登録日:2024/01/03(水) 06:48:03
更新日:2025/02/05 Wed 13:07:32
所要時間:約 20 分で読めます
概要
コーエーテクモのTeamNINJAが開発した、
ソウルライクの死にゲー。
TeamNINJAの過去作である『
仁王2』をベースにしつつ、
フロムソフトウェアの名作『
SEKIRO』のチャンバラ要素を参考にしたと思われるハイスピードな剣戟アクションを取り入れている。
スタイリッシュな中国武術が楽しめるので、アクションゲームが好きならハマる人はとことんハマる魅力がある。
一方、仁王ともSEKIROとも異なるゲーム性を持つため、好き嫌いが分かれる面もある。
詳細は後述するが、
ゲームの難易度をある程度プレイヤー側で調整できる機能があり、さらに主人公のスペックが高い上、同行NPCの召喚や他プレイヤーと共闘するシステムもあるので、死にゲーとしての難易度は比較的低め。
物語の舞台はコーエーテクモが得意とする
三国志。
三国志×アクションゲームといえば、同じくコーエーでω-Force開発の人気シリーズ『
真・三國無双』が有名であるが、様々な武将が一騎当千の活躍をする爽快感を売りにしている無双シリーズと異なり、チーニンお約束の死にゲーである本作は、
無名の義勇兵である主人公が悪戦苦闘しながら強大な敵に立ち向かっていくのが基本コンセプトとなっている。
ストーリーは
三国志をある程度知っていないと分かりにくく、創作設定も多いので、本作から
三国志を知ろうとするのはオススメしない。
- どんな勢力があって誰が属しているのか?
- 今、誰と誰が対立しているのか?
…といった
基本的な説明すら省いて進行するため、三国初心者には状況がほとんど伝わらず、とにかく優しくない仕様となっている。
かといって、
三国志を知っていれば楽しめるかと言われるとそれもまた微妙で、(詳細は伏せるが)三国志の序盤を主な舞台にしているためか、「これから盛り上がりそうなところで話が終わった」という感想も多い。
プレイする際は、ストーリーに過度な期待はしすぎないようにしておくと良いだろう。
発売後、3回に渡って有料DLCの配信があった他、不具合修正やゲームバランスの調整、新機能の追加などのアップデートを積極的に行っていた。
そのため、発売初期と現在とではゲームバランスや各種仕様が大きく異なる部分も多い。
攻略サイトや攻略動画を参考にする場合は要注意。
ちなみに、タイトルの『
Wo long』とは
“臥龍”と書き、
“地に伏した龍”、“眠れる龍”を意味する。
これは、天下を取れるほどの才覚を持つ人物が世に知られないままでいる様子を意味しており、三国志の名軍師・
諸葛亮の異名でもある。
ストーリー
後漢末期の中国。
丹薬という怪しげな薬の影響で、“妖魔”と呼ばれる異形の存在が蔓延り、長く続いた王朝は終わりの時を迎えようとしていた。
太平道の教祖・張角は、頭に黄色い布を巻いた賊を率い、さらに妖魔をも伴って、後の世に“黄巾の乱”と呼ばれる争いを引き起こす。
黄巾討伐の義勇軍に参加した主人公は、立ち寄った村で不思議な少年を黄巾賊から助け出す。
主人公は少年と共に、張角の弟である張梁を倒すが、その直後、不意に現れた黒衣の道士が少年を邪龍へと変質させ、連れ去ってしまう。
その後、主人公は黄巾賊との戦いを続ける中で、仙術を扱う謎の女性・紅晶と出会う。
主人公と紅晶は世を乱す丹薬の行方を追って、動乱の時代を駆け抜けていく。
登場人物
多少のネタバレを含むため注意。(ボスキャラクターなど)
便宜上、魏・呉・蜀の三国でカテゴライズしているが、本作のストーリーは“三国志の序盤”、すなわち三国が成立する前の動乱の時代を中心に扱っているため、本編中の彼らは義勇軍や連合軍に属しており共闘関係にあることが多い。
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主要人物 |
主要人物
主人公
プレイヤー。外見・性別は自由に設定可能。
各地を荒らす黄巾賊の討伐に参加した義勇兵。
黄巾兵に襲われていた目覆いの少年を助けるが、直後に黄巾兵と相討ちになり致命傷を負ってしまう。
目覆いの少年の措置で一命を取り留めたが、そのことで後に続く龍と丹薬を巡る争いに関わることになった。
戦闘ボイス以外で台詞を発することはない。仕草と行動で意思表示する。
武術の達人。その実力と義を重んずる姿勢から、曹操・孫堅・劉備などの名だたる人物から一目置かれることとなる。
紅晶
CV: 東山奈央
ヒロイン。 服の上からでも明らかに分かる立派なものをお持ちの美女。
ムービーシーンで彼女が少し動くたびにぷるぷる揺れる。ええい、何故今作には姿写しがないのだ!?
山奥で自給自足の生活をしながら仙人を目指す集団“ 天柱衆”のひとり。
黄巾賊を調べ回っていた最中に捕らえられたが、主人公によって助けられる。
その後、主人公を天柱衆の隠れ里に案内し、丹薬の行方を追って主人公と共に各地を旅する。
旅の中である武将に肉親の面影を感じ取り洛陽の宮殿に潜入したが、その際に「貂蝉」を名乗った。
使用武器は棍“翡翠枝”。様々な仙術を駆使して戦う。
貂蝉の代わりとなるオリジナルキャラ…と思いきや実は史書の董卓暗殺事件を扱った項目に紅晶と言う名前が記載されており、そこからの採用されたキャラとなっている。
左慈
CV:佐々木睦
天柱衆を取りまとめる仙人。
世を乱す丹薬の影に怪しげな道士の存在を感じとり、弟子の紅晶(と主人公)を各地に差し向ける。
黒衣の道士
CV:多田野曜平
黒衣に身を包んだ怪しげな老人。事あるごとに舌舐めずりする癖がある。ねっとりした動きでキモい
神出鬼没で、邪龍にまたがって空を飛び、中国各地で暗躍する。
使用武器は剣“禹王剣”。各属性の仙術も多用する。
目覆いの少年
CV:高梨謙吾
黄巾賊に襲われていた村で主人公に助けられた少年。
なぜか、自身の両目を黒い布で覆って隠している。 年恰好や黒い目隠しと言う点からまるで少年版のかぼたんを想起させる
とは言えその立ち振る舞いに不自由を感じる様子はなく、目隠ししながらも常人程度には見えている模様。 と言うか見た目を偽った奴に不意打ち食らってるし
主人公を救った際に力使ったことで黒衣の道士に目を付けられ、邪龍に変えられてしまう。
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魏 |
魏
曹操
CV: 井上和彦
『治世の能臣、乱世の奸雄』と評された、三国志を代表する英傑。
後に建国される 魏の土台を築いた大人物。
役人として黄巾討伐に参加し、その後も優れた配下を増やして徐々に勢力を拡大していく。
黄巾討伐で目覚ましい戦果を挙げた主人公に注目し、たびたび協力を仰ぐ。
使用武器は剣“倚天剣”。
夏侯惇
CV:志村知幸
曹操の従兄弟で、彼の配下。
隻眼の武将として知られるが、本編登場時点では両目は健在。
使用武器は大斧“朱雀天鉞”。
夏侯淵
CV:高口公介
夏侯惇の遠縁の従弟。弓術に優れる。
夏侯惇と共に曹操に付き従い、彼を支える。
使用武器は直刀“天狼”および弓“羽林騎弓”。
夏侯兄弟を同時に相手しなければならない副戦場は、本作でもなかなかの難易度。
夏侯淵は弓による遠距離攻撃を多用する他、二人とも遠距離から高速で突進する秘技を使ってくるので、離れていても油断できない。
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呉 |
呉
孫堅
CV:天田益男
孫子の末裔とされる名将。水賊討伐で名を馳せた。
張角との戦いでは主人公と協力し、裏道からの奇襲作戦を敢行する。
使用武器は曲刀“古錠刀”。
孫策
CV:バトリ勝悟
孫堅の息子。孫堅配下の幕僚たちを従えて破竹の勢いで勢力を広げ、後に『江東の小覇王』と評された。
後先考えずに猛進する癖があり、父・孫堅や親友・周瑜からたびたび諌められている。
使用武器は双戟“虎牙双戟”。
董卓軍との戦いで失態を犯したことで、自身を鍛え直すために孫策が主人公に戦いを挑んでくる副戦場がある。
最初は孫策との一対一だが、孫策の体力が減ると孫堅が乱入してくるので、やや難易度が高め。戦場が狭いのも厄介。
孫権
CV:浜田洋平
孫堅の息子で、孫策の弟。父・兄の地盤を引き継ぎ、後に呉を建国した。
勇猛果敢で武勇に優れる父や兄と比べ、ややおとなしい性格だが実直な人柄で、君主として少しずつ成長していく。
使用武器は剣“白虹”および弓“射虎弓”。
ゲーム本編では同行NPCとして登場するが、DLC第2弾で彼と戦える副戦場も追加された。
高難度が当たり前のDLCステージだけあって、孫権本人は父や兄より厄介な技も増えておりなかなか手強い…が、父や兄と違い一対一なのでさほど苦戦はしないだろう。
周瑜
CV:川原慶久
孫呉に仕える若き将軍で、孫策の親友。
本編ではほぼ出番がないが、DLC第2弾で本格的に参戦する。
使用武器は直刀“拂弦”。仙術も多用する。
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蜀 |
蜀
劉備
CV:中谷一博
三国志を代表する英傑の一人。
長らく流浪の身であったが、後に蜀を建国して三国時代の幕開けを飾った。
仁義を重んじる性格で、主人公を「義の心の持ち主」として高く評価している。
使用武器は双剣“双股剣”。
関羽
CV:白熊寛嗣
劉備と盃を交わした義兄弟の一人。
長く美しい髭を持ち、曹操も一目置く圧倒的な武勇を持つ傑物。
使用武器は大刀“青龍偃月刀 ”。
本編では同行NPCとしての登場だが、DLC第3弾では彼と一対一で戦える副戦場が追加された。
軍神と讃えられるだけあって、その強さは人間系ボスの中でもトップクラス。
呂布のコンパチモーションが多いが攻撃速度が段違いで、リーチも長く、雷エンチャントも鬱陶しい。
様々な秘技を使いこなし、秘技を連発してくることもある。化勁できても油断は禁物。
張飛
CV:かぬか光明
劉備と盃を交わした義兄弟の一人。
腕っぷしは確かだが、酒に弱く喧嘩っ早い性格で、劉備一派のトラブルメーカー的な存在。
使用武器は矛“丈八蛇矛”。
関羽同様、DLC第3弾では彼と一対一で戦える副戦場が追加された。
攻撃モーションはなかなか早く、まともにやり合えばそこそこ強いが、プレイヤーと距離が離れていると武器を振り回しながら突進する秘技を連発しがち。
ワンパターン戦法気味なので、あまり強くない。
趙雲
CV: 日野聡
公孫瓚配下の武将。
後に劉備に仕え、蜀を代表する五虎将軍の一人に数えられる。
使用武器は槍 “涯角槍”。
序盤で登場し、主人公と共闘する。
登場時こそ主役のようにカッコよく参戦するが、その後はかなり空気。
一応、彼と一対一で戦う副戦場も存在。
様々な秘技を使いこなすが、比較的シンプルなモーションなので見切りやすい。
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その他 |
その他
袁紹
CV:小松史法
名門・袁家出身の将軍。曹操の悪友。
董卓軍との戦いでは大将を務めた。
甄氏からは“天に星を抱くお方”と評され、時代を切り開く傑物と思われていたが、董卓討伐の戦いにて連合軍に所属する群雄の足並みがそろわなかった結果、長安へ撤退する董卓に燃やされた洛陽の様を見たことを境に豹変。
ついには他者の力を借りずに自らの手で天下を統一すべく丹薬に手を伸ばし、後に曹操と対立する。
甄氏
CV:園崎未恵
『肌は玉のごとく、美貌は花のごとし』と讃えられた美女。
甄姫、甄夫人とも呼ばれる。
張譲の管理する地下牢に囚われていたが、曹操・袁紹に助けられる。
星を見ることで未来を見通す力があるらしく、袁紹を高く評価し、彼に付き従うようになる。
しかし、丹薬の影響で流れが変わったのか、彼女が見出だした袁紹の星は落ち、甄氏は曹操の元へ身を寄せる。
新たに現れた三つの星が輝く夜空を見つめ、動乱の幕開けを感じとる。
張角・張宝・張梁
CV:村治学・山本兼平・間宮康弘
黄巾党を結成して民衆の支持を集め、漢王室に敵対して黄巾の乱を引き起こした三兄弟。
それぞれ『天公将軍』『地公将軍』『人公将軍』を自称する。
三国志を題材とした作品では定番となる序盤のボス。
張梁は最初のステージのボスだが、第二形態まで存在し、ゲームに慣れていない序盤ではかなりの強敵。
一方、張梁戦を通じて戦闘の基本が身に付いていれば、続く張宝や張角は比較的戦いやすい相手。
DLC第1弾では張角の強化版ボスである『天公将軍の幻影』も登場。
各種モーションが強化されている他、なんと張宝や張梁を幻影として召喚する厄介な行動を行う。
幻影召喚は五行相剋を理解していれば実は簡単に対処可能だが
董卓
CV:辻親八
黄巾の乱の終息後、混乱する情勢に乗じて成り上がった人物。
最強の武を誇る呂布を従え、丹薬の力も利用して王朝を牛耳った。
使用武器は大刀“神勝万里伏”。
ストーリー中盤でボスとして登場。
攻撃モーションが独特なディレイを持つため、慣れるまでは対処が難しい。
呂布
CV:藤真秀
三国志で最強と謳われる猛将。董卓に付き従う。
1日千里を駆けると言われる名馬・赤兎にまたがり、巨大な戟を振るって戦う。弓術も得意。
使用武器は戟“方天画戟”および弓“飛将の弓”。
ストーリー中盤でボスとして登場する。
知名度が知名度なだけに、呂布戦はスタッフも相当力を入れて開発したらしく、プレイヤーからも「強敵だが戦っていて楽しい良ボス」と評判。
呂布を倒す過程でプレイヤーは相当鍛えられるため、呂布戦以降は難易度が相対的に低下するとも言われる。
張遼
CV:阪口周平
呂布に付き従った武将。なんか背中に羽が生えてる
後に曹操の配下となり、孫呉との戦いでは凄まじい戦果を挙げて『泣く子も黙る』と恐れられるようになるが、それはもう少し後の時代の話。
使用武器は直刀“彫虎”。雷攻撃を多用し、攻撃自体の手数重さ共に手ごわい難敵。ある意味、葦名弦一郎のリスペクトともいえる
朱夏
CV:川上ひろみ
鍛冶士の女性。主人公の武器や防具の面倒を見てくれる。
旅をしていたが、紅晶に誘われて天柱衆の隠れ里を拠点にする。
武器・防具の強化だけでなく、装備を預ける倉庫も扱っている。
が、かなり分かりづらい位置に倉庫メニューがあるため、ゲームクリアまで倉庫の存在に気づかなかったプレイヤーもいたとか。
倉庫の存在が分かりにくいだけならまだしも、倉庫に出し入れする操作を一歩間違えると装備の売却・分解をしてしまう可能性があるという極悪UIなので要注意。
大切な装備はきちんとロックしておこう。
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基本システム
化勁・絶脈・気勢・士気・武技・仙術・秘技・神獣・五行などなど、システム関連の用語がとにかく多い。
丁寧なチュートリアルもないので、やりながら覚えていくしかない。
簡易用語説明
用語 |
説明 |
化勁 |
相手の攻撃を受け流すアクション。 ぶっちゃけSEKIROの“弾き” |
絶脈 |
態勢を崩した敵に繰り出す大技。 要するにソウルシリーズの“致命の一撃” |
気勢 |
優勢・劣勢を示すゲージ。 ぶっちゃけSEKIROの体幹。 ただし、本作ではMP的なリソースを兼ねており、 これがSEKIROと異なるゲーム性を産んでいる。 |
気勢攻撃 |
いわゆる強攻撃。気勢を消費する。 当てれば敵の気勢を大きく削れる。 |
士気 |
主人公や敵の強さに補正をかける値。 敵を倒せば上がっていく。 死んだり、ステージをやり直すとリセットされる。 |
不屈ランク |
士気の下限を保証する値。 ステージ内に隠された旗を立てれば上がっていく。 |
軍旗 |
立てると不屈ランクが上がる大きな旗。 チェックポイント(リスタート地点)を兼ねている。 近くで休むたびに体力が全回復し、倒した敵も復活する。 |
標旗 |
立てると不屈ランクが上がる小さな旗。 分かりにくい位置に隠されている。 立てた瞬間に体力が全回復する。近くで休むことはできない。 |
武技 |
主人公の大技。気勢を消費する。 |
仙術 |
主人公の特殊攻撃。いわゆる魔法。 効果は攻撃から補助まで色々。 |
秘技 |
敵の大技。赤いオーラを纏って放つ。 ガード不可だが化勁は可能。 当たってしまうと士気が下がる。 |
神獣 |
召喚すると攻撃したり回復してくれたりする。 バリエーション豊富だがわりと空気。 |
五行 |
木・土・水・火・金の各属性のこと。 相性関係があり、攻略にはとても重要。 しかし木は雷系、金は毒系の攻撃が多い。 それもあって、相性関係が極めて覚えづらい。 |
詳細説明
仁王2ベースの充実したキャラメイク
仁王2で好評だったキャラメイクシステムが続投しており、主人公の性別や顔、体型などを自由に設定できる。
イケメンも美女も渋いおっさんも作れるので、思いのままに作成しよう。
服装については、装備している武器や防具がそのまま反映されるが、鍛冶屋で外観を変更することもできる。
そのため、実際は重装備でも外見上は軽装、という形も容易。
ちなみに、ムービーシーンにも現在の服装はしっかり反映される。
こだわる人はとことんこだわる部分だが、ベースの
仁王2が優秀なので、期待には応えてくれるだろう。
あらゆる攻撃を受け流す化勁アクション
主人公は化勁と呼ばれる特殊なガードアクションを行うことができる。
敵の攻撃が当たる瞬間に化勁を行うと、攻撃を受け流してダメージを完全に無効化し、後述の気勢ゲージを溜めることができる。
また、化勁された敵は態勢を崩すことがあり、攻撃のチャンスを産み出すことができる。
特に、敵が全身に赤いオーラを纏いながら放つ大技『秘技』は、通常ガード不可で当たれば大ダメージと強力な反面、化勁に成功すれば“秘技化勁”となり、敵がひるんで大きな隙を晒してくれる。
化勁で無効化できない攻撃は基本的に存在しないので、巨大な武器の重い一撃だろうが、雷や炎や氷などの属性攻撃だろうが、全て化勁で受け流すことが可能。
極端な話、プレイヤーが敵の攻撃モーションをきちんと把握できているなら、主人公がレベル1だろうが全て化勁すればノーダメージで完勝できる。
敵の猛攻を化勁で凌ぎ、火花がガキンガキンと舞散る様は非常にスタイリッシュ。
連続攻撃をリズミカルに化勁したり、大技を化勁できるとかなり気持ちいい。
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化勁の注意点 |
化勁は非常に強力なので、本作の立ち回りの基本となる。
通常ガード、ステップ回避、ダッシュ回避をするくらいなら「敵に積極的に近づいて化勁」が最もリターンが大きく強いムーブといえる。
主人公だから許された反則気味のアクションなのだが、もちろんデメリットも存在する。
- 化勁に失敗すると気勢ゲージが少し消費される
- 化勁モーションの終わり際は隙だらけ
といった欠点があるため、適当に化勁だけしているといずれ攻撃に当たってしまう。
慣れない内は回避やガードを行い、敵の攻撃タイミングを覚えたら化勁に移行すると良いだろう。
当然だが攻撃のタイミングが不規則になる1対多戦は非常に苦手。
そもそも死にゲーでは基本避けるべき状況だが、化勁の依存度が高い本作では特に御法度となっている。
中ボス~ボス級なのにいきなり1対多で始めるやつらがいる?
…がんばれ。アップデートで多少弱体化されたし。
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気勢ゲージと気勢攻撃
プレイヤー・敵の双方に『気勢ゲージ』と呼ばれるゲージが存在し、以下のような行動でプラスマイナス双方に増減する。
- 気勢が増加する行動
- 化勁に成功する(秘技を化勁すれば大幅Up)
- 通常攻撃を当てる
- 気勢が減少する行動
- 化勁に失敗する
- 敵の攻撃に当たる(気勢攻撃を当てれば大幅Down)
- 無敵時間を伴う回避行動を行う(プレイヤー限定)
- 攻撃をガードで受ける(プレイヤー限定)
- 気勢攻撃を使う
- 武技・仙術を使う
要するに気勢ゲージは、攻撃や化勁に成功すれば(=戦いが優勢であれば)プラスに傾き、劣勢であったり特殊な攻撃を放つとマイナスに傾く。
気勢ゲージがマイナスの限界値まで振り切った状態で攻撃に当たると、態勢を崩してしまう。
プレイヤーが態勢を崩された場合は、しばらくその場で動けなくなり、敵の追撃で大ダメージを受ける。
敵の態勢が崩れた場合は、プレイヤーは『絶脈』と呼ばれる大技を放つことができ、大ダメージを与えられる。
プラスに振れた気勢は、武技や仙術といった特殊な攻撃を放つ際のリソースになる。
気勢ゲージはSEKIROの『体幹』から着想を得ていると思われるが、この“MP的なリソース”の要素が加わることで、本作独自の駆け引きを産んでいる。
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気勢攻撃について |
プレイヤーは基本攻撃の他に、気勢攻撃と呼ばれる強力な攻撃を扱うことができる。
基本攻撃はいわゆる“隙の少ない弱攻撃”、気勢攻撃は“大振りな強攻撃”なのだが、気勢攻撃は単にダメージが大きいだけでなく、
- ガード不可
- ヒットすれば敵の気勢ゲージを大きく削れる
- 使うと自身の気勢を大きく消費する
というメリット・デメリットがある。
したがって本作の攻防は、
- 通常攻撃を当てたり化勁を決めたりして、こちらの気勢ゲージを溜める
- 気勢攻撃や武技などの大技を当てて、敵の気勢ゲージを大きく削る
- 気勢ゲージを削りきったら絶脈で大ダメージ
という流れを数回繰り返して、敵の体力を削っていくのが基本型となる。
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士気と不屈ランク
プレイヤーと敵の双方には『士気』と呼ばれる値があり、互いの士気に差があるほどダメージに強い補正がかかる。
したがって、自分より士気が大幅に高い敵に挑むのは危険である。
しかしながら、士気差があればあるほどレアドロップの倍率も上がるためハイリスクハイリターンで差を維持しつつ強敵に挑むのも一つの手。
プレイヤーの士気を上げるには、とりあえず周辺の雑魚敵を倒していけばよい。
明らかに士気が高い敵がいるルートは難易度が高めなので、辺りを探索して士気の低い敵がいるルートから進むと安全。
また、敵の大技(秘技)に当たると士気が少し下がってしまうため注意。
そして、死亡した場合は士気が最低値の0まで下げられる。
一度でも討ち死にすると士気を失うため、そのままではステージ攻略が難しくなる…のだが、これを防ぐためのシステムとして『不屈ランク』がある。
不屈ランクは“士気の下限値”を示しており、死んでリスタートしても不屈ランクと同じ値の士気を保つことができる。
不屈ランクを上げるには、各ステージ内に隠された『軍旗』『標旗』と呼ばれる旗を見つけて立てていけばよい。
つまり、ステージを隅々まで探索して旗を立てれば不屈ランクが上がり、道中で死んでも高い士気を維持して再チャレンジできるようになるのだ。
腕に自信があるなら、あえて士気を低くしたり旗を立てずにプレイすればよく、相対的に難易度を上げることができる。
五行相剋による属性攻撃の無効化
本作には五行と呼ばれる5つの属性攻撃(木・土・水・火・金)が存在する。
主人公は『仙術』という魔法のような術を扱うことができ、これで属性攻撃が可能となる。
また、敵の中にも様々な属性攻撃を行ってくる者がおり、特にボスの中にはかなりの広範囲に及ぶ厄介な属性攻撃を放つ敵も存在する。
化勁で凌いでも良いのだが、広範囲に設置型の属性攻撃をバラ撒きながら同時に近接攻撃もガンガンかましてくるボス等もおり、波状攻撃になるため化勁のタイミングがとりづらい。
そのような厄介な敵に対して、重要となるのが『五行相剋』システム──要するに属性の相性関係である。
- 木は土に強い
- 土は水に強い
- 水は火に強い
- 火は金に強い
- 金は木に強い
属性の相性を理解し、敵の属性攻撃に対して相性で勝る属性攻撃を行えば、敵の属性攻撃を完全に打ち消して無効化することができる。
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五行相剋の活用例と問題点 |
五行相剋を活用する上で、地面に設置するタイプの仙術は非常に有用である。
例えば、地面に泥沼を生成する土属性の仙術を使えば、その泥沼エリアは水属性に対する防御壁として機能する。
泥沼の上に立っているだけで、あらゆる水属性攻撃をシャットアウトできるので、水や氷を放つ敵に対して有利に立ち回れる。
五行相剋は使いこなせばとても便利なシステムなのだが、相性関係が覚えにくいという難点がある。
特に厄介なのは、木と金が絡む場合。
- 木属性の仙術は雷攻撃が多い
- 金属性の仙術は毒攻撃が多い
という特徴があり、これを頭にいれて属性の相性を考えていく必要がある。
- 敵が強力な雷を放ってきた
- 雷は木属性
- 木属性に強いのは金属性
- 金属性といえば毒攻撃
- 仙術で毒沼をまけば良い
…このように脳内変換していく必要があり、全く直感的でなく、とにかく分かりづらい。
「雷を見たら毒をまく!」「毒を見たら火を放つ!」というように即座に対応できるようになるには時間を要するだろう。
それでも、属性相性を理解すれば攻略が非常に楽になるボスも多い。
なかなか勝てないボスがいるときは、対抗策のひとつとして覚えておいて損はない。
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多様な武器種
仁王譲りの多様な武器種も本作の特徴のひとつ。
武器は2つまで装備でき、ステージ攻略中はいつでも武器を持ち変えることができる。
一部の武器(主に槍などの長物)はアップデートで「怯み」の追加効果が付与された。
攻撃し続けると怯みの状態異常が蓄積し、最大まで溜まると怯み状態に移行し、しばらくの間あらゆる攻撃で敵がのけぞるようになる。
どんな屈強なボスでも怯み状態なら絶対にのけぞる。
アプデでモーションが大きく変わった武器や、上記の怯み効果のような追加仕様が足された武器も多い。
発売初期に作成された攻略サイトや攻略動画での内容・評価と食い違っていることも多いので注意。
種類としては大まかに、
- 一般兵士も使用する量産品
- 有名武将が使用するユニーク武器
武将の専用防具と併せて装備するとセット効果を発揮する。
- 春秋戦国や楚漢戦争の英雄たちが使った伝承武器
双剣の『干将莫邪』、槍の『覇王槍』等。
の三つに大別される。
表中の青文字は無料アップデートで追加された特性。
武器 |
説明 |
直刀 |
初期装備。最も基本的な武器。 突き・薙ぎ払いと色々やれる。 気勢ゲージのストック量が多い。 |
剣 |
突き攻撃が主体となる剣。 気勢ゲージのストック量が多い。 |
曲刀 |
攻撃速度が速い剣。 突き攻撃がなく、リーチは短め。 気勢ゲージのストック量が多い。 |
大刀 |
薙刀のような武器。 大振りな武器の中では扱いやすい。 怯みの追加効果あり。 |
戟 |
矛のように長く、鎌のように突き出た刃を持つ。 攻撃速度が遅めなのでやや扱いが難しい。 怯みの追加効果あり。 |
棍 |
棒状の武器。長物の中では基本攻撃が速め。 怯みの追加効果あり。 |
大槌 |
ハンマー。攻撃動作中に殴られてもひるまない。 武技の威力が高く強力。 |
大斧 |
大きな斧。攻撃動作中に殴られてもひるまない。 大槌に近い性能だが武技は一部異なる。 ゴリ押し性能が高く、慣れれば強い武器。 |
槍 |
突き主体の長物。 基本攻撃から派生する気勢攻撃が突き→バックステップ。 無敵時間もあり、回避を兼ねていて便利。 怯みの追加効果あり。 |
矛 |
薙ぎ払い主体の長物。 リーチが長く、モーションの癖も少ない。 怯みの追加効果あり。 |
双剣 |
二刀流。振りが早く使いやすい。 ジャスト化勁成功で気勢を大きく回復する。 |
双刀 |
二刀流。動きがアグレッシブ。 ジャスト化勁成功で気勢を大きく回復する。 |
双戟 |
他の二刀武器より攻撃が遅いが威力は高め。 ジャスト化勁成功で気勢を大きく回復する。 |
手甲 |
DLC第1弾で追加。 攻撃速度が非常に速いがリーチは短い。 気勢ゲージのストック量が多い。 気勢ゲージを溜めるほどバフがかかる。 |
長剣 |
DLC第2弾で追加。 攻撃を溜めることができ、強化攻撃を出せる。 溜め動作中はステップ化勁も可能。 ステップ化勁に成功すれば一気に最大溜めになる。 リーチもあり振りも速いので、溜めなくても使いやすい。 |
長鞭 |
DLC第3弾で追加。 長めのリーチと薙ぎ払い攻撃が特徴。 ガード中に強化状態に移行できる。 モーションが強化されるが、気勢をモリモリ消費する。 |
追記・修正は丹薬を飲み干してからお願いします。
- 項目立ておつ。色々分かりづらい仕様が多いから最初のボスが一番苦戦したという人多いかと思う(自分は負けバトルかと思った)。 -- 名無しさん (2024-01-03 08:08:35)
- ストーリーやバトルシステムや説明やら色んな要素が痒いところに手が届いてない感じだった、戦場全部クリアしたけど勿体ない出来に感じたあと呉の三馬鹿調整されたかな -- 名無しさん (2024-01-03 11:14:29)
- 雑魚では判りにくい化勁や気勢管理の重要性を叩き込んでくれる最初のボス張梁は「張梁先生」と親しまれているとか。 -- 名無しさん (2024-01-03 18:39:25)
- 黒幕の立ち回りがほぼほぼ仁王2の果心居士と同じなのは気になったな… -- 名無しさん (2024-01-04 02:24:57)
- 雷が木行に含まれるのは五行系だと普通では…? -- 名無しさん (2024-01-04 09:16:27)
- ほんとここの開発はフロムのパクリしか作んねーな。それでクオリティも終わってるんだから世話ないわ -- 名無しさん (2024-01-04 23:41:02)
- システムが化勁に依存しすぎてて、武器やビルド変える意義が薄いのよ。だからハクスラ要素が死んでて、中途半端に爽快感のないSEKIROみたいになってる。決してクソゲーではないんだが… -- 名無しさん (2024-01-08 06:56:57)
- 相変わらずアクションはスピーディで爽快だし、相変わらずゲームバランスは極端だなというゲーム -- 名無しさん (2024-06-08 01:45:12)
- 推奨レベルが100以上差がある状態でdlcのフィールドは苦行しかない -- 名無しさん (2025-01-19 02:17:39)
- カメラワークが超絶に終わってるな。複数と戦うときタゲカメラ代わり過ぎやろ?フロムのパクりしてるんだから敬意を持ってしっかり作れよ。駄作。 -- 名無しさん (2025-01-19 02:23:39)
- 「sekiroのパクリ、駄作」と言う人も多いが、sekiroの完成度が突き抜けてるだけで単体で見れば佳作レベルだと思う。まあsekiroの四年後に発売されたのにこの出来?って言いたくなるのはわかるし、sekiroやれば?って言われたらその通りやなとは思うが。 -- 名無しさん (2025-02-05 13:07:32)
最終更新:2025年02月05日 13:07