パーフェクトガンダム

登録日:2012/04/03(火) 20:20:38
更新日:2021/04/24 Sat 04:18:17
所要時間:約 5 分で読めます




パーフェクトガンダムとは、漫画「プラモ狂四郎」、企画「MSV」などに登場するMS。
型番:PF-78-1

概要

宿敵、サッキー竹田との戦いに備えて主人公の狂四郎こと京田四郎がガンダムを元に作り上げた機体。何枚ものプラ板を貼り付けて強化装甲にした他、みどりに集めさせたガラクタの中にあった腕時計のバンドをシールドベルトにし、さらにシールドの裏にビームサーベルや爆雷を仕込んでいる。
右腕には二連装ハンドビームガン、背部のロケット砲など重武装化もなされ、まさに遠近隙無しの「完璧なガンダム」となった。

また大型バックパックは元より脚部の強化装甲にもバーニアが追加されているため、機動性もむしろ原型機より向上しているという改造っぷり。不眠不休で作り上げた狂四郎の努力の賜物だろう。(ただ、ガンダムに装甲と追加武装を加えると言うコンセプトはガンキャノンにかぶっており、当時の設定では元々の馬力も上なガンキャノンをベースに改造した方が遥かに楽だったろう)



【劇中での活躍】

前述の通り、不眠不休で完成させた四郎が使用。宇宙フィールドでは迷彩マントを使って身を隠し、爆雷を使ってサッキーの仲間を撃破。その後のサッキーとの決戦では多くの武器を使った後、ビームサーベルパーフェクトジオングの大型ソードの斬り合いとなって頭を砕かれる。
最終的には四郎がロケット砲に仕込んでいた水鉄砲を放ち、それがジオングに仕込んであった光ファイバーをショートさせ撃破。戦いに勝利した。

その後も四郎はこの機体で戦うが、強化装甲が固定式だったためパージ出来ず重くなってしまう等の弱点が発覚。そのため四郎はパージが可能なフルアーマーガンダム(パーフェクトガンダムII)、機動性やシンプルさを追及したレッドウォーリア(パーフェクトガンダムIII、通称レッドガンダム)等を生み出すのであった。
それ以降も装備を分離できるようにするなど改造を加えて使っている。また、狂四郎以外が使ったこともあった。
ホビートピア編では「ハイコンプリートモデル Ζガンダム」ベースのHCMパーフェクトガンダムを製作。
新プラモ狂四郎では銀のコアファイターを組み込んだ黄金のパーフェクトガンダムを製作していた。


なお、フルアーマーガンダムは元々パーフェクトガンダムを宇宙世紀の世界観に合わせるためリファインされた物であったが、上記のように本編に逆輸入されたあとは「MSV」に正式に組み込まれている。

「MSV」では「開発計画は存在したらしいが、超極秘だったため誰も知らなかった」という説や「戦後、軍から写真と共に公表されたが、存在が怪しいのでトリック。むしろ初めから存在しなかった」という説がある。なおFSWS計画との関連性も大有りに見えるが、それすらも不明である。

世界観を共有する漫画「超戦士ガンダム野郎」では「プラモ狂四郎の弟子」を自称する実は製作ノートと設計図を入手しただけで本人から学んだのではない
豪多亜留が、将頑駄無から下半身を破壊されればハリマオ合体、タイガーを破壊されればパーフェクトガンダム、
そして最後にダメージを受ければアーマーをパージしてRX-78というダブルウェポンを製作している。


【ガンプラ】

「MSV」シリーズでは1/144、1/100で発売。SDガンダムでも何度か発売された。
1/144はアーマーの着脱は不可。何気に1/144ガンプラで初めてポリキャップを使用したキットである。

1/100は1/100フルアーマーガンダムで新規設計されたガンダム素体にアーマーを着せる方式なのでアーマー着脱ができるようになったが、着膨れ感がかなりあるのが欠点。

後にカトキハジメデザインの物がフルアーマーガンダム等と共に「GUNDAM FIX FIGUREATION」で発売。このデザインでのSDプラモも発売されている。

そしてMGで狂四郎デザインの物が発売。素体のガンダムはアニメのイメージに近い他、強化装甲も保持力が高く可動もあまり損なわれていない良作。説明書には「プラモ狂四郎」の特別漫画が収録されている。



【ゲームでの活躍】


  • Gジェネ
「ZERO」から狂四郎と共に登場。なお四郎の声は「ポケモン」のサトシでお馴染み松本梨香女史。またサッキーは森川智之氏であり、両名共に「Vガンダム」に出演していた。

性能はぼくのかんがえたさいきょうの初代ガンダムと言っていいくらいブッ飛んでおり、攻撃力と防御力がネオ・ジオン以降の主役ガンダム、またはアナザー系の主役機に匹敵する。
また武器も威力6000、消費EN50のビームサーベル、射程2から撃てる高出力のBEAM2扱いの二連発ハンドビームガン、2発当たれば威力7000(しかも消費ENは16と少ない)と凄まじい勢い。
PS時代とPでは射程2から強攻撃が出来る=強機体だが、機体数は少ないのでいかに強いかが解るだろう。

確認しておくが、本機は初代ガンダムに強化装甲と追加武装を付けただけの機体である。加えて、脱出機能持ちなので一度やられても安心。魂以降だとフルアーマー効果で実体攻撃にもそれなりに強い。なんなんだコイツ…。
さすがにコアファイターはないのはスタッフの良心か。ちなみにPS時代で装甲をパージした姿は1stシナリオでアムロが第1話で乗るサーベルしか持っていないガンダムだったりする。

ただ、NEO辺りだとPS時代ほど強くはないが、その武装のおかげで隙があまりない。
魂以降はカトキデザインで登場し、ハンドビームガンがBEAM1になってしまったりWORLDではビームサーベルが威力4500になってしまうなど弱体化されている(それでも剣としては強い上に消費ENが20と使い易くなった)が、基本性能はPS時代と変わっていないのでまだまだ現役である。

しかし、同じような強化型であるはずのフルアーマーはあまり強くないのに、このイカレ性能は一体…プラモスピリットがあるだけでこうも変わるのだろうか。

ちなみに、フルアーマーガンダムは初代以外では外装パージ(脱出機能)がない。どういう事よ?

さらに言うなら、ジオングに足付けただけのはずのパーフェクトジオングはスペックだけならこいつよりもさらに上。
ジオン驚異のメカニズムってレベルじゃねーぞ!?

そんなパーフェクトガンダムだが、OVER WORLDにて後輩にあたるビギニングガンダム達への中継ぎ機体となった。
アッガイから目指した方が早いとか言わない。
いい加減武器性能が落ち着き、ビームサーベルもさらに威力が下がった(それでもまだ4000ある。具体的にはνガンダムのサーベルよりも強い)…と思いきや、今度は肩部ロケット砲改めショルダーキャノンが確変。攻撃力5200になった。
実弾武器が復権したのもあって、火薬系を付ければいい働きをする(パージしてガンダムになってもハイパーバズーカがあるので悪くない)。
まだまだフォーエバーガンダムには負けんというパーフェクトの魂の叫びが聞こえる気がしないでもない。

「GENESIS」ではキャノンがビームキャノンに変更され、必殺技としてパーフェクトアタックが追加、機雷がMAP兵器化と様々な強化を受けたものの
年代格差の激しい作品であるため最後まで使い続けるには相当のテコ入れが必要である。


  • エクストリームバーサス マキシブースト
この度エクストリームバーサス マキシブーストと家庭版フルブースト(DLC)に参戦。コスト2000。
普通のガンダムとは全く異なる武装構成となっている。肩部ロケット砲はサブ射撃で水鉄砲、後サブ射撃で山なりに飛ぶ実体弾、特殊射撃で着弾地点に爆風を起こす照射ビームとなっている。
格闘CSでは被弾するまでロック距離を延ばすセンサーアイを使い、特殊格闘では機雷を投げる。格闘ではドロップキックや頭突き、ロケットパンチを行う。


ガンブレシリーズには「2」より登場。アセンブルの都合、バックパックとダブルビームガンを繋ぐケーブルがなくなっている。
シールドはビームサーベルと機雷を仕込んでおり、ガンダムシールドの上位互換となっているので連邦系機体のアセンを組むうえで使い易い。


【アニメでの活躍】

プラモ狂四郎は知名度こそ高いがアニメ化はしていないので、長くこの機体が映像化されることはなかった。
初のガンプラアニメである『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』では
「現代のフルアーマーガンダム」という触れ込みのフォーエバーガンダムに取って代わられてしまった。
その後継アニメである『ガンダムビルドファイターズ』は小学館版権という事もあり、アニメ媒体での登場は半ば諦められていた。

しかし、ファンは『ビルドファイターズ』後期OPを見て腰を抜かす事になる…そこにはあの懐かしい機体のシルエットが確かに写っていたのだ。
そして最終回、パーフェクトガンダムはセイの父親であるイオリ・タケシの機体として満を持して登場。
「父親世代のガンダム」の代表として「子どもたちの世代のガンダム」であるスタービルドストライクガンダムビルドガンダムMk-IIの背中を見送るという大役を果たした。

出番は10秒にも満たなかったが、狂四郎ファンにとって30年越しの夢が叶えられたのである。
このことには狂四郎の作者であるやまと虹一氏も仰天し、2年越しにブログを更新する羽目になった。


【その他のバリエーション】

  • パーフェクトガンダム ブルーナイト
プラモ発売の際、近藤和久がディティールアップのデザインをして小田雅弘が製作した作例。初代パーフェクトガンダムに近いが、胸部がダクトではなくバーニアになっているのが特徴的。機動戦士ガンダム20周年のときに出た『ガンプラジェネレーション』という書籍の表紙を飾っている。

  • サイボット狂四郎版パーフェクトガンダム
四郎のデータを移植したサイボットのパーフェクトガンダム。パーフェクトガンダムそのものではなくブルーナイトがデザインモチーフになっている。

  • ブラックパーフェクトガンダム
津田誠によるプラモ改造例。
トウィンクルヘッドのパーツが用いられている。漫画ではプラモ狂四郎のスピンオフである『ホビーボーイ飛人くん』の最終回に登場した。


  • パーフェクト・ガンダム
機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場したパーフェクト・ガンダム。ただし名称が同じだけで上記で解説されているパーフェクトガンダムとは全くの別物。
リユース・P・デバイス装備高機動型ザクに「RX-78-2ガンダム」の装甲やバックパック、ビームサーベルといったガワを被せたザクとガンダムのキメラみたいなビジュアル。
外見はほぼRX-78-2ガンダムと瓜二つだが、胴体や足からザク特有の動力パイプが見えている上に起動音はザクのまんまとキメラらしさが色濃く出ている。
そもそもこのパーフェクト・ガンダムの実情は四肢を失ったニュータイプパイロットがカルト宗教にハマった挙句アナハイム社を抹殺するための切り札兼尖兵に成り果てた末路でもあるので、この項目のパーフェクトガンダムとは異なり子供らしい夢も浪漫も存在しない狂気と執念の化身そのものである。
どこぞのガンダム馬鹿どこぞのザクマニア(スパロボ設定)がこれを見たら揃ってブチギレそうである

ブラウ・ブロを奪取するための偽装の兼ね合いも強かったが、同時に「サイコ・ザクを宇宙戦仕様にする」という目論見もあり、換装された結果装甲強度200%増加、推力150%上昇、脚部スラスター反応速度30%アップという著しい性能強化が実現している。


【余談】

  • 元々この機体はガンダムのテレビシリーズに参加していた板野一郎が描いた落描きが元で、その絵は「MSV」での1/144の箱絵に使われた。この時点でパーフェクトガンダム、ジオング共にほぼデザインは完成しており、また「アーマードガンダム」という名称だったらしい。背部デザインがなかったため漫画に登場させるにあたってモデラーの津田誠が背部をデザインした。

  • 装甲がパージできない欠点があって後に改善された本機だが、これはプラモ化が決定した際に小田雅弘によってデザインが見直され、追加された機能である。



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最終更新:2021年04月24日 04:18