パーフェクトガンダム

登録日:2012/04/03 Tue 20:20:38
更新日:2025/10/18 Sat 05:12:03
所要時間:約 5 分で読めます




パーフェクトガンダムとは、漫画「プラモ狂四郎」、企画「MSV」などに登場するMS。
型番:PF-78-1




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概要

宿敵、サッキー竹田との戦いに備えて主人公の狂四郎こと京田四郎がガンダムを元に作り上げたガンプラ
何枚ものプラ板を貼り付けて強化装甲にした他、みどりに集めさせたガラクタの中にあった腕時計のバンドをシールドベルトにし、更にシールドの裏にビームサーベルや爆雷を仕込んでいる。
単行本の解説では脚部などの装甲はプラ素材ではなくバルサ素材(木材)で作られているらしい。
右腕には二連装ハンドビームガン、背部のロケット砲など重武装化もなされ、まさに遠近隙無しの「完璧なガンダム」となった。

また大型バックパックは元より、脚部の強化装甲にもバーニアが追加されているため、機動性もむしろ原型機より向上しているという改造っぷり。
不眠不休で作り上げた狂四郎の努力の賜物だろう。ただ『ガンダムに装甲と追加武装を加える』というコンセプトはガンキャノンがやっている。
当時の設定では元々の馬力も上なガンキャノンをベースに改造した方が遥かに楽だったろう。まあロマン優先ということで


【劇中での活躍】

前述の通り、不眠不休で完成させた四郎が使用。
宇宙フィールドでは迷彩マントを使って身を隠し、爆雷を使ってサッキーの仲間を撃破。その後のサッキーとの決戦では多くの武器を使った後、ビームサーベルとパーフェクトジオングの大型ソードの斬り合いとなって頭を砕かれる。
最終的には四郎がロケット砲に仕込んでいた水鉄砲を放ち、それがジオングに仕込んであった電飾の光ファイバーをショートさせ撃破。戦いに勝利した。

その後も四郎はこの機体で戦うが、強化装甲が固定式だったためパージ出来ず重くなってしまう等の弱点が発覚。そのため四郎はパージが可能なフルアーマーガンダム(パーフェクトガンダムII)、機動性やシンプルさを追及したレッドウォーリア(パーフェクトガンダムIII、通称レッドガンダム)等を生み出すのであった。
それ以降も装備を分離できるようにするなど改造を加えて使っている。また、狂四郎以外が使った事もあった。
ホビートピア編では「ハイコンプリートモデル Ζガンダム」ベースのHCMパーフェクトガンダムを製作。
新プラモ狂四郎では銀のコアファイターを組み込んだ黄金のパーフェクトガンダムを製作していた。

プラモ狂四郎のスピンオフである『ホビーボーイ飛人くん』では、2機のパーフェクトガンダムが登場して四郎と飛人がそれぞれ使用し、2人でラスボス・おもちゃ大王と戦った。


なお、フルアーマーガンダムは元々パーフェクトガンダムを宇宙世紀の世界観に合わせるためリファインされた物であったが、上記のように本編に逆輸入された後は「MSV」に正式に組み込まれている。

「MSV」では「開発計画は存在したらしいが、超極秘だったため誰も知らなかった」という説や「戦後、軍から写真と共に公表されたが、存在が怪しいのでトリック。むしろ初めから存在しなかった」という説がある。なおFSWS計画との関連性も大有りに見えるが、それすらも不明である。

世界観を共有する漫画「超戦士ガンダム野郎」では「プラモ狂四郎の弟子」を自称する実は製作ノートと設計図を入手しただけで本人から学んだのではない
豪多亜留が、将頑駄無から下半身を破壊されればハリマオ合体、タイガーを破壊されればパーフェクトガンダム、
そして最後にダメージを受ければアーマーをパージしてRX-78というダブルウェポンを製作している。


【ガンプラ】

「MSV」シリーズでは1/144、1/100で発売。SDガンダムでも何度か発売された。
1/144はアーマーの着脱は不可。何気に1/144ガンプラで初めてポリキャップを使用したキットである。

1/100は1/100フルアーマーガンダムで新規設計されたガンダム素体にアーマーを着せる方式なのでアーマー着脱ができるようになったが、着膨れ感がかなりあるのが欠点。

後にカトキハジメデザインの物がフルアーマーガンダム等と共に「GUNDAM FIX FIGUREATION」で発売。このデザインでのSDプラモも発売されている。

そしてMGで狂四郎デザインの物が発売。素体のガンダムはアニメのイメージに近い他、強化装甲も保持力が高く可動もあまり損なわれていない良作。説明書には「プラモ狂四郎」の特別漫画が収録されている。
しかしプラモ狂四郎版であるため版権の一部が今も講談社にあるらしく、版権料のために再生産が難しいとバンダイ社員である川口克己(川口名人)氏に言及されている。よって現在は店頭販売を終了し、ウェブ通販やバンダイ直営店で限定生産されるのみ。
また、かねてより人気の高かった素体のガンダムはガンダムベース限定で単体販売が行われている。


【ゲームでの活躍】

  • Gジェネ
「ZERO」から狂四郎と共に登場。なお四郎の声は「ポケモン」のサトシでお馴染み松本梨香女史。またサッキーは森川智之氏であり、両名共に「Vガンダム」に出演していた。

性能はぼくのかんがえたさいきょうの初代ガンダムと言っていいくらいブッ飛んでおり、攻撃力と防御力がネオ・ジオン以降の主役ガンダム、またはアナザー系の主役機に匹敵する。
また武器も威力6000、消費EN50のビームサーベル、射程2から撃てる高出力のBEAM2扱いの二連発ハンドビームガン、2発当たれば威力7000(しかも消費ENは16と少ない)と凄まじい勢い。
PS時代とPでは射程2から強攻撃が出来る=強機体だが、機体数は少ないのでいかに強いかが解るだろう。

確認しておくが、本機は初代ガンダムに強化装甲と追加武装を付けただけの機体である。加えて、脱出機能持ちなので一度やられても安心。魂以降だとフルアーマー効果で実体攻撃にもそれなりに強い。なんなんだコイツ…。
さすがにコアファイターはないのはスタッフの良心か。ちなみにPS時代で装甲をパージした姿は1stシナリオでアムロが第1話で乗るサーベルしか持っていないガンダムだったりする。

ただ、NEO辺りだとPS時代ほど強くはないが、その武装のおかげで隙があまりない。
魂以降はカトキデザインで登場し、ハンドビームガンがBEAM1になってしまったりWORLDではビームサーベルが威力4500になってしまうなど弱体化されている(それでも剣としては強い上に消費ENが20と使い易くなった)が、基本性能はPS時代と変わっていないのでまだまだ現役である。

しかし、同じような強化型であるはずのフルアーマーはあまり強くないのに、このイカレ性能は一体…プラモスピリットがあるだけでこうも変わるのだろうか。

ちなみに、フルアーマーガンダムは初代以外では外装パージ(脱出機能)がない。どういう事よ?

さらに言うなら、ジオングに足付けただけのはずのパーフェクトジオングはスペックだけならこいつよりもさらに上。
ジオン驚異のメカニズムってレベルじゃねーぞ!?

そんなパーフェクトガンダムだが、OVER WORLDにて後輩にあたるビギニングガンダム達への中継ぎ機体となった。
アッガイから目指した方が早いとか言わない。
いい加減武器性能が落ち着き、ビームサーベルもさらに威力が下がった*1…と思いきや、今度は肩部ロケット砲改めショルダーキャノンが確変。攻撃力5200になった。
実弾武器が復権したのもあって、火薬系を付ければいい働きをする(パージしてガンダムになってもハイパーバズーカがあるので悪くない)。
まだまだフォーエバーガンダムには負けんというパーフェクトの魂の叫びが聞こえる気がしないでもない。

「GENESIS」ではキャノンがビームキャノンに変更され、必殺技としてパーフェクトアタックが追加、機雷がMAP兵器化と様々な強化を受けたものの
年代格差の激しい作品であるため最後まで使い続けるには相当のテコ入れが必要である。

  • Another Century's Episode 3 THE FINAL
隠しユニットとして参戦。四郎の声はGジェネと同じく松本梨香女史。
プラモ狂四郎内で披露した様々なギミックを忠実に再現しており
隠しユニットだけあって性能はとても高い。

  • SDガンダム ガシャポンウォーズ
タイアップのガチャガチャのパスワードとゲーム内モードでの2機のみ入手という待遇を受けてゲスト参戦。目は無い。
2連ビームとキャノンにサーベルにバルカンと一通りの武装は揃えているが、重装備の影響でスピードはやや低く、素体のガンダムと一長一短。
マップ対戦で使うと移動距離が短めで、戦闘面では悪くないが見映えしない。
始めたばかりでも手に入るので、同じくパスワードで手に入るストフリやvガンを入れる為のボックス容量上げの為に当面のエース機として使えるのが幸いか。

  • Extreme vs. シリーズ
この度MAXI BOOSTと家庭版FULL BOOST(DLC)に参戦。MAXI BOOST ONにも継続参戦。コスト2000。
普通のガンダムとは全く異なる武装構成となっている。
肩部ロケット砲はサブ射撃で水鉄砲、後サブ射撃で山なりに飛ぶ実体弾、特殊射撃で着弾地点に爆風を起こす照射ビームとなっている。
格闘CSでは被弾するまでロック距離を延ばすセンサーアイを使い、特殊格闘では機雷を投げる。格闘ではドロップキックや頭突き、ロケットパンチを行う。
MAXI BOOST ON参戦機体で、エクストラ機体でもない機体としては唯一Extreme vs. 2で削除されてしまった。
後に公式インタビューの中でこの機体について触れられた際には参戦出来た事が奇跡のような形で触れられていた為、期間(タイトル?)限定の企画扱いだった様子。
Extreme vs. 2からプラモ機体の参戦が増えた為、このタイミングでいなくなってしまったのは少々残念である。


ガンブレシリーズには「2」より登場。アセンブルの都合、バックパックとダブルビームガンを繋ぐケーブルがなくなっている。
シールドはビームサーベルと機雷を仕込んでおり、ガンダムシールドの上位互換となっているので連邦系機体のアセンを組むうえで使い易い。

ジオンの興亡4弾より参戦。なおカードのレアリティは最高の「パーフェクト」……ではなく「マスターレア」での収録。
しかし地形適正が全て○という驚異的な適正を持つのが強み。
とはいえ○のままでは宇宙・森林・砂漠では地形アクシデントを受けてしまうので、地形特性アップパーツを装備させたりして補うと良い。
なお必殺技はゲームオリジナルの技としてパーフェクト・スピリッツを披露する。
機雷と肩の大型キャノンで攻撃後、2連装ビーム・ガンからビームサーベルを発振(本作オリジナル)。
そのまま自身が錐揉み回転して突撃する。
まさに漫画初出機体と言わんばかりのMS離れした動きは必見。


シロー編の追加ミッション「ハードコア」をクリアすることで入手可能な他、キャンペーン限定で制作された特別版『角川書店連合企画 特別編』ではシャア専用ガンダムとともに最初から選択可能
コマンド入力で味方機に設定することもでき、設定通り移動速度は低いものの、耐久力やバーニア推力は上昇しており、特に前者はMSではトップクラスの性能を誇る。
武器はダブルビームガンとショルダーキャノンが固定兵装として装備されている。
いずれも強力な性能を誇るので変更できない点もあまり気にならない。
残念ながらパーフェクトジオングは登場しない。


【アニメでの活躍】

プラモ狂四郎は知名度こそ高いがアニメ化はしていないので、長くこの機体が映像化されることはなかった。
初のガンプラアニメである『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』では
「現代のフルアーマーガンダム」という触れ込みのフォーエバーガンダムに取って代わられてしまった。
その後継アニメである『ガンダムビルドファイターズ』は小学館版権という事もあり、アニメ媒体での登場は半ば諦められていた。

しかし、ファンは『ビルドファイターズ』後期OPを見て腰を抜かす事になる…そこにはあの懐かしい機体のシルエットが確かに写っていたのだ。
そして最終回、パーフェクトガンダムはセイの父親であるイオリ・タケシの機体として満を持して登場。
「父親世代のガンダム」の代表として「子どもたちの世代のガンダム」であるスタービルドストライクガンダムビルドガンダムMk-IIの背中を見送るという大役を果たした。

出番は10秒にも満たなかったが、狂四郎ファンにとって30年越しの夢が叶えられたのである。
このことには狂四郎の作者であるやまと虹一氏も仰天し、2年越しにブログを更新する羽目になった。


【その他のバリエーション】

  • パーフェクトガンダム ブルーナイト
プラモ発売の際、近藤和久がディティールアップのデザインをして小田雅弘が製作した作例。
初代パーフェクトガンダムに近いが、胸部がダクトではなくバーニアになっているのが特徴的。
機動戦士ガンダム20周年のときに出た『ガンプラジェネレーション』という書籍の表紙を飾っている。

  • サイボット狂四郎版パーフェクトガンダム
漫画にて、四郎のデータを移植したサイボットが使用。
サイバー感を意識したのか、肩や腹部などに基盤パーツ的な意匠がみられる。
ちなみにパーフェクトガンダムそのものではなくブルーナイトがデザインモチーフになっている。

  • ブラックパーフェクトガンダム
津田誠によるプラモ改造例。
銀河漂流バイファム』のトゥインクルヘッドの肩パーツをヘルメットとして装着し、銃身を延長したロケットガンを装備して、バックパックも改造した上で、全身をフラットブラックに塗装している。
前述の『ホビーボーイ飛人くん』の最終回で、ラスボス・おもちゃ大王の使用する機体として登場。
連射針や銃からの火炎放射等で狂四郎と飛人のパーフェクトガンダムコンビを追い詰めるも、破壊されたガンダムを組み合わせて修理した2人によって倒された。
この時は黒マントを装着しており、「ブラックガンダム」と呼ばれていた。

  • パーフェクト・ガンダム
『サンダーボルト』に登場したMS。同名だが内容は別物。詳細は後述。


【余談】

  • 元々この機体はガンダムのテレビシリーズに参加していた板野一郎が描いた落描きが元で、その絵は「MSV」での1/144の箱絵に使われた。
    この時点でパーフェクトガンダム、ジオング共にほぼデザインは完成しており、また「アーマードガンダム」という名称だったらしい。
    背部デザインがなかったため漫画に登場させるにあたってモデラーの津田誠が背部をデザインした。

  • 装甲がパージできない欠点があって後に改善された本機だが、これはプラモ化が決定した際に小田雅弘によってデザインが見直され、追加された機能である。



・サンダーボルト版



概要

機動戦士ガンダム サンダーボルト』にもパーフェクト・ガンダムというMSが登場。但し名称が同じだけで、上記解説のパーフェクトガンダムとは全くの別物。
リユース・P・デバイス装備高機動型ザクフルアーマー・ガンダムを解析してジオン残党が再建したものも含む各種パーツを換装したザクとガンダムのキメラみたいなビジュアル。
サンダーボルト宙域で喪失した頭部やサーベル、そもそもフルアーマー・ガンダムでは装着していない初代ガンダムと同形状のランドセルなど一部はジオン残等側の新規製造と思われる。また、右脚や左腕などもフレームごと喪失しているため、オリジナルのパーツの流用ではないと考えられる。
なおこの残骸自体は深緋のカラーリングなのだが、わざわざトリコロールに塗り直されているあたりガンダムに対するジオンの妄執が窺える。
正面から見た外見はほぼRX-78-2ガンダムと瓜二つだが、胴体や足からザク特有の動力パイプが見えている上に、メインカメラの起動音はザクのまんまとキメラらしさが色濃く出ている。
さらには、サンボルにはチラッと初代ガンダムのビジュアルが登場しており、それと比較すると幾分か"マッチョ" でありサンボルらしい機体になっている。*2
そもそもこのパーフェクト・ガンダムの実情はカルト宗教にハマった、四肢を失ったニュータイプパイロットがアナハイム社を抹殺するための切り札兼尖兵に成り果てた末路でもあるので、この項目のパーフェクトガンダムとは異なり子供らしい夢も浪漫も存在しない狂気と執念の化身である。
どこぞのガンダム馬鹿どこぞのザクマニア(スパロボ設定)がこれを見たら揃ってブチギレそうである
ただし、パイプの露出に関しては作者が狂四郎版のパーフェクト・ガンダムに敬意を払ったものであるとしている。
また改造方法やその性能向上の表現も、何処となく昭和の香りがするものであり、プラモブームへのリスペクトが感じられる。

強化にあたり装甲強度200%向上などと勇ましい数字が並ぶのだが、ここでその素体となっているのはMS黎明期のザクⅡJ型である点に留意しなければならない。
つまり、元が超硬スチールの陸戦型MSと比較したために、ここまで向上しているように見えるのである。そもそも、改装に使用したパーツがフルアーマー・ガンダムの素体のものである以上ハードウェアとしてはガンダムと同等が到達点である。
よって、真に脅威と言えるのは脚部スラスター反応速度の30%アップという数値であり、リユース・P・デバイスの生む思考から操縦までのタイムラグの短縮と改修によって向上した機体側からのレスポンスの速さにより、常軌を逸した速さで機動力を発揮するのである。
なお、ビーム兵器についてはやはりジオン側は遅れていたのか、サーベルしか装備していなかった。
そして、サンダーボルトの量産機に目を向けると、ジム改やジムカスタム等々そろそろRX-78-2に並ぶスペックの機体が登場しつつあり、モビルスーツのハード性能だけを見るならば良くも悪くも特筆した点は見られないのである。
つまり、リユース・P・デバイスとダリル・ローレンツの素質、そして後述するブラウ・ブロが揃って初めて最強たり得ると言えるだろう。


活躍

第3部開始時にて宿敵イオ・フレミングとの対決の刻を予感し、陸戦仕様のサイコ・ザクを宇宙戦仕様に換装し「可能な限り最高の状態で最恐のライバルと戦う」ため改造された。その結果、装甲強度200%増加、推力150%上昇、脚部スラスター反応速度30%アップという著しい性能強化を実現。
しかし、これでもまだ戦力としては不十分であると考えたダリルは、ルナツー内部から自分を呼ぶあるものを手に入れようと画策し潜入作戦を決行。
「サイコ・ザクを宇宙戦仕様にする」という目的がメインではあるが、結果的にルナツー内部に保管されている「それを奪取するための偽装の効果」も生まれた。
そのあるものとは、公国軍が開発したニュータイプ用MA(モビルアーマー)ブラウ・ブロであった。
一年戦争後に調査対象として接収されていたようだが、ニュータイプ専用機ということで動かせる人員がいなかったので第14ブロックで死蔵されていた。*3
だがしかし、ルナツー自体が軍事拠点であるためかなりの警備が敷かれており、艦隊の駐留もあるためここへのテロは無謀であったのだ。
…が、ルナツーでは次期主力量産機の選定試験が行われていたのだ。そのため、次期主力候補の試作ガンダムと偽装した本機は、警備を担当していた連邦軍のオペレーターが試作ガンダムとしてあっさり通してしまうという最悪のヒューマンエラーが発生している。
そして、無事ルナツー内部に侵入成功したダリルは偽装を解除しバルカンを発砲しながら最短距離でブラウ・ブロ目指して行動を開始。
テロリスト侵入の一報を受けて出撃した守備隊は、相手がサーベル一本にも関わらず片っ端から撃墜されて武器を奪われる始末。次々に押し寄せる守備隊を乱定剣が如く現地調達した武器で次々と撃破して第14ブロックへと進撃する。
次期主力候補でありエースの乗るブルGが救援に来るまでは、足を止めることすら叶わなかった。
一時はシェパードの機転や物量の差もあり逆に追い詰める事に成功するも、遂にブラウ・ブロを手に入れてからは反転攻勢。
ブラウ・ブロとデンドロビウム方式でドッキングした結果、パーフェクト・ガンダムは最凶の兵器として完成する。
なんとビーム兵器をI・フィールドで弾き飛ばし、ルナツーを地殻ごとブチ破り、要塞の砲塔を反撃で地盤を抉りながら破壊してみせたのだ。
挙げ句の果てに、ワイオミングとアーカンソーという、最新鋭のレールガン実験艦による実体弾攻撃の許可が降りる。
が…それすらもニュータイプに覚醒したダリルはブラウ・ブロのメガ粒子砲でマッハ10の飛翔体を迎撃、2隻を沈めて宙域から脱出した。
結果的にこの歪な改修機は、パイロットであるダリルの超人的操縦技術と合わせて単騎で艦隊の包囲網を突破できるほどの絶大な戦闘力・防御力・機動力を兼ね備えた怪物へと昇華することとなった。
この戦闘におけるダリルの最終的な戦果は、ルナツーの全戦力の2割であったという。南洋のニュータイプは化け物か!?
この一連の騒動で、連邦側に「パーフェクト・ガンダム」の名前が一気に広まることとなる。

その後は、南洋の難民をめぐる騒動に急行。
あわや難民船とそれを守るビリー・ヒッカムのザニーが撃墜というところで無線化したブラウ・ブロのメガ粒子砲で停戦を要求。
ペガサス級タイコンデロガの艦橋数メートルの位置に砲口を突きつけ、ビョーク艦長に「俺は人の姿をした悪魔を見た」とまで言わせた。*4
この場面は一応人助けをした事もあって、凶悪なフルアーマーガンダムとは対照的に正統派なガンダムの顔を見せている。*5

最終決戦においては、ブラウ・ブロ装備形態で出撃。
コンペイトウ艦隊が僧正のハッキングを受けて有視界戦闘に切り替えるが、その艦隊の真ん中にいた
艦隊が混乱する中、薄い艦橋のガラス一枚向こうにヤツはずっといたのである。
彼を目撃しクルーたちが唖然として硬直する中、旗艦のブリッジへビームライフルを向けるシーンがスローモーションで描かれた。*6
しかし、パーフェクト・ジオングがなんとか間に合いそのままイオとの戦闘に移行。
メガ粒子砲やミサイルを撃ち合いコンペイトウの地表を削りながら尋常でない速度で駆け抜けてゆくなど、互いに悪魔のように暴れ回る。
その最中、イースとカリスト達に「刻の間」に強制召喚され、バリュートを持っていなかったことからソーラ・レイの直撃を受ける。
結果的に自身を盾にしたブラウ・ブロと僧正の兄弟を喪失し、本体だけで最後の戦いに臨む。
ビーハイヴⅡに奇襲を掛け、真っ先に対応に飛び出したポルコフ大尉をあっさりと墜としてみせる。
そして、モニカの死への動揺など、一歩出遅れたパーフェクト・ジオング相手にも射撃の応酬をしつつオールレンジ攻撃を回避し、ホット・ロッド艦隊を攻撃しイオを焦らせた。
ブラウ・ブロという外付けのブースター兼武器庫を失ってなお、破壊力に翳りは全く見せなかったのだ。
しかし、最初こそ戦闘はパーフェクト・ガンダムが優勢で進むも、僧正の死などが重なりダリルの精神が平静を喪失しつつある事が徐々に浮き彫りになる。
憎悪のあまりリリーたちと強制的に交信状態に陥り、先読みや危険察知にニュータイプ能力が使えなくなったところで、クリードのガンタンクの渾身の一撃を受け左腕を喪失。
そのままシェパードのレールガンの2射目を受け、なんとか本体への損傷は避けるが最後のジャイアントバズーカも喪失。
その後は、ビームライフル1挺でジオングを追撃するが、途中でカリストに一瞬ではあるが強制的に「刻の間」に呼ばれ気を逸らされた隙にメインカメラを喪失。
しかし、メインカメラを喪失した状況下でもダリルの意地でジオングの胸部を貫き頭だけの状態に追い込んだ。
ソーラ・レイ内部のコアを破壊しようとするイオを見つけ奇しくもラストシューティングと同じ構図で狙撃するも、雷鳴(サンダーボルト)により互いの射撃が無効化される。
辛うじて右腕と右脚の損傷で済みなんとかビグ・ザムに辿り着いたところ…自分を信じてついてきた整備兵たちの死を目撃。
後悔のあまり無言で涙を流すのだが、カーラを止めなければならず、それでも体を動かしたダリルはかつての愛機の旧ザクへ搭乗。
その際にパーフェクトガンダムを踏みつける形で旧ザクが起動している。
もっとも、踏みつけた部分は露出したサイコ・ザクの胴体部分だったため、ガンダムを愚弄するというよりは彼の後悔の表れともとれなくないが…。
ここで本編での活躍は終了である。

このように、かつてのヒーローガンダムを模した姿であるが、作中では圧倒的な破壊の化身として活躍。
無論人助けもしているが、とてつもない殲滅兵器として暴れ回った。
行く先々で常軌を逸した破壊を見せつけられるのは、一周回って爽快である。
奇しくもシオン側から付けられた「白い悪魔」という、ある種の畏怖や蔑称を、今度は連邦側が嫌と言うほど味合わさせられる事となったのである。
結局個人レベルでは誰もパーフェクト・ガンダムを止める事は出来なかった。


武装

頭部バルガン

サンダーボルトでは珍しい、頭部バルカン。*7
隔壁の破壊に使用され、これが開戦の狼煙となった。
なお、その後使用される場面はない。

ビームサーベル

ルナツー潜入時はこれ一本で戦闘開始。リユース・P・デバイスとダリルの技量も相まって守備隊MSをなます斬りにした。
第2部でヒートホークで見せたように、本機でもこの近接兵器で鬼神の如き活躍を見せる。

「翔べ、ガンダム!!」

ビームスプレーガン

ジムのビームスプレーガンを奪取して装備。
ビーム兵器のため、あくまで中身はザクであるが攻撃力の面からジムやジムキャノンⅡ等と同等に立ち回った。
狙撃兵としての才能を生かしてなのか、殆ど必中に近い様相を見せる。

ビームライフル

ルナツー潜入時に、ビームスプレーガンと交換する形で装備。
初代ガンダムと似た形状のもの。
ビーハイヴⅡ襲撃時には、2挺を背中にマウントして持ち込んでいた。
ジオングのサイコミュ端末を迎撃する、サラミス級改と思われる艦船を撃墜するなど活躍を見せる。
なお、正規の補給手段がないためビーム兵器は貴重なようで序盤はジャイアントバズを使用し、これは温存していた。

シールド

ガンダムでお馴染みの十字マークのアレも守備隊MSから奪取する形で装備。
ビームライフル程度なら弾いてみせる耐久性を見せるも、流石にブルGのサーベルには切り裂かれた。
その後は、何処かで調達したのか最終決戦にも持ち込むが、ジオングとの交戦に突入した際に投棄している。

ブラウ・ブロ

追い詰められたダリルがその格納庫に飛び込んでドッキングして使用。試作3号機
また、本来はこれを手に入れるためにルナツーに潜入してドンパチを始めた。
ルナツーを内側から地盤ごとブチ破るなどイカれた火力を発揮する。
防御面でもI・フィールドを装備しており鉄壁だった。
ガンダム本体の機動力の底上げにも一役買っており、AMBACのような挙動はできなくなったと思われるも、逃げに徹するパーフェクト・ジオングに追撃する速度を発揮していた。

ヒート・ホーク

ビーハイヴⅡ襲撃時に装備。使う場面こそなかったが、左右のシールドに2本ずつの計4本を装備。
スペリオールのセンターカラーでは右腰のラッチに一本装備していた。

ゲルググのシールド

ビーハイヴⅡ襲撃時に使用。I・フィールドを失った防御を補う目的と武器庫を兼ねていると思われる。
内側にはサブアームとジャイアントバスのマガジンが備えられており、それを活かしてフリーハンドでリロードを行う。
また下方には外側に刃を向ける形で2本のヒート・ホークをマウント。
近距離での燃料タンクの誘爆に対して咄嗟に遮蔽代わりにするなど、目論み通り機能していたが、流石にレールガンには耐えられなかった。

ジャイアントバズーカ

ビーハイヴⅡ襲撃時に2挺持ちで使用。恐らくファーストオマージュと思われる。
あの場面で用意できるものとしては、ビームライフルに次ぐ火力であった。
リロード自体はサブアームが行うので、2挺持ちでの使用に何ら差支えはない。
バズーカでありながらビーハイヴⅡのMSハッチの開口部や移動砲台のガンタンクに的確に当てている。
実体弾の為ジオングは、味方への攻撃に使われた際にはI・フィールドで庇うことができず、ビーム兵器による迎撃を強いられていた。
長物ゆえ被弾面積が大きいのか、割と序盤で1挺失ってしまっている。

最終決戦仕様


上記の武装より
  • ビームライフル×2
  • ビームサーベル×1
  • ジャイアントバズーカ×2
  • ゲルググシールド×2
  • ヒートホーク×2
を持ち込んで使用している。

ブラウ・ブロを失ったダリルにとって、奇しくも艦隊を守る為に背水の陣として、ありったけの武装を詰め込んだ初代サイコ・ザクと同様の仕様になっている。
ブースター兼武器庫のブラウ・ブロを失うも元々のダリルのテクニックもあってか、鬼神の如き活躍ぶりを見せた。
特に奇襲の初手は、対空防御を担うガンタンクと開口していたビーハイヴのカタパルトの中にバズーカをブチ込むというとんでもないクリーンヒットぶりをみせる。
その後は、迎撃にあたるジオングと交戦するもその片手間で艦隊に攻撃を加えている。
防御に関しては、明らかに低下しているが、むしろ被弾面積が減った影響か、ジオングの左右合計10門の腕部メガ粒子砲などは回避していた。
途中ジャイアントバズーカを失うも、ギリギリの戦いを制しオールレンジ端末の狙撃に成功する、
がしかし、徐々にダリルの精神の摩耗が影響してか、予想外の狙撃を受けてからは形勢も逆転してしまった。

余談

ちなみに読書の間でも賛否両論の存在でもあり、『ガンダムの皮を被ったザク』という設定は、コミックボンボン連載の4コマ漫画『元祖!SDガンダム』に登場した「にせガンダム」のリアル版と言われた。

さらに、アニメ作品でこれと似たケースも存在しており、『機動戦士Ζガンダム』ではネモの部品でゲルググをレストアしたり、『機動戦士ガンダムΖΖ』では応急処置でΖガンダムの頭部にザクの頭を付けた「Zザク」のケースがある。
これはネモとΖの開発元であるアナハイム社のMS開発母体がザクとゲルググを作ったジオニック社であった*8ため、機体部品がユニバーサル規格にマッチングできたという理由である。
実はスターフィールド造船などの存在が確認できるものの、サンダーボルトではアナハイム社CEOがガンダムを指して我が社の傑作試作機と述べているのだ。
そのため状況はレストアゲルググやZザクとにているが、『サンダーボルト』本編は時系列的に『ZZ』や『Z』の前であるのでユニバーサル規格が活きたかは非常に怪しいところである。
機体構造やパーツの規格も違うサイコ・ザクとガンダムをどうすり合わせたのか気になるところではあるが、一応このガンダムへの換装作業を行なった要塞では、サンダーボルト宙域で吹き飛んだ頭部および喪失したサーベル等々を0から再建できるレベルの工業設備があると思われる。
また、作業に移る際も動力パイプと関節の干渉をチェックするなどかなり事前のすり合わせはしていた。
更には各種装甲形状もベースになったフルアーマー・ガンダムと細かい点で異なっており、ページ数にして4ページであるが単なる現地改修というよりも、思ったより大規模な改造作業だった可能性がある。
もしかしたらこの作業を行った整備士に『狂四郎』並みに優れた技術力を持ったものがいたのかもしれない…。
まあ、プラモ狂四郎的には魔改造に近い物だが…。*9


【ゲームでの活躍】

  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
サンダーボルト版が550コスト汎用機として24年2月に参戦。
原作再現としてコスト帯最速レベルの機動パラメータに加え急速旋回や緊急回避Lv3を始めとした機動性スキルが充実し、本ゲーム初の宇宙適正・地上適性両方を持つため他機体とは一線を画す運動性能を誇る。
挙句上位コスト帯にもなかなかいないブースト移動中に撃てるビームライフル、爆風付きバズーカに蓄積よろけ・DPSに優れたビームガンと言う充実の副兵装で射撃戦もこなせるのに、威力補正に優れた二種格闘まで備えており更に蓄積よろけを実質無効化するシールドと走攻守全てに隙がない、名は体を表すパーフェクトなガンダムとなっている。
と言うかパーフェクトすぎて550コスト汎用は全てこれでいいと言われ、実際レーティングマッチだと汎用機の殆どはパーフェクト・ガンダム。何なら600コスト戦場、650コスト戦場でも通用するという異常事態が発生した。またこのゲームはヒットボックスが非常に重要であり、コストの上昇と共に機体サイズが加速度的に肥大化するのに対して防御性能は全コスト上限50となっている為、機体サイズが文字通りガンダム並みに小さいこの機体は被弾面積の小ささから相対的に防御力が高くなり、攻撃力の低さを運動性能と防御力が補い、人によっては650の方が強いと主張する声もあった
余りに一強過ぎるためか24年4月現在、攻略Wikiの機体コメント欄が閉鎖されていると言う異常事態になっている。
Wikiでは弱すぎる機体のコメント欄が強化要望や愚痴のたまり場になって規制と言うことはままあるが、強すぎて規制はかつて出撃機体の8割を独占(※公式発表)していたというユニコーンガンダムや、僅か1カ月でナーフされ3年以上語り草のメタスですら起きていない。運営の生放送冒頭にてナーフが発表されるという異例の事態にまで及び、実装から約1か月半*10で弱体調整予告と同時に公開された戦績は勝率57.2%、ライバル勝率59.0%。前述のユニコーンやメタスでも勝率53%台だったことを考えると要調整の汎用機戦績としては明らかにぶっ飛んでいる。
また与ダメ平均8万は確かに650コスト汎用の平均*11に迫る勢いで、部分的に650コストに通用すると言う実情を数字で見せつけた。
今でこそ上位コストで使用可能な機体では無くなったがそれでも550コストでは強力な機体である


追記・修正は己の“プラモスピリッツ”を見せつけてからお願いします。

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最終更新:2025年10月18日 05:12

*1 それでもまだ4000ある。具体的にはνガンダムのサーベルよりも強い

*2 ザクのフレーム自体太ましい。

*3 本作はパラレルワールドと明言されているが、アムロは噂話は目撃情報という形だけではあるものの連邦軍に在籍している(或いは在籍していた)ことは示唆されている。サンダーボルト世界では退役したのか、原作世界と同様に軟禁状態に置かれているのかは不明

*4 実質的に二隻目のペガサス級の撃墜である。

*5 作者も悪役風に描いたフルアーマー・ガンダムと比較しパーフェクト・ガンダムは原点に回帰した顔にしたとのこと。

*6 無音の恐怖演出である

*7 実はジム系のMSすらバルカンはサブカメラ兼ドローンの発進口としてアレンジされている。

*8 ザクⅡとゲルググを開発したジオニック社は一年戦争後アナハイムに吸収合併された

*9 実際に改造方法としてはミキシングビルドに近い

*10 余談になるが本項追記編集の5日後

*11 24年2月時点で8.1万。ちなみに550コスト平均は6.8万