デビルズ・サンクチュアリ

登録日:2022/05/24 (火曜日) 10:35:17
更新日:2023/12/30 Sat 16:41:52
所要時間:約 4 分で読めます





海馬よ…

『デビルズ・サンクチュアリ』を引いた時の貴様との魂のクロス!伝わっているぜ!



デビルズ・サンクチュアリとは、『遊戯王OCG』に登場するカードの1つである。


【カードテキスト】

通常魔法
(1):自分フィールドに「メタルデビル・トークン」(悪魔族・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。
このトークンは攻撃できず、このトークンの戦闘で発生するコントローラーへの戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
このトークンのコントローラーは自分スタンバイフェイズ毎に1000LPを払う。
または、LPを払わずにこのトークンを破壊する。


【概要】

「ザ・ヴァリュアブル・ブック5」の付属カードとして登場したカード。
効果は「メタルデビル・トークン」を1体特殊召喚するというもの。

メタルデビル・トークンは攻撃された場合戦闘ダメージを相手に与える効果があるが、自分から攻撃できないため自爆特攻からの反射ダメージを与えることはできない。
更に相手は弱小モンスターで攻撃すればダメージも少ないという抜け道もある。
維持コストもあるので長くフィールドに留まらせることも難しい。
この効果を活かしたいのであれば《バトルマニア》等で相手に攻撃を強制するといった方法がある。

だが、このカードの真価は別にあった、それは…



使用方法に制限のないトークンをコストなしで産みだせ、その後も特殊召喚に制約もかからない。


という点である。

アドバンス召喚といったリリース確保は勿論、シンクロ召喚のレベル調整や、リンク素材としても役立つ。
同名1ターン制限もないため、同一ターンで複数発動させることもできる。
《スケープ・ゴート》《終焉の焔》にはトークンの数で劣るものの、使用後に召喚制限がかからない点で差別化できている。


【相性のいいカード】

ご存じアドバンス召喚で効果を発動する上級モンスター。
リリース確保の一枚として活躍できる。

ご存じトークンに関連した効果を持つマシン達。
メタルデビル・トークンは通常魔法なので使いやすく展開も阻害しにくい。


【原作・アニメでの活躍】

「バトルシティ編」の決勝戦である闇遊戯VS闇マリク戦の直前にて、海馬が「ラーの翼神竜」攻略の糸口をこのカードに見出し、デュエル直前で闇遊戯に託した。
そして、闇マリクが発動した《ゾンビの宝石》のデメリット効果により遊戯の手札に加わり、そのままセットされた。
この際遊戯は海馬の魂を感じたとのことでカードを見ずにセットするというルール違反を行い磯野から警告を受けていたが、海馬の判断で見逃された。
結果的には当たっていたのでデュエルに影響はなかったが。

その後ラーの攻撃に対し発動。

このカードの真骨頂は「神を封じ、神を呼び込む魔の聖域」とのことで、
メタルデビル・トークン相手の分身のような存在となり、攻撃力は相手のライフポイントと同数値になる。
これにより、

  • ラーの効果で相手は強制的にライフ1になるので、攻撃力は1。
  • その状態で攻撃されれば相手は必ずライフを失う。
  • この効果はプレイヤー自身に降りかかるのでラーの耐性も関係ない。
  • 原作では巻き戻しが発生しないのでモンスターが増減しようと攻撃は止められない。
  • 原作では魔法カードはセットしておけば好きなタイミングで発動できるので、攻撃に対するカウンターとして使える。

これで闇マリクのライフを0にする算段だったが、闇マリクは《融合解除》を発動。
ラーの効果が「プレイヤー自身と融合」しているという状況を逆手に取り、攻撃を中断して事態を回避した。
この《融合解除》は遊戯が闇マリクの死者蘇生を奪うために《エクスチェンジ》を使った時に奪われたものであった。

だがデビルズ・サンクチュアリの役目はここまでではなく、その後《増殖》で3体に増やし、《オベリスクの巨神兵》を召喚して役目を終えた*1

デュエル後海馬に返却されたかは不明。
ちなみに『THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』にて海馬は似た効果を持つクリスタル・アバターを使用している。

遊戯王R』では天馬夜行が使用。
メタルデビル・トークンを邪神アバターにコピーさせることで、「闇遊戯と対峙する武藤遊戯」という状況を作り出した。

遊戯王GX』でも数々のデュエリストがリリース要員として使用している。


【OCG版類似カード】

縛りなし

  • ジェスター・コンフィ
《デビルズ・サンクチュアリ》同様攻守0であり、無条件で特殊召喚できる魔法使い族・闇・星1のモンスター。
この効果で特殊召喚した場合、次の相手のエンドフェイズにこのカードと相手モンスター1体を強制的にバウンスするという、メリットにもデメリットにもなり得る効果を持つ。
出してすぐ素材にすればデメリットは関係なく、モンスターゆえにサーチ手段が多く属性・種族のサポートも受けられる優位点もある。
反面、フィールドに1体しか存在できない点では劣り、大量展開が必要な場合は《デビルズ・サンクチュアリ》をはじめ他のカードに頼ることになる。

  • ワンタイム・パスコード
セキュリティトークン(サイバース族・星4・攻守2000)を守備表示で特殊召喚する通常魔法。
トークンとしては圧倒的にステータスが高いが、守備表示で場に出るため《最終突撃命令》でもなければ即席のアタッカーにはならない。
《デビルズ・サンクチュアリ》のように高攻撃力アタッカーにプレッシャーをかけられないが、反面維持コストがないので単体ではリリース確保用カードとしての使い勝手は上回る。
しかし、こちらも1ターンに1枚しか発動できないという欠点があるので、大量展開に他のカードが必要となる。

縛りあり

  • 終焉の焔
《デビルズ・サンクチュアリ》と同じステータスのトークンを2体を守備表示で生成し、発動時に召喚制限がかかる速攻魔法。
言わば《デビルズ・サンクチュアリ》と《スケープ・ゴート》を足して2で割ったカード。
ただし、こちらは闇属性モンスターのアドバンス召喚には使える。
召喚縛りは発動したターンだけなので、相手ターンのエンドフェイズに発動しておくのが基本。

  • フォトン・サンクチュアリ
同じく「サンクチュアリ」の名を冠し、フォトントークン(雷族・星4・攻2000・守0)2体を守備表示で生成する通常魔法。
こちらは光属性モンスターのみに召喚が制限され、シンクロ素材にできない。

  • ダーク・サンクチュアリ
こちらも「サンクチュアリ」の名を冠し、攻撃力0のモンスターを呼び出すフィールド魔法。
ステータスは《デビルズ・サンクチュアリ》や《終焉の焔》と同じ。
もっとも、こちらは《ウィジャ盤》の特殊勝利をサポートするためのカードであるが。
またアニメ効果をOCGに落とし込んだら『死のメッセージカード』が攻撃力0のモンスターとする効果になったというだけで、
本来は「『死のメッセージカード』をモンスターカードゾーンに出せるようになる」という趣旨のカードである。

  • ドラゴノイド・ジェネレーター
1ターンに2度までまで1000LP払うことでドラゴノイドトークンン(機械族・星1・攻守300)を攻撃表示で特殊召喚できる永続魔法。
この効果を利用したターンはEXデッキからの特殊召喚が行えず、エンドフェイズに相手の場にも同じトークンが生成される。
性質的にはデビルズ・サンクチュアリよりも、よりアドバンス召喚という条件を重視した《死皇帝の陵墓》の相互互換に近いか。



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最終更新:2023年12月30日 16:41

*1 増やせる数調整できるならもっと増やしてオベリスクの効果のコストにすればいいじゃんとか言ってはいけない。作中描写を見るに対象モンスターによって増殖数が変わるようだし。