禪院扇(呪術廻戦)

登録日:2021/06/07 Mon 21:44:16
更新日:2025/03/27 Thu 19:10:06
所要時間:約 6 分で読めます





何をしていた

実の父親が 峠を彷徨っている時に……!!


禪院(ぜんいん)(おうぎ)とは漫画呪術廻戦」の登場人物。


※以下の項目にはコミックス及びアニメ未収録のネタバレが少し含まれます。

【概要】

呪術界御三家の一角「禪院家」の特別1級術師。
呪術高専東京校に通う禪院真希京都校に通う真依の父親。
また、26代目当主・禪院直毘人の弟にあたる。

髪をポニーテール風に後ろに纏めた痩身の男性で、日本刀を武器にする武士めいた風体なのだが、白目と黒目が逆転したかのような不気味な目を持つ。

かつて兄である直毘人と当主の座を争った程の実力者。
曰く、「術師として唯一つを除いて兄に遅れをとったことはない」


【劇中での活躍】


名前だけは、第42話の真依の回想内の禪院家の関係者同士の会話の中で言及されていたが、実際に姿を見せたのは第138話。
禪院家当主である直毘人が渋谷事変で重体になったことで、急遽禪院家に集められた3人の相続人のうちの一人として登場する。
見た目通りの生粋の武人らしく、実の父が危篤状態にあるにもかかわらず遅参した上におちゃらける直哉を本項目冒頭の発言で諫めた。

その直後に直毘人が死亡したことが遺言執行者であるフルダテによって3人に伝えられる。
そしてその場で彼の口から直毘人が残した遺言状が読み上げられるのだが、
その内容は伏黒恵を禪院家に迎え、彼を27代目当主にする」という予想外のものであった。

直哉が当主になるのが余程嫌だったのか、その場ではもう一人の相続人である甚壱と共に静観の様子を見せたことで、味方が居ないことに激昂した直哉は伏黒の暗殺のため、単独で東京へと向かってしまうのであった。


親父…!!

ここに呪具は無いぞ 真希 オマエ達の動向を見越して空にしておいた


それからしばらく後の第148話で再登場。呪術総監部からの
  • 五条悟を渋谷事変共同正犯とする
  • また彼の封印を解く行為も罪と認定する
の通達を受け、五条救出の為に動き出していた実の娘である真希と真依を誅殺すべく、呪具の入手のために禪院家の忌庫へと現れた真希と対峙。
禪院家を守るため、真希との壮絶な斬り合いの末に刀を折られるも炎で刃を生成。
扇が真希の一瞬の隙を衝き、彼女の脇腹と右目を斬りつける。


何故私が当主になれなかったか…


脇腹から臓物をまろび出しながら倒れる真希に向けて、涙ながらに扇が語った「彼が26代目当主になれなかった衝撃の真相」とは――



追記・修正は誇り高き武人として26代目当主の座を争ってからお願いします。















※以下の項目にはコミックス及びアニメ未収録のネタバレがかなり含まれます。













禪院扇(呪術廻戦)

登録日:2021/06/07 Mon 21:44:16
更新日:2025/03/27 Thu 19:10:06
所要時間:約 6 分で読めます







何故私が当主になれなかったか…


それは子供のオマエ達が出来損ないだからだ…!!

●目次

【本性】


子が親の足を引くなど あってはならない


その素顔は家の財産や己の立場に異常なまでの執着をし、自分を一切顧みることなく全ての非を他人に責任転嫁する醜悪極まりない性格。
その自己愛と自己憐憫の強さは筋金入りで、自分の娘を切り捨てておきながら自分のために涙を流すほどである*1

実の娘である真希と真依の存在を「出来損ない」「人生の汚点」と断じて蔑んでひたすら忌み嫌い、自分が当主になれなかったことの恨みつらみや不満、その理由を全て娘に責任転嫁して押し付けるほどの未練がましさを抱えている。
特に真希への風当たりは強く、天与呪縛のフィジカルギフテッドの存在を「術師は日々鍛錬した肉体を更に呪力で強化して戦う」「オマエの力など皆手抜かりなく持っている」と称し、一応正論とはいえひたすらに蔑んでいる。
ただし、この天与呪縛への風当たりの強さは、呪術師としての心構え以上に禪院甚爾に抱いた恐怖心からの逃避といった部分が強かった様子。
なお、この様子から高専に圧力をかけて、真希の昇級を妨害していたのは主にこいつだとファンからは考察されている。おそらく間違いない。

伏黒を当主とするという遺言の内容も内心は不服であり、彼を疎み排斥しようとするなど考え方も保身優先。
  • 伏黒を排除して遺産を扇・甚壱・直哉の3人で独占する
  • 呪術総監部からの信頼とコネクションを得つつ、五条悟が消えたことで混沌とする呪術界での勢力争いにおいて優位に立つ
という目的のため、「伏黒恵及び真希と真依を総監部の通達に反したとして誅殺する」という策を思いつき、甚壱に提案したのは何を隠そう彼である。
なお実の娘を犠牲にする外道の策を提案したのは禪院家掌握という目的もあるだろうが、それよりも彼にとって人生の汚点である真希と真依への積年の恨みを、ここぞとばかりにぶつけたかっただけという可能性は高いだろう。

こんな奴なので、当然ながら娘達からも全く愛されておらず、真希は「子供を殺せるクソ野郎」と唾棄しており、最初から扇を殺すことに一切の躊躇をしなかった。
妻との関係も冷め切っており、互いに同じ部屋で対面しても会話はおろか目を合わせようとしない有様で、さらに彼女が今際に見た「幸せな家族のイメージ」の中でも、そこにいたのは彼女自身と娘の真希・真依だけで、扇は影も形も無いなどそもそも家族と認識すらされていなかった模様。そもそもこんな家でこんな奴なのでまともな夫婦関係が元々あったのかも怪しい。
詳しくは後述するが、それ以外の禪院家の人間からの人望も皆無である。

総じて五条悟が「腐ったミカン」と呼んで嫌悪する、封建的な体制と閉鎖的かつ保守的な思想で腐敗した呪術界上層部の負の側面を凝縮したような人物である

【戦闘能力】


私は剣士ではない 術師だ

出来損ないの物差しで私を測ろうなどと

笑止 千万

居合や剣術メインの武闘派であり、天与呪縛で強化された肉体を持つ真希を近接戦で一蹴できる程度には強く、腐っても特別1級術師の肩書通り決して弱くは無い。
後述の「落花の情」と術式を利用した堅実な戦い方といえる。
だが肝心の披露した術式は全て良く言えばシンプルで扱いやすい、悪く言えば単純な分ひたすら地味なものばかり。
全体的に1対1のタイマンに特化したような構成であり、対人戦では優秀な能力であるのはうかがえるが、
  • 癖はあるが使いこなすとハメ技に近い性能と凄まじい威力を発揮できる直哉・直毘人の投射呪法
  • 大規模かつ広範囲の破壊をもたらす甚壱や長寿郎の術式
と比べるとシンプルでまとまっている分、単純火力・攻撃範囲・機動力・応用力全てにおいて地味で見劣りする。直哉の「パッとせぇへん」という簡潔で辛辣な評価が、端的に彼の戦闘力を顕しているといえるだろう。


実際に初登場の場面でも、直哉は甚壱の攻撃は真顔でおそらく術式も駆使して回避していたのに対して、扇の攻撃は薄ら笑いを浮かべながら避けようともしないなど、完全に直哉からは舐められている。
加えて格下である躯倶留隊の隊長にも、扇の死を知らされた際には「寝込みや便所で不意討ちでもされたらまあ殺されても仕方ないんじゃね」と軽く流されており、そもそも寝込みやトイレ中に襲われて対処できるほどの実力者など限られているとはいえ、仮にも家の幹部である扇の死を聞いても、下部組織の彼等からもこの程度のコメントで軽く流されるくらいには評価が低かったのは間違いない。*2

そもそも覚醒後の真希はともかく、リカバリー可能だったとはいえ覚醒前の真希にすら刀を折られて顔に傷を入れられており、その時点で彼の(特別)一級としての実力には疑問符が付く。
しかし溜め込んだ呪力を放出し加速させることが可能な呪具「竜骨」と真希の身体能力をもってしても、真希の一振りより早く扇が二回真希を切りつけられることから、扇の「日々鍛えた肉体を呪力でさらに強化する」という台詞は正しいとも言える。
また「強い術師は素手で戦うもの、武器に頼るのはダサい」という持論を持つ直哉からは前述の通り酷評されている。*3
禪院家はおろか腐敗の改革を目論んでいる五条ですら「頼ると呪力操作がおろそかになる」と術式と無関係な武器の積極的使用には懐疑的であり、刀を常用していた扇の評価が直哉から低いものになるのも当然であろう。

一応遺言状には直哉、甚壱、扇が揃った時に公表され、また遺言で仮に直哉が当主になった場合、呪具を含めた財産運用に対して甚壱と共に干渉出来る等といったことから、彼が家の中では幹部の地位にいたのは間違いないのだが、それも「当主の弟で禪院家の古株」という立場故の特別待遇だったのではないか、と考察するファンが非常に多い。

なお、彼が当主になれなかったのは単純に「兄の方が強かったから」とファンブックで作者自身から明言されており、前述した子供の出来云々の話はただの逆恨みである


秘伝「落花(らっか)(じょう)

御三家に伝わる領域対策の秘伝。
呪力を纏い、触れた攻撃に対して呪力を解放して迎撃するカウンター技。原理としては触れた物を自動で呪力で弾く呪力操作のプログラム。
扇はこれを居合に転用することに成功している。
「受けの型」という性質から相手の手札が分からない状況下でも対応して渾身の一撃を放てるのが強み。たとえ攻撃中に刀身をへし折られても術式で刀身を瞬時に再構築し、攻撃の速度や動きを維持して斬り捨てることができる。
近接戦でのアドバンテージは高いが作中では真希に捌かれたので具体的な威力は不明。

ただし、領域対策の技術としては領域内の全ての攻撃に対してフルオートで迎撃可能なシン・陰流「簡易領域」の下位技術に近い。*4
後に簡易領域のように「敵の攻撃で剥がされ解除させられることがない」ことが利点と解説された。加えて複雑な術式効果には無意味だが、斬撃の発生のようなシンプルな術式の対処にはかなり役立つと評されている。

「落花の情」のオート迎撃が投射呪法でどんな動きをされても反応できるような物だとすれば、仮に直毘人と戦っても勝つことがあり得るのかもしれない。というかその相性勝ちのせいで自分の実力を勘違いした可能性も


使用術式

詳細不明。
「構築術式のような術式」を操る術式」を持ち、炎は刀身を基点に発生している。例え刀身が破損しても瞬時に炎で刃を形成し攻撃することができる。
折られた刀身を一瞬で復元可能なため、刀の耐久性を気にしなくてよいことや高速戦闘時では致命的なほどの奇襲になりうるという点ではメリットとなる。また相伝の術式ではないようだが、保守派の受けの良さそうな術式だと言える。
実際に本編では刀身を折ったことで真希は深く踏み込んで間合いを誤認しており、敗北へと繋がった。

一方で、基点が刀なので単純に攻撃範囲が狭く、奇襲性能を除けば刀や呪具を単に振るうのと大差なく失敗して種が割れたら奇襲性能も損なわれるなど応用や戦略の幅も狭いのが難点であり、上記した通り殆どタイマンのみに特化した術式だと言える。パッとせぇへん*5
「刃」と「炎」の要素から才能と閃き次第で術式を拡張すれば宿儺の様なとんでもない術式になっていた可能性もあるが……いずれにせよ作中の描写が全てとしか言いようがない。


  • 術式開放「焦眉之赳(しょうびのきゅう)
自身の刀と周りから凄まじい炎を放ち、身の丈と同等かそれ以上の長さの炎の刃を形成する。
「赳」とは強く勇ましいという意味で「眉が焦げるほど猛々しいもの」と言う名だと思われる。
と、これだけならばカッコいいのだが元ネタは四字熟語の「焦眉之急」と思われ、その意味は「眉が焦げるほど火の勢いが迫ってきて危険」…転じて「状況が切迫していること」を指す。
要は「滅茶苦茶焦っていてビビっている」という言葉が元ネタの術式開放。カッコ悪い……。
使用状況や名前からして危機を感じた時に効果が強くなるなどの縛りかもしれず、それなら使い勝手や効果的に理に敵っている感じではあるが、なんでこんなネガティブなのから取ったのやら……。




【劇中での活躍・その2】

「伏黒恵と真希と真依(じつのむすめ)を『五条悟解放を目論んだ謀反者』として合法的に抹殺する計略」を発案*6
甚壱と直哉にも承諾*7させて、自らの手で実行に移すべく、前述の通り家の忌庫に坐しその過程で真依を半殺しにして待機。
呪具を確保しようと実家に戻った真希に立ち塞がり、呪力を駆使した抜刀術は捌かれた上に刀を折られたものの、炎の刃によるリカバリーと奇襲で真希を切り捨てる。

真希と真依を倒した扇は、自らの手でトドメは刺さずに禪院家の地下にある訓練・懲罰部屋へと連行。
彼女らを部屋に投げ落とし、部屋に巣食う無数の呪霊達に喰わせようと企む。

天与呪縛・フィジカルギフテッドを「それが何だ」と一蹴し、気を失った真希に向けて思う存分嫌味を吐いた扇は


さらば 我が人生の 汚点


と、親が子に対して投げかける言葉としては最低レベルの捨て台詞を残して無駄に格好よく退散するのだが…



(!! 呪霊の消滅反応……!? 何だ…?)


地上に向けて歩いている途中で、訓練・懲罰部屋から呪霊の反応が消えたことに気付き、異常を感じ取った扇は戦闘態勢を取る。
そして、彼は見てしまった。


(体が覚えている)

(忘れるように 努めた あの)


(恐怖)


真依の自己犠牲により完全に(・・・)呪力を失い、天与呪縛の完成形として覚醒した真希――かつての禪院甚爾と同じ存在に成った娘の姿を。


いいだろう!! 今一度この手で

骨の髄まで焼き尽くしてくれる!!


かつて味わった“恐怖”を振り払い、眼前に迫る真希を自らの手で打ち破るべく刀を構え、術式「焦眉之赳」を展開する扇。




来い!!! 出来損ない!!!




その発言とほぼ同時に、真依が最期に構築術式で遺した太刀の一撃を受け、反応することすらできないまま頭を一瞬で両断されて死亡。
自らの実力不足を棚に上げて己の娘達を忌み嫌うことに逃避し続けた男は、本当の意味で規格外の存在となったその娘達によって、その事実を受け入れられないまま殺害されることとなった。
擁護する価値があるとも思えないが一応擁護しておくと、真希の呪力がゼロのため「落花の情」が反応せず、切り札を使えなかった、という可能性もありこれが本来の実力かは不明瞭。


【その末路】

なお、彼の死亡後すぐに真希の手で禪院家本家が皆殺しになり壊滅してしまったため、彼の死体は禪院家の地下でそのまま放置されていた模様*8

死滅回游が佳境を迎えた第209話にて、宿儺の“(よく)”を行うのに絶好な「禪院家地下の訓練・懲罰部屋」を確認に来た羂索裏梅は、その道中で蠅がたかる扇の死体を発見*9
羂索は呪霊を呼び出しその場を掃除するように命じたことで、扇の死体はその呪霊に血も骨も残さず綺麗さっぱり食べられてしまったのであった…。


【余談】

結果論ではあるが、この直後に起こる禪院家本家壊滅の大戦犯
  • 自らの娘を犠牲にして禪院家の遺産を手に入れる計画を自ら発案する*10
  • 真希と真依に自らの手でトドメを刺さず、呪霊の巣に投げ捨てたことで真希の覚醒のきっかけを与えてしまう
一つ目については計画を承諾した甚壱にも問題があるが、二つ目の事項については致命的である。
何故自らの手でトドメを刺さなかったのか、甚爾に対して恐怖を感じていた所を見るに、かつて自らに恐怖を与えたフィジカルギフテッドに屈辱的な死を与えたかったのか、それとも親として自ら子供に手を下すのは嫌だったのか、真相は闇の中である。
どっちにしろ親として最低なことには代わりは無いが

また、
  • 武人めいた姿で涙を流しながら語るのが「娘が出来損ないだから当主になれなかった、私は悪くない(意訳)」というクソみたいな自己憐憫のセリフ
    • 次話の冒頭でも何度でも言うぞ。私が前当主に選ばれなかったのはオマエ達のせいだ」から始まる自己弁護の繰り返しで、その情けなさが更に倍率ドン
    • また、直哉が幼い頃の回想にて「父ちゃん(直毘人)の次の当主は俺やって」と語られており、真希と真依が産まれるよりも前に直毘人が既に当主に就いていた可能性が高くなり、当主になれないのが娘のせいであるという扇の主張は逆恨みや責任転嫁を通り越して、最早被害妄想である疑惑が強まった
    • 最終的に作者直々に「直毘人の方が強かったから当主に選ばれた」と明言された結果被害妄想が確定する有様
  • 「天与呪縛など下らん(意訳)」と言いながら、覚醒した真希を見てかつてのパパ黒を思い出しビビる
  • 炎属性の剣士という割とカッコいい要素に反した自己憐憫&責任転嫁の情けない有様から一部で「汚い煉獄さん」「令和のパワー」「令和の半天狗呼ばわりされる
    • おかげで、本来の一人称は「私」と普通なのに、読者間で「儂」と半天狗風に改変される。そして違和感が特にない
  • あまりにもクズ&情けなさ過ぎて、禪院家クズランキングの1位を直哉からぶっちぎりで奪取し、結果としてそれまでトップクラスのクズだったはずの直哉の株が何故か相対的に上がる。その直哉に関しても甚爾の強さを認めていることもあり更に扇の株が下がっていった。
    • なお当然ながら、直毘人の株は更に相対的に上がる
  • フルパワーの投射呪法が明らかになったせいで余計に直毘人や直哉への勝ち目が薄くなったばかりか、甚壱を筆頭とした他の炳のメンバーの術式もどう見ても扇のものより火力も攻撃範囲も凄いものばかりで、誰にも勝てる感じがしない
  • この手のキャラにありがちな性格に問題はあれど実力はある、師匠や他の後継者にも問題があるなど同情すべき点があるのだが扇はそれが薄い

…という、話が進むにつれて株価のデフレスパイラルを起こし、株価がデフレしすぎて極一部の読者からネタキャラ扱いされだした呪術廻戦でも珍しい人物となった。なんなんだこいつ
ただし、ある意味愛されキャラの直哉とは違ってネタキャラ扱いしているのはあくまで一部だけであり、普通に扇のことを嫌ってる人も多いので、内輪のノリで迂闊に扇ネタを持っていくのは注意。特に上記した「汚い煉獄さん」等の煉獄さん絡みのネタは、本気で嫌がる人も当然ながら多いので、使いどころにはくれぐれも気を付けた方が良い。

ちなみに単行本17巻のオマケとして、躯倶留隊からの禪院家術師の評価が記載されているが、彼の評価は下から数えて2位と、堂々のブービー賞(なお最下位は直哉である)。「ずっとちょっとキレてる」と、部下と適度な距離感を保っていた直毘人や、無愛想だが実は気配り上手な甚壱に比べて人当たりも良くなかったらしくあと嫁が怖い、部下から謎の人物として扱われていた長寿郎より人望は無かった。

こんなキャラなので公式や作者からも露骨に冷遇されており、単行本16~17巻の禪院家編で禪院家の中心メンバーの中では唯一、単行本の合間での各キャラの書下ろしイラストが掲載されないまま退場している*11


追記・修正は自らの娘に責任転嫁をするのを止めてからお願いします。


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最終更新:2025年03月27日 19:10

*1 実の娘が死の淵を彷徨っているのに顔も出さないで遺言を待ち侘びていることから、薄らどんな人物か察している読者はいた、ぶっちゃけ直哉への発言もほぼブーメラン

*2 一応甚壱、直哉は扇が殺されたことに困惑しており、人格抜きにしても実力面は買っていたと考えられるが、それに対して躯倶留隊は危機感が欠如しているとも読み取れる。

*3 しかし実際に直毘人も直哉も甚壱も、そして他の炳のメンバーも全員素手で戦っており(直哉は奥の手として短刀を隠し持っていたが)、武器を常用レベルで使っていたのは彼だけであり、禪院家全体がそういった風潮なのかもしれない

*4 ただし結界術を使用しない呪力操作の技術であることから、結界術の才能がない術師も使用できる可能性はある。

*5 炎の刀身を伸ばし放題な上に伸縮速度がめちゃくちゃ速いとかなら評価は違っていただろうが、作中外の発言からそんな凄い性能ではなさそうである

*6 伏黒だけを殺した場合、「部外者同然の人間に遺産を取られるのが嫌だから」という魂胆がバレバレであるが、冷遇されているとはいえ身内の娘2人も一緒に殺せば「身内の利益ではなく総監部の通達を重視した結果である」という言い訳が立つという寸法

*7 発案時に東京に行っていた直哉には事後承諾となるが

*8 殺害された直後にその死については禪院家に通知はされていたのだが、真希の誅殺が優先された為に片付ける暇は無かったと思われる。真希も真依の遺体は持ち去ったが、父親の死体については心底どうでもよかったのだろう。

*9 劇中の描写から推測するに、扇が死亡(11月12日)してから発見(米軍が結界に侵入したのが11月14日深夜)までに2日以上が経過していると思われる

*10 何ならその計画を事後とは言え聞かされた直哉が割と素で「それでええの?」と引いていた

*11 直哉や甚壱は勿論、蘭太などのイラストも掲載されたにもかかわらずである