エクソシスター(遊戯王OCG)

登録日:2021/09/15 (水) 00:24:31
更新日:2025/04/05 Sat 22:16:50
所要時間:約 23 分で読めます





終末に集え、救乙女(エクソシスター)

加護の奇跡で魔を祓え!!



「エクソシスター」とは遊戯王OCGに存在するテーマのひとつである。



概要

2021年8月28日発売のデッキビルドパック「グランド・クリエイターズ」で初登場。
所属モンスターは全て光属性で統一されており、種族はメインデッキに入るモンスターが魔法使い族EXデッキに入るモンスターが戦士族となっている。

モチーフは悪魔祓い(エクソシスト)修道女(シスター)であり、普段はシスターとして祈りを捧げ、悪霊が現れるとエクソシストとして戦いに赴くというコンセプトだと思われる。

また、X召喚を主体としているため、テーマ名は「エクシーズ」にもかかっているものと思われる。
修道女故に所属モンスターは全員女性。閃刀姫六花イビルツインなどでお馴染みの、デッキビルドパック恒例の女の子テーマである。

メインデッキに入るモンスターたちの共通効果も含め相手の墓地利用に対する効果が多く、悪霊=蘇生されたモンスターを祓うイメージだと思われる。
下級モンスター4人はそれぞれ名指しで別のエクソシスターを指定する効果を持っており、関連カードのイラストの通り二人一組で行動している模様。
ヴァリュアブルブックEX2によると「姉妹(スール)の契り」を代わした二人との事で、戦闘時の保険の為に常にバディで行動しているとの事。
特に戦闘が激しい地域では複数バディでチームを組むとの事で、初登場時のメインデッキに入る4人は「チーム・リリウム」を結成しているという。
「リリウム(Lilium)」はラテン語でユリの意味。つまり名実共に百合テーマという事。
また「スール(Soeur)」はフランス語で姉妹の意味。百合小説『マリア様がみてる』の上級生と下級生が交わす義姉妹の契約も「スール」である。つまり名実共に(ry


その他には800LPを支払って発動したり守備力の下3桁が800だったりと、「8」に関する効果やステータスを持ったカードが多く存在する
エクシーズ体では全員に数字の「8」を模した装飾が確認でき、ある種のシンボルマークとなっている。
ただしテーマとしてはレベル4・ランク4であり、これらの値に「8」を持つのは1体だけである。



効果モンスター

シスターとしての彼女らの姿で、全員がレベル4・光属性・魔法使い族・守備力800で統一されている。
最初に登場した4人は特定のエクソシスターの存在で800LP回復する効果と相手によって墓地からカードが離れた場合にエクソシスターX(エクシーズ)モンスターを重ねてX召喚する効果を持つ。
条件は墓地から「離れる」なので蘇生以外にもサルベージや除外でもX召喚できる。
追加カードである《エクソシスター・マルファ》は回復効果を持っておらずX召喚効果も僅かに条件が違っていたりと趣が異なる。


《エクソシスター・エリス》

効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 500/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「エクソシスター」モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
自分フィールドに「エクソシスター・ステラ」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。
(2):自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

金髪でロングヘアの少女。パートナーはステラ。
エクソシスターが自分の場に存在する場合に自身を手札から特殊召喚できる効果を持つ。
緩い条件で特殊召喚でき通常のX召喚やL召喚に繋がる他、下記の《エクソシスター・マルファ》の効果でも特殊召喚されるため、フル投入推奨の重要カード。


《エクソシスター・ステラ》

効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 300/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「エクソシスター」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、自分フィールドに「エクソシスター・エリス」が存在する場合、自分は800LP回復する。
(2):自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

荷物を抱えた内ハネ髪の少女。パートナーはエリス。
《エクソシスター・エリス》とは逆に、手札から他のエクソシスターを特殊召喚する効果を持つ。
こちらも展開の軸となる優秀な効果である。


《エクソシスター・イレーヌ》

効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 400/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から「エクソシスター」カード1枚をデッキの一番下に戻して発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
自分フィールドに「エクソシスター・ソフィア」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。
(2):自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

緑がかった長い茶髪の少女で、何やら大きな荷物を抱えている。パートナーはソフィア。
手札のエクソシスターをデッキボトムに戻し、1枚ドローする効果を持つ
基本的に手札にダブついたカードを戻すことが基本になるだろう。


《エクソシスター・ソフィア》

効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 100/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに他の「エクソシスター」モンスターが存在する場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
自分フィールドに「エクソシスター・イレーヌ」が存在する場合、さらに自分は800LP回復する。
(2):自分・相手の墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

何処かを警邏している帽子をかぶった少女。パートナーはイレーヌ。
他のエクソシスターモンスターがいる場合に1ドローできる効果を持つ。
《エクソシスター・エリス》や《エクソシスター・ステラ》の効果で複数並べる事は容易なので効果は楽に発動できる。


《エクソシスター・マルファ》

効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1600/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターが、存在しない場合またはXモンスターのみの場合に発動できる。
手札のこのカードを特殊召喚し、デッキから「エクソシスター・エリス」1体を特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分は「エクソシスター」モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分・相手のカードが墓地から離れた場合に発動できる。
「エクソシスター」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

2022年4月発売のレギュラーパック「POWER OF THE ELEMENTS」で登場した追加カードの1枚。イラストはピンク髪でポニーテールの女性。
自分の場にモンスターがいない、もしくはXモンスターだけの場合に自身を手札から特殊召喚し、《エクソシスター・エリス》をリクルートする効果を持つ。
《エクソシスター・エリス》以上に緩い条件で特殊召喚出来る上にデッキから《エクソシスター・エリス》を連れて来るため、このカード1枚ですぐさまX召喚が出来る強力な初動カード。
ただし、この効果を使うターンはエクソシスターしか特殊召喚できなくなるという重い制約がある。
テーマ外の展開効果持ちカードでX素材を揃える事はおろか除去カードとして壊獣を使う事さえ許されないため、デッキ構築の段階から意識しておこう。

また、このカードのみ共通効果から“相手によって”の一文がなくなっている
そのため自分の《エクソシスター・ミカエリス》や《死者蘇生》などで墓地からカードを移動させてもX召喚ができるようになっている。

ヴァリュアブルブックEX2によると、かつてエリスには「姉妹の契り」を結んでいた行方不明の姉がいるとの事。
効果でエリスを指定している事から、明言されてはいないが恐らく彼女がエリスの姉にして元パートナーなのだろう。
そして、墓を荒らす事を許さないコンセプトのエクソシスターでありながら自ら墓荒らしする自作自演が可能な効果に不穏な物を感じる決闘者も少なくない。

エクソシスターのモチーフからして、名前の由来はおそらく「ベタニアのマリア*1」の姉、マルタ(「マルファ」は正教会での読み方)であろう。
後にドラゴンを倒したという伝説が語られているが、新約聖書や伝説の限りではマルタには裏切り者などといった不穏な要素やエピソードは無い。



エクシーズモンスター

彼女らのエクソシストとしての姿で、全員が光属性・戦士族で統一されている。
守備力はメインデッキエクソシスターとは異なり統一されていないが、下3桁はやはり共通して800である。
ランク4モンスターは「変身者+天使」の名前で揃えられ、2つの固有効果と墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘や効果では破壊されない効果を持つ。


《エクソシスター・ミカエリス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守1800
レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「エクソシスター」モンスターを素材としてこのカードのX召喚に成功した自分・相手ターンに、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
(2):このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
(3):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「エクソシスター」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

《エクソシスター・エリス》のエクソシストとしての姿。
由来は秤を持つ断罪の大天使「ミカエル」。
白い剣を武器としており、後述の《エクソシスター・リタニア》でもそうだが他の3人と比べると険しい表情が目立つ。

X召喚されたターン中に相手のカードを1枚フリーチェーンで除外できる効果と、X素材を取り除いてエクソシスター魔法・罠カードをサーチする効果を持つ。

(1)は言うまでもなく強力な除去効果。X召喚されたターン中ならいつでも発動できるので相手の動きを待って発動させることもできる。
(3)も強力な効果であり、状況に応じた魔法・罠カードを持ってくることができる。


《エクソシスター・カスピテル》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2300/守 800
レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが「エクソシスター」モンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、お互いに墓地からモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
(3):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「エクソシスター」モンスター1体を手札に加える。

《エクソシスター・ステラ》のエクソシストとしての姿。
由来は諸説あるが、「ステラが土の星を守護する神の速さを持つ使者の力を纏った姿」という公式の記述から、土星を支配する天使「カプジエル」だと思われる。
巨大なパルチザンに近い槍を武器としている。
お互いの蘇生を封じる効果と、エクソシスターモンスターをサーチする効果を持つ。

(1)はこちらの蘇生も阻害してしまうが、エクソシスターは蘇生を主としていないのでそこまで大きな被害は受けない。
(3)は《エクソシスター・エリス》をサーチすると即座に特殊召喚でき更なる展開に繋げることができる。


《エクソシスター・ジブリーヌ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻1400/守2800
レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「エクソシスター」モンスターを素材としてこのカードのX召喚に成功した自分・相手ターンに、相手のフィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターが発動した効果では破壊されない。
(3):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン中は自分フィールドのXモンスターの攻撃力が800アップする。

《エクソシスター・イレーヌ》のエクソシストとしての姿。
由来は天啓を伝える大天使「ジブリール(ガブリエル)」。変身ヒロインでジブリールだからって変な事考えてはいけない。
白い銃を武器としている。
彼女のみ公式で設定画が公開されており、衣装や武器の詳細や、4人の中では彼女が一番背が高い事などが明かされている。
銃は聖水ないし聖水が持つ力を凝縮・圧縮して形成される弾丸を発射するものであるとの事。

相手モンスターの効果を無効にする効果と、Xモンスターを強化する効果を持つ。
(1)は相手の妨害に有効。こちらもX召喚したターン中ならいつでも発動できる。
(3)はこのカード自身を含む全てのXモンスターを、しかも効果発動後に出したXモンスターをも強化できるため高い爆発力を秘めている。


《エクソシスター・アソフィール》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2100/守1800
レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが「エクソシスター」モンスターを素材としてX召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、お互いに墓地のカードの効果を発動できない。
(2):このカードは墓地から特殊召喚されたモンスターが発動した効果では破壊されない。
(3):このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。

《エクソシスター・ソフィア》のエクソシストとしての姿。
由来は諸説あるが、「ソフィアが金の星を守護する神の優美さを秘める使者の力を纏った姿」という公式の記述から、金星を司る天使「アナエル」だと思われる。
巨大な弓を武器としている。
深淵に潜む者》を思わせる墓地発動の効果を封じる効果と、相手モンスターを手札にバウンスする効果を持つ。

(1)はこちらの墓地の効果も封じてしまうが「エクソシスター」カードに墓地で発動する効果はないので被害は少ない。
(3)は言うまでもなく強力かつ汎用性の高い除去効果である。



奇跡と奇跡結ばれし時、もたらされるは希望の光。その輝きで、全ての魂を救済せよ!

集え!

《エクソシスターズ・マニフィカ》!


《エクソシスターズ・マニフィカ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/戦士族/攻2800/守2800
ランク4「エクソシスター」Xモンスター×2
このカードは上記のカードをX素材にしたX召喚でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(2):お互いのターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドのカード1枚を選んで除外する。
(3):相手が効果を発動した時に発動できる。
このカードがX素材としている自分のXモンスター1体をEXデッキに戻す。
その後、そのモンスターを自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚できる。

FNo.0 未来皇ホープ》や《No.100 ヌメロン・ドラゴン》のような、Xモンスターを素材に要求するXモンスター。
その中でも、ランク4のモンスター2体を指定するランク8で、あくまでこの正規の方法で出す必要があるという、筋は通っているのだが逆に珍しいタイプのテキスト
イラストでは《エクソシスター・ミカエリス》と《エクソシスター・カスピテル》が共闘している。並んだだけ融合ならぬ並んだだけエクシーズ。
「マニフィカ」の由来はキリスト教の聖歌「マニフィカト」からだと思われる。
ちなみに上記の召喚口上はこのカードの情報が初公開された公式の配信動画「遊戯王OCGタイムズ」で披露されたものである。

召喚条件は厳しいうえに蘇生もできないが、強力な効果を3つも持った【エクソシスター】の切り札というべき存在。

(1)は2回攻撃。シンプルながら強力な効果であり、イラストの2人が協力して戦う様が想像できフレーバー的にも悪くない。
(2)は相手カードの除外。対象を取らず破壊でもないために除去性能は高く、毎ターンフリーチェーンで発動できるため巻き返しも妨害も熟す事ができる。
(3)はX素材のXモンスターを自身に重ねる効果。サクリファイス・エスケープが可能なうえランク4エクソシスターの効果もちゃんと発動できる。
専用デッキ寄りの構築になるが、《ゼアル・フィールド》とコンボするとエクソシスター以外のXモンスターも出す事ができる。



魔法・罠カード


《エクソシスター・アーメント》

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、墓地から特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在しない場合、相手ターンにしか発動できない。
(1):800LPを払い、自分フィールドの「エクソシスター」モンスター1体を対象として発動できる。
同名カードが自分フィールドに存在しない「エクソシスター」Xモンスター1体を、対象の自分のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

相手の場に墓地から特殊召喚されたモンスターがいない場合には相手ターンにしか発動できない制約のある速攻魔法。

エクソシスターモンスターに重ねてエクソシスターXモンスターをX召喚する効果を持ち、フリーチェーンで不意を突いてXモンスターを出すことができる。

速攻魔法であることを考慮すると、カード名はお祈りで使われる言葉「その通りです(アーメン)」と「緊急、早急」を意味する「アージェント」の掛け詞か。
イラストでは《エクソシスター・エリス》が《エクソシスター・ミカエリス》に変身している姿が描かれており、悪霊が現れた現場に急行し、変身して戦うイメージなのだろう。


《エクソシスター・パークス》

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに800LPを払って発動できる。
デッキから「エクソシスター・パークス」以外の「エクソシスター」カード1枚を手札に加える。
この効果でモンスターを手札に加え、
そのモンスターにカード名が記された「エクソシスター」モンスターが自分のフィールド・墓地に存在している場合、
さらに手札に加えたそのモンスターを特殊召喚できる。

エクソシスターカードをサーチする効果と、モンスターをサーチした場合にパートナーがフィールドか墓地に存在している場合に特殊召喚できる効果を持つ。
言うまでもなく便利なサーチカードである上に特殊召喚効果までオマケでついている。
速攻魔法なので相手の墓地操作に合わせてエクソシスターを特殊召喚し不意を突いたX召喚も狙える。

イラストでは崩壊した建物に慰問に訪れたエクソシスターたちが描かれている。
エクソシスターたちに声援を送る人影らしきものも確認でき、彼女らも笑顔(《エクソシスター・ソフィア》のみ照れ顔)で応えている。
空の部分に某ロボがいるコラ画像が有名


《エクソシスター・カルペディベル》

永続魔法
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「エクソシスター」モンスターは墓地から特殊召喚されたモンスターの効果の対象にならない。
(2):自分が「エクソシスター」モンスターのX召喚に成功した場合、カード名を1つ宣言して発動できる。
ターン終了時まで、宣言したカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。
(3):自分の「エクソシスター」モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

限定的な耐性付与、宣言したカードの無効、エクソシスターの攻撃時の魔法・罠除去と、3つの効果を持つ永続魔法。

(2)の効果は相手のデッキのキーカードなどをピンポイントで封じることができる。
(3)は戦闘をすればするほどアドバンテージを稼げるが、《サイクロン》などと同様にチェーン発動には注意。

イラストでは《エクソシスター・ジブリーヌ》と《エクソシスター・アソフィール》が悪魔らしき敵と戦っており、下記の《エクソシスター・バディス》から続く場面だと思われる。


《エクソシスター・バディス》

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):800LPを払って発動できる。
デッキから「エクソシスター」モンスター1体を選び、さらにそのモンスターにカード名が記された「エクソシスター」モンスター1体をデッキから選ぶ。
そのモンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「エクソシスター」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

エクソシスターモンスターをコンビでリクルートすることができる罠カード。

《エクソシスター・ソフィア》&《エクソシスター・イレーヌ》ならドロー&手札交換、《エクソシスター・エリス》&《エクソシスター・ステラ》なら更なる展開が可能となる。
《エクソシスター・パークス》同様に相手の不意を突いたX召喚も狙える。

イラストでは《エクソシスター・イレーヌ》と《エクソシスター・ソフィア》の「バディ」が、悪魔らしき敵と対峙している。


《エクソシスター・リタニア》

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのモンスターが「エクソシスター」モンスターのみの場合、800LPを払い、相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
その後、以下の効果から1つを選んで適用できる。
●自分フィールドのモンスターを素材として「エクソシスター」Xモンスター1体をX召喚する。
●このターンに自分がモンスターのX召喚に成功している場合、相手フィールドのカード1枚を選んで除外する。

場のモンスターがエクソシスターのみの場合にライフを支払って相手の場か墓地のカードを除外出来る通常罠。
更に追加で自分の場のモンスターを素材にエクソシスターをX召喚するか、このターンに自分がX召喚しているなら相手の場のカードを追加で除外するか選べる。

対象を取るとは言え場か墓地からなんでも除外出来るのは汎用性が高く、墓地のカードを除外したなら《エクソシスター・マルファ》のトリガーにもなる。

後半の効果の内、前者が行えるのはあくまで通常のX召喚であるため間違えないよう気を付けたい。
後者は共通効果で相手ターンにX召喚した後で使えれば対象を取らない除外による強力な妨害ができるため、決まれば相手の思惑を大きく狂わせる事ができるだろう。

イラストでは《エクソシスター・ミカエリス》と《エクソシスター・カスピテル》の2人が姿の異なる悪霊2体と交戦している。



相性のいいカード


オネスト
ご存じ「ダメステいいっすか?」な元キングボイスの天使族。光属性モンスターの攻撃力を戦闘する相手の攻撃力分アップする。
X召喚を警戒・妨害されて棒立ち状態となってしまった下級エクソシスターへの攻撃をこれでカウンターできたら相手は驚くはず。

●「ビーステッド」モンスター
D.D.クロウ
墓地のカードを除外する手札誘発モンスター。相手のカードを除外できれば墓地利用を妨害しつつ、《エクソシスター・マルファ》をXモンスターに変身させる事ができる。
シスター側が墓荒らしをするという点に目を瞑れば相性は良く、特に「ビーステッド」出張構築は近年の環境でも結果を残している。

因みに、ビーステッドはレベル6闇属性モンスターが主流のため、シンクロモンスターの《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》の召喚条件を満たせる。
美少女とドラゴンのシンクロでマッシブな悪魔が降臨するのは文字通りカオスだが、高い打点と戦闘&効果耐性持ちが出てくるのは魅力的。

灰流うらら増殖するGなどの手札誘発モンスター
環境デッキと戦う際には必須級となる手札誘発モンスター。強力なカードではあるがエクソシスターとの直接的なシナジーは無い。
しかし、これらのメタカードである《墓穴の指名者》が墓地除外を行うため、エクソシスターが《墓穴の指名者》の発動を躊躇わせて安心して手札誘発が使える……かも。

《幸魂》
手札から効果の形で召喚できる光属性レベル4天使族のスピリットモンスター。通常召喚権はそのまま残るため、他のレベル4を召喚すればX召喚に繋がる。
「召喚」なので《エクソシスター・マルファ》のデメリットに引っかからないのが最大の利点。
また《エクソシスター・マルファ》同様にフィールドで効果を発動するわけではないので着地狩りもされづらい。

《荒魂》
闇属性レベル4の悪魔族スピリットモンスター。上記の《幸魂》をサーチできるので併用すれば《エクソシスター・マルファ》の制約に引っかからずにX召喚まで持っていける。
また、下記の《スモール・ワールド》で《幸魂》→《荒魂》→《エクソシスター・マルファ》などのエクソシスター全般をサーチできる利点もある。

●特殊召喚が可能なレベル4モンスターたち
下級エクソシスターと共にランク4X召喚に繋ぐ事ができる。
しかし《エクソシスター・マルファ》などが持つ「エクソシスター以外の特殊召喚を封じるデメリット」が発生してしまうと機能しなくなってしまうため《幸魂》と比べると優先度は落ちる。
+ 一例
《デーモン・イーター》
《ジゴバイト》
《稲荷火》
《ランリュウ》
ご存じ霊使いの使い魔たち。魔法使い族が場に存在すると特殊召喚できるレベル4モンスター。
下級エクソシスターは全員レベル4なので即座にランク4X召喚に繋ぐ事ができる。

《Emハットトリッカー》
場に2体以上モンスターが存在すると特殊召喚できるレベル4魔法使い族モンスター。
Emには他にも同胞の絆対応のトリック・クラウンやレベル4魔法使い族2体で出せるトラピーズ・マジシャンなど、エクソシスターと相性の良いカードが存在する。

《クロノダイバー・ベゼルシップ》
X素材を1つ取り除くと自己蘇生するレベル4モンスター。ハットトリッカーなどと同様比較的緩い条件で特殊召喚でき、X素材に活用できる。
【クロノダイバー】もランク4メインのXデッキであるため、混合デッキの構築も可能。

《俊足なカバ バリキテリウム》
《浅すぎた墓穴》
共に相手に墓地のモンスターを蘇生させ、エクソシスターの効果を誘発できるカード。前者はその相性の良さから「教会で飼ってるカバ」呼ばわりされる事も。
蘇生が任意だがランク4Xを狙えるカバと蘇生が強制で確実にX召喚できるが裏守備モンスターの利用に一考を要する墓穴、どちらを使うかは構築次第。

《絶火の大賢者ゾロア》
EXデッキは圧迫するが、エクソシスターを含むレベル4魔法使い族を特殊召喚できる魔法使い族モンスター。
チューナーなのでS召喚ギミックを組み込む事もできる他、彼自身は通常召喚によって場に出る事が多いため《エクソシスター・マルファ》のデメリットを回避しやすい。

《相愛のアンブレカム》
墓地のレベル4以下のモンスターを釣り上げることが出来る魔法使い族のレベル3チューナー。S召喚ギミックを組み込む際の選択肢。
下級エクソシスターを蘇生すれば素材に魔法使い族縛りがある《フォーチュンレディ・エヴァリー》《アーカナイト・マジシャン》も出せる。

FNo.0 未来皇ホープ
●《FNo.0 未来龍皇ホープ》
ご存じ遊馬自身のナンバーズと、OCGで追加されたその進化形態。後者はモンスター効果を無効化しコントロールを奪う強力な効果を持つ。
《エクソシスターズ・マニフィカ》と同様の条件で出せるため、以前は「戦線維持もフィニッシャーも未来龍皇でおk」状態だった

天霆號アーゼウス
●《旋壊のヴェスペネイト》
もはや説明不要なX主体テーマのリーサルウェポンと、簡単な条件でエクシーズチェンジの出来る蜂型ロボ。
どちらも強力なカード(特に前者)で、エクシーズチェンジにより《エクソシスター・アーメント》の特殊召喚対象を増やす事もできる。
終末世界に遺されたロボット、というその手の展開が好きな人にとってもポイント高いかもしれない。

●《セイクリッド・オメガ》
●《セイクリッド・トレミスM7》
セイクリッドのXモンスター。前者はレベル4光属性2体で出せ、後者はそのオメガに重ねられる。上記「深淵の獣」出張構築では後者を直接出す事も可能。
毎度お馴染み《天霆號アーゼウス》の下敷きであるが、前者で魔法・罠耐性を付与できるため速攻魔法や罠の除去に対して強くなる点がポイント。

《照耀の光霊使いライナ》
霊使いリンクの光属性担当。このカードから《神聖魔皇后セレーネ》→《アクセスコード・トーカー》と繋げば攻撃力5300(&除去効果持ち)のフィニッシャーを出せる。
また、《接触するG》や《飛翔するG》などのX召喚を妨害するモンスターを送り付けられた場合の対策にも使える。

《金満で謙虚な壺》
ご存じ金券……改め金謙。発動時の除外コストや複数のデメリットを持つが、キーカードの《エクソシスター・マルファ》を手札に加えるための手段としてよく採用される。
デメリットで《エクソシスター・ソフィア》の効果を潰してしまうのが嫌な人は下記の《スモール・ワールド》が代用カードとしてオススメ。

スモール・ワールド
手札・デッキのモンスターを裏側で除外して特定のモンスターのサーチを行う魔法カード。
幽鬼うさぎ》や《ディメンション・アトラクター》などの手札誘発モンスターを経由すれば相手へのメタカードを搭載しつつキーカードの《エクソシスター・マルファ》をサーチできる。

《時空の七皇》
EXのオーバーハンドレッドナンバーズを公開してそのランクと同じレベルで種族か属性の一致するモンスターをサーチしつつ手札をデッキトップに戻す。
No.102 光天使グローリアス・ヘイロー》か《No.104 仮面魔踏士シャイニング》を公開すれば《エクソシスター・マルファ》にアクセス出来る。
《スモール・ワールド》とは手札にモンスターが居なくても発動できる点と素引きした《エクソシスター・エリス》を戻して《エクソシスター・マルファ》のリクルート先の確保になる点で勝る。
発動後はエクシーズしかEXから出せなくなるデメリットが付くが、【エクソシスター】はエクシーズメインな上に《エクソシスター・マルファ》を使用する分には向こうのデメリットでエクソシスターしか特殊召喚できなくなるのでデメリットが重複し、事実上無視する事ができる。
《No.104 仮面魔踏士シャイニング》なら上述のレベル4魔法使い族モンスターにもアクセス可能なので1番マッチしているが、《エクソシスター・マルファ》のサーチに特化するなら《No.102 光天使グローリアス・ヘイロー》でも代用可能。

《オーバーレイ・ネットワーク》
2つの効果でXデッキをサポートする永続魔法。
どちらの効果も有効に活用でき、Xモンスターにデッキの比重を傾ければデメリットも響かない。

《御前試合》
お互いに表側表示にできるモンスターの属性を1種類のみに制限する永続罠。
エクソシスターが光属性に統一されているのでこちら側の影響は薄く、相手側への制限の方が強い。墓地を一切利用せずに大量召喚するような相手などに有効に働くだろう。
マスターデュエルでは他に大暴れしたテーマカードのせいで制限行きに規制されてしまったが……。



余談

  • 「墓地から離れた」というテキストを持つ初のテーマである。

  • 素材を揃えずに素材付きのX召喚を行い戦うという点は、既存のテーマである十二獣と共通する。
    無条件で重なってくるあちらよりは自重している感はあるが。え、マルファから勝手に重ねられた? 知らん、そんな事は俺の管轄外だ

  • 当初は「墓地メタが刺さる相手には刺さる」程度の評価であったが、2022年4月の追加カードを得てからは少しずつではあるが環境でも結果を残し始めている。

  • 海外版イラストは衣装が全体的に明るいカラーリングになっている。軍服をイメージしてしまうためか、特定の宗教・宗派を連想させづらくするためだろうか。
    修道女関連のイラスト変更では《慈悲深き修道女》《儚無みずき》といった前例がある。
    マスターデュエルでは言語を変えるだけでイラストを確認できるので興味あったら見てみると良いだろう。
    ただ《エクソシスター・リタニア》のみ、《エクソシスター・ミカエリス》と《エクソシスター・カスピテル》のカラーリングが修正されておらず、元のまま。



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最終更新:2025年04月05日 22:16

*1 新約聖書には多数の「マリア」が登場するが、こちらはイエスの足に高価な香油を塗ったエピソードを持つ方のマリア。