松田陣平

登録日:2017/09/18 (月) 17:25:28
更新日:2020/02/20 Thu 13:32:06
所要時間:約 7 分で読めます




名探偵コナン』の登場人物。



警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係に所属していた刑事。
年齢は推定20代後半で、佐藤美和子に君付けで呼ばれていた事から彼女と同い年か年下だと思われていたが、
後述する経歴と君付け呼びの理由を「刑事としては私の方が先輩だったから」と答えているため、彼の同期の伊達航と同じく彼女の一つ年上だと思われる。

髪はボサボサで常にサングラスをかけており、スーツも着崩している。
ちなみに顔は高木渉と少し似ていて、高木がカツラを被りサングラスをかけると松田そっくりとなる。
一人称は「俺」で言動は荒々しい。その荒っぽい言動と冷めた態度で周囲から反感を買いやすいが、内には熱い心を秘めている。
名前の由来は、俳優の「松田優作」と『太陽にほえろ』で彼が演じた柴田純刑事のニックネーム「ジーパン刑事」から。


荒々しい言動に違わずワイルドな性格。顔だけ少し似ている高木と比べると、松田のほうが顔やワイルドさは10枚も20枚も上(宮本由美談)。
優れた推理力を持っており、ある犯人が警視庁に送りつけた奇妙な暗号文を一目見ただけで瞬時に解き明かし、暗号文が示す場所へすぐさま直行していた。
また指先が器用であり、携帯電話でメールを打つスピードも速い。

捜査一課強行犯係に配属される前は警視庁警備部機動隊の爆発物処理班に所属。
そこに所属していた頃はエースとして活躍し、複雑な構造の爆弾もあっという間に解体したという。
爆弾を前にした時の口癖は「この程度の仕掛け、3分もありゃ十分だ」
彼を演じた神奈延年は、彼の事について「見た目も生き方もかっこよく、そして常に命を張っているから刹那的で、魅力満載のキャラクター」とコメントしており、
「当時の僕が演じるには少し早いくらいの素敵な大人」と評している*1


初登場は第36巻収録『悪意と聖者の行進』。
しかし本格的な登場を果たしたのは『揺れる警視庁 1200万人の人質』からである。
本編開始から7年前、都内の高層マンション2箇所で発生した爆破事件を担当した際、同僚であり親友の萩原研二と共に別々のマンションで爆弾の解体に挑む。
松田のほうの爆弾はすぐに解体できたが、萩原のほうに仕掛けられていた爆弾はタイムリミットまでに解体が間に合わず、警察は仕方なく爆弾犯の要求を飲んだ。
これによって爆弾のタイマーは止まったが、その後爆弾犯の男は逃走中に事故死し、男の共犯者によって再びタイマーが動き出す。
タイマーが停止した事でじっくり解体をしていた萩原だったが、タイマーが再び動き出すとすぐにその場から離れようとする。
しかし間に合わず、萩原は爆発に巻き込まれて死亡。もう1人の犯人は特定できないまま事件は終わりを迎えた。

萩原は彼にとって同僚で親友でもあったため、萩原の仇をとるために事件後は爆弾事件を担当する特殊犯係への転属を何度も希望するようになる。
だが彼の事件に対する熱の入れようを見た上層部は「頭を冷やしたほうがいい」と判断し、一旦彼を同じ一課の強行犯係に配属する事を決めた。

事件から4年後、捜査一課強行犯捜査三係に配属となるが、行きたくもない部署に配属となったため、一課に来て早々悪態をつき一課の刑事達の反感を買う。
その後は佐藤が彼の教育係となるが、強行犯係の仕事にはあまり意欲を示さず、事件の聞きこみもいつもの調子で荒っぽい態度で行った事で佐藤に度々注意されていた。

そして転属から一週間が経った11月7日。
3年前から1年置きに警視庁に送られてくる「大きな数字が書かれているだけのFAX」を爆弾のカウントダウンと考え、
今回で必ず爆弾犯が動くと確信して今年のFAXが送られてくるのを待つ。

そのFAXは今までと違って暗号めいた内容のものであったが、それをすぐに解いて爆弾処理の道具を片手に杯戸ショッピングモールの大観覧車へと向かった。
到着後、観覧車のゴンドラの1つに爆発物らしきものが仕掛けられているのを発見。佐藤の制止を聞かずにそれに乗り込んだ。

大丈夫…

こういう事はプロに任せな…

爆弾を見つけてすぐに構造を把握し、解体に取り掛かるが、その瞬間爆弾の液晶パネルにもう1つの爆弾の在処を示唆するメッセージが表示される。
それを見た事で爆弾犯の狙いに気づき、自分が今置かれている状況と2つ目の爆弾の在処の見当を佐藤に電話で伝える。
その後は爆弾を解体せず次の暗号を手に入れるために自ら犠牲となる道を選び、ヒントが表示された瞬間に2つ目の爆弾のある場所を推理し、すぐにその場所を佐藤の携帯電話にメールで送信した。

悪いな萩原…

どうやらおまえとの約束は…

その直後ゴンドラの爆弾が爆発し、ゴンドラに乗っていた松田はそれに巻き込まれて死亡する。だが彼の勇気ある決断は多くの人々の命を救う事となった。
そして爆死する直前に送信していたメールでは、追伸で佐藤に「あんたの事割と好きだったぜ」と自分の本心を伝えていた。

親友の萩原の仇を取れないまま殉職してしまったが、彼の生き様は佐藤達の心にしっかりと刻みつけられており、
それと同時に彼の死はトラウマとして佐藤の心に深い傷を残す事となる。

そのため佐藤は「自分が大切に想った人はみんないなくなる」と感じ、自分に思いを寄せる高木を遠ざけようとした事もあったが、
この3年後に彼が追っていた爆弾犯を逮捕した事で、佐藤はようやく松田への思いを断ち切る事が出来た。


爆弾事件で殉職しているので、その後は佐藤の回想でのみ何度か登場するようになる。
そして劇場版『純黒の悪夢』で台詞はないものの劇場版初登場を果たした。
この作品では警察庁警備局警備企画課に所属している安室透(降谷零)と警察学校時代の友人であった事が判明。
安室に爆弾解体の知識と教訓を教えていた事で、安室はとある場所に仕掛けられていた爆弾を時間内に無事処理する事が出来た。
この設定は当初、原作者の青山氏は松田と安室の関係について「警察学校の同期だとは思うけど」と答えており*2、後に原作でも明言され、設定が逆輸入されている。

スピンオフ作品『ゼロの日常』でも安室の回想などで登場しており、警察学校編では最初のメインとなっている。



追記・修正は、爆発物処理班に所属していた方にお願いします。

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