登録日:2021/07/21 Wed 00:58:00
更新日:2025/04/11 Fri 21:27:52
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【概要】
PSYフレーム・ドライバー
通常モンスター
星6/光属性/サイキック族/攻2500/守 0
電撃を操るサイキック戦士。自律型増幅器「PSYフレーム」を駆り、
セキュリティ・フォースに強襲を仕掛ける。その姿は、正に電光石火の如し。
《PSYフレーム・ドライバー》が登場した『ハイスピード・ライダーズ』の発売日は2015年8月22日で、『BLAZING VORTEX』発売は2020年10月31日。
実に5年越しの伏線回収である。
流石に映像に一瞬名前が映っていただけの
こいつ程では無いとはいえ、一体どれだけの人がこの名前を憶えていたのだろうか...。
ただ、【
PSYフレーム】自体は環境でも汎用札としてよく見かけるカードなので、大会に出ているデュエリスト達はこのテキストを目にする機会は多かった、かもしれない。
『ザ・ヴァリュアブル・ブックEX』では詳細な設定が設定画と共に明かされており、
「最新のテクノロジーを駆使して時間・次元を飛び越え、犯罪や災害を未然に防ぐために結成された秘密組織」との事。
遊戯王でセキュリティと聞くとアニメ5D'sの
牛尾さんの様な警察機構が思い浮かぶが、公務機関というよりはアメコミ等に登場するヒーローチームがイメージとしては近い。
メンバーは必ず体のどこかにアルファベットの「S」と「F」を組み合わせたマークを持っているのが特徴。
属するメンバーにはそれぞれ「執行対象」と呼ばれる人物が捕縛対象として定められ、基本はその対象を捕縛する事を第一任務としている模様。
イラストには「執行対象」を始めカテゴリと全く無関係なモンスター等が度々登場しており、実質的にこれらのカードの世界観を繋ぐ役割を果たしている点は興味深い。
また
イビルツインとは同一の世界観らしい。
【所属カード】
所属モンスターは全て光・闇属性のいずれか。
目立つのが種族の散らかり具合で、戦士・
サイキック・
サイバース・
機械・魔法使い・悪魔族と実にバリエーション豊か。
レベルも下級から上級までバラバラなため、(S-Forceを指定するカードを除けば)モンスターによって受けられるサポートの質が大きく異なる。
どれも良質なサポートに恵まれた種族なのが幸いか。
このカテゴリの共通点として、メインデッキのモンスターは全て
「自身及び他のS-Forceモンスターの正面に存在する相手モンスターに何等かの制約を課す」効果を持つ。
また、魔法・罠カードにも「相手モンスターの正面」に関する効果を持つものが何枚か存在する。
モチーフが治安維持組織である事を考えると、正面に立った相手の行動を縛る事を捕縛に見立てているのだろう。「奴をデュエルで拘束せよ!」
ちなみに相手エクストラモンスターゾーンの正面にS-Forceがいる場合は、その後ろのメインモンスターゾーンも影響を受ける。
以下、カードテキストは
遊戯王カードwikiより引用したものを掲載する。
メインデッキのモンスター
下級モンスター
- S-Force 乱破小夜丸
効果モンスター
星2/闇属性/
戦士族/攻 800/守1000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターは、自身と同じ縦列のモンスターしか攻撃対象に選択できない。
(2):手札から「S-Force」カード1枚を除外して発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、デッキから「S-Force 乱破小夜丸」以外の「S-Force」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
手札のS-ForceをコストにデッキからS-Forceを特殊召喚する効果を持つ。
フリーチェーンで発動出来るため、相手の出方に適した妨害効果を持つS-Forceを呼び出せる。
【S-Force】の初動と戦術の根幹を担う最重要カードであり、このカードを如何に早く場に出し効果を発動できるかが勝敗に直結すると言っても過言ではない。
一方で正面効果は低ステータスのこのカードが戦闘破壊されれば意味が無い上、(2)の効果によってそもそもフィールドにいない事が多いため、活かすのであれば戦闘破壊耐性を付与する等のサポートは必須。
S-Force最年少の新人の女の子。かわいい。
あと何がとは言わないがでかい。誰が呼んだかおっぱでかまる
忍者のくせに人前に出たがる等、精神面ではまだまだ未熟な様で、女データ泥棒《I:Pマスカレーナ》を執行対象としているがまだ一度も捕まえられていない。
遊戯王マスターデュエルの
ソロモードでは彼女がプレイヤーにS-Forceがどういう組織なのかを解説してくれるという流れで、
本当に喋っているかのような口パクアニメ+大量の表情差分が用意されている。
ちなみに「乱破」とは忍者の古い呼び方の一つ。
また、名前の「小夜」は「さよ」では無く「ちよ」と読む。
カード名宣言時に間違えない様注意。
+
|
彼女はS-Forceの一員らしく熱意もあり、正義感も篤い。 |
……しかし、ライバルともいえる《I:Pマスカレーナ》に絡む事柄で何かの心境変化があったのか、なんと彼女は S-Forceを離反してしまう。
ヴァリュアブルブックEX4によればマスカレーナ追跡に関わるも彼女が「超極悪犯罪」を犯したとは思えず、データバンク侵入解析の術で執行経緯を原因を調査。
しかし 難しい言葉がずらりと並んでおり《S-Force 乱破小夜丸》はさっぱり理解できず。
《S-Force ジャスティファイ》に問いただすもはぐらかされた上に《I:Pマスカレーナ》抹殺のために《S-Force ナイトチェイサー》が追加投入される始末。
それでもマスレーナ追跡任務に納得できず裏があると考えた《S-Force 乱破小夜丸》は《I:Pマスカレーナ》を守りS-Forceを離反した、というのが経緯のようだ。
離反後は《S-Force ナイトチェイサー》から抹殺対象とされている以上、S-Forceとは完全に敵対状態にあると思われる。
|
- S-Force プロフェッサー・ディガンマ
効果モンスター
星3/闇属性/サイキック族/攻1000/守1500
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの表示形式を変更する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターは効果以外では表示形式を変更できない。
固有効果・正面効果いずれも表示形式に関するもの。
高速化した環境ではそもそも表示形式を変える機会自体が少なく、アドバンテージの点で考えると正直微妙と言わざるを得ない。
専らレベル3サイキック族である事を活かし、《
緊急テレポート》や《マックス・テレポーター》で呼び出して素材にする役割が多い。
良い笑顔をしたマッチョスーツのおっさん。
S-Forceの科学部門を統括する博士だが、度々拠点を勝手に改造するのでメンバーから苦情が殺到しているらしい。
執行対象にして
ライバルである「PSYフレーム」とは、「スーツに同じ技術が組み込まれている」「名前にギリシャ文字を持つ」等、何等かの関連性を匂わせている。
中核の《PSYフレーム・ドライバー》は高攻撃力・守備力0という極端なステータスを持つため、表示形式変更効果を持つプロフェッサーは正に適任と言える。
Ωとかλは勘弁な
- S-Force オリフィス
効果モンスター
星4/光属性/サイバース族/攻1800/守1000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターは相手の効果の対象にならない。
(2):相手フィールドのモンスターが効果を発動した時、手札から「S-Force」カード1枚を除外して発動できる。
そのモンスターを破壊する。
正面効果はS-Forceの正面のモンスターに装備魔法やRUMといった対象をとるタイプのサポートカードを使えなくする効果。
展開や強化目的で自分のモンスターを対象にとる事が重要なデッキは少なくなく、相手からしてみれば地味に嫌らしい妨害能力を持つ。
もう一つの効果は手札のS-Forceをコストとした破壊効果で、似た効果を持つ《
幽鬼うさぎ》と違って相手に見えているため、牽制の意味合いが強い。
カウボーイ風の
イケメン。高い検挙率を誇るS-Forceのエース。
執行対象は時を駆ける怪盗「
クロノダイバー」で、S-Forceに所属したのも彼らの情報を得るため。
実際に戦うと戦闘では勝てないが、リダンの効果は効果処理時に取り除いたX素材によって効果を決定するため、あちらに(2)の効果をチェーンする事で不発に追い込みつつ破壊出来る。
- S-Force エッジ・レイザー
効果モンスター
星4/闇属性/サイバース族/攻1500/守1300
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札から「S-Force エッジ・レイザー」以外の「S-Force」モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターは、リンク3以上のモンスターのリンク素材にできない。
『LIGHTENING OVERDRIVE』で登場。手札からS-Forceを特殊召喚する効果、正面のモンスターにL素材制限をかける効果を持つ。
リンク2以下のLモンスターは大抵リンク3以上のつなぎとして使用されるため、EXモンスターゾーンの前に置いておくだけでリンク主体のデッキは動きづらくなる。
《トロイメア・ケルベロス》?《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》?アーアーキコエナーイ
当たり前だが相手がLモンスターを使用しなければ意味が無い。特に11期マスタールールではEXデッキからの展開にLモンスターが必須でなくなったので尚更。
正面効果は刺さればラッキー程度に考え、基本的に(1)の効果目当てでS-Forceの切り込み隊長としての採用になるだろう。
サイバーチックな鎧を着た近未来風サムライ。《S-Force オリフィス》と並ぶS-Forceのエース。
見かけによらず協調性があり、共同作戦も得意。
- S-Force レトロアクティヴ
効果モンスター
星1/光属性/戦士族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターを「S-Force」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードをリンク素材にできる。
(2):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、手札からレベル2以上の「S-Force」モンスター1体を特殊召喚する。
(3):自分フィールドの「S-Force」モンスターが効果を発動するために手札を除外する場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
『BATTLE OF CHAOS』で登場。
微妙にL召喚しづらい
という難点のあったS-Forceにおける、L召喚補助モンスター。
S-Force限定(つまり実質《S-Force ジャスティファイ》のみ)とはいえ
手札からL素材に出来る
という効果で、場の頭数を減らさずにリンク召喚が出来るようになった。
加えて残りの効果は''手札のS-Forceなら《S-Force レトロアクティヴ》以外何でも出せる''という展開効果と、後述する《S-Force チェイス》と同じ除外コスト肩代わり効果。
墓地から釣り上げたり除外ゾーンから回収したこいつを手札に戻し、別のS-Forceにバトンタッチするという挙動で展開を続けていく事が出来る。
バイクを思わせるスーツを着た戦士。どことなく特撮チックなデザインが特徴。
上級モンスター
- S-Force ドッグ・タッグ
効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻1600/守2100
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「S-Force」モンスターが存在し、相手がモンスターの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分メインフェイズ中に、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターは効果を発動できない。
相手「このゾーンの正面にはS-Forceがいない...ならここにモンスターを召喚だ!」
犬「やぁ」
『LIGHTENING OVERDRIVE』で登場。
自身を手札から特殊召喚する効果、正面の相手モンスターの効果発動を封じる効果を持つ。
正面効果は自分のメインフェイズ限定なので、相手ターンやバトルフェイズでは普通に効果を使われてしまう。
とはいえ制圧系デッキの隆盛により相手ターンでも効果を使用出来るモンスターに遭遇する機会は多いので、それらによる妨害を封じられると考えればそれ程悪くは無い、ハズ。
特殊召喚効果の発動条件から、正面にS-Forceがいないゾーンに相手がモンスターを召喚した時に効果を発動し、正面を埋めてしまう奇襲役がメインとなる。
S-Forceの量産型補助用メカ。見た目は二頭の機械犬。
《S-Force ジャスティファイ》《S-Force グラビティーノ》《S-Force プロフェッサー・ディガンマ》らメンバーのスーツ技術を応用して開発された。
人一人を乗せられる大きさがあり移動手段として用いられる他、自律起動で連携行動も可能。
- S-Force グラビティーノ
効果モンスター
星5/光属性/サイキック族/攻2000/守1400
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「S-Force グラビティーノ」以外の「S-Force」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターはフィールドから離れた場合に除外される。
S-Forceカードをサーチする効果と、正面効果は相手モンスターがフィールドを離れた場合に除外する正面効果を持つ。
このデッキの回転役だが、上級モンスターなので《S-Force 乱破小夜丸》や《S-Force プラ=ティナ》の効果で呼び出すのが基本。
S召喚やL召喚を利用するデッキは素材を蘇生等で再利用する事が多いため、このカードを素材の正面に置く事で展開を鈍らせる事が出来る。
フィールドを「離れた場合」なので、バウンスした場合ももれなく除外される。
次元を操作する能力を持つ、白い鎧の戦士。
その正体は数弾前のパック『IGNITION ASSAULT』で登場したLモンスター《グラビティ・コントローラー》のS-Forceとしての姿。
種族は同じサイキック族のままだが、属性が闇から光に変化している。
- S-Force プラ=ティナ
効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2200/守2000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、「S-Force プラ=ティナ」以外の除外されている自分の「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターの攻撃力は600ダウンする。
展開効果と戦闘補助を兼ね備えたS-Forceの主力アタッカー。
《S-Force 乱破小夜丸》とはシナジーを形成しており、あちらの効果の手札コストとして除外したS-Forceモンスターを即座に特殊召喚出来る。
1. 《S-Force グラビティーノ》を手札コストに《S-Force 乱破小夜丸》の効果を発動し、《S-Force プラ=ティナ》をデッキから特殊召喚
2. 除外されていた《S-Force グラビティーノ》を《S-Force プラ=ティナ》の効果で特殊召喚し、あちらの効果でS-Forceカードをサーチ
というのはこのデッキにおける基本的な動きの一つである。
攻撃力ダウン効果も地味ながら全体的に打点が低いこのデッキにおいては重要で、単に戦闘破壊でロックが瓦解するのを防ぐだけでなく、こちらから戦闘破壊する事で《S-Force グラビティーノ》の除外効果を能動的に狙いやすくなる。
銀髪ロングヘアで妖しげな雰囲気のお姉さん。笑いながら怒るので《S-Force 乱破小夜丸》からは恐れられている。
時空を操る能力を持ち、S-Force出動時に使用される次元移動装置は彼女の能力を元に作られているとの事。
- S-Force ラプスウェル
効果モンスター
星6/光属性/悪魔族/攻2400/守2500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
「S-Force ラプスウェル」以外の自分の墓地の「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):手札から「S-Force」カード1枚を除外して発動できる。
自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターを全て破壊する。
『BATTLE OF CHAOS』で登場した展開と除去を兼ね備える上級モンスター。
特殊召喚成功時に墓地からS-Forceを釣り上げるので、《S-Force プラ=ティナ》や《S-Force エッジ・レイザー》で出すのが基本となる。
(2)の効果は手札のS-Forceカード1枚と引き換えにS-Forceモンスターの正面にいるモンスター全てを消し飛ばす豪快な除去。
もちろんだが《S-Force グラビティーノ》がいる場合は破壊が除外に化ける。一気に敵を蹴散らし、総攻撃の準備を整えよう。
地球をバックにポーズを取る魔人。恐らく初めての人外メンバー。
その正体はリーダーの《S-Force ジャスティファイ》に次ぐ古参メンバーで、つけているネックレスは売店で買ったものらしい。
エクストラデッキのモンスター
- S-Force ジャスティファイ
リンク・効果モンスター
リンク3/光属性/サイバース族/攻2600
【リンクマーカー:左上/上/右上】
「S-Force」モンスターを含む効果モンスター3体
自分はこのカードのリンク先にモンスターを出せない。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
その後、その相手モンスターをこのカードのリンク先となる相手のモンスターゾーンに移動できる。
(2):このカードが攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。
このカードのリンク先のモンスターを全て除外する。
必ず素材が3体必要な上に
トークンも使えない、やや重いリンクモンスター。
その分性能は強力で、フリーチェーンで相手モンスターの効果を無効化しつつ自身のリンク先に強制移動させ、自分攻撃時には最大3体のモンスターをまとめて除外できる豪快な効果を持つ。
制圧とフィニッシャー役を兼ね備えた【S-Force】デッキの切り札と言えるカードだが、攻撃力はリンク3としては標準的な事、特に耐性は有していない点に注意。
サイバース族のLモンスターなので、《
デコード・トーカー・ヒートソウル》の効果による特殊召喚先として
【コード・トーカー】デッキに採用される事も。
S-Forceを統率するリーダー。メカメカしいアーマーを着た身の丈3m超えの巨漢。
冷静沈着な性格で、その素顔は誰も見た事が無い。
かなりの重装備だが本人が格闘戦を好むため、重火器の類は一切積んでいないというストロングスタイル。
- S-Force ナイトチェイサー
リンク・効果モンスター
リンク1/闇属性/サイバース族/攻 800
【リンクマーカー:下】
リンクモンスター以外の「S-Force」モンスター1体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手のモンスターは、自身と同じ縦列のモンスターを攻撃対象に選択できない。
(2):自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。
その後、除外されている自分の「S-Force」モンスター1体を選んで特殊召喚できる。
《S-Force ジャスティファイ》と打って変わってメインデッキのS-Force1体で出せる非常に軽いリンクモンスター。
《S-Force 乱破小夜丸》とは逆に自分または相手のメインフェイズにS-Forceをデッキに戻して除外ゾーンからS-Forceを帰還させる効果を持つ。
動きとしては《S-Force プラ=ティナ》同様、《S-Force 乱破小夜丸》で除外したS-Forceを帰還させるのが基本となるが、こちらはバウンスでモンスターが減る代わりに《S-Force 乱破小夜丸》で呼ぶS-Forceを自由に選べる上、《S-Force 乱破小夜丸》の効果を無効にされても動けるのが強み。
また、相手ターンにも発動できるためサクリファイス・エスケープや相手の動きに合わせてS-Forceをぶつけて妨害させる事も可能。
正面効果も《S-Force 乱破小夜丸》の逆で同じ縦列のモンスターへの攻撃を封じる効果。《S-Force 乱破小夜丸》と並べれば相手の攻撃を完全に封じるロックが完成するが、どちらも耐性を持たないカードなので過信は禁物。
猫耳フードと仮面で顔を隠し、メカメカしいスーツで全身を覆った女性。
苦無を構え、《S-Force 乱破小夜丸》と対になる効果を持つ事から彼女との関係性が窺えるが詳細は不明。
一応、《S-Force 乱破小夜丸》の執行対象である《I:Pマスカレーナ》は猫耳と言う特徴と種族・属性・攻撃力、効果が相手メインフェイズにも発動出来ると言う点が一致しているが…?
後に出た《リトル・オポジション》のイラストでは《I:Pマスカレーナ》を追い詰めているため同一人物ではない事が判明した。
…が、同時に《S-Force ナイトチェイサー》から《I:Pマスカレーナ》を庇う人物が、フードで素性を隠しているため断定は出来ないが武器と足の装備からして《S-Force 乱破小夜丸》だと推測され、後に《S-Force 乱破小夜丸》が《
S:Pリトルナイト》と言う「S-Forceから離反して《I:Pマスカレーナ》側に付いた」のを連想させる名前で登場したため、ますます《S-Force ナイトチェイサー》の正体が謎に包まれていた。
そしてマスターデュエルのアイコンにて正体が判明。彼女は《I:Pマスカレーナ》抹殺の為に製造された暗殺用アンドロイドであり、ターゲットである《I:Pマスカレーナ》を殺すべく追跡をしている存在との事。
さらに、「抜け忍」こと《S-Force 乱破小夜丸》も抹殺対象に追加されている模様。
魔法・罠
- S-Force ショウダウン
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札から「S-Force」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
●自分の墓地の「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
S-Forceの特殊召喚かサルベージを行える速攻魔法。
S-Forceは展開力が低いのでその補助となる他、相手が正面にS-Forceがいないゾーンにモンスターを召喚したタイミングを見計らって発動する、《S-Force ドッグ・タッグ》の様な使い方も可能。
手札にS-Forceがいない場合でもサルベージを選択出来るので、腐る場面が少ないのも有り難い。
イラストでは《S-Force オリフィス》と《クロノダイバー・リダン》が対峙している。
両者のショウダウン(=決着)の時という事だろうか。
- S-Force ブリッジヘッド
フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから「S-Force」モンスター1体を手札に加える事ができる。
(2):相手モンスターが同じ縦列の自分の「S-Force」モンスターに攻撃宣言した時に発動できる。
その自分のモンスターはその戦闘では破壊されない。
最早テーマデッキ恒例の、発動時にテーマの所属モンスターをサーチするフィールド魔法。
序盤では《S-Force 乱破小夜丸》とその発動コストの最低でもどちらかは手札に欲しいため、必然的にこのカードも複数枚積みが前提となる。
(2)の戦闘破壊耐性はフィールド維持を主体とするS-Forceの戦術と噛み合っているが、1ターンに1体しか守れないため発動タイミングは良く考える必要がある。
ステータスが低い《S-Force 乱破小夜丸》の正面効果とは相性抜群。
イラストでは次元移動装置の傍で《S-Force ジャスティファイ》と《グラビティ・コントローラー》が何かを話し合っている。
この時にスカウトされて、《S-Force グラビティーノ》になったのだろうか?
- S-Force スペシメン
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):相手フィールドにモンスターが存在する場合、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを相手モンスターの正面の自分フィールドに特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターの位置を、他の自分のメインモンスターゾーンに移動する。
特殊召喚対象範囲が墓地・除外と広く、特にデメリットも無い帰還カード。
相手モンスターの正面という条件付きのため、ゾーンの空き状況によっては使用出来ない点は注意。
後半の移動効果は罠カードなので相手ターンでも発動出来、カードの位置が重要なこのテーマでは小回りが利くサポートになる。
イラストでは《S-Force プロフェッサー・ディガンマ》と《PSYフレーム・ドライバー》が激突している。
「Specimen(検体)」というカード名がどこか意味深。
- S-Force チェイス
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「S-Force」モンスターの種類の数まで相手フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):自分フィールドの「S-Force」モンスターが効果を発動するために手札を除外する場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
一度に複数カードの除去を狙えるバウンスカード。
《S-Force グラビティーノ》がいる状態でS-Forceの正面にいるモンスターを対象に撃てば、バウンスの代わりに除外するカードに化ける。
墓地効果も《S-Force 乱破小夜丸》の手札コストが地味に効いてくるこのデッキでは有り難い。
総じて貴重な除去手段とコスト軽減を兼ねる強力なサポートカードであり、早い段階で《S-Force グラビティーノ》の効果でサーチしておくと相手ターンでの守りがより盤石になる。
罠カードなのでやや遅いのと、自分フィールドにS-Forceがいなければ発動すら出来ない点に注意。
イラストでは《I:Pマスカレーナ》が><顔になりながら《S-Force 乱破小夜丸》と《S-Force ドッグ・タッグ》に追いかけられている。この後逃げられたらしい。
ゲームでは《S-Force ドッグ・タッグ》の効果で相手ターンのL召喚を封じられたままこのカードを食らうと為す術も無く除去されるので、実際《I:Pマスカレーナ》にとっては相性が悪い組み合わせである。
【デッキとして】
コンセプトとしてはコントロールタイプのデッキ。
序盤は《S-Force 乱破小夜丸》を中心に、必要に応じて相手モンスターの動きを最も縛れるS-Forceモンスターを呼び出す。
その後も徐々に自陣のモンスターゾーンを埋め、S-Forceの効果適用範囲を広げていく。
そうして相手の動きが鈍った所で《S-Force ジャスティファイ》や《S-Force チェイス》で相手のカードを除去し、相手の場が開けた所を攻め込むのが主な勝ち筋。
当然相手はS-Forceの正面以外のゾーンにモンスターを召喚しようとするため、S-Forceを使用する側はそれを見越して《S-Force ドッグ・タッグ》や《S-Force スペシメン》といった罠を張り、モンスターゾーンを詰めていく事も考えなくてはならない。
総じて敵味方共に「カードの位置」が重要になるテクニカルなデッキである。
常に相手モンスターの正面を捉え続けるため、デュエルの展開次第では1ターン中にカードの位置が何度も変動する事もある。
【弱点】
S-Forceモンスターは殆どが自身を特殊召喚する効果を持っておらず、殆どの場合において《S-Force 乱破小夜丸》が戦術の起点を担っている。
《S-Force 乱破小夜丸》を序盤でフィールドに出せなければその後の展開が鈍ってしまい、仮に出せたとしても相手から妨害が集中する可能性がある。
一応《S-Force エッジ・レイザー》の登場によって初動については幾分か改善され、《S-Force ナイトチェイサー》の登場で妨害を受けてしまった場合の展開も可能になった。
S-Forceモンスターの効果はあくまで相手モンスターを拘束するだけで、カード・アドバンテージを直接得る事は出来ない。
有力な除去札の《S-Force ジャスティファイ》と《S-Force チェイス》がどちらも効果発動までひと手間かかる事もあり、相手に先に盤面を制圧されると切返し手段に欠けるのが辛い。
また、テーマ単位で対モンスターに特化しており魔法・罠カードへの対抗手段が皆無なため、《
スキルドレイン》なんて使われたら悲惨な事になる。
(相手が罠0デッキとかでも無い限り)汎用魔法・罠除去は必須だろう。
【相性の良いカード】
S-Force関連以外では、上記の弱点を補うべく除去能力を持ったカードやキーカードである《S-Force 乱破小夜丸》をデッキから引っ張り出すカードが採用されやすい。
メインデッキのモンスターを並べる事で力を発揮するタイプのテーマなので、EXデッキにあまり依存しなくて良いのは構築の上で利点と言える。
ただしS-Forceの採用枚数を少なくし過ぎて、《S-Force 乱破小夜丸》用の手札コストを引けないという本末転倒な事にならない様に注意したい。
召喚時にデッキからATK800/DEF1000のモンスターを特殊召喚する効果を持つ。
元々帝デッキで使用する家臣/従騎モンスターを呼び出すためのピンポイント指定だが、《S-Force 乱破小夜丸》が見事に合致する上、どちらもレベル2・戦士族なのでサポートも共有しやすいという謎シナジーを形成している。
効果発動後はEXデッキから特殊召喚出来なくなるが、上記の通り元々メインデッキ主体なのであまり気にならない。
「同じ縦列に3枚以上カードが存在するのみ」特殊召喚可能なモンスター。
このテーマの性質上同じ縦列にモンスターが複数並んでいる機会は多く、条件さえ満たしていればどのメインモンスターゾーンにも出せる。
特殊召喚時に発動する除去効果・自身と同じ縦列の空きゾーンの使用を封じる効果も持ち、相手がS-Forceの正面にモンスターを出す事を半ば強制させる事が出来る。
S-Forceは全員光・闇属性なのでカオスモンスターの召喚コストになれる。
特に《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》は後述の《聖騎士の追想 イゾルデ》の効果でサーチ出来るので相性が良く、メインデッキのアタッカーとして活躍が期待できる。
戦士族2体を素材に指定するリンクモンスター。
装備魔法2枚をデッキから墓地へ送る事で《S-Force 乱破小夜丸》をデッキから特殊召喚出来る。
別途戦士族モンスターを並べるギミックとコスト用の装備魔法を用意する必要はあるが、手間を補って余りある速効性とコンボ性を持つため、デッキスペースを割くだけの価値はあると言えるだろう。
コスト用の装備魔法は、除外されたモンスターを特殊召喚出来る《D・D・R》が使いやすい。
10期のリンク召喚テーマ。
特に自分・相手のモンスターの位置を移動出来るリンク2《ヴェルスパーダ・パラディオン》との相性が良い。
手札に適当なパラディオンモンスターと特殊召喚可能なモンスターがいれば、《マギアス・パラディオン》に《ヴェルスパーダ・パラディオン》と《神樹のパラディオン》を絡める事で、任意のモンスターの位置を移動させつつ《聖騎士の追想 イゾルデ》をL召喚出来る。
《神樹のパラディオン》はチューナーなので、Sモンスターや《
水晶機巧-ハリファイバー》もエクストラデッキに組み込める。
上記の《天帝従騎イデア》との相性の良さを更に突き詰めた採用候補。セキュリ帝・フォース
S-Forceデッキの回転の軸となる《S-Force グラビティーノ》と《S-Force プラ=ティナ》が上級モンスターのため、アドバンス召喚ギミックも組み込みやすい。
《天帝従騎イデア》で再利用出来るドローソース《汎神の帝王》、除去とリリース確保を同時にこなす《帝王の列旋》が主な採用候補で、その他の帝王カードはお好みで。
コストとしてEXデッキからカードを裏側表示で除外するドロー・サーチカード。
何かと手札コストがかかるこのデッキでは、手札の質を少しでも高められる手段があるのはありがたい。
相手のモンスターを奪うコントロール奪取カード。
《S-Force ジャスティファイ》のL素材は「S-Forceモンスター1体を含む効果モンスター3体」と緩いため、適当に相手モンスターを奪ってもL素材として使いやすい。
後者はS-Forceのイメージ的にも相性が良い。
墓地へ送られるモンスターを全て除外に変換する永続魔法。
S-Forceは墓地をあまり利用せず除外からの帰還を多用するため、墓地を利用するデッキの動きを一方的に制限出来る。
デッキからレベル2・戦士族モンスターを特殊召喚する通常罠。《S-Force 乱破小夜丸》が対応している。
《S-Force 乱破小夜丸》の効果は相手ターンでも発動出来るため、罠カードである点が活きやすい。
互いのフィールドのモンスターを1体につき1種族に限定する永続罠。
S-Forceの種族はかなりばらけているので、種族統一傾向が強い主流デッキへのメタカードになる。
5つの召喚法(儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム)から一つ選び、発動ターン中に互いにその種類のモンスターの特殊召喚と効果を封じる通常罠。
かつて高い採用率を誇ったメタカードだが、登場時期の関係でL召喚に対応していない。
このデッキでは《S-Force エッジ・レイザー》が間接的に高リンクを妨害する効果を持っているので、その穴を
埋める事が出来る。
追記・修正は執行対象を全員ブタ箱に叩き込んでからお願いします。
- いきなりポンコツ属性付与されたりサイバーパンク系のカテゴリーの接着剤になったり面白いテーマだよね -- 名無しさん (2021-07-21 12:41:01)
- マスカレーナを追い詰めたナイトチェイサーの前に姿を隠した小夜丸が立ちはだかるってマジでどう言う状況なんだ…?そもそもマスカレーナでも小夜丸でもないならナイトチェイサーは一体何…?ってなる -- 名無しさん (2023-04-22 06:23:15)
- ↑クロノダイバー(時間怪盗)と同じ次元のテーマだから、過去(あるいは未来)の存在かもしれない。…そうなると、S-force自身が時空干渉をやらかしてるってことになるが… -- 名無しさん (2023-05-05 09:52:53)
- 禄に刺さらないくせにミラーマッチだとグラビティーノ出しておいて小夜丸チェーン正面に適当なS-ForceSSで終わるのがなんとも。展開力はあるけどリンク時代に生まれたとは思えんくらい消耗激しい。 -- 名無しさん (2023-06-02 00:10:50)
- ソロモードであれだけ楽しそうに案内役やってたのに小夜丸ちゃんが脱退しちゃった… -- 名無しさん (2023-07-15 22:46:29)
- いまいち強くないのに、数少ない取り柄の小夜丸が寝返ったら強力な汎用リンク2になるって扱い悪すぎるなw -- 名無しさん (2023-07-21 03:04:30)
- 遊戯王世界で最初正義側で出てきたテーマは腐敗していく法則でもあんのか…?小夜丸が離反したってことは組織の裏の顔を知ったとか色々察せるし -- 名無しさん (2023-12-18 10:44:48)
- ジャスティファイってスモールワールドのイラストの人だったのか、知らなかった -- 名無しさん (2023-12-18 16:50:05)
- ↑2警察組織が実は腐敗していたってのは遊戯王に限らず定番の設定ではあるからなぁ。それにしたったDTのヴァイロンをはじめ事情は違えど正義側の悪堕ち展開多いな -- 名無しさん (2023-12-18 17:03:03)
- もしかして : 神奈川県警 -- 名無しさん (2024-04-02 22:11:27)
最終更新:2025年04月11日 21:27