柱間細胞

登録日:2023/03/09 Thu 13:54:48
更新日:2025/01/08 Wed 00:33:19
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柱間細胞(ハシラマさいぼう)とは、『NARUTO‐ナルト‐』に登場する特殊な細胞。



◆概要

初代火影・千手柱間の肉体から採取された細胞に対する呼称。
それ以上でもそれ以下でもなく、ただ単に柱間という人間より抽出されただけの細胞なのだが、その常軌を逸した特性の数々から細胞に本人の名前が付けられている。

あの尾獣写輪眼にも匹敵する危険極まりない強大な力として、二部の中盤から終盤にかけて悪用されてきた。
大蛇丸うちはマダラといった名だたる忍も細胞に着目しており、物語の中で大きな存在感を残している。

千手柱間というキャラクターを語る上では木遁と並び外せない要素であり、かつて「忍の神」と謳われた彼のデタラメな強さの象徴にもなっている。


◆細胞の特徴

主な特徴として、柱間のみが使えた血継限界木遁」の生命を作り出す能力を象徴するかの如く、細胞自体が途轍もない生命エネルギーで満ち溢れている。
その生命力たるや、柱間の死後50年近く経過した遺体が全く腐敗せず生前のままだったほど。
あの…死んでるんですよね…?

なお木遁は「土+水」の血継限界とされているが、同じ組み合わせでは「泥遁」という血継限界が別に存在しており、この組み合わせで木遁ができるのは柱間だけである。
より正確には土+水に加えて陽遁のチャクラを合わせた「血継淘汰」に該当するのだが、陽遁の部分はあまり知られておらず、
純粋な土+水である泥遁の血継限界を持つ一族は「木遁でない」という理由で迫害されている。

細胞単体では白っぽい灰色の見た目をしていて、粘土のように自由に成形できる。
一定以上の量が集まるとよく考えると何故そうなるのか分からないが柱間の顔が浮かび上がる性質があり、更に大量の細胞が集まれば上半身や腕を含む柱間の身体が形成される
しかもこれらの細胞は意識こそないものの生きており、細胞だけで「千手柱間」として脈動する。
どういうことだってばよ…?

膨大な生命エネルギーの塊である柱間細胞は、他者に移植しても多大なる影響を及ぼす。
移植には相応のリスクが伴うものの、上手く使えば様々な恩恵が得られる。
作中では一部を移植した程度でも様々な形で現れており、ぶっちゃけると移植に成功すれば何かを消耗するリスクが全部何とかなってしまう
ただし、後述のゼツや義手の例等を見る限りでは、体を柱間細胞に置き換えた分だけメリットが比例的に増大するというものでもないらしい。

また、様々な恩恵があるせいで話に尾ひれがついており、「若返り」など柱間細胞では意外にもできないことまでやろうとして柱間細胞を求める者もいる。

移植によるメリット

  • 木遁の使用
柱間のみが使えるとされる血継限界の秘術・木遁だが、細胞に適合すれば本人でなくても使用できるようになる。
ただしオリジナルよりは出力が落ちる上に、移植者によっては使用自体に相当の負担がかかったり、細胞の量次第ではそもそも木遁自体が使えない事も*1
作中で最も高い精度で扱えたのは薬師カブトによって生前以上に細胞を盛られた穢土転生うちはマダラで、「木分身」「花樹界降臨」「木龍の術」まで発動していた。
大蛇丸の柱間細胞移植実験の唯一の適合成功者であるヤマトも木遁を使用できるが、樹海降臨クラスの大規模な術は行使不可能で規模に劣る。
また、生えてくるのが木というより角材ばかりという違いが何故かある*2

  • 身体能力の向上
細胞に含まれる「アシュラのチャクラ(六道仙人の身体エネルギー)」を取り込む事で身体能力が向上。
チャクラの総量が増えたり体術の威力が増したりと様々なバフが掛かり、単純に強くなれる。
事実、柱間細胞を取り込んだ志村ダンゾウは70を超える老齢ながらも体の衰えを感じさせない動きを見せつけた。

  • 自然治癒能力
印も結ばずに傷を治す事のできる柱間の体質が発現したもの。
作中では胴体を穴だらけにされようが勝手に塞がったり、細胞が合致していれば切断された腕があっという間にくっついたりする訳の分からない再生力を発揮している。
そこまで致命的な重傷でなくても打撲といった軽い怪我をオートで回復できるため、戦闘では何かと重宝する能力になっている*3

  • 飲食不要の身体
飲まず食わずでも生きていられる身体となる。
身体の大部分が柱間細胞で形成されるオビトに見られた特性だが、燃焼不要で動けるとは改めて無茶苦茶な生命エネルギーである…。

  • 万華鏡写輪眼の半永続化
通常は使えば使う程に視力と瞳力が落ちていき、最終的には失明してしまう代償を抱えたうちは一族の万華鏡写輪眼
しかし柱間細胞を移植すれば失明のリスクが実質消滅し、近親者から眼を奪わずとも「永遠の万華鏡写輪眼」に等しい扱いが可能となる。
これが一番顕著なのがうちはオビトで、彼の持つ万華鏡写輪眼の瞳術「神威」は本来リスクと負担のある術であり、同じ術を使ったカカシは(うちは一族でないチャクラ消耗の負担増大を抜きにしても)目からの「出血」「視力低下」などのリスクを見せていた。
同じ術である以上は右の「神威」にも同じ程度のリスクがあると思われるが、オビトは「永遠の万華鏡」に達していない*4にもかかわらず、十年以上「神威」をあれこれ便利に使い倒しても視力が低下している様子が一切見られない。

  • 術の効果の底上げ
術者の扱う忍術の効力が底上げされる。
一度使えば十数年のインターバルが必要になる極悪燃費の瞳術「別天神」でも、ダンゾウは柱間細胞と共に移植する事で再発動の期間をわずか数時間まで圧縮させている。
「万華鏡の半永続化」といい何故このような現象が発生するのかは全く以て不明だが、別天神についてうちはイタチが触れた際に「千手柱間のチャクラでもない限り再発動までの期間は縮められない(意訳)」と述べているので、「柱間(アシュラ)のチャクラ」は余程特別なものらしい。

  • 医療技術としての活用
生命力の塊である柱間細胞は戦闘のみならず、治療においても効果を発揮する。
右半身が完全に潰れたり心臓を突かれたりするような絶命を免れない重傷でも、柱間細胞の移植と共に適切な処置が施されれば蘇生できる。
これによって忍としての道を断たれたも同然だったオビトは四肢を取り戻し、急所を刀で一突きにされたサスケも一命を取り留めている。
また、致命傷でなくても欠損部位を補う義手/義足としての利用もでき、サスケとの最終決戦で右手を失ったナルト綱手が柱間細胞を培養して作成した義手を装着している*5
痛覚もない(或いは抑えられている)のか、オビトは腕を切り落としても平然としていた。
ただ適合の問題を考えるならば、この治療が行えるのはわずかな忍に限られるかもしれない(後述)。

  • 輪廻眼の開眼
大筒木インドラの転生者のみに見られる極めて特殊な現象。
細胞に宿るアシュラのチャクラと転生者が持つインドラのチャクラを融合させて六道仙人のチャクラを導き出し、三大瞳術の中で最も崇高な輪廻眼を開眼する事が出来る。
本来は「インドラの転生者が力への執着からアシュラの転生者の力を奪う」という流れを黒幕も想定していたのだが、細胞自体にチャクラが宿ったまま生きているというまさかのイレギュラーによって現代まで「アシュラのチャクラ」が持ち越され、転生者として違う世代のサスケにも移植と共に輪廻写輪眼を開眼させている。

リスク

これだけの恩恵が得られる細胞なら忍の誰しもが移植したくなるところだが、強大な力にはリスクが付き物。
柱間細胞にも、移植する上で生死に関わる重大なリスクが存在する。

まず細胞が移植されたとしても、大半の移植者は深刻な拒絶反応を起こして死に至る
大蛇丸が行った人体実験を参照するなら、一般人が移植しても59/60の確率で死亡する模様。
生存率にして1.7であり、細胞に秘められた力を使おうとする以前に移植の段階で篩に掛けられる。

一応、移植された組織に拒絶反応を全く示さない特異体質を媒介すれば、適合条件に関わらず細胞だけなら物にできる。
しかし柱間細胞に宿る強大な「アシュラのチャクラ」も御せるかは全くの別問題であり、チャクラの消耗等によって制御できなくなったが最後、暴走した細胞部分が大木へと変化して移植者を逆に取り込んでしまう
志村ダンゾウは柱間細胞にある程度適合できていたが、サスケの攻撃で瀕死に陥った結果、チャクラを制御できなくなり木遁に取り込まれそうになった*6
そのため細胞だけを無理やり適合させたとしても、根本的な部分では柱間の力をコントロールする移植者の力量に左右される事になる。

ただし作中の傾向を見る限り、千手一族とを同じくするうちは一族の一部実力者か柱間と同じアシュラの転生者、大蛇丸薬師カブトといった元より自身の身体を弄くり回している連中なら実質ノーリスクで扱う事ができる。
もっとも、上記の連中は例外もいいところな上に特異体質越しに移植する方法も大蛇丸絡みの希少な手段であるため、結局は死を覚悟の上で細胞をそのまま移植する一択となる。
細胞の移植自体が禁術に指定されたのも頷ける危険性である。

このほか、培養中の細胞自体も衝撃を加えると暴走するという危険性もある。


◆作中での扱い

作中で最初に柱間細胞の力を手にしたのは、柱間のライバルであるうちはマダラ
闘いの中で柱間の肩の肉を食い千切り、後日吐き出して傷口に埋め込むという形で己に移植し、後に老いて死のうとしていた最中で輪廻眼を開眼。
月から外道魔像を口寄せすると、柱間細胞の触媒にすると更なる延命を図った。
これらの莫大な細胞は後にオビトへと引き継がれ、彼を大きくサポートする事となる。

後世ではその再生能力に目を付けられ、柱間の遺体から細胞を採取して利用が試みられていた。
疾風伝アニオリの「カカシ暗部篇」では、三代目火影ヒルゼンの在任時に九尾の制御を目的として柱間細胞の移植実験が行われたが、そこで多数の死者を出したために細胞移植そのものを禁術に指定したことが語られている。
しかし大蛇丸志村ダンゾウがそれぞれ独断で研究を進めており、その過程でヤマト写輪眼が大量に埋め込まれた細胞などの副産物が作り出された。
更には大蛇丸の研究を引き継いだ薬師カブトの手で第四次忍界大戦にも導入され、量産型ゼツ穢土転生のマダラを強化して激戦に発展させており、大きな問題を引き起こした。

このように大戦を激化させた要因なのもあって、ナルトが七代目火影に就任して以降は再び禁術に指定された上で、木遁の研究と共に厳重管理されるようになった。
だがどの時代にも悪用を目論む者は存在しており、今度はチャクラの実の入手を狙う「」のメンバーによって細胞が強奪され、神樹の再生に利用されている。
また、一部の細胞は黙の国のブラックマーケットに流れており、若返りのために柱間細胞を求めるサクヤが購入していたが、霞の国の忍に奪われ、最終的に「殻」のディーパに強奪された。


◆主な細胞保有者

大元なので当然保有している、誰が言ったか「全身柱間細胞」。
「この人物にはこれぐらいの量が移植され強くなった」「ほぼ全身なので超パワーアップ」といった流れの中で、全身が……柱間細胞……!?というインパクトなわけである。
その結果、強さの秘訣についてネタ混じりに「全身が柱間細胞で構成されているから強い」と細胞基準で評価される逆転現象が発生した。

ちなみに柱間本人は自身の細胞が利用されている事に関して、豪胆な性分らしく意外と受け入れており、大蛇丸から自分の細胞を感じた際には大した奴だとむしろ感心していた。
ただ、友であるマダラの左胸から自分の顔が露わになった際にはリアクションに間があったりと、流石に少し動揺したようだ…。

作中で最初に登場した柱間細胞の移植成功者。
二部序盤より柱間以上に木遁を頻繁に使用してきた優秀な忍だが、再生能力といった木遁以外の細胞の性質は特に見られなかった。
土遁・水遁の単体使用でもナルトの大量の影分身が一斉に修行に励むだけの広範囲の地形変動を起こせる実力を見せたが、暗部クラスの忍なら素でできてもギリギリ言い訳できるレベルではあったため、柱間細胞による能力の底上げがあったのかどうかは不明。
しかしながら肉体改造やら他の特異体質を中継したりといった例外がはびこる中、素で柱間細胞に適合できた体質はかなり貴重だったようで、大戦ではカブトやグルグルといった敵サイドの面々に利用されている。

大蛇丸より提供された試作品を右腕に移植している。
普段は厳重な封と共に包帯で隠されているが、それらを解くと柱間の顔が浮かび上がり大量の写輪眼が埋め込まれたおぞましい右腕が露わになる。
千手の力が必要なうちはの禁術「イザナギ」の発動と別天神のインターバル短縮、そして写輪眼自体の制御と柱間細胞の特性をフル活用しており、その細胞自体もうちはシンの右腕を媒介して拒絶反応を無視するなどかなりの安全設計。
木遁も一応は扱えるものの、消耗がそれなりに激しく滅多に使用しない。
柱間細胞としてはあまり質が良くないようで、後にカブトは「大蛇丸様が作ったダンゾウの試作」と切って捨てている。

柱間の左腕の肉を食い千切る形で細胞を入手し、輪廻眼の開眼に成功した二人目の六道。
生前はあくまで肉片程度しか移植できなかったが、特別仕様の穢土転生で全盛期の若き身体と共に大量の柱間細胞が追加され、木遁や自己治癒能力を獲得した。
細胞増量後の左胸には柱間の顔がしっかり浮かび上がっている。
疾風伝のEDに合わせて「信じられる絆は胸に眠っている(物理)」とか。
本人以外では最も高い精度の細胞だったがそれでもオリジナルには敵わないらしく、穢土転生同士の対決では輪廻眼まで開眼しているにも拘らず敗北寸前まで追い込まれている*7

大岩で潰された右半身に人造体を移植された。
作中で最も柱間細胞の恩恵を受けていた人物であり、四肢を失うような重傷を何度も負っては柱間細胞で補強し、「永遠の万華鏡写輪眼」でないにもかかわらず神威が実質使い放題、当然のように木遁も使用可能だったりとメリットばかりを享受している*8
ミナトとの一戦で左腕が粘土のように崩れ落ちたのを見るに、右半身のみならず全身を柱間細胞で構成しているものと思われる。

作中で木遁は使用していないが、最重要の研究対象としていた事もあり自分に移植していたようだ。
他にも蓄積好きとして二代目三代目四代目火影の細胞を体内に保有しており、個人情報物質として屍鬼封尽解放後の穢土転生で使用された。

屍鬼封尽・解を行うために元の身体を自害で捨て、次の身体として白ゼツを乗っ取る形で転生する。
白ゼツは柱間細胞の培養で作られた人造生命体であるため、扉間の感知によれば「ほぼ全身が柱間細胞」とのこと。
大蛇丸ほどの実力者であっても底上げの幅は大きかったらしく、前回はかなり劣化再現となった穢土転生をかなり再現度の高い状態にまで昇華させていて、開発者かつ強大な忍の二代目まで完全に支配下に置き縛ることに成功している。
ただしそれでも初代は「(この人は違う……私の縛りを解きいつでも私を……)」と最大限の警戒を余儀なくされ、格の違いを示した。

同じく木遁は使用していないが、「研究し尽くしたあの柱間細胞」と豪語するだけあって自分自身にも移植していた模様。
後に自身の身体を通して瀕死のサスケへと移植し、輪廻写輪眼を開眼させる切っ掛けとなった。

瀕死の重体だったところを治療の一環で移植された。
直前に穢土転生の柱間本人からチャクラを分け与えられていた事もあり、アシュラとインドラのチャクラが融合して輪廻写輪眼を開眼するに至っている。
しかし他の細胞移植者のような治癒能力などは見られず、木遁も扱わないなど生前のマダラに近い精度に収まっている。

サスケとの死闘で失った右腕を柱間細胞の義手で補っている*9
ちなみにサスケにも左腕の義手が提供されるはずだったが、本人が断った。
医療忍術のスペシャリストである綱手が開発に関わったことに加え、柱間と同じアシュラの転生者というだけあって拒絶反応は皆無。
『BORUTO』では機械仕掛けの義手を一時的に装着しているが、これは遠野カタスケら科学忍具班が開発した新作義肢のテスターを務めたためである。


◆関連技術

  • 牛頭(ごず)天王(てんのう)
続編『BORUTO』に登場した、木ノ葉の暗部「根」における柱間細胞の研究の過程で生み出された術。
対象者の背中に術式を刻み、「異界」と呼ばれる別次元の口寄せ獣「」の封印を解放する鍵を作り出す。
術発動後は術式が刻まれた者に使役の権限が移り、術者と近い精神状態の人間に鵺のチャクラを憑依させて暴走させることでその憑依させた者のチャクラを吸収し、鵺の存在する異空間への通路を開通させる。
異空間に蓄積したチャクラを解放した鵺に吸収自爆させることで広範囲を殲滅する。
術者に刻まれた術式は蓄積されたチャクラの制御を担っているため、中途半端な状態で解除されると暴走する。

「根」の統括者だった志村ダンゾウの存命時はまだ研究段階だったが、「根」が解散されたことに恨みを持つ元構成員で術の開発責任者だった信楽タヌキは木ノ葉隠れの里を破壊するため、秘密裏に術の研究の末に完成させ、の間際に娘の筧スミレへ「木ノ葉を復讐する」の遺言を残すと共に術式を刻んだ。
劇中ではスミレは鵺のチャクラでアカデミーの生徒を始め木ノ葉の人々のチャクラを吸収したが、ボルトとの戦いを経てスミレに懐いていた鵺が命令を拒否したため失敗。
その後の精神状態の変化により術式が砕けて解除されたが、鵺との口寄せ契約は残存している。

実はこの術は大筒木カグヤが遺した大筒木一族の秘術の一つであり、ダンゾウが知らずに研究を行っていた。

  • 神樹の再生実験
こちらも『BORUTO』において登場。
「殻」のヴィクタとディーパが進めていた研究で、以前ヴィクタが第四次忍界大戦で回収した神樹の破片を培養し、柱間細胞を移植した人間を肥料として神樹の再生を目論んだ。
しかしこれにより再現された神樹は大蛇丸曰く紛い物で、二人が期待していたチャクラの実を成らせることはなく枯れてしまった。

  • 大筒木シバイのDNA移植
同じく『BORUTO』において登場した技術。
かつてチャクラの実を幾度も食らって進化を続け、実際に「」となった大筒木シバイという大筒木一族がいた。
そのシバイの遺体よりDNAを採取して他者の身体へと移植する事で、世界全域を過去に渡って見渡せる「千里眼」や自身を害するものなら殺意すらも跳ね返す「反射」など、生前シバイが宿していた能力のいずれかが被験者に発現するようになっている。
柱間細胞の移植と比べると、ランダム性は高いものの上記のような万能の能力が備わる上に、六道の血統に関わらず移植が可能だったりと汎用性はかなり高くなっている。

もっとも、一応は人間の柱間と異なりDNA元のシバイは正真正銘の宇宙人であり、しかも移植を行っているのがあまりにも胡散臭すぎる科学者の三途アマドであるため、ひょっとすると今後何らかの重篤な副作用が明かされるかもしれない…。


◆細胞の謎

ただでさえ意味不明な要素の多い柱間細胞だが、その謎をより深めている存在がいる。
の構成員が一人、白ゼツである。

当初の設定における白ゼツ軍団とは、トビや回想のうちはマダラの語りから「柱間細胞を培養して誕生させた柱間の劣化クローン」とされていた。
実際、第四次忍界大戦にて白ゼツを解剖した春野サクラは「柱間の細胞を培養して植物を媒体に作られた動くクローン植物」と結論付けていた他、白ゼツの身体を乗っ取った大蛇丸に対して扉間はおろか柱間本人も「柱間細胞で構成されている」と認識していた。

ところが第二部の終盤、黒ゼツより「白ゼツとは無限月読によって神樹に囚われた人々をじっくり時間を掛けて変化させたもの」と明かされ、それまでの「柱間のクローン」という前提が大きく覆される事に。
更に続編『BORUTO‐ボルト‐』でも、大筒木カグヤを調べていたうちはサスケは「白ゼツ兵団は忍達が生まれるよりずっと前に作られた」と語られている。

結果として、柱間細胞は神樹由来の生物とDNA単位で同一ながらも遙かに高性能の細胞という事になった。

一応、六道仙人こと大筒木ハゴロモの子供が産まれたのは彼が一度十尾(≒神樹)の人柱力となった後なので、その影響と世代を重ねた偶然、そしてアシュラの転生から偶発的に神樹に近い遺伝子が発現した……と考えられなくもない。
ゼツはあくまでも普通の人間の成れの果てであり、神樹の力の末端に過ぎない為、アシュラの力を宿す柱間細胞より遥かに弱いのは自然で有る。

白ゼツや神樹と一体化したカグヤに続いて、人の姿になった神樹が登場したため、この点も今後解明が進む……かもしれない。



追記・修正は柱間細胞を移植してからお願いします。

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最終更新:2025年01月08日 00:33

*1 オビトは青年期時代は殆ど使っておらず、ダンゾウも攻撃時に木遁は使用しなかった

*2 おそらく生命を生み出す陽のチャクラ量の違いと思われる(柱間は生命を持った樹木、ヤマトは生命のない加工された木材)

*3 アニメではオビトがカカシから受けた傷もあっさり回復する描写がある

*4 オビトには近親者の万華鏡開眼者がいないし、万華鏡の模様が変化していないので移植を受けていないのは確実

*5 ただ、普段は包帯を巻いて義手を隠している。これは火影になってからも同様で、肌の色が違うことをナルトが気にしているのか、何か他の原因があるのかは不明

*6 右腕を切り離すことで取り込まれずに済んだが

*7 おまけに穢土転生時の柱間は全盛期よりも少々弱体化している

*8 マダラと異なり当人が木遁を多用したのは少年時代くらいで、後は十尾を介して使用したのみ

*9 義手部分は包帯で隠している