メジロドーベル(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2021/12/30 Thu 23:30:00
更新日:2024/03/15 Fri 23:21:24
所要時間:約 20 分で読める…みたい。






画像出典:【ウマ娘 プリティーダービー】CM「Queens」 メジロドーベル 後篇
© Cygames・JRA


別に気にかけてくれなくていい……。

そういうの……慣れてないから。


メジロドーベル(Mejiro Dober)とは『ウマ娘 プリティーダービー』の登場人物。
CV:久保田ひかり

モチーフ元である競走馬『メジロドーベル』は当該項目を参照。

+ 目次

◆プロフィール

キャッチコピー:変わりたい!過去の傷を抱えて走るお嬢様
誕生日:5月6日
身長:157cm
体重:増減なし
スリーサイズ:B83・W57・H81
靴のサイズ:左右ともに22.0cm
学年:高等部
所属寮:美浦寮
得意なこと:紅茶の銘柄に詳しい
苦手なこと:男性、雷
耳のこと:男性の声を聞くと固まってしまう
尻尾のこと:ブランド物より毛質に合うアイテムを愛用中
家族のこと:『ベルちゃん』呼び禁止令に父は凹みがち

ヒミツ:①自作の少女漫画ノートが引き出しの奥深くに眠っている / ②ピアノとおゆうぎの腕前は幼稚園の先生並み
自己紹介:どうも…えっと、メジロドーベルです。アタシもメジロ家のウマ娘だし、それに恥じない走り…をするつもり、です

キャラクターソング:Just a little bit*1

「いつまでも熱く」

ほんの一瞬だけ 煌々と輝いたり
のびのびと悠揚と 波間を漂ったり。

それぞれがそれぞれの生き方を目指す中で
わたしも志す。

熾し火のように いつまでも熱く
燃え続けることを。

2018年URA 「名ウマ娘の肖像」メジロドーベルより

◆概要


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「GENERATIONS」第7弾「黄金色に輝いた時代」篇
© Cygames・JRA

女王の名を継げ

【ウマ娘 プリティーダービー】CM
「GENERATIONS」第7弾「黄金色に輝いた時代」篇より

優駿牝馬と秋華賞を勝利した二冠牝馬にして、阪神JFやエリザベス女王杯を連覇。
牝馬限定G1を5勝するなど牝馬相手には無類の強さを誇ったが、牡馬混合戦となると何故か勝てなかった名牝『メジロドーベル』がモチーフのウマ娘

無口でクール、しかしどこか卑屈さのある性格。モチーフ元が牝馬だったため、髪飾りは左耳についている。
公式や他ウマ娘からの愛称は「ドーベル」。一部のトレーナーからは「ベルちゃん」、又は実馬が繋養されているレイクヴィラファーム及びファンからの愛称である「姐さん」と呼ばれている。
黒髪ロングの正統派お嬢様といった出で立ちで、メジロマックイーンメジロライアンらと同じく、ウマ娘界の名門「メジロ家」のご令嬢の一人。

その才能は「女帝」エアグルーヴからも一目置かれているほどだが、
幼少期のトラウマが原因で人目、特に男性の前だと極度に緊張してしまう精神的な弱点を抱えており*2
また社交必須のメジロ家に生まれながら、外部との接触がほとんどない家の奥まった場所で育ったのもそれに拍車をかけてしまっている。
この設定を反映したのか、育成やキャラクターストーリー、ホーム画面などでの会話はトレーナーの性別差分がキッチリ用意されている。
トレーナーの性別による会話差分は通常マルゼンスキーの「トレーナー君/トレーナーちゃん」やライスシャワーの「お兄さま/お姉さま」のような微小な違いに留まる。
しかしドーベルの場合は性別によって呼び方どころか態度や口調・語気も変わるため、トレーナーの性別によって印象がかなり違ってくる。
ホーム会話の同じ話題を例として出すと以下の通り。

対男性:…アンタ、弟妹いる? 子どもの相手とかしたことは…べ、別に、ただ聞いただけ。
対女性:ね、ねぇ、年の離れた弟妹とかいる? その…なにしてあげたら喜ぶか、教えてほしいの。

この仕様の結果、ドーベルのボイスは実質2キャラ分の労力が掛かっているに等しい、贅沢な仕上がりといえる。
おかげで育成の度に性転換するドーベル担当トレーナーが後を絶たない
それを裏付けるように、ドーベルが実装される直前の追加データダウンロードの容量が他と比較して多かったそうな。
また、育成キャラだけではなくサポカイベントや後に実装されたメジロブライトのストーリーでも同じ仕様になっている。
久保田ひかり氏とライターの尽力に感謝。

私生活では少女漫画好きであり、自作もしているほどだが、引き出しの奥深くに眠っているらしい。
親愛度を上げていくと、「べじキャロリン」なるキャラクターの絵を見せようか迷う様子を見せてくれる。
なお二次創作では、ドーベルが「どぼめじろう」なるペンネームで自作少女漫画を描いていることが多いが、中文版Wikiに掲載されたドーベルの名前を再翻訳した結果の産物であり、
実際にアプリや各種メディアで彼女のペンネームとして取り扱われたことはない...が、いかにもペンネームらしい響きであったためか一部で浸透しつつある。
最近では亜種の「トルポめぐろ」「メガドボ」など元の形が分からないレベルの再翻訳が出現した

両親共に健在だが、母親とはやや上手くいっていない様子。
父親とはそれなりに仲良くしているようだが、幼少期と同じ「ベルちゃん」という愛称で呼ばれることには反発しており、
それを聞いたトレーナーが真似して呼ぶと、頬を赤らめつつ「呼 ば な い で !」と注意してくる。
ちなみに、母親と上手くいっていない理由の一つとして、彼女が娘(ドーベル)に対して厳しい言動を取っていることがあるらしい。
だが上述のイベントでは、父親から「(母さんは)本当は応援していると言いたかったが、不器用なために厳しい言動になってしまった」と凹んでいることを電話口で娘に伝えており、
表面上は厳しくとも内心では娘想いの母親であること、不器用で時に自分の心情とは裏腹の態度を取ってしまう娘とそっくりな難儀な人であることが窺える。
また、幼い弟妹もいるようで、ホーム画面ではトレーナーにきょうだいとの接し方を相談してくることもあり、男女の口調差の例文はこの時のもの。
ドーベルはピアノとお遊戯の腕前がプロ並みであることが『ウマ娘のヒミツ』で明かされており、
作中ではどんなきょうだい関係なのか推測することしか出来ないが、弟妹にとってはやや年が離れていて、よく遊んでくれる良いお姉ちゃんなのかもしれない。
この設定は繁殖牝馬を引退した後にリードホース*3として活動していることを受けてのものと思われる。

◆アニメ版での活躍

Season1

第10話に初登場。マックイーンライアンとの食事シーン。
また第6話の宝塚記念では緑と白の勝負服のウマ娘が登場している。元ネタ的には1998年宝塚記念で、ドーベルも出走しているのだが何故か本人が登場していない。

◆アプリ版での活躍

性能

バ場 芝:A ダート:G
距離 短距離:E マイル:A 中距離:A 長距離:F
脚質 逃げ:C 先行:B 差し:A 追込:G
2021年11月19日に☆3「ツイステッド・ライン」として実装され、2022年6月30日に新衣装の☆3「バカンス・サフィール」が追加。
ステイヤー気質のウマ娘が多いメジロ家の中では珍しくマイルや中距離を得意としており、脚質は差し向き。
先行適性も高めだが、後述の固有スキルとは合っていないため、育成以外で先行運用は考えにくいか。

[ツイステッド・ライン]

この衣装にふさわしい走り…必ず、してみせるから。
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[ツイステッド・ライン]メジロドーベル」勝負服
© Cygames・JRA

史実の馬主メジロ商事の勝負服、「緑一本輪緑袖」をベースにした勝負服。
首元に大きめのリボンを巻き、白地ノースリーブにリボンと同色のスカートと、他のメジロ家の勝負服と比較するとシンプルなデザイン。緑袖どこいった
原案と見比べるとそこまで大きな違いはないが、スカートに装飾が増えているほか、左足にベルトが巻かれている。

スピードに+10%、賢さに+20%の成長率補正がかかる。
覚醒スキルではデバフスキル「八方にらみ(「鋭い眼光」上位スキル)」のほか、「淀の申し子(「京都レース場〇」上位スキル。スタミナのほか賢さにも補正がかかる)」を習得可能。
ライスが何やら物欲しそうな目で見ている……。

進化スキルは八方にらみがわずかに前に出る効果の追加された「クールな視線」に、淀の申し子のステータスアップの効果量が強化された「淀の女王」に進化する。



アタシを囲む視線、声…やめて――


...あっ!


そうだ、アタシはアタシが見つめる先へ行く…!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[ツイステッド・ライン]メジロドーベル 固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは『彼方、その先へ…』。
効果は「落ち着いたまま、中盤の仕掛けどころのまたは終盤の勝負どころのコーナーを中団で進むと奮い立ち加速力が上がる」というもの。
掛かり」状態にならずに終盤コーナーまで走行する必要があるが、終盤加速の評価が高まっている今の環境では継承させても優秀なスキルとなっている。
一方で、スキル発動の演出のこちらに向かって歩くポーズが樫本理事長代行だのフラダリだのと言われていたり、
特撮作品等の爆発背景を合わせて無駄にヒロイックにされたりとトレーナーたちからイジられがちでもある。
「Make a new track!!」ではライバルウマ娘の存在による難易度向上のあおりを受けており、賢さが低い内はこの固有スキルが安定しない分の不利を背負いやすい。

マイルや中距離の差しを得意とするウオッカやグラスワンダー、オグリキャップなどとの継承相性も高く、
上述の通り固有スキルが継承しても実用的ということもあり、因子周回要員としても非常に優秀。

自分を誇るって慣れないけど…悪くないね。

[バカンス・サフィール]

新鮮な風や水…
直に感じられるのってすごくいいんだよね。

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[バカンス・サフィール]メジロドーベル」勝負服
© Cygames・JRA

こちらの成長率はスピードに+20%、賢さ+10%。
青ベースに白の縦縞にフリル、つばの広い帽子を被ったお嬢様然とした衣装。
覚醒スキルでは「大胆不敵(「恐れぬ心」上位スキル)」と「起死回生(「ワンチャンス」上位スキル)」のレアスキルを習得可能。
こちらの進化スキルは大胆不敵と起死回生、それぞれの元の効果がしばらく持続するようになった「もっと冒険してみたい!」「起死回生の一歩」に進化する。
また勝負服イベントでは選択肢次第で「下り坂巧者」のスキルヒントを入手可能。
下り坂で速度が上がる汎用スキルで、因子による入手を除くと新衣装ドーベルのほかは新衣装ウイニングチケットのみ入手できるかなり希少なスキル。



ん?わぁ…あ、待って!


わぁ~!見せてくれてありがと、ん…うふふっ♪


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[バカンス・サフィール]メジロドーベル 固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「ときめきが呼ぶ方へ」。
発動条件と効果は「終盤目前の下り坂で中団に控えていてゴールまで遠いとレースを思いっきり楽しんで速度を上げる」というもの。
発動条件が非常にシビアなのがネック。
レース終盤目前に下り坂があるレース場やレースはかなり限られており、チャンピオンズミーティングのような条件を満たした指定のレースに対して絶大な効果を発揮するが、
チームレースなど、走るレース場が定まっていないレースでは不発になることもある。
演出では散歩中にドーベルマン*4と出会い戯れる微笑ましい様子が見られる。

アタシについてきて。
次はもっといいとこ、連れて行ってあげるから。


固有二つ名は共通して「クールビューティー」。
取得条件は「作戦「差し」かつ1番人気で阪神JF、桜花賞、オークス、秋華賞を勝利、エリザベス女王杯を二連覇し、ファン数が240,000人以上になる」。
史実の勝ち鞍再現+桜花賞勝利を求められる。
指定された作戦が「差し」である以上、モブロックのようなバ群事故は避けては通れない。ましてやステータスが万全ではない状態で阪神JFに挑むことになるため、レース中のお祈りは必須。
またクラシック級のエリザベス女王杯は目標レース外なので出走し忘れないように注意。

サポートカード

RのほかSR【目線は気にせず】のほか、期間限定イベント「花咲く乙女のJunePride」の報酬としてSSR【おもい、ねがう】が実装されている。
どちらもスキル的に中距離・差しの育成に向いているが、両方所持していても求める性能によって使い分けが可能。
更に2023年2月24日にはSR【ふわり、さらり】が実装、2023年11月30日にはSSR【聖夜、変わるために】が実装されている。

イベントテキストはもちろんトレーナーの性別に応じた差分が用意されている。

SR【目線は気にせず】

得意練習は賢さ。
完凸すれば固有ボーナスと合わせてトレーニング効果15%を得られ、初期絆ゲージやファン数ボーナスもかなり高いのだが、得意率アップが0なのが難点。
しかし高いトレーニング効果のおかげで「賢さ以外の練習に来ても安定して強い」という利点でもあるので捉え方次第とも言える。
連続イベントでは体力回復があるのもうれしいところ。

SSR【おもい、ねがう】

得意練習は賢さ。
トレーニング効果が5%まで下がっているが、得意率や友情トレーニング効果はこちらの方が高く、賢さ友情練習では十分な出力はある。
逆に得意練習を外した時の火力は下がるのでカード特性はSRと真逆と言える。
イベントを進めると確定で「大局観(「読解力」上位スキル)」のヒントを入手可能。

SR【ふわり、さらり】

得意練習は根性。
固有ボーナスも含めてトレーニング効果10%,友情ボーナス25%,やる気効果40%とSSRに匹敵する性能を持ち、さらにスキルをヒントレベル4で入手する事ができる。
しかし、ファン数ボーナスを持っていないことや、レースボーナスを5%しか持っていない事が難点。

SSR【聖夜、変わるために】

得意練習はスピード。何気にコレがメジロドーベル初のガチャ産SSRである。
固有ボーナスは「絆ゲージが80以上の時、パワーボーナス」であり、発動時のボーナスは+2
友情ボーナス30,やる気効果40,得意率65と高いボーナスも含めて他のスピードサポートカードよりパワーが伸ばしやすいのが長所。反面、トレーニング効果が5と低いためにスピード以外のトレーニングでの寄与は期待できないところと、スピードボーナスが+1しか持っていないためにスピードを伸ばしにくいのが欠点。
ヒント面に関しても中距離・差しのヒントが充実していたこれまでとは一転して、マイル・差しで使えるヒントに変更されている。ヒント発生率40%,ヒントレベル3と高いためにスキル入手面での活躍も期待できる。
連続イベントを進めると確定で「破竹の勢い(「気合十分」上位スキル)」を入手可能。連続イベントを最後まで進めるとLv2かLv3かでランダムで貰えるが、連続イベント2回目でも下の選択肢を選べば連続イベントが打ち切られる代わりにLv1で入手可能。さらに1回目のイベントで下の選択肢を選ぶと連続イベントが打ち切られる代わりに「自制心」のヒントが入手可能となっている。
連続イベントの発生が乏しくあげません!される可能性が高いのであれば、下の選択肢を選んでイベントを打ち切ってしまうのも手だろう。

個別ストーリー

トレセン学園に新人として配属されたトレーナー(プレイヤー)。
新人である自分を快く迎えてくれた大ベテランのチーフトレーナーが担当していたウマ娘こそが、メジロドーベルであった。
彼女の才覚はもちろん、最後まで諦めずに進む勝負根性にトレーナーは惹かれるが、チーフトレーナーもそれは同じで、ドーベルが活躍する日を楽しみにしていた。

しかし、迎えた模擬レースで、ドーベルは人目へのトラウマから思うように実力を発揮できず、惨敗。
さらに悪いことに、チーフトレーナーがその直後に病に倒れてしまう。
彼女は命に別状こそなかったものの、医者からの忠告を受け、トレーナー業から引退することを余儀なくされてしまった。

チーフトレーナーはドーベルの今後をトレーナーに託すが、支えを失ったドーベルは一層自分自身を追い詰めていく。

他のウマ娘たちが当たり前のように受け止める観客の視線を受け止められない弱さを抱える自分を信じてくれたチーフトレーナー。
彼女となら勝てる。そう思っていたが、もう頼ることは出来なくなってしまった。

それでも、自分はレースに勝ちたい。諦めたくない。
せめて、これから引退するチーフトレーナーに勝利を捧げ、自分はこれからも大丈夫だと安心させてあげたい。

その強い想いをバネに、ドーベルは自分を追い込んででも、無理を押してでもトレーニングに打ち込み続けていた。

アタシは弱いんだから!!1人でも、鍛えないと……!

……1人じゃないよ
俺/私が君を支える

今度はトレーナーの代わりにアンタがいるから、強くなれる、大丈夫だって?
急にそんなふうに思えるわけ――!

違う、君はもう強いウマ娘だ!

アンタ、アタシの話聞いてた!?
弱いって言ってるでしょ! 昔からずっと、アタシは――!

でも君はずっと、諦めなかった

「自分は弱い」と自分を卑下するドーベルの言葉を、トレーナーは否定した。
何故なら彼女は、レースで勝つという目標に、例え一人であっても挑み続けているから。

勝つことを諦めないウマ娘が、弱いわけない
"メジロドーベル"は、強いウマ娘だ

トレーナーの言葉を聞いたドーベルは一旦は走り去ってしまったが、翌日、意を決してトレーナー室を訪れた。

……勝ちたいの。勝てるように、なりたい……!
お願い。……アタシを、鍛えて。勝たせて。

二週間後に行われる次の模擬レース。それが、チーフトレーナーに勝利をあげられる最後のチャンスだった。
なんとしてでも勝ちたいドーベルは、チーフトレーナーが見込んだトレーナーを頼ることを決めたのであった。

そして、今度はトレーナーと共に猛特訓の日々を送ったドーベルは順調に成長していくが、
そんな中トレーナーはふと、ドーベルが走っている時に一切観客席の方を見ないようにしていることに気付く。
この強すぎる「観客席を見ない」ようにする意識こそが、本番でドーベルが思うように自分の走りができない理由ではないかと考えた。

……次のレース、出走前なんだが
一瞬でいいから、観客席を見てほしい

当然ドーベルはトラウマから拒否するが、トレーナーは「そこで自分が見ているから」と念を押した。


そして迎えた模擬レース当日。
やはり大勢の観客が押し寄せており、ドーベルは思わず固くなってしまいそうになるが――

ドーベル、こっちだ!
ドーベル!大丈夫だ、君は強い!

その声に反応したドーベルは、観客席で自分を応援するトレーナーを見つける。

(人前はキライ。目線も、声も、気配も――みんなみんな、弱いアタシを笑ってるようにしか見えなくて……)
(でも、それでも! あそこにいる! いるんだ!)

(アタシのこと、強いって、信じてる人が!)

トレーナーの存在と声に自分を奮い立たせたドーベルは、見事に一着を勝ち取った。
引退していくチーフトレーナーに、勝利をあげることができたのだった。

そして、ドーベルの雄姿を見届けたチーフトレーナーから、最後の心残りとして今後を訊ねられたドーベルは…

アタシは……この人と一緒に、やっていきます。
…今更「イヤ」とか言わないでよね? トレーナー。

こうして、チーフトレーナーが見守る前で専属契約が結ばれたのだった。


育成シナリオ

栄えある「メジロの栄光」となるために、一人のウマ娘が"メジロドーベル"として成長していく物語。
育成目標にはクラシック級12月後半に有馬記念への出走があるが実質的な負けイベント。有馬記念っていつもそうですよね!ウマ娘のことなんだと思ってるんですか!
一応勝った時のイベントも用意されているので挑戦してみるのもいいだろう。

育成シナリオ中の隠しイベントとして、育成中の特定レースで勝利すると、年度代表ウマ娘に選出されるイベントが発生する。
ジュニア級では阪神JFを勝利すると賢さ+10。
クラシック級ではトリプルティアラ達成でやる気1段階アップ、スピードとスタミナが+5に加えて「負けん気」のスキルヒント+2を入手可能。
またシニア級の目標G1全勝、もしくは育成目標を含むシニアG1で計5勝以上すると、スピードとパワーが+20され、「ありったけ」のスキルヒント+2を入手できる。
これら3つのイベントにはレースボーナスが適用される。

また天皇賞(春)への出走があり、メジロブライトとの対決になるが、よほど長距離適性を盛らない限りは惨敗してしまうので挑むなら適性を上げてからがいいだろう。

特殊実況はオークスに設定されているが、桜花賞に勝利していると聴くことができないので注意。
+ 特殊実況 ※ネタバレ注意
どうしても果たしたかったクラシックの夢!

ドーベル見事にやってのけました!

(元ネタ:1997年オークス)

◆関連キャラクター

憧れの先輩。
エアグルーヴの育成シナリオでもドーベルが彼女からトレーニングについての指導を受けるイベントがあるなど、彼女から気に掛けられており、
ドーベルもそんなエアグルーヴを強く慕い、彼女のようにありたいと考えている。
育成シナリオでも度々登場するほか、大阪杯や最終目標のシニア級エリザベス女王杯で対決することになる。

史実ではドーベルが制したオークスをその1年前に制していた女帝。
4度対戦経験があり、最初の3レースはいずれもエアグルーヴが先着していたが、
最後の対決となったエリザベス女王杯をドーベルが勝利したことで、彼女はようやくエアグルーヴを超えることができた。
後に、この両者の関係性をフューチャーしたと思しきアプリ版ウマ娘CM「Queens」も制作されている。

「理想とは、いずれ必ず超えるためにあるのだ」

メジロ家仲間にして幼馴染。ドーベル・ブライトからすると偉大な先達でもある。
特にライアンはドーベルのことを気に掛けており、ドーベルも彼女を慕っているが、モチーフ馬の関係を意識してか、ライアンは時に娘に対する父親のような目線になる。
マックイーンはライアンほど絡んでこないが、対等でありつつ自分より素直になれない節のあるドーベルを微笑ましく見守っている節も。
一方ドーベルの育成シナリオで開口一番に「おしるこ!」と叫ぶ初詣イベントのインパクトは話題になった。

史実ではライアンはドーベルの父にあたる。

同じメジロ家のウマ娘で同期。ドーベルのことは「同志」と呼んでいる。
育成シナリオでは共に「新たなメジロの栄光」となるべくクラシック三冠路線を進むことになる。
日常パートではお嬢様らしくおっとりした性格から、ドーベルに度々世話を焼かれているが、
妙に空気を読むのが上手く、例えばバレンタインイベントでは素直になれないドーベルの背中をさり気なく押している。
臆病で人見知りが強いがしっかり者のドーベルと、良くも悪くもマイペースで自分を崩さないブライトは、お互いの欠点をフォローし合えるため、相性がいいようだ。

史実ではドーベルと同じライアン産駒。
大舞台での勝ちきれなさと絶好調な強敵にやたらぶち当たる間の悪さは父そっくりと評判。
G2以下と春天勝ててるだけ同期のあいつよりは遥かにマシだが。

アプリリリース後に新たに追加されたウマ娘で、ドーベル実装の告知があった直後に公式サイトにて、
名前が???、イラストは塗りつぶされ、シルエットのみが公開された状態で登場。
しかし紹介文で「メジロ家のウマ娘」と紹介されていたうえに、ドーベルの実装とともに追加告知がされたことから、
彼女と活躍時期が近い競走馬がモデルであることが容易に推測でき、極めつけにモデルとなった競走馬と必ず同じになっている誕生日まで公開されていたため、
一応隠されていたのに、あっという間に競馬に詳しいファンからメジロブライトだと特定された。

美浦寮のルームメイト。
人見知りながら面倒見の良いドーベルと、人懐っこく寂しがり屋なタイキという好対照な性格が功を奏してか、
「タイキが、朝起きた時に自分(=ドーベル)が部屋にいないと寂しがる」ことを理由に、早い時間からの朝のトレーニングを躊躇うくらいには仲良しな様子。
夜中に、まだ宿題をやっていないことに気付いたタイキがドーベルに手伝いを乞おうとする等、普段は真面目なドーベルが奔放なタイキを助けているようだが、
育成シナリオのファン感謝祭では、準備に根を詰めすぎたドーベルが発熱してしまったため、看病してもらうべくトレーナーを拉致。
ウマ娘寮にトレーナーは立ち入り禁止のため、寮長・ヒシアマゾンの注意を逸らしてくれた。
男性トレーナーの場合はリンゴの皮剥き、女性トレーナーの場合は額に手を当てるなどかなりのイチャイチャ展開に貢献してくれる。

育成シナリオでは名前だけ登場。
史実では史上初の三冠牝馬*5として知られているほか、
「魔性の青鹿毛」とも称えられた美しすぎる馬体を持った名牝である。
ウマ娘ではメジロアルダンが「姉様」と呼んでいるが、史実でもアルダンの半姉である。

ゲーム内でも「史上初のトリプルティアラ」をもたらしたウマ娘として知られているほか、モチーフ馬と同じく「魔性の青鹿毛」という形容をされていた。
元々「いずれターフでお会いしましょう」って言ってる時点で実装当確みたいなものだったが、ドーベルの実装から約1年後に正式にウマ娘としての追加が発表され、ビジュアルも公開された。

そして2ndアニバーサリー以降で本人が登場。
イベントストーリー「Leap into a New World!」では憧れの相手ということもあり基本委縮しっ放しであったが、
ラモーヌはそんな中でもドーベルの内にある、自分やアルダンと同じ「レースを全力で走り競い合いたい」という牙を持っていることを見出し、
ドーベルのことを「可愛い子」「相対するのが楽しみ」と評している。


  • チーフトレーナー
キャラクターストーリーに登場する、大ベテランの女性トレーナー。
例によって立ち絵は無いが、ストーリー登場時点で既に引退が近いと仄めかしており、それなりに高齢であると察せられる。
トレーナー(プレイヤー)をドーベルのサブトレーナーに付けたのは彼女らしく、思い付きではなくきちんと見極めた上でサブトレーナーとしたらしい。
人柄・実績共に優れているようで、ドーベルはもちろん、彼女の憧れであるエアグルーヴも、このチーフトレーナーに敬意をもって接している。

実はこのチーフトレーナーだが元ネタがあり、モデルは堀口良吉厩務員と言われている。
堀口厩務員は定年まで間があったものの「3歳っ子をもらうのはおそらく最後だから」と口にしており、ドーベルのことを「ベルちゃん」と呼んで溺愛していた。
ドーベルが1996年の阪神3歳ステークスを勝利したことで自身初のG1タイトルを手に入れたが、翌1997年1月に病に倒れてしまい、翌月に死去。

堀口厩務員の後を継いだのが数々の活躍馬を手掛けてきた安瀬良一厩務員。
最初は懐いていた堀口厩務員との別れや気性の荒さゆえに苛立った様子を見せていたというが、
これを見た安瀬厩務員は信頼を得るべくスキンシップを続け、桜花賞の頃には馬房内で後ろを付いてきてくれる程にまで信頼を得ることができた。

キャラクターストーリーはこの史実部分の再現となっている。
ちなみに、上述で分かる通り、育成ストーリーにおいてはチーフトレーナーはドクターストップでトレーナー業は引退したが、
命に別状はなく、正式にドーベルのトレーナーをサブトレーナー(プレイヤー)に委譲してからも存命である
また、こちらもドーベルのことを「ベルちゃん」と呼んでいるが、こちらはドーベルの父親がそう呼ぶのを聞いて真似したという設定になっている*6

ドーベルのストーリーでは登場しないものの、デジタル側のストーリーにおいて展開によっては登場する。
夏合宿内イベントで、デジタルが不調のキングヘイローを鼓舞する為にイラスト本を作ろうとした際に、
デジタルに拝み倒されてイラストを寄稿している。何故デジタルがドーベルの秘密を知っていたかは謎だが
それに肖ってか、二次創作ではメジロドーベル(同志)として同志アグネスデジタルとの交流が描かれているものもある、いろんな意味で二次創作前提の繋がりであった。
……が、23年1月アップデート後のアオハル杯において、デジタルとペアを組んだ【チーム<ダブルデュアル>】が登場。
「正規メンバーが自チームにいる際の代打出場」という言い訳が通じない*7ほど多数の目撃情報が上がったことで、
公式においてもデジたんの同志疑惑が浮上したのであった。



そ、そんな追記や修正はいらないしっ!
うまくできてないのは自分が一番分かってるから!

この項目が面白かったなら……\ベルチャン/

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最終更新:2024年03月15日 23:21

*1 当初キャラクターソングは存在しなかったが、WINNING LIVE03で公開

*2 この性格の設定由来は、実馬が制したG1レース5勝が全て牝馬限定戦であり、牡馬との混合G1では3回走って5着が最高と振るわなかったため、牡馬が苦手だったのではないかと噂されていたことであるとする説が有力。ただし、当時ドーベルが走っていた中距離以上の混合G1で勝ち負けできた牝馬はエアグルーヴくらいしかいなかったことも付け加えておく。

*3 母子とは別に同じ放牧地で生活する年長馬。離乳時に親と引き離された子のパニックを抑止したり、集団生活の掟を教える役目を持ち、人間だと保育士に例えられる。

*4 何を隠そう、実馬の名前の由来となった犬種である。

*5 当時は秋華賞が創設されていなかったため、桜花賞・優駿牝馬・エリザベス女王杯が牝馬クラシック三冠競走となっている。またラモーヌは各レースのトライアルも制しているため「完全三冠」とも呼ばれている

*6 上述のドーベルとその父親の電話イベントで、以前に父親からの「ベルちゃん」呼びを何らかの形でチーフトレーナーに聞かれ、そのまま彼女からも「ベルちゃん」と呼ばれる羽目になったとドーベルが話している。

*7 代打は適正持ちの中からランダム選出なので確率上偏らないので、本当に代打なら他キャラも多数出るはず。