ガルベロス

登録日：2024/08/14 Wed 15:42:38
更新日：2024/08/17 Sat 21:23:39
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君は…君は誰なんだ…？君が俺を呼んだのか…？

ガルベロスとは、『ウルトラマンネクサス』に登場するスペースビーストの一体。

概要

種別：フィンディッシュタイプビースト*1
身長：52m (ダークガルベロス(SD)は14cm〜52m)
体重：3万9千t (ダークガルベロス(SD)は150g〜3万9千t)

本作の怪獣、スペースビーストの一体で、その姿はギリシャ神話に登場する冥府の番犬、ケルベロスを彷彿とさせる。
物語の前日談にあたる『ULTRAMAN』に登場したザ・ワンの細胞を色濃く受け継いだ上級スペースビーストと言われており、その生命力は非常に強靭なものであった。

両肩に犬に似た頭、中央にシロイルカに似た頭の3つの首を持ち、左右の頭部から火炎弾を放つ一方、目は左右の頭部にそれぞれ片方しかない奇怪なものとなっている。
他にも両手の鋭い爪による攻撃、姫矢にも後遺症を与える程の威力を誇る噛みつき攻撃、そして幻覚を見せる能力が得意で、この能力を戦闘でも遺憾なく発揮して撹乱させることも可能。

『ウルトラマンネクサス』での活躍

Episode.6「遺跡 -レリック-」

回想シーンにおいて来訪者の遺跡でデュナミストに選ばれてすぐの姫矢准が変身したネクサスと激突。
ネクサスは基本形態・アンファンスからジュネッスへと変身、更にメタフィールドを展開した上での戦闘に持ち込み、爪による格闘戦や火炎弾に苦戦したものの、反撃に転じた上でコアインパルスを放ち撃破した。

なお、本作の1話に登場したスペースビーストはペドレオンだが、ガルベロスは時系列上(姫矢が変身したネクサスの)最初の対戦相手にあたる。

Episode.17「闇 -ダークネス-」〜Episode.18「黙示録 -アポカリプス-」

過去に姫矢が倒した個体を溝呂木眞也が再生させる形で出現、冒頭ではエリア11・ポイント434で3人の人間を殺害してビーストヒューマンへと変貌させてナイトレイダーを襲わせていた。
ビーストヒューマンを退けたナイトレイダーのディバイドランチャーの一斉射撃にも全く怯まず、幻覚を見せて苦戦させる。
溝呂木との競り合いの中で挑発された姫矢はネクサスに変身してガルベロスと激突、メタフィールドを展開してこれにナイトレイダーが加勢するも、孤門は幻覚を見せられてネクサスに誤射してしまう。
劣勢が続く中でネクサスは左手を噛みつかれてしまい*2、限界まで近づいたクロムチェスターの射撃でなんとか窮地を切り抜けたネクサスはクロスレイシュトロームを放つが、ダークメフィストが出現して取り逃してしまう。

続く戦いでは溝呂木が展開したダークフィールドでネクサスと対決。
先の戦いで負ったネクサスの左手の傷が痛み出したことや溝呂木のサポートによりバリアを貼ってナイトレイダーの援護射撃を防ぐなどして優勢に立つが、凪が溝呂木に対して袂を分かち射撃、撤退に追い込んだことにより形勢が逆転し、オーバーレイシュトロームで分子レベルに分解される。

Episode.35「反乱 -リボルト-」

メガフラシに対しジェネレードナックルを放とうとしたネクサス(ジュネッスブルー)の背後を突く形で出現。
両目に瞳がなくなっているのがこれまでの個体との相違点となる。
夕方の新宿の街を舞台に、2体ががりで襲いかかり、デュナミストの千樹憐の体力が実験の影響により低下していたこともありネクサスを追い詰めていくが、ナイトレイダーの加勢で窮地を脱したネクサスの前に劣勢となり、メガフラシはハイパーストライクパニッシャーで、ガルベロスはシュトロームソードで撃破された。

また、この時の細胞はアンノウンハンドによって回収され、続くEpisode.36「決戦 -フェアウェル-」にて最強のスペースビースト・イズマエルを誕生させる。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYYSEY』での活躍

3話「大暴走！レイオニックバースト」に登場。

ナックル星人(RB)が使役する怪獣として登場し、序盤では火炎弾を放ちゼラン星人の使役するアーストロンに勝利する*3。

その後、ナックル星人は幻覚を見せる能力を駆使して惑星ハマーでスペースペンドラゴンの修理を行うZAP SPACYの面々にかのゼットンを差し向け、レイはゴモラをモンスロードしてゼットンを迎え撃つ。
何度倒しても蘇ってレイとゴモラを疲弊させたところでガルベロスにゴモラを襲わせたが、レイはレイモン(バーストモード)へと覚醒。
ゴモラもレイオニックバーストへと覚醒すると形成は一気に逆転、超振動波(ゼロシュート)を受けてガルベロスは爆散し、ナックル星人(RB)も超振動波(ゼロシュート)を喰らい死亡した。

また、3話の大怪獣バトルファイルではクマがガルベロスに詳しくてかつ、8話「潜入者を撃て！」におけるザラブ星人のイメージではクマがガルベロスを召喚していたが、これはクマの演者の俊藤光利氏が上述の『ネクサス』で溝呂木を演じていた中の人ネタによるもの。

『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』での活躍

ギガバトルナイザーの力でウルトラマンベリアルが怪獣墓場から復活させた怪獣軍団の一体として登場。
レイの操るリトラと戦闘を繰り広げた後、K76星での修行を終え、戦線復帰を果たしたウルトラマンゼロのキックで爆散する。

『ウルトラゼロファイト』での活躍

バット星人グラシエが蘇らせた地獄の四獣士の一体。
EXレッドキングを倒したゼロにグラシエがぶつけ、ゼロとピグモンを異次元空間に取り込む。
取り込んだ空間でダイナとコスモスから与えられた力の意味に悩むゼロをストロングコロナゼロとルナミラクルゼロの幻影で襲撃するも、迷いを振り切ったゼロのゼロスラッガーの斬撃で空間を破壊されてかつ、倒された。
最終決戦では魂をグラシエに取り込まれるも、ルナミラクルゼロの力で浄化される。

『ウルトラマンギンガ』での活躍

7話「閉ざされた世界」にダークガルベロス(SD)が登場*4。
設定上は火炎弾が強化されているとのことだが、作中では一度も使わなかった。

ナックル星人グレイが降星小学校の卒業生の1人にしてマッドドッグ大里の異名を持つプロボクサーでありながら賭博に関与してボクサー界を追放された~~大和鉄騎~~大里剛にダークダミースパークとスパークドールズを渡してダークガルベロスにダークライブする*5。

ヒカル達は時空の歪みにより降星小学校から出られなくなり困惑する中で出現、白井校長を襲おうとする中でヒカルはブラックキングにライブして対決するが敵は元ボクサーであることもあり劣勢に追い込まれてしまう。
次はウルトラマンギンガにライブし、第2ラウンドが開始される。

レディースアンドジェントルマーン！本日のメインイベント！ウルトラヘビー級オールギャラクシータイトルマッチ！
青コーナー！宇宙の狂犬！ダークガルベロス！
赤コーナー！銀河の覇者！ウルトラマンギンガ！

いつになくテンションが上がったタロウを他所に、先とは打って変わって優勢に持ち込む。
分身能力に翻弄されたものの、ギンガはこれに対抗して更に分身、敵を撹乱させた上でギンガファイヤーボールを放ち、勝利を収めた。

戦いの後、紆余曲折を経て改心した大里はヒカル達に協力するようになり、グレイに鉄拳を浴びせて撤退に追い込み、ギンガスパークを奪い返すなどして活躍する。

余談

名前の由来は北欧神話の地獄の番犬・ガルムとギリシャ神話の地獄の番犬・ケルベロスから。

ソフビはウルトラ怪獣シリーズNから発売されており、2011年にも再販された。
商業成績が振るわなかったこともあり、終盤のスペースビーストが発売されなかったネクサスのスペースビーストのソフビの中では恵まれていると言えよう。
- ダークガルベロス(SD)も『ギンガ』の放送に合わせて発売されている。

『ギンガ』で大里を演じた虎牙光揮氏は『劇場版仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』への出演が有名なほか、ウルトラシリーズでは過去に『ウルトラゾーン』に出演されていた。

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最終更新：2024年08月17日 21:23

*1 「Fiendish」＝「悪魔のような～」

*2 姫矢にも後遺症を残すほどのダメージを与えている

*3 アーストロンの爆散に巻き込まれる形でゼラン星人も死亡した。

*4 ダークになっているのはスーツが劣化し始めていたことと、少しでも新規怪獣を出すためとのこと。

*5 劇中ではダークダミースパークを受け取った描写はなく、ライブする演出はなかった。

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