ライスシャワー(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2021/03/01 Mon 21:18:00
更新日:2021/04/19 Mon 22:55:01NEW!
所要時間:約 10 分で読めます





ライスはみんなを不幸にしちゃう……。それを……変えたくて……!


ライスシャワーとは、『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクターである。
CV:石見舞菜香

モチーフになったのは、長らくヒールと言われ続けながらも、最後には奇跡のヒーローとなった競走馬「ライスシャワー」。史実の詳細は当該項目を参照。

+目次

◆プロフィール

生年月日:3月5日
身長:145cm
体重:増減なし
スリーサイズ:B75・W51・H76
学年:高等部

93年 天皇賞(春)
極限まで削ぎ落した体に、鬼が宿る。
王者・メジロマックイーンの三連覇を阻んだ、漆黒のステイヤー。
悪役(ヒール)か、英雄(ヒーロー)か。
悪夢か、奇跡か。
そのウマ娘の名は・・・
2012年JRA天皇賞(春)CMより

右目は前髪を右に寄せてるのでいつも隠れている。いわゆるメカクレ。
素直で純粋な性格のウマ娘で、自分がいると周りが不幸になってしまう……と思い込んでおり、他人を避けている。
実のところあまりにも間が悪いだけで、彼女自身が原因であることはほぼない。

とても気弱で何かあるとすぐに泣いてしまう。小柄で色白、気弱そうな雰囲気を持つも、誰かのためなら一生懸命頑張る事ができる健気な少女。
たとえば虫が体に止まると怖がるものの、怖がりながら害すことなく逃がしてあげることを望む心優しい子。誰よりも優しいからこそ、嬉しくても悲しくても人を想って涙が出てしまうウマ娘。

さすがにスペシャルウィークやオグリキャップほどではないにしろ、隠れた健啖家。
ご飯を山盛りにしたり特定のメニューをドカ食いするのではなく、色んなメニューを幅広く食べるタイプらしい。
本人はこれを恥ずかしがっていて、ゴルシにカミングアウトされた際は珍しく言わないでぇ~~!! と強く抗議した。
実は朝はパン派らしく、名前からの連想で若干体裁を気にするような様子が見られる。

一人称は「ライス」。アプリ版トレーナー(プレイヤー)の事は「お兄さま」「お姉さま」と呼ぶ。!? それまで彼女にそういった傾向はなく、前触れなく被弾したトレーナーはビックリした!
勝負服の胸と帽子には「奇跡」を意味する青薔薇を付けている。

黒い刺客」「漆黒のステイヤー」の異名を持つ、生粋のステイヤー(長距離を得意とする脚質)。
並外れたスタミナと最後の最後で伸びる足を持ち、長距離で競り合ったが最後彼女に交わせない相手はいない。
その代わり適性が長距離に偏っているため、瞬間的な加速はあまり得意ではなくペース配分を間違えたり短い距離に挑むと劣勢を強いられる。


◆アニメ版での活躍

アニメ第1期はBlu-ray収録のOVA「BNWの誓い」で登場。
ビワハヤヒデのチームBの一員として登場し、駅伝では第一走者としてチームNの'92年二冠馬・ミホノブルボン、チームWの'90年ダービー馬・アイネスフウジンとしのぎを削った。
劇中、解説のグラスワンダー(同じく的場均騎手が主戦として騎乗)から「黒い刺客」と評される。

アニメ第2期で本格的に登場(時系列としてはOVAのエピソードより以前となる)。
皐月賞に挑むミホノブルボンに目を付け、フードにサングラスの変質者変装で後ろから走って背をストーキングし追ったが、結局練習中に追い付くことはなかった。
最初は視線すら向けられず、歯牙にもかけられなかったが……徐々に縮まる着差は無視できるものではなく、菊花賞前に三冠を狙うミホノブルボンからライバル視される。
そして菊花賞でレコードタイムで1位を取りミホノブルボンの三冠を阻止する。





しかし、彼女が勝利を得た代償は…………





のちに天皇賞(春)の出走が決まる。メジロマックイーンから良いレースにしようと、自信に満ちた面持ちながら淑女として温和に声を掛られるが……


天皇賞は出ません…ライス、もう走るの嫌なんです!


なんと、彼女は天皇賞を出走するのを拒否しようとしていたのだ。それどころかもうレースに出ないとすら言うではないか。
その後、テイオーを始めとしたチームスピカからの説得はことごとくスルーし、単に弱気なだけじゃない意思の強い頑固ともいえる振舞いを見せる。
最終手段としてズタ袋に放り込まれて拉致されてしまい(!?)、さすがに観念してスピカの面々に自ずと口を開いた。

ライスはレースに勝って皆が笑顔になるのが凄く嬉しくて、走ることが好きになった。
パッとしない自分でも、周りの皆を不幸にしてしまうライスでも、レースで頑張れば笑顔になってくれる
認められたい、祝福されたい。その中で皆が笑顔になってほしい。人一倍優しいライスは、そう願ってトレーニングに打ち込む。
相手は「サイボーグ」と称されるほど、過酷な鍛錬をこなし続けて強靭な肉体を練り上げる傑物。
それでも執念に似た積み重ねが彼女を強くし、菊花賞でミホノブルボンに勝つことは出来た。が……



彼女が得たのは、ブルボンの勝利を期待していた観客からの消沈と落胆の声だった……



春の天皇賞も…みんなマックイーンさんの三連覇を期待してる……そんなレースに出て勝っても誰も喜ばない…勝ってもみんなを不幸にする…ライスシャワーという幸せな名前の自分が……

チームスピカ(重い……)

その独白は、初めて輝かしい名誉を得たはずの勝者としてはあまりに理不尽で、あまりに痛ましい苦悩の吐露だった。奔放なゴルシでさえこれには押し黙るしかない。
結局ライスは涙を湛えた目で縛られたまま部室を後にした。



後日。
彼女の胸中、その深い絶望と悲しみを知ってもなお諦めきれないトウカイテイオーは、偶然合ったミホノブルボンと共に彼女の言葉ならあるいは……とライスの説得を試みる。


ブルボン「ライス、四の五の言わずに走りなさい!」
テイオー(ボク達何も分かり合えていない!)


ブルボンは対人経験値が少ない&スパルタ育ちでした。まる。

すっかり他者の怒りや失望、陰口に萎縮してしまうほどトラウマを負っていたライス。当然ブルボンの脳筋説得は失敗し、逃走した彼女を後ろからテイオーとブルボンが追っかける。
小柄な体躯は小回りが利き、意外なほどの機敏さで包囲を抜けるライス。一心に鍛えた体は皮肉にもレースからの逃走で証明され、圧巻のスタミナは3200mを超えてなお途切れず二人を振り切る。

夕方に差し掛かるまで逃げたライス。道中、戦ったことのあるウマ娘から純粋な称賛の声があったことを受け止め、楽しそうに練習するグラウンドを眺める。未練がないはずもない。


ライス……走っても、いいのかな……


しかし――聴こえてきた何気ない一言で、ふとウイニングライブのことが頭をよぎってしまう。
そこに華やかで歓喜にあふれた舞台などなく、観客達はライスのことを完全に無視しブルボンとタンホイザに歓声を送ったのだ。

こちらも諦めないテイオーとブルボン。ライスを見つけるが、返ってくるのは何度目かわからない拒否。
頭を抱え、座り込み、苦しみのままに叫ぶ。走っても意味がないどころか皆傷つくだけだと。そしてもう疲れたと言わんばかりに力なくこぼす。

ライスはブルボンさんやテイオーさんと違う…ライスはヒールなんだよ。みんなから嫌われてブーイングされてみんな不幸にしちゃう……祝福の名前を貰ったのに……ライスシャワーなのに……

天真爛漫なテイオーさえ、かける言葉が見つからない。ライスが負っていたのはそれほどの絶望だった。


「四の五の言わずに走りなさい!」


それでも。
ブルボンは説得を辞めない。なおも語調は強くなりさえする。それは——そのワケは。


あなたは私のヒーローだからです


ブルボンは菊花賞の後、大きな怪我をしてしまい療養を余儀なくされしてしまっていた。ジャパンカップにむけて調整していた折だった。
“その後”があるかどうかもわからない。厳格なトレーナーすら「負担をかけすぎてしまった。すまない」とただ謝るしかできない。そんな状態だった。
屈強なブルボンをして、走るのをやめようと考えた。不安に押しつぶされそうになった。それでも折れずにいたのは――ライスがいたから。彼女を目標にしてきたから。
彼女から夢を奪ったライスは、同時に新たな夢を与える存在になっていた。


ブルボン「あなたはヒールなんかじゃない、ヒーローなんです。それなのに何なんですか!あの有馬記念8着は!あの〜隣に11着がいますけど……


呆気に取られるライス。
ヒーローとまで呼ばれた。それも、ダメな自分が憧れて、なんとか追いつこうとするキラキラした人から。
静寂の後、震える唇が素直な気持ちを紡ぐ。


……勝手なことばかり言わないでください。そんなこと言われても迷惑です。


でも……


ブルボンさんの気持ち、受け取りました。


ライス…もう一度頑張ってみます!ライスもブルボンと一緒に走りたい。だから…ライス出ます!天皇賞に!


怖い気持ちは変わらない。きっと、勝ってもまた……その懸念も変わらない。
それでも、遂にライスは二人の説得を応じ天皇賞の出走を決めた。
誰かのためならやれる。喜んでくれる誰かがいる。ライスシャワーはそれで頑張れる。
二人の影に尾を引いた、長い長い菊花賞が終わった瞬間だった。

天皇賞の出走を決めた後日。トレーニングを再会しマックイーンと併走しようとするが、何日走ってもマックイーンのスピードには追いつけない。
差は縮まってはいる――だが時間がない。このままでは勝てないと悟ったライスは一人、特訓を始めた。
またも姿が見えなくなったライスを心配したブルボンが見つけたのは、外泊を申請し、学園から離れた場所でテントを張ってただひたすらに自分を追い込むライスの姿だった。
ジャージ姿の彼女はしかし、普段と様子が違う。気弱さは鳴りを潜め、言葉少なに意図を語るライス。
経験では勝てない。走力でも及ばない。
精神力精神は肉体を超越する。ライスが勝てるとしたらそこしかない。だからそこで勝つ。
ブルボンもまた、彼女のトレーナーが掲げる同じ理念の元、徹底的な鍛錬で適性を伸ばした身。それもあってか、すっかり覇気を取り戻したライスにブルボンはどこか嬉しそうに同意する。
気にかかるとしたら、無残なほど履きつぶされた靴。ブルボンでさえ何事かと勘繰るそれだった。
説明もそこそこに新たな靴を履いて再開するライスを見送ると、ふと——視界に入ったものが。

回収する時間も惜しいとばかりに、三足の黒ずんだシューズが無造作に転がっていた

それが意味するところは、「サイボーグ」ブルボンですら言葉を失う常軌を逸した追込み
ひたすら、ただひたすらに走り込むライス。スポーツバッグいっぱいの靴を履き潰し、寝るのを惜しんで特訓し…………

いつしか、ライスはウマですらない“なにか”になろうとしていた



そして迎えた天皇賞本番、地下バ道を歩くマックイーン。その後ろに

全身から黒いオーラを漂わせ左目から青白い炎を燃やすライスシャワーが来た。こらそこブラックロックシューターみたいって言うな。

レース前だというのに呼吸音がはっきり聞こえるほど息が深く、どこか荒々しい。その“なにか”の通過を、マックイーンは言葉もなく見送る。
ゲート入場にも異変が。あのマックイーンがなかなかゲート入りしない。まるで食いちぎらんばかりの重圧を受け、体が本能的に拒んでいるかのような感覚に戸惑っていた。


遂に天皇賞がスタート、ライスは外からマックイーンをマークする。
まさに徹底マーク。それも、自分の姿を見せるようにあえて背後に回らない。スリップストリームで優位に立てるのに、である。
その様子に、スペシャルウィークは宝塚記念で自分をぴったりマークしたあの時のグラスワンダーに似てると勘付く。
いつの間にやらスペちゃんの後ろにいたグラスが顔を出し、驚くテイオーたちをよそに「運命的な何かを感じます」と不敵にほほ笑む。*1
戻ってレース場。不気味な威圧感を隠そうともしないライスに後ろから急かされるようにして、マックイーンはペースを早めてしまう。
乱されていることを案じた客席からの指摘を受け自分のペースに戻そうとするが、
そもそも先頭でリードするパーマー含め前線三人の2000m通過タイムは2分4秒と、ゴルシ達が異変を危惧し、トレーナーが冷や汗をかきながら「マックイーンがおかしいんじゃない、相手がおかしいんだ」と述べるほど異様な速さだった
後方でイクノディクタス・マチカネタンホイザはなんとか追いすがりながら、いずれ無茶な走りで失速するはずの後半に向けて足を溜めようとする。それは正しい。セオリー通りの最善である。
この時このレースでなければ、だが

第4コーナーでマックイーンが先頭に出るが、ライスはそれを離さない。
勝ちパターンに入ったはずのマックイーンが相手を引き剝がせない。まさか、まさか。
そのまま最後の直線に入ったことで、スタンドからはマックイーンの三連覇を待ち望んでいる観客達が予感に駆られ「おいおいやめてくれよ……!」「ライスシャワー、またヒールになるつもりか!」と声を上げる。





ライスは……





手に入れた勝利は誰も望むものではなかった。走るのを辞めようとした。
ひょっとしたら。あのままだったら、聞こえてくる声に震えて止まっていたかもしれない。





ヒールじゃない……





でも。ブルボンの言葉に、ライスは再び走る力を貰った。





……ヒーローだ!!!!





その言葉を支えにして隠れた右目も炎を灯し一気にスパートを掛ける。



猛然、加速。全速のマックイーンを交わし一気に差を付けゴールを切る。
3分17秒1のレコード記録。最強の相手に完全な勝利をもって、ライスシャワーは天皇賞(春)を制覇した。

魂を削るような修練の果て、一度は諦めた道で完璧な勝利。レコードの文字を目にしたライスはパァッと笑顔を咲かせる。
しかし、観客席から聴こえてくるのはまた、落胆の声だった……

小さな勝者から笑顔は消え、唇を結び、しかし気丈に一礼して退場しようとする。
だが、どこからかはっきり拍手の音が聴こえてきた。振り返れば、マックイーンや出走したウマ娘、チームスピカ、一部の観客達がライスに拍手を送っていた。
今にも崩れそうだが、しかしわずかに微笑んだライスは向き直るとマックイーン達に再び一礼。少しだけ軽い足取りでその場を去った。

レース後、地下バ道で待ってたブルボンを瞳に映し、その微笑みを見たライスは抑えていた想いががこらえなくなって溢れさせる。


また……たくさんの夢を壊してしまいました……。ブーイングは痛いですね……やっぱり……痛かったです……


「ブーイングはチャレンジャーの勲章です、傷付く必要はありません。でもいつか、これが歓喜と祝福の声になる日は必ず来ます。あなたが勝ち続ければきっと。だって……あなたの名前は“ライスシャワー”なんですから」


………うん! ライス……頑張るね……っ


「それでこそ私のヒーローです」


辛かった。痛かった。でも、支えてくれる人たちがいる。頑張りたいと思う人たちがいる。
いつか、歓喜と祝福の声援を聞けるように。前よりはちょっとだけ暖かい涙を流し、走り続けることを誓ったのだった。



その後食堂で出会ったテイオーに天皇賞のことを称賛され、勝負したときは勝つことを言い渡される。
あのトウカイテイオーにライバル視される“強いウマ娘”となったライス。どうやら気落ちはしていないらしく、相変わらず気弱だがしっかりと受け答えしている。
なお、
「(テイオーさんと)勝負したこと……あるんだけどな……」とこぼす。まぁテイオーそういうとこあるから……
新規新鋭のBNWの熾烈な戦いには驚嘆の声を上げ、これまた食事中にテイオー三度目の骨折をブルボンと共にモニター越しに知る。自分も大変な時期であろうに瞳が潤み、非常に心配そうな面持ちで眺めていた。
ちなみにパンを食べていたのでおそらく朝食。

オールカマーに出走した際にはツインターボの逃げに翻弄され、悟った時には遅く捉えきれず3着に。
そして有馬記念では終始中盤から抜け出すことができず8着に沈む。ライスもまたその場にいる全員と同じ、勝利を望む断固たる気持ちで戦った一人。
譲る気はなかった。だがかつて自分の背中を押してくれて、しかしもう戻らないかとさえ思われたテイオーが奇跡の復活勝利をもぎ取った。
静かに歩み寄ってライスは大粒の涙を浮かべながら健闘を讃え、帰還を祝福した。


「……おめでとうございます」


「ありがとうライス……」


◆アプリ版での活躍

こちらではメインストーリー2章の主人公を担当。
チーム「シリウス」のマックイーンの後継者となる次期エースとしての姿が描かれる。
が、ここでもアニメ版と同じく惨劇と化したウイニングライブを完全描写していたり。
……そして実はライスへの声援が耳に入らないショック状態だった可能性があるアニメ版*2とは違い、チームシリウスのメンバーが会場で本当にほぼライスに声援が送られないウイニングライブを見ている*3為、
アプリ版の方がもっとヤバい状況になっていたりもする。

また、ストーリー開放の為に対ブルボンの日本ダービーをモチーフとしたレースを走らなければならないのだが、
そのライバルとなるブルボンがステータス平均1035、ランクSただのバケモノと化している。
一応開放条件は2着以上かつブルボン以外のライバル馬は各ステータスが250ぐらいあれば圧倒出来る程度の為クリア自体は簡単。
上級プレイヤーは現状このブルボンへの勝利がエンドコンテンツに近い物となっているようだ。
レースの設定としてライスシャワー以外でもレース出走は可能だが、ライスシャワーならば調子絶好調確定となる為、お兄さま・お姉さま*4はライスシャワーでのダービー制覇を目指してみるのも一興か。

育成ストーリーでは流石に再現が難しいためかブルボンとマックイーンの連覇阻止イベントは起きず、ブーイングを受けることのないライスに若干優しい世界になっている。
とはいえ二人が立ちはだかるのは確かであり、(勿論直接関係はないが)ブルボンの怪我や宝塚記念の競技場変更などのアクシデントも続いていく。

育成における性能

バ場 芝:A ダート:G
距離 短距離:E マイル:C 中距離:A 長距離:A
脚質 逃げ:B 先行:A 差し:C 追込:G
距離適性は中〜長距離がAとなる典型的なステイヤータイプ。マイルもギリギリ走れなくはないが苦手。
ステータス的にはスタミナと根性に特化した性能が特徴。初期ステータスはスタミナ>根性>賢さ>他というバランスで、
成長率も根性+20%、スタミナ+10%と、アニメ版と同じくとにかく精神力とスタミナですり潰すスタイルの、終盤での競り合いに強いウマとなっている。

固有スキルは「ブルーローズチェイサー」。性能は「最終直線で抜け出した時に強い意志を持って速度が上がる」。
先に抜け出した逃げ・先行馬を捕まえに行った時に発動するタイプのスキルで、第4コーナーで先に抜け出していると発動しない

彼女を育成する上で最大の問題となるのはその育成難易度の高さ
ただでさえ高難易度とされる長距離ウマの中でもライスは特にとっつき辛い要素が多く、
脚質の自由さゆえにかえって育成方針が迷子になりやすい上、常に強力なライバル・ナリタブライアンの影が付き纏い、
さらにテンションダウンイベントがやや発生しやすくテンション管理が難しい「マヤノトップガン」、
クラシック三冠路線からいきなり短距離路線へ転向、しかしラストはまた中距離の秋天に挑むことになるという、
無茶振り極まるスケジュールに苦しめられる「キングヘイロー」あたりと並んで初期実装組では最難クラスの難易度とも目されている。

問題点1:所持スキルと脚質の噛み合いの悪さ

まず前述した固有スキルと脚質の適性があまり噛み合っていない。
ライスの脚質は先行適性が最も高く、基本的な勝ちパターンは「第4コーナーで抜け出してセーフティリードを取り、そのまま押し切る」という形になるが、
前述の通り第4コーナーで抜け出すと固有スキルが発動しないため、先行にしていると不発に終わってしまうことが多い。
継承で適性を上げて差しウマにすると発動させやすくなるが、そうすると今度はスタミナ・根性に偏重したステータス成長率と噛み合いにくくなるという問題もある。
また、覚醒Lvが4に達するまでは汎用的な回復スキルを自力で習得できないので、
サポートカードや継承でフォローしておかないと、中盤戦の中距離レースでスタミナ不足に陥る場合もある。
特に比較的距離が長く、マイル戦のスプリングSからあまり間を置かずに挑まされる日本ダービーが怖い。

問題点2:目標レースの難易度の高さ

まず、2つ目の目標レースでいきなり適性CのマイルレースであるスプリングSを走らされる。
幸い着順目標は5着以内と緩めではあるが、腐ってもクラシックのGⅡレースであり育成に慣れていないとこの時点でつまづく可能性もある。
継承でマイル適性を上げれば楽になるが、育成目標としてマイルを走らされるのはこれっきりなのでここのためだけに因子の枠を1つ使うというのもややもったいなくはある。
そして史実での活躍が目覚ましいウマの例に漏れず育成目標の多くは重賞レース、かつ着順目標も総じて厳しめに設定されており、
特に天皇賞(春)とシニア有馬記念の両方で1着を求められるのは2021年4月現在ライスシャワーのみ。これで菊花賞の1着も求められたら更に難易度が上がっていた
この2レースはそもそもが高難易度*5な上、春天ではライバル馬と言う事でただでさえ強敵のマックイーンがさらに強化されており
シニアの有馬記念では何故かやたらマヤノトップガンが強い
同じ長距離が主戦場となるウマの中でも、
  • 強力な固有スキルのおかげでトップスピード不足に陥りにくく、パワー・スタミナに特化した育成が通用しやすいゴールドシップ
  • 豊富な回復スキルを持ち、スピードを中心に伸ばしていけばそこまでスタミナを意識しなくても安定して勝てるスーパークリーク
あたりは比較的育成しやすく、ある程度慣れたトレーナーならそこまで苦労せずに育成目標の達成を狙えるが、
それに対しライスはステータス配分のバランスが難しく*6、同じような感覚で手を出すと痛い目に遭いやすい。

といった感じで総じてトレーナーの愛と腕が試される、一筋縄ではいかない育成シナリオとなっている。
育成の際にはゴルシやママクリークである程度長距離ウマの感覚を掴んだ上で、なるべく適性やスキルを補強できる因子やサポートカードも吟味して望みたい。


◆関連キャラクター

ハルウララ

アクシデントに襲われても状況をプラスに捉えて楽しめる性格と、勝敗に関係なくレースを走ることそのものを楽しみ、周りを笑顔にするハルウララは、
ライスシャワーにとって気兼ねなく一緒に居られる友人であり、同時に、自身とは対照的なそのレースへの姿勢を尊敬している相手でもある。
あとライスがいてもいなくても大体負けてるからそういう意味でも相性はいい。

ミホノブルボン

絶対的な強さに憧れ、その背中をいつかは追い越すことを目指す、ライスシャワーのライバル。
ミホノブルボンもひたむきに努力するライスシャワーに敬意をもっており、レースでは全力でぶつかるが、互いに尊敬し合う良き友人・ライバルである。
アニメでは、ライスは三冠を逃し、怪我もして打ちひしがれた自分を立ち上がらせてくれた「ヒーロー」だと叱咤激励し、極限まで精神を研ぎ澄ませるライスの特訓に野営しながら寄り添い、
アプリメインストーリーでは要請されれば別チームであってもすぐに助力に現れるなど、友人・ライバルに加え、良き相棒ともいえる関係性が描かれている。

メジロマックイーン

マックイーンはアプリメインストーリーで同チームに。エース(リーダー)である彼女には大いに助けられ、顰蹙も恐怖も「勝者だけが見える景色」の視座を示されたことで乗り越える。
マックイーンからはゴルシはゴルシなので置いといてひたむきに努力するチームメイト、かつ並んだ上で打ち勝つに足るライバルとして、好ましい隣人と見られているが、
ゴルシとは違って一生懸命すぎてズレたところのあるライスに対し、マックイーンが強く突っぱねることも出来ずに対応に困る場面も。ついてく……ついてく……

ゴールドシップ

アプリメインストーリーで「シリウス」チームメイトに。マックイーンと違って強めにからかうと本気で受け止めてしまいかねないことを考慮してか、
彼女にしては珍しくふざけてもいい場面であってもちょっと脅かす程度で済ませている。他のチームメイトとあわせて、周りの声に関係なく支えてくれるありがたい存在。
いわれのない中傷に危うく殴りこみかけたり等真っ向から怒ることもあって、彼女の仲間想いの面がよくわかる。


◆余談

名前の由来であるライスシャワーとは、結婚式で新郎新婦に米をシャワーのように振りかけるセレモニーのこと。「米が実るように至宝に恵まれるように」「食に困ることがないように」等々、二人を祝福し、幸せを願う気持ちが込められている。
実馬の名前の由来も同様で、この馬に触れた全ての人に幸せが訪れることを願って名付けられたというエピソードがある。

アニメで彼女がメインとなった話はアプリ配信開始直前に放送、第2期第7話はアプリ配信開始8日前、第2期第8話はアプリ配信開始前日に放送したために一気に人気が急上昇し、
アプリが配信開始し育成ガチャや☆3育成キャラ引き換えチケットでライスシャワーを手に入れたトレーナー達が大勢出現した。
……が、上述の通りこのゲームは元ウマが活躍していればいるほど育成の難易度が高くなる*7上に、長距離ウマ娘はバランス良く能力を上げる必要があるため輪をかけて難易度が高い*8
配信開始直後でそういった事実が広く知られる前だった事もあり、頭を抱えるトレーナーも続出した。
システム上、根気強く育成と継承を繰り返す事である程度は緩和されるため、愛と根性を以て長く付き合っていく事が求められるウマ娘である。

アニメ第2期第8話のOPで月光の中、ライスシャワーの目に青白い炎を燃やす演出は2012年に放送した天皇賞(春)のCMが元ネタで、その後ウマ娘Verの動画が作成されYOUTUBE等で上がった。
そしてB★RSだの深海米雨鬼だのシンデレラグレイ化だのネタにされまくって シンデレラグレイ作画担当者本人がそれに反応してイラスト描く事態に

ライスの勝負服には短剣が付いているが、これはモチーフになった競走馬を知ってる人は……。

アニメ第2期第7話のED「ささやかな祈り」はアプリ版のウイニングライブでも実装されている。
解放条件は「メインストーリー第2章をクリアすること」なので、しっかりウマ娘を育てて歓喜と祝福の声に包まれたライブを鑑賞しよう。

サイレンススズカに通じる薄幸感があり、元ネタの末路を知っている人たちはアニメ、アプリ双方で最後の宝塚記念がどう描かれるのか気になっていただろう。
しかし、史実ではトウカイテイオーのラストランから半年後という時期の都合上テイオーが主人公のアニメ版はともかく、アプリでも宝塚記念の悲劇を思わせる展開は描かれなかった。
重体からの復帰だとスズカの二番煎じになってしまい、かといって*9URAファイナル制覇が目標となるアプリで最期を再現するわけにもいかない。
結果としてアグネスタキオンのような余程出走回数が少なかった馬やハルウララのような例外を除けば、ある程度その競走馬としての人生を追っている他のキャラクターたちに比べると、
「ミホノブルボンとメジロマックイーンの快挙をレコードを叩き出しながら捻り潰し、悪役と呼ばれた英雄」という部分が特にピックアップされたキャラとなっている。
マルゼンスキーや会長でさえ完全な引退はしないことから、他の子であってもレース引退のその後はあまり触れられない。レースに散ったスズカやライスはそこで途切れているものの、
ときに理不尽な面もある勝負の世界と真っ向から向き合ったことで、暗いだけではない、明るいばかりでもない。
しかし救いはあるウマ娘の中で、ライスシャワーはサイレンススズカが“あの時”を描きながら人と近い体を得たことで快復し夢を見せたのとはまた違った、新たな視野を切り開いたキャラクターと言えよう。




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最終更新:2021年04月19日 22:55

*1 グラスワンダーとライスシャワーの搭乗騎手は的場均なので騎手繋がり

*2 史実ではライスは菊花賞2番人気で支持率も10%程はあったし、大阪杯観戦中に罵倒の幻聴が聞こえている描写がある

*3 ゴールドシップに至っては本気でキレて観客へ殴り込みに行こうとしていた

*4 ライスはトレーナーの事をこう呼ぶ

*5 春天はとにかく距離が長いためスタミナ切れに悩まされやすく、シニア有馬記念はギリギリ長距離に引っかかる中途半端な長さからステータス配分が難しい上、URAファイナルを除けば実質ラストレースのためライバルが総じて強い

*6 上述した通り自前のスキルがやや扱いづらくステータスをスキルでカバーしにくいことに加え、春天・有馬の両レースで1着を要求される関係上「春天での1着を捨てる前提でスタミナや根性よりスピードやパワーを伸ばす」という戦略が取れず有馬でスピード不足に陥りやすい

*7 史実再現として、育成目標でG1など難関レースへの参戦割合が高くなったり、高順位を求められる傾向にあるため。逆にハルウララなどは条件が比較的緩め。

*8 逆にサクラバクシンオーなど短距離系のウマ娘はスピード偏重である程度ゴリ押せるため比較的難易度が低め。

*9 アニメで「高速で走るウマ娘が転倒すれば命を落とすこともある。」という予後不良の存在を臭わせる発言があったとはいえ