審判(アニポケ)

登録日:2021/11/05 (金) 03:00:59
更新日:2024/04/08 Mon 18:55:01
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サトシ「ジュカイン! 審判を盾にしろ!」

ジュカイン「!?」

審判「!!??」



出典:ポケットモンスター アドバンスジェネレーション、
178話『バトルピラミッド!VSレジロック!!』、2002年11月21日~2006年9月14日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、小学館プロダクション、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

概要

審判』とはアニメ『ポケットモンスターシリーズ』の登場人物。
『ポケモン』の原作ゲームや漫画作品でも審判は登場するが、ここではアニメにおける審判について解説する。

CV:不定(※『DP』までは小西克幸が担当することが多かった)

ポケモンバトルが公平に行われるために審判をする職業。固有の名前は無い。
アニメはゲームとは違いHPバーが存在しないため、バトルに出たポケモンが戦闘不能になったか確認しジャッジするのが主な仕事。
その他、バトルに臨むトレーナー(及び観客)たちに対し試合ルールの説明と周知もする。
基本的に各ジム・各大会で専属の審判が付いているので、『メダロット』の「ミスターうるち」のように特定の審判が毎試合登場するわけではない。CVが不定なのはそのため。
タケシマサト曰く、「公式大会での審判を務められるのは一握りのエリートで、とりわけポケモンリーグの審判を担当することは最大の名誉となる」そうだ。

アニポケにおけるポケモンバトルには、ジムや大会など公の場で行う『公式バトル』と、それ以外の『野良バトル』の二種があり、審判が必須なのは前者の方
一方で後者では審判は必須ではない。
だが、非公式のポケモンバトルをするとき周囲に第三者たるトレーナーがいて、
かつ、その人物が厚意で「引き受けてもいい」と申し出てくれたら、野良バトルでも審判が付くこともある(この場合、審判を職業とする者でなくてもよい)。

ジム戦の場合は、そのジムのジムトレーナー、あるいはトクサネジム戦のようにジムリーダーの親族など、
中立の立場の第三者でも職業審判でもない者が担当することもままあり、そこまで規則が厳しいわけではない模様。
その他、『XY』では、バトルシャトーにおいてメイドが、
SM』ではアローラポケモンリーグにおいてしまキング・しまクイーンたちがそれぞれ審判を務めた。
なお、設定が固まっていなかったと思われる最初期には、ジムリーダー自らが審判を兼ねているかのような描写も見られた。

幸いにもサトシ一行には多くの場合、タケシを始めジムリーダーたちが旅に同行していたため、野良バトルをする際にも彼らが審判をしてくれることが多かった。
また、贅沢なことにサトシはガラルチャンピオンダンデにも審判をしてもらったことがある
トレーナー同士で加減がわからず、互いのポケモンたちに必要以上の傷を負わせてしまうような事態を防ぐためにも、野良バトルでも審判が付いた方が良いのは間違いない。

他方、ポケモンコンテストの二次審査であるコンテストバトルは事情が異なり、司会者+審査員3名による判定が瞬時に下される。
ここでバトルオフ(=戦闘不能)とされると、ポイントがどんなに残っていても敗北となる。

仕事

審判の役目は、開始前に「これより、チャレンジャー・サトシ対ジムリーダー・○○のジムバトルを開始します。ポケモンの交代はチャレンジャーのみX体まで認められます」と説明するとか、
ポケモンがダウンしたかと思われる際にはちょっとその状態を見遣って、
「▲▲、戦闘不能! よってこの勝負~~の勝ち!」と宣言するとかすればいいだけの簡単なお仕事に見える

……が、決してそんなことはなく意外と難しい一面もある。
まず、先述の通り戦闘不能かどうかを確認するのが最も重要な仕事だが、
アニポケでは「戦闘不能のフリをして油断を誘う」という、「死んだフリ」戦法に近いものが普通に存在する。
また、シンオウリーグにおいてジュンのエンペルトはシンジのエレキブルとのバトルで、
トドメの「かみなり」を受けたことで仁王立ちして目を見開いた状態のまま戦闘不能となったこともある。
なので審判はこれを相手トレーナーよりも先に看破する能力が必要だ。

さらに、状態の見極めも的確にしなくてはならない。
例えばヘイガニがミズゴロウとハスブレロの「Wみずでっぽう」の直撃をくらって、
しかも目が><となっていたため審判見習いは「戦闘不能」と判定を出したが、実際は「効果はいまひとつ」だったためピンピンしていた。*1

このように審判には刻一刻と移り変わっていく状況を瞬時に、かつ的確に把握し判断する能力と、
ポケモンの相性や技や特性についての幅広く深い知識が求められるのだ。
なので、審判に慣れていない人は*2わざわざ近づいて戦闘不能か確認する場合もあるが、一流の審判ともなるとそうしなくても正確なジャッジを下せる。

また高レベルのバトルでは、フィールド中を巻き込んだ広範囲の技の応酬が展開されるもの。
……つまり審判はバトル開始直後から決着が付くまでの間、常に危険な目に遭うリスクに晒され続けることになる
特に作画レベルが高かったカロスリーグともなると、
  • 砂嵐や雨などの悪天候による視界の制限
  • フィールド全体で荒れ狂う『ハードプラント』の猛攻や、『ブラストバーン』と『巨大みずしゅりけん』のぶつかり合いによる爆風
……など、やたら審判を殺しにかかっているような状況になっている。

さらに悪人トレーナーともなれば、相手の攻撃を不発にさせるために審判を盾にするなんて外道すぎる戦法を使うので油断ならない。心身ともにタフでなければ務まるまい。
とはいえ前述の戦法を披露したのは、アニポケ20年余の歴史の中で後にも先にもサトシ(正確にはポケランティス王に憑依された通称「闇サトシ」)だけだが。


ドローンロトム

新無印でサトシが参加している『ポケモンワールドチャンピオンシップス』の審判は、なんと人だけでなくドローンロトムが担当することもある

CV:マックスウェル・パワーズ

チャンピオンシップスは全国各地方が舞台のバトル大会で、ランク制が取られている。
このうちスーパークラスまでの参加者は、ありとあらゆる場所で遭遇する参加者とすれ違うとスマホロトムが反応し、お互いの合意があるとバトルに突入する。
いわばゲームにおけるトレーナー戦に近い仕組みになっているが、これは全て公式バトルなので審判の立ち合いが必要。
しかし、草の中や森の中あの子のスカートの中でバトルが始まるのに、すぐに審判を派遣しなくてはいけない……そんなことは当然無理に決まっている。
そのためか公式バトルの要請があると、何処からかドローンロトムが飛来して審判をしてくれるのだ。かがくのちからってすげー!

なおこのドローンロトムは、あらゆる地方での公式バトルで登場するのに全て声が同じだが、同一個体でやっているかは不明。
もしも審判を全部同じ個体がやっているならブラックってレベルじゃねーぞ!

一方、人間の審判も当然いるが、こちらはジム戦など観客が大勢いる公開試合で担当する。
外見は金髪でひげを蓄え、スポーツウエアのような服を着た男性で、ギルガルドに跨りジャッジを行う。


審判学校

『AG』編第92話『あの三匹登場!審判学校の島!』では、バンバ島にある『ポケモンバトル審判養成学校』が登場。
美人教師サリナのもと、多くの人たちが審判を目指して勉強している。
そのサリナ先生によると「審判は自信をもってジャッジを下さないと駄目」とのこと。
普段はなかなかスポットの当たらない審判の難しさや、大会での審判をしている人たちが審判界でどのような扱いなのかが語られた貴重な回である。



追記・修正はポケモンバトルの審判をしてからお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 18:55
添付ファイル

*1 ゲームだと能力差によっては倒すことも十分できるが。

*2 チャンピオンたるダンデさえも