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萩原研二

登録日:2021/12/29 Wed 01:51:50
更新日:2026/05/22 Fri 00:08:43
所要時間:約 3 分で読めます




萩原研二(はぎわらけんじ)とは、『名探偵コナン』の登場人物。


この項目には『警察学校編』及び劇場版『ハロウィンの花嫁』『ハイウェイの堕天使』のネタバレが含まれております。
原作や『警察学校編』未読、アニメ版や劇場版未視聴・未鑑賞の方は注意してください。


概要

本作開始時点で既に故人。殉職時は元警視庁警備部機動隊の爆発物処理班所属。階級は巡査(『ハイウェイの堕天使』にて判明)*1

初登場は第36巻『揺れる警視庁 1200万人の人質』。
特筆すべきは、原作での初出は目暮の台詞の中で苗字だけが言及されたが、その後アニメ版で容姿と下の名前が初めて設定されるという非常に珍しい経緯を辿ったキャラであるということ。*2
その後は登場していなかったため、1話限りのゲストキャラかと思われていたが、第96巻収録『キッドvs高明 狙われた唇(後編)』において、アニメからの逆輸入の形で原作では初めて容姿が描写された。
同時に降谷零松田陣平伊達航諸伏景光とは警察学校時代の同期であることも判明したほか、更に後には姉の萩原千速も登場している。

名前の由来は『太陽にほえろ!』の「マカロニ」こと早見刑事役*3を演じた萩原健一氏だと作者が明言している。
加えて、同氏と「PYG」*4というグループでツインボーカルを務めるなどした沢田研二氏も由来だろうか。


キャラクター像

外見

肩ほどまで伸ばした黒い長髪とたれ目が特徴の優男。

人物

一人称は「俺」。
二人称は、千速には「姉貴」「姉ちゃん」、松田には「陣平ちゃん」(例外として真剣な話をする時や緊迫した状況では苗字で呼ぶ)。それ以外の大抵の相手には基本的に苗字や名前の呼び捨て、目下の同性には「ボウズ」で、またシリアスではない場面だと同性相手でも「ちゃん」付けする。理由は作者いわく「チャラいので」とのこと。

『揺れる〜』までで判ったのはせいぜいイケメンな喫煙者くらいであるという表面的なことだけで人となりまでは不明だったが、『警察学校編 Wild Police Story CASE.松田陣平』で優れた洞察力とコミュニケーション能力を持っていると描かれた。また、降谷が「同期で一番モテたのは萩だったよな」と振り返っているプロモーションもあった。
……ただし、教官の鬼塚八蔵は研二について「そのスキル(洞察力など)を女子学生の尻を追い回す事にしか使っていない」と評しており、おまけに彼の同期他の4人も何らかの欠点があるため、先が思いやられると頭を抱えていたが。


本編での活躍とその最期

本編時系列の7年前。都内の高層マンション2ヵ所で発生した爆弾事件を担当し、研二は松田と別々の場所にある爆弾の解体をそれぞれ行っていた。
松田が担当していた分はすぐに解体できたが、研二が担当していた分はタイムリミットまでに解体が間に合わなかったため、警察は仕方なく爆弾犯の要求を呑み、爆弾のタイマーは停止した。
だが、爆弾犯の男の一人が逃走中にアクシデントにより事故死してしまい、これを警察のせいだと逆恨みした共犯者によってタイマーが再始動。研二はその場から退避しようとするも間に合わず殉職した。享年22歳。

アニメ版では殉職時の詳細が語られている。
研二が担当した爆弾は複数のトラップが仕掛けられた大物、すなわち「本命」だったそのせいで解体が間に合わなかったこと、タイマーが残り6秒で停止されたあと、時間的な余裕ができたため防護服を脱いだ状態で爆弾の構造の分析作業……どころか喫煙までしており、爆弾のすぐ横に座った状態で松田と通話していたことが描写されている。
重量や通気性の問題で防護服を長時間着用し続けることは不可能という理由があるとはいえ、研二が防護服なしで爆弾の至近距離に留まっていると知った松田は思わず「馬鹿野郎ッ! 死にてぇのか!?」と怒鳴った。
そりゃそうだ……というか、防護服を一旦脱いだのはともかく、死ぬ気もないのに爆弾の真横で煙草を吹かすのは控えめに言ってとんだクソ度胸である。
突如再始動したタイマーを見て、咄嗟に周囲の同僚に「逃げろ!」と叫びながら駆け出すが、僅か数秒の猶予では、ビルの1フロア全体に及んだ爆風から逃れることはできなかった……。


スピンオフ作品『警察学校編 Wild Police Story』での活躍

主役の一人として登場。

研二が警察官を志した理由は(松田の影響もあるが)「警察なら絶対に潰れないから」だと明かされた。
なんでも、実家はかつて自動車修理工場を営んでおり、研二も機械いじりが好きなので家業を継ぐつもりだったが、事業を拡大しようとした矢先に倒産してしまい大変だった状況を見たためにこのような考えに至ったらしい。
生育環境ゆえか今でも車への興味・関心はやはり強いようで*5、教官が乗ってきた*6マツダ・RX-7に目を輝かせながら特徴を滔々と語っていた。
さらに運転も得意で、凄まじいドライビングテクニックも披露している*7

松田とは幼なじみであることから、何かと周囲と衝突の絶えない彼の緩衝材としての役割を担ってもいた。
また、松田が操射訓練中に勝手に拳銃を分解していた時、何でもかんでも分解しないと気がすまない「分解魔」であることを降谷達に教えていた。
そのことを教えた直後、拳銃の銃弾が1発返却されていないことが判る。同時に、訓練場の屋根の補修工事をしていた作業員が落下し、鬼塚が作業員を救出するもその首に作業員がつけていた命綱が絡まり、宙吊り状態になる事故が発生
萩原は伊達の指示を受け、銃弾を探している時に「弾が落ちていた」と嘘を言い、動揺している人物(全弾返却しなくてはならない銃弾を記念に持っていようとくすねていた学生)を特定することに貢献。
そしてそれを調子の悪い拳銃を分解修理し終えた松田に渡し、更に絡まった命綱を降谷がその銃で撃ち抜いて切断、かくして彼らは鬼塚を救い出すことに成功したのだった。

『CASE.伊達航』では、他のメンバーと出会う前、伊達父子の確執が生まれる原因となった事件を目撃しており*8、その数年後にコンビニに出かけた際のある出来事から、伊達父子の確執が解消されるきっかけを作った。
他にも、自身が主役を務めたエピソード『CASE.萩原研二』では、合コンにおいてやはりモテモテぶりを発揮していた。

一方、家業の件があって以来物事が順調だとその方向へ一歩踏み出すのを躊躇してしまうようにもなっており、そのことを「破滅への入口なんじゃないかっていうブレーキがかかっちまう」と表現している。
松田とともに機動隊の爆発物処理班へのスカウトを受けた際も、「よろしくお願いしてやるぜ!」と意気込む彼*9とは対照的に、研二は興味を抱いてはいたものの前述の考えから一旦は返事を保留にした。
それでもとある経緯から「たまにはアクセルを踏み込むのも悪くねえか」と思うようになるが、「アクセル」を踏み込んだ果てに萩原を待ち受けていた運命は……。


劇場版での活躍



陣平ちゃん、電話!

回想シーンや写真に収まる形で劇場版初登場を果たす。
ちなみに渋谷付近の月参寺に墓所があることが判明した。

本作の3年前の11月6日、降谷、伊達、景光、松田らは研二の墓参りの帰りに通った渋谷で、正体不明の爆弾魔と遭遇。
松田は現場にあった爆弾解体、それ以外の3人は相手の追跡をそれぞれ担当。しかし犯人を撤退に追い込むも、一旦は解体に成功したかと思いきや、再び作動し始めたことで絶体絶命の危機に陥る。
だが松田は、研二がかつてした「あること」をヒントに爆弾を今度こそ止め、降谷が負傷したものの全員生還できた。

また、江戸川コナンは降谷に同期と写った写真を示された際、初対面のはずの研二に何故か既視感を覚えていたがその理由とは?
そしてクライマックスでコナンは、松田も思い出した前述の「あること」を真似て……結末は劇場版を参照。
ある意味、研二は本作最大の功労者かもしれない。


ハモっちまったぜ!

姉が主役を務める繋がりもありキーパーソンとして登場。松田と一緒に故人としては史上初めてオープニングに出演してもいる。

命日となる日、とある人物からの電話に出て姉について話していたところ、彼女は続きを聞き逃したまま今生の別れとなってしまった。
以来そのことは千速の中で引っかかり続けているが、研二が言おうとしていたこととは果たして何だったのか……?


人間関係

  • 萩原千速
間柄は前述の通り。
神奈川県警交通部所属の警部補で白バイ隊員。
姉弟仲は良く、研二も千速のバイクのドラテクには一目置いている。

  • 松田陣平
幼なじみ同士の親友にして同僚。そんな長い付き合いゆえ、松田からも「(ハギ)」と気安く呼ばれていた。

  • 降谷零
  • 諸伏景光
  • 伊達航
警察学校時代の同期たち。


余談

  • 初登場から実に20年あまりを経てコミックス第101巻の裏表紙イラスト(通称「鍵穴」)を飾っており、これをもって警察学校組が全員裏表紙に登場を果たした。
    更に千速も第102巻の裏表紙に登場しており、このように肉親同士が続けて裏表紙を飾ったケースは第2・3巻の毛利以来となる。
  • アニメ版『揺れる警視庁~』から再登場までかなりの年月が経過しているが、劇場版10作目である『探偵たちの鎮魂歌』はお祭り作品の為か、劇場パンフレットの裏表紙には集合写真のように様々なキャラが登場しており、当時はアニメではわずか1回の登場ながら松田と一緒に裏表紙に登場している*10
  • 降谷は研二のドライビングテクニックに触発されて運転が上達したという。
  • 第57代目のエンディングテーマ『さだめ』では、機動隊服を着てライオットシールドを構えた姿を見ることができる。
  • 『ハロウィンの花嫁』脚本担当の大倉氏がTwitterに投稿したところによれば、当時7才の息子さんは本作を鑑賞して「『一番強いのは萩原だよね』とご機嫌だった」とのこと(笑)。



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最終更新:2026年05月22日 00:08

*1 殉職に伴い特進したかは不明。

*2 高木渉や千葉和伸などのアニメオリジナルキャラクター出身キャラ、白鳥任三郎や栗山緑などの劇場版出身キャラが原作に登場した例はいくつかあった。

*3 「マカロニ」が殉職した後任として登場するのが、松田陣平の由来となった「ジーパン」こと柴田刑事(演:松田優作)である。

*4 『太陽にほえろ!』や『コナン』のテーマ曲を作曲した大野克夫氏も所属しており、その縁で萩原氏から『太陽にほえろ!』制作に推薦され、沢田研二氏のバックや楽曲制作も担当している。

*5 担当声優の三木氏も車に造詣が深いことで知られる。

*6 厳密にはその教官の車ではなく、彼にとっての先輩に当たる殉職した刑事の娘が「将来刑事になる」と宣言したのでそれまで預かっているものだというが。

*7 しかし、警察学校入校中の車の運転は本来禁止事項のひとつである。

*8 アニメ版では千速と一緒にコンビニに出かけており、台詞は無かったものの彼女がアニメに初登場したエピソードとなった。

*9 この様子を見た研二は内心で「お願いしてる態度じゃねえな…」と苦笑いしていた。

*10 松田と研二の頭上には天使の輪がついている。