シンコウウインディ(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2023/02/23 Thu 18:18:51
更新日:2024/03/10 Sun 14:59:27
所要時間:約 26 分で読めるのだ!






がお~!
よそ見してると、噛みついちゃうのだ!



シンコウウインディ(Shinko Windy)とは、『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
CV:高田憂希

モチーフ元である競走馬『シンコウウインディ』は当該項目を参照。




◆プロフィール

キャッチコピー:いたずら大好き! 構わないと噛みつくぞ!
生年月日:4月14日
身長:152cm
体重:増減なし
スリーサイズ:B78・W59・H88
靴のサイズ:左右ともに22.5cm
学年:高等部
所属寮:美浦寮
得意なこと:いたずら、穴掘り、屋根の上に登ること
苦手なこと:わたあめ
耳のこと:新しいいたずらを思いつくとぴこぴこする
尻尾のこと:朝起きるとよだれがついていることがある
家族のこと:父の会社のCMソングを家族で合唱する
ヒミツ:①ルームメイトがいない時は寝付けない / ②歯磨きに10分以上かけている
自己紹介:ガオ~ッ!シンコウウインディなのだ!ビビったか?正直に怖いって言えなのだ~!…おいっ!無視するなっ!ガブーッ!

夜明けの咆哮

木々をなぎ倒し岩を打ち砕きながら
道を作ってきた数多の先人たちよ

その志を受け継いで獰猛な獣が駆ける
凍てついた砂を熱い咆哮で溶かしていく

いま夜は明けて新たな時代が始まる

2021年URA「名ウマ娘の肖像」シンコウウインディより


◆概要

最も古い歴史を持つダートG1レース、「フェブラリーステークス」の初代勝者にして*1、対戦相手への噛み付き癖という途轍もないやんちゃさも秘めていた競走馬『シンコウウインディ』がモチーフのウマ娘
アプリ実装当初から登場しており、スマートファルコンと並ぶ数少ない強豪ダートウマ娘としても認識されていた。
なお名前の表記は迷いがちだがポケモンのウインディと同じく最初のイが大きくて次のィが小さい。

史実競走馬の栗毛を反映した淡いブラウンのショートヘアーとギザ歯が特徴的。
身長は150cm台とウマ娘の中では背丈は小柄な方なのだが、それに反してヒップが88と、実に立派なモノをお持ちである。
他に同じヒップサイズのウマ娘といえばヒシアケボノビワハヤヒデゴールドシップマルゼンスキーといったナイスバディ組がズラリと並んでいることも併せ、
ウインディ=ケツデカというのはトレーナー間では有名な認識の一つとなっている。

史実競走馬の噛み付き癖を反映した結果、性格はウマ娘全体で見てもトップクラスのワガママやんちゃガール。
一人称は「ウインディちゃん」で、語尾に「~なのだ!」と付ける口調が特徴。
良くも悪くも子供らしい感性を保ち続けたまま成長した子と言える。

プロフィールを見てもわかるようにいたずら大好きで、しょっちゅう他のウマ娘をおどかしたり落とし穴を仕掛けたりとやりたい放題。
史実競走馬と同じく噛み付き癖も備えており、感情が高ぶるとやたらと周囲のウマ娘たちにその牙を向けてくる。
これらの悪行がバレてヒシアマゾンに説教を食らうのも日常茶飯事。

しかし、決して他者を困らせることそのものを喜んでいる悪人、というわけでもなく、
これらの言動、行動に根ざしているのは後述する子供らしい「強すぎる承認欲求」にあると言える。

こう見えても実はいい所のお嬢様の様で、幼少期は両親をはじめとした周囲のたくさんの人たちから、自身の一挙手一投足を褒めちぎられ、
ウインディ自身もそれに喜びを感じながら日々を過ごしていたのだが、親しい人たちという枠組から離れた第三者はそういうわけにもいかなかった。
ウインディはそれを当たり前の事とは認識せず、「凄い自分を褒めてくれない周囲の世界がおかしい」と思うようになり、
「ならば自分からもっと目立ってやればいい」と、数々のいたずらや突飛な行動に走り、周囲の注目を集める世界一の存在になる──。
もっと噛み砕いて言えば「目立ちたい」「注目されたい」という気持ちに突き動かされるままに行動しているのである。
なおCMソングがあるくらい有名な会社持ちっぽい父親がいるのは、史実の馬主がサブで牧場も持つ会社社長だったからと思われるが、シンコウウインディ号の引退後会社が潰れ牧場とウインディは人手に渡り、馬主も行方知れずとなっている。

なので、普段はワルぶって周囲に被害を及ぼすことも多けれど、
一線を越えて深刻な事態を引き起こしてしまった場合はすぐさま反省し、相手に謝罪するという
これまた子供らしい素直さと切り替えの早さを持っているのも確かである。

注目されている、凄いと思われている、ということに至上の喜びを覚えるため、
そのことをストレートに伝えつつ持ち上げると、割と簡単に機嫌を良くする一面も。
自分は周囲の誰よりも凄い=ワルの親玉であるというスタンスでもあるため、
上機嫌の時には「子分の言うことを聞いてやるのも親分の務め」といった感じに、結構素直に言うことを聞いてくれることも多い。

トレセン学園に入学したのも、いたずらだけではすぐに注目されなくなり飽きられてしまうと悩んでいた中で目にしたレースでの注目度から、
自分がトゥインクル・シリーズに出て1番凄いウマ娘になれば、周囲が更に長く長く注目してくれる筈という思いからである。
……そんな素直さのまま、エリートの集いである中央に入学できるのだから、本人の言うように間違いなく凄い存在なのである。

因みにワルであることにこだわりを持つウインディの認識だと、
芝レースは「正義のヒーロー戦隊」、ダートレースは「少数精鋭な悪の秘密組織」といったところで、
周囲とは違う形で目立つことを望んでもいることから、ダートレースに身を置いているらしい。

また、単に注目さえ集められれば何でもいいのかといえばそういうわけでもないらしく、
周囲からの奇異、拒否の視線には割かし敏感でもあり、
2022年のハロウィンストーリーイベント『デイズ・イン・ア・フラッシュ』において、
自身の行動・構想について「どうせまたバカにされる」といった発言をする一幕も。

そしてこれら全ての特徴をひっくるめた上で何より意外なのが、中等部ではなく高等部ということだろう。
しかも、同じ高等部であるゴールドシチーが先輩と呼んでいたり、ウイニングチケットとクラスメートだという描写などら、高2以上なのも確定済。
この事実が判明した時にはトレーナー達の間で衝撃が走ったが、実は「うまよん」でビコーペガサスに「先輩」呼びされているという地味な伏線があったりする。

◆アプリ版での活躍

性能

バ場 芝:F ダート:A
距離 短距離:C マイル:A 中距離:B 長距離:G
脚質 逃げ:G 先行:A 差し:B 追込:F
2023年02月13日に☆3「Wicked Punk」として実装。
詳細は後述するが、数少ない貴重なダートウマ娘として長い間実装が待ち望まれていた中、
史実の代表レースであるフェブラリーステークスの時期に合わせる形の2年目の2月に遂に実装となった。
また、タイミングとしては丁度2ndアニバーサリー直前における最後の育成実装キャラという記念すべき大トリを飾る結果にもなった。

バ場適性はもちろんダートAのダート特化型。芝適性は最低ではないもののFと低めなため、よほどのことが無い限りはダート専門となるだろう。
2ndアニバを迎える中でも、全体から見ればまだまだダート適性持ちのウマ娘は少ないため、ダートの戦力補強として持ってこい。

距離適性としてはマイルが最高のA、次いで中距離がB、残りの短距離と長距離はそれぞれCとGとなっている。
フェブラリーステークスをはじめとした、大半のダート重賞を走る分には問題ないが、できれば中距離もAにしておくとより安定するだろう。
短距離についてもCと比較的高めなため、同じく因子で補強すればJBCスプリントなどもにも問題なく出走できる。

脚質適性は先行が最高のA、差しがB、追込がF、逃げがGとなっている。


『Wicked Punk』

ワイルドに、ガオーッ!!

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Wicked Punk]シンコウウインディ」勝負服
© Cygames・JRA

馬主である安田修氏の「シンコウ」冠名の勝負服カラーである「黒」をベースにした衣装。
ダメージ加工の黒いへそ出しショーツやソックス、ホットパンツに紫のジャケットに、
毛皮や牙を模した各種装飾具が施されている、非常にパンクで野性味溢れるデザイン。

「Wicked Punk」という二つの単語を繋げて意訳すると「悪戯好きの悪ガキ」といった意味合いになり、
シンコウウインディというウマ娘の特徴をピタリ捉えていると言える。

原案から大きくデザインが変更されているウマ娘の1人であり、元は多くの初期ウマ娘と同様の改造制服風。
黒を基調としたパーカーを羽織り、腕人形型の小型獅子舞を装着しているという、どこかバンカラ番長風な意匠であった。
なお獅子舞は勝負服からは消えたものの勝利ポーズなどの小道具としては健在している。

成長率はスピード、パワー、根性にそれぞれ+10%とバランス良く分けられている。

初期スキルとして「道悪○」「まっしぐら」「泥遊び〇」を所持。
覚醒レベルを上げると「ギアシフト」や「負けん気」の他、ダートにおいてラストスパートで前方にいると速度が上がるレアスキル「全速前進!(「まっしぐら」上位スキル)」、
同じくダートにおいてバ場状態が重か不良のレースが得意になりスピードとパワーが上がるレアスキル「泥んこマイスター(「泥遊び〇」上位スキル)」を取得可能となる。
史実での活躍も合わせた、ダート、マイル、不良バ場に特化したスキル構成となっている。
特に泥んこマイスターは先んじて実装されたウインディのSSRサポカで取得できることも併せ、彼女の代名詞のようなスキルになっている。
進化スキルは「全速前進!」が「全速前進なのだ!」に、「泥んこマイスター」が「いたずらマイスター」に進化し、どちらも効果が強化される。



にししっ…む?


ガハハッ! どいつも! コイツも!

ウインディちゃんの、敵じゃない!!


のだーー!!

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Wicked Punk]シンコウウインディ 固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「Ding Dong Boo」。
効果は「追い比べをしたとき、速度を少し上げる。ダートレースでは噛みつかんばかりの気迫でさらに加速力を上げる」というもの。
発動条件に一応バ場は問わないものの、真価を発揮するのはやはり加速力向上の追加効果が付与されるダートレース。
追い比べが発動条件に含まれる関係上、終盤の直線が長いフェブラリーステークス=東京ダート1600のレース場で特に効力を発揮しやすいだろう。

発動演出ではサイバーチックな未来都市の中で、何故かウインディが大量の攻撃ドローンに囲まれてピンチに陥るも、
そんな苦境をものともせずに縦横無尽に飛び回り、お得意の噛み付き攻撃でドローンを撃破するという、ワイルドで攻撃的な内容。

次に噛み砕かれたいのは…どいつだ? ガオーッ!!

固有二つ名は「噛みつきイタズラ娘」。
取得条件は「フェブラリーSを勝利し、掛かったレースで2勝以上し、基礎能力[パワー]が1200以上になる」。
フェブラリーステークスでの勝利は史実再現であり、育成目標にも含まれるためここは容易。
パワー1200以上についても、ある程度意識して育てていればこれも問題ない筈。

問題となるのは他に例のない、「掛かったレースで2勝以上」というもの。
掛かりの発生は完全ランダムなため、運が悪いと全く条件を満たせない危険性が付き纏うのが厄介な所。
また、掛かりのせいでスタミナ消費が増大し、結局レースで敗北してしまったりすると目も当てられない。
二つ名を狙う場合は「掛かりが発生しても問題なく勝てる」という所も意識する必要があるだろう。


特殊実況はやはり史実の代表レースであるフェブラリーステークスで勝利することで発生。



サポートカード

2021年06月21日に共通のRとSR【WARNING GATE】が実装され、
2022年9月29日にはストーリーイベント「デイズ・イン・ア・フラッシュ」の報酬SSRとして【とびだせ! 恐怖の魔王軍】が実装されている。

SR【WARNING GATE】

得意練習はスピード。
固有効果も含めた高い友情ボーナスの他、やる気効果アップやトレーニング効果アップも備えており、
SRサポートの中でも全体的なトレーニング性能はSRスイープトウショウ等と並びなかなかの高出力。
加えて完凸時のレースボーナスも10%と高いため、クライマックスシナリオではかなり重宝されている。
反面、初期絆ゲージや得意率の低さから、友情トレーニングの回数を稼ぐのが重要視されるグランドライブシナリオではやや評価を落としている。

SSR【とびだせ!恐怖の魔王軍】

こちらの得意練習は根性。
特徴として無凸段階からスピード、パワー、根性3つの初期ステータスアップ効果を持っており、
完凸時には各20ずつ上昇することから、ジュニア級時点でのステータスを大きく底上げでき、レースで勝ちやすくなる。
この点からこちらのサポートもどちらかといえばクライマックスシナリオ向けと言える。

ただ、やる気効果アップを失っていることから、総合的なトレーニング出力はSR版には劣り、
得意率もそれほどたかくないため、同じくグランドライブシナリオでは微妙か。

イベントを完走することでウインディ自身の覚醒スキルでもある「泥んこマイスター」を取得できるため、
ダートウマ娘育成時のスキル要員としての選択肢も視野に入る。


個別ストーリー

夕暮れ時のトレセン学園の廊下を歩いていた矢先、突如として何者かに噛み付かれてしまうトレーナー
何が起きたかわけもわからぬまま、すぐ側で高笑いを挙げていた一人のウマ娘。

ここに降臨するは悪の天才、悪の王様、世界の覇王!
シンコウウインディちゃん、なのだ!
にーっしっしっしっし!! よーーーく覚えておけー!

…そう高らかに宣言されたのを皮切りにトレーナーは以降、ウインディに目を付けられることになり、
びっくり箱だの落とし穴だの、カラシ入りシュークリームだのと様々ないたずらを仕掛けられるハメに。
逐一大仰なリアクションを取ることからか、ウインディの方もそんなトレーナーの反応を楽しんでいるようだった。

そんなこんなでウインディに振り回されっぱなしになるトレーナーだったが、
ある日、模擬レースにおいてウインディが走る姿を目にすることに。

普段の生意気いたずらっ子はどこへやら、真剣そのものな表情で真っ直ぐ前方を見つめ、力強くダートを駆けていく姿にトレーナーは目を奪われる。
が、レース後半、ウインディの視線が左右に揺れ始めたかと思いきや、前を行くウマ娘に噛み付いたではないか。

結果的にウインディは敗北、着順変更も無く厳重注意の処分が下されることに。
思わず駆け寄ったトレーナーはどう声をかけたらいいものかと戸惑ってしまうも、

ガブ!!
わはははははーっ! こっちを見たのだーーっ!!

…またしても自分に噛み付いてきた上に、大笑いしながら去っていく。

そしてその出来事といたずらが続く日々からトレーナーは、ウインディの行動の法則性──。
レースで敗北した日に決まって自分にいたずらを仕掛け、それに対して驚いた顔で彼女を見つめると、満面の笑顔で喜ぶということに気づく。

それに気づいてから数日後、トレーナーは長期研修で数日間トレセン学園を離れることになったのだが、
研修終了後に戻ってから目にしたのが、普段以上に大規模ないたずらとレースボイコットによって荒れに荒れまくるウインディの姿であった。

教官の警告も聞く耳持たずで逃げ出してしまったその背を追い、校舎裏の片隅で立ちすくんでいるウインディを発見。

フ、フンッ! どうせ教官に言われてきたんだろ!

そうじゃない、君のことを教えてほしい。

……ウインディちゃんのこと知りたいのか?

思えば面と向かって話したことは一度もない。故にトレーナーはウインディの自身のことをちゃんと知っていない。
彼女が一体本当は何を望み何のためにこんなことをしているのか、その本心全てを知りたいという衝動に突き動かされていた。

そんな真剣さを感じ取ったからか、ウインディもまた途端に上機嫌になり得々と語り出す。
生まれて以来、自分はずっとずっと凄い存在だった。両親もその周りの人たちも、自分のやることなすことに注目し褒めてくれた。
しかしその認識は幼稚園に入園してから覆り、自分の行動に対して注目してくれないし褒めてもくれない。

自分は世界で1番の存在、両親も自分のことを天才、世界の宝なのだと言っていた。なのにそんな凄い自分を見てくれない。
故に結論付ける。「この世界はおかしい」のだと。そして決意する。「自分から目立ってやればいい」のだと。

みーんながびっくりして、みーんなが注目する!
ヒーローも追っかけたくなっちゃう最っ強の存在!
ガオーッ! 悪の怪人になるって決めたのだ!

端から聞いていれば幼い子供のワガママみたいなものだったのかもしれない。
しかしトレーナーはその上で、ウインディが望んでいるのは原始的な欲求、「目立ちたい」「注目されたい」というものだということをしっかりと認識。
その上でウインディは更に語る。いたずらをすれば周囲から注目されるがそれだけでは足りない。
忘れられることなく長く長く注目を集めるにはまだ必要なものがある。その果てに見つけ出した答えが、レースで勝つことであった。

あそこは、ウインディちゃんのための場所なのだ! ピカピカなのだ! 大歓声なのだ!
だから、ウインディちゃんはトゥインクル・シリーズに出るのだ!
あそこで1番すごーいウマ娘になるために!

目を爛々と輝かせて語られるその夢は至って真剣そのもの、ウインディもまた紛れもなくレースに純粋な情熱を懸けるウマ娘の1人で間違いなかった。
だが、続くように沈んだ声色でウインディはもうやめると投げやりに吐き捨てていた。
自分と同等以上のライバルたち、そのためにレースで勝ち切れない日々、思うように集められない周囲の視線……
積み重ねられていくフラストレーションにウインディが持つ元来の自信も少しずつすり減ってしまい、今のように荒れてしまったのだとトレーナーは悟る。

待ってくれ。

その全てを知った上でトレーナーはウインディの腕を掴み彼女を引き止める。
今は荒れてしまっているものの、彼女にもまた素晴らしい才能が秘められている。
それをそのまま終わらせてしまうのはトレーナーとして看過できないのだと。

君のレースはすごかった!
君はすごい
才能がある、かっこいい、日本の宝だ!
将来が楽しみでしょうがない!
だから、やめないでほしい……!

そうなのだそうなのだそうなのだ!
ウインディちゃんはすごい、カッコいい、最強で最高なのだ!!

…直後、称賛の言葉を嵐のように浴びせることで見事、ウインディの沈んだ気持ちを奮い立たせることに成功。
多少過剰だったとはいえ、トレーナーからしてみてもその大半は本心に間違いなかった。

そして自信を取り戻したウインディは次の選抜レースでの勝利を目指し、今まで以上にトレーニングに打ち込むように。
そんな彼女をトレーナーは影でサポートする日々を送り、迎えたレース当日。

ラストスパート、前を行く1位のウマ娘に注目が集まり、またしてもウインディは集中力が掻き乱されそうになるが、
脳裏にトレーナーがかけてくれた言葉の数々を思い出すことで踏みとどまった。

(……っ、アイツはちゃんと言った!)
(天才で、カッコよくて、日本の宝で! 将来が楽しみだって!)
(勝てるって……期待してるって、さっきも……!!)

勝つぞ、ウインディ!

……!!
絶対……っ、勝つ、勝つ、勝つ! ……ウインディちゃんが、勝つ!
勝つのだぁあああああ!!!

咆哮と共に絞り出されるのは泥水を跳ね飛ばし、全てをなぎ倒さんばかりの力強い脚力。
その果てに見事、ウインディは前を行くウマ娘をかわし勝利を掴むことができた。

勝者である自身を称える周囲の声に満面の笑顔を浮かべるウインディ。
その傍らで最後の豪脚から、ウインディはいずれとんでもない逸材に化けると歓喜に打ち震えるトレーナー。

へ? スカウト? え? お前も? ウインディちゃんに!
ふーん! 見る目があるヤツらなのだ!
……でも! もうウインディちゃんには決めてる獲物が──

ウインディ!

大きく手を振るトレーナーの姿に、いつものいたずらっ子な笑みを向けるウインディ。
両者は既に、同じ気持ちで固まっていた。


育成シナリオ

そんな流れで始まる育成シナリオ。ありあまる闘争心と承認欲求をトレーナーが上手くおだててコントロールしつつ、
ウインディが望む悪の親玉となるべく、ダート戦線を駆け抜けていくことになる。

デビュー戦での反応から、更なる注目集めのためにファン数稼ぎから始まり、
やがては数々のダート重賞において鮮烈な走りを見せていくことに。
シンコウウインDもといシンコウウインデEにならないように注意しよう。

そして10年、100年先、長きに渡りシンコウウインディに注目を集めるという目標のために、ダート重賞戦線に挑んでいくことに。

ところが、クラシック期の春に参加したとあるエキシビジョンレースにおいてウインディは、
負けたくないという強い気持ちからまたしても前を行くウマ娘に噛み付いてしまう。
結果、多くの人々には敗北と同時に「レース中に対戦相手に噛み付く危険なウマ娘」という、
悪い方向での注目を集めてしまうことになり、以降も長きに渡りその負のイメージに苦しめられることに。

自身が望む、本当の意味での誰もが注目する凄い存在とは何なのか? それを模索していくというのも主題の一つとなっている。

隠しイベントとして全日本ジュニア優駿、マイルCS南部杯、フェブラリーステークス、かしわ記念の計4つのダートマイルのG1レースで勝利するとシニア期12月後半に隠しイベントが発生。スピード、パワー、スキルPtが大幅に増える他、レコメンドのスキルも取得できる。

◆関連キャラクター

真っ直ぐで熱血、曲がったことを嫌い正義のヒーローに心から憧れる芝のスプリンターウマ娘。
あらゆる意味でシンコウウインディとは対極的な存在と言える。

が、正義と悪、対極とはいえ掲げる理想に本気という意味では同一の存在ともいえ、
悪の魔王に挑んでくる正義のヒーローというシチュエーションを両者心から楽しんでいるため意外と仲は良好。
とはいえ、ウインディの過剰ないたずらに正義感の塊であるビコーも手を焼かされていることが多いのだけど。

育成シナリオにおいてもキーパーソンの1人として登場しており、
ビコーが思うように結果を出せずに落ち込んでいる際に、
周囲からの悪評をものともせずに自信満々で居続けるウインディの姿に勇気づけられるといった一幕もある。

史実においてはウインディが勝利したフェブラリーステークスで1度だけ対戦経験あり。
あと某百科事典サイトに長い間記事が無かったコンビ

美浦寮の寮長として周囲を纏め上げる、頼れるみんなのヒシアマ姐さん。

同じ美浦寮所属のウマ娘であるウインディには手を焼かされており、
しょっちゅういたずらや噛み付き、落とし穴などで周囲に迷惑をかけるウインディを叱っている。
そしてそれにもめげずにウインディちゃんは構わずにいたずらを繰り返すのである。

自称「どこにでもいる平凡なウマ娘」にして、戦場を問わないオールラウンダーな変態勇者。

大半のウマ娘がウインディのいたずらに困らされてる中、
あらゆるウマ娘ちゃんたちを推しとして平等に愛しているデジタルにとっては、ウインディのいたずらもごほうびでしかなく、
ゴールドシップと同様にウインディにとっては天敵中の天敵。

うまよんのとある一幕では、ウインディの噛み付き癖の矯正のため、ヒシアマゾンが最終兵器として登用。
本来推しを傷つけるのはご法度だけど頼みとあらばと、ヤバすぎる表情でウインディを噛み噛みしようとするデジタルを前にしては、
流石のウインディも噛んでごめんなさいなのだ。と、真顔で謝罪する他なかった。
後の回では完全にトラウマになっており、スペシャルウィークの唾液音で発狂する程のノイローゼ状態に陥ってしまっていた。白井最強の凶悪コンボ

後に実装された際にデジタルとのホーム会話が追加され、
何をされても喜ぶデジタルへのイタズラは無意味と悟ったウインディちゃんが逆転の発想で無視をすると宣言するも…、
思考を読まれた挙げ句、逆に喜ばれてしまうのであった…。こいつ無敵か……?

ネタ的な付き合いだけでなく、2022年10月のハロウィンイベント「デイズ・イン・ア・フラッシュ」のストーリーでは共にメイン級として共演。
偶然拾ったウインディの手描きノートの内容をバカにすることなく称賛したことをきっかけに、
魔王ウインディ率いる四天王の1人として、「ウインディちゃん魔王城計画」を推し進めていくことになる。

史実では両者GⅠ昇格後のフェブラリーステークスで勝利している。

自らの走りで『世界』に可能性を示そうとするウマ娘。
学園きってのいたずらっ子であるウインディとは一見なんの接点もなさそうだが、何故かウマが合うらしく、「ワールドワイド・ウインディ」のコンビ名で学園の悩めるウマ娘たちに、常識にとらわれないアドバイスを送っている。

史実では、ウインディの1年後輩になり、シーキングザパールの最後のレースとなった99年の安田記念で対戦経験がある。

  • ヤマトマリン
育成シナリオ内で登場する固有名称のモブウマ娘。
上述したエキシビジョンレースにおいてウインディが噛み付いた相手その人。

ウインディが起こしたトラブルについては特に気を悪くしている素振りを見せなかった他、
寧ろそれによってウインディが周囲から悪い注目を浴びてしまっていることの方を心配しているなど、
ウインディ自身も語ったように「めちゃくちゃいいヤツ」である。

元ネタとされる競走馬はダイワオーシャン*2で、史実のシンコウウインディが6戦目の館山特別で噛み付いた相手である。

◆余談

ヒミツにある「CMソング」は、馬主だった安田修氏が営んでいた「新興産業」(2003年倒産)のCM『パッ!とさいでりあ』が元ネタと思われる。

他の初期組と同様、育成実装を待ち望まれながらもかなりの時間を待たされたウマ娘の1人である。
特にシンコウウインディは未だ数の少ない、高いダート適性を持つウマ娘としても、早期の育成実装を求められていた。
何せ当時のウマ娘のゲーム内だとゲーム内称号の1つ、「ミス・オールダート」がハルウララ育成失敗するしか手に入らないと言う状況であり、
残りの初期組かつ未実装で芝を走らない育成目標になりそうなのがウインディだけであったからである*3

しかし、決定的な出来事が起きたのが1stアニバーサリー直前の2022年2月。
この時には初のダートレース、それもフェブラリーステークスがベースとなるチャンピオンズミーティング、アクエリアス杯も開催が決定しており、
「シンコウウインディといえば2月のフェブラリーステークス」というイメージから、誰もがウインディの育成実装が決定的と睨んでいた。

……ところが、色んな意味でトレーナー諸氏の期待を裏切るサイゲームス、まさかのウインディ未実装という現実を叩きつけ、
トレーナーたちからは嘆きの声が挙がることに…*4

そして1stアニバ終了後も一向に実装の気配が見られないどころか、春~夏にかけてコパノリッキーホッコータルマエワンダーアキュートら、新世代ダートウマ娘たちが発表され、
彼女たち3人がウインディよりも先んじて育成実装されることにもなった。

それでいて尚、未実装のまま迎えることになったのが1年後、2023年の2月。
2ndアニバも間近に迫る中、同月のアクエリアス杯が前年と全く同じフェブラリーステークスベースのダートレースと発表され、
「今度こそウインディが実装される」という期待と、「ここでまた裏切られるかも…」という不安が入り混じる中迎えた2023年2月13日。
遂にシンコウウインディの育成実装が決定。トレーナー間から歓喜と安堵の声が木霊した。
上述したように2ndアニバ直前最後の新規育成ウマ娘としてのラストを飾ることにもなり、真打ちは遅れてやってくると言わんばかりであった。




お前たちの追記・修正でウインディちゃんの凄さをもっともーっと広めるのだ!!

この項目が面白かったなら……\ガオーッ!/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ウマ娘
  • ウマ娘 プリティーダービー
  • シンコウウインディ
  • ダート適性あり
  • 先行バ
  • マイラー
  • やんちゃ
  • 悪戯好き
  • 噛み付き
  • トレセン学園高等部
  • Wicked Punk
  • Ding Dong Boo
  • 噛みつきイタズラ娘
  • 美浦寮
  • ※高校生です
  • ギザ歯
  • ウインディちゃんでかいけつ
  • 噛んでごめんなさいなのだ
  • ワハハ
  • トラブルメーカー
  • サンビーム
  • 高田憂希
  • 魔王軍
  • 落とし穴
  • 獅子舞
  • ウインディちゃん
  • ダート三銃士
  • 承認欲求
  • なのだ
  • かまってちゃん
  • 太り気味モデル実装組
  • Shinko Windy
  • デカ尻
  • ケツデカ
  • 悪の天才
  • 悪の王様
  • 世界の覇王
  • ジュニア期ファン稼ぎ勢
  • 深考ウインディ
  • ずんだもん
  • フェルシー・ロロ
  • 社長令嬢

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月10日 14:59

*1 より正確に言うと1997年にG1に格上げされてからの初勝利者。

*2 ダイワ冠名の元ネタが大和商事→読み方を変えてヤマト、オーシャン→海→マリン

*3 現在では下記新世代ダートウマ娘達もいるが、逆説「そこまでわざと育成失敗させないと手に入らない」称号があった

*4 因みに同年2月に実装された新規育成ウマ娘はメジロアルダン、アドマイヤベガであった。