ディジェ

登録日:2014/04/29 Tue 14:06:18
更新日:2024/02/06 Tue 11:01:55
所要時間:約 9 分で読めます










ディジェとは、『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムNT』他に登場するモビルスーツ(MS)。


目次





緒元


型式番号:MSK-008
頭頂高:18.4m
本体重量:33.9t
全備重量:51.8t
出力:1,892kW
推力:74,000kg
センサー有効半径:11,700m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
バルカン砲×2
ビームライフル
クレイバズーカ
ビームナギナタ

パイロット:
アムロ・レイ
クワトロ・バジーナ(小説版Ζ)
アポリー・ベイ(同上)
ヨナ・バシュタ(NT)


機体解説


エゥーゴの地上支援組織カラバが自力で造った試作機
エゥーゴがジャブロー攻略作戦後に残していったリック・ディアスを基に、地上用として設計している。言わば「陸戦用リック・ディアス」といったところか。

原型機のフレームなどを使い、短期間で完成させている。そのためディアスと比較しても性能も大差はないらしい。
設計には旧ジオン系の技術者が関わっていて、まるでゲルググのような見た目になっている。
辛うじて同じジオン系と認識出来るものの外装も大きく変更され、原型機の面影もほとんどない。
また、カラーリングも赤から青を基調としたものに変えられた。

頭部のメインカメラはモノアイで、デコにはサブセンサーを内蔵。
通信機能の強化を図ったのか、ブレードアンテナも備えている。
また、コクピットも頭部にあり、側面に飛び出たパーツに乗降用のハッチがある。
腹部にコクピットハッチにしか見えないパーツがあるが、そちらはコクピットではない。

両肩は左右非対称の形になっていて、右肩はラウンドシールドと一体化している。左肩はウェポンラックで、「メガ・バズーカ」なる武装をマウントできるらしいが、どんな武装なのかは分かっていない。
脚部にはベクタードスラスターを内蔵し、高い機動性を持つ。

最大の特徴は背中の放熱板で、バインダーの代わりに二枚装備され、高い冷却能力を持つ。
その上部にはレーダーレシーバーが付いている。

『Ζ』本編ではアムロ機しか登場せず、アムロ専用のワンオフ機と言われる本機だが、他にもエースパイロット用に複数が造られたとする資料もあり、後年にはいくつかの派生機の存在も明かされている。



武装


  • バルカン砲
頭部に内蔵。
後ろの管を通して給弾する仕組み。

  • ビームライフル
  • クレイバズーカ
百式と同じ物を使っている。

  • ビームナギナタ
リアスカートにマウントされている。
何故ビームサーベルからこれに変えたのかは不明。
これのせいでますますゲルググっぽい機体になっている。『Ζ』では一度も使ったことはないが。



劇中の活躍


◇『Ζ』(TV版)

アムロが搭乗。常にドダイ改に乗って戦っていた。

キリマンジャロ攻略作戦ではカラバのMS部隊を指揮しながら戦っているが、あまり目立った活躍は見られない。

続くダカールでの作戦では、クワトロの演説を全世界に向けて流すべく通信施設の防衛に務めた。

その後、追撃部隊と交戦し、ガルダ級メロゥドのブリッジを潰してジェリドバイアランも撃墜。カミーユとクワトロを無事宇宙に帰した。



◇『Ζ』(小説版)

TV版とほとんど同じだが、第3巻のキリマンジャロ攻略作戦でクワトロが乗ろうとしていた。そこにカミーユのΖガンダムとアポリーの百式が降りてきたため、アポリーと乗機を交換している。
…が、続く第4巻ではいつの間にかアムロが乗っていた。第3巻の時点ではリック・ディアスに乗っていたはずなのだが…。



◇『デイアフタートゥモロー カイ・シデンのレポートより』

劇場版では出番が丸々カットされてしまったため、こちらで登場。
キリマンジャロ攻略作戦に投入すべくアムロ機としてアウドムラに配備された。

本作独自での設定も描かれ、開発に当たってアムロの意見が取り入れられ、ドダイ改に乗って戦う際の空力特性を考慮した結果、こんな外見に。
また、当初はハヤトの指示もありプロパガンダの一環でガンダムフェイスになる予定だったが、作戦に協力するジオン残党への心理的な影響を考慮したカイ・シデンの独断で現在の顔に変えられた。
これに対しハヤトはやや不満気味だったが、当のアムロは「今の俺にガンダムは荷が重い」と語り、どちらかといえば好意的に捉えていた。

なお、顔は急遽変更された名残でツインアイ用のソケット部分を残したままモノアイを被せており、必要ならいつでもガンダムに戻せるという。



◇『ギレン暗殺計画

3機が確認されていて、終戦後にサイド3から脱出したフィーリウスらがカラバに参加した際に乗っていたようである。



◇『NT

ルオ商会預かりの私兵部隊が数機運用している。
機体構造や武装は『Ζ』の頃とほとんど変わっていないが、ビームライフルのEパックはジェガンリゼルのライフルと同じ規格の物へと変更されている。
ライフルは、各所が改良されており、銃身の延長、バーチカルグリップやマウントラッチが追加されるなど、ジェスタのビームライフルと同様に現実の特殊部隊が使用するアサルトカービンのような形状となっている。
また、部隊長機は肩にサーチライトを装備している。
整備も行き届いてはいるようだが10年ほど前の機種であるため、流石に「旧式」呼ばわりされている。

作中ではコロラドの山岳地帯で移送中のマーサ・ビスト・カーバインの身柄を確保するため、護衛の連邦部隊を襲撃。
相手はジェガン護衛隊仕様、アンクシャ、グスタフ・カールなど後発の機体ばかりだったが、パイロットの腕と奇襲作戦でこれらを一方的に撃破した。
ようやくちゃんとナギナタを使っている。

大森倖三の漫画版では、通常のディジェを黒色に塗装、機体各所の製造番号を電ノコで削るなど足が付かないようにと本編では描かれなかった各種の偽装が施されるシーンが追加されている。
また、ヨナ機はビームライフルを装備し、狙撃を担当しており、ヨナは同僚である連邦兵士を死なせないようにするため、急所を外した攻撃を行っている。
ビームライフルにはバイポットが追加されており、伏せ射ちも可能で、増援として現れたデルタプラスを狙撃しようとしていた。



派生機


◇チャイカ

型式番号:MS-110

近藤版『Ζガンダム』に登場。ガザCの代役である。

ゲルググを基にしたアクシズの量産機で、ディジェと外見がそっくり。
頭部デザインが異なり、左肩は右肩と同じになった。武装もナックルバスターを装備。

ハマーン・カーンが乗り、ガブスレイに苦戦するΖと百式を援護した。

◇ディジェSE-R

型式番号:SE.DJ-1R

『Ζ-MSV』に登場するMS。
MSK-008(ディジェ)をベースとした試作機で、革新的な機能をされていて、別物ともいえる超高性能機となっている。
頭頂高、重量以外のスペック等は一切不明である。

1988年2月1日に発売されたムック「機動戦士ガンダムMS大全集「機動戦士ガンダム」から「逆襲のシャア」まで」に『Ζ-MSV』のモビルスーツとして初めて収録された。これは「MS大全集」が『Ζ-MSV』を連載していた「B-CLUB」の増刊ムックだからである。

1990年にBANDAIから発売されたカードダス「SDガンダム ネオバトルカード」にも登場。この設定フレーバーでは「SEシステムと呼ばれる新技術により従来の性能をはるかに超える性能を発揮する」と明言されていて、パラレル作品である『TYRANT SWORD』に登場したSEシステムを搭載しているという設定である。

1993年7月23日発売のゲーム『第3次スーパーロボット大戦』に登場を果たして以降は、「スーパーロボット大戦シリーズ」・「SDガンダムGジェネレーションシリーズ」・「ギレンの野望(シリーズ)」・「機動戦士ガンダム バトルオペレーション2」など様々なゲーム作品に登場するようになった。
しかし本機はサンライズ準公式設定の機体であり、明確なスペック値も不明扱いであるため、その扱いは作品毎によってかなり異なる。
初出では武装が不明であるが、戦う作品であるため何も装備させないというわけにもいかず、サーベルを持っていたりある時はミサイルを搭載していたり、スーパーロボット大戦MX時のみ飛行が可能だったり、バトオペ2の設定のみ胴体にコクピットがあるという設定だったり、各作品ともに©にサンライズがいて監修しているにもかかわらず、設定を統一する気がない。
カードダス「SDガンダム ネオバトルカード」でのみ言及されたSEシステムを搭載したという設定に関しても、初出の時点では言及されておらず、ゲーム作品であってもギレンの野望アクシズの脅威V「機動戦士ガンダム バトルオペレーション2」は設定で言及しているが、他の作品ではSEシステムの名前は出てきていない。

漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、後述のシャア専用ディジェをディジェ・トラバーシアに改修する際に、頭部が登場した。

◇シャア専用ディジェ


赤く塗ったのだろう?なら使わせてもらおう


型式番号:MSK-008

漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場。
パイロットは、シャア・アズナブル
両腕のパーツは両肩に装備がない簡素なものになっている代わりに、両腕にギラ・ドーガ用シールドを、背面にシュツルム・ディアスのバインダーを装備している。
組織として立ち上げられたばかりでスポンサー不在で資金不足のネオ・ジオンが手に入れた、アニメ・小説『機動戦士Zガンダム』でアムロ・レイが乗り回した中古の機体という設定である。
大佐専任チームのエンジニアで一年戦争時代からのシャア専属フィッターエンジニアのアルレット曰く、
「あまりにも貧乏すぎるネオ・ジオンを憐れんで寄付されたMSに、あり合わせの部品をくっつけてテストに必要な性能を何とか満たした機体」と言っている。
開発中の新型サイコミュである、サイコフレームの動作検証のためのテスト機。
アームレイカー式に換装されたコックピットの下のシート下部にサイコフレームが敷き詰められている。

そのため実戦投入は考えられておらず、本来の名称は「ディジェ改修機」であり、「シャア専用ディジェ」は通称である。
シャアはこの機体を見て「赤く塗ったのだろう?なら使わせてもらおう」と総帥と言う立場を弁えて欲しいと言う忠告を無視し出撃。
ヤザン・ゲーブルや記憶を封印しているジョニー・ライデンを含むキマイラ隊などが集う戦場に介入。
サイコ・フレームの力も使わず、全員をボコボコにして悠然と帰っていった。
最終的に、帰投前のテストとばかりにサイコフレームを起動させるが、その際にリミッターが解除され出力をマニュアルで再設定するのを失念していたため、最大出力で肉弾戦を仕掛けた結果。機体の四肢が崩壊*1
艦長やアルレットからお説教を受けるもシャアは特に気にしていなかった。

その後、ディジェの修復か代わりを用意しろと言われたシャアの注文によって、AE社から貰ったばかりのパーツを使ってエンジニア達が必死になって修復作業を行っていたが、
AE社から漏れた情報を聞いたシャアが修復作業の途中にもかかわらず出撃すると聞かされると言う、いつもの無茶振りを言われた。
アルレット曰く「いつもギリギリ」「時間無いのかなぁ」との溜まってる不満を漏らしていた。
尚同じくシャア専属チームでシャアのフィッターパイロットであるダントンは、昔は不平ありまくりであったが、シャアの無茶振りによる度重なる日常に「もう慣れた」と呆れ半分でいる様子。
その後、何とかエンジニア達が必死に総力を結集して修復しきった様子。

◇ディジェ・トラバーシア

型式番号:MSK-008S
シャア専用ディジェを改修した機体である。
別の機体をベースにしなかったのは、シャアの要請でサイコフレームを移植・再調整する時間も惜しいからである。

搭載されている核融合炉は当時の最新鋭試作機だったヤクト・ドーガに後で採用されることになる物であり、崩壊した四肢も同機の予備を流用している。
融合炉の方は本機の開発時点では最も出力が高い代物で、巡航時は従来仕様に準拠しているもののパワードライブ・モード時には保安限度を多少無視した出力曲線を描く設定になっている。これはトラバーシアが短期間しか運用しないことを前提としているためらしい。

背中のバインダーはシュツルム・ディアスのままになっている。
頭部も当初はディジェのままになる予定だったようだが、開発中にAE社からもらったディジェSE-Rのものへと交換された結果、センサー有効半径が格段に向上した。
交換の影響でコクピットハッチは側面から頭頂部に位置が変わっている。

後のサザビー開発のため、武装は想定した火力に少しでも近づけて近似データを取る必要があり、それ故に調達可能な中で高出力な物が用意された。
また両肩には新型ファンネルを装備しており、これの運用テストがトラバーシアの最大の特徴かつ最重要な運用目的であるとされる。

◇リック・ディジェ


この手でガンダムを墜とすとは…宇宙(そら)は俺に冷たいな…

型式番号:MSK-008R

『機動戦士ムーンガンダム』に登場した宇宙仕様のディジェ。
アムロの乗機で、ロンド・ベル隊所属。

ボディは通常のディジェとほとんど同じだが、背面の放熱板はランダムバインダーへと変更。
コクピットは頭部内蔵型から首元に変更され、頭部を後方にスライドさせハッチを露出する仕組みになった。
武装面ではハイパー・メガ・ランチャーや左肩部にシールド、その裏に四発のグレネードといった物が追加されている。
カラーリングはアムロ専用ΖプラスA1型を思わせる朱色とグレー。
フロントスカートにはアムロのパーソナルマークも描かれている。

作品冒頭、ティターンズ残党部隊と交戦。
出撃してきたG-ドアーズの性能にやや苦戦するものの、メガ・ランチャーを囮に接近戦に持ち込み撃破した。

◇リック・ディジェ改


パワー負けしていようとも!

型式番号:MSK-008R

ラー・ザイムで現地改修されたリック・ディジェ。カラーリングが変更されている。

G-ドアーズとの戦いで腕周りにかなりのダメージを受けており、しかも予備パーツが無かったので代わりとしてジェダの肩と一部駆動系のパーツを流用して修復している。
両肩のシールドが無くなったことで防御力が低下してしまったとされるが、一方で腕の反応速度も15%アップしている。前者に関してはジムⅢ用シールドを持たせることでカバーしている。
背中は特に変わっていないが、この一年間で蓄積したアムロの技量データをフィードバックした調整が施されている。

◇ディジェ・アサルトパッケージ

型式番号:MSK-008S/A

『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』で登場するゲームオリジナルMS。
爆撃支援機であり、僚機との連携を前提とした運用が想定されている。

肩や脚を改造した「S型」と呼ばれる強化型を素体に、各所に増加装甲を施している。
この装甲に内蔵されたミサイル・ポッドはFSWS計画からフィードバックされており、高い制圧能力を発揮したという。
ミサイルを撃ち尽くした後も戦闘続行は可能だが、デッドウェイト化を避けるためポッドはパージされる。


ゲームでの活躍


◇SDガンダム ガチャポン戦士シリーズ
ファミコンという事で恐らくガンダムゲーでは最古か、それに近い出演作。
いずれもワンオフ機の設定を反映してか、リックディアスより遥かに高性能。
宇宙でも普通に戦闘できます。
3「英雄戦記」ではガンダムMk-Ⅱと百式の中間的な存在。だが性能差はあまりないので、生産でも百式が選ばれがち。
4「ニュータイプストーリー」では独特な性能で、エース機の中ではHPが高い代わりに攻撃力が若干低く、ミサイルの間接攻撃を持つ。
ミサイルはΖや百式のHMLより攻撃力こそ落ちるものの、使用後に移動可能なので実質1ターン2回攻撃が可能で、
シナリオ・キャンペーン共にレベルの育ったアムロが搭乗する事もあって大活躍してくれる。


スーパーロボット大戦シリーズ
SE-Rが何度か参戦。本家よりSE-Rが先に出たのは、初期のスパロボにおいては地形適応を補正する強化パーツがなかったため…と思いきや、
寺田プロデューサー「第3次でディジェSE-Rを出した理由は話せない」と言っており、何やら大人の事情があるらしい。
「既存のMSを凌駕する性能を持つ」という設定からか強力な機体として設定され、使い勝手も良い。
特にMXではそれが顕著であり、高い機体性能もさることながら高威力、長射程のビームサーベルで無双でき、一周目で通常攻撃のダメージが一万超えることもザラ。
武装はほとんどオリジナルで、ハイメガ粒子砲を装備していたこともある。

MX』ではグラフィック流用の関係かガンダムMk-Ⅱと同型のビームライフルとバズーカを装備していた。
ビームサーベルによる連続斬りの戦闘アニメーションは必見。動きが素晴らしい。隠し機体であるため、性能も非常に高い。
ナデシコのゴートさんが持ってくるため、「SEエンジンではなく相転移エンジンを積んでるのでは?」などとネタにされる場合も。
まあ実際はゴートさんがΖのナレーションやヘンケン艦長役であった小杉十郎太さんだから、という声優ネタだろうが。

本家ディジェはかなり遅れて、『Z』にて隠し機体として遂に参戦。入手時に「デイ・アフター・トゥモロー」を意識した会話がある。
ランチャー無しの百式といった性能で、悪くない機体であるが、陸戦用なので地上Sだが宇宙B。宇宙でも使うなら強化パーツを付けよう。
ビームライフルのアニメで毎回ドダイ改をぶち抜くのが少しシュール(スパロボではよくあることだが)。
しかしこの後、アムロがリ・ガズィνガンダムに乗り換えることを考えると改造するのは気が引けるか。
……まあ、今作ではソシエお嬢様とかギャバン隊長とか∀キャラも乗せることができるので、彼女らに渡すのも一興。


エゥティタ
リック・ディアスと同コストで、家庭版から登場する。地上限定機で、武器はビームライフルとクレイバズーカの選択式。

格闘に重きを置いた機体で、ステップ中だろうと空中からの繋ぎだろうとコスト以上の攻撃力を発揮できる。格闘モーションもアムロを意識してか、動きが活発で格好いい。

ちなみにビームライフルは発射硬直が全機体の中でもトップクラスに小さいため、接射から牽制まで幅広く使っていくことができる。
ただ追尾はあまりよろしくないため、当てたいときはある程度近づいてから撃つようにしよう。


◇ガンダム バトルオペレーション2
素ディジェはコスト550のと汎用機して参戦。超が付くほど優秀なフットワークと取り回しのいいビームライフル、散弾バズーカ、ナギナタと旋回性能でかき乱し、
緊急回避*2とマニューバアーマー*3で敵の反撃を華麗に凌げる。足の速さと散弾の性能から強襲機絶対殺すマンとしても働ける。

SE-Rはコスト600汎用機。高コスト機体なのに緊急回避が無い*4という強烈なデメリットの代わりに攻撃・防御ともに有用なスキルを数多く持つ玄人向け機体。
リアルモデルでのディジェSE-Rを操作できるアクションゲームは本邦初ではないかと言われている。
なお設定文ではSEシステム搭載と思いっきり書かれているが、システムでの再現は無い。オーバーブースト*5がそれっぽいといえばそれっぽいかもしれないが。

ディジェ(CA)(シャア専用ディジェ)は650コストの強襲機。
豊富な射撃武装で敵を蹂躙するが、やや鈍足なのが足を引っ張る。

リック・ディジェは550コスト支援機。
スキル「オーバーロード」によってハイパー・メガ・ランチャーを乱射する。

リック・ディジェ改は600コストの強襲機。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST
2021年6月29日から第二弾アップデート参戦機体として追加。コストは2000で、パイロットは勿論アムロ・レイ。
通常時は汎用的な攻撃を主体にしているが、変形コマンドでド・ダイに搭乗する事ができる。このド・ダイ搭乗時はコマンドが変更され、ミサイル一斉射やクレイ・バズーカ三連射など一気に弾幕が濃くなり、独特のアプローチを仕掛けられる。
変形特殊格闘にはド・ダイから離脱しつつクレイ・バズーカを発射するコマンドがあるが、弾数制ながら弾切れ中もモーション自体は発生可能なので、いざという時に使いやすい。
格闘もビームナギナタを使った連撃がメインで、特殊格闘に上方へ飛びながら斬りかかるなど詰め寄りも上手。
覚醒技はアムロ再び。ΖガンダムTV版のサブタイトルが採用され、攻撃モーションも格闘と射撃を織り交ぜたものだが、最終段は1stガンダム1話のザクを切り裂いたモーションになっている。
上位コストの百式と混合しがちだが、あちらと比べて変形攻撃の依存度が高く通常時の立ち回りもやや前寄りにいないと存在感が無いなど差別化されている。

実は少し前に出た機動戦士ガンダム Extreme vs. Forceにも参戦している。こちらは僚機(CPU)専用ではあるが、しっかり攻撃モーションは用意されていたようだ。


ガンプラ・立体物


放送当時の1/144が長らく唯一のキットだった。意外に出来が良く、ΖガンダムのHGUCが残り僅かという中でも優先度はそれほど高くはないほど。

しかし時を経て2015年、RE/100ブランド第4弾として1/100スケールで発売。
MGほどの高密度なパーツ分割ではないが可動域や色分けは十分で、作りやすさが特に評価されていた。このプラモでウェポンラックの存在が明らかになっているのだが、付属武装は背部に格納するため何の意味があるのかと言われていた。

2017年にはプレミアムバンダイ限定商品として、カトキハジメのリファインが入ったROBOT魂が発売。
ビームライフル×2、クレイバズーカ×2、ビームナギナタに加えて、なんと二種類の固定アームを内蔵したハイパー・メガ・ランチャーが付属。
ウェポンラック(笑)だった左肩にはこのランチャーの接続ポイントが設けられ、正真正銘のウェポンラックになった。

さらに2018年12月にはHGUCが一般発売。
リック・ディアスからの流用パーツは無し。良好な可動範囲を誇る1/144キットで色分けも十分に施されている。
オマケとしてカイレポに登場したツインアイソケット付きの顔パーツが付属する(モノアイのみのパーツも付属する選択式)。
後にガンダムNT版がプレバン限定で発売。新規パーツとして肩部のライトが付いていた。

2015年には食玩・FWガンダムコンバージの第18弾にディジェとディジェSE-Rが収録。
当時のディジェはもちろん、SE-Rは今もって希少な立体化となる。ちなみに箱の説明にはSEシステム搭載と書かれている。


余談


元々ディジェはハマーン機としてデザインされた。設定の割にリック・ディアスと似てないのはそのせい。
だが、手違いがあってアムロ機として登場することが決まってしまい、それを知った近藤氏は設定を変え、チャイカとして漫画に登場させた。*6

なお、アムロをガンダムと似ても似つかぬMSに乗せたのは、アムロとガンダムの組み合わせが主役であるカミーユを食ってしまうことを恐れたため。
グレートマジンガー』終盤、兜甲児マジンガーZで復帰した際に発生した事案から、この種の手法は永らくタブー視されていたのだ。



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最終更新:2024年02月06日 11:01

*1 尤もシャアは破損に驚いた様子もなかったので承知で限界稼働でのデータを採集したのかもしれない

*2 その場で側転やブーストを吹かして攻撃を避けるスキル。

*3 ダッシュ移動中によろけづらくなるスキル。

*4 ブーストがオーバーヒートしていない限り、そのオーバーヒートと引き換えに無敵時間を伴う回避行動が取れるスキル。これがないと言うことは、一度よろけさせられたが最後、死ぬまで延々ハメ殺される可能性がある。

*5 ブーストゲージを一度オーバーヒートさせると一定時間ブーストが使い放題になる。フルバーニアンのように前述の緊急回避を併せ持つ機体は死に際に緊急回避しまくって時間稼ぎが可能だが、本機はそれはできない。

*6 じゃあアムロはキリマンジャロ~ダカールで何に乗ってたの?と思われるかもしれないが、近藤版ではキリマンジャロの戦いは完全カットで、ダカールの日はクワトロが演説をした事しか語られないという後の劇場版に似た展開である。