ワイヤー移動

登録日:2019/10/09 Wed 01:30:51
更新日:2024/03/31 Sun 13:02:37
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そのものずばり、「ワイヤーを使った移動」のこと。
映画や舞台において、演者に付けた丈夫な糸を人力や装置で巻き上げることで
大きく移動させる演出「ワイヤーアクション」が有名だが、
ゲームなどの創作で登場する「射出した細いロープ上の物体を活用して(主に空中を)移動する」ギミックも
同様に「ワイヤーアクション」と呼ばれることが多い。
名前が全く同じなので混同しないように注意。
当記事では、移動ギミックとしてのワイヤーアクションが登場するゲーム等を主に紹介する。

目次

撮影手法のワイヤーアクション

映画や舞台で使われることがある特殊効果。
演者に付けたハーネスに丈夫な糸を括りつけ、人力や装置で高速で宙に飛び上がらせたり、勢いよく吹き飛ばしたりする。
香港映画(カンフー映画)が有名だが、日本でも「ラドン」などの特撮技術としてはお馴染みのものだった。
舞台では『ピーターパン』が有名で、1954年のブロードウェイ公演が元祖と言われるが、『歌舞伎』の「宙乗り」の様に、近しいアイディアは江戸時代から見られる。

移動手段のワイヤーアクション

主に離れた場所にワイヤーなどの細いロープ上の物体を接続し、それを伝って移動する。
飛行とは違い比較的現実寄りに高速高度移動ができるため、リアル系の作品でも割と良く見る。
敵に直接飛ばして攻撃へ応用する作品も多数。

ワイヤー射出後の移動方式は主に「ターザンのように振り子の原理で移動する」か「ワイヤーを巻き取ることで着弾地点に移動する」の2系統。
メジャーを伸ばしてから先端側を持って巻き取らせた場合を想像すれば分かりやすいが、
現実的に考えると巻き取り式の場合は本体側に推進力が無い限り嫌でも振り子移動になる筈だが、そのようになる事は少ない。
大抵の場合、逆にメジャー本体側を持った時の先端の様にワイヤー設置地点に一直線に飛んでいく事がほとんどである。見栄えの都合であろう。

また、スパイダーマン、ドンキホーテ・ドフラミンゴなどのように
糸(武器)の派生能力としてターザンのように移動するタイプのキャラクターも多い。
なお現実的に考えると、「引っ掛けた・突き刺したワイヤーをどうやって回収するか」が問題として立ちはだかる。
外れやすくすると落下の危険があるし、外れないと連続して移動ができない。
この点は、「『返し』を可動式にする」「ワイヤー自体を使い捨てにする」「いっそ詳しい原理の説明は潔く放り投げ、任意に固定・解除できるものとする」
といった具合に解釈されることが多い。

フィクションでは機械式のワイヤー移動装置が多数派で、銃の形をしたコンパクトなものの他に、
腰や背中に装着する、マシンや義体の1機能として内蔵するなど形は様々である。
ワイヤーの素材も色々あり、金属製のワイヤーは勿論、ビームを打ち込んで掴んだり、
粘性の液体を糸として発射するといったパターンもある。

巨大人型ロボットに装備される事もよくある。オフロード向け自動車が装備するウインチのロボット版といった所。
元々巨大人型ロボットは立体的に行動できるのが強みなので、それを拡張するための装備として設けられる。
飛行能力がないロボットに限定的にも立体機動をさせる事ができ、アクションの幅を広げる事ができる。

現実では

忍者が使用していたとされている、先端に鉤がついた縄で「鉤縄」という道具がある。
フィクションでよく見る「ワイヤーガン」や「フックショット」はこれを機械式にしたものと考えてもいいだろう。

他にも「索発射銃」という装置が実用化されている。
名前通り索=ロープを発射するための銃で、主に水難救助や、船をロープで結ぶのに使用される。

ただ、これらはあくまで「ワイヤー及びその発射装置」であり、巻取り機構はセットではない。
フィクションのような「人間が装備できるサイズと重量で、刺さったあと巻いて勢いよくすっとんでいける」ほどのワイヤーガンはさすがに現実ではムリ
人間一人を持ちあげるのは凄まじい巻き取り力、ワイヤーの耐久力、フックの固定力が必要であり、
それらを満たした発射装置は残念ながら人間が一人で装備できる大きさにならない。何より人体が衝撃に耐えられない


ワイヤー(及びその類似品)による移動を行うキャラクター


ゲーム

  • スーパージョー(トップシークレット)
恐らく最も初期のワイヤーアクションゲームの主人公。
横スクロールアクションの主人公としては異色なことに ジャンプができない が、その代わり地形にひっかかるワイヤーガンを武器に縦横無尽に地形を駆け巡る。
『ヒットラーの復活』のタイトルでFCに移植されているので、こちらのタイトルで知っている人も多いだろう。

ルアー付きのゴムロープでステージを駆け巡る「ラバーリングアクション」の主人公。
他のワイヤーアクション系ゲームの主人公と比べるとゴムロープ1本でできることが非常に多いのが特徴。
独特の世界観もあって、隠れた名作とする人も多い根強い人気のあるゲームシリーズ。

伝統的に「鎖付きフック」の系統のアイテムを冒険のどこかで入手できることが多い。
「神々のトライフォース/時のオカリナ/ムジュラの仮面」では「フックショット(ロングショット)」、「トワイライトプリンセス」では「クローショット(ダブルクロー)」など。
似たものに「風のタクト」の「カギつめロープ」や「スカイウォードソード」の「ムチ」がある。「風のタクト」ではこれとは別にフックショットも登場する。
流石に謎解きの都合もあってどこでもなんでも引っかかるわけではないが、それでも一度引っかければ一気にリンクを引き上げてくれる。
また、アイテムを引き寄せたり一部の敵を足止めしたりすることもできる。
……が、一見現実にあってもよさそうなアイテムではあるが、 よくよく構造を見るとかなり謎の多い 作りをしている。
少なくとも「射出」と「巻き上げ」の両方を「グリップを握る」のワンアクションで実行できるのは明らかにオーバーテクノロジー。
地味に見えて実は魔法のアイテムなのかもしれない。
これが特に移動の自由度が高いブレスオブザワイルドにあったら……! とシリーズファンならwktkするかもしれないが、影も形もない。
インタビューによるとテスト段階ではフックショット二刀流でスピーディーに飛び回るリンクの姿もあったらしいのだが、
本作の新要素であるクライミングとパラセールとの咬み合わせが悪く、開発初期段階でボツになってしまったとのこと。

様々な地形に引っかかる「グラップリングビーム」という装備が存在。
「非実体系ワイヤーアクション装備」という割と珍しい存在。
ほとんどの作品では右腕のアームキャノンから発射するが、プライムシリーズでは左手から放つ。
なお、前述のリンクのフック系装備共々外部出演のスマブラではつかみワザとして使われている。崖端に向かって放てば復帰にも使用可能。

MHWorldにおけるハンターの標準装備となっているパチンコ状のアイテム。
地形に引っかけての高速移動の他、モンスターに引っかけて乗り移って攻撃する手段としても使えるなど、MHWorldのアクションのかなり重要な部分を占めている一品。

MHRiseでの標準装備兼環境生物。システム上は上記のスリンガーの派生形。
尻から「鉄蟲糸」という頑丈な糸を出す習性があり、カムラの里のハンター達は
翔蟲が頑張ってホバリングしているところをグイッと引っ張ってその反動で高速空中移動する
更には頑丈さを生かして攻撃に使ったり、手綱よろしくモンスターに引っ掛けてのロデオ(操竜)までできる万能の虫さん。
フィールドに設置するタイプの大翔蟲もおり、こちらは簡易ワープ的に使える。
なお、外からやってきたキャラが翔蟲の利便性に驚く描写があるが、舞台となるカムラの里では一般的に使われている移動手段である。流石はニンジャ戦闘民族……
とはいえ、さすがに誰でもすぐに使えるわけではなく、翔蟲を慣らせないと思うように移動できない事も明かされている。
ハンターは野生の翔蟲だろうと使う事ができるが、時間経過で逃げられる。
その利便性に慣れたプレイヤーはガルク共々次回作以降で消滅する事を恐れている

ライズではハンターのみならずモンスターもワイヤー移動を操るようになった。
大型の蜘蛛型モンスターであるヤツカダキは体内に大量の子蜘蛛であるツケヒバキを抱えており、彼らの出す糸を利用することでワイヤー移動を行うことができる。
巨体ゆえに立体的な機動はさすがに無理だが、身体の向きと関係なく高速スライド移動を行う。
また、実はこの糸は攻撃し続けるとダメージが蓄積し、一定のダメージを与えると部位破壊の要領で切断できる。
切断時には確定でダウンが取れるため、余裕があれば避ける前にチクチク攻撃しておきたい。

赤緑の時代からあるくさタイプの技。サンムーンで「このは」が出るまでは初期技の一つでもあり、
大した威力も特殊な効果もないにも関わらず使用回数が不釣り合いに少ない*1というパッとしない技。
一方、アニメ版では演出に便利なので、いろんなくさタイプのポケモンが腕代わりに活用している。
バトルは勿論のこと、他人を抱えたりワイヤーや触手のように用いて接近・移動したり投げ飛ばしたり拘束したり運搬したりと多種多様。
もちろんリンクとサムスの例に漏れず、スマブラに登場するフシギソウは投げ技と復帰技に使用に使える。背中を向けてると掴めないので注意したい。
「パワーウィップ」という技もあるがこちらは攻撃の方が主目的。

ヘビという通りワイヤー自身が生きている珍しいタイプ。
オソヘ城でダスターが出会う男気溢れるヘビで、
丈夫な体とアゴを生かし上にある突起などを噛んだ所にぶら下がらせる事でロープアクションの要領で崖を飛び越す事ができる。
ストーリー中盤のクライマックスでは崩れるタワーから飛び立つヘリに捕まる活躍を見せたが、流石に人間3人と犬1匹を支えきる事は出来なかった。
スマブラではダスターに代わりリュカが投げ技として使用。勿論復帰にも使える。

  • クライマーミッキー(ミッキーのマジカルアドベンチャー)
ステージ4から、グーフィーにもらった服に着替える事で使えるコスチューム。
前方、斜め上、真上に鉤付きロープを放ち、天井やブロックに掴まる事が出来る。
掴まっている間は突風などの影響を受けない。

怪盗だけあってメニュー画面やイベントムービーでワイヤーアクションを行っている。
実際のパレスやメメントスでプレイヤー自身がこれを扱える場面はなかったが、スマブラSPで上必殺ワザに採用。上述4名同様崖にひっかけての復帰が可能。
そして完全版のP5Rでは段差や空中など特定のポイントでワイヤーを使って移動したり、遠くの敵に飛ばして先制攻撃するなど実際のゲーム中でもワイヤーを扱う事が可能になった。

「アンカー」と呼ばれるワイヤーフックがサルベージャーの必需品となっている。
ゼノブレ2の世界のサルベージャー達は雲海に飛び込んで旧世界の遺品を拾い上げるのだが、雲海は比重が軽いため浮力で浮き上がる事ができない。
トラブルで巻き上げが出来なくなったら致命深度まで沈没一直線なので、周囲のオブジェクトにアンカーを打ち込んで固定し帰還の手がかりを得る非常用装備である。
冒険中レックスは様々な箇所でこの装備を応用し、アンカーでのワイヤーアクションをしている。
ドライバーになる前から歴戦のレツに(一介のサルベージャーにしては)やると感心され、
過剰な護衛は必要ないと判断される戦闘能力を持っていたレックスだが、さすがに戦闘員に並ぶほどではなかったので、
レックスならではの技能としてアンカーの技術が光るといったところ。

戦闘でも「アンカーショット」として使用可能。モンスターから回復ポットを出現させるほか、ストーリー中にモンスターを転倒させる効果を習う。
強力なダメージソースとなる“ドライバーコンボ”の重要なルートの一つであり、そこまで行ければ最終段階まで行かずとも行動キャンセルさせられるため、
とりあえずダウンさせたのち意識して狙う価値は十二分にある。【ブレイク】という表記が出たらアンカーショット。まずはそれを目指そう。ドライバーコンボ解禁はぼちぼち後だけどな!
アンカーショットはレックス由来なためか、ヒカリにチェンジしても共通で使える。
高速リキャスト回復によりアンカーショット! ダブルスピンエーーッジ! ロォリングスマーッシュ! アンカーショット! アンカーショット!とかも余裕で可能なため、
ボドボド落ちる回復ポットを残存体力に応じて回収しよう。

主人公の狼が物語序盤で左腕を失った後で装着し、様々な機能を有した忍び義手に内蔵されている『鉤縄』を使って移動する。
舞台となる場所は切り立った断崖の多い山岳地帯なので、鉤縄を使うことでショートカットしたり、
足場もない崖を連続で渡ったり、強敵の行動を阻害したりと頻繁に使用することになる。
とっさの緊急回避行動としても使えるが、その間も無敵ではないうえに引っ掛ける一瞬だけ僅かに隙があるので、戦闘中に使用する時は注意。

  • フック(ニュースーパーフックガール)
パソコン用フリーゲーム「ニュースーパーフックガール」の主人公。
腕につけた射出装置からフックを飛ばして構造物に引っ掛けながら、上へ上へと登ってゆく。

本作のみに隠しアイテム「ワイヤー」が登場する。
バスターを上に向けてワイヤーを射出し、天井に触れると自動的に巻き取られて天井まで移動できる。
下を入力するまで天井に貼り付いたままでいることもでき、バスターも撃てる。
余談だが、強制スクロールがあるエリアで天井張り付きをすると、強制スクロールに押し出される形で移動が出来る。
移動先に天井があれば再度張り付くが、なくなると画面外の高空まで延々と上昇しながら移動し続ける
ただしスクロールが壁にぶつかる前に戻らないと、ロックマンが圧死してしまう。
池原漫画版では振り子のように移動もしていた(ゲームでは上下のみ)
ヘチマ型レプリロイドであり、ツルと刃を模した刃付きチェーン ストライクチェーン を使う。
天井に刺して上昇しながら種を撒いたり、壁に刺して突進してきたりする。
倒せばエックス(ロックマンXシリーズ)も使える。

肩にかけた羽衣を使ってワイヤーアクションを行える。
壁・天井・床に引っ掛けての移動は勿論、敵に繋げて移動の勢いでタックルを繰り出したり、
背後に一瞬で回り込んだり、ハザ〇よろしくスタイリッシュなコンボの繋ぎにも使うことが出来る。

  • リコ・ロドリゲス(Just Cause シリーズ)
CIA所属のエージェントであり、政府転覆、破壊工作のスペシャリスト。
前腕大ほど(『Just Cause』のみ拳銃型)の装置「グラップリング」を左腕に装着し、直線的なワイヤー移動を行う。
グラップリングは地形や敵などに引っ掛けて高速移動する機能に留まらず、ビークルやコンテナ、
そして「カオスオブジェクト」と呼ばれる破壊可能なインフラ設備(ガスタンクやレーダーなど)を他の物体と繋げて牽引、破壊するなど多用途に活用できる。
また、リコ自身はグラップリングの他にパラシュート、ウィングスーツ(『Just Cause3』以降)、ホバーボード(『Just Cause4』DLC第三弾)も装備しており、
グラップリングとのコンビネーションにより身一つで陸・海・空を自在に駆け回ることができる。
このグラップリングはリコだけの特殊装備というわけではなく、『Just Cause4』のDLC第三弾にてエージェンシーの標準装備となっていることが確認できる。

主人公を含む咎人は「荊質管制装備」、通称「(イバラ)」と呼ばれるロープ状の装備を持つ。
本作を象徴する重要なアクションであり、移動だけでなく多くの機能がこの荊に集約されている。
荊アクションの存在が本作のアクション評価を大きく高めていると言っても過言ではない。
戦闘においてはキー長押しで荊を構え、離すと射出する。
射出した荊は地形や敵に当たることで「接続」し、接続後は追加操作で接続地点まで高速移動+張り付きや移動しながらの攻撃(ダイブアタック)が出せる。
あらゆる地形の任意地点に接続できるのが最大の特徴で、非常に自由度の高いアクションを取ることが可能となっている。
また大型敵に接続した際は荊を思いっきり引いて敵をダウンさせる(ドラッグダウン)という行動も取れる。
ドラッグダウンは複数人で行うとよりダウンさせやすくなるという性質を持つ為、
誰かがドラッグダウンを始めると味方も次々と荊を打ち込んで全員で協力して引き倒すといった展開になりやすく、共闘性を高められる要素として評価が高い。
さらに移動やドラッグダウンだけでなく味方に撃ち込めば即座に蘇生、アイテムに撃ち込めば引き寄せて回収、タイプによっては荊のトラップ・防壁・回復地点の作成と多機能。
地上に接続→移動で高速移動、あらかじめ適当な場所に接続しておいて敵の攻撃に合わせて移動で緊急回避、接続地点を簡易ロックオン対象として攻撃するといったテクニックも多い。

  • 主人公(Sword Art Online:Fatal Bullet)
チュートリアルの段階で「UFG(アルティメットファイバーガン)」と呼ばれるアイテムを入手できる。
曰くGGOに最近実装されたばかりの超々レアアイテムであり、GGOを始めて間もない主人公が入手できたのはキリトも真っ青なリアルラックが為せる業と言うほかない。
該当するキーを長押しすることで構え、離すとワイヤーを射出して移動できる。
高所への移動のみならず平地に撃ち込んで高速移動も可能。ただし滞空中の連続使用は1回しかできない。
回避運動にも活用でき、カバーアクションが無い本作における銃撃戦では重要な回避テクニックとなる。
また、スタンしたエネミーからアイテムを奪取したり、空中のエネミーに対して撃ち込むことで地面に引きずり落とす用途にも使える。
ちなみに本作の開発元が上述のフリーダムウォーズと同じディンプスのため、あちらの荊と似たようなアクションが多い。

「これさえあれば右ヒョイ! 左ヒョイ! 自由じざ~い!」
「スイングショット」という補助ガラメカが登場する。
空中にある「スイングターゲット」にロープを射出し、ロープを巻き戻す勢いで離れた足場に飛び移る事ができる。
スイングターゲットは、巻き戻し終わるとターゲット直下にラチェットを落とす固定式と、自分で離すまで捕まり続ける事が出来る振り子式の2種がある。
使える場所と進路が指定されているとはいえ、大工場や幅の広い谷間など、奈落の底を跳び越え縦横無尽に飛び回る事るスピード感と爽快感は中々。
特に初代に登場する惑星オルタニスには移動するスイングターゲットが多数連続する隠しエリアがあり、
ロープの巻き戻りとターゲット自体の移動が合わさることで、目的地を目指してスパイダーマンの如くビル群を長時間に渡って飛び回り続ける事が出来る。
多くの補助ガラメカが入れ代わり立ち代わりする中、スイングショットはシリーズのほとんどの作品に登場している辺りにその人気度の高さがうかがえる。
第3作からは射出するのがワイヤーからエネルギーロープに変更され、
更に『ラチェット&クランクFUTUER』からはガラメカとは別の常備枠の装備としてボタン一つで使用可能になった。

シリーズを通して「スーパーショットガン」と呼ばれる水平二連ショットガンを愛用している彼だが、
最新作ではこのスーパーショットガンにチェーン付きの鉤爪「ミートフック」が追加された。
これを射出して敵に突き刺し、素早く巻き取って一気に間合いを詰めることで、スーパーショットガンの弱点である射程距離の短さをフォローする。
この手の機能にしては珍しく、地形に対して使用することは不可能。デーモンに一気に接近して散弾を叩き込み粉砕するためだけの装備である。
とはいえ有効射程は結構長く、対象となる敵を上手く選べば移動手段としても割と有用だったりする。
空を飛び、通常の攻撃が一切通じないカーン・メイカーとの戦いではミートフックで強引に距離を詰め、ブラッドパンチで撲殺という脳筋戦法で対応した。
最大まで強化するとミートフックが炎を纏うようになる「フレイミングフック」の機能が解放され、
燃え盛るミートフックを敵にぶち込み、炎とその後の射撃による二段攻撃という更に凶暴な代物に。
同作では炎上している敵はアーマーアイテムを落とすため、スーパーショットガンで強烈な一撃を撃ち込みつつアーマーも確保できる攻防一体の武器として活躍する。

シリーズ最新作『HALO Infinite』にて、新装備「グラップルショット」を獲得。
これまでのガジェットやアーマーアビリティに相当する補助装備であり、左腕に装着して移動やアイテム回収に使用する。
また、巻き取り切った後も短距離ながら慣性でそのまま移動できるという、ゲームにおけるワイヤーとしては少し変わった特性があり、
上手く利用すれば射程距離以上の高さの崖を登ることもできる。
もちろん攻撃にも使用でき、敵に対して使えば加速の勢いを乗せたパンチでシールドの持ちのジャッカル族もそのまま撲殺し、
乗り物に対して使えばそのまま車体に取り付き、ドライバーを叩き落として乗っ取れる。
上達すれば超高高度で飛行型ビークルを乗り捨て、敵のビークルにグラップルショットで取り付いてハイジャックなんて芸当も可能になる。
同作は本流作品としては初*2のオープンワールドを採用しており、探索が重要となるため、グラップルショットは頼もしい移動手段として活躍する。
同じ枠の装備としてドロップウォール、脅威センサー、リパルサーも存在し、これらも十分有用性が高いが、
キャンペーンではグラップルショットに一番お世話になった、というプレイヤーも多いことだろう。
一応、オンライン対戦でもフィールド上で拾えば使用可能になる。

  • エクセキューター(Tower of Fantasy)
特殊装備「アルケー」の一種に「ロボットアーム」が存在。
見た目はその名の通りロボットのようなグローブで、遠距離まで射出して対象を掴む。
使い手とロボットアームはエネルギーワイヤーで繋がれており、小型敵を掴んでから巻き取ることで手元まで引き寄せられるが、真骨頂はやはり高所や離れた足場への移動。
推進は別のアルケーであるジェットパックで行う他、空中で使用すればその場にホバリングしながら狙いをつけることもできる。
本作では初期配布アルケーしか持っていない状態でもプレイヤーキャラの機動力はかなり高いのだが、
これを手に入れれば行けない場所はないと言っても過言ではないほどに行動の自由度が拡大される。
なお、本作には「ジャイアントアーム」という似たような名前のアルケーも存在するが、
こちらは巨大な機械の腕を振り回して敵を薙ぎ払うゴリゴリの近接戦闘用アルケーであり、ロボットアームとは全く異なる。
見た目で言えばジャイアントアームの方が所謂「ロボットアーム」っぽい見た目なのでちょっとややこしい

MRVN(移動ロボット型汎用作業機)であるためワイヤーを腕に内蔵している。
主に地面や壁に打ち込んでの高速移動や、敵に突き刺して距離を詰めるといった使い方をする。
連続での使用は不可能なものの、コツを掴めばかなりの距離をトリッキーに移動することも可能で、
「上級者がこれを起点に奇襲を仕掛け、敵パーティ全員を皆殺しにする」なんて光景も時々見ることができる。
また上記のワイヤーとは別に、ジップライン系のワイヤーを張ることも可能。
遠くに打ち込んで戦場から逃走できるようにする、高所に打ち込んで撃ち合いに有利な位置を確保するなど
プレイヤーの戦術眼を試されるスキルとなっている。

  • ワイヤードランス(ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス)
「ハンター」職が使う、ワイヤーの先端に槍の穂先を付けたような武器。
武器アクションで敵に向かって飛ばして刃を突き刺し、巻き戻してキックを見舞う。
これを使えば相手が離れていようと空中にいようと一瞬で接敵できる上に武器アクションなのでハンターでなくとも使用できるため、
近接戦闘職にとっては便利であり、(マルチウエポン候補として)使用率が非常に高い。
あまりにも便利すぎるためかメインウエポンとしての性能はかなり低く設定されている。

  • 全ての車両(Spintiresシリーズ)
オフロードトラックを駆り悪路を疾走する(…というにはあまりにもスピードが出なさすぎるが)トラックシミュレータシリーズ。
タイヤが泥濘にはまって抜け出せなくなる事は日常茶飯事で、そんな時の脱出手段としてウインチが大活躍する。
一定範囲内にある木にワイヤーを引っかけ、ウインチで巻き取る事で車体を泥濘から引きずり出す。これもワイヤー移動の一種と言えるだろう。

シリーズ第三弾のSnowRunnerでは車両のカスタマイズが可能になり、ウインチにもバリエーションがある。
ワイヤーの引っかけ範囲が広いタイプ、巻き取る力が強いタイプ、それらのいいとこ取りをした高性能タイプ、車が横転してても作動できるタイプ。*3
ゲームの仕様上重要な装備のためか、エンジンと同じくらい高額なカスタマイズなので購入の際は手持ちの資金と相談する必要がある。

  • クローサー(EARTH DEFENSE FORCE IRON RAIN)
地球防衛軍シリーズ外伝作の本作では、主人公クローサーはPAギアという強化外骨格で戦闘スタイルが変化するのだが、その中にゲームを進めると解放される「プロールライダー」がある。
敵の巨大生物を兵器転用する装備であり、おそらく蜘蛛型の吐き出す糸を元にした「E-ニードル」を装備。これを撃ち込んでワイヤー移動を行う。
さらに特定条件下でこれを巨大生物に撃ち込むことで、巨大生物を操作できるという変わった性質を持つ。

本家ナンバリングにはないタイプの立体機動を行う兵科であり、その独特の挙動は本家シリーズファンにも驚きを与えた。
これまでのナンバリングが外伝作の要素をちょくちょく逆輸入していたことから、次回作でこれをモチーフにした装備が出るかも、と期待を寄せるファンも多かった。
そんな中で本家ナンバリングの開発を担当するサンドロットが出した答えが……

まさかの敵が繰り出してきた。流石はサンドロット、斜め上を行く変態企業だぜ!
作中の説明を見る限り、ビルの外壁への激突リスクやあまりの高度を生身で飛ぶ挙動など、
恐ろしくて到底人間にはできるような動きではなく、恐怖を知らないアンドロイドだからこその戦術という解釈らしい。
このゲームの人間、どんだけ猛スピードで激突したり高高度から転落したりしてもそれだけでダメージにならないけど。ついでに主人公は主に物理演算の神のせいで頻繁に吹っ飛ばされる
通常のアンドロイドが電球型の頭部に対してこちらは菱形のシャープな造形であり、耐久力がやや低い代わりに機動力が高い。
そしてアンドロイドの基本装備であるバリスティックナイフはワイヤー付刃物を飛ばす飛び道具であるが、こいつらの場合はこれをビルの外壁に撃ち込んでワイヤー移動を行うのである。
「多数の敵をまとめて相手せず、なるべく遠くから少しずつ倒す」がEDFの基本戦術であるが、その機動力故にそれがなかなか難しい敵である。
……が、機動力優先で軽くしすぎたためか、空中で攻撃を喰らうとクルクル回転しながら飛んで無防備になるという弱点を持つ。
このため持続の長い範囲攻撃などで一か所にまとめると、空中で無数のアンドロイドがもみくちゃになる様子を眺められ、
非常にシュールな光景が展開される。というかNPCの攻撃でもお手玉される。
このため劇中の説明の恐ろしさと裏腹に、擲弾兵と並ぶマスコットのような扱いをするファンさえ出る始末。

  • 主人公(SANABI)
娘を亡くした復讐者として「サンナビ」を追う退役軍人。
右腕がチェーンフック付きの義手になっているが、その手の装備でも結構いかつい代物。
移動や敵への接近は勿論、振り子移動の時に加速できたり、
天井にぶら下がったまま水平移動できたりとハイスペック。

  • 主人公(サイバネティックエンパイア)
日本テレネット(本作はウルフチーム名義)が1999年に発売した3Dアクションアドベンチャー。
三人称視点で対テロ特殊部隊隊員を操作して改造人間兵士を使うテロ組織と戦うメタルギアっぽい内容。
プレイヤーキャラクターは機動装備として非実体型の電磁ワイヤー装置を装備していて、
使い捨ての子機を近隣の壁に投射、前腕に装備された親機を電磁ラインでつないで引き寄せ運動が出来る。
が、これの挙動が非常に独特。
「そもそもワイヤーによる引き寄せが割ともっさり」
「子機と親機の距離を『保持』する事ができる」
「高い所に子機を付けて引き寄せをかけ、上昇の力がついた所でワイヤーを切る事で大ジャンプ(引き寄せ続けると子機のある壁にくっつくだけになる)」
「子機を中心とした水平円運動ができる」
などスパイダーマンのようなスイングとも海腹川背のようなラバーリングとも違う動作を行い、類似のものが存在しない。

  • カミナガ・マキナ(螺旋麗嬢 スパイラルお嬢様 超髪のマキナ)
大きな金髪ツインドリルが特徴の、巨大財閥「カミナガグループ」の令嬢。
暴走したロボットを鎮圧するために服用したナノマシンによって、
ツインドリルでワイヤーアクションができるようになったというキワモノ。
「ワイヤーアクション」としては特筆すべき点は無いが、
「髪を使ったアクション」はビンタしたり掴んだ敵をブン回したりバリアを張ったりと多芸。

漫画

両方のリストバンドにワイヤーフックが仕込まれており、作中様々な場面で使用している。
義手側のリストバンドから発射して空中に飛び出し、自身の体重を利用して義手を引き抜きサイコガンを撃つといった芸当も可能。

実は携帯できる自前の高速移動手段が一切ないヒーローなので、ワイヤーガンでビルなどにワイヤーをひっかけて移動するシーンは結構多い。
小型の銛を発射して移動したり、バッタランに付けてたり水平移動出来る装備があったりと、昔の自分で投げてた頃に比べて多彩。
そんなわけで、『ジャスティスリーグ』などでは、他のヒーローが空を飛んで現場に急行する中 一人だけ頑張ってワイヤーを伝って追いかける という場面も散見されたり。
ただし、地理を把握しているゴッサム等の場合にはスーパーマンですら見失う死角に回り込んだり、ワイヤーで飛び上がって勢いを付けた一撃は人外をもKOしたりと色々とおかしい。

  • スパイダーマン(スパイダーマンシリーズ)
スパイダーマンの象徴と言えるのがビルに射出したウェブ(蜘蛛糸の網)を引っ掛けてのターザンアクションだろう。
映画などでも非常に印象的に使われているアクションである。時にはこれを利用してキックを繰り出すこともある。

数少ない友人であるナイトオウルⅡ世の発明品であるワイヤーガンを常備している。
本来は主にビルの上などの高い場所への移動手段であり、ナイトオウルもそのつもりで渡しているのだが、割と容赦なく敵にぶっ放したこともある。
その際はナイトオウルから「あれを人に向けるとは思わなかった」とぼやかれている。

この手のアイテムとしては珍しく、腰に装備して使用する。
ガス圧でワイヤーを打ち出し、建物などに引っかけて移動するために用いる。
後腰部の推進器とセットになっているため、ワイヤーを巻き取らずとも推進・浮上が可能だが、当然使い過ぎればガス欠を起こし飛べなくなってしまう。
巨人」に人類が対抗するために編み出した装置であり、巨人の唯一の急所であるうなじを攻撃するために超高速で数十メートルも飛び上がれるようにできている。
武器であると完全にセットになっており、操作には剣部分が必須。
進撃の巨人は比較的新しい作品ながら、大ヒットした作品でもあり、後の作品に与えた影響も大きい。

ショボい鈎縄と人間離れした腕力と怪力、跳躍力で立体起動装置並の挙動ができる。
凄ェ!!

彼の持つ「遺物」のひとつ「月に触れる(ファーカレス)」がワイヤー射出能力を持つ。
正確には、深界由来の生物から採取した粘り気のある物質と、それの射出装置を組み合わせた加工品。
壁などに飛ばしてワイヤーアクションの要領で移動できるほか、動く標的に当てれば捕獲網のように動きを封じることもできる。

彼の発明品の一つに鉤縄射出装置が仕込まれているベルト「ウソップアーアアー」がある。
もちろん後半部分のイントネーションは 「(ターザン風に)ア~アア~~~」 である。
しかし初使用時はベルトとロープの切り離しができないという移動手段として致命的な欠陥があり、
またこのテのワイヤー射出機の類にしては珍しく、一度射出し目標に固定した鉤爪は本体側から解く事ができないため、
結局移動も逃げる事もできないまま敵の攻撃の的になってしまった。
初登場時以降も時々登場するが、移動手段というよりは専ら高所作業時の命綱・安全帯代わりであった。

超人系悪魔の実「イトイトの実」の能力により、糸をひっかけての高速移動を得意とする。
なんと、雲にすら糸をひっかけられるため、雲さえあれば海を越えて身一つでどこまででも行ける、というカナヅチばかりの悪魔の実の能力者としては非常に強力なアドバンテージを持つ。

第3部終盤のごくわずかな間だが、両者のスタンド「紫の隠者」と「法王の緑」が伸びるスタンドであることを生かし、屋敷から脱出したDIOを追いかけるのに使用。
この場面は全員テンションが上がったためか、本来全員飛行能力などないはずの一同がまるで空中戦をやっているかのような激しい戦いになっていた。

原作におけるワイヤー移動のシーンは無いが、バトルロワイアルゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー」にて伸びる腕による遠距離攻撃と共にワイヤー移動能力を獲得。
その結果、長射程、高機動力、低火力という、他のジョジョキャラにはない強みと弱みを持った独特なキャラクターとなっている。

湯隠れの里の抜け忍で、の一員を務めている。
武器として末端からロープが伸びた三つの刃が付いた大鎌を使用。
アニメでは空中で身動きが取れない際に鎌を地面に刺した状態で、鎌に付けられたスイッチを押してロープを縮めることで、その位置に自分が引き寄せられるような形で移動するというトリッキーなことをしていた。

ワイヤーを設置するトリガー「スパイダー」は本来は相手を転ばせたりする妨害用なのだが、主人公の遊真や木虎はこのワイヤーを足場にして高速移動しながら攻撃を行う。
このワイヤーは色を調節して見え難くしたり、オペレーターの支援により味方だけに見えやすくすることも可能。
木虎はワイヤー射出&巻き取り機構を搭載した改造ハンドガンでより機動力を上げている。

また、若干例外的になるが景浦隊員も不定形のトリガー「スコーピオン」で伸ばした剣先を鉤爪状に変化させ、擬似的に鉤縄のように運用している。
……これは両側のスコーピオンを連結して振るう荒業“マンティス”の一環なのだが、そもそもあくまで剣なので複雑な変形は技術がいること、
伸ばせば伸ばすほど強度が落ちて扱いが難しくなることを考えればかなりの高等技術である。
加えてトリオン武装は最弱トリオンのひょろひょろ分割弾であっても非トリオン物質なら紙くずのように吹き飛ばせるため、
トップクラスの攻撃力を誇る近接武器で勢いよく伸ばして壊さないように“掴む”というのはかなり難しい技能だと思われる。
景浦隊員はマンティスの考案者ということもあって、スコーピオンの変幻自在の特性を最高レベルで活かしていると言えるだろう。

木星帝国総統クラックス・ドゥガチの腹心。
ギリやカリスト兄弟らを教えた教師兼任特殊工作員。
手首に伸縮自在なワイヤー暗器を仕込んでおり、敵を拘束する他、無重力空間下での高速移動にも使用している。


小説

「人の手足な」がモットーのドウグ社製巻上げ機構付きフックロープを愛用。
カーボンナノチューブ製のロープはターザンめいた移動や巻上げ機構を用いた直線移動などを可能にする。
拘束具としても優秀で、空飛ぶニンジャを縛ってロデオめいたことをやったことも。
後にナラクもこのニンジャギアの有用性を認め、ジツによる再現を試みている。
宿主であるマスラダ・カイがフジキドから借りパクした「聖なるヌンチャク」を腕に取り込んだことでロープがさらに強靭になり、
その戦いの後でナラクが枯渇した一時期を戦い抜いたことで、マスラダ自身のロープの活用法も前以上に巧みになっている。


アニメ

ジャングルクルーザーに乗るチワワ。
パウパック*4にケーブルハンドという小道具が搭載されており、その小道具を駆使して大ジャンプしながらの移動を行う。

ご存じ世界を股にかける天下の大泥棒。
腕時計内にワイヤーを仕込んでおり、屋根伝いに移動する際などに射出する描写が見られる。
本項では便宜上テレビ第4シリーズで記述したが、テレビスペシャルなど他のアニメ作品でも使用する機会が多く、カリ城ではベルトのバックル内部機構と連動した描写となっている。

多くの機体がスラッシュハーケンと呼ばれる先端が楔または棘状になったアンカーを装備しており、
これを射出することで高所への移動、逆に高所や航空機からのラペリング、あるいは近距離用の射撃武器として使用することができる。
フロートユニット登場以前はKMFが高所に移動するに当たってはこれがほぼ必須であり、三次元的な機動をするには重要な装備だった。
フロートユニット一般化によって移動手段としての重要度が下がった後も装備としては依然残っており、メタ的にはKMFというロボ自体の象徴となっている。
グラスゴーとその流れを汲むブリタニア帝国の量産型KMFは胸部に2基、ランスロットは腰の左右と両腕に計4基、
ガウェインは五指の先端、蜃気楼とその系譜は両膝に計2基、パーシヴァルは両肩と頭部に計3基、紅蓮弐式以下ラクシャータ製KMFは左胸に1基……
といった具合に、機種や生産国などによって装備部位や数、形状は異なる。
ランスロットに関しては並外れて高い出力に支えられ地面にアンカーを発射しその反動で垂直に飛び上がるというワイヤーとしては珍しい機動を見せた事もある。

ワイヤー付きのナイフを装備しており、戦闘時にはこれを周囲に投擲してワイヤーを利用した立体的な移動で敵を翻弄する高い身体能力を持つ。
「電流を自在に操る」契約者で、このワイヤーを通した電流による攻撃が主な戦闘スタイル。

ノリス・パッカードが駆るグフ。
右腕に内蔵したワイヤー型のヒートロッドで、敵航空機に引っ掛けて空中戦をしたり、落下予測を狂わせてサンダースを手玉に取った。
敵MSを捕らえれば電撃を流して機能停止に追い込むことも可能。その他射出武器としての使用や咄嗟に捨てた武器を回収したりと、その多彩なアクションはノリスの高い技量を印象付けた。

ブリッツガンダムをベースにした特殊機。
原型機と同様にミラージュコロイドの透明化による強力なステルス性を備えている。装備にはブリッツ同様の左腕部ロケットアンカーを持ち、更に全身にアンカーを多数増設している。
大量にアンカーが装備されている理由は宇宙空間での移動に際し、スラスターを使わずに移動することで熱源探知を掻い潜る*5事を狙いとしている。
珍しい宇宙専門のワイヤー移動キャラにして機動力ではなくステルス性を重視した結果のワイヤー移動使いである。

地球側陣営の量産機であるKG-7アレイオンの宇宙仕様に、両肩に計8基のワイヤーユニットが装備されている。地球製カタフラクトの装備は後方互換性があり、主人公の運用する旧型機にも同様のものを装備している。
作中登場する月の破片から形成されたサテライトベルトで主に運用され、浮遊する岩塊にワイヤーの先端を突き刺して燃料消費を抑えつつ軌道を変更する「ワイヤースイングバイ」に利用するほか、主人公こと界塚伊奈帆は敵機の引き寄せなどにも活用した。
ワイヤーを短くして旋回半径と旋回時間の短縮を図った「高G旋回仕様」を利用しているとの作中の台詞から、よりワイヤーが長い仕様もあることが推測される。

テッカマンは後年のテッカマンブレードと異なり、自力での推進力を有しておらず、宇宙空間での戦闘においてはサポートメカのペガスへの搭乗、もしくは敵円盤を八艘飛びすることで機動力を得ている。
後者の際にはテックウィンというムチを振るい、敵円盤に巻き付けることでワイヤー移動で飛び移りつつ、圧倒的多数の円盤の編隊を次々と撃破する。
なお、テッカマンブレードもテックウィンは所持しているが、もっぱら投げつけたテックランサーの回収に使用している。


実写作品

右腕のカセットアームの一つ「ロープアーム」は先端に鉤爪がついたロープを射出する。
これを対象に引っ掛けたり巻き付けたりしてから巻き上げることで、自身を移動させることができる。

クレーンアームを使用する事で、ワイヤー移動が可能。

万能武器コマンドバットをロープに変形させ、ターザンの要領で飛び回る。
コマンドバット自体は共通武器なので他のメンバーがロープを使うこともあったが、最も使用頻度が高いのは彼であった。

小型の多目的ツール「スコープショット」にはクローアンカーの射出機能があり、これを壁や天井等に突き刺して高所への登坂や離れた足場への移動に使う。
射出の勢いがそれなりに強いため、即席の武器としても使えないでもない。

  • ブルーレンジャー(パワーレンジャー 映画版)
アメリカ版トリケラレンジャーの劇場版仕様。
TV本編ではパワーランス(トリケランス)を武器としていたが、同作ではオリジナル装備「スリンガー」を引っ提げて登場。ワイヤー移動で敵を翻弄したり、敵にぶつけて攻撃したりと変幻自在の使い方が可能。
序盤でレンジャーは変身能力を失ってしまうため、出番がさほど多くないのが残念なところ。

多目的射出装置「クラッパー」のアタッチメントのひとつにアンカーユニットが存在。
レスキューがテーマの作品ということで派手なアクションに使われることはそれほどなく、専ら突き刺してからの巻き取りでゆっくり昇り降りを行うのに使っていた。

専用装備のひとつとして、フック付きの特殊カーボンファイバー製ロープを射出するツール「ボスワインダー」を所持。ワイヤーの長さは50mで、先端の特殊粘着球で様々な材質に吸着できる。
カートリッジや特殊弾の射出も可能。
使用する際は照準器がポップアップする。
『ソルブレイン』は『ウインスペクター』の直接の続編となるため、恐らく前述のクラッパーの発展型と思われるが、あちらと比べるとかなり小型であり、技術の進歩が窺える。

掌に収まる薄いケースくらいの箱(ベルトのバックルらしい)からワイヤーを射出、移動している。
射出時は低所にいる場合上方へ打ってから移動するため、高低差を利用している事が多い。
射出時はベルト部分=腰からではなく手に持った状態で射出する。

右腕のワイヤーパンチは移動手段として使うこともある。




追記・修正はワイヤーを引っ掛けられる部分を見つけてからお願いします。

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最終更新:2024年03月31日 13:02

*1 同程度の性能の技は30~40回使えるのが普通なのに、つるのムチは最初期はたった10回しか使えず、現在でも25回とやや少ない

*2 外伝作品も含めるのであれば『HALO3: ODST』が初

*3 本作のウインチは基本的にエンジン動力で作動させており、車が横転してエンジンが止まってしまうと作動できない

*4 トラブル解決に必要な小道具を搭載したバックパック。

*5 SEEDの世界ではレーダー波を阻害するNジャマーという装置の効力が地球圏を覆っているため、レーダーの代用として索敵手段に熱センサーが多用されている。ミラージュコロイドは光学的に透明化するものの熱を隠せないため、折角ミラージュコロイドで姿を隠してもスラスターを吹かすとその熱で場所を知られてしまう事が問題となる。