MAJOR 2nd

登録日:2022/03/17 (木) 18:09:41
更新日:2023/12/20 Wed 00:31:41
所要時間:約 13 分で読めます






二世が目指す「自分の野球」!!




MAJOR 2ndとは、満田拓也による日本漫画作品。


●目次


【概要】----

漫画雑誌『週刊少年サンデー』に2015年15号から連載中。定期的に長期休載が施行される場合が多い。既刊27巻。
日本の野球漫画においてもトップレベルの人気と知名度を誇り、サンデー及び作者の代表作である『MAJOR』の続編である。
満田は前作『BUYUDEN』の打ち切りの際に精神的ショックと次回作が小学館での出版になることを願うコメントを出していたため、ファンからは期待とある種の安堵の声が出た。

前作の続編ということで前作主人公の息子が主人公という、所謂「二世作品」となっている。
但し、前作とは異なる要素としては主人公は天才的な野球の才能はなく、そこから生じるコンプレックスや野球選手の息子としての苦労を乗り越えるというストーリー。
続編モノの特徴である、前作における主要キャラクターが新たな立ち位置で主人公達に関わっていくという点も注目すべきポイント。

前作のように小学生時代から物語が始まっているが、中学生編からは大きな路線変更が起きた。
女子野球作品としての作風が導入されたことで女性キャラクターの大量投入や定期的な着替えシーンといったお色気シーンの増加が起き、主人公などのキャラ描写にも変化が見られる。
このような作風の変化は所謂「萌えオタ」層の人気を集めている一方、小学生編からの王道路線を期待していた層からは賛否分かれている。

連載からしばらく間をおいての続編作品ではあるがそれでも前作の人気は健在だったらしく、商業面では高い成果を見せた。
単行本の売上はサンデー連載陣の中でも高く、前作同様にアニメ化などの外部展開も行われている。

一方、壮年を迎えた作者の体調不良や治療による休載が増えており、作者の体調を心配する声も多い。
事実、2021年秋から翌2022年秋までの約1年間長期休載をしている。

【あらすじ】


プロ野球選手・茂野吾郎の息子である茂野大吾は、父親に憧れて同じ野球の道を歩もうとしていた。
しかし、野球の才能のなさと2世という立場による周囲の環境への重圧から野球を挫折し、コンプレックスを抱えたまま目標もない適当な日々を過ごしていた。
そんなある日、元プロ野球選手の佐藤寿也の息子を名乗る佐藤光と出会った大吾は、野球と再び向き合う人生を歩むことになる…。


【主な登場人物】


茂野家

  • 茂野大吾
CV:藤原夏海(TVアニメ)/田村睦心(少年サンデーCM劇場)
本作の主人公かつ前作主人公である吾郎の息子。ポジションは主に捕手と外野手。中学生編では、身長156cm、体重48kgと小柄。 父と祖父の稼ぎもあって経済的にはかなり恵まれている。
メジャーリーガーの息子故に当初は持て囃されていたが、やがて弱肩など身体能力の低さの露呈に加え、周囲の人間から常に父親と比べられた末に「期待外れ」と落胆された反応から野球を辞めてしまい、他の習い事も続かなかった。
ところが光との出会いから嫌々ながらも野球を再開することになり、佐藤親子との交流で野球への情熱を取り戻していく。
なお野球センスがないと本人は思い込んでいるが、実際は戦略面や守備の際の観察眼は同年代の子供より優れており、単に自分の能力がそれに追いついておらず背伸びしている状態。吾郎のような華やかなプレーに憧れていたようだが、野球に復帰し練習を積んでいくことで徐々に自分の適性に見合ったプレースタイルを見出すようになっている。
小学生時代は吾郎と似た雰囲気がありながらも不貞腐れることが多い性格だったが、中学編からは1年でキャプテンになったこともあり基本的に穏やかで落ち着いた少年と化した。時に背追い込みすぎて潰れかけることがあったが、全体を見ながら真摯にキャプテンをこなす姿から部員達から厚い信頼を寄せられており、リトルリーグ復帰以前にコーチを務め、監督にも就任した佐藤寿也はチームのモチベーションの高さを絶賛している。結果的にだが女子部員から多く、本人も「ハーレム王に俺はなる!」と自虐したことも。

CV:森久保祥太郎
前作主人公で大吾の父親。他の同世代が引退する中で野球愛は燃え尽きていないようで、台湾リーグや国内独立リーグを渡り歩く。
大吾世代からの評価は様々で、光からは「昔は凄かったが今は都落ちしたマイナー選手」と言われる一方、道塁からは憧れの対象となっている。
未だに野球を続けているが故に家に不在なことも多いが、何だかんだで大吾を裏からサポートする「おとさん」としての役割を果たしている。
やんちゃで負けず嫌いな一面は中年になっても変わる気配はなく、つい本気を出して睦子の投球を本塁打にし意気消沈させてはしゃぎ寿也に怒られたりしている。

  • 茂野薫
CV:笹本優子
前作ヒロインで今作では主人公の母親。中年女性とは思えないほどの若々しい容姿を保っている。
大吾との親子仲は悪くないが、野球に挫折した息子の苦悩を理解出来ていないところもあった*1
外見は若々しいが身体は年齢相応らしく、投球を試みて肩を痛めた際の診断結果が「四十肩」で息子に「その辺のおばさん」と皮肉られたこともあった。

  • 茂野いずみ
CV:高森奈津美
大吾の3歳上の姉。女子野球に熱心で、どうも吾郎の天性の野球センスはいずみの方に受け継がれた節がある。
容姿も優れており、女子キャラが多くなかった小学生編でのお色気枠だったとも言える。
年頃の姉という立場故か大吾に対しては辛辣な態度だが、一方でアドバイスになるような発言を投げかけることもしばしば。

  • 清水大河
CV:朴璐美
薫ので大吾の叔父。容姿はかつてから一転して廃れた雰囲気になってしまった。
結婚して美容院を営んでいたが事故に合ったことで手に後遺症を負い、それからはパチスロに依存するなど退廃した日々を送っていた。
吾郎の手配で風林野球部のコーチに指名されるも怪我の影響もあってまともに指導できないことから不貞腐れるが、その後は一念発起し再びコーチとして立ち直り、美容師としても復帰した。
アニメ版では原作に登場するよりも早く登場しており、当時から素直に成長したデザインに改変された他、怪我もなく美容師としても働いている。

佐藤家

  • 佐藤寿也
CV:森田成一
吾郎の幼馴染にしてライバルでもある、MAJORを代表する名捕手。現役を引退して元メジャーリーガーの解説者として暮らしていたが、中学生編からは風林野球部監督に就任。
今作では光の父親だが、何と離婚していたという衝撃の人生が判明。結局家族愛に恵まれない寿也の姿に多くの読者が涙した。
野球に苦しむ大吾を献身的に指導して彼を救う立場となるが、一方で実の息子との関係性や指導者として頭を悩める場面を見せる。吾郎や薫と同じく若々しい外見を維持しており、いずみや睦子から黄色い目線を向けられたこともある。

  • 佐藤光/坂口光
CV:西山宏太朗(TVアニメ)、青山玲菜(幼少期)/内田雄馬(サンデーCM劇場)
本作の親友(?)兼ライバルポジションの人物で、寿也の息子の帰国子女。
両親が離婚した影響で母方に引き取られており、性格は落ち着きながらも毒舌で自信家。但し、大吾のためにチームメイトに説教するなどの熱い一面も見せる。
大吾に絡み始めて三船ドルフィンズに所属することになり、高い身体能力と優れた野球センスを見せると同時に大吾を野球の道に復帰させた。
大怪我から復帰した中学生編では(母親の再婚もあり)苗字や容姿が変化しており、性格面も大吾や父親に強い敵意・悪意を見せるなど変貌してしまった。中学生編での身長は172cm。

  • 光の母親
CV:新田早規
光の母親で寿也の元妻。名前は判明していないが旧姓は「坂口」ということは確定しており、群馬に実家がある。
離婚後は光を引き取っていて関係性は一応良好な様子だが、中学生編では水谷という男性との再婚とそれによる光の姓への変更を考えていた。
寿也との離婚までの経緯や人物像(光との会話の雰囲気からも完全な悪人という訳でもなさそうだが)にも謎が多い。

眉村家

  • 眉村道塁
CV:堀江由衣
眉村と早乙女の間に生まれた娘。サウスポーで、小学生時代から名門チームでエースを任されている実力者。中学生編での身長は165cm。
容姿もかなりの美少女で母親から引き継いでいると思われるが、緊張するとトイレに篭る癖だけは父親から受け継いだ模様。
ビデオ映像を観てから吾郎の熱心な大ファンであり、大吾が憧れの人物の息子と知ってから親しげに接するようになった。
中学生時代は当初はシニアに所属していたが、監督から女子というだけで戦力外扱いされたため、魚住らと共に中学の野球部に移籍する。
しかし風林中との試合から暫くして肩の故障によって、部は試合がまともに成り立たなくなり人数も激減して野球を挫折しかけるが、大吾のサポートを受けて合同チームの仲間として復帰する。
大吾がリハビリがてらの練習に休日付き合ったこともあり、睦子からは勘違いで嫉妬されたことも。

  • 眉村渉
CV:福島潤
道塁の双子の弟で4人兄弟の末っ子。小学生時代は道塁と同じ東斗ボーイズに所属しており、肘の違和感で投手から捕手に転向した経験がある。
容姿は父親に似なかった道塁とは逆に瓜二つで、性格もクールな人物。
中学時代はシニアで野球をしている。肩を壊した姉を何だかんだでサポートする一方、大吾に負担を与えていることに無自覚な道塁や魚住の行動を辛辣に批判したこともある。

  • 眉村健
CV:保村真
道塁と渉の父親であり、前作では主人公のライバルとして活躍した元プロ野球選手。
吾郎からの風林野球部の監督依頼は断っているが、妻・静香からの要請もあって、江頭をかつての不祥事のネタで脅して動きを封じるなど風林野球部のサポートを行った。

藤井家

  • 藤井千里
CV:上坂すみれ
風林学園中学野球部のメンバーで藤井の娘。額を出したミディアムヘアが印象的な美少女。身長158cm、46kg。
小学校時代から野球の経験があり、アニータを誘って共に風林野球部に入部する。
おっとりとした印象だが、微妙に棘のある一面を覗かせることも。
ちなみに、担当声優は全く別の作品で同じポジションの野球少女を演じていたりもする。

  • 藤井千代
CV:渡部紗弓
千里との姉。身長180cm。睦子から「歩くスカイツリー」と内心で呼ばれる程の高身長と体格を誇る。
美術部に所属していたことから、部員の補充を試みていた野球部の勧誘に否定的だったが、仁科に一目惚れしたことでマネージャーとして入部。
かつて妹へのコンプレックスから野球を辞めていたが、寿也に投手としての才能の高さを見込まれて期待されている。

  • 藤井
CV:草尾毅
吾郎の聖秀時代のチームメイト。本作では田代と共に三船リトルのコーチを務めており、二児の父親。
娘は容姿は似ておらず、野球の面においても千里の守備を見た吾郎から「スーパーザルセカンドだった親父」と皮肉られている。

  • 藤井美保
CV:植田佳奈
吾郎の聖秀時代のマネージャー。
原作ではまだ登場しておらず藤井姉妹の母親は不明だったが、アニメ版で原作に先駆けて登場した。

三船ドルフィンズ関係者

  • 佐倉睦子
CV:花澤香菜
大吾のクラスメイトの女子でメインヒロイン。かつて野球をしていた大吾に惚れ込んでいたが、不貞腐れて野球を辞めた姿に触れて絶望する。
それでも好意は完全には消えなかったようで、三船リトルに入団してから野球を始めることになって大吾のパートナー的存在となる。
光と同様に野球素人の状態で既に高い野球センスを見せており、中学時代からは投手を務める。中学生編での身長は165cm。
メインヒロインなのだが内心の言葉遣いや仲間への評価は結構腹黒く、恋仇?への嫉妬などからヒロインとは思えない顔芸や、実況パワフルプロ野球さながらの空振り尻もちをする事も。

  • 卜部隼人
CV:市川太一
三船リトルのエースの男子。嫌味な性格でかつて所属していた東斗ボーイズで眉村姉弟にレギュラーを奪われたことから大吾のことを見下していたが野球に対しては熱い人物で、大吾に対しても交流する中で態度を軟化させている。
スマホに入れていた画像の中身やいずみを見てかなりデれる様子を見せたりと、小学生としては女好きなところも。
中学生編では清和中のエースとして大吾達と戦った。中学生編での身長は170cm。

  • 鈴木アンディ
CV:大畑伸太郎
卜部の盟友とも呼べる人物で、捕手として彼とバッテリーを組んでいるハーフの男子。
監督に堂々と提言するなど捕手に向いている冷静沈着な性格だが、友情に熱い態度も見せる。
中学時代でも卜部のチームメイトとして相棒の関係を続けている。中学生編での身長は165cm。

  • 田代
CV:森訓久
前作では吾郎の聖秀時代の女房役を務めた人物。本作ではサラリーマンをしながら三船リトルの監督に就任している。
最後の大会で新人の睦子を起用する実力主義を見せるが、大吾がエラーをしてチームが一気に窮地に陥った際には大吾の人生を考えて引き下げないという采配を見せたことも。

風林学園関係者

  • 仁科明
CV:山下大輝
スポーツ推薦で風林学園に入学した大吾の後輩となる男子。身長168cm。弱体化した野球部の補強選手としてスポーツ推薦で入学してきたが、江頭の策略による監督の失踪というアクシデントと推薦条件が重なって野球部に入部する*2
名門チーム出身故にプライドが高い性格だったが、上級生に実力の差を見せられたことや彼らとの交流を経て人間的に成長していく。
美少女動物園とも呼べる風林野球部では数少ない男子だが、美少年なので(実際に一目惚れされている)のである意味違和感がない。

  • 椛島アニータ
CV:村川梨衣
ブラジル人の母と関西出身の父を持ち、大きな体格と片言が混ざった関西弁が特徴的なハーフの少女。身長176cm、体重60kg。
強豪チームの出身であるというプライドや強気な性格から当初は大吾や仁科を見下していたが、徐々に大吾の人間性を信頼していくようになる。大吾と同じポジションでありかつ優秀な魚住の加入に伴い、佐倉も魚住と打ち解ける姿に落ち込む大吾の練習に自ら付き合い「チャンスかなー思うて…」という場面も。

  • 相楽太鳳
CV:佐倉綾音
スイッチヒッターで大吾や睦子の同級生の女子。身長160cm。
名門リトル出身のために実力は高く、ミーハー気質のやんちゃで強気な性格の反面、他のチームメイトと比べると妙に冷めた様子を見せることも。
勘違いから千葉に惚れられたことに頭を悩めており、彼からは嫁認定されている。

  • 沢弥生
CV:河瀬茉希
太鳳とはリトル時代からのチームメイト。クールな女性で、本当に中学生なのか疑いたくなるような大人びた容姿と言動の雰囲気をしている。本人も「いいよね雪見ザケ(鮭)」とネタにすることも。身長174cm、体重59kg。217話扉絵では、ペットに猫を飼いながら弟妹がいる姿と親が一人の4人家族?らしき姿が描かれている。
クールで軽い性格ではあるが、試合になると大吾を初めとした仲間に対して友情に熱い人間性を見せた。以降も、厳しい朝練習を嫌がる太鳳を連れて朝練に参加したり、クリスマスの大吾の練習にアニータや太鳳と共につきあったり、練習試合のスタメンを外れて落ち込む大吾と佐倉を叱咤激励したりと大吾達を影からも支えている。
打撃が売りの二塁手だが、小学生時代に肘を負傷して投手から転向した経験があり、大尾中戦では大吾のために一時的に投手復帰した。

  • 関鳥星蘭
CV:高垣彩陽
「関取」のような太った体格を持つ睦子の親友の女子。身長168cm 。「関ちゃん」などのあだ名で呼ばれている。
睦子を初めとした仲間の言動にツッコむシーンが多く、時には自分を「出荷されるかと思った」というなど自分をネタにしたりすることもあり、大河に「ノリが良い」と言われている。野球部で一番の常識人と見る読者も。
野球の実力に関しては強肩と左打ながら左投手に強いバッティングという長所を持つ。
お世辞にも美女に描かれていないことからサービスシーンに出てこない不遇さだが、作者の前作ヒロインの体格を見るにある意味作者の本命という説も…。

  • 千葉拓巳
CV:米内佑希
仁科の同級生かつ小学校時代のチームメイトでキノコ頭が特徴的な男子。一時期はシニアに移るが、シニアでの日々に嫌悪感を抱いたことで野球部に正式入部。
野球の実力はかなり高いが、性格や練習態度は入部当初の仁科以上に酷かったため、寿也から退部させられかけたり、大吾からの扱いも軽い節がある。
但し、何だかんだで仁科とは友人と呼べる関係は続いており、性根まで腐っている訳でもない描写も少なからずある。また寿也からの退部勧告騒動で太鳳の真意を聞き告白されたと勘違いし、恋愛対象として意識するようになった。同時に練習にも身を入れるようになり、外野手にコンバートした描写もある。

  • 丹波広夢
CV:杉田智和
風林学園の生徒会長で、大吾達の野球部の先輩となる男子。身長170cm。
野球部の他の同級生メンバーが万引き事件を起こしたことから、野球部唯一の3年生メンバーだった。
大吾にとってよき先輩であり真面目。一方、緊張で硬くなりやすくトラウマも相まって野球の実力はメンタル面に問題があるが、作中の試合内容を見る限りではチャンスメーカー気質である。
引退後も高等部への内部進学が決まっていたことから、練習試合を含め協力していたが、練習中に骨折してしまい事実上フェードアウトとなる。

  • 魚住昴太郎
CV:金光宣明
横浜リトル時代から道塁のチームメイトだった大尾中の捕手の男性。
容姿がとあるキャラと少し似ており、中の人から「コブラのサイコガン…いや、魚住のバット」「魚住は中学生です」とネタにされたことも。
基本的には好漢と呼べる性格で捕手としてのリードや打撃も優れている実力者で、沢とリトル時代はバッテリーの仲だった。二人で会話しているととても中学生には見えない。
道塁の怪我後はシニアに戻るも干されてしまい監督と揉めた末に退団し、更に道塁に異性としての好意を見せたことから一時期は道塁と気まずい雰囲気になったりもしたが、最終的には合同チームに参加することになる。

  • 郷田早苗
道塁に憧れて大尾中野球部に入部した女子。は玉の輿と語る非常にノリの軽い性格。
野球に関しては完全な素人でかなり適当な様子だったが、寿也からはスポーツビジョンと呼ばれる優れた動体視力の持ち主であることを見抜かれて期待を抱かれる。

  • 山口
CV:村中知
風林野球部の顧問の女性。野球については知識や強い熱意がある訳ではなく、休日出勤を嫌がっていたりする。
但し江頭の企てや監督不在の理由を知ってからは自分に疑問を抱くなど、根は悪くない人物で、監督に就任した寿也に対しては苦手な体育会系のノリとは異なる男性として好感を抱いている。

  • 江頭哲文
CV:中村大樹
前作では海堂学園のマネージャーとして吾郎に立ちはだかった悪漢。本作ではかつて失脚したにも関わらず、風林学園中等部の校長に就任していた。
容姿は老け込んでいるが当時の恨みはまだ消えていないようで、野球部の監督招聘を白紙にしたりグラウンドへの講堂建設など元々問題もあって人数不足を利用し自然消滅や憎き相手である寿也への妨害を試みる。
眉村に海堂時代の不正の音声記録をちらつかされて大尾中との野球部合併を渋々認めた後も、チームの許可なしにマスコミの取材許可を出して部員の気を散らせようとするなど、セコイ妨害を続けている。

その他

  • 小森大介
CV:宮田幸季
前作では少年時代に吾郎とバッテリーを組んでいた男性。前作ラストではドルフィンズの監督をしていたが、本作では少年野球チームである「虹ヶ丘ビートルズ」の監督を務めている。
データを駆使して采配を行っており、強豪ではない三船のデータもしっかりと把握していた。
アニメ版では今でも吾郎と薫を旧姓で呼んでおり、2人からも快諾を得ている模様。

  • 阿久津
CV:谷山紀章
前作では高校時代から吾郎の仲間としても敵としても共にマウンドに立った男性。本作ではプロ野球を引退して母校である海堂学園中学の監督に就任している。
MLBのレジェンドクラスの選手だった寿也が自身と同じ立場の指導者になったことには驚いたようで、独身ネタで彼を弄っていた。


【アニメ】


前作と同様にNHK Eテレにてアニメ化。野球監修は元プロ野球選手で千葉ロッテマリーンズで活躍した里崎智也。
2018年4月~9月に第1シリーズ、2020年4月~11月に第2シリーズが放送された。第2期は新型コロナウイルスの影響を受け、再放送を挟みながらの展開となった。

基本的には原作の話がベースとはなっているが、少なくないアニオリ展開や描写も存在しており、前作キャラクターが原作より多く登場(茂野英毅、桃子など)したり原作に先駆けて登場する(中村美保など)こともある。
特に原作の中学生編で隙あらば挿入されていたサービスシーンはほぼ削除されている。まあ深夜アニメでもないし…。

【ゲーム展開】


前作のように単独でのゲームゲーム史上最大の魔物は現時点で展開されていないが、実況パワフルプロ野球シリーズにコラボで出演。
パワフェスに三船ドルフィンズが登場しており、勝利すると大吾・睦子・光の3人の選手を獲得可能。

【余談】


  • 本作の連載時にサンデーの巻末コメント『今週のクエスチョン!』の「今だから言える…!これまでついた一番大きなは何ですか?」という質問に対する満田の回答「ジャイ●ボール」は有名。

  • 連載開始号のサンデーの表紙には大吾がフルスイングを決めようとする様子が描かれているが、実際の本編の大吾のキャラや作画とノリが明らかに違う事からネタにされる事がある。
    但し、この表紙のイラストは現在でも公式サイトで使われ続けている。




追記・修正は有名プロ野球選手の息子で野球を挫折した人にお願いします。

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最終更新:2023年12月20日 00:31

*1 大吾が光の負傷で落ち込んだ際には特にこれといったケアを行わなかったが、アニメオリジナルシーンではこのような対応をとってしまった心境を吾郎に打ち明けている。

*2 一緒に入学した千葉を含めた他の仲間4人は一般入学のためシニアに移籍している。