イタズラの大精霊ハロ/お菓子の大精霊ウィーン(遊戯王OCG)

登録日:2024/11/05 Tue 19:30:15
更新日:2025/05/25 Sun 20:19:46
所要時間:約 6 分で読めます




《イタズラの大精霊ハロ》と《お菓子の大精霊ウィーン》とは、遊戯王OCGに存在するカード。
初登場は「SUPREME DARKNESS」


【性能】

《イタズラの大精霊ハロ》
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻0/守0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
このカードが自分フィールドに表側表示で存在する場合、
相手は以下の効果から1つを選び、自分はその効果を適用する。
●このカードの攻撃力は、自分の墓地の悪魔族モンスターの数×800アップする。
●自分の墓地の悪魔族モンスターの数×500ダメージを相手に与える。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
相手フィールドのモンスター1体を墓地へ送る。

《お菓子の大精霊ウィーン》
効果モンスター
星4/光属性/アンデット族/攻0/守0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
このカードが自分フィールドに表側表示で存在する場合、
相手は以下の効果から1つを選び、自分はその効果を適用する。
●このカードの攻撃力は、自分の墓地のアンデット族モンスターの数×800アップする。
●自分の墓地のアンデット族モンスターの数×500ダメージを相手に与える。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
相手の墓地からモンスター1体を自分フィールドに特殊召喚する。


【2人の概要】

ハロウィンも近い2024年10月26日。遊戯王オフィシャルカードゲームのパック「SUPREME DARKNESS」が発売された。
その中にはハロウィンをモチーフとしたモンスターカードが2枚封入されていたのだ。

それぞれ「墓地の自種族のモンスター」に対応したバーンダメージ(Trick)もしくは(or)パンプアップ能力(Treat)を持つ。
…のだが、この効果はどちらかしか使えず、更にその選択権は相手に与えられる。
相手が選択するカードは弱い」というのが遊戯王だけでなくカードゲームではよく語られる言葉であるが、その分数値は割と破格。
墓地の対応モンスターがたった3体でもパンプキンアップは攻撃力2400となり上級モンスターレベル、バーンを選ばれても1500ダメージと割と馬鹿にならないレベルである。
更に悪魔族、アンデット族共に墓地肥やしは得意な方である為、ある程度展開した後に出てくると割とやばい攻撃力orダメージとなるのは必至。
最悪の場合死に方しか選べないような状況になることも…。
……とはいえ「ライフを削るのに直結するだけ」という効果は「それができる状況なら他にいくらでも勝ち方がある」傾向にあるので決して強いとは言えないが、破格の数字によるロマンはある。

加えて彼女たちは戦闘もしくは効果で破壊された場合にも発動する効果があり、《イタズラの大精霊ハロ》 はモンスターの墓地送り、《お菓子の大精霊ウィーン》は相手墓地からの蘇生となかなかに強力。
単なるネタで片付けられない不思議な強さを持つカードと言えよう。
ただし共通の弱点として(1)の効果で後者を選択される、もしくは効果を無効にされた場合は攻撃力0のモンスターが棒立ちになる事は注意したい。
一応双方とも属性、種族、レベル全てが恵まれているのでエクシーズ、リンク素材やコストなどに使ってしまうのもいい。
特定のカテゴリやテーマには属さないが、専用サーチ魔法が存在しているため採用枚数の実質的な水増しも可能。
2人とも通常レア(マスターデュエルではSR)と手に入りやすいのもポイントか。

総じて扱いは難しいが、現代でも通用する相手に圧を与えるカードデザインとなっている。
2024年現状の環境では種族で固まったデッキのサポート役が主な使われ方だが、敢えて彼女たちに特化型デッキを作るデュエリストもいる。

以上が2人に共通する事項。
ここからは彼女たち独特の魅力を洗い出してみよう。


【個別の概要】


《イタズラの大精霊ハロ》


一緒にあそぼーよ
ボクが遊んであげるからね

前述の通り、墓地に悪魔族が多数落ちているとより効果が強力になるカード。
悪魔族で有名な墓地送りテーマと言えばまず思い浮かぶのが【インフェルノイド】だが、このデッキは余計なモンスターが落ちたり召喚されてしまわないように手札誘発すら切るのが主流の為一見相性は悪そうであるが、逆に通常召喚権も余りがちなので1枚くらいは差していいかもしれない。
他に考えられるのが【破械】。
能動的に破壊を繰り返すデッキのため自動的に墓地が肥えていく上に、最悪の場合はハロを破壊して(2)の効果を撃てるため特に相性がいい。
また《光なき影 ア=バオ・ア・クゥー》はリンク素材に悪魔族を要求する上に光、闇属性モンスターをリアニメイトできる為、特にハロと相性のいいリンクモンスターと言える。
他にも【暗黒界】【ユベル】【ラビュリンス】【デモンスミス】といった悪魔族主体のデッキは割と墓地に悪魔送りがちなので、そんな彼女たちのデッキのエッセンスにハロちゃんを指すのも悪くはない。
破壊される場所を問わないため、デッキの攻守0の悪魔族を破壊できる《ナイトメア・スローン》をモンスター除去カードに変えることもできる。

公式X(旧Twitter)で公開された設定によると、一人称「ボク」と明るい感じの少女だが、彼女を見てしまうと魂を抜かれてぬいぐるみになってしまう
その後はハロが遊んでくれるらしいが、果たしてそんな悪魔少女が大切に扱ってくれるかはわからない…。


《お菓子の大精霊ウィーン》


オカシ! オカシ! オイシイね!

こちらはアンデット族が対象。
…悪魔族に比べるとアンデット族はもう墓地が住処みたいなもので、更に強制的に墓地のモンスター全員をアンデット族に出来る《アンデットワールド》もあるので、必然的にそれらを扱うデッキなら彼女の力も最大限発揮できる。
他にも妖怪少女…というか《灰流うらら》がアンデット族なのでハロよりかは墓地にモンスターを送りやすい。
…と言いたいが墓地から除外して発動する効果も多いのでカードプレイの順番には気をつけたいところ。それとアンデット族と言っても流石にモンスターの絶対数の少ない【エルドリッチ】での活用は難しいか。
特に面白いのが【ワイト】デッキ。
《ワイトロード》等で墓地を肥やしまくり、高いステータスとなった《ワイトキング》…のついでに《お菓子の大精霊ウィーン》ちゃんも出せば超火力モンスターが2体並び相手は絶望必至である。
更になんとか効果でどかせたとしても、ウィーンちゃんは相手墓地からモンスターを蘇生できる。その蘇生に制限はない為、相手は彼女の除去に慎重にならざるを得ないだろう。

ハロと同じく彼女も設定画が公開されているが…「どれだけ食べてもお腹が一杯にならない」「見るものがお菓子に見える」「歩いた後に骨が散らばっている」…ともうやばい事しか書いてない。
ハロはまだ意図してトリックしているのに対し、彼女は無意識のうちにトリートしちゃっているのである。恐ろしい…。
それとウィンちゃんではない。


関連カード

《Trick or Treat!》

通常魔法
(1):自分のデッキ・墓地から「イタズラの大精霊ハロ」か「お菓子の大精霊ウィーン」1体を手札に加える。
ハロかウィーンをサーチ出来る専用魔法。「!」がついてるが決してR-ACEの魔法ではない。
効果は単純明快、《イタズラの大精霊ハロ》か《お菓子の大精霊ウィーン》をデッキから手札に加えるのみである。
しかも最近のこの手のカードにしては珍しくターン1制限がないのが地味な強み。
絵柄も可愛いので彼女たちを使うのなら是非とも採用したいカードである。



【余談】

遊戯王マスターデュエルでもハロウィンに関連して「SUPREME DARKNESS」発売より2日後にスピード実装された。
紙媒体とMDでほぼ同日に実装したのは《賜炎の咎姫》以来となる。
だがサーチカードの《Trick or Treat!》は同時実装されなかったのでまだ全力を出せない状態である。

更に彼女たちを主体とした「デュエルトライアル/レンタルコンペティション~ハロ&ウィーン~」も行われた。
…が、ハロ側のデッキは単純な地力が高く墓地にバンバン悪魔が溜まっていく【破械】だったのに対し、ウィーン側の【ヴァンパイア】デッキは戦術や展開の為に墓地からモンスターを除外してしまう事も多く、いまいち強みを発揮できない状態となっていた。

また、期間限定でアイコン・デッキケース・デラックススリーブに加えてマスターパック10パックがセットになった「ハロ&ウィーン アクセサリーセット」が販売された。

絵柄や2人の少女が好き放題やっていることからイビルツインの2人を思い出したデュエリストも多い。
彼女たちは悪魔族リンクモンスターが主体なのでハロの方は採用する価値があるが、アンデット族もいない事はないが1体かつ墓地から除外されて発動する効果持ちなのでウィーンはちょっと厳しいか。







《アニヲタの大精霊シュウセイ》
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。 相手は以下の効果から1つを選び、自分はその効果を適用する。
  • 自分の墓地の悪魔族モンスターの数×800文字追記する。
  • 自分の墓地のアンデット族モンスターの数×800文字修正する。


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最終更新:2025年05月25日 20:19