照美メイ(NARUTO)

登録日:2024/07/17 Wed 12:02:00
更新日:2025/04/27 Sun 09:53:29
所要時間:約 10 分で読めます






了解よ、遅れるのは婚期だけで十分です!



漫画『NARUTO‐ナルト‐』及び続編の『BORUTO‐ボルト‐』の登場人物。



◆プロフィール

所属:霧隠れ
役職:水影(五代目)
性別:女性
誕生日:5月21日
年齢:31歳(第四次忍界大戦時点)
星座:双子座
身長:174.0㎝
体重:53.0㎏
血液型:AB型
性格:神経質・いい男好き
声:日野由利加


◆概要

霧隠れの里の五代目水影。
身長174cmとモデル体型の妙齢の美女で、歴代の水影の中で唯一のくノ一。
暁に洗脳されていた四代目水影やぐらの死後、水影に就任した。
水影に就任後は『血霧の里』と呼ばれた恐怖政治の名残を払拭すべく、その手腕を振るっている。
外交を行わず秘密主義で抜け忍を多数輩出している霧隠れの里は暁発祥の地とされ、他の里からは疑惑の目を向けられていたが、彼女の政策により霧隠れの情勢は徐々に回復しつつある。

部隊に医療忍者を組み込む方式を提唱し忍の生存率を引き上げ「人を生かす」医療忍術の第一人者だった綱手と同じく、
戦い憎み合うだけでなく平和の土台を築き上げつつある時代の影と言えよう。

このように若い女性ながら五影の中でも里長として優れた能力を持っており、小説版『サスケ真伝』では、やぐら統治時に霧隠れに利用された末に裏切りに遭った義賊集団(全員が血継限界の使い手)の生き残り達を里に迎え入れるなど度量の大きさも見せている。

なお、苗字の読み方は『てるみ』ではなく『テルミー』である。


◆人物

敵対者でない限りは部下や他里の者であっても丁寧な口調で話し、一癖も二癖もある他のと比べると比較的常識人と言える人物。
……なのだが、水影という激務に追われていることにより婚期が遅れており、三十路に突入しているが未だに独身。

そのため、彼女がいる場面で結婚を匂わすワードはタブーで、『結婚』『婚期』『婚活』『遅れる』『破棄』という類の言葉やそれらの同音異義語に(時に文脈を無視して)過剰に反応し普段の穏やかな人相も豹変する。

例としては
  • 五影会談に向かう際側近のが長十郎との会話で『近頃の若者は”根気が”』『会談に”遅れる”』などの言葉から”婚期が遅れる”を連想
  • 青が長十郎を食事に誘いを戦争前のゲン担ぎで『”とんかつ”を奢ってやる』といい、『油っぽいものは苦手』という長十郎に対し、『そんなんじゃ戦争で失敗する』といった際には、『婚活に”失敗する”』を連想
いずれも付き人の青に『黙れ殺すぞ』と笑顔で言い放ち青を困惑させた。

長十郎を気に入ったり、我愛羅を『純粋な子』、うちはサスケを『いい男』と評するなど、10代後半の忍を気に掛ける描写が多く、この気質があるのかもしれない。
『無限月読』の夢ではイケメンと結婚をしているなど、ちょっと理想は高い様子。
とはいえ、本人が美人なうえ仕事もトップクラスにできるとなればそう高望みでもないだろう。
どっちかっていうと客観的に見ればメイ側が高嶺の花すぎて相手が恐縮するケースが多そう……ナンデモナイデス。

そんな彼女だが、五影会談を襲撃し会談場で暴れたサスケに対し、『いい男が溶けて崩れていくのはいつ見ても心が痛むけど……死んでもらう』と真顔で宣言し本気で殺そうとするなど、秩序を乱す者に対しては一切容赦しない非情な一面も持ち合わせている。

ちなみに、主人公のうずまきナルトと作中で会話した描写がない唯一の五影(戦争時)である。


◆能力

性質変化は風遁以外全て使用でき、中でも火遁、土遁、水遁の3つの性質変化を組み合わせた血継限界である『溶遁』と『沸遁』を得意とする。

の過去のように血継限界の血族が迫害される傾向が強かった霧隠れにおいて、血継限界を2つ操り水影にまで上り詰めるなど、間違いなく霧隠れの里の忍では頂点にいると言える。
実は性質変化による血継限界を同時に2つ持っている忍は彼女ただ一人であり、サスケイタチは写輪眼と炎遁、マダラは輪廻眼木遁を使用しているが、炎遁は万華鏡写輪眼の開眼、マダラの木遁は柱間細胞を取り込むことがそれぞれ修得条件である。
他にもカブトや劇場版オリジナルキャラの卑留呼も複数の血継限界を持つが、いずれも人体実験や禁術によるもので、自前かつ先天的な能力ではない。


しかし他の五影と違い、『自分と同格以上の強敵』との戦闘経験が第四次忍界大戦まで少なかった(オオノキはうちはマダラ、我愛羅は君麻呂デイダラ綱手は山椒魚の半蔵や大蛇丸、エーは波風ミナトといった強敵との戦闘経験がある)。
そのため無茶苦茶な実力を振るうマダラに気圧され怯みそうになり、オオノキらに励まされていた。
もっとも我愛羅以外の綱手、オオノキ、エーの3人は大ベテランの忍でメイより一回りも二回り以上も年上であることを考えると戦闘経験に差が出るのは仕方がなく、相手がうちはマダラという規格外の怪物だったゆえ怯まない方が無理というものだろう。

562話では、綱手から「マダラはうちは一族…火遁をどうにかしなければ勝ち目はない…」ということで、水遁を得意とするメイが必須だと言及されている。
そもそも作中では血継限界を一つも使用できない忍の方が圧倒的に多いので、マダラの火遁に対抗できる水遁に加え血継限界二つも使用できる彼女は間違いなく作中上位クラスの実力の持ち主であり、水影に抜擢されるのも納得の実力といえよう。


◆使用術

  • 溶遁(ようとん)溶怪(ようかい)の術
口から粘性が強く、かつ強烈な酸の液体(アニメでは五影会談時はマグマのような色で以降は黄土色。「ナルティメットストーム」シリーズでは前者)を出す術。
その粘性と物を溶かす性質から、室内では即席の壁として使える。
563話では直に触れ続けたマダラの須佐能乎も溶けかけているため、並の人間が直撃すればまず助からない程の威力を誇ると考えられる。
同音の遁術として、四尾の人柱力のように溶岩を操ったり、黒ツチのように石灰を操ったりする「熔遁」が存在。

  • 沸遁(ふっとん)(こう)()の術
口から酸の霧を出す術。
酸の威力たるや最高レベルならばサスケの須佐能乎をじわじわ簡単に溶かすほどの描写がある他、白ゼツの分身をぐずぐずに溶かした。
メイがこの霧で自滅することはないようだが、技の性質上味方も巻き添えにしかねない技なので、作中では466話にて溶遁・溶解の術で通路を塞ぎ狭い密室を作った上でサスケと対峙した時にのみ使用。
濃度も自在に操ることが可能なようで、サスケが須佐能乎で強引に壁を破壊し密室が解除されたときには、周囲に被害が及ばないよう酸度を下げた。


  • 水遁・水陣柱
扉間や霧隠れの忍が使う「水遁・水陣壁」の応用術。
範囲を狭めた分威力を高めた防御特化の術で、巨大な水柱を吹き上げる。マダラの火遁を正面から防ぎ切る威力を持つ。

  • 水遁・水龍弾の術
水遁チャクラで龍を象り、叩きつける。
メイの使用するものは単なる攻撃だけではなく捕縛の用途も兼ねており、弾頭の龍の頭で噛みつくことで動きを止めることも可能。

  • 霧隠れの術
霧隠れの里長だけに当然使用可能。他の五影と共にマダラと対峙した際、輪廻眼の視界を封じるために使用。

  • 雷水龍弾(らいすいりゅうだん)
四代目雷影・エーとの連携術。
メイの水龍弾(すいりゅうだん)の術にエーの雷遁チャクラを融合させた術。


◆来歴

霧隠れの里に誕生し、世代的に桃地再不斬と同世代であるため、幼少期に霧隠れの悪習であるアカデミー卒業試験(生徒同士の殺し合い)を突破したと推測される。
やがて成長した彼女は5代目水影に抜擢され、今まで閉鎖的すぎた霧隠れの里の改革に手腕を振るうことになり、先代のやぐらが行っていた恐怖政治*1を取りやめ平和路線に舵を切っていく。


第二部の五影会談開催の際に本編初登場。
会場に襲撃したうちはサスケを熔遁と沸遁の術を用い追い詰めるが、白ゼツの胞子の術に掛かってしまい取り逃がしてしまった。その後はエーに『今はモメている場合じゃない』と忍連合軍の総大将を任せることを我愛羅と共に同意し、忍連合軍結成を了承する。

第四次忍界大戦が開幕した後は大名の護衛に付いていたが、穢土転生された本物のうちはマダラが現れたことでゲンマ達の『飛雷陣の術』で戦場に移動。
冒頭の台詞はこの時の台詞である。戦場到着後は五影総出でマダラと戦うことになるが、五影を前にして徐々に本気を出し始めた規格外の強さを持つマダラの前には敗北。
重傷を負ってしまい戦闘不能に追い込まれる。

その後は綱手の治療により何とか一命はとりとめ再び戦場に戻りマダラやオビトと戦うが、無限月読発動後は幻術に囚われてしまい戦争での活躍はここまでとなる。ちなみにメイはイケメンとの結婚式の夢を見ていた。

原作最終話(忍界大戦から16年後)では水影の座を長十郎に譲り引退し、岩隠れの里での旧五影会談に参加している。同じ旧五影で元火影で同年代であるはたけカカシや綱手が見た目はあまり老けていない、あるいは寧ろ若返っているのに対し、メイは多少老けて生々しく中年太りしている姿も描かれていた。*2時の流れは残酷である


BORUTO‐ボルト‐』にも登場。オオノキを呼び捨てで呼ぶなど他の影とも打ち解けている模様。
……だが、結局、結婚はまだで独身の模様。


◆主な人間関係

側近の部下で血霧の里の時代から活動しているベテランの忍者で、メイも五影会談の護衛に任命するなど信頼を置いているのは間違いないが、青の発言がメイのタブー(結婚関連)を連想させてしまうことが多いためか、メイから『黙れ殺すぞ』と言われることが多く、青は困惑することが多い。

  • 長十郎
側近の部下の一人で、青とは違い彼に対してかなり目をかけており甘く接している。長十郎側も彼女の美貌にときめいていた。戦場で勇猛果敢に戦う長十郎を見て微笑むなど、長十郎の成長を嬉しく思っている模様。水影引退後は次代の水影を長十郎に託す。(長十郎よ‥‥貰ってやれ



追記・修正は、三十路以上の独身女性に結婚についてデリカシーのない発言をしない方にお願いします。

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最終更新:2025年04月27日 09:53

*1 実態はトビがやぐらを幻術で操っていた

*2 原作最終話だとメイは47歳。