグレックにショックを受けた子供達は泣き出してしまう。


そう、このイグレック…否、「英雄」には正義の心なんて存在しない
その本質は「ヒーローに憧れる子供達の純粋な心を平然と傷つける」卑劣で最低な外道に過ぎず、「ヒーロー」という存在を歪んだ形で皮肉った、ヴォッファの悪意に満ちたギガノイドであった。

そして、ジャンヌの目的は暴れ回る「英雄」を見て心を痛めた子供達の涙を集め、その力で暗黒の鎧を完全に着こなすこと。
ジャンヌは「英雄」に指示を送りながら、着実に舞達が流した涙を回収していく。
そこへ子供達を傷つけたジャンヌ達に強い怒りを燃やすアバレブラック/アスカが参戦。
真の力を取り戻したアバレブラックは瞬く間にジャンヌを撃退する。

「英雄」は標的をアバレンオーからアバレブラックに変更し、彼を踏み潰そうとする。
しかしストームインフェルノの突風で怯んだ所へ、グランドインフェルノで起こした地割れに挟み込まれ、最期はファイヤーインフェルノのでトドメを刺され爆散した。

それと同時に、舞が手にしていたイグレックの絵も風に吹かれ何処かへ消え去って行った。


戦いが終わった後、らんるは舞を傷つけないために「街で暴れたのは偽者で、本物は宇宙へ帰った」*1と説明することを提案するも幸人に却下され、凌駕は真実を教えることに決める。


これからも…夢を裏切られることはたくさんあると思う。それでも夢を追い続けられる子になってほしいから。

しかし、この戦いでダイノガッツを消耗したアスカは数日間眠り続けることとなる…。



余談

デザインモチーフはウルトラマン
時期的にも、主演者誤認逮捕騒動で世間を騒がせた『ウルトラマンコスモス』の後に出たため、ある意味不謹慎なネタとも言われたとか…。
メインライターの荒川氏は後に、全脚本を担当した『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』でも同じくウルトラマンをモチーフにした悪役のプリズムAを登場させている。
こちらは円谷プロと著作権騒動を起こしたタイのチャイヨープロダクションをまんま皮肉った背景のキャラクターであるため、これまた不謹慎と言われている。

Bパートラストの凌駕のセリフは、荒川氏が敬愛する『帰ってきたウルトラマン(以下、帰マン)』の問題回の一つ「悪魔と天使の間に…」ラストの伊吹隊長および『ウルトラマンA最終回「明日のエースは君だ!」ラストのウルトラマンエースのセリフを意識している。いずれも『帰マン』のメーンライターである上原正三氏の朋友である市川森一氏が手掛けた回である。
上原氏を敬愛する荒川氏だが、『帰マン』のサブ兼『ウルトラマンA』前半のメーン兼最終回を手がけた市川氏がシリーズで描いてきた「何百回裏切られようとも優しさを見失わないこと」を脚本に取り入れているらしく、2016年に『仮面ライダークウガ』のBlu-ray発売を記念して開催された対談イベントにて「アバレンジャーは『帰ってきたウルトラマン2』のつもりで書いた」と語っている*2

前述した通り『ギャラクシアンイグレック』は劇中では実在する特撮作品であるため、今回の一件で本家イグレックが風評被害を受ける事になったのではと視聴者間で言われることも。
舞は凌駕から真実を聞かされた事で誤解が解けたと推測できるが、全ての子供達の誤解が解けたのかは不明である。
ヘタしたらあの後、本家『コスモス』のように一時放送休止か、最悪そのまま打ち切られているかもしれない…。なんて気の毒な。



良い子のWiki籠りを待っている。
明日の朝、追記・修正をしよう!


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最終更新:2025年09月30日 21:47

*1 偽物という点ではではない。

*2 ファンからの質疑応答において、『アバレンジャー』は『クウガ』の精神的続編」という俗説を否定してのコメント