クシャトリラ・フェンリル(遊戯王OCG)

登録日:2023/07/08 Sat 12:11:44
更新日:2025/04/15 Tue 20:46:59
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《クシャトリラ・フェンリル》とは、カードゲーム遊戯王OCG」に登場するモンスターである。
所属カテゴリはクシャトリラ


【概要】

2022年屈指の問題パック「POWER OF THE ELEMENTS」の後に、2022年7月16日に発売されたレギュラーパック「DARKWING BLAST」にて初登場。
「DARKWING BLAST」の収録カードは
  • 大暴れしていた【イシズティアラ】の強化パーツとなる《ティアラメンツ・ルルカロス》 《壱世壊を劈く弦声》など
  • 同じく環境で暴れていた【スプライト】の強化パーツとなる《スプライト・スプリンド》
  • 出張パーツにもなるが故に墓地を利用する闇・光属性テーマの強烈な逆風となったビーステッド
  • 「レベル7」「相手のカードを裏側表示で除外」がテーマの「クシャトリラ」
  • 【イシズティアラメンツ】と【スプライト】の核の炎に包まれた環境にて、公式大会である「日本選手権」でメタを読んで準優勝とベスト4入りを果たした【オッドアイズ魔術師竜剣士】の《竜剣士イグニスP》ほか
  • 【ラビュリンス】のエース格となる巨乳大型モンスターである《迷宮城の白銀姫》
と、前パックでインフレした環境に更なる劇薬を投下したような内容となっていた。

《クシャトリラ・フェンリル》もこの時初登場した「クシャトリラ」カードの1枚だったのだが、この時点ではデッキとしての【クシャトリラ】は成立していない状態だった。


……それなのに、こいつは「クシャトリラ」の枠を飛び出して暴れ尽くす問題児だった。


【効果と解説】

効果モンスター
星7/地属性/サイキック族/攻2400/守2400
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「クシャトリラ」モンスター1体を手札に加える。
(3):このカードの攻撃宣言時、または相手がモンスターの効果を発動した場合、
相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを裏側表示で除外する。

現役のデュエリストからも、昔のOCGしか知らない人からも、平等に「何から何までおかしい」という感想が飛び出す。そんなカードである。

(1)の効果は《フォトン・スラッシャー》と同じで、自分のフィールドにモンスターがいなければ特殊召喚できる
チェーンに乗らない特殊召喚であり、モンスター効果を無効にする効果に引っかからず、後述の効果もあって《増殖するG》を発動するタイミングを迷わせることができる。
さらにこの特殊召喚方法には「1ターンに1度」の制限がないため、除去されても2枚目を持っていれば特殊召喚できる。
特殊召喚条件の性質上先攻1ターン目でもフィールドに出すことが可能。
特殊召喚であり召喚権を使っていないためEXデッキのモンスターの素材やリリース要員としても使いやすい。
ちなみにこの効果、「DARKWING BLAST」で登場したレベル7クシャトリラの共通効果となっており、この運用だけなら《クシャトリラ・ユニコーン》《クシャトリラ・オーガ》にも可能であちらの方が攻撃力が高い。

(2)の効果はカテゴリ内のモンスターをサーチする、よくある効果。
……なのだが、昨今のこの手のカードにありがちな「同名以外」という指定が何故か無いため、同名カードをサーチできてしまう
起動効果なので召喚時などに除去されると何もできないが、逆に生き残れば毎ターン発動できるため弱点とも言えない。

(3)の効果はこのモンスターの攻撃宣言時、または相手がモンスター効果を発動した時に相手フィールドの表側表示のカードを1枚対象に取って裏側のまま除外する効果。
除去方法が「裏側除外」というのがミソで、これは再利用が難しい最高峰の除去として知られる。
発動条件も緩く、相手がモンスター効果を使ってきたらどこからでも発動可能。
効果自体を止めるわけではないが、手札・墓地のモンスター効果にすら反応し、裏側除外で反撃してくるため、状況によっては手札誘発などを躊躇させることもできてしまう。
攻撃宣言こそ必要なものの、自分から能動的に仕掛けに行ってもOK。
この場合、攻撃対象としたモンスターを除去した場合には巻き戻しか発生するので、他のモンスターを殴りに行くかダイレクトアタックすることも可能。
妨害効果としては結構な高性能で、たとえば「初動要員から繋がるEXデッキのモンスターが運用の軸として持っている効果」でも何らおかしくない領域である。
そんな効果を(1)の条件で出てくる奴が持っているのだから、流石にぶっ壊れと言わざるを得ないだろう。
一応穴はあり、相手のモンスター効果の発動をトリガーにする場合は、その効果処理を含んだチェーンの効果解決が終わった後に発動するため、その間に除去や効果無効を受けると無力化される。
また、対象は取るのでサクリファイスエスケープなどで回避したり、対象耐性カードには無力。
だが、(1)の条件で簡単に出てきて、(2)の効果で手札補充した上でやってくることを考えるとこの程度の弱点は許容範囲と言えるだろう。

おわかりいただけただろうか。
一つ一つの効果が非常にハイスペックなばかりか、それらを「併せ持って」しまっている。
おまけにステータスも攻守共に2400と、レベルからしたら普通だが特殊召喚条件を考えると高めの数値を持っている。
そのため、殴り倒すにもある程度のサイズを持ったモンスターが必要となる。
最上級モンスターだが(1)の効果で先攻1ターン目から出せるため、よく比較される汎用出張パワーカードの《ダイナレスラー・パンクラトプス》と違って先攻後攻も選ばないためメインデッキからも投入しやすい。
単体で完結している上に、効果のため出張適性も高く「アタッカー」「相手ターンの妨害」「除去要員」「EXデッキの各種素材」「リリース要員」など幅広い役割を持たせられる。
しかも、召喚権すら使わないため自分のデッキのギミックを阻害しにくいのでオマケ感覚で使える。

(2)の効果が同名カードをサーチできてしまうこともあり、出張させると持て余しがちなテーマ内のカードをサーチする効果も2・3枚目の《クシャトリラ・フェンリル》を入れておけば無理なく活かせるため、フィールドに出しても手札枚数すら減らない。
しかも、出された相手に圧をかけられるような効果を持っているため超ローリスクハイリターンな運用が可能。

(1)の効果で軽い条件で下級アタッカー以上の攻撃力を持つモンスターを特殊召喚でき、(2)の効果で後続を確保し、(3)の効果でモンスター効果を使ったら相手のカードを除去する性質を持っており、
1枚で往年の【サイカリエアー】の要素を全て内包している*1ことから「一人サイカリエアー」「令和のサイカリエアー」と呼ばれることもある。
また、空っぽのフィールドに突然特殊召喚されるレベル7モンスターという点が《冥府の使者ゴーズ》とも共通するため、人によっては上記に《冥府の使者ゴーズ》の要素も加え「一人サイカリエアゴーズ」とまで形容されることもある。

ただ、どのデッキに採用されても一定以上の活躍はするが採用されるかは別問題。
デッキギミックと噛み合った動きをせず弱点を補完してくれるわけでもないのなら、もちろん他のカードが優先される。
具体例としては【エクソシスター】が挙げられる。
このデッキの軸となる《エクソシスター・マルファ》の(1)の効果には「この効果を発動するターン、自分は「エクソシスター」モンスターしか特殊召喚できない」という制約があるため相性が悪く、採用されなかった。
総じて、「単体で汎用性が高い、強いカード」であることには違いないのだが、「絶対に入れないと環境で戦えない」というレベルでもなかった。

もう一つ注目すべきポイントとして、レアリティはなんとレア
製作陣も多少ぐらいはヤバいという自覚があって後で規制しやすいようにしたのかは不明。
レアとしては高めの値段が付き、複数枚集める必要があるものの比較的財布に優しいカードでもあった。


このカードの歴史

発売後

公式のTwitterアカウントで発表されるや「ヤバい」と言われていたカードだが、主に【スプライト】【イシズティアラメンツ】で2~3枚採用されていた。
一方【ビーステッド】ではレベル・属性がメインギミックとの噛み合いが悪く、あまり採用されていなかった。
【イシズティアラメンツ】も比較的採用率が高い方ではあったが、メインギミックの融合素材にならないことなどからシナジーが薄い面があったため、採用されてない場合も少なくはなかった……この時点では。
【スプライト】はリンク素材として使える事からほぼ採用されている状況だった。
この時期は2022年産の超パワーカードを有したデッキか環境を蹂躙していたためデッキタイプ自体が少なく、主に環境で出張して使われたというデッキは【スプライト】【イシズティアラメンツ】とデッキの種類は少ないが、この2デッキが圧倒的に強かった時期であったため、《クシャトリラ・フェンリル》自体の遭遇率も高かった。

2022年10月1日~

発売から日が短いこともあり、《クシャトリラ・フェンリル》は規制なしで新パック「PHOTON HYPERNOVA」発売を迎えた。
ここで「クシャトリラ」モンスターを何でもサーチできるフィールド魔法の《六世壊=パライゾス》が追加され、《テラ・フォーミング》を含めて《クシャトリラ・フェンリル》が実質7枚積めるような状況となった。

また、《クシャトリラ・フェンリル》からサーチできる《クシャトリラ・ライズハート》も追加された。
これは自分フィールドに「クシャトリラ」モンスターがいれば特殊召喚可能なレベル4モンスターで、効果を使えばレベル7へ変更できる。
これにより、1枚でランク7を作れるギミックを獲得したことになる。
レベルを変更する効果を使うためにはデッキから「クシャトリラ」カードを除外する必要があるが、デッキに残る《クシャトリラ・フェンリル》を除外すればいいので出張させる場合も不純物を入れずに済む。
《クシャトリラ・ライズハート》は自身の効果で特殊召喚するとエクストラデッキからXモンスターしか特殊召喚できなくなるため《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》とは噛み合いが悪く見えるが、通常召喚した場合は何も制限はかからないので相性は悪くない。
また、この動きで召喚権なしで2体モンスターを並べられるので1枚で最上級モンスターのリリース要員の確保も可能となった。

他にもエース格となる《クシャトリラ・アライズハート》、《クシャトリラ・ユニコーン》からサーチでき《クシャトリラ・フェンリル》をリクルートできる《六世壊他化自在天》などが追加され、「DARKWING BLAST」の時点ではデッキとして成立していると言い難かった【クシャトリラ】が本格的にデッキとして成立し環境入りを果たす立役者になった。

【クシャトリラ】のデッキ性質として墓地へ送られるカードを全て除外し除外されたカードを自分・相手問わずX素材に取り込む《クシャトリラ・アライズハート》、使用していないゾーンを使用不可にする《クシャトリラ・シャングリラ》など幅広いデッキをメタる性質を持っていたため更に苦境に立たされるデッキが増えた。

……しかし、クシャトリラの新規カードの追加によってある意味【クシャトリラ】以上の強化を受けたと言えるのが【ティアラメンツ】。
何故かと言うと、こんなカードが追加されたからである。


《ティアラメンツ・クシャトリラ》
効果モンスター
星7/水属性/サイキック族/攻2300/守1200
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、自分の手札・墓地から
「クシャトリラ」カードまたは「ティアラメンツ」カード1枚を選んで除外する。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分または相手のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
(3):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

なんとティアラメンツの名称を持っており、【ティアラメンツ】において《クシャトリラ・フェンリル》と明確なシナジーが生まれるようになり、《クシャトリラ・フェンリル》で実質2妨害構えられるようになってしまった。

「PHOTON HYPERNOVA」発売前の2022年10月1日のリミットレギュレーションで【イシズティアラメンツ】は《壱世壊=ペルレイノ》《古衛兵アギド》《宿神像ケルドウ》《朱光の宣告者》が制限カード指定、《ティアラメンツ・ハゥフニス》が準制限カード指定とかなり手痛い打撃を受けていた。
特に《ティアラメンツ・ハゥフニス》は相手ターンに融合召喚を狙い妨害手段となる手札誘発、《古衛兵アギド》は墓地肥やしによって融合召喚やリソース回収を狙う動きを担うカードだったのだが、規制直後にその両方の性質を持つカードが出てしまっている。
《ティアラメンツ・ハゥフニス》と違い特殊召喚にコストが必要だがフリーチェーンになっており、《古衛兵アギド》と比べると1度に墓地を肥やせる枚数自体は少ないが相手の墓地を肥やさないと、パワーアップしてしまっている部分もあった。
制限改訂から「PHOTON HYPERNOVA」発売までの間も【イシズティアラメンツ】は環境トップであったため、その状況でティアラメンツに強化パーツが渡されたことに多くのデュエリストが頭を抱えることになった。
ミラーマッチが多いことから相手の墓地を肥やさないクシャトリラギミックの方が優先して取り入れられるようになったため、この時期はイシズギミックを抜いてクシャトリラギミックを入れられることが多くなった。

ちなみに、「効果でカードを墓地に送って融合する」のが基本的な動きになる【ティアラメンツ】において、「墓地に送るカードを全て除外する」効果を持つ《クシャトリラ・アライズハート》をエースに据える【クシャトリラ】はぶっ刺さるのだが、この時期に【クシャトリラ】は天下を取れておらず最終的に【ティアラメンツ】に押されていた。
主な要因としては以下の点がある。
  • 妨害の要となる《クシャトリラ・アライズハート》が何の耐性もないため、特にマッチ戦のサイドチェンジ後は対策が簡単で容易に除去されやすい
  • 自前のギミックで効果を無効化するカードを持ち合わせていないため、猶更対策カードの通りが良い
  • アクセスしやすくなった《クシャトリラ・フェンリル》が《クシャトリラ・アライズハート》に良く刺さる
特に一番下の要因は、汎用性が高すぎるが故に敵に自分の力を与えてしまいそれによって対処されてしまうという結果となってしまった。
ストーリー上ではクシャトリラがティアラメンツを取り込もうとしていたが、ゲーム上では逆のことが起きていたというのも皮肉である。

2023年1月1日~

今回のリミットレギュレーションでは公式もさすがにマズいと思ったのか2022年産の環境を荒らし抜いたパワーカードに大きな規制が入り、インフレが進み過ぎた環境に急ブレーキをかけた。

【ティアラメンツ】【クシャトリラ】の両方で活躍していた《クシャトリラ・フェンリル》は制限カードに指定。

さらに《クシャトリラ・フェンリル》をサーチできた《六世壊=パライゾス》は発売から78日にして規制され、近年としては異例な超高速での制限カード化記録を打ち立てた*2
(これを上回るのはほぼ全て第2期の約1ヶ月規制ばかり)

《クシャトリラ・フェンリル》から《クシャトリラ・フェンリル》をサーチする動きができなくなり手札は減るようになったので、出張パーツとしての異常なまでの適性はある程度落ちた。
また、1枚でランク7を作るギミックも《クシャトリラ・ライズハート》のレベル変更効果を使うために、不純物となるクシャトリラカードを採用しないといけなくなった。
規制後は【ティアラメンツ】【クシャトリラ】以外では《クシャトリラ・ライズハート》と《六世壊=パライゾス》と出張させ、召喚権なしで妨害を構えつつランク4エクシーズの素材を供給する動きに使われることもあった。

【ティアラメンツ】は出張させていたクシャトリラパーツに加え《ティアラメンツ・キトカロス》が禁止カード、《ティアラメンツ・シェイレーン》《ティアラメンツ・レイノハート》が制限カードと公式からの殺意が感じられるレベルの物凄い規制を受けた。
しかし抜いたイシズパーツを戻すことで【イシズティアラメンツ】となり、この時期もほぼ一強といっていいぐらいの強さで環境トップの座に居座り続ける。
なんなんだアンタら。

【クシャトリラ】は《クシャトリラ・フェンリル》《クシャトリラ・ユニコーン》《六世壊=パライゾス》が制限となり、安定性・持久力を大きく落として弱体化。
リペア手段の確立までに時間がかかったものの最終的に環境の一角になるぐらいの立ち位置に復帰できた形となった。

2023年4月1日~

OCGが12期に突入した今回のリミットレギュレーションでは【スプライト】【ビーステッド】などの2022年産のテーマに再びメスが入ったが、【クシャトリラ】は前環境では活躍するまでにやや時間がかかったためか規制がなかった。

【イシズティアラメンツ】は《ティアラメンツ・ハゥフニス》《ティアラメンツ・メイルゥ》《剣神官ムドラ》《古尖兵ケルベク》の4枚が制限カード入りし、ついに環境トップの座から陥落
この時期の【ティアラメンツ】は環境トップの座を明け渡していたものの、拡張性の高さと回ってしまえばなんだかんだ押し切れることもあって環境では活躍できていたため、今までと比べると比較的落ち着いた立ち位置にいた。

【クシャトリラ】に関しても似たような状況となっていたが、様々なデッキが入り乱れる環境であったため、ややメタゲームの推移に振り回されやすい傾向があった。
この時期の《クシャトリラ・フェンリル》は、使われ方や立ち位置に関しては前環境と比べても特に変わったことはなかった。

2023年7月1日~

規制を重ねても未だに【ティアラメンツ】【クシャトリラ】が環境にいることが問題視されたのか、このリミットレギュレーションにおいて《クシャトリラ・フェンリル》は禁止カードに指定された。
収録パックが前年の7月16日であるためギリギリ1年耐えることが出来なかったことになるが、カードパワー的にはむしろ長生きした部類とも言える。

【クシャトリラ】は《クシャトリラ・フェンリル》がない場合だと1枚初動で《クシャトリラ・アライズハート》を立てられず、展開の軸となる《クシャトリラ・ユニコーン》の緩和もなかったため壊滅的な打撃を受けた。
【ティアラメンツ】もダメージは少なくはなかったが、元々拡張性の高いデッキのため勇者ギミックS召喚のギミックを取り入れることで挽回できた。
【クシャトリラ】は現状そのようなことができないため、環境に戻るのは難しいと言われている。


こうして2022年を代表する出張パワーカードは表舞台から退場することになったのだった……。


【余談】

遊戯王マスターデュエルに実装される前に禁止カードに指定されたカードは《ティアラメンツ・キトカロス》に続き2枚目。
あちらはSRかつ制限カード指定での実装となっていたが、マスターデュエルでも暴れている【ティアラメンツ】強化にも繋がってしまう上に汎用性が高いこちらはどのように実装されるかが注目されている。
そして2023年8月、準制限カード指定をされつつ、ユニコーンやライズハートとともにURでの実装となった。
流石にというべきか、アライズハートや六世壊、ティアクシャの同時実装は見送られた模様。
いよいよ2023年10月には上記カードが実装されたものの、六世壊及びティアクシャが事前に制限カードに指定されたため、【ティアラメンツ】の強化にはなったものの、イシズカード及び《ティアラメンツ・メイルゥ》の規制で更にサーキュラーにほぼノータッチな【斬機】や追加新規も同時実装された【ピュアリィ】といった環境デッキが跋扈しており、流石に一強とはならなかった。

また、ランクマ及び同月に行われたDCでは純【クシャトリラ】が跋扈したものの、耐性を持たないため捲り返されやすかったり出張で使われる《クシャトリラ・フェンリル》自体が大きな脅威になることと、事前に相性のいい《No.89 電脳獣ディアブロシス》が規制され事から11月には上位のランクマで純【クシャトリラ】は使用者は大幅に減り、2023年12月現在では未だにこのカードは準制限カードに留まっている。
…が、出張デッキとしての性能は相変わらずだった為、2024年1月の改正で制限カードとなった。

《クシャトリラ・バース》のイラストを観察すると、スケアクローの魔獣たちを三人一組になった《クシャトリラ・フェンリル》たちが襲っている描写がある。《クシャトリラ・フェンリル》が同名カードをサーチできるのは三人一組で襲撃する設定があるからだろうか?



追記・修正はフルパワーの【クシャトリラ】を使った事があるデュエリストにお願いします。

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最終更新:2025年04月15日 20:46

*1 「サイバー・ドラゴン」「死霊騎士デスカリバー・ナイト」「E・HERO エアーマン」の略

*2 つまり、《クシャトリラ・フェンリル》《クシャトリラ・ユニコーン》《六世壊=パライゾス》を各3積するフルパワーの【クシャトリラ】を正式に使えた期間はたった78日しかなかったことになる。